JP2002306240A - カートリッジ式棒状化粧材繰出容器 - Google Patents

カートリッジ式棒状化粧材繰出容器

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JP2002306240A
JP2002306240A JP2001115052A JP2001115052A JP2002306240A JP 2002306240 A JP2002306240 A JP 2002306240A JP 2001115052 A JP2001115052 A JP 2001115052A JP 2001115052 A JP2001115052 A JP 2001115052A JP 2002306240 A JP2002306240 A JP 2002306240A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 棒状化粧材の進退を行うとともに、従来押棒
に巻装されていたスプリングによって行われていた押棒
のオートリターン機構を、押棒を引き戻すスプリング無
しで前記押棒のオートリターンと同様な効果を有するカ
ートリッジ式棒状化粧材繰出容器を提供する。 【解決手段】 容器本体4は押棒60と回転止め機構を
構成するとともに、押棒60の繰出を可能とし、押棒6
0が後退限以外の位置にあるときは、カートリッジ2の
挿入時において、カートリッジ2内の芯チャック部材の
後端側で引きバネ3(スプリング)の反発力によって押
棒60を棒状化粧材を突出することなく直線的に押し戻
すことを可能とするとともに、カートリッジ2の容器本
体4からの離脱時には、カートリッジ2と螺旋部材70
のスプライン係合が解除された瞬間に引きバネ3(スプ
リング)の反発力によって押棒60を後退限方向に直線
的に押し戻すことを可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカートリッジ式棒状化粧
材繰出容器であって、特には容器本体内の押棒を、バネ
を用いてオートリターンさせる機構と同様の効果を有す
るカートリッジ式棒状化粧材繰出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カートリッジ内の棒状化粧材が芯
チャックで保持され、芯チャックをスプリング等により
常時後退方向に付勢するカートリッジと、押棒が内装さ
れた容器本体とからなるカートリッジ式棒状化粧材繰出
容器において、前記押棒を繰出し、前記カートリッジ内
の芯チャック後端をスプリングの付勢に抗して進出させ
るタイプのカートリッジ式棒状化粧材繰出容器は、多々
発明がなされていて、実際に数多くのこのタイプのカー
トリッジ式棒状化粧材繰出容器が各メーカーより発売さ
れ、広く市場に流通している。
【0003】従来の容器本体においては、カートリッジ
内の棒状化粧材を使い切った使用者は、カートリッジと
容器本体を逆に回動して繰り出された容器本体の押棒の
位置を後退限まで繰り下げてからカートリッジを容器本
体より抜く必要があった。
【0004】さもないと、次に新しいカートリッジを容
器本体に装着した際、すでに上昇限に位置している押棒
のためにカートリッジの芯チャックが押されて、いきな
り棒状化粧材がストロークいっぱいの長さで繰り出され
てしまい、棒状化粧材芯の折れや欠けを招く一因となっ
ていた。
【0005】しかし、上昇限に位置している押棒を繰り
下げるという行為は、使用後のこともあり、また新しい
カートリッジを装着する際には、ついうっかりと忘れが
ちなものである。
【0006】そのため、上記の事故は起こりがちであ
り、また、わざわざ上昇限にある押棒を繰り下げるとい
うのも面倒な行為であるため、この不便性を解消し、よ
り安全で使用しやすい棒状化粧材繰出容器を求める要望
はメーカーのみならず、使用者の間でも大きいものがあ
った。
【0007】そこで、この不便性を改良したカートリッ
ジ式棒状化粧材繰出容器として、弊社出願の実公平5−
