JPS6340170Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、マスカラ等の化粧料容器に係る。

従来、マスカラ容器は、容器本体の口頸部にキ
ヤツプを着脱自在に装着し、該キヤツプから筆を
垂設して、該筆を容器本体内へ挿入させており、
その容器本体内に液状のマスカラ用化粧料が収容
される。而して、化粧に供する際は、キヤツプを
外して筆を引き抜き、該筆の穂に含まれている化
粧料を睫毛へ塗布する。

しかし、実際上は、マスカラ用化粧料にかなり
の粘性もあることから、筆の穂や軸に多量の化粧
料が付着するため、余分を容器本体の口頸部で掻
き落す手間がかかり、不便である。また、掻き落
す際に周辺を汚す等の不都合が生ずる。

そこで、本案は、斯る従来の欠点を除去しよう
とするものである。

以下、本案を図示の実施例により詳細に説明す
る。

図示のものは、マスカラ容器に係り、図におい
て、１は、びん、２は、該びんの口頸部１１に着
脱自在に嵌合したキヤツプ、３は、該キヤツプの
中央から垂設してびん内へ挿入した筆、４は、上
記口頸部１１の内側に嵌合した下端が窄んだスカ
ート部材、５は、該スカート部材の内側に手動昇
降可能に内装した拡開操作筒である。

びん１は、細身の円筒形に形成し、口頸部１１
の外周に螺条１３を周設し、該外周の左右に一対
の縦溝１４，１４を設け、該縦溝内中途部に係合
突条１２，１２を横設している。

キヤツプ２は、周壁２１の内面中途部に上記口
頸部の頂面と対峙する下向き段部２２を設け、該
段部以下の周壁下部２１１の内周を上記口頸部１
１の外周と対応させて螺条２３を設けて、その口
頸部１１へ着脱自在に螺合し、外周に外装カバー
２４を嵌着固定している。

筆３は、キヤツプ２の頂壁中央部から軸３１を
垂設し、該軸の先端に穂３２を設けており、びん
１内へ挿入している。

スカート部材４は、ゴム、軟質合成樹脂等の弾
性材により筒状に形成し、外周を上記口頸部１１
の内周に適合させてその口頸部内に嵌着し、上端
外周に外向きフランジ４１を、下部外周に係止突
条４２を周設して、これらをその口頸部の上端と
下端へ係合させて抜け止めし、下端部を筆３より
やや小径なまでに窄ませたスカート部４３として
おり、筆３を出入自在に嵌挿させている。

拡開操作筒５は、スカート部材４と同等の長さ
で、且つ、外径をスカート部材の上部の内径より
やや小径に、内径を筆３より大径に形成して、そ
のスカート部材内へ上方から遊挿すると共に、筆
３を遊挿させ、上端の左右に下方へ折り返して上
記口頸部１１の縦溝１４，１４と対応する一対の
折返し片５１，５１を設けて、該折返し片をその
縦溝１４，１４へ摺動自在に嵌合し、該折返し片
の下端に外方へ突出するノブ５２，５２を設け、
また、折返し片の内面に縦溝内の係合突条１２，
１２と対応する凹部５３，５３を設けて、該凹部
をその係合突条１２，１２へ遊嵌している。

如上の構成であり、びん１に液状のマスカラ用
化粧料を収容して使用するが、化粧に供するとき
は、キヤツプ２を螺脱して、筆３を引き抜く。す
ると、第２図に示すように、スカート部材４のス
カート部４３が筆３に嵌合していることから、筆
３がそのスカート部でしごかれて、軸３１及び穂
３２に付着した余分の化粧料が自動的に掻き落さ
れ、引き抜き後直ちに睫毛へ塗布できる。

次に、筆３を、びん１内へ戻すときは、第３図
に示すように、拡開操作筒５をこれのノブ５２，
５２に指を掛けて押し下げ、該拡開操作筒の下端
でスカート部材４のスカート部４３を押し開い
て、筆３を挿入し、その後、再びキヤツプ２をび
ん１の口頸部１１へ螺合する。

なお、上記実施例は、マスカラ容器ではある
が、同様にしてマニキア容器等としてもよい。

本案によれば、筆３を引き抜けば、これに付着
する余分な化粧料がスカート部材４で自動的に掻
き落されて、塗布に最適となり、頗る便利重宝で
ある。また、そのように余分な化粧料が掻き落さ
れるので、周辺を汚すこともない。しかも、拡開
操作筒５を押し下げればそのスカート部材４を押
し開くことができて、筆３の挿入に支障を生ずる
ことがない。また、びんの口頸部１１外周の左右
に一対の縦溝１４，１４を設け、更に、該口頸部
の内側にスカート部材４を嵌合して、該スカート
部材の内側に、下降によりスカート部材４の下端
部を押し開く拡開操作筒５を昇降可能に装着さ
せ、かつ該拡開操作筒上端の左右に、上記縦溝１
４，１４に対応させて下方へ折り下げた一対の折
返し片５１，５１を設けて、該折返し片をその縦
溝１４，１４へ摺動可能に嵌合したから、口頸部
１１の外面にキヤツプ２を安定的に装着すること
ができ、よつて、キヤツプ２から垂設した筆２が
安定的に保持されることとなり、頗る好都合であ
る。

構造並びに製作簡単で安価に提供できることと
相俟つて実用上極めて有益である。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、截断側面
図、第２図、第３図は、使用状態を示す截断側面
図である。 １……びん、２……キヤツプ、３……筆、４…
…スカート部材、５……拡開操作筒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. びん１の口頸部１１にキヤツプ２を着脱自在に
   装着し、該キヤツプから筆３を垂設して、該筆を
   びん１内へ挿入して成るマスカラ等の化粧料容器
   において、上記口頸部１１外周の左右に一対の縦
   溝１４，１４を設けると共に、その口頸部１１の
   内側に、ゴム、軟質合成樹脂等の弾性材による、
   下端部を小さく窄つたスカート部材４を嵌合し
   て、該スカート部材内に上記筆３を嵌挿させ、ま
   た、スカート部材４の内側に、下降により該スカ
   ート部材の下端部を押し開く拡開操作筒５を昇降
   可能に装着させ、かつ該拡開操作筒上端の左右
   に、上記縦溝１４，１４に対応させて下方へ折り
   下げた一対の折返し片５１を設けて、該折返し片
   をその縦溝１４，１４へ摺動自在に嵌合したこと
   を特徴とするマスカラ等の化粧料容器。