JPH08207U - カートリッジ式棒状化粧品繰出容器 - Google Patents

カートリッジ式棒状化粧品繰出容器

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JPH08207U
JPH08207U JP008939U JP893995U JPH08207U JP H08207 U JPH08207 U JP H08207U JP 008939 U JP008939 U JP 008939U JP 893995 U JP893995 U JP 893995U JP H08207 U JPH08207 U JP H08207U
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spring
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートリッジの着脱がスムーズに行なわれる
とともに、押出杵がオートリターンする化粧材繰出容器
を提供する。 【解決手段】 本発明の繰出容器は、容器本体23と、
カートリッジ20と、スプリング27により後方に付勢
される芯チャック25と、スプリング39により後方に
付勢される押出杵32と、カートリッジ20の外周面を
押圧する板バネ42を具備する。この板バネ42が、容
器本体23に対する回転不能及び移動不能状態で容器本
体の前部内周に設けられており、前記カートリッジとの
対応部位に形成されて相互に係合する凹凸を備えている
ことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、カートリッジ式棒状化粧品繰出容器に係り、特に、スプリングを巻 装した押出杵を備えた容器本体からカートリッジを引抜くと、押出杵がオートリ ターンする機構を存するカートリッジ式棒状化粧品繰出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカートリッジ式化粧用容器は図1、図2、及び図3に示す様に、化粧用 容器本体1に対してカートリッジ2を着脱自在に構成し、このカートリッジ2内 部のスリット軸3に化粧材を支持する芯チャック4を内蔵し、このスリット軸3 に巻装したスプリング5で芯チャック4を後方に付勢する一方、スリット軸3後 端に容器本体1内の押出杵6のリブ6Bに係合する回転止リブ7をもって回転止 めとしていた。
【0003】 上記押出杵6にはスプリング10が巻装され、押出杵6を常時後方に付勢して いる。この状態でカートリッジ2と容器本体1を回動させると押出杵6はスプリ ング10に抗して、スリット軸3の回転止リブ7と押出杵6のリブ6Bとのスプ ライン構造によって螺旋筒8に対して軸方向へ進出する。 押出杵6に巻装しているスプリング10の付勢力は、押出杵リブ6Bを介して スリット軸3に働き、カートリッジ2を逆転させる力が働く。
【0004】 このため板バネ9は逆回転を防止するため必須の部材である。また、押出杵6 の進出によりカートリッジ2側のスプリング5は圧縮するため、カートリッジ2 は容器本体1内より飛出そうとする力が働く。 このため、この飛出し防止するためのC形の係止部材8を飛出防止として使用 していた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 上記のように従来ではカートリッジ2と容器本体1の係止係合部材として、カ ートリッジ2の飛出しを防止するC形の係止部材8と、押出杵6に巻装されてい るスプリング10の後方への付勢力のための逆転を防止する板バネ9を設け、二 重の係止係留部材を使用していた。 上記板バネ9の弾圧力を強くしてカートリッジへの押圧を強くすれば飛出し防 止及び逆回転防止の両方の作用を兼ねることができるが、板バネの弾性を強くす ると女性の力ではカートリッジの引抜きが困難となり、化粧用容器として取扱い が不便となる。
【0006】 本考案は、板バネとカートリッジが相対回動し、しかもこの回動が滑らかであ りかつカートリッジの着脱がスムーズに行なわれることを板バネ一つで行い、化 粧材を使い切ったカートリッジを容器本体からスムーズに離脱させると同時に押 出杵がオートリターンすることを目的とする。
