JP5452753B1 - カートリッジ式化粧料容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】カートリッジ体を取り外したときに押棒を繰出後退限に移動させる確実性を向上させる。
【解決手段】化粧料Aが充填されたカートリッジ体2は、容器本体1に嵌入される嵌入部25を有し、カートリッジ体2が取り付けられる容器本体1は、カートリッジ体2が着脱自在に取り付けられる本体筒4と、本体筒4に対して同軸かつ相対回転可能に取り付けられる駆動体60と、外周に雄ねじ51が形成され本体筒4と駆動体60との相対回転によって繰り出される押棒50と、本体筒4に収容されカートリッジ体2の取り付けによって軸方向に収縮して雄ねじ51と噛合する雌ねじ突起44を有する螺合ばね40とを備え、嵌入部25と本体筒4との一方は、径方向に突出する係合突起27を有し、他方は、カートリッジ体2が容器本体1に取り付けられる際に係合突起27が挿入されて軸方向及び周方向に係合する係合溝32を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、化粧料が充填されたカートリッジ体が着脱自在に装着されるカートリッジ式化粧料容器に関する。
従来から、カートリッジ体内の化粧料を、カートリッジ体の先端開口孔より微動に進出させるカートリッジ式繰出容器が用いられている。カートリッジ式繰出容器には、カートリッジ体に繰出機構が設けられず、カートリッジ体とは完全に分離独立して繰出機構が設けられるものがある。
特許文献1には、カートリッジ体を先筒のネジ部から取り外すと、摺動軸がスプリングによって外筒の繰出後退限に移動することで、新たなカートリッジ体の装着を可能とするカートリッジ式気密容器が開示されている。この容器では、カートリッジ体が取り付けられると、テーパー面を有するスリーブがねじチャックのチャック爪を閉じて、チャック爪の内面のねじと摺動軸のねじとが螺合する。そして、カートリッジ体が取り外されると、スリーブとチャックとの間のスプリングの復元力によりスリーブがねじチャックから離間して、スリーブのテーパー面に拘束されていたねじチャックのチャック爪が、その弾性によって拡開する。これにより、チャック爪の内面のねじと摺動軸のねじとの螺合が解除される。
実公平3−49611号公報
しかしながら、特許文献1の容器では、スリーブとねじチャックとスプリングとからなる複雑な機構によって、カートリッジ体が取り外されたときに摺動軸を繰出後退限に移動可能としている。このような複雑な機構では、ねじチャックの先端のチャック爪が、スリーブのテーパー面に拘束されて、長い間内側に折れ曲がった状態であるため、チャック爪が、その弾性だけでは拡開できなくなるおそれがある。そのため、チャック爪の内面のねじと摺動軸のねじとの螺合が解除されずに、摺動軸を繰出後退限に戻すことができなくなるおそれがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、カートリッジ体を取り外したときに押棒を繰出後退限に移動させる機構を簡素化し、押棒を繰出後退限に移動させる確実性を向上させることを目的とする。
本発明は、化粧料が充填されたカートリッジ体と、前記カートリッジ体が中心軸まわりに相対回転して取り付けられる容器本体と、を備えるカートリッジ式化粧料容器であって、前記カートリッジ体は、前記容器本体に嵌入される嵌入部を有し、前記容器本体は、前記カートリッジ体が着脱自在に取り付けられる本体筒と、前記本体筒に対して同軸に、かつ相対回転可能に取り付けられる駆動体と、外周に雄ねじが形成され、前記本体筒と前記駆動体との相対回転によって繰り出されて前記カートリッジ体内の化粧料を押し出す押棒と、前記本体筒に収容され、前記カートリッジ体の取り付けによって軸方向に収縮する螺合ばねと、を備え、前記螺合ばねは、前記本体筒内にて軸方向の位置が規定される第一平板部と、前記カートリッジ体の取り付けによって前記第一平板部に近接する第二平板部と、前記第一平板部と前記第二平板部とを連結し、軸方向に収縮すると内周に向かって曲がる複数の板ばね部と、前記複数の板ばね部のうち少なくとも一つに設けられ、前記板ばね部が曲がることによって前記雄ねじと噛合する雌ねじ突起と、を備え、前記嵌入部と前記本体筒との一方は、径方向に突出する係合突起を有し、前記嵌入部と前記本体筒との他方は、前記カートリッジ体が前記容器本体に取り付けられる際に前記係合突起が挿入されて軸方向及び周方向に係合する係合溝を有する。
本発明では、螺合ばねは、カートリッジ体が本体筒に取り付けられた状態で、軸方向に収縮して板ばね部が内周に向かって曲がる。これにより、板ばね部に設けられた雌ねじ突起が押棒の雄ねじに噛合する。そして、カートリッジ体が取り外されると、螺合ばねの雌ねじ突起と押棒の雄ねじとの噛合が解除され、押棒は軸方向に自由に移動可能となる。したがって、カートリッジ体を取り外したときに押棒を繰出後退限に移動させる機構を簡素化し、押棒を繰出後退限に移動させる確実性を向上させることができる。
