JP4808857B2 - カートリッジ式棒状化粧材繰出容器 - Google Patents

カートリッジ式棒状化粧材繰出容器 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はカートリッジ式棒状化粧材繰出容器であって、特には容器本体内の押棒を、バネを用いてオートリターンさせる機構と同様の効果を有するカートリッジ式棒状化粧材繰出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カートリッジ内の棒状化粧材が芯チャックで保持され、芯チャックをスプリング等により常時後退方向に付勢するカートリッジと、押棒が内装された容器本体とからなるカートリッジ式棒状化粧材繰出容器において、前記押棒を繰出し、前記カートリッジ内の芯チャック後端をスプリングの付勢に抗して進出させるタイプのカートリッジ式棒状化粧材繰出容器は、多々発明がなされていて、実際に数多くのこのタイプのカートリッジ式棒状化粧材繰出容器が各メーカーより発売され、広く市場に流通している。
【0003】
従来の容器本体においては、カートリッジ内の棒状化粧材を使い切った使用者は、カートリッジと容器本体を逆に回動して繰り出された容器本体の押棒の位置を後退限まで繰り下げてからカートリッジを容器本体より抜く必要があった。
【0004】
さもないと、次に新しいカートリッジを容器本体に装着した際、すでに上昇限に位置している押棒のためにカートリッジの芯チャックが押されて、いきなり棒状化粧材がストロークいっぱいの長さで繰り出されてしまい、棒状化粧材芯の折れや欠けを招く一因となっていた。
【0005】
しかし、上昇限に位置している押棒を繰り下げるという行為は、使用後のこともあり、また新しいカートリッジを装着する際には、ついうっかりと忘れがちなものである。
【0006】
そのため、上記の事故は起こりがちであり、また、わざわざ上昇限にある押棒を繰り下げるというのも面倒な行為であるため、この不便性を解消し、より安全で使用しやすい棒状化粧材繰出容器を求める要望はメーカーのみならず、使用者の間でも大きいものがあった。
【0007】
そこで、この不便性を改良したカートリッジ式棒状化粧材繰出容器として、弊社出願の実公平5−13307が開示されている。
【0008】
このカートリッジ式棒状化粧材繰出容器においては、容器本体内の押棒をスプリングによって常時後退方向に付勢する事によって、後退限まで自動的に戻る押棒のオートリターン機構を実現したもので、使用者は使用後のカートリッジを容器本体より引き抜くだけで、容器本体内の押棒が常に後退限に戻るため、新たにカートリッジを容器本体に装着した際にもカートリッジ内の棒状化粧材が不用意に繰り出されることのない、極めて具体的な効果を持つ、優れた発明である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の容器本体内の押棒を後退方向に付勢するスプリングを必要とすることなく、従来の容器本体内の押棒のオートリターン機構と同様な効果を実現させるものであり、低コストでありながら、シンプルで機能性に富んだカートリッジ式棒状化粧材繰出容器を提供しようとするものである。
【0010】
本発明の目的は、従来は押棒に巻装されているスプリングによって押棒を常時後方に付勢し、カートリッジを抜いたとき押棒が後退限まで戻るオートリターン機構によって、新しいカートリッジを挿入したときに不意に棒状化粧材が突出する事故を防いでいたが押棒を後方へ付勢するスプリングを必要とすることなく、同様な効果を実践することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明のカートリッジ式棒状化粧材繰出容器の第1の発明においては、押棒を備えた容器本体と、この容器本体に着脱自在なカートリッジとからなり、前記容器本体と前記カートリッジとの回動によって、前記容器本体内の押棒が軸方向に移動し、前記カートリッジの前端開口孔より棒状化粧材を進出させるカートリッジ式棒状化粧材繰出容器において、前記容器本体は、前記押棒が前記容器本体内で回動不能に軸方向に移動する回転止め機構と、前記押棒が貫通してこの押棒と螺合する螺旋部材とを備え、前記螺旋部材は、外周に縦リブを形成し、前記カートリッジは、スプリングで後方へ付勢される芯チャック部材と、前記螺旋部材が係合して回動する同期係合部を後端に備え、前記容器本体内に前記カートリッジが回動可能に嵌合されると、螺合機構が成立することによって前記押棒の繰出を可能にする手段と、前記カートリッジの前記容器本体への挿入時には、前記螺合機構が成立するまで、または前記カートリッジの前記容器本体からの離脱時に前記螺合機構が解除された際に、前記カートリッジ内の前記スプリングによって後方に付勢される前記芯チャック部材の後端側で、前記押棒が後方へ押し戻されるように構成されている。