【0007】 また、従来の化粧材繰出容器に設けられてたC形の係止部材8は、容器本体1 の内筒前端に設置され、このC形の係止部材の凹凸段部とカートリッジ後部の凹 凸が係合することによってカートリッジの容器本体からの飛出しを防止していた 。
【0008】 本考案は従来のC形の係止部材8を省略し、板バネ一つでカートリッジの容器 本体からの飛出し防止及びカートリッジの逆回転を防止するものである。
【0009】
【作用】
カートリッジを容器本体内に装着するときは、カートリッジを容器本体開口部 より挿入していき、まず、板バネの軽い抵抗感を感じ更に挿入を続けると、押出 杵の前端部分と新チャックの後部とが相互に係合して、これらの連結が行われる と共に、カートリッジと板バネに形成された凹凸部が相互に係合して、カートリ ッジは容器本体に確実に係留される。
【0010】 この状態でカートリッジを回転させると、カートリッジと芯チャックとが同期 回転することにより押出杵は進出する。押出杵に巻装されているスプリングが後 方へ付勢力を働かせカートリッジを逆回転させる力が働くが、板バネの押圧によ って、カートリッジが空回りすることはない。ここで板バネは容器本体に対して 回転不能及び移動不能状態で容器本体に固定されており、この板バネの凸部とカ ートリッジの凹部とが係合した状態となっているため、カートリッジが容器本体 から飛出すことがない。 また使い切ったカートリッジを引抜けば芯チャックとカートリッジが離れると 同時に押出杵はオートリターンし、押出杵は容器本体内に入るため押出杵に傷を 付けることがない。
【0011】
【実施例】
次に本考案の実施例について説明する。 実施例1 図4に示した実施例1について説明する。カートリッジ20は円筒体で前部開 口部21と後部開口部22及び、容器本体23に挿入される後部と露出して回動 に利用される前部とに分かれ、スリット軸24内に摺動自在な芯チャック25、 スリット軸24のスリットより突出した一対の芯チャック25のバット26に係 合するスプリング27より構成される。
【0012】 カートリッジ20を組付ける突起は、まず前後端が開塞されたスリット軸24 のスリットを拡げ、この状態で芯チャック25を挿入し、スプリング27をスリ ット軸24の上部より巻装し、その後端部を芯チャック25のバット26に当接 させた状態で、カートリッジ20の後部開口部22より挿入させて、スリット軸 24の後部突起28とカートリッジ20の係止孔29が嵌合固着させて組立は完 成する。この組み立て状態では、芯チャック25のバット26がカートリッジ2 0の内径係合溝と係合している。これにより芯チャック25はカートリッジ20 の回転が伝達されてカートリッジ20と同期回転する。
【0013】 スプリング27によって芯チャック25は常に後方へ付勢されている。また芯 チャック25のバット26はスリット軸24のスリットを介し、カートリッジ2 0の内径係合溝30、31に係合している。
【0014】 また、芯チャック25は化粧材支持部を前部に設け、後部には後述の押出杵3 2の前端係止リブ96に係合する複数の縦リブ34を設け、芯チャック25の縦 リブ34とバット26に係合する係合溝30、31が回転止め役目をなしている 。
【0015】 容器本体23は外筒35と、この外筒35に嵌合固着される内筒36と、この 内筒前部37の螺旋部38に係合する複数の突起を有する押出杵32と、押出杵 32に巻装され、常に押出杵32を後方に付勢するスプリング39及び、このス プリング39による押出杵32の脱出を防止する尾栓40及び係止孔41によっ て容器本体23の前部内周に位置決定された板バネ42より構成される。
【0016】 内筒36の後方よりスプリング39に巻装された押出杵32を挿入して、螺旋 部38と押出杵32に突設した螺旋状の突起43を係合状態にし、尾栓40でこ れを止める。 さらに係止孔41を有する板バネ42を内筒36の前部に係止した状態で外筒 35の後方より強制圧入することにより組立は完了する。上記板バネ42の係止 孔41により板バネ42は容器本体23に対して回転不能及び移動不能に固定さ れているため、凸部44の位置は常に定位置にあるので、カートリッジ20との 係合位置が決定される。 板バネ42は容器本体23の内方に突出するように湾曲しており、この湾曲部 分の弾性力でカートリッジ20を容器本体23に保持している。