JPS5939965Y2

JPS5939965Y2 - カ−トリツジ式化粧料容器

Info

Publication number: JPS5939965Y2
Application number: JP14678782U
Authority: JP
Inventors: 忠臣鳥羽; 保志岩田; 高伸和田
Original assignee: 株式会社資生堂; 藤工業株式会社
Priority date: 1982-09-27
Filing date: 1982-09-27
Publication date: 1984-11-10
Also published as: JPS5951519U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、主としてアイライナー、アイシャドウ等のカ
ートリッジ式化粧料容器に関するものである。

その目的とする所は、化粧の多様化に伴って、従来のカ
ー）１７７２式化粧料容器を更に使用便利に構成する
と共に構造の簡易化を図り、部品点数少く且つ組立容易
にして低廉なこの種カートリッジ式化粧料容器を提供す
るにある。

このため、本考案においては、軸方向にスリットを有す
る軸筒と、該軸筒内に摺動自在に内挿されると共に前記
スリットを通して外方に釦を有する押し棒と、軸筒の両
端に夫々嵌着する芯筒と、該芯筒に内挿されると共に一
端に固形化粧料を保持し、前記押し棒の先端に着脱自在
に嵌着する芯チャツクとからなるカートリッジ式化粧料
容器を提案するもので、これによって、軸筒の両端にお
ける使用を可能とし、例えばアイライナーとアイプロウ
又はアイシャドウ等の多目的に使用することができ、従
って一端に筆材、ウレタン材等を設けることも可能であ
り、携帯にも便利に構成する一方、軸筒の両端を共にカ
ートリッジ式に構成し、芯の消耗に際して新しいものと
の交換が容易なるのみならず、消耗前にあっても目的に
応じて異ったカートリッジに容易に交換し得るようにし
た多目的に対応し得るカートリッジ式化粧料容器を提供
するものである。

以下図面に示した実施例に基いて本考案の要旨を説明す
る。

第１図は本考案カートリッジ式化粧料容器の一実施例を
示す平面図、第２図はその拡大縦断側面図で、第３図は
カートリッジと軸筒との嵌着状態を示す要部の拡大縦断
面図、第４図は同要部における使用状態を示す拡大縦断
面図である。

図面において符号１は軸筒で、軸方向にスリット２を穿
設置、両端に夫々螺条１ａを刻設すると共にＯリング３
を嵌装保持するホルダー４を内壁１ｂに夫々固定しであ
る。

５はカートリッジで、芯筒６と、芯チャツク７と、芯８
とからなり、芯筒６には前記軸筒１の螺条１ａに螺入す
る螺条６ａを刻設し、芯８を収容する透孔６ｂの基端に
は口径を大きくした開口部６ｃを設け、該開口部６ｃの
周縁にはブツシュ９を嵌着しである。

次に芯チャツク１は図示のように後方に弾性爪を形成し
一端に芯８を保持すると共に他端のチャック孔１０は、
その開口縁１０ａを厚く形成して内径ｄを、開口縁１０
ａが芯筒１２ａ内の開口部６ｃにあるときは後述する押
し棒１２の先端係止突起１２ａの外径ｄ１よりやや大
きく、開口部６ｃより段差を経て小径となる透孔６ｂに
位置するときは前記内径ｄは外径ｄ１より小となる様
設定されている。

押し棒１２は前述の如く、両端に係止突起１２ａを有す
ると共に中央位置において釦１１の軸部１１ａと連結さ
れ、釦１１の前記スリット２に沿う移動に伴って図上左
右に移行され両端何れかの芯８を突出するようにしであ
る。

以上のような構成からなる本考案容器においては、カー
トリッジ５を軸筒１に螺条１ａ、同６ａを介して捻じ込
むことにより、第３図示の如く、係止突起１２ａが開口
縁１０ａ内に進入し、次に釦１１をスリット２に沿って
移動することにより、押し棒１２は第４図のように芯チ
ャツク７を透孔６ｂ内に押し込むこととなり、開口縁１
０ａは係止突起１２ａに係止されると共に開口縁１０ａ
を弾力的に透孔６ｂの内壁に摺動摩擦させつつ芯８を押
し出すこととなる。