【0012】
第2の発明においては、前記カートリッジを前記容器本体へ挿入し、この容器本体に前記カートリッジが回動可能に嵌合された部位で前記螺合機構が成立するとともに、前記押棒は前記カートリッジ内の前記芯チャック部材の後端側で押し戻され後退限位置に位置している。
【0013】
第3の発明においては、前記容器本体内の前記押棒が貫通し、この押棒と螺合する前記螺旋部材は、前記容器本体と前記押棒で構成される前記回転止め機構より先端開口孔側に位置し、前記容器本体の前記先端開口孔よりの脱出を防止されている。
【0014】
第4の発明においては、前記容器本体内の前記螺旋部材に螺合する前記押棒の螺旋部のリード角は、前記スプリングの反発力によって前記芯チャック部材の後端側で押されたときに、前記押棒が前記螺旋部材を回動させつつ内筒の係合溝に沿って移動可能な角度に設定されている。
【0015】
【作用及び効果】
上記手段を講じるため、本発明のカートリッジ式棒状化粧材繰出容器においては、容器本体内には、押棒が回動不能に摺動する回転止め機構を有し、この押棒が貫通して螺合する螺旋部材を備え、前記螺旋部材は、外周に縦リブを形成し、前記カートリッジはスプリングで後方へと付勢される芯チャック部材と、前記螺旋部材が係合して回動する同期係合部を後端に備え、前記容器本体内に前記カートリッジが回動可能に嵌合されると、螺合機構が成立することで前記押棒の繰出を可能とする一方、前記カートリッジの前記容器本体への挿入時には、前記螺合機構が成立するまで、または前記カートリッジの前記容器本体からの離脱時には、前記螺合機構が解除されるとともに、前記カートリッジ内の前記スプリングによって後方に付勢される前記芯チャック部材の後端側で、前記押棒が直線的に後方に押し戻されるように構成したことを特徴とする。
【0016】
これにより、容器本体内の押棒の位置がどこにあろうとも、カートリッジ挿入の際、棒状化粧材がカートリッジの先端開口孔より突出することなく、カートリッジを容器本体に嵌合する事を可能とするカートリッジ式棒状化粧材繰出容器を提供できることとなる。
【0017】
このカートリッジ式棒状化粧材繰出容器は、カートリッジ内のスプリングのみで、容器本体内の押棒をオートリターンさせる機構と同様な効果を得ることが可能で、コストがより削減可能なカートリッジ式棒状化粧材繰出容器が提供できる。
【0018】
また、カートリッジを容器本体より離脱するときは、螺合機構が解除されると瞬時にスプリングの反発力で押棒を後方へと押し戻され、押棒が容器本体に収納された状態になるので、容器本体を単体で移動しても押棒が折れたり欠損したりすることを防止できる。
【0019】
さらに第2の発明で、前記カートリッジを前記容器本体に挿入し、この容器本体に前記カートリッジが回動可能に嵌合された部位で螺合機構が成立するとともに、前記カートリッジ内の芯チャック部材の後端側で押し戻されている前記押棒は、後退限位置に位置することを特徴としている。
【0020】
押棒は後退限以外に位置するときは、カートリッジ内の芯チャック部材の後端側でスプリングの付勢により後方へ押し戻されるが、カートリッジが容器本体に嵌合される部位がカートリッジと螺旋部材は係合する位置であり、この係合した位置を押棒の後退限としており、これより前進限までが押棒のストロークする長さとなる。
【0021】
第3の発明では、前記容器本体内の前記押棒が貫通し、この押棒と螺合する螺旋部材は、前記容器本体と前記押棒で構成される回転止め機構により先端開口孔側に位置し、容器本体の先端開口孔よりの脱出を防止する手段が取られている。
【0022】