13307が開示されている。
【0008】このカートリッジ式棒状化粧材繰出容器に
おいては、容器本体内の押棒をスプリングによって常時
後退方向に付勢する事によって、後退限まで自動的に戻
る押棒のオートリターン機構を実現したもので、使用者
は使用後のカートリッジを容器本体より引き抜くだけ
で、容器本体内の押棒が常に後退限に戻るため、新たに
カートリッジを容器本体に装着した際にもカートリッジ
内の棒状化粧材が不用意に繰り出されることのない、極
めて具体的な効果を持つ、優れた発明である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の容器
本体内の押棒を後退方向に付勢するスプリングを必要と
することなく、従来の容器本体内の押棒のオートリター
ン機構と同様な効果を実現させるものであり、低コスト
でありながら、シンプルで機能性に富んだカートリッジ
式棒状化粧材繰出容器を提供しようとするものである。
【0010】本発明の目的は、従来は押棒に巻装されて
いるスプリングによって押棒を常時後方に付勢し、カー
トリッジを抜いたとき押棒が後退限まで戻るオートリタ
ーン機構によって、新しいカートリッジを挿入したとき
に不意に棒状化粧材が突出する事故を防いでいたが押棒
を後方へ付勢するスプリングを必要とすることなく、同
様な効果を実践することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明のカー
トリッジ式棒状化粧材繰出容器の第1の発明において
は、押棒を備えた容器本体と、この容器本体に着脱自在
なカートリッジとからなり、前記容器本体と前記カート
リッジとの回動によって、前記容器本体内の押棒が軸方
向に移動し、前記カートリッジの前端開口孔より棒状化
粧材を進出させるカートリッジ式棒状化粧材繰出容器に
おいて、前記容器本体は、前記押棒が前記容器本体内で
回動不能に軸方向に移動する回転止め機構と、前記押棒
が貫通してこの押棒と螺合する螺旋部材とを備え、前記
カートリッジは、スプリングで後方へ付勢される芯チャ
ック部材と、前記容器本体内の前記螺旋部材と同期に係
合する同期係合部とを備え、前記容器本体内に前記カー
トリッジが回動可能に嵌合されると、前記カートリッジ
の同期係合部と前記容器本体の螺旋部材とが係合し、螺
合機構が成立することによって前記押棒の繰出を可能に
する手段と、前記カートリッジの前記容器本体への挿入
時には、前記螺合機構が成立するまで、または前記カー
トリッジの前記容器本体からの離脱時に前記螺合機構が
解除された際に、前記カートリッジ内のスプリングによ
って後方に付勢される芯チャック部材の後端側で、前記
押棒が後方へ押し戻されるように構成されている。
【0012】第2の発明においては、前記カートリッジ
を前記容器本体へ挿入し、この容器本体に前記カートリ
ッジが回動可能に嵌合された部位で前記螺合機構が成立
するとともに、前記押棒は前記カートリッジ内の前記芯
チャック部材の後端側で押し戻され後退限位置に位置し
ている。
【0013】第3の発明においては、前記容器本体内の
前記押棒が貫通し、この押棒と螺合する前記螺旋部材
は、前記容器本体と前記押棒で構成される前記回転止め
機構より先端開口孔側に位置し、前記容器本体の前記先
端開口孔よりの脱出を防止されている。
【0014】第4の発明においては、前記容器本体内の
前記螺旋部材に螺合する前記押棒の前記螺旋部のリード
角は、前記スプリングの反発力によって前記芯チャック
部材の後端側で押されたときに、前記押棒が前記螺旋部
材を回動させつつ前記内筒の係合溝に沿って移動可能な
角度に設定されている。
【0015】
【作用及び効果】上記手段を講じるため、本発明のカー
トリッジ式棒状化粧材繰出容器においては、容器本体内
には、押棒が回動不能に摺動する回転止め機構を有し、
この押棒が貫通して螺合する螺旋部材を備え、前記カー
トリッジはスプリングで後方へと付勢される芯チャック
部材と、前記容器本体内の螺旋部材と同期に係合する同
期係合部を備え、前記容器本体内に前記カートリッジが
