JP3254192B2 - カートリッジ式棒状化粧材繰出容器 - Google Patents

カートリッジ式棒状化粧材繰出容器

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JP3254192B2
JP3254192B2 JP15131099A JP15131099A JP3254192B2 JP 3254192 B2 JP3254192 B2 JP 3254192B2 JP 15131099 A JP15131099 A JP 15131099A JP 15131099 A JP15131099 A JP 15131099A JP 3254192 B2 JP3254192 B2 JP 3254192B2
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    • A45D40/205Holders for stick-shaped cosmetics whereby the stick can move axially relative to the holder
    • A45D2040/208Holders for stick-shaped cosmetics whereby the stick can move axially relative to the holder the relative movement being made by a rotating action, e.g. effected by a screw

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カートリッジにリ
ターン用の押しバネを備えたカートリッジ式棒状化粧材
繰出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】口紅やアイライン等の棒状化粧材を繰出
可能に収容するカートリッジ式棒状化粧材繰出容器にお
いて、カートリッジにオートリターン用のバネを有する
ものとしては、押しバネ式のものと引きバネ式のものが
ある。
【0003】これら両方式のうち、引きバネ式のもの
は、実公昭56−37448号や実公昭58−9535
号等に提案されている。しかしながら、このような引き
バネ式のものでは、バネの端部を何らかの形で係止する
必要があるため、組立が面倒となり、またバネ形状を段
付きとする必要等が生じ、コストが高くなってしまう欠
点がある。また、引きバネは押しバネに比較して安定し
た反発力が得られない欠点もある。
【0004】一方、押しバネ式のものは、実公昭56−
39455号や実公平3−50814号に提案されてい
る。しかしながら、これらの押しバネ式のものは、押し
バネが棒状化粧材の周囲に配設される構造となっていた
ので、押しバネが棒状化粧材に触れてしまわないよう
に、化粧材を保護する保護部材が必要となる。また、押
しバネと保護部材の分だけ、カートリッジの径は太くな
らざるを得ない。
【0005】これに対して、実公昭58−10502号
には、押しバネを化粧材の外周に配置しないカートリッ
ジ式棒状化粧材繰出容器が提案されている。この方式で
は、チャックの尾部に長い杆体を延設するとともに、カ
ートリッジ筒内に仕切部を設け、この杆体の尾端の係合
片と仕切部との間に押しバネを配置している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この実
公昭58−10502号の容器は、容器本体であるホル
ダーをホルダー本体とホルダー本体基部から構成し、ホ
ルダー本体とホルダー本体基部との相対回転により押棒
の進退を行うものであるため、構成が複雑であり、組立
に手間がかかる。
【0007】具体的に、カートリッジを組み立てるため
には、保持部7尾部の杆体3を仕切部2に挿通させ、下
方から杆体3外周にコイルスプリング6を装着した後、
さらに杆体3下部に係合部5を取り付ける必要があり、
組立が面倒である。また、容器本体(ホルダー)は、押
棒とホルダー本体の回り止め機構、押棒とホルダー本体
基部の螺合機構を両方備えるものであるので、構成が複
雑であり、当然に組み立てに手間がかかる。
【0008】さらに、この実公昭58−10502号の
容器は、カートリッジの組立において、チャック(保持
部7および杆体3)をカートリッジ容器1の先端開口9
から挿入する必要があるので、カートリッジ容器1の形
状がこの作業が可能な形に限定されてしまい、例えば先
端開口9を狭くしたタイプのカートリッジには対応でき
ない。