第4の発明では、前記容器本体内の螺旋部材に螺合する押棒の螺旋部のリード角は、前記カートリッジ内のスプリングの反発力によって前記芯チャック部材の後端側で押されたときに前記押棒が螺旋部材を回動させつつ内筒の係合溝に沿って移動可能な角度に設定されているため、カートリッジ内の棒状化粧材はカートリッジの先端開口孔より突出することなく、容器本体との嵌合を可能としている。
【0023】
【実施例】
本発明を添付図面に基づき、詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の第1実施例であるカートリッジ式棒状化粧材繰出容器1は、カートリッジ2と容器本体4より構成され、容器本体4は、図5に明示してあるように、外筒40、内筒50,押棒60及び螺旋部材70を備えている。
また、第1実施例のカートリッジ2は、図4に示すように先筒10,継具20,芯チャック部材30,引きバネ3を備えている。
【0024】
容器本体4を以下に説明する。
【0025】
外筒40は、カートリッジ2を収容する前端開口孔44を備える筒体で、カートリッジ2は前端内径の凹部42に着脱自在に嵌合する。
また、外筒40内径には内突部41が設けられ、螺旋部材70は前記内突部41の下端面41bと内筒50の天面50aの間に遊嵌される事によって押棒60前部からの脱落が防止されている。
【0026】
内筒50は、底部51を有する筒状体を成し、突部53によって外筒40の下端凹部43に脱落不能に嵌合する。また、外筒40と内筒50はその内周面45と外周面54との摩擦面によって一体に固着される。
又、内筒50に穿設された腔部には、回転止めとして利用される係合溝52が設けられている。
【0027】
押棒60は、軸方向に棒状の竿体61を備え、後端に基部64を設け、この外周に前記内筒50の係合溝52と同期に係合する縦リブ65が設けられ、本実施例における回転止め機構を構成している。また、竿体61の軸上には突起62が軸方向に4列に整列した螺旋部66が形成されている。押棒60は螺旋部材70を貫通し、前記突起62が螺旋部材70の螺旋溝71に螺合するものである。
【0028】
螺旋部材70は、内部に前記押棒60の螺旋部66と螺合して螺合機構を構成する螺旋溝71を備え、外周にはカートリッジ2との同期係合部である縦リブ72を形成している。また、後端のフランジ73は、内筒50の天面50aに載置され、この天面50aと外筒40の内突部の間に位置することによって、容器本体4からの脱落が防止される。
【0029】
本実施例の容器本体4は、押棒60との回転止め機構を有し、また、螺旋部材70が容器本体4内で遊嵌され 押棒60との螺合機構を構成しているとともに、螺旋部材70外径にカートリッジ2との同期係合部の縦リブ72を配してあることを特徴としている。
【0030】
また、押棒60の螺旋部66は、雄ねじのつる巻線上に配された突起62で構成されており、この雄ねじのリード角は後述するカートリッジのスプリングの反発力によって押された際に、押棒60が螺旋部材70の螺旋溝71に螺合しながら螺旋部材70を回動させつつ、内筒50の係合溝52に沿って移動可能な角度に設定されている。
【0031】
一方本発明の第1実施例のカートリッジ2は、図4の(A)先筒10(B)継具20(C)芯チャック部材30と(D)引きバネ3(スプリング)より構成され、先筒10は、先端に棒状化粧材Aの進退する先端開口孔11を備え、継具20と嵌合固着されることにより、その略外観が形成され、先筒10外径が摘み部14となり、又継具20外径が容器本体4への装着部となる。
【0032】
継具20内径には内突部26が設けられ、さらに内径後端にはカートリッジ2と、容器本体4内の螺旋部材70との同期係合部21が設けられている。 芯チャック部材30は、先端に棒状化粧材Aの化粧材保持部31を有し、後部に引きバネ3との連結部である突部33を配してある。
【0033】
引きバネ3は、3a小径部、3b中径部、3c大径部より構成され、3a小径部は芯チャック部材30の突部33に係止され、大径部3cは継具20の段部27に係止される。芯チャック部材30はベンド片32によって継具20の内突部26に載置され後退限となるとともに、引きバネ3によって常時後方へと付勢されることとなる。
【0034】
