JPH0232881B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はカートリツジ式化粧料繰出容器に関す
るものである。

従来より口紅又はアイブロウ等の芯状化粧料を
繰出部に対して着脱自在に成るカートリツジ筒内
に収容してなるカートリツジ式の化粧料容器は各
種使用されているが、上記各種芯状化粧料が粘性
に乏しく折損し易いため、カートリツジ部分の構
造が複雑に成ると共に、繰出機構部の構造も又、
芯状化粧料を円滑に作動せしめる為、比較的複雑
な構造に成り、コスト高に成る等の問題を有して
いた。

本発明は上記問題に鑑み、化粧料容器の構成を
簡略化すると共に部品数を少なくして生産コスト
を低減し、且つ化粧料を確実に保護し出退するこ
とのできるカートリツジ式化粧料繰出容器を提供
することを目的とするものである。

今、本発明の実施例を第１図乃至第３図に従つ
て説明する。

１は円筒状のネジ筒であり、中腹部に形成した
隔壁２の軸芯には円孔３が穿設されると共に、該
隔壁２の前部にはカートリツジ嵌合凹部４後部内
周には雌ネジ様の螺条５が形成され、該螺条５に
対して回り止め軸６の後端に一体成形した雄ネジ
部材７の螺溝８が螺合して成る。

上記回り止め軸６は断面が十字状に成り軸方向
に延びる４個の突条９を有すると共に、先端を前
記円孔３からカートリツジ嵌合凹部４方向に突出
して成り、該先端部に芯チヤツク係合機構１０を
構成する。

当該芯チヤツク係合機構１０は回り止め軸６先
端に突設した細径軸部１１とその先端に設けられ
た該細径軸部１１より大径に成る係止突起部１２
とから成り、後述する芯チヤツク２３と係合、離
脱する。

１３は芯状化粧料ａを収容したカートリツジ筒
であり、外周後半部位に前記カートリツジ嵌合凹
部４に挿入可能に成る挿入段部１４を有すると共
に、前半部には先端が細径に成るテーパ先端部１
５が形成される。

１６は上記挿入段部１４に形成された凹条であ
り、カートリツジ嵌合凹部４の内周に形成した突
条又は複数個の突起から成る係合突起１７に対応
し、且つネジ筒１の弾性により、弾性係合するよ
うに成る。

また、カートリツジ筒１３の軸芯には芯孔１８
が穿設されると共に、該芯孔１８の後端は該芯孔
１８の内周に対し軸方向に形成した４本の摺動溝
１９の深さより大径の大径段部２０に成り、該大
径段部２０後端に止め環２１が圧入嵌着せしめら
れる。当該止め環２１の軸芯には前記回り止め軸
６が摺動自在に成る十字摺動孔２２が穿設され、
該十字摺動孔２２からカートリツジ筒１３内に侵
入した回り止め軸６は芯孔１８内を摺動溝１９に
沿つて摺動するようになる。

また２３は基盤２４の周側に４本の芯チヤツク
片２５と該各芯チヤツク片２５から後方に延びる
係止爪２６とを設けた芯チヤツクであり、該係止
爪２６の端部にはそれぞれ外側突起２７と内側突
起２８が形成される。

芯状化粧料ａは後端をチヤツク片２５間に挾持
した状態で芯孔１８内を摺動自在に成ると共に、
摺動溝１９を沿つてチヤツク片２５及び係止爪２
６が摺動し、外側突起２７が摺動溝１９底部によ
つて内径方向に押圧されるようになる。

尚、２９はネジ筒１後端に嵌着した尾栓であ
る。

上記構成に成るカートリツジ式化粧料繰出容器
は先ず第３図に示すようにカートリツジ筒１３の
芯孔１８に対し、芯状化粧料ａの後端に嵌着した
芯チヤツク２３が後端に位置し、係止爪２６の外
側突起２７が大径段部２０に位置し、止め環２１
によつて抜落が阻止せしめられる。