【0009】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、容器全体の構成が簡素化でき、組立が容易
であるとともに、様々なタイプのカートリッジ形状に対
応可能なカートリッジ式棒状化粧材繰出容器を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸方向に繰り
出し・引き込み可能な押棒を備えた容器本体と、この容
器本体の先端に着脱自在に取り付けられるとともに棒状
化粧材を軸方向摺動自在に内蔵するカートリッジと、を
備えたカートリッジ式棒状化粧材繰出容器において、前
記押棒と前記容器本体との間に螺合機構を設け、前記カ
ートリッジが前記容器本体に着装された時に互いに係合
する同期係合部を前記押棒と前記カートリッジとに設
け、前記カートリッジと容器本体とを相対的に回動させ
ることにより押棒の繰出を可能とするとともに、前記カ
ートリッジに、前記棒状化粧材を保持し前記押棒に押さ
れて繰り出されるチャックと、このチャックが摺動する
内孔を有するカートリッジ筒とを備え、前記チャック
に、前記棒状化粧材の下部を保持する保持部と、この保
持部から下端方向に延びる竿体とを設け、この竿体が挿
通される貫通孔を有する仕切部材を備え、前記チャック
を引き込み方向に付勢する押しバネを前記竿体の下部と
前記仕切部材との間に介装し、前記仕切部材、チャッ
ク、及び押バネで一つのユニットを構成するとともに、
前記仕切部材が前記カートリッジ筒内に取り付けられる
ことにより前記ユニットは前記カートリッジ内に組み込
まれ、前記仕切部材は、前記カートリッジ筒内面に形成
した段部上に設置可能な上部フランジ部と、この上部フ
ランジ部の下方に突出するパイプ部とからなるととも
に、前記パイプ部外周に仕切部材側係止部を形成し、こ
の仕切部材側係止部が係合するカートリッジ筒側係止部
を前記カートリッジ筒内周面に形成したことを特徴とす
る。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の作用および効果】本発明では、押棒とカートリ
ッジとに同期係合部を設け、容器の外径を細くするな
ど、容器形状選択の自由度を高めた化粧材容器におい
て、仕切部材、チャック、押しバネを一つのユニットと
して構成したので、容器本体の構成が簡素化でき、この
ユニットをカートリッジ内に挿入して取り付けることに
より、カートリッジの組立を極めて容易に行える。
た、仕切部材の上部フランジ部がカートリッジ筒段部上
に設置され、パイプ部外周の仕切部材側係止部とカート
リッジ筒内周面のカートリッジ筒側係止部とが係合する
構成を採ることにより、カートリッジ筒へのユニット取
り付けは、所定の位置に、より確実かつ容易に行いう
る。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態について説明する。
【0019】なお、本発明の実施の形態は図4、図5に
示されるが、この図4、図5の実施の形態の構成を明確
とするため、まず図1〜図3のカートリッジ式棒状化粧
材容器について説明する。
【0020】図1は、カートリッジ式棒状化粧材繰出容
器の内部構造を示す図である。(A)は全体の側面断面
図であり、(B)はカートリッジのB−B断面図であ
り、(C)はカートリッジのC−C断面図であり、
(D)はベンド片の正面図である。このカートリッジ式
棒状化粧材繰出容器1は、やや太目のアイカラーやリッ
プスティック用のものである。
【0021】図1のカートリッジ式棒状化粧材繰出容器
1は、キャップ3、カートリッジ5、容器本体7の各部
からなる。カートリッジ5は、カートリッジ筒11、チ
ャック13(竿体15付)及び押しバネ17の3部品か
ら構成されている。容器本体7は、本体筒21と押棒2
3の2部品から構成されている。
【0022】キャップ3は、カートリッジ5の上部外周
を覆う有頂筒状のものである。キャップ3の内面下部に
は、環状凹部31が形成されている。キャップ装着時に
は、キャップ3の尾部内面は、本体筒21の先端部のキ
ャップ装着部63外面に嵌合されて保持される。その
際、上記環状凹部31には、該装着部63外面の突起6
7が入り込んでキャップ3が係止される。なお、細径の
アイブロー等用の容器ではキャップは不要である。
【0023】カートリッジ筒11は、先尾に開口した筒
体であり、その中段部内面には仕切部47が突設されて
いる。仕切部47より上の先部39の内面は、化粧材4
及びチャック13の摺動する内孔37となっている。内
孔37の先端口35からは、化粧材4が繰り出し・引き
込みされる。この例では、内孔37は、先端口35も含