図1は、前記カートリッジ2を容器本体4へ装着した状態を示すものであり、カートリッジ2と容器本体4を相対的に回動すると、容器本体4内の押棒60は、内筒50内の係合溝52と、基部64の縦リブ65とのスプライン係合により回転止め機構が構成され、押棒60と螺旋部材70との螺合機構と、前記螺旋部材70とカートリッジ2の同期回動によって、カートリッジ2を回動する事によって、前記回転止め機構と前記螺合機構とからなる繰出機構が働き、押棒60はカートリッジ2内の芯チャック部材30の後端面34を先端部67に当接させつつ移動することによって、棒状化粧材Aをカートリッジ2の先端開口孔11より突出させ、化粧を可能とするもので、また、前記カートリッジ2と容器本体4の回動を逆にすると、引きバネ3の反発力によって棒状化粧材A及び押棒60は、カートリッジ式棒状化粧材繰出容器内を後退するものである。
【0035】
又、本実施例において、棒状化粧材を繰り出した状態で、容器本体4からカートリッジ2を取り外す際の押棒60の動作を、図1,図2,図3に記載のカートリッジ式棒状化粧材繰出容器で説明する。
【0036】
図1は前記のとおり、カートリッジ2を容器本体4へ装着した状態を示す図であり、カートリッジ2内の棒状化粧材Aの作動方法も説明したとおりである。
【0037】
図2は、容器本体4内の押棒60を前進限まで繰り出した状態を示す図であり、押棒60の突起62は、螺旋部材70の螺旋溝71より抜け出し、引きバネ3の中径部3bは伸ばされて芯チャック部材30を強く後方に付勢している。
【0038】
そのため、カートリッジ2を容器本体4より離脱しようとする力が働くが、外筒40の凹部42と、カートリッジ2を構成する継具20の第2突部23の嵌合と、両部材の摩擦抵抗によってカートリッジ2の容器本体4よりの離脱を防止するとともに、カートリッジ2は容器本体4に静止されている。
又、図2の押棒60が螺旋部材70の螺旋溝71を抜け出すと、押棒60は無突起部63となり、螺合力を失うと、芯チャック部材30は引きバネの反発力によって引き戻され、さらに前進を続ける回動を加え続けると突起62が螺旋溝71に落ち込み、螺合機構が成立し、また前進して螺合機構が外れるということを繰り返すため、カチカチと音を立てて前進限を告げるのである。
【0039】
図3は、今まさにカートリッジ2を容器本体4より使用者の力によって引き抜いて、図2に示すカートリッジ2と螺旋部材70とのスプライン係合をX寸法より長く移動させた状態を示す図である。
【0040】
カートリッジ2をX寸法より長めに容器本体4より抜くと言うことは、カートリッジ2と螺旋部材70とによるスプライン結合が解除された状態をいうものであり、回転止め機構と螺合機構よりなる繰出機構の一要素である螺合機構を、引きバネ3が最も伸ばされている状態で解除することを意味する。
【0041】
今まで繰出機構で押棒60の進出によって、引きバネ3の弾力に抗して前進していた芯チャック部材30は、螺合機構が解除された瞬間から引きバネ3の反発力によって逆に押棒60の先端部67に負荷を加えて下方に押し戻そうとする。
【0042】
カートリッジ2を容器本体4より抜くことは完全なる螺合機構の解除となるため、押棒60の先端部67は引きバネ3の反発力を芯チャック部材30を介して受けることになり、押棒60は螺旋部材70を回転させつつ内筒50の係合溝52に沿って真線的に後退する。
【0043】
前記説明によって図3は、カートリッジ2が容器本体4より離脱して押棒60を押し下げた状態を示したものであるが、この時に完全に押棒60を後退限まで戻すものではないが、少なくとも押棒60の先端部が前端開口孔44より突出しない位置の後退限までは押し戻すことが可能である。
【0044】
又、カートリッジ2が新たに装着される際の状況を図3を用いて説明する。
【0045】
棒状化粧材Aを内挿した新たなカートリッジ2は、容器本体4の前端開口孔44より挿入されていくと、カートリッジ2内の引きバネ3に付勢された芯チャック部材30の後端面34が、後退限の位置よりも繰り出された状態の押棒60の先端部67に当接すると、前記引きバネ3の反発力で、前記押棒60は螺旋部材70を回動させながら、内筒50の係合溝52に沿って後退を始め、カートリッジ2が容器本体4へ回動可能に嵌合された部位でカートリッジ2の同期係合部21と螺旋部材70の縦リブ72がスプライン係合して螺合機構が成立し、この位置が押棒60の後退限位置となっている。
