JP2018102821A - カートリッジ式化粧料容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】カートリッジ体を取り付けた後、直ぐに使用できるカートリッジ式化粧料容器を提供する。【解決手段】カートリッジ式化粧料容器は、本体筒に設けられ、内周に雌ねじ部が形成された雌ねじ部材と、駆動体に設けられ、雌ねじ部材の雌ねじ部に螺合される雄ねじが外周に形成され、本体筒と駆動体との相対回転によって前進し、カートリッジ体内の化粧料を、保持部材を介してカートリッジ体の前端開口から押し出す押棒と、押棒を軸方向後方に付勢する第1弾性体と、押棒を軸方向前方に付勢する第2弾性体と、を備え、本体筒にカートリッジ体が取り付けられ、押棒が後退限に位置している状態では、押棒が保持部材の端部に当接し、押棒が後退限から所定距離以上前進すると、第2弾性体から押棒に付勢力が作用しなくなることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、化粧料が収容されたカートリッジ体が着脱自在に取り付けられるカートリッジ式化粧料容器に関する。
カートリッジ体に収容される化粧料を、カートリッジ体の前端開口より進出させるカートリッジ式化粧料容器が知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載のカートリッジ式化粧料容器では、カートリッジをホルダーに深く差し込むと、カートリッジの端部に設けられたメネジが、ホルダーに設けられたネジ棒のオネジの最初の1ピッチに当たってネジ棒が押し下げられ、押しバネが収縮する。ホルダー外筒をカートリッジに対し相対回転させると、ネジ棒は外筒と一緒にカートリッジに対し回転するとともに押しバネの上方への付勢力により、オネジの先端がメネジに食いつき、ネジ棒がメネジとの螺合により前進する。
特開平7−177930号公報
特許文献1に記載のカートリッジ式化粧料容器は、カートリッジのメネジをホルダーのネジ棒のオネジに当ててネジ棒を押し下げてカートリッジをホルダーに取り付ける構成であるので、特許文献1の図1からわかるように、カートリッジをホルダーに取り付けた時点において、ネジ棒の先端とピストンの底との間に隙間が形成される。このため、カートリッジをホルダーに取り付けた後、初めて使用を開始する際、化粧料を押し出すためには、ネジ棒の先端とピストンの底とが当接するまでホルダーを回転させる必要が生じ、化粧料を素早く押し出すことができない。したがって、カートリッジをホルダーに取り付けた後、直ぐに使用することができない。
本発明は、カートリッジ体を本体筒に取り付けた後、直ぐに使用することができるカートリッジ式化粧料容器を提供することを目的とする。
本発明は、化粧料及び前記化粧料を保持する保持部材が収容されたカートリッジ体が取り付けられて用いられるカートリッジ式化粧料容器であって、前端部に前記カートリッジ体が着脱自在に取り付けられる本体筒と、前記本体筒の後端部に、前記本体筒に対して相対回転可能に設けられる駆動体と、前記本体筒に設けられ、内周に雌ねじ部が形成された雌ねじ部材と、前記駆動体に設けられ、前記雌ねじ部材の前記雌ねじ部に螺合される雄ねじが外周に形成され、前記本体筒と前記駆動体との相対回転によって前進し、前記カートリッジ体に収容された前記化粧料を、前記保持部材を介して前記カートリッジ体の前端開口から押し出す押棒と、前記雌ねじ部材と前記押棒との間に配置され、前記押棒を軸方向後方に付勢する第1弾性体と、前記押棒と前記駆動体の底部との間に配置され、前記押棒を軸方向前方に付勢する第2弾性体と、を備え、前記押棒は、前記カートリッジ体が前記本体筒に取り付けられる際、前記保持部材の端部によって押圧されることにより、前記押棒が前記第2弾性体の付勢力に抗して後退限まで後退し、前記本体筒に前記カートリッジ体が取り付けられ、前記押棒が前記後退限に位置している状態では、前記押棒が前記保持部材の前記端部に当接し、前記押棒が前記後退限から所定距離以上前進すると、前記第2弾性体から前記押棒に付勢力が作用しなくなることを特徴とする。