めて上下いずれの位置も同じ内径となっている。
【0024】カートリッジ筒11の仕切部47より下の
元部51の内孔57内には、押しバネ17と竿体15が
収められている。同内孔57には、多数の同期係合縦溝
59が上下に延びるように切られている(図1(C)も
参照)。カートリッジ筒11の中段部外面には凸部49
が形成されている。この凸部49は、カートリッジ装着
時に、本体筒21の先端部内面の環状凹部61に入り込
んで、カートリッジ5が本体筒21に対して回動自在に
連結される。
【0025】仕切部47の中央部は貫通孔48が開いて
おり、同孔48にはチャック13の竿体15が挿入され
ている。同孔48と竿体15には、図1(B)に示すよ
うな係合する縦リブ及び縦溝が形成されており、仕切部
47と竿体15(ひいてはチャック13)が回り止めさ
れる。このため、チャック13及びそれに保持されてい
る化粧材4は、カートリッジ筒11に対して真っ直ぐ繰
り出し・引き込みされる。このため化粧材のネジレを防
止できる。図1(B)に示す方式は本発明の必須の要件
ではないが、化粧材の断面が円形であっても、化粧材使
用時における化粧材塗布部と化粧材との摩擦によって化
粧材が回転してしまうのを妨げる。また、同一の形状で
先端が斜めにカットしてある容器の場合はこの効果が顕
著である。同様に化粧材が楕円や角形断面である場合
は、チャック形状が必然的に回転止を兼ねるため図1
(B)の方式を使う必要はない。仕切部47の上面には
チャック13の底45が当接してチャック13の後退限
が定まる。仕切部47の下面には押しバネ17の上端面
が当接する。
【0026】チャック13の保持部41は、その内部の
上方に開口する凹部で化粧材4の尾部を保持する。な
お、保持部41はこのような形状に限られるものではな
く、化粧材をはさむものやフォーク状に化粧材の尾部に
突き刺さるものであってもよい。チャック13の保持部
41の底45には、竿体15が、尾端方向に延びるよう
に形成されている。竿体15の外径は、押しバネ17の
内径よりも少し小さい。竿体15の外面には上述の縦リ
ブ53が形成されている。
【0027】竿体15の尾部には、ベンド片55が設け
られている。ベンド片55は、図1(D)に示すよう
に、薄肉のパイプ状をしている竿体壁の一部を盛り上げ
て、その左右及び上に、コの字状にスリット54を切り
込んで設けてある。ベンド片55は、内向き(竿体15
の軸芯方向)の力がかかると、その下端部を中心にして
内側にベンドする。そのような力が解除されると、自ら
の弾性により外側にスプリングバックする。ベンド片5
5の上面は竿体15の外面に対して直角に張り出してお
り、下面はスロープ状となっている。このベンド片55
は、この容器の組立時において2回内側にベンドする。
チャック13をカートリッジ筒11内に組み込む際に、
竿体15が仕切部47の貫通孔48を通過する時と、押
しバネ17を竿体15の外側に組み込む時である。この
時以外はベンド片55は外側突出して、その上面が押し
バネ17の下端部が当接している。また、竿体15が押
棒23に押されて繰り出されてバネ17が圧縮されきる
(最短長さとなる)と、ベンド片55は押しバネ17を
介して仕切部47と当接し、チャック13及び化粧材4
の繰り出し限が定まる。また、ベンド片の替りに別部材
によって押しバネの後退限を定めてもよい。
【0028】押しバネ17は、上述のように、仕切部4
7の下面と竿体ベンド片55の上面との間に押し勝手に
組み込まれている。押しバネ17を組み込む際には、カ
ートリッジ筒11の内孔57尾端から、押しバネ17と
ほぼ同径のパイプ状の治具を用いて、押しバネ17を押
し込む。チャック13及び化粧材4は、押しバネ17に
よって、竿体15を介して後退方向に付勢されており、
容器本体7の押棒23が引き込まれると、それに合わせ
てチャック13及び化粧材4も引き込まれる。また、繰
り出したままの状態でカートリッジ5を容器本体7から
抜くと、チャック13及び化粧材4は後退限にオートリ
ターンする。
【0029】容器本体7は、本体筒21と押棒23の2
部品で構成されている。本体筒21は、全体として円筒
形の部品である。本体筒21の上端部外面は、1段外径
の細いキャップ装着部63となっており、係合突起67
が突設されている。本体筒21の先部内孔65は、カー
トリッジ筒11の元部51が挿入される。同内孔65の
上端部には、環状凹部61が形成されている。本体筒2
1の中段部内面には、一体形成のメネジ部73が内側に
張り出しており、同部73の中央の貫通孔内面にはメネ
ジ75が切られている。メネジ部73より下の元部79
の内面である元部内孔81には、押棒23が収められて