(a)は、本発明の実施の形態に係るカートリッジ式化粧料容器の正面の断面図であり、(b)は、図1(a)におけるA−A断面図である。 カートリッジ体の分解図であり、(a)は、キャップの正面の断面図であり、(b)は、カートリッジ外筒の正面図であり、(c)は、保持部材の正面図である。 (a)は、本体筒の正面図であり、(b)は、図3(a)における断面図であり、(c)は、図3(a)における平面図である。 (a)は、駆動体の正面図であり、(b)は、図4(a)における断面図であり、(c)は、図4(a)における平面図である。 (a)は、押棒の正面図であり、(b)は、図5(a)のP部の拡大図である。 (a)は、螺合ばねの斜視図であり、(b)は、螺合ばねがカートリッジ式化粧料容器に取り付けられた状態を示す斜視図である。 螺合ばねが押棒の外周に絡みつくように捩れた状態を示す図である。 螺合ばねの変形例について説明する斜視図である。 カートリッジ体の本体筒への取り付けについて説明する図である。 図1のカートリッジ式化粧料容器において、押棒が繰出前進限まで繰り出された状態を示す図である。 図1のカートリッジ式化粧料容器において、カートリッジ体が取り外された状態を示す図である。 本発明の実施の形態の変形例に係るカートリッジ式化粧料容器の正面の断面図である。
以下、図1から図12を参照して、本発明の実施の形態に係るカートリッジ式化粧料容器100について説明する。
まず、図1を参照して、カートリッジ式化粧料容器100の全体構成について説明する。
カートリッジ式化粧料容器100は、化粧料Aが充填されたカートリッジ体2と、カートリッジ体2が中心軸まわりに相対回転して取り付けられる容器本体1とを備える。
カートリッジ体2は、内部に化粧料Aが充填されるカートリッジ外筒20と、カートリッジ外筒20内を軸方向に摺動可能な保持部材10と、カートリッジ外筒20に取り付けられるキャップ3とを備える。
容器本体1は、カートリッジ体2が着脱自在に取り付けられる本体筒4と、本体筒4に対して同軸に、かつ相対回転可能に取り付けられる駆動体60と、外周に雄ねじ51が形成され、本体筒4と駆動体60との相対回転によって繰り出されてカートリッジ体2内の化粧料Aを押し出す押棒50と、本体筒4に収容され、カートリッジ体2の取り付けによって軸方向に収縮する螺合ばね40とを備える。化粧料Aを繰り出すための各部品は、カートリッジ体2には設けられず、容器本体1に集約されている。
次に、図2を参照して、カートリッジ体2について説明する。
カートリッジ体2は、容器本体1に取り付けられた状態で、螺合ばね40の復元力によって軸方向に付勢される。
化粧料Aは、テクスチャーの違いによって、先端開口孔21a側から充填されたり、後端開口孔24側から充填されたりする。また、充填された化粧料Aは、加熱された状態で充填され、冷却されるとゲル状になったり棒状になったりする。
図2(b)に示すように、カートリッジ外筒20は、先端開口孔21aが形成される化粧料保持部21と、後端開口孔24が形成されて本体筒4に取り付けられたときに本体筒4に嵌入される嵌入部25と、嵌入部25の外周に形成されて径方向に突出する係合突起27と、化粧料保持部21と嵌入部25との間に設けられて外周に突出するフランジ22とを有する。
化粧料保持部21は、円筒状に形成される。化粧料保持部21の内周には、化粧料Aが充填される。化粧料保持部21の外周には、フランジ22から軸方向に延設される複数の縦リブ23が形成される。この縦リブ23は、キャップ3が装着されたときに、キャップ3を相対回転不能に係止するものである。
嵌入部25は、円筒状に形成される。嵌入部25の内周は、化粧料保持部21の内周に連続して形成される。嵌入部25の外周には、径方向に突出して後述する本体筒4の係合溝32に係合する係合突起27が形成される。
係合突起27は、カートリッジ体2が螺合ばね40の復元力で付勢されることによって後述する本体筒4の係合溝32の当接面32aと当接する当接面27aと、当接面27aに凹状に形成される凹部27bと、本体筒4への組み付けの際に後述する案内部39に当接する下部テーパ面27cと、係合溝32に係合する際に角部39aに当接する上部テーパ面27dとを備える。係合突起27は、180度間隔で一対形成される。
フランジ22は、本体筒4に取り付けられたときに、本体筒4の端部と当接して軸方向の相対位置を規定する。また、フランジ22は、キャップ3が取り付けられたときに、キャップ3の端部と当接して軸方向の相対位置を規定する。
保持部材10は、カートリッジ体2を軸方向に貫通する貫通孔の内周に挿入される。保持部材10は、化粧料Aの後端に位置する。保持部材10は、図2(c)に示すように、略円筒状に形成され、押棒50が当接する当接部11と、化粧料Aが充填される底面12とを有する。保持部材10は、化粧料Aを保持するものではなく、充填された化粧料Aの漏れを防ぐとともに、押棒50の移動によって化粧料Aを先端開口孔21aより突出させるものである。
以上のように、カートリッジ体2では、カートリッジ外筒20と保持部材10との形状がシンプルであるため、化粧料Aをカートリッジ外筒20に直充填することが可能である。
図2(a)に示すように、キャップ3は、有底円筒状に形成される。キャップ3は、カートリッジ外筒20の化粧料保持部21に取り付けられて先端開口孔21aを閉塞する。キャップ3の開口端の内周には、カートリッジ外筒20の縦リブ23に係合するローレットリブ3aが形成される。キャップ3は、カートリッジ外筒20に取り付けられたときには、カートリッジ外筒20との相対回転が不能となる。よって、使用者は、キャップ3を保持して回転させれば、同時にカートリッジ外筒20を回転させることが可能である。