この摩擦抵抗及びパツキンと押し棒の抵抗により芯８を
所望量だけ押出した状態で使用することができる。

一方、軸筒１の他端のカートリッジ５においては、押し
棒１２の先端係止突起１２ａは開口縁が開口部６ｃに位
置したときに芯チャツク７から抜き取られることとなり
、押し棒１２の復動によって再び芯チャツク７に嵌着す
ることとなる。

パツキンを省略した場合、釦１１を指にて動かす感触に
より、釦１１の中央、中立位置においてはフリーになる
一方、該中立位置からの左右への移動は、芯チャツク７
の透孔６ｂ内での摺動抵抗が付加されることにより明ら
かな感触が得られるもので、釦１１の中立位置への復帰
に際しては、前述とは逆の順序でフリー感触が得られる
ものであり、芯８の芯筒６への後退と云う視覚上の確認
と共に適確な使用を実施し得る。

又、中立位置において、押し棒１２とパツキン３の係合
位置において、押し棒１２に小径段部１２ａを設けるこ
とによっても明確な中立位置の感触を得ることもできる
。

尚、第５図は他の実施例を示す釦１１部分の拡大断面図
で、前記実施例（第１図乃至第４図）では釦１１は、軸
筒１の外周壁より突出して設けてあったが、本例では軸
筒１に厚味を持たせ、釦１１を収納して外方に突出させ
ないだけの凹溝１３をスリット２と平行に穿設し、釦１
１の上面を軸筒１の円弧に整合させたもので、外観上の
美観と携帯の便利さを図ったものである。

上述の実施例では、カートリッジ５の着脱は螺条によっ
て行って来たが、更に操作を容易にするため、板バネに
よる嵌着或いはパイヨネット式、更に単なるクリックス
トップ式のようなワンタッチのものを利用し得ることは
言う１でもない。

以上述べた如く本考案によれば、軸筒１の両端に夫々カ
ートリッジ５を着脱自在に設けであるから多目的の使用
に好適であり、而も部品点数も少く、組立も容易であり
、低廉に提供し得るもので、冒頭に述べたような数々の
利点を具有し、実用上に利する所きわめて多大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案カートリッジ式化粧料容器の一実施例を
示す平面図、第２図はその拡大縦断側面図、第３図はカ
ートリッジと軸筒との嵌着状態を示す要部の拡大縦断面
図、第４図は同要部に鮫ける使用状態を示す拡大縦断面
図、第５図は釦部分における他の実施例を示す拡大断面
図である。１・・・軸筒、１ａ・・・螺条、１ｂ・・・内壁、２・
・・スリット、３・・・Ｏリング、４・・・ホルダー、
５・・・カートリッジ、６・・・芯筒、６ａ・・・螺条
、６ｂ・・・透孔、６ｃ・・・開口部、７・・・芯チャ
ツク、８・・・芯、９・・・ブツシュ１０・・・チャ
ック孔、１０ａ・・・開口縁、ｄ・・・内径、ｄｌ・・
・外径、ｄ２・・・外径、ｄ３・・・内径、１１・・・
釦、１１ａ・・・軸部、１２・・・押し棒、１２ａ・・・係止突起、１３・・・凹溝。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】Ａ）軸方向にスリットを有する軸筒と、Ｂ）前記軸筒内に摺動自在に内挿されると共に前記スリ
ットを通して外方に釦を有する押し棒と、Ｃ）前記軸筒
の両端に夫々着脱自在に嵌着する芯筒と、Ｄ）前記芯筒後端に嵌着されると共に前記押し棒が貫入
する穴を有するブツシュと、Ｅ）前記芯筒内に摺動自在に内挿され、先端には固型化
粧料を保持すると共に後部には弾性爪を形成してなる芯
チャツクと、Ｆ）前記弾性爪が前記芯筒後部に設けた開口部内におい
ては前記押し棒の先端に形成した係止突起を貫入せしめ
、開口部よう段差を経てやや小径となる透孔内において
は係止突起と係止する様弾性変形して成ることを特徴と
するカートリッジ式化粧料容器。