回動可能に嵌合されると、前記カートリッジの係合部と
前記容器本体内の螺旋部材とが係合し、螺合機構が成立
することで前記押棒の繰出を可能とする一方、前記カー
トリッジの前記容器本体への挿入時には、前記螺合機構
が成立するまで、または前記カートリッジの前記容器本
体からの離脱時には、前記螺合機構が解除されるととも
に、前記カートリッジ内のスプリングによって後方に付
勢される芯チャック部材の後端側で、前記押棒が直線的
に後方に押し戻されるように構成したことを特徴とす
る。
【0016】これにより、容器本体内の押棒の位置がど
こにあろうとも、カートリッジ挿入の際、棒状化粧材が
カートリッジの先端開口孔より突出することなく、カー
トリッジを容器本体に嵌合する事を可能とするカートリ
ッジ式棒状化粧材繰出容器を提供できることとなる。
【0017】このカートリッジ式棒状化粧材繰出容器
は、カートリッジ内のスプリングのみで、容器本体内の
押棒をオートリターンさせる機構と同様な効果を得るこ
とが可能で、コストがより削減可能なカートリッジ式棒
状化粧材繰出容器が提供できる。
【0018】また、カートリッジを容器本体より離脱す
るときは、螺合機構が解除されると瞬時にスプリングの
反発力で押棒を後方へと押し戻され、押棒が容器本体に
収納された状態になるので、容器本体を単体で移動して
も押棒が折れたり欠損したりすることを防止できる。
【0019】さらに第2の発明で、前記カートリッジを
前記容器本体に挿入し、この容器本体に前記カートリッ
ジが回動可能に嵌合された部位で螺合機構が成立すると
ともに、前記カートリッジ内の芯チャック部材の後端側
で押し戻されている前記押棒は、後退限位置に位置する
ことを特徴としている。
【0020】押棒は後退限以外に位置するときは、カー
トリッジ内の芯チャック部材の後端側でスプリングの付
勢により後方へ押し戻されるが、カートリッジが容器本
体に嵌合される部位がカートリッジと螺旋部材は係合す
る位置であり、この係合した位置を押棒の後退限として
おり、これより前進限までが押棒のストロークする長さ
となる。
【0021】第3の発明では、前記容器本体内の前記押
棒が貫通し、この押棒と螺合する螺旋部材は、前記容器
本体と前記押棒で構成される回転止め機構により先端開
口孔側に位置し、容器本体の先端開口孔よりの脱出を防
止する手段が取られている。
【0022】第4の発明では、前記容器本体内の螺旋部
材に螺合する押棒の螺旋部のリード角は、前記カートリ
ッジ内のスプリングの反発力によって前記芯チャック部
材の後端側で押されたときに前記押棒が螺旋部材を回動
させつつ内筒の係合溝に沿って移動可能な角度に設定さ
れているため、カートリッジ内の棒状化粧材はカートリ
ッジの先端開口孔より突出することなく、容器本体との
嵌合を可能としている。
【0023】
【実施例】本発明を添付図面に基づき、詳細に説明す
る。図1に示すように、本発明の第1実施例であるカー
トリッジ式棒状化粧材繰出容器1は、カートリッジ2と
容器本体4より構成され、容器本体4は、図5に明示し
てあるように、外筒40、内筒50,押棒60及び螺旋
部材70を備えている。また、第1実施例のカートリッ
ジ2は、図4に示すように先筒10,継具20,芯チャ
ック部材30,引きバネ3を備えている。
【0024】容器本体4を以下に説明する。
【0025】外筒40は、カートリッジ2を収容する前
端開口孔44を備える筒体で、カートリッジ2は前端内
径の凹部42に着脱自在に嵌合する。また、外筒40内
径には内突部41が設けられ、螺旋部材70は前記内突
部41の下端面41bと内筒50の天面50aの間に遊
嵌される事によって押棒60前部からの脱落が防止され
ている。
【0026】内筒50は、底部51を有する筒状体を成
し、突部53によって外筒40の下端凹部43に脱落不
能に嵌合する。また、外筒40と内筒50はその内周面
45と外周面54との摩擦面によって一体に固着され
る。又、内筒50に穿設された腔部には、回転止めとし
て利用される係合溝52が設けられている。