なお、キャップ3は、カートリッジ式化粧料容器100の外径を細くしたい場合や、カートリッジ体2の気密性が要求されないような場合には、設けられなくてもよい。
このように構成されるカートリッジ体2は、保持部材10が内部に挿入されて化粧料Aが充填されたカートリッジ外筒20にキャップ3を取り付けて先端開口孔21aを閉塞することで、化粧料Aを内蔵したカートリッジとして単体で販売することが可能である。また、容器本体1にカートリッジ体2を取り付けた状態で、カートリッジ体2を備えたカートリッジ式化粧料容器100として販売してもよい。
次に、図3から図9を参照して、容器本体1を構成する各部品について説明する。
本体筒4は、円筒状に形成される本体内筒30と、本体内筒30の外周を覆う本体外筒70(図1参照)とを備える。図3(b)に示すように、本体内筒30の内周は、軸方向の略中央に設けられる隔壁35によって、前部腔部36と後部腔部37とに分離される。この隔壁35の中心には、押棒50の棒軸55が進退可能な貫通孔34が形成される。
本体内筒30は、その上端部30aに設けられて外周に突出するフランジ30bを有する。フランジ30bは、カートリッジ体2のフランジ22の外径と略同径に形成される。
本体外筒70は、本体内筒30の下端部から軸方向に取り付けられ、その上端部がフランジ30bに当接する。本体外筒70は、図1に示すように、本体内筒30のフランジ30bと略同径に形成される。よって、カートリッジ体2が容器本体1に取り付けられた状態では、カートリッジ体2のフランジ22と本体内筒30のフランジ30bと本体外筒70とは略面一となる。
前部腔部36には、螺合ばね40が挿入される。前部腔部36の内周には、隔壁35から軸方向に延設される複数の縦リブ38が形成される。この縦リブ38は、螺合ばね40が挿入されて当接する上端面35aから軸方向に延設される。縦リブ38は、その内径が螺合ばね40の後述する後端部42と比較して小径に形成される。これにより、螺合ばね40は、前部腔部36に挿入されると、後端部42が縦リブ38によって保持されるため、カートリッジ体2が取り外されても前部腔部36から抜け落ちない。なお、後端部42の外径によっては、縦リブ38を設けない場合であっても、前部腔部36から抜け落ちないようにすることが可能である。
本体内筒30は、前部腔部36の上端部の先端開口孔31近傍に形成されカートリッジ体2の係合突起27が係合する係合溝32と、係合溝32に係合突起27を案内する案内部39と、案内部39と比較して内径が大きな薄肉に形成されて上端部30aから案内部39に係合突起27を導く薄肉部39bと、後部腔部37の端部近傍に形成され駆動体60と相対回転自在に連結される嵌合凹部33とを有する。
前部腔部36には、上述したカートリッジ体2の嵌入部25が、先端開口孔31から嵌入される。そして、本体筒4とカートリッジ体2とを中心軸まわりに相対回転させることで、カートリッジ体2のカートリッジ外筒20に形成される係合突起27が、本体内筒30の係合溝32に係合する。これにより、カートリッジ体2が本体筒4に対して取り付けられる。
係合溝32は、カートリッジ体2が螺合ばね40の復元力で軸方向に付勢されることによって係合突起27の当接面27aと当接する当接面32aと、当接面32aに形成されて軸方向に突出する凸部32bと、係合突起27が軸方向に挿入されてから周方向に係合するまでの領域に形成され本体内筒30を径方向に貫通する貫通孔32cとを備える。係合溝32は、係合突起27が設けられる位置に対応して、180度間隔で一対設けられる。
当接面32aは、カートリッジ体2の係合突起27の当接面27aと軸方向に係合して、本体筒4に対するカートリッジ体2の軸方向の位置を規定する。このとき、当接面32aは、当接面27aと面どうしで当接するため、本体筒4に対するカートリッジ体2のぐらつきを防止することができる。
凸部32bは、カートリッジ体2の係合突起27の凹部27bと周方向に係合して、本体筒4に対するカートリッジ体2の周方向の位置を規定する。
貫通孔32cは、当接面32aを上端面とする領域に形成される。貫通孔32cは、係合溝32から案内部39の上部にかけて開口して形成される。これにより、本体内筒30を樹脂の射出成形によって製造する際の金型の設計が容易になる。また、貫通孔32cが設けられることで、係合突起27の高さを高くすることができるため、本体内筒30とカートリッジ体2との係合を強固にすることができる。貫通孔32cは、本体外筒70が取り付けられることによって外周側が閉塞される。
案内部39は、薄肉部39bと比較して厚肉に形成される。案内部39は、薄肉部39bから軸方向に挿入された係合突起27を係合溝32に案内するようにスロープ状に形成される。案内部39は、スロープ状に限らず、係合突起27が薄肉部39bから軸方向に挿入された後、周方向に水平に回転させるように案内する形状であってもよい。
嵌合凹部33は、後部腔部37の内周に環状に凹設される。嵌合凹部33には、駆動体60の後述する嵌合凸部65が嵌められる。