【0046】
図6は、第2実施例としてのカートリッジ102を示した図であり、このカートリッジ102も前記容器本体4へ装着、及び使用可能なカートリッジである。カートリッジ102は、先筒110と、芯チャック部材130と、押しバネ5(スプリング)を備えているもので、先筒10は先端開口孔111を備え、内突部126で前部腔部115と後部腔部116にわけられる。
【0047】
後部腔部116の後端には、前記容器本体4の螺旋部材70の縦リブ72に係合して螺合機構を成立させる同期係合部121が設けられている。
【0048】
また、芯チャック部材130は化粧材保持部131を内突部126の内突部上端面126aに載置させるとともに、竿体138は、後部腔部116に位置し、後端にはベンド片139で構成された、バネ係止部133を設けてある。
押しバネ5は、その上部を内突部下端面126bに当接し、下端部を前記バネ係止部133に係止することで、芯チャック部材130を常時後方へ付勢している。
【0049】
カートリッジ102に内挿される棒状化粧材Bは、カートリッジ2に内挿される棒状化粧材Aより大径な棒状化粧材が収納可能である。
【0050】
第2実施例におけるカートリッジ102は、先筒110,芯チャック部材130,押しバネ5の3部材で構成されるとともに、カートリッジ102内には押しバネ5によって芯チャック部材130が後方に付勢されるのを特徴とする。
【0051】
また、カートリッジ102を容器本体4へ着装し、使用する動作及び容器本体4より離脱また新たにカートリッジ102を挿入する際における押棒60の作動は、第1実施例に準ずるものである。
【0052】
本実施例のカートリッジ式棒状化粧材繰出容器は、カートリッジ2,及び102が容器本体4より離脱される時に、カートリッジ2,102と容器本体4内の螺旋部材70とのスプライン係合が解除されるとともに、スプリング(引きバネ3,押しバネ5)の反発力で、螺旋部材70を回動させつつ係合溝52に沿って押棒60を後退させるとともに、新しいカートリッジ2、102の装着時には、芯チャック部材30、130、の後端面34、134でスプリング(引きバネ3,押しバネ5)の弾力で、押棒60を螺旋部材70を回転させながら棒状化粧材A・Bを先筒10、110の先端開口孔11、111より突出させることなく螺合機構が成立する後退限まで押し戻し、カートリッジ2、102を容器本体4に回動可能に嵌合させることを、本発明の特徴とするものである。
【0053】
これによって、押棒にスプリングを巻装し、押棒を強制的にオートリターンしていた従来の方式と全く同様な効果をもたらすことが可能となるものである。
【0054】
本発明の容器本体4は、回転止め機構も螺合機構も容器本体4内に備えるもので、カートリッジ2,102は容器本体4内の螺合機構をつかさどる螺旋部材70との同期係合部21,121を有するとともに、容器本体4内での図2に示すXと言うわずかな軸方向の移動で螺合機構を解除することによって、容器本体4内にカートリッジ2,102が位置するときに押棒60をすでに押し戻していることを特徴としている。
又本発明において、螺旋部材は内突部41と内筒50の天面50aとの間に遊嵌されるとしたが、これに捕われることなく、螺旋部材が容器本体から脱落することを防止する手段が設けられていればよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるカートリッジ式棒状化粧材繰出容器の縦一部断面図であり、カートリッジが容器本体に装着された状態を示している。
【図2】図1のカートリッジ式棒状化粧材繰出容器の押棒が、前進限まで繰り出された状態を示す縦一部断面図である。
【図3】図1のカートリッジ式棒状化粧材繰出容器の、カートリッジを容器本体より引き抜こうとする状態を示す縦一部断面図である。
【図4】本発明の第1実施例のカートリッジ式棒状化粧材繰出容器を構成するカートリッジの各部材を示す縦一部断面図である。(A)は先筒を、(B)は継具を、(C)は芯チャック部材を、そして(D)は引きバネをそれぞれ示している。
【図5】本発明の第1実施例のカートリッジ式棒状化粧材繰出容器を構成する容器本体の各部材を示す縦一部断面図である。(A)は外筒を、(B)は内筒を、(C)は押棒を、そして(D)は螺旋部材をそれぞれ示している。