いる。この押棒23は自分自身が下に抜け落ちない構造
となっているため、本体筒21の尾栓は不要である。な
お、本体筒内を隠すために尾栓を設けてもよい。
【0030】押棒23の先端部外周には、1段太くなっ
た同期係合リブ71が形成されている。この同期係合リ
ブ71は、カートリッジ5を容器本体7に装着した時点
で、カートリッジ筒11元部内孔57の同期係合溝59
と回転不能かつ軸方向摺動自在に係合する。この係合に
より、押棒23とカートリッジ筒11とが同期係合す
る。なお、同期係合リブ71の下面は、本体筒メネジ部
73の上面に当接して、押棒の後退限が定まる。押棒2
3の外周面には、先端部及び尾端部を除いて、一群の突
起77が突設されている。一群の突起77は、円周上で
90°振り分けに4列に並んで、あるピッチで配置され
ている。これらの一群の突起77は、メネジ75と螺合
するオネジとしての作用をなす。
【0031】押棒23の尾端部外面には、ベンド片83
が形成されている。このベンド片83の構造は、チャッ
13の竿体15尾端部のベンド片55と同じである。
ベンド片83は、押棒23を本体筒21内に上から組み
込む際に、押棒23がメネジ部73を通過する時に内側
にベンドする。しかし、その通過後は元の形にスプリン
グバックし、押棒23の外側に突出する。このベンド片
83は、押棒23の繰り出し時にメネジ部73の下面に
当接して押棒23の上昇限を定める。
【0032】図1のカートリッジ式棒状化粧材繰出容器
1の動作について説明する。カートリッジ5を容器本体
7に装着すると、押棒23の先端の同期係合リブ71
が、カートリッジ筒11の元部内孔57の同期係合溝5
9と係合する。ここで、カートリッジ筒11と本体筒2
1とを相対的に回動させると、押棒23と本体筒21と
が回動して、メネジ75と一群の突起77との螺合作用
により、押棒23が繰り出される。すると、チャック1
3の竿体15は押棒23に押されて、チャック13及び
化粧材4がカートリッジ筒11内を上に繰り出される。
カートリッジ筒11と本体筒21との回動を逆にする
と、押棒23は下に引き込まれる。すると、竿体15、
チャック13及び化粧材4も、押しバネ17の後退付勢
力によって引き込まれる。
【0033】次に、押棒とカートリッジとの同期係合構
造の他の例について説明する。図2は、押棒とチャッ
竿体との同期係合構造の例を示す一部断面側面図であ
る。この例は、同期係合部が、チャックとカートリッジ
筒との間と、チャックの竿体の尾部と押棒先端部との間
にそれぞれ設けられている。つまり、回転止の位置は、
押棒と係合した時に回転不能で軸方向摺動自在であれ
ば、カートリッジ容器そのものでも芯チャックの竿体の
後端の内でも外でも良いということである。したがっ
て、化粧材径の大小に関わらず、回転止の形態を自由に
選択可能なため、あらゆる形態のカートリッジ式化粧材
容器にフレキシブルに対応できる。図2(A)では、押
棒23の先端部に凹部が形成されていてその中に同期係
合溝93が切られている。一方竿体15の尾端部外面に
は同期係合リブ91が切られている。これらの同期係合
溝93と同期係合リブ91は、カートリッジが容器本体
に装着された時点で同期係合する。なお、竿体15はカ
ートリッジ筒の仕切部貫通内孔と回り止めされているの
で、結局、押棒23とカートリッジ筒とが同期係合す
る。図2(B)は、(A)を逆にした例で、押棒23側
に同期係合リブ97が、竿体15側に同期係合溝95が
形成されている。
【0034】図3は、カートリッジ式棒状化粧材繰出容
器の内部構造を示す側面断面図である。同図中の符号で
図1の符号に100足したものは、以下に特記するもの
を除いて、同じ部品・部分を示す。このカートリッジ式
棒状化粧材繰出容器101が図1のカートリッジ式棒状
化粧材繰出容器と異なる点は以下である。 (1)カートリッジ筒111の外面にOリング114が
装着されている。このOリング114は、カートリッジ
筒111と本体筒121との間に、適度の回動摩擦抵抗
を与えるものである。後述する容器本体107のリター
ンスプリング125の作用によって、押棒を繰り出した
状態で、カートリッジ筒111が本体筒先部内孔165
内で空回りしないようにする役割を果す。 (2)容器本体107内に押棒のオートリターン用のス
プリング125が組み込まれている。同スプリング12
5は、押棒123の外周に、メネジ部173の下面とス
リーブ127の上面間に押し勝手で組み込まれている。
押棒123を繰り出した状態で押棒の回転がフリーにな
ると、押棒123は回りながら引き込み限までオートリ
ターンする。そのため、繰り出し途中でカートリッジ1