図4(a)に示すように、駆動体60は、有底円筒状に形成される。駆動体60は、本体筒4に嵌入される嵌入部61と、嵌入部61に連続して形成され使用者によって摘んで用いられる摘み部62と、内周に形成され押棒50と相対回転不能に係合する複数の縦リブ63とを有する。
嵌入部61は、円筒状に形成される。嵌入部61の基端近傍の外周には、本体内筒30の嵌合凹部33に嵌合する嵌合凸部65が環状に凸設される。また、嵌入部61の外周には、環状の溝部66が凹設される。この溝部66にOリングを挿入すれば、本体筒4と駆動体60との相対回転に適度な抵抗を付与することができ、使用者による操作感を向上できる。
摘み部62は、嵌入部61と比較して大径に形成される。摘み部62は、本体筒4の外径と略同径に形成される。これにより、駆動体60が本体筒4に組み付けられると、本体筒4の外周面と摘み部62の外周面とが略面一となる。
図4(b)及び図4(c)に示すように、縦リブ63は、内周の底面64から開口端までにわたって軸方向に延設される。縦リブ63は、押棒50の後述する大径部54のガイド溝56に係合する。本実施の形態では、縦リブ63は、四本設けられる。
図5(a)に示すように、押棒50は、略円柱状に形成される。押棒50は、本体筒4と駆動体60との内周に収容される。押棒50は、本体筒4及び駆動体60と同軸に設けられる棒軸55と、棒軸55の一端に設けられる前端部53と、棒軸55の他端に設けられる大径部54とを有する。
棒軸55の外周には、図5(b)に示すように、ピッチP=0.5mm、リードL=0.5mmの一条ねじである雄ねじ51が形成される。カートリッジ体2に充填された化粧料Aは、微量ずつ押し出されて使用されるものである。よって、雄ねじ51のピッチは、押棒50が微動可能なピッチに設定される。これに限らず、雄ねじ51は、ピッチP=1.0mm、リードL=1.0mmの一条ねじや、P=1.0mm、リードL=2.0mmの二条ねじなどであってもよい。
雄ねじ51には、螺合ばね40の後述する雌ねじ突起44が噛合可能である。押棒50のストロークは、雄ねじ51の軸方向の長さによって決定される。
前端部53は、球状に形成される。前端部53は、カートリッジ体2の保持部材10の当接部11に当接する。これにより、押棒50が軸方向に移動すると、前端部53が保持部材10を押圧して、カートリッジ体2内の化粧料Aが先端開口孔21aから押し出されることとなる。
大径部54は、棒軸55と比較して大径に形成される。大径部54は、駆動体60内を軸方向に移動する。大径部54は、駆動体60の底面64と当接したときに、押棒50の繰出後退限を規定する。大径部54の外周には、駆動体60の縦リブ63と係合する複数のガイド溝56が軸方向に凹設される。このガイド溝56が縦リブ63と係合することで、押棒50と駆動体60との相対回転が不能となる。よって、使用者が駆動体60を摘んで回転させると、押棒50も同時に回転することとなる。
なお、押棒50は、カートリッジ体2内の化粧料Aを微動に進出させることを目的としている。そのため、本実施の形態においては、押棒50を使用中に後退させて、進出した化粧料Aをカートリッジ体2内に引き戻すことはできない。
図6(a)に示すように、螺合ばね40は、鼓状に形成される。螺合ばね40は、本体内筒30内にて軸方向の位置が規定される第一平板部としての後端部42と、カートリッジ体2の取り付けによって後端部42に近接する第二平板部としての前端部41と、前端部41と後端部42とを連結する複数の板ばね部43と、複数の板ばね部43のうち少なくとも一つに設けられ、板ばね部43が押棒50に向かって曲がることによって雄ねじ51と噛合する雌ねじ突起44とを備える。
螺合ばね40は、極薄のバネ用ステンレス鋼帯を折り曲げることによって形成される。これにより、螺合ばね40の耐久性及び復元性が確保され、カートリッジ式化粧料容器100を長期間使用することが可能となる。これに代えて、螺合ばね40を樹脂などの他の材料によって形成することも可能である。
前端部41は、環状に形成される。前端部41の外径は、本体内筒30の前部腔部36の内径と比較して小さく形成される。前端部41の中央には、押棒50の棒軸55が進退可能な貫通孔41aが形成される。前端部41には、本体筒4に取り付けられるカートリッジ体2の後端面26(図2(b)参照)が当接する。螺合ばね40は、カートリッジ体2が前端部41を軸方向に押圧することによって収縮する。
後端部42は、前端部41と同形状の環状に形成される。後端部42の外径は、本体内筒30の前部腔部36の内径と比較して小さく、かつ前部腔部36に形成される縦リブ38間の内径と比較して大きく形成される。後端部42の中央には、押棒50の棒軸55が進退可能な貫通孔42aが形成される。後端部42は、前部腔部36の上端面35a(図3(b)参照)に当接する。
板ばね部43は、軸方向に収縮すると内周に向かって曲がる。具体的には、図6(b)に示すように、板ばね部43は、軸方向に押圧されると内周に向かって湾曲する。これに代えて、板ばね部43を、軸方向に押圧されると内周に向かって屈曲するように形成してもよい。
板ばね部43は、カートリッジ体2が容器本体1に取り付けられる際の回転によって捩れる。具体的には、板ばね部43は、カートリッジ体2の後端面26が前端部41に当接した状態で、カートリッジ体2を本体筒4に対して相対回転させる際に、後端面26と前端部41との摩擦力によって捩れる。