【0027】押棒60は、軸方向に棒状の竿体61を備
え、後端に基部64を設け、この外周に前記内筒50の
係合溝52と同期に係合する縦リブ65が設けられ、本
実施例における回転止め機構を構成している。また、竿
体61の軸上には突起62が軸方向に4列に整列した螺
旋部66が形成されている。押棒60は螺旋部材70を
貫通し、前記突起62が螺旋部材70の螺旋溝71に螺
合するものである。
【0028】螺旋部材70は、内部に前記押棒60の螺
旋部66と螺合して螺合機構を構成する螺旋溝71を備
え、外周にはカートリッジ2との同期係合部である縦リ
ブ72を形成している。また、後端のフランジ73は、
内筒50の天面50aに載置され、この天面50aと外
筒40の内突部の間に位置することによって、容器本体
4からの脱落が防止される。
【0029】本実施例の容器本体4は、押棒60との回
転止め機構を有し、また、螺旋部材70が容器本体4内
で遊嵌され 押棒60との螺合機構を構成しているとと
もに、螺旋部材70外径にカートリッジ2との同期係合
部の縦リブ72を配してあることを特徴としている。
【0030】また、押棒60の螺旋部66は、雄ねじの
つる巻線上に配された突起62で構成されており、この
雄ねじのリード角は後述するカートリッジのスプリング
の反発力によって押された際に、押棒60が螺旋部材7
0の螺旋溝71に螺合しながら螺旋部材70を回動させ
つつ、内筒50の係合溝52に沿って移動可能な角度に
設定されている。
【0031】一方本発明の第1実施例のカートリッジ2
は、図4の(A)先筒10(B)継具20(C)芯チャ
ック部材30と(D)引きバネ3(スプリング)より構
成され、先筒10は、先端に棒状化粧材Aの進退する先
端開口孔11を備え、継具20と嵌合固着されることに
より、その略外観が形成され、先筒10外径が摘み部1
4となり、又継具20外径が容器本体4への装着部とな
る。
【0032】継具20内径には内突部26が設けられ、
さらに内径後端にはカートリッジ2と、容器本体4内の
螺旋部材70との同期係合部21が設けられている。
芯チャック部材30は、先端に棒状化粧材Aの化粧材
保持部31を有し、後部に引きバネ3との連結部である
突部33を配してある。
【0033】引きバネ3は、3a小径部、3b中径部、
3c大径部より構成され、3a小径部は芯チャック部材
30の突部33に係止され、大径部3cは継具20の段
部27に係止される。芯チャック部材30はベンド片3
2によって継具20の内突部26に載置され後退限とな
るとともに、引きバネ3によって常時後方へと付勢され
ることとなる。
【0034】図1は、前記カートリッジ2を容器本体4
へ装着した状態を示すものであり、カートリッジ2と容
器本体4を相対的に回動すると、容器本体4内の押棒6
0は、内筒50内の係合溝52と、基部64の縦リブ6
5とのスプライン係合により回転止め機構が構成され、
押棒60と螺旋部材70との螺合機構と、前記螺旋部材
70とカートリッジ2の同期回動によって、カートリッ
ジ2を回動する事によって、前記回転止め機構と前記螺
合機構とからなる繰出機構が働き、押棒60はカートリ
ッジ2内の芯チャック部材30の後端面34を先端部6
7に当接させつつ移動することによって、棒状化粧材A
をカートリッジ2の先端開口孔11より突出させ、化粧
を可能とするもので、また、前記カートリッジ2と容器
本体4の回動を逆にすると、引きバネ3の反発力によっ
て棒状化粧材A及び押棒60は、カートリッジ式棒状化
粧材繰出容器内を後退するものである。
【0035】又、本実施例において、棒状化粧材を繰り
出した状態で、容器本体4からカートリッジ2を取り外
す際の押棒60の動作を、図1,図2,図3に記載のカ
ートリッジ式棒状化粧材繰出容器で説明する。
【0036】図1は前記のとおり、カートリッジ2を容
器本体4へ装着した状態を示す図であり、カートリッジ
2内の棒状化粧材Aの作動方法も説明したとおりであ
る。
【0037】図2は、容器本体4内の押棒60を前進限