当該カートリツジ筒１３の挿入段部１４をネジ
筒１のカートリツジ嵌合凹部４に挿入すると、係
合突起１７が挿入段部１４の凹条１６に弾性嵌合
し、回動自在に嵌合保持される。

この挿入に際して回り止め軸６は止め環２１の
十字摺動孔２２から侵入し、端部が芯チヤツク２
３の係止爪２６後端に当設した後、該芯チヤツク
２３を押し移動し、この移動に伴なつて係止爪２
６の外側突起２７は大径段部２０から摺動溝１９
に移動すると共に係止爪２６が内径方向に押圧さ
れ、内側突起２８が芯チヤツク係合機構１０の細
径軸部１１を係合挾持するように（第１図参照）
なる。この状態で、カートリツジ筒１３に対しネ
ジ筒１を回動すると、止め環２１の十字摺動孔２
２によつ回り止め軸６の回動が阻止され、雄ネジ
部材７の螺溝８とネジ筒１の螺条５との螺合作用
により、雄ネジ部材７を介して回り止め軸６がネ
ジ筒１内を進退する。

これに伴つて上述の如く芯チヤツク係合機構１
０を介して該回り止め軸６と連結された芯チヤツ
ク２３は芯状化粧料ａと共にカートリツジ筒１３
の芯孔１８内を進退し、芯状化粧料ａが口端から
出退するように成なる。

以上説明したように本発明のカートリツジ式化
粧料繰出容器は、化粧料を収容したカートリツジ
筒を繰出機能を有する本体に挿着すると同時に繰
出機構の回り止め軸端と化粧料端に固着した芯チ
ヤツクが接続されるものである為、取扱いが極め
て容易であり、化粧料に直接触れることがない
為、指や衣服を汚損することもなく衛生的であ
る。

また、本発明容器の繰出機構は回り止め軸とネ
ジ筒及びカートリツジ筒内の芯チヤツクの抜落防
止を兼ねた止め環という少数の基本部品から成り
構造が極めて簡単である特徴を有するもので、生
産コスト等を引下げることができ、本発明の効果
は極めて大である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は
カートリツジ式化粧料繰出容器の正断面図、第２
図は第１図におけるＡ−Ａ線断面図、第３図はカ
ートリツジ筒の半裁正断面図である。 １〜ネジ筒、４〜カートリツジ嵌合凹部、５〜
螺条、６〜回り止め軸、８〜螺溝、１０〜芯チヤ
ツク係合機構、１１〜細径軸部、１２〜係止突起
部、１３〜カートリツジ筒、１４〜挿入段部、１
８〜芯孔、１９〜摺動溝、２０〜大径段部、２１
〜止め環、２２〜十字摺動孔、２３〜芯チヤツ
ク、２４〜基盤、２５〜チヤツク片、２６〜係止
爪、２７〜外側突起、２８〜内側突起、２９〜尾
栓、ａ〜芯状化粧料。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ Ａ 前部に嵌合凹部を設けると共に後半部に
   雌ネジを設けたネジ筒と前記ネジ筒内に内挿さ
   れると共に、前記雌ネジと螺合係合する雄ネジ
   を後端に設けた非円形断面を有する回り止め軸
   とから成る機構部と Ｂ 前記機構部の嵌合凹部に着脱可能で回動自在
   に取付けられるカートリツジ筒の内部には化粧
   料を保持して前記回り止め軸先端と連結する芯
   チヤツクを内挿すると共に、後端には非円形断
   面の摺動孔を有して、前記回り止め軸の回動を
   阻止して、摺動自在に貫挿する止め環を固着し
   たカートリツジ体と から構成され、カートリツジ体に対して機構部を
   回動することにより、カートリツジ体の止め環に
   より回動を阻止された回り止め軸が螺合作用によ
   り進退し、該回り止め軸先端に連結された芯チヤ
   ツクを介して、化粧料がカートリツジ体口端より
   出没してなることを特徴とするカートリツジ式化
   粧料繰出容器。