雌ねじ突起44は、板ばね部43の軸方向の略中央の内側に突設される。雌ねじ突起44は、カートリッジ体2が取り付けられていない状態では、板ばね部43が捩れていないため、前端部41及び後端部42と平行である。
雌ねじ突起44は、カートリッジ体2が取り付けられると、図7に示すように、カートリッジ体2の回転によって板ばね部43が押棒50の外周に絡みつくように捩れた状態で雄ねじ51に噛合する。雌ねじ突起44は、板ばね部43が捩れたときに、雄ねじ51のリード角と同方向に傾斜するように形成される。
これにより、雌ねじ突起44と雄ねじ51とは、強い螺合力で螺合することとなる。よって、化粧料Aがカートリッジ外筒20の内周に密着して充填されているような場合であっても、強い力で押し出すことが可能である。
図6(b)に示されるように、螺合ばね40は、α[mm]だけ圧縮されて、θ[deg]だけ捩られて使用される。なお、これに限らず、螺合ばね40の板ばね部43を捩らずに、板ばね部43を軸方向に押圧してα[mm]だけ圧縮し、内周に向かって湾曲させただけの状態で、雌ねじ突起44を雄ねじ51に噛合させて使用してもよい。
以上のように、螺合ばね40では、後端部42が本体内筒30に回動不能に支持され、カートリッジ体2を本体内筒30に対して相対回転させて前端部41を後端部42に対して回転させることで、板ばね部43が捩られる。これにより、板ばね部43の雌ねじ突起44が押棒50の雄ねじ51に噛合する。
雌ねじ突起44は、カートリッジ体2が本体筒4から取り外されると、板ばね部43が元の形状(図6(a)の状態)に復元するため、雄ねじ51から離間する。これにより、雌ねじ突起44と雄ねじ51との噛合が解除される。
雌ねじ突起44は、複数の板ばね部43のうち一つに設けられればよいが、本実施形態のように一対の板ばね部43が対向して設けられている場合には、両方の板ばね部43に形成されることが望ましい。また、板ばね部43は、一対に限らず、複数であれば何片であってもよい。
なお、螺合ばね40は天地が決まっていない。そのため、螺合ばね40を、前端部41が前部腔部36の上端面35aに当接し、後端部42がカートリッジ体2の後端面26に当接するように前部腔部36に収容してもよい。この場合、前端部41が第一平板部に該当し、後端部42が第二平板部に該当する。
螺合ばね40に代えて、図8に示す変形例に係る螺合ばね140を用いてもよい。螺合ばね140は、前部腔部36に挿入されると、後端部142が外周に向かって拡がろうとする力によって前部腔部36内に保持される。そのため、螺合ばね140は、カートリッジ体2が取り外されても前部腔部36から抜け落ちない。よって、螺合ばね140を用いた場合には、前部腔部36に縦リブ38を設ける必要はない。
螺合ばね140は、後端部142が、複数の板ばね部43から各々連続して形成される複数の板部材142aからなる。
板部材142aは、前端部41と略同径の多角形形状に形成される。板部材142aの外径は、本体内筒30の前部腔部36の内径と比較して小さく形成される。複数の板部材142aは、中心に棒軸55が挿通する貫通孔142bを有し、軸方向に重ねて設けられる。
板部材142aは、多角形形状に形成されることによって、円形に形成された場合と比較して、本体内筒30の内周に強く係合することができる。よって、カートリッジ体2の取り付け時に、螺合ばね140が本体内筒30に対して相対回転することが防止される。
なお、板部材142aは、複数のうち少なくとも一つが多角形形状に形成されればよい。また、板部材142aは、多角形形状に限らず、その外周に本体内筒30の内周に係合する角部が形成されればよい。
板ばね部43は、その一端43aが前端部41に連続して形成され、後端部142の複数の板部材142aは、板ばね部43の他端43bに連続して形成される。螺合ばね140は、一枚の薄板を折り曲げることによって形成される。このように、螺合ばね140は、接着や溶接などによって板部材142aどうしを接合する必要がないため、形成が容易である。
板ばね部43は、軸方向に収縮すると内周に向かって曲がる。具体的には、板ばね部43は、軸方向に押圧されると内周に向かって湾曲する。これに代えて、板ばね部43を、軸方向に押圧されると内周に向かって屈曲するように形成してもよい。
螺合ばね140は、本体内筒30に収容されていない状態(図8に示す状態)では、一端43aにおける前端部41に対する板ばね部43の角度が、本体内筒30に収容された状態(図1に示す状態)と比較して大きくなるように形成される。
螺合ばね140は、板ばね部43の他端43bが互いに近付く方向に圧縮されて本体内筒30内に収容される。即ち、螺合ばね140は、本体内筒30に収容されていない状態から、一端43aにおける前端部41に対する板ばね部43の角度が小さくされて本体内筒30内に収容される。これにより、板ばね部43は、螺合ばね140が本体内筒30の前部腔部36に挿入されると、一端43aにおける復元力によって他端43bが外周に拡がろうとする。螺合ばね140は、板部材142aが前部腔部36の内周に押し付けられることによって、前部腔部36内に保持される。
なお、螺合ばね140もまた、前端部41が前部腔部36の上端面35aに当接し、後端部142がカートリッジ体2の後端面26に当接するように、上下を反対にした状態で前部腔部36に収容してもよい。この場合、前端部41が第一平板部に該当し、後端部142が第二平板部に該当する。