本実施例では、 この湾曲部分に凸部44が形成されている。これに対し、カートリッジ20の外 面には、この凸部44が嵌合状態で係合する凹部46が形成されている。この凸 部44と凹部46との相互の係合によって、カートリッジ20を容器本体23に 確実に保持できる。 すなわち、この構造では、カートリッジ20は板バネ42の弾性力によって容 器本体23に保持するのみでなく、凹部46と凸部44との係合によっても容器 本体23に保持している。このような構造ではカートリッジ20の保持が確実と なり、カートリッジ20が容器本体23から不容易に離脱することがなくなる。
【0017】 次に本考案の実施例の作用について説明する。 上記の様に組付けられたカートリッジ20と容器本体23の組付けは、まずカ ートリッジを容器本体23の前部開口部45より挿入していくと、軽い板バネ4 2の抵抗を感じ、さらに挿入をつづけるとカートリッジ20の凹部46と板バネ 42の凸部44が係合すると同時に押出杵32の前部の縦リブ35と芯チャック 25下部の縦リブ34が係合する。これでカートリッジ20と容器本体23の組 み付けは完了する。
【0018】 この状態でカートリッジ20を回動させると、押出杵32は、押出杵32前端 の係止リブ33と芯チャック25の縦リブ34が係合状態にあるため、芯チャッ ク25のバット26を回転させる力が働くが、バット26がカートリッジ20の 係合溝30、31に係合しており、また内筒36の螺旋部38に押出杵32の突 起43が螺合しているので、上記芯チャック25自体が回転止となり、押出杵3 2は前進する。
【0019】 押出杵32に巻装されているスプリング39によって、押出杵32は後方に付 勢する力が常に働いている。しかし、板バネ42によりカートリッジ20が押圧 されているため、作業途中でカートリッジ20から手を離しても押出杵32が逆 戻りすることはない。
【0020】 また、カートリッジ20の凹部46と板バネ42の凸部44が係合しているた め、板バネ42の押圧を、強い力にしてもカートリッジ20が容器本体23から 飛出すことはない。板バネ42はその後部の係止孔41が内筒前部37と係合し ているため、板バネ42は容器本体23に対して回転不能且つ移動不能となって いる。そして、この板バネ42の凸部44がカートリッジ20の凹部46と係合 してカートリッジ20を押圧しているため、カートリッジ20が容器本体23か ら飛び出ることがなくなる。 この状態でカートリッジ20を容器本体23から引き抜くと、カートリッジ2 0の凹部46と板バネ42の凸部44との係合が外れて、カートリッジ20が容 器本体23から離脱する。このカートリッジ20の引き抜き時においては、押出 杵に巻装しているスプリング39の付勢力によって押出杵32はオートリターン し、新しいカートリッジ挿入を簡便にする。 このカートリッジ20の引き抜きでは、板バネ42が容器本体23に移動不能 に固定されているため、板バネ42が容器本体23から飛び出ることがない。こ れにより、板バネ42は挿入される新しいカートリッジに対しても上述と同様な 係合状態となることができる。 また、カートリッジ20の構造は図4に限らず図7におけるカートリッジ、ま たは図6における引バネを使用したカートリッジにおいて芯チャック後部に係止 部を設けても可能である。
【0021】 実施例2 図5、図6に示した実施例2について説明する。回転止50が容器本体51内 にあり、カートリッジ52の基端内径に係合リブ53が容器本体51内の回転止 50の外径リブ54と係合し、これによりカートリッジ52と回転止50が同期 回転をし、非円形の押出杵55を進出後退させる構造であり、カートリッジ52 の凹部56と板バネ57の凸部58が係合するものである。なお、係止孔59は 板バネ57を容器本体51内に固定するためのものである。
【0022】 実施例3 図7、図8に示した実施例3について説明する。回転止60が容器本体61内 にあり、カートリッジ62の基端外径のリブ63と回転止60の内径のリブ64 が係合する様にしたもので作用は上記実施例2と同様である。