本発明によれば、化粧料が充填された未使用のカートリッジ体が本体筒に取り付けられ、押棒が後退限に位置している状態において、押棒が保持部材の端部に当接しているので、カートリッジ体を本体筒に取り付けた後、駆動体を本体筒に対して回転させることで化粧料が直ちに押し出され、直ぐに使用を開始することができる。
(a)は、本発明の第1の実施形態に係るカートリッジ式化粧料容器の繰出後退限を示す正面の断面図であり、(b)は、図1(a)におけるA−A断面図であり、(c)は、図1(a)におけるB−B断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るカートリッジ式化粧料容器の繰出前進限を示す正面の断面図である。 (a)は、カートリッジ体の正面の断面図であり、(b)は、キャップの正面の断面図であり、(c)は、カートリッジ外筒の正面図であり、(d)は、保持部材の正面図である。 (a)は、カートリッジ外筒の正面図であり、(b)は、カートリッジ外筒の側面図であり、(c)は、カートリッジ外筒の正面の断面図である。 (a)は、カートリッジ式化粧料容器の正面の断面図であり、(b)は、図5(a)におけるC−C断面図であり、(c)は、図5(a)におけるD−D断面図である。 (a)は、本体外筒の正面の断面図であり、(b)は、図6(a)におけるE−E断面図である。 (a)は、駆動体の正面図であり、(b)は、駆動体の平面図であり、(c)は、駆動体の正面の断面図である。 (a)は、押棒の正面図であり、(b)は、押棒の底面図であり、(c)は、押棒の正面の断面図である。 第1弾性体の正面図である。 第2弾性体の正面図である。 (a)は、本体内筒の正面図であり、(b)は、本体内筒の平面図であり、(c)は、本体内筒の底面図であり、(d)は、本体内筒の正面の断面図である。 (a)は、雌ねじ部材の正面図であり、(b)は、雌ねじ部材の平面図であり、(c)は、雌ねじ部材の底面図であり、(d)は、雌ねじ部材の側面図であり、(e)は、雌ねじ部材の正面の断面図である。 (a)は、本発明の第2の実施形態に係るカートリッジ式化粧料容器の繰出後退限を示す正面の断面図であり、(b)は、図13(a)におけるF−F断面図であり、(c)は、図13(a)におけるG−G断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るカートリッジ式化粧料容器の繰出前進限を示す正面の断面図である。 (a)は、カートリッジ式化粧料容器の正面の断面図であり、(b)は、図15(a)におけるH−H断面図であり、(c)は、図15(a)におけるI−I断面図であり、(d)は、図15(a)におけるJ−J断面図であり、(e)は、図15(a)におけるK−K断面図である。 (a)は、本体外筒の正面の断面図であり、(b)は、図16(a)におけるL−L断面図であり、(c)は、図16(a)におけるM−M断面図である。 (a)は、駆動体の正面図であり、(b)は、駆動体の平面図であり、(c)は、駆動体の正面の断面図である。 (a)は、本発明の第2の実施形態に係るカートリッジ式化粧料容器の押出部材の正面図であり、(b)は、図18(a)におけるN−N断面図であり、(c)は、押出部材の正面の断面図である。 第1弾性体の正面図である。 (a)は、雌ねじ部材の正面図であり、(b)は、雌ねじ部材の平面図であり、(c)は、雌ねじ部材の底面図であり、(d)は、雌ねじ部材の側面図であり、(e)は、雌ねじ部材の正面の断面図である。 (a)は、ラチェット部材の正面図であり、(b)は、ラチェット部材の平面図であり、(c)は、ラチェット部材の底面図であり、(d)は、図21(a)におけるQ−Q断面図であり、(e)は、ラチェット部材の側面図であり、(f)は、ラチェット部材の正面の断面図である。 (a)は、カートリッジ体の変形例の正面図であり、(b)は、カートリッジ体の変形例の正面の断面図である。 (a)は、本発明の第1の実施形態の変形例に係るカートリッジ式化粧料容器の押棒と第2弾性体の正面図であり、(b)は、押棒と第2弾性体の正面の断面図であり、(c)は、押棒の底面図である。 (a)は、本発明の第2の実施形態の変形例に係るカートリッジ式化粧料容器の押出部材の正面図であり、(b)は、押出部材の正面の断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1から図12を参照して、本発明の第1の実施形態に係るカートリッジ式化粧料容器1について説明する。なお、カートリッジ体2が取り付けられる本体筒20の開口側をカートリッジ式化粧料容器1の前側、駆動体30の底部37側をカートリッジ式化粧料容器1の後側として、カートリッジ式化粧料容器1の前後方向を規定する。
図1及び図2を参照して、カートリッジ式化粧料容器1の全体構成について説明する。
カートリッジ式化粧料容器1は、カートリッジ体2が取り付けられて用いられる。カートリッジ体2には、化粧料4及び化粧料4を保持する保持部材70が収容されている。化粧料4を繰り出すための各部品は、カートリッジ体2には設けられず、カートリッジ式化粧料容器1に集約されている。
カートリッジ式化粧料容器1は、図1及び図2に示すように、本体筒20と、駆動体30と、押棒60と、雌ねじ部材50と、第1弾性体7と、第2弾性体8と、を備えている。
本体筒20の前端部には、カートリッジ体2が着脱自在に取り付けられる。本体筒20の後端部には、本体筒20に対して同軸に、かつ相対回転可能に駆動体30が取り付けられる。
雌ねじ部材50は、本体筒20内に配設されている。雌ねじ部材50の内周には、雌ねじ部53が形成されている。
押棒60は、本体筒20の中心軸方向(以下、単に軸方向と称する)に延在する軸状部材であり、基端部が駆動体30内に配置され、本体筒20内において軸方向に移動可能に配設されている。押棒60の外周には、雌ねじ部材50の雌ねじ部53に螺合される雄ねじ61aが形成されている。
押棒60は、本体筒20と駆動体30との相対回転によって軸方向前方に移動し(すなわち、前進し)、カートリッジ体2に収容された化粧料4を、保持部材70を介してカートリッジ体2の前端開口11aから押し出す。
ここで、図1に示すように、押棒60が最も後方に位置している状態を「後退限状態」と称し、図2に示すように、押棒60が最も前方に位置している状態を「前進限状態」と称する。後退限状態における押棒60の位置を「繰出後退限」と称し、前進限状態における押棒60の位置を「繰出前進限」と称する。なお、「後退限状態」とは、カートリッジ式化粧料容器1の使用が開始される前の状態であるので、「使用開始前状態」ともいえる。また、「前進限状態」とは、押棒60に形成されている雄ねじ61aの終端部が、雌ねじ部材50に形成されている雌ねじ部53を通過することで、雄ねじ61aと雌ねじ部53とが最早螺合していない状態である。この状態は、本体筒20に対して駆動体30を回転させても押棒60が前進しなくなり、化粧料4を押し出すことができない状態であるので、「使用限界状態」ともいえる。
第1弾性体7は、雌ねじ部材50と押棒60の後端に設けられる大径部63との間に配置され、雌ねじ部材50を軸方向前方に付勢し、押棒60を軸方向後方に付勢するコイルばねである。第2弾性体8は、押棒60の大径部63と駆動体30の底部37との間に配置され、押棒60を軸方向前方に付勢するコイルばねである。
図1、図3及び図4を参照して、カートリッジ式化粧料容器1に取り付けられるカートリッジ体2について説明する。なお、化粧料4が押し出される開口が設けられる側をカートリッジ体2の前側、カートリッジ式化粧料容器1に取り付けられる側をカートリッジ体2の後側として説明する。