次に、主として図9を参照して、カートリッジ体2の本体筒4への取り付けについて説明する。図9は、本体内筒30の展開図である。図9に図示されているのは、本体内筒30の内周側の面である。
まず、カートリッジ体2を本体内筒30に近接させて、係合突起27を本体内筒30の端部に位置させる(図9の状態I)。そのまま、カートリッジ体2を押し込みながら本体内筒30に対して中心軸まわりに略1/4回転だけ相対回転させると、係合突起27は、薄肉部39bに挿入されて本体内筒30の前部腔部36の内周に挿入される(図9の状態II)。このとき、案内部39は薄肉部39bと比較して厚肉に形成されるため、係合突起27の下部テーパ面27cが案内部39に当接して、カートリッジ体2が本体内筒30の前部腔部36の奥へと案内される。
そして、カートリッジ体2を本体内筒30に対して更に略1/4回転弱だけ相対回転させると、係合突起27の上部テーパ面27dが、本体内筒30の案内部39の角部39aに当接する(図9の状態III)。そのまま更に相対回転させると、上部テーパ面27dによって係合突起27が角部39aを乗り越えて、係合突起27の当接面27aと係合溝32の当接面32aとが当接する。
最後に、係合突起27の当接面27aと係合溝32の当接面32aとが当接したまま、カートリッジ体2を本体内筒30に対して更に相対回転させると、当接面27aの凹部27bに当接面32aの凸部32bが係合する(図9の状態IV)。これにより、係合突起27と係合溝32とは、軸方向及び周方向に係合する。
このとき、カートリッジ体2は、螺合ばね40の復元力によって軸方向に付勢される。この付勢力は、本体内筒30の上端部30aと係合溝32の当接面32aとの間の壁面に作用する。また、螺合ばね40は、捩れた状態で前部腔部36に収容されている。よって、螺合ばね40の復元力によって周方向に付勢される。この付勢力は、当接面27aの凹部27bと当接面32aの凸部32bとの間に作用する。
ここで、カートリッジ体2の嵌入部25の外周に雄ねじを形成し、本体内筒30の前部腔部36の内周に雌ねじを形成して、カートリッジ体2を本体筒4に螺合させて取り付ける場合と比較する。
本体筒4に取り付けられたカートリッジ体2は、螺合ばね40の復元力によって軸方向に付勢される。本実施の形態の場合、カートリッジ体2は、本体筒4から取り外される方向に常に2kg程度の付勢されている。そのため、カートリッジ体2を本体筒4に螺合させて取り付ける場合には、雄ねじと雌ねじとの間に付勢力が作用し、耐久性に問題が生じるおそれがあった。
これに対して、カートリッジ式化粧料容器100では、当接面27aと当接面32aとが面どうしで当接することによって、螺合ばね40の復元力による軸方向への付勢力を受ける。よって、本体内筒30の上端部30aと係合溝32の当接面32aとの間の壁面の高さによって、螺合ばね40による軸方向への付勢力を受けることが可能である。
また、螺合ばね40による周方向への付勢力は、軸方向への付勢力と比較すると小さな力である。よって、当接面27aの凹部27bと当接面32aの凸部32bとの係合によって、螺合ばね40による周方向への付勢力を受けることが可能である。
したがって、カートリッジ体2を本体筒4に螺合させて取り付ける場合と比較して耐久性を向上させることができる。
次に、主として図1,図10,及び図11を参照して、カートリッジ式化粧料容器100の作動について説明する。
図1は、カートリッジ式化粧料容器100の使用前の状態を示すものである。図1では、押棒50は、繰出後退限に位置している。このとき、本体筒4に取り付けられたカートリッジ体2によって、螺合ばね40が軸方向に押圧されている。そのため、螺合ばね40の一対の板ばね部43が内周に向けて湾曲し、板ばね部43に設けられた雌ねじ突起44が押棒50の雄ねじ51に噛合している。
この状態から、使用者が、キャップ3を取り外し、本体筒4に対して駆動体60を回転させると、雌ねじ突起44と雄ねじ51との噛合により、押棒50が前進する。これにより、化粧料Aがカートリッジ外筒20の先端開口孔21aから進出して使用可能となる。
使用者が、本体筒4に対して駆動体60を更に回転させ続けると、図10に示すように、押棒50が繰出前進限まで繰り出される。この繰出前進限は、押棒50の棒軸55に形成される雄ねじ51のストローク端によって規定される。図10に示される状態から、使用者が、本体筒4に対して駆動体60を更に回転させても、板ばね部43の弾性によって雌ねじ突起44が拡げられることで雄ねじ51が空回りする。よって、押棒50は、これ以上ストロークしない。
また、このとき、カートリッジ体2では、保持部材10が前進端まで移動している。よって、化粧料Aの殆どが先端開口孔21aから押し出されており、化粧料Aの交換が必要な状態である。
図10に示す状態において、本体筒4からカートリッジ体2を取り外そうと、本体筒4に対してカートリッジ体2を回転させると、カートリッジ体2が、本体筒4から離間する。これにより、図11に示すように、螺合ばね40は、その復元力によって軸方向に伸びて、元の状態に復元する。よって、一対の板ばね部43は互いに離間し、螺合ばね40の雌ねじ突起44と押棒50の雄ねじ51との噛合は解除される。したがって、押棒50は、軸方向に自由に移動可能となり、直立に近い状態では、自重で繰出後退限まで移動することとなる。