【0023】 実施例4 図9、図10及び図11に示した実施例4について説明する。カートリッジ7 0の基端内径のリブ71に押出杵72のリブ73が係合したもので、カートリッ ジ70基端に回転止74を設けたものである。 ここに使用する板バネは図11の斜視図で示した構成のもので、板バネ75の 下端に形成した折り曲げ係止部76を容器本体77の螺旋内筒78の前端に形成 した係止部79に係止する。この係止によりカートリッジ70の容器本体77か らの引き抜きの際、板バネ75の飛び出しを防止している。
【0024】 また板バネ75の後部に切り起こし状に凸部80を形成し、この凸部80をカ ートリッジ70基端に形成した凹部81に係合し、この係合によりカートリッジ 70の容器本体77からの飛出しを防止している。また板バネ75の内方湾曲部 によりカートリッジ70の外周面が押圧されているため、作業途中でカートリッ ジ70から手を放しても押出杵72が逆戻りすることはない。
【0025】 カートリッジ式棒状化粧品繰出容器においては、板バネは公知の技術であるが 、従来はホルダーを設置している容器本体内にカートリッジと同期回転させる方 式で使用されてきた。つまり軸方向の抵抗部材としてのみ使用されてきた。 これに対し上記4実施例においてはカートリッジに板バネを当接し、カートリ ッジと板バネが相対的に回動可能にし、かつ押出杵に巻装されたスプリングによ る押出杵の逆回転防止し、また板バネ及びカートリッジに形成した凹凸部により カートリッジの飛出しを防止し、さらに板バネを容器本体に移動不能に取り付け るためカートリッジの引抜の際の板バネ自体の飛出しを防止することができる。 さらには板バネが容器本体に対して定位置に固定されるため、上記凹凸部が定位 置に位置決めされ、カートリッジとの係合が常に安定した定位置で行われる。
【0026】
【考案の効果】
本考案はカートリッジの飛び出しを防止する板バネを容器本体に対して回動不 能及び移動不能に取り付けるため、カートリッジの引き抜きの際に板バネがカー トリッジと共に容器本体から抜け出ることがなく、そのままで板バネを再使用で きる。また、板バネの弾性力に加えて、板バネとカートリッジの間で相互に係合 する凹凸部によってカートリッジを容器本体に保持するため、カートリッジの飛 び出しを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のカートリッジ式棒状化粧品繰出容器の側
面図
【図2】従来のカートリッジの側面図
【図3】従来の容器本体の側面図
【図4】本考案の一実施例の側面図
【図5】本考案の板バネの一実施例の斜視図
【図6】本考案の一実施例の側面図
【図7】本考案のカートリッジの一実施例の側面図
【図8】本考案の容器本体の一実施例の側面図
【図9】本考案のカートリッジの一実施例の側面図
【図10】本考案の容器本体の一実施例の側面図
【図11】本考案の板バネの一実施例の斜視図
【符号の説明】
20 カートリッジ 23 容器本体 24 スリット軸 25 芯チャック 26 バット 27、39 スプ
リング 30、31 係合溝 32 押出杵 33 前端係止リブ 34 縦リブ 38 螺旋部 42 板バネ 44 凸部 46 凹部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体と、 この容器本体の前部に着脱自在に挿入され、容器本体に
    対して回転可能なカートリッジと、 このカートリッジと共に同期回転する係合状態でカート
    リッジ内に摺動自在に設けられると共に、カートリッジ
    内に設けたスプリングにより常時、後方に付勢された芯
    チャックと、 この芯チャックの後部と前端部分が相互に当接すると共
    に、容器本体内に設けたスプリングにより常時、後方に
    付勢された状態で容器本体内に前後摺動自在に設けられ
    た押出杵と、 後部部分が容器本体と係合し、この係合で容器本体に対
    する回転不能及び移動不能状態で容器本体の前部内周に
    設けられ、前記カートリッジの外周面を押圧する板バネ
    と、 この板バネと前記カートリッジとの対応部位に形成され
    て相互に係合する凹凸と、を備えていることを特徴とす
    るカートリッジ式棒状化粧品繰出容器。
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