図1に示すように、カートリッジ体2は、後端部が本体筒20の前端部に取り付けられる。図3に示すように、カートリッジ体2は、略円筒状に形成されたカートリッジ外筒10と、カートリッジ外筒10の内周を軸方向に摺動可能な保持部材70と、カートリッジ外筒10に取り付けられるキャップ3と、を備えている。図4に示すように、カートリッジ外筒10は、化粧料4及び保持部材70を収容する収容室として、前後方向に貫通する貫通孔17を有している。図3に示すように、貫通孔17の前部には化粧料4が収容され、貫通孔17の後部には軸方向に摺動可能な保持部材70が収容されている。
図4に示すように、カートリッジ外筒10は、化粧料収容部12と、本体筒20に嵌入される嵌入部19と、化粧料収容部12と嵌入部19との間に設けられたフランジ14と、を有する。化粧料収容部12の前端には、貫通孔17の前端開口11aが形成されている。嵌入部19の後端には、貫通孔17の後端開口11bが形成されている。
嵌入部19は、略円筒状に形成される。嵌入部19の内周は、化粧料収容部12の内周に連続して形成される。嵌入部19の外周には、フランジ14から軸方向に雄ねじ15が形成される。雄ねじ15は、本体筒20の雌ねじ43(図5(a)参照)に螺合される。
図3に示すように、化粧料収容部12の外周には、リブ13aと、嵌合凸部13bと、Oリング溝16と、が設けられている。リブ13aは、キャップ3がカートリッジ外筒10に装着されたときに、キャップ3の内周に設けられたローレット3aと係合し、キャップ3を周方向に係止する。嵌合凸部13bは、キャップ3がカートリッジ外筒10に装着されたときに、キャップ3の内周に設けられた嵌合凹部3bと嵌合し、キャップ3を軸方向に係止する。Oリング溝16にはOリング5が取り付けられる。
フランジ14は、径方向外方に突出するように設けられた円環状の鍔部材であり、図1に示すように、カートリッジ外筒10が本体筒20に取り付けられたときに、本体筒20の前端の開口縁部に接して軸方向におけるカートリッジ外筒10の位置を規定する。また、フランジ14は、キャップ3がカートリッジ外筒10に取り付けられたときに、キャップ3の後端の開口縁部に接して軸方向におけるキャップ3の位置を規定する。
図3に示すように、保持部材70は、略円柱状に形成され、カートリッジ外筒10を軸方向に貫通する貫通孔17に挿入される。保持部材70は、化粧料4の後端に位置する。保持部材70は、化粧料4に接する天面71と、天面71の反対側に設けられる後端面72と、外周に形成される突部73と、を有する。
図1に示すように、カートリッジ外筒10が本体筒20に取り付けられると、押棒60の天面62(図8(a)参照)が保持部材70の後端面72(図3(d)参照)に当接する。
図3に示すように、保持部材70は、カートリッジ外筒10の貫通孔17に挿入される。保持部材70は、突部73がカートリッジ外筒10の内周に設けられた環状凸部17a(図4(c)参照)を乗り越えて、保持部材70がカートリッジ外筒10の後端開口11bから脱落することが防止された状態で、カートリッジ外筒10に取り付けられている。
キャップ3は、一端が開口された有底円筒状に形成される。キャップ3は、カートリッジ外筒10の化粧料収容部12に取り付けられて前端開口11aを閉塞する。キャップ3には、その開口端の内周に、カートリッジ外筒10のリブ13aと係合するローレット3aと、カートリッジ外筒10の嵌合凸部13bに嵌合する環状の嵌合凹部3bと、が設けられる。
Oリング5は、カートリッジ外筒10に設けられるOリング溝16に取り付けられる。キャップ3がカートリッジ外筒10に取り付けられた状態では、Oリング5は、カートリッジ外筒10とキャップ3との間の隙間を塞ぎ、キャップ3の内部が乾燥するのを防止する。
カートリッジ体2は、保持部材70が挿入されて化粧料4が収容されたカートリッジ外筒10にキャップ3が取り付けられた状態(図3(a)参照)で、化粧料4を内蔵したカートリッジとして単体で販売される。これに代えて、カートリッジ式化粧料容器1にカートリッジ体2を取り付けた状態で、カートリッジ体2を備えたカートリッジ式化粧料容器1(図1参照)として販売してもよい。
