JP2531538Y2 - 棒状化粧品繰出し容器 - Google Patents

棒状化粧品繰出し容器

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JP2531538Y2
JP2531538Y2 JP1990033445U JP3344590U JP2531538Y2 JP 2531538 Y2 JP2531538 Y2 JP 2531538Y2 JP 1990033445 U JP1990033445 U JP 1990033445U JP 3344590 U JP3344590 U JP 3344590U JP 2531538 Y2 JP2531538 Y2 JP 2531538Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は棒状化粧品繰出し容器に関する。
「従来の技術及び考案が解決しようとする課題」 従来、棒状化粧品繰出し容器として、割溝を縦設した
第1周壁を有する容器本体と、上記割溝縦設部分外面に
回動可能に第2周壁部を嵌合させ、該第2周壁部内面に
螺条溝を穿設させた回動筒と、上記第1周壁内に上下動
可能に筒部を嵌合させ、その周壁外面より突設した係合
ピンの先端を上記割溝を貫通して螺条溝に係合させた棒
状化粧品収納用の円筒状受皿とを有し、上記容器本体を
回動筒に対して回動させることにより受皿が上昇し、棒
状化粧品が容器本体上面より突出する如く構成してなる
ものが知られている。
これ等容器は又、容器本体の第1周壁内周面に複数の
リブを縦設して、振動等により受皿が勝手に上下動を行
うのを防止しているのが一般的である。更に、このリブ
を縦設することにより勝手な受皿の上下動を防止できる
ものの、反面、受皿の上下動に円滑さを欠く不具合を生
じるため、上記第1周壁内面等にシリコン油等の潤滑剤
を塗布することも併せて行われている。
その為、従来のこの種の容器では、潤滑剤が棒状化粧
品表面に水滴状に付着したり、或いは表面に広がってそ
の部分に曇りを生ずる等の不具合を生じることがある。
又、潤滑剤は温度によってその粘度の大小を左右され
るため、気温の高い夏場と、低い冬場とでは各部材の作
動の円滑性に違いが生じ、その為、使い勝手が時期によ
って相違する不都合を生じて来る。
本考案は、上記従来技術の欠点を解消した棒状化粧品
繰出し容器を提供せんとするものである。
「課題を解決するための手段」 本考案容器は上記課題を解決するため、底壁5周縁か
ら上端開口の第1周壁6を起立させるとともに、第1周
壁6上方部分には複数の割溝8を縦設させた容器本体2
と、該容器本体第1周壁6の割溝縦設部分外面に回動可
能に第2周壁部9を嵌合させるとともに、第2周壁部9
内面に複数の螺条溝11を穿設させた回動筒3と、上記第
1周壁6内に上下動可能に筒部14を嵌合させるととも
に、該筒部14外面から上記各割溝8を通って突出させた
複数の係合ピン15先端を上記各螺条溝11内に係合させた
円筒状の受皿4と、上記筒部14内に下端部を固着させて
第1周壁6内に収納された棒状化粧品17とを有し、上記
第2周壁部9下面外周縁より周方向に沿う複数の弾性突
起10を垂設し、各弾性突起10内周を容器本体2外周下部
に周設した突条12外周に摺動可能に圧接嵌合させたこと
を特徴とする棒状化粧品繰出し容器として構成した。
「作用」 第1図示の状態から化粧筒13外面をつかんで化粧筒13
及び回動筒3を固定しつつ容器本体2の大外径部7を回
動させると、受皿4の係合ピン15が回動筒3の各螺条溝
11に沿って移動するとともに、容易本体2の各割溝8に
案内されて上昇し、容器本体2上端開口より棒状化粧品
17を突出させる。使用後は容器本体2を逆に回動させれ
ば受皿4が下降し、棒状化粧品17が容器本体2内へ再び
収納される。回動筒3は、その下端縁より垂設した複数
の弾性突起10内周を容器本体2外周下部に常時圧接嵌合
しているため振動等により回動筒3が回動し、それに伴
って受皿が自然に上下動することはない。
「実施例」 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
図中1は棒状化粧品繰出し容器の一実施例を示し、該
容器1は、容器本体2と、回動筒3と、受皿4とを主要
部材として構成している。
容器本体2は透孔付き底壁5周縁から上端面開口の第
1周壁6を起立させ、該第1周壁6下部を肉厚の大外径