【図6】本発明の第2実施例であるカートリッジを示す縦一部断面図である。
【符号の説明】
1・・・・ カートリッジ式棒状化粧材繰出容器
2・・・・ カートリッジ
3・・・・ 引きバネ
3a・・・ 小径部
3b・・・ 中径部
3c・・・ 大径部
4・・・・ 容器本体
A・・・・ 棒状化粧材
10・・・ 先筒
11・・・ 先端開口孔
14・・・ 摘み部
20・・・ 継具
21・・・ 同期係合部
23・・・ 第2突部
26・・・ 内突部
27・・・ 段部
30・・・ 芯チャック部材
31・・・ 化粧材保持部
32・・・ ベンド片
33・・・ 突部
34・・・ 後端面
40・・・ 外筒
41・・・ 内突部
41b・・ 下端面
42・・・ 凹部
43・・・ 下端凹部
44・・・ 前端開口孔
45・・・ 内周面
50・・・ 内筒
50a・・ 天面
51・・・ 底部
52・・・ 係合溝
53・・・ 突部
54・・・ 外周面
60・・・ 押棒
61・・・ 竿体
62・・・ 突起
64・・・ 基部
65・・・ 縦リブ
66・・・ 螺旋部
67・・・ 先端部
70・・・ 螺旋部材
71・・・ 螺旋溝
72・・・ 縦リブ
73・・・ フランジ
101・・ カートリッジ式棒状化粧材繰出容器
102・・ カートリッジ
5・・・・ 押しバネ
B・・・・ 棒状化粧材
110・・ 先筒
111・・ 先端開口孔
115・・ 前部腔部
116・・ 後部腔部
121・・ 同期係合部
126・・ 内突部
126a・ 内突部後端面
126b・ 内突部下端面
130・・ 芯チャック部材
131・・ 化粧材保持部
133・・ バネ係止部
134・・ 後端面
138・・ 竿体
139・・ ベンド片

Claims (4)

  1. 押棒を備えた容器本体と、この容器本体に着脱自在なカートリッジとからなり、
    前記容器本体と前記カートリッジとの回動によって、前記容器本体内の押棒が軸方向に移動し、前記カートリッジの前端開口孔より棒状化粧材を進出させるカートリッジ式棒状化粧材繰出容器において、
    前記容器本体は、前記押棒が前記容器本体内で回動不能に軸方向に移動する回転止め機構と、前記押棒が貫通してこの押棒と螺合する螺旋部材とを備え、
    前記螺旋部材は、外周に縦リブを形成し、
    前記カートリッジは、スプリングで後方へ付勢される芯チャック部材と、前記螺旋部材が係合して回動する同期係合部を後端に備え、
    前記容器本体内に前記カートリッジが回動可能に嵌合されると、螺合機構が成立することによって前記押棒の繰出を可能にする手段と、
    前記カートリッジの前記容器本体への挿入時には、前記螺合機構が成立するまで、または前記カートリッジの前記容器本体からの離脱時に前記螺合機構が解除された際に、前記カートリッジ内の前記スプリングによって後方に付勢される前記芯チャック部材の後端側で、前記押棒が後方へ押し戻されるように構成されていることを特徴とするカートリッジ式棒状化粧材繰出容器。
  2. 前記カートリッジを前記容器本体へ挿入し、この容器本体に前記カートリッジが回動可能に嵌合された部位で前記螺合機構が成立するとともに、前記押棒は前記カートリッジ内の前記芯チャック部材の後端側で押し戻され後退限位置に位置していることを特徴とする請求項1記載のカートリッジ式棒状化粧材繰出容器。
  3. 前記容器本体内の前記押棒が貫通し、この押棒と螺合する前記螺旋部材は、前記容器本体と前記押棒で構成される前記回転止め機構より先端開口孔側に位置し、前記容器本体の前記先端開口孔よりの脱出を防止されていることを特徴とする請求項1または2記載のカートリッジ式棒状化粧材繰出容器。
  4. 前記容器本体内の前記螺旋部材に螺合する前記押棒の螺旋部のリード角は、前記スプリングの反発力によって前記芯チャック部材の後端側で押されたときに、前記押棒が前記螺旋部材を回動させつつ内筒の係合溝に沿って移動可能な角度に設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のカートリッジ式棒状化粧材繰出容器。
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