図5から図12を参照して、カートリッジ式化粧料容器1について説明する。ここで、図5に示すように、カートリッジ体2がカートリッジ式化粧料容器1の本体筒20に取り付けられる前の状態を「分離状態」と称し、分離状態における押棒60の位置を「初期位置」と称する。
図5に示すように、本体筒20は、駆動体30が相対回転可能に取り付けられる本体外筒21と、本体外筒21の内側に挿入される本体内筒40と、を備えている。
図6に示すように、本体外筒21は、前端開口22と後端開口29とを有する略円筒状に形成される。本体内筒40は、前端開口22から本体外筒21の内側に挿入される。駆動体30は、後端開口29から本体外筒21の内側に挿入される。
本体外筒21は、前端開口22の近傍の内周に、本体内筒40と嵌合する環状の嵌合凹部23を有する。本体外筒21は、後端開口29の近傍の内周に、駆動体30と相対回転自在に嵌合する環状の嵌合凹部28を有する。
本体外筒21には、その内周に、近接ガイド部(第1ガイド部)25とガイド壁部26とが設けられる。近接ガイド部25は、本体外筒21の軸方向略中央において、径方向内側に突出して形成される。ガイド壁部26は、前端開口22と近接ガイド部25との略中央から近接ガイド部25までの領域において、径方向内側に突出して形成される。
ガイド壁部26は、本体内筒40の外周に設けられる後述のガイド部45(図11参照)と係合する。ガイド壁部26とガイド部45とにより、本体外筒21に対する本体内筒40の周方向の位置が規定され、本体外筒21と本体内筒40との相対回転が不能となる。このように、ガイド壁部26は、本体内筒40が本体外筒21の内側に挿入される際に、本体内筒40を回転不能にガイドする。
近接ガイド部25は、互いに径方向に対向して一対設けられる。各近接ガイド部25は、軸方向に対して傾斜する傾斜面25aを有する。近接ガイド部25の傾斜面25aは、カートリッジ外筒10が本体筒20に取り付けられるときには、雌ねじ部材50の後述する羽根部55の後端面55b(図12参照)に接する。傾斜面25aが軸方向に対して傾斜しているので、雌ねじ部材50は、カートリッジ外筒10とともに軸方向に移動するとともに、径方向中心へ向かって移動する。
図7に示すように、駆動体30は、前後方向に延在する円形開口部30aを有し、前端が開口され、後端が底部37により閉塞された、有底の略円筒状に形成される。駆動体30は、本体外筒21に嵌入される嵌入部31と、嵌入部31に連続して形成され使用者によって摘んで用いられる摘み部32と、を有する。
図7に示すように、嵌入部31は、略円筒状に形成される。嵌入部31の基端近傍(摘み部32の付近)の外周には、本体外筒21の嵌合凹部28(図6(a)参照)に嵌合する嵌合凸部34が環状に形成される。また、嵌合凸部34の前方における嵌入部31の外周には、環状のOリング溝33が形成される。このOリング溝33にOリング6(図5参照)を取り付けることで、本体外筒21と駆動体30との相対回転に適度な抵抗を付与することができ、使用者による操作感を向上できる。
図7に示すように、摘み部32は、嵌入部31と比較して大径に形成される。摘み部32は、本体外筒21の外径と略同径に形成される。これにより、駆動体30が本体外筒21に組み付けられると、本体外筒21の外周面と摘み部32の外周面とが略面一となる(図1参照)。
図7に示すように、駆動体30には、押棒60と相対回転不能に係合する複数の溝35と、カートリッジ式化粧料容器1を組み立てる際に押棒60を保持する支柱36と、が設けられている。
溝35は、円形開口部30aの内周面に設けられ、駆動体30の底部37の内側の表面(以下、底面37aと称す)から前端開口39まで軸方向に延在する。溝35が、押棒60の大径部63の後述するリブ63b(図8参照)に係合すると、駆動体30と押棒60との相対回転が不能となる。本実施形態では、溝35は、4つ設けられる。