部7として、該大外径部7上方の周壁部分には一対の割
溝8を縦設させている。
回動筒3は、上下端面を開口した円筒状の第2周壁部
9下面外周縁より周方向に沿う複数の弾性突起10を垂設
し、第2周壁部9内面に一対の螺条溝11を穿設させてい
る。この回動筒3は、容器本体2第1周壁6の割溝縦設
部分外面に第2周壁部9を回動可能に嵌合させるととも
に、上記各弾性突起10の内周面を容器本体2の第1周壁
6下部外周に周設した突条12外周に摺動可能に圧接嵌合
して装着している。本実施例では、この回動筒9の外周
に上下端を開口した化粧筒13を一体に嵌着している。
受皿4は、円筒状の筒部14外面から一対の係合ピン15
を突設させるとともに、筒部14内周面の上下方向中程よ
り内向きフランジ16を突設して構成しており、上記第1
周壁6内に上下動可能に筒部14を嵌合させるとともに、
上記各割溝を通って突出させた各係合ピン15の先端を上
記螺条溝11内に係合させて装着している。又、受皿4の
上記内向きフランジ16上に下端部を固着して棒状化粧品
17を第1周壁6内に収納させる様に構成している。
上記の如く構成した棒状化粧品繰出し容器1は、容器
本体2を固定して回動筒3を回動させることにより受皿
4が上昇し、その上に固着した棒状化粧品17が上部開口
により突出する如く構成している。
本考案容器には、上記した構成の外、キャップを設け
ても良く、その場合、例えば第1図の二点鎖線で示す如
く、上端面開口の円筒状をなし円周面下端に容器本体大
外径部7外周に周設した多数の縦溝18と係合する縦溝を
周設した被覆筒19を用意して、それを上記容器本体2の
下端より嵌合させ、被覆筒19の上端にキャップ20を着脱
自在に嵌合させる様にしても良い。
「考案の効果」 以上説明した如く本考案棒状化粧品繰出し容器は、既
述構成としたことにより、従来のこの種の容器の如く、
容器本体内壁に縦リブを設ける必要もなく、また潤滑剤
を使用する必要もなく、円滑な受皿の上下動を行えると
ともに、振動等により勝手に受皿が上下動することもな
く、良好な棒状化粧品の繰出しを行える。
又、潤滑剤を使用しないことから、それによって化粧
品表面を汚す等の従来容器の不具合を解消するものであ
る。
更に、従来容器の様に周囲の温度によって作動の円滑
性が左右されることはない。また、第2周壁部下面外周
縁より周方向に沿う複数の弾性突起を垂設し、各弾性突
起内周を容器体外周下部に周設した突条外周に摺動可能
に圧接嵌合させたので、不都合な音を発することもなく
円滑な回動操作を行えるものであり、しかも、各弾性突
起は略垂直状態でその内面を突条外面に圧接させること
ができ、回動筒の充分な係止効果を長期間に亘って発揮
することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は本考案棒状化粧
品繰出し容器の一実施例を示す縦断面図、第2図は分解
状態の縦断面図、第3図は分解斜視図である。 2……容器本体、3……回動筒 4……受皿、8……割溝 11……螺条溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】底壁5周縁から上端開口の第1周壁6を起
    立させるとともに、第1周壁6上方部分には複数の割溝
    8を縦設させた容器本体2と、該容器本体第1周壁6の
    割溝縦設部分外面に回動可能に第2周壁部9を嵌合させ
    るとともに、第2周壁部9内面に複数の螺条溝11を穿設
    させた回動筒3と、上記第1周壁6内に上下動可能に筒
    部14を嵌合させるとともに、該筒部14外面から上記各割
    溝8を通って突出させた複数の係合ピン15先端を上記各
    螺条溝11内に係合させた円筒状の受皿4と、上記筒部14
    内に下端部を固着させて第1周壁6内に収納された棒状
    化粧品17とを有し、上記第2周壁部9下面外周縁より周
    方向に沿う複数の弾性突起10を垂設し、各弾性突起10内
    周を容器本体2外周下部に周設した突条12外周に摺動可
    能に圧接嵌合させたことを特徴とする棒状化粧品繰出し
    容器。
JP1990033445U 1990-03-29 1990-03-29 棒状化粧品繰出し容器 Expired - Fee Related JP2531538Y2 (ja)

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