まで繰り出した状態を示す図であり、押棒60の突起6
2は、螺旋部材70の螺旋溝71より抜け出し、引きバ
ネ3の中径部3bは伸ばされて芯チャック部材30を強
く後方に付勢している。
【0038】そのため、カートリッジ2を容器本体4よ
り離脱しようとする力が働くが、外筒40の凹部42
と、カートリッジ2を構成する継具20の第2突部23
の嵌合と、両部材の摩擦抵抗によってカートリッジ2の
容器本体4よりの離脱を防止するとともに、カートリッ
ジ2は容器本体4に静止されている。又、図2の押棒6
0が螺旋部材70の螺旋溝71を抜け出すと、押棒60
は無突起部63となり、螺合力を失うと、芯チャック部
材30は引きバネの反発力によって引き戻され、さらに
前進を続ける回動を加え続けると突起62が螺旋溝71
に落ち込み、螺合機構が成立し、また前進して螺合機構
が外れるということを繰り返すため、カチカチと音を立
てて前進限を告げるのである。
【0039】図3は、今まさにカートリッジ2を容器本
体4より使用者の力によって引き抜いて、図2に示すカ
ートリッジ2と螺旋部材70とのスプライン係合をX寸
法より長く移動させた状態を示す図である。
【0040】カートリッジ2をX寸法より長めに容器本
体4より抜くと言うことは、カートリッジ2と螺旋部材
70とによるスプライン結合が解除された状態をいうも
のであり、回転止め機構と螺合機構よりなる繰出機構の
一要素である螺合機構を、引きバネ3が最も伸ばされて
いる状態で解除することを意味する。
【0041】今まで繰出機構で押棒60の進出によっ
て、引きバネ3の弾力に抗して前進していた芯チャック
部材30は、螺合機構が解除された瞬間から引きバネ3
の反発力によって逆に押棒60の先端部67に負荷を加
えて下方に押し戻そうとする。
【0042】カートリッジ2を容器本体4より抜くこと
は完全なる螺合機構の解除となるため、押棒60の先端
部67は引きバネ3の反発力を芯チャック部材30を介
して受けることになり、押棒60は螺旋部材70を回転
させつつ内筒50の係合溝52に沿って真線的に後退す
る。
【0043】前記説明によって図3は、カートリッジ2
が容器本体4より離脱して押棒60を押し下げた状態を
示したものであるが、この時に完全に押棒60を後退限
まで戻すものではないが、少なくとも押棒60の先端部
が前端開口孔44より突出しない位置の後退限までは押
し戻すことが可能である。
【0044】又、カートリッジ2が新たに装着される際
の状況を図3を用いて説明する。
【0045】棒状化粧材Aを内挿した新たなカートリッ
ジ2は、容器本体4の前端開口孔44より挿入されてい
くと、カートリッジ2内の引きバネ3に付勢された芯チ
ャック部材30の後端面34が、後退限の位置よりも繰
り出された状態の押棒60の先端部67に当接すると、
前記引きバネ3の反発力で、前記押棒60は螺旋部材7
0を回動させながら、内筒50の係合溝52に沿って後
退を始め、カートリッジ2が容器本体4へ回動可能に嵌
合された部位でカートリッジ2の同期係合部21と螺旋
部材70の縦リブ72がスプライン係合して螺合機構が
成立し、この位置が押棒60の後退限位置となってい
る。
【0046】図6は、第2実施例としてのカートリッジ
102を示した図であり、このカートリッジ102も前
記容器本体4へ装着、及び使用可能なカートリッジであ
る。カートリッジ102は、先筒110と、芯チャック
部材130と、押しバネ5(スプリング)を備えている
もので、先筒10は先端開口孔111を備え、内突部1
26で前部腔部115と後部腔部116にわけられる。
【0047】後部腔部116の後端には、前記容器本体
4の螺旋部材70の縦リブ72に係合して螺合機構を成
立させる同期係合部121が設けられている。
【0048】また、芯チャック部材130は化粧材保持
部131を内突部126の内突部上端面126aに載置
させるとともに、竿体138は、後部腔部116に位置
し、後端にはベンド片139で構成された、バネ係止部
133を設けてある。押しバネ5は、その上部を内突部