支柱36は、略円柱状に形成され、駆動体30の底面37aから軸方向に突出している。支柱36の先端は、押棒60の後述する腔部64(図8参照)への挿入を容易にするために、半球状に丸めて形成される。
図8に示すように、押棒60は、略円柱状に形成される。押棒60は、本体筒20及び駆動体30の内側に収容される(図5参照)。押棒60は、本体筒20及び駆動体30と同軸に設けられる棒軸61と、棒軸61の一端に設けられる天面62と、棒軸61の他端に設けられる大径部63と、大径部63から軸方向に凹設される腔部64と、を有する。
棒軸61の外周には、雌ねじ部材50の雌ねじ部53(図12参照)が螺合する雄ねじ61aが形成されている。カートリッジ体2に収容された化粧料4(図1等参照)は、微量ずつ押し出されて使用される。よって、雄ねじ61aのピッチは、押棒60が微動可能なピッチに設定される。押棒60のストローク、すなわち押棒60の軸方向の移動量は、雄ねじ61aの軸方向の長さによって決定される。
本体筒20と駆動体30との相対回転によって押棒60が前方に繰り出されると、押棒60の天面62が保持部材70を押圧して、カートリッジ外筒10内の化粧料4が前端開口11aから押し出される。押棒60の天面62は、使用開始前状態(図1参照)から、最大に押棒60が繰り出された使用限界状態(図2参照)に亘って、カートリッジ体2の保持部材70の後端面72(図3参照)に当接する。
図8に示すように、大径部63は、棒軸61と比較して大径の円板状に形成される。大径部63には、第1弾性体7が載置される第1弾性体載置部63aと、第1弾性体載置部63aの反対側に形成される後端面63cと、が設けられる。大径部63は、駆動体30内を軸方向に移動する(図1及び図2参照)。
大径部63の外周には、駆動体30の溝35(図7参照)と摺動可能に係合する複数のリブ63bが形成される。上述したように、リブ63bが駆動体30の溝35と係合することで、押棒60と駆動体30との相対回転が不能となる。よって、使用者が駆動体30の摘み部32を摘んで回転させると、押棒60は、駆動体30と同期して回転する。
なお、押棒60は、カートリッジ体2内の化粧料4(図1等参照)を微動に進出させることを目的としている。そのため、本実施形態においては、押棒60を後退させても、繰り出された化粧料4をカートリッジ外筒10内に繰り戻すことはできない。
腔部64は、駆動体30の支柱36(図7参照)に対応する形状に形成される。腔部64は、支柱36の長さよりも長く形成される。これにより、カートリッジ式化粧料容器1の組み立て時に、腔部64に支柱36を挿入しておくことが可能である(図5参照)。
図5に示すように、第1弾性体7は押棒60の第1弾性体載置部63aと雌ねじ部材50との間に配置され、押棒60の棒軸61が第1弾性体7の内側に挿通されている。図1、図2及び図9に示すように、第1弾性体7の自然長L11は、押棒60の第1弾性体載置部63aと雌ねじ部材50との間の距離よりも長い。つまり、図1及び図2に示すように、カートリッジ式化粧料容器1にカートリッジ体2が取り付けられた状態では、第1弾性体7は圧縮された状態であり、大径部63と雌ねじ部材50とを互いに離す方向に、押棒60と雌ねじ部材50とを付勢する。なお、弾性体の自然長(自由長)とは、弾性体に負荷がかけられていない状態での弾性体の長さをいう。
図5に示すように、第2弾性体8は駆動体30の底部37と押棒60の大径部63との間に配置され、駆動体30の支柱36が第2弾性体8の内側を挿通されている。図10に示すように、第2弾性体8は、伸縮する部分である伸縮部8aと、伸縮部8aに比べて外径が大きい大径部8bと、を備えている。大径部8bの外径は、駆動体30の円形開口部30a(図7参照)において駆動体30の中心軸を挟むように対向する内周面間の最小寸法よりも僅かに大きい。このため、図5に示すように、第2弾性体8が駆動体30の円形開口部30aに挿入されると、第2弾性体8の大径部8bが径方向内方に僅かに撓む。これにより、第2弾性体8の大径部8bから径方向外方に向かう弾性力が円形開口部30aの内周面に作用し、大径部8bが円形開口部30aに固定される。