05を容器本体107から外した場合は、押棒123が
引き込み限まで自動的に後退するので、次にカートリッ
ジ105を装着した時に不意に化粧材が繰り出されるよ
うなことがない。なお、スリーブ127は、リング状の
もので、内部の段部188でベンド片183にかかって
抜けないようになっている。スリーブ127の先部18
4は突起と係合し確実に押棒に固定される。 (3)押棒123の元部外面は、一群の突起177のな
いクラッチ部182となっている。押棒123が繰り出
されて、このクラッチ部182がメネジ175にかかる
と、押棒123が空回りする。これによって使用者は押
棒123が繰り出し限に来たことを感じることができる
とともに、無理な繰り出しによって機構各部が損傷する
ような事態を予防している。
【0035】図4は、本発明の実施の形態のカートリッ
ジ式棒状化粧材繰出容器の内部構造を示す側面断面図で
ある。(A)は全体の側面断面図であり、(B)はチャ
ックと仕切部材、押しバネの組立体の側面図である。同
図中の符号で図1の符号に200足したものは、以下に
特記するものを除いて同じ部品・部分を示す。このカー
トリッジ式棒状化粧材繰出容器201が図1のカートリ
ッジ式棒状化粧材繰出容器と異なる点は以下である。 (1)カートリッジ205の仕切部が別部材の仕切部材
214となっている。仕切部材214は、上部フランジ
部238と、その下に突出したパイプ部242からな
る。フランジ部238は、カートリッジ筒211の段部
236の上に座る。パイプ部242の外周には係止凹部
240が形成されている。同凹部240は、カートリッ
ジ筒211の内面に突設された係止凸部243と係合し
て、仕切部材214がカートリッジ筒211内に固定さ
れる。仕切部材214の内孔248は竿体215が通
り、仕切部材214の下端面には押しバネ217の上端
が当接する。図4(B)に示されているチャック21
3、仕切部材214及び押しバネ217の組立体は一種
のユニットとすることもできる。この組立体をカートリ
ッジ筒205の上からカートリッジ筒内に組み込む。カ
ートリッジ容器本体前部よりユニットを嵌合することで
カートリッジが完成する。化粧材径の大小によって、ま
た、繰り出しストロークの長短によって、ユニットとカ
ートリッジの嵌着部を替えることによって、あらゆる径
の化粧材に適応できるカートリッジ式棒状化粧材繰出容
器を提供できる。 (2)同期係合溝259は、カートリッジ筒211の下
端部にのみ形成されている。一方、押棒227の外面に
は、押棒227のほぼ全長に渡って延びる同期係合リブ
274が形成されている。したがって、押棒227の全
ストロークにおいて、押棒227とカートリッジ筒20
5とは同期係合する。押棒227の下端にはフランジ部
276及びその外面のオネジ状突起277が形成されて
いる。このオネジ状突起277は、メネジ筒225の内
面のメネジ278と螺合する。 (3)容器本体207は、係止筒221、金属製の本体
筒223、樹脂製のメネジ筒225及び押棒227から
構成されている。金属製の部品は、容器の高級感を高め
る。なお、金属製の本体筒223を使用した場合はカー
トリッジを係留するための環状凹部が作りにくいため、
上記本体筒223に係止筒221を固着し、外面にはキ
ャップとの嵌合部167を、内面にはカートリッジの環
状凹部258との係留凸部270を設ける。
【0036】図5は、本発明の他の実施の形態のカート
リッジ式棒状化粧材繰出容器のカートリッジの構造を示
す図である。(A)はカートリッジ全体の側面断面図で
あり、(B)は内蔵部品のユニット状組立図である。同
図中の符号で図1の符号に300足したものは、以下に
特記するものを除いて同じ部品・部分を示す。
【0037】この実施の形態は、カートリッジ305の
先端口335が、内孔337よりも狭くなっており、チ
ャック313の外径は先端口335よりも大きい例であ
る。仕切部材314の外周面には突起344が形成され
ている。一方、カートリッジ筒311の中段部には窓3
42が穿たれている。突起344が窓342と係合し
て、仕切部材314がカートリッジ筒311内で位置決
めされる。チャック313、仕切部材314、押しバネ
317の組立体(ユニット)は、カートリッジ筒311
の下からカートリッジ筒内に押し込んで組み込む。この
時、仕切部材314の突起344は同期係合溝359内
を進む。この実施の形態においては、チャック313、
仕切部材314、押しバネ317のユニットは、カート
リッジ後端口より挿入されることとなる。図4及び図5
にみられるように、ユニットはカートリッジ前後端口よ