下端面126bに当接し、下端部を前記バネ係止部13
3に係止することで、芯チャック部材130を常時後方
へ付勢している。
【0049】カートリッジ102に内挿される棒状化粧
材Bは、カートリッジ2に内挿される棒状化粧材Aより
大径な棒状化粧材が収納可能である。
【0050】第2実施例におけるカートリッジ102
は、先筒110,芯チャック部材130,押しバネ5の
3部材で構成されるとともに、カートリッジ102内に
は押しバネ5によって芯チャック部材130が後方に付
勢されるのを特徴とする。
【0051】また、カートリッジ102を容器本体4へ
着装し、使用する動作及び容器本体4より離脱また新た
にカートリッジ102を挿入する際における押棒60の
作動は、第1実施例に準ずるものである。
【0052】本実施例のカートリッジ式棒状化粧材繰出
容器は、カートリッジ2,及び102が容器本体4より
離脱される時に、カートリッジ2,102と容器本体4
内の螺旋部材70とのスプライン係合が解除されるとと
もに、スプリング(引きバネ3,押しバネ5)の反発力
で、螺旋部材70を回動させつつ係合溝52に沿って押
棒60を後退させるとともに、新しいカートリッジ2、
102の装着時には、芯チャック部材30、130、の
後端面34、134でスプリング(引きバネ3,押しバ
ネ5)の弾力で、押棒60を螺旋部材70を回転させな
がら棒状化粧材A・Bを先筒10、110の先端開口孔
11、111より突出させることなく螺合機構が成立す
る後退限まで押し戻し、カートリッジ2、102を容器
本体4に回動可能に嵌合させることを、本発明の特徴と
するものである。
【0053】これによって、押棒にスプリングを巻装
し、押棒を強制的にオートリターンしていた従来の方式
と全く同様な効果をもたらすことが可能となるものであ
る。
【0054】本発明の容器本体4は、回転止め機構も螺
合機構も容器本体4内に備えるもので、カートリッジ
2,102は容器本体4内の螺合機構をつかさどる螺旋
部材70との同期係合部21,121を有するととも
に、容器本体4内での図2に示すXと言うわずかな軸方
向の移動で螺合機構を解除することによって、容器本体
4内にカートリッジ2,102が位置するときに押棒6
0をすでに押し戻していることを特徴としている。又本
発明において、螺旋部材は内突部41と内筒50の天面
50aとの間に遊嵌されるとしたが、これに捕われるこ
となく、螺旋部材が容器本体から脱落することを防止す
る手段が設けられていればよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるカートリッジ式棒状
化粧材繰出容器の縦一部断面図であり、カートリッジが
容器本体に装着された状態を示している。
【図2】図1のカートリッジ式棒状化粧材繰出容器の押
棒が、前進限まで繰り出された状態を示す縦一部断面図
である。
【図3】図1のカートリッジ式棒状化粧材繰出容器の、
カートリッジを容器本体より引き抜こうとする状態を示
す縦一部断面図である。
【図4】本発明の第1実施例のカートリッジ式棒状化粧
材繰出容器を構成するカートリッジの各部材を示す縦一
部断面図である。(A)は先筒を、(B)は継具を、
(C)は芯チャック部材を、そして(D)は引きバネを
それぞれ示している。
【図5】本発明の第1実施例のカートリッジ式棒状化粧
材繰出容器を構成する容器本体の各部材を示す縦一部断
面図である。(A)は外筒を、(B)は内筒を、(C)
は押棒を、そして(D)は螺旋部材をそれぞれ示してい
る。
【図6】本発明の第2実施例であるカートリッジを示す
縦一部断面図である。
【符号の説明】