以上のように、螺合ばね40が設けられることで、カートリッジ体2が取り外されると、螺合ばね40の雌ねじ突起44と押棒50の雄ねじ51との噛合が解除され、押棒50は軸方向に自由に移動可能となる。したがって、カートリッジ体2を取り外したときに押棒50を繰出後退限に移動させる機構を簡素化し、押棒50を繰出後退限に移動させる確実性を向上させることができる。
本体筒4から使用済みのカートリッジ体2を取り外した後、新しいカートリッジ体2を取り付けると、再び図1に示す状態となる。
具体的には、使用者が、キャップ3を保持して、カートリッジ体2の係合突起27を本体内筒30の係合溝32に係合させると、カートリッジ体2の後端面26と本体内筒30の上端面35aとの間で螺合ばね40が圧縮される。
螺合ばね40の一対の板ばね部43は、内周に向かって鼓状に湾曲しているため、前端部41が圧縮されると、更に湾曲して押棒50の棒軸55に当接する。このとき、螺合ばね40の前端部41には、カートリッジ体2の後端面26との間の摩擦力が作用する。よって、螺合ばね40の板ばね部43は、押棒50の外周に絡みつくように捩れ、雌ねじ突起44は、押棒50の雄ねじ51に噛合することとなる。
以上の実施の形態によれば、以下に示す効果を奏する。
螺合ばね40が設けられることで、カートリッジ体2が取り外されると、螺合ばね40の雌ねじ突起44と押棒50の雄ねじ51との噛合が解除され、押棒50は軸方向に自由に移動可能となる。したがって、カートリッジ体2を取り外したときに押棒50を繰出後退限に移動させる機構を簡素化し、押棒50を繰出後退限に移動させる確実性を向上させることができる。
螺合ばね40は、極薄のバネ用ステンレス鋼帯によって形成されており、耐久性及び復元性に優れている。そのため、カートリッジ式化粧料容器100を長期間使用することができる。また、交換可能なカートリッジ体2は、キャップ3とカートリッジ外筒20と保持部材10との三部品のみで構成されているため、安価に提供することができる。
また、本体内筒30の上端部30aと係合溝32の当接面32aとの間の壁面の高さによって、螺合ばね40による軸方向への付勢力を受けることが可能であり、当接面27aの凹部27bと当接面32aの凸部32bとの係合によって、螺合ばね40による周方向への付勢力を受けることが可能であるため、カートリッジ体2を本体筒4に螺合させて取り付ける場合と比較して耐久性を向上させることができる。
また、図12に示す変形例のように、本体筒4からカートリッジ体2を取り外したときに、押棒50が繰出後退限に強制的に移動するようにしてもよい。
この変形例では、カートリッジ体2が本体筒4から取り外されて雌ねじ突起44と雄ねじ51との噛合が解除される際に押棒50を繰出後退限に向けて押し戻す戻しばね5が設けられる。
戻しばね5は、本体内筒30の隔壁35の下端面35bと押棒50の大径部54の前端面54aとの間に収装されるコイルばねである。戻しばね5は、押棒50が繰り出されてゆくと圧縮される。そして、戻しばね5は、螺合ばね40の雌ねじ突起44と押棒50の雄ねじ51との噛合が解除されると、その付勢力によって押棒50を押し戻して繰出後退限まで移動させる。
これにより、カートリッジ体2を本体筒4から取り外すと、押棒50は、戻しばね5の付勢力によって常に繰出後退限に位置することとなる。
また、カートリッジ体2を装着していなくても、押棒50は軸方向に拘束されるため、自由に進退することができなくなる。よって、使用者の意図に反して押棒50が進出することを防止できる。
戻しばね5が設けられることで、押棒50が繰出前進限まで移動したときに、押棒50がそれ以上繰り出されないことを使用者に知らせるクラッチ音が発生する。具体的には、押棒50の繰出前進限において、使用者が押棒50を繰り出そうとすると、雌ねじ突起44が、棒軸55における雄ねじ51が形成されていない部分に乗り上げる。そして、使用者が押棒50を更に繰り出そうとすると、戻しばね5の復元力によって、雌ねじ突起44は、雄ねじ51の後端部に再び押し戻されて噛合する。このとき、雌ねじ突起44と雄ねじ51との接触によって音が発生する。
これにより、使用者は、押棒50が繰出上昇限に位置していることを知ることができる。したがって、使用者は、クラッチ音の発生をカートリッジ体2の交換の目安とすることができる。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
例えば、上記の実施の形態では、カートリッジ体2の嵌入部25に係合突起27を形成し、本体内筒30に係合溝32を形成した。これに代えて、カートリッジ体2の嵌入部に係合溝を形成し、本体内筒30の内周に径方向に突出する係合突起を形成してもよい。つまり、嵌入部25と本体内筒30との一方に係合突起が形成され、他方に係合溝が形成されればよい。
また、上記の実施の形態では、係合溝32の当接面32aに凸部32bを形成し、係合突起27の当接面27aに凹部27bを形成した。これに代えて、係合溝32の当接面に凹部を形成し、係合突起27の当接面27aに凸部を形成してもよい。つまり、係合溝32と係合突起27との一方の当接面に凸部が形成され、他方に凹部が形成されればよい。