り選択的に挿入され、化粧容器の化粧材の細径、大径に
かかわらず、カートリッジ内に固定しうるとともに、こ
れに対応する回転止も広くバリエーションがとれるた
め、あらゆるカートリッジ式棒状化粧材繰出容器にフレ
キシブルに対応が可能である。
【0038】なお、上記図4、図5に示した本発明の実
施の形態では、カートリッジ側の同期係合部はカートリ
ッジ内孔に形成されているが、本発明(請求項1〜請求
項3の発明)はこのような形態に限られるものではな
く、図2の形態のように、竿体15に形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】カートリッジ式棒状化粧材繰出容器の内部構造
を示す図である。(A)は全体の側面断面図であり、
(B)はカートリッジのB−B断面図であり、(C)は
カートリッジのC−C断面図であり、(D)はベンド片
の正面図である。
【図2】押棒と竿体との同期係合構造の例を示す一部断
面側面図である。
【図3】カートリッジ式棒状化粧材繰出容器の内部構造
を示す側面断面図である。
【図4】本発明の実施の形態のカートリッジ式棒状化粧
材繰出容器の内部構造を示す側面断面図である。(A)
は全体の側面断面図であり、(B)はチャックと仕切部
材、押しバネの組み立て体の側面図である。
【図5】本発明の実施の形態のカートリッジ式棒状化粧
材繰出容器のカートリッジの構造を示す図である。
(A)はカートリッジ全体の側面断面図であり、(B)
は内蔵部品のユニット状組図である。
【符号の説明】
1 カートリッジ式棒状化粧材繰出容器 3 キャップ 4 棒状化粧材 5 カートリッジ 7 容器本体 11カートリッジ筒 13 チャック 15 竿体 17 押しバネ 21 本体筒 23 押棒 31 環状凹部 35 先端口 37 内孔 39 先部 41 保持部 43 凹部 45 底 47 仕切部 48 縦溝付貫通孔 49 凸部 51 元部 53 縦リブ 54 スリット 55 ベンド片 57 内孔 59 同期係合溝 61 環状凹部 63 キャップ装着部 65 先部内孔 67 突起 71 同期係合リブ 73 メネジ部 75 メネジ 77 一群の突起 79 元部 81 元部内孔 83 ベンド片 91、97 同期係合リブ 93、95 同期係合溝 114 Oリング 125 リターンスプリング 127 スリーブ 182 クラッチ部 183 ベンド片 184 先部 186 元部 214 仕切部材 221 係止筒 223 本体筒 225 メネジ筒 227 押棒 238 フランジ部 240 係止凹部 242 係止凸部 274 同期係合リブ 276 フランジ 277 オネジ状突起

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向に繰り出し・引き込み可能な押棒を
    備えた容器本体と、 この容器本体の先端に着脱自在に取り付けられるととも
    に棒状化粧材を軸方向摺動自在に内蔵するカートリッジ
    と、 を備えたカートリッジ式棒状化粧材繰出容器において、 前記押棒と前記容器本体との間に螺合機構を設け、 前記カートリッジが前記容器本体に着装された時に互い
    に係合する同期係合部を前記押棒と前記カートリッジと
    に設け、 前記カートリッジと容器本体とを相対的に回動させるこ
    とにより押棒の繰出を可能とするとともに、 前記カートリッジに、前記棒状化粧材を保持し前記押棒
    に押されて繰り出されるチャックと、このチャックが摺
    動する内孔を有するカートリッジ筒とを備え、 前記チャックに、前記棒状化粧材の下部を保持する保持
    部と、この保持部から下端方向に延びる竿体とを設け、 この竿体が挿通される貫通孔を有する仕切部材を備え、 前記チャックを引き込み方向に付勢する押しバネを前記
    竿体の下部と前記仕切部材との間に介装し、 前記仕切部材、チャック、及び押バネで一つのユニット
    を構成するとともに、前記仕切部材が前記カートリッジ
    筒内に取り付けられることにより前記ユニットは前記カ
    ートリッジ内に組み込まれ 前記仕切部材は、前記カートリッジ筒内面に形成した段
    部上に設置可能な上部フランジ部と、この上部フランジ
    部の下方に突出するパイプ部とからなるとともに、前記
    パイプ部外周に仕切部材側係止部を形成し、この仕切部
    材側係止部が係合するカートリッジ筒側係止部を前記カ
    ートリッジ筒内周面に形成したことを 特徴とするカート
    リッジ式棒状化粧材繰出容器。
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