1・・・・ カートリッジ式棒状化粧材繰出容器 2・・・・ カートリッジ 3・・・・ 引きバネ 3a・・・ 小径部 3b・・・ 中径部 3c・・・ 大径部 4・・・・ 容器本体 A・・・・ 棒状化粧材 10・・・ 先筒 11・・・ 先端開口孔 14・・・ 摘み部 20・・・ 継具 21・・・ 同期係合部 23・・・ 第2突部 26・・・ 内突部 27・・・ 段部 30・・・ 芯チャック部材 31・・・ 化粧材保持部 32・・・ ベンド片 33・・・ 突部 34・・・ 後端面 40・・・ 外筒 41・・・ 内突部 41b・・ 下端面 42・・・ 凹部 43・・・ 下端凹部 44・・・ 前端開口孔 45・・・ 内周面 50・・・ 内筒 50a・・ 天面 51・・・ 底部 52・・・ 係合溝 53・・・ 突部 54・・・ 外周面 60・・・ 押棒 61・・・ 竿体 62・・・ 突起 64・・・ 基部 65・・・ 縦リブ 66・・・ 螺旋部 67・・・ 先端部 70・・・ 螺旋部材 71・・・ 螺旋溝 72・・・ 縦リブ 73・・・ フランジ 101・・ カートリッジ式棒状化粧材繰出容器 102・・ カートリッジ 5・・・・ 押しバネ B・・・・ 棒状化粧材 110・・ 先筒 111・・ 先端開口孔 115・・ 前部腔部 116・・ 後部腔部 121・・ 同期係合部 126・・ 内突部 126a・ 内突部後端面 126b・ 内突部下端面 130・・ 芯チャック部材 131・・ 化粧材保持部 133・・ バネ係止部 134・・ 後端面 138・・ 竿体 139・・ ベンド片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】押棒を備えた容器本体と、この容器本体に
    着脱自在なカートリッジとからなり、 前記容器本体と前記カートリッジとの回動によって、前
    記容器本体内の押棒が軸方向に移動し、前記カートリッ
    ジの前端開口孔より棒状化粧材を進出させるカートリッ
    ジ式棒状化粧材繰出容器において、 前記容器本体は、前記押棒が前記容器本体内で回動不能
    に軸方向に移動する回転止め機構と、前記押棒が貫通し
    てこの押棒と螺合する螺旋部材とを備え、 前記カートリッジは、スプリングで後方へ付勢される芯
    チャック部材と、前記容器本体内の前記螺旋部材と同期
    に係合する同期係合部とを備え、 前記容器本体内に前記カートリッジが回動可能に嵌合さ
    れると、前記カートリッジの同期係合部と前記容器本体
    の螺旋部材とが係合し、螺合機構が成立することによっ
    て前記押棒の繰出を可能にする手段と、 前記カートリッジの前記容器本体への挿入時には、前記
    螺合機構が成立するまで、または前記カートリッジの前
    記容器本体からの離脱時に前記螺合機構が解除された際
    に、前記カートリッジ内のスプリングによって後方に付
    勢される芯チャック部材の後端側で、前記押棒が後方へ
    押し戻されるように構成されていることを特徴とするカ
    ートリッジ式棒状化粧材繰出容器。
  2. 【請求項2】前記カートリッジを前記容器本体へ挿入
    し、この容器本体に前記カートリッジが回動可能に嵌合
    された部位で前記螺合機構が成立するとともに、前記押
    棒は前記カートリッジ内の前記芯チャック部材の後端側
    で押し戻され後退限位置に位置していることを特徴とす
    る請求項1記載のカートリッジ式棒状化粧材繰出容器。
  3. 【請求項3】前記容器本体内の前記押棒が貫通し、この
    押棒と螺合する前記螺旋部材は、前記容器本体と前記押
    棒で構成される前記回転止め機構より先端開口孔側に位
    置し、前記容器本体の前記先端開口孔よりの脱出を防止
    されていることを特徴とする請求項1または2記載のカ
    ートリッジ式棒状化粧材繰出容器。
  4. 【請求項4】前記容器本体内の前記螺旋部材に螺合する
    前記押棒の前記螺旋部のリード角は、前記スプリングの
    反発力によって前記芯チャック部材の後端側で押された
    ときに、前記押棒が前記螺旋部材を回動させつつ前記内
    筒の係合溝に沿って移動可能な角度に設定されているこ
    とを特徴とする請求項1〜3記載のカートリッジ式棒状
    化粧材繰出容器。
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