100 カートリッジ式化粧料容器
1 容器本体
2 カートリッジ体
4 本体筒
5 戻しばね
20 カートリッジ外筒
21 化粧料保持部
21a 先端開口孔
25 嵌入部
27 係合突起
27a 当接面
27b 凹部
27c 下部テーパ面
27d 上部テーパ面
30 本体内筒
31 先端開口孔
32 係合溝
32a 当接面
32b 凸部
32c 貫通孔
39 案内部
40 螺合ばね
41 前端部(第二平板部)
42 後端部(第一平板部)
43 板ばね部
44 雌ねじ突起
50 押棒
51 雄ねじ
55 棒軸
60 駆動体
70 本体外筒

Claims (11)

  1. 化粧料が充填されたカートリッジ体と、前記カートリッジ体が中心軸まわりに相対回転して取り付けられる容器本体と、を備えるカートリッジ式化粧料容器であって、
    前記カートリッジ体は、前記容器本体に嵌入される嵌入部を有し、
    前記容器本体は、
    前記カートリッジ体が着脱自在に取り付けられる本体筒と、
    前記本体筒に対して同軸に、かつ相対回転可能に取り付けられる駆動体と、
    外周に雄ねじが形成され、前記本体筒と前記駆動体との相対回転によって繰り出されて前記カートリッジ体内の化粧料を押し出す押棒と、
    前記本体筒に収容され、前記カートリッジ体の取り付けによって軸方向に収縮する螺合ばねと、を備え、
    前記螺合ばねは、
    前記本体筒内にて軸方向の位置が規定される第一平板部と、
    前記カートリッジ体の取り付けによって前記第一平板部に近接する第二平板部と、
    前記第一平板部と前記第二平板部とを連結し、軸方向に収縮すると内周に向かって曲がる複数の板ばね部と、
    前記複数の板ばね部のうち少なくとも一つに設けられ、前記板ばね部が曲がることによって前記雄ねじと噛合する雌ねじ突起と、を備え、
    前記嵌入部と前記本体筒との一方は、径方向に突出する係合突起を有し、
    前記嵌入部と前記本体筒との他方は、前記カートリッジ体が前記容器本体に取り付けられる際に前記係合突起が挿入されて軸方向及び周方向に係合する係合溝を有することを特徴とするカートリッジ式化粧料容器。
  2. 前記カートリッジ体は、前記螺合ばねの復元力によって軸方向に付勢され、
    前記係合溝及び前記係合突起は、前記カートリッジ体が付勢されることによって当接する当接面を各々有することを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ式化粧料容器。
  3. 前記係合溝と前記係合突起との一方の前記当接面には、軸方向に突出する凸部が形成され、
    前記係合溝と前記係合突起との他方の前記当接面には、前記凸部が係合した状態で前記嵌入部と前記本体筒との周方向への相対移動を規制する係合凹部が形成されることを特徴とする請求項2に記載のカートリッジ式化粧料容器。
  4. 前記本体筒は、円筒状に形成される本体内筒と、前記本体内筒の外周を覆う本体外筒と、を備え、
    前記係合溝は、前記係合突起が軸方向に挿入されてから周方向に係合するまでの領域に、前記嵌入部又は前記本体内筒を径方向に貫通する貫通孔を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のカートリッジ式化粧料容器。
  5. 前記係合突起は、前記カートリッジ体の前記嵌入部の外周に形成され、
    前記係合溝は、前記本体筒に形成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のカートリッジ式化粧料容器。
  6. 前記雌ねじ突起は、前記カートリッジ体の回転によって前記板ばね部が前記押棒の外周に絡みつくように捩れた状態で前記雄ねじに噛合することを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載のカートリッジ式化粧料容器。
  7. 前記雌ねじ突起は、前記板ばね部が捩れたときに、前記雄ねじのリード角と同方向に傾斜するように形成されることを特徴とする請求項6に記載のカートリッジ式化粧料容器。
  8. 前記カートリッジ体が前記本体筒から取り外されると、前記板ばね部が元の形状に復元して、前記雌ねじ突起と前記雄ねじとの噛合が解除されることを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載のカートリッジ式化粧料容器。
  9. 前記カートリッジ体が前記本体筒から取り外されて前記雌ねじ突起と前記雄ねじとの噛合が解除された際に前記押棒を繰出後退限に向けて押し戻す戻しばねを更に備えることを特徴とする請求項8に記載のカートリッジ式化粧料容器。
  10. 前記螺合ばねは、前記本体筒に取り付けられる前記カートリッジ体が前記第二平板部に当接して軸方向に押圧されることを特徴とする請求項1から9のいずれか一つに記載のカートリッジ式化粧料容器。
  11. 前記板ばね部は、前記カートリッジ体が前記容器本体に取り付けられる際の回転によって捩れることを特徴とする請求項1から10のいずれか一つに記載のカートリッジ式化粧料容器。
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