図5、図8及び図10に示すように、第2弾性体8は、前端面8cが押棒60の大径部63の後端面63cに当接し、後端面8dが駆動体30の底面37aに当接される。図1及び図10に示すように、第2弾性体8の自然長L12は、繰出後退限に位置する押棒60の大径部63の後端面63cと駆動体30の底面37aとの間の距離Lc0よりも長い(L12>Lc0)。そのため、図1に示すように、カートリッジ式化粧料容器1が組み立てられ、かつ、使用開始前の状態では、第2弾性体8は、押棒60を駆動体30の底面37aから離す方向に付勢する。
一方、図2及び図10に示すように、第2弾性体8の自然長L12は、繰出前進限に位置する押棒60の大径部63の後端面63cと駆動体30の底面37aとの間の距離Lc2よりも短い(L12<Lc2)。
カートリッジ式化粧料容器1の使用を開始して、押棒60が繰出後退限から所定距離Pd以上前進すると、第2弾性体8から押棒60に付勢力が作用しなくなる。ここで、押棒60が繰出後退限から所定距離Pdだけ前進したときの押棒60の大径部63の後端面63cと駆動体30の底面37aとの間の距離は、第2弾性体8の自然長L12となる(Lc0+Pd=L12)。
図11に示すように、本体内筒40は、前端開口41と後端開口48とを有する略円筒状に形成される。カートリッジ外筒10の嵌入部19(図3等参照)は、前端開口41から本体内筒40の内側に挿入される。雌ねじ部材50は、後端開口48から本体内筒40の内側に挿入される。
本体内筒40は、内周に前端開口41から軸方向に形成される雌ねじ43と、外周に凹状に形成されるガイド部45と、後端開口48の近傍の内周に形成される離間ガイド部(第2ガイド部)44と、を有する。本体内筒40は、前端開口41の近傍の外周に、本体外筒21の嵌合凹部23(図6参照)と嵌合する環状の嵌合凸部42を有する。
雌ねじ43は、カートリッジ外筒10の雄ねじ15(図4参照)に対応して形成される。雌ねじ43と雄ねじ15との螺合により、カートリッジ外筒10が本体内筒40に固定される(図1及び図2参照)。
ガイド部45は、後端面47から軸方向に延設される。ガイド部45は、本体外筒21のガイド壁部26(図6参照)に対応する位置に形成され、ガイド壁部26と係合する。これにより、本体外筒21と本体内筒40との相対回転が不能となる。
離間ガイド部44は、本体外筒21の近接ガイド部25(図6参照)に対応して一対形成される。離間ガイド部44は、近接ガイド部25と平行に形成される。離間ガイド部44は、近接ガイド部25との間に所定の隙間をあけて、近接ガイド部25よりも本体外筒21の前端開口22側に位置する。この隙間は、雌ねじ部材50の後述する羽根部55(図12参照)が挿入可能な大きさに形成される。
各離間ガイド部44は、軸方向に対して傾斜する傾斜面44aと、軸方向に沿って延在する側面44bと、を有し、径方向内側に突出する凸形状に形成される。
離間ガイド部44の傾斜面44aは、カートリッジ外筒10が本体筒20から取り外され雌ねじ部材50が第1弾性体7の付勢力により軸方向に移動するときに、雌ねじ部材50の羽根部55の前端面55aに接する。傾斜面44aが軸方向に対して傾斜しているので、雌ねじ部材50は、第1弾性体7の付勢力により軸方向前方に移動するとともに、中心から離れるように径方向に移動する。
本体内筒40は、本体内筒40の内周面から突出する突壁部46と、本体内筒40の内周に設けられる段部49と、を有する。突壁部46は、径方向内側に突出するように形成される。突壁部46の周方向の両側には、凹部46aが形成される。段部49は、離間ガイド部44により形成され、傾斜面44aの反対側に位置する。
図5及び図12に示すように、雌ねじ部材50は、押棒60の外周面の周方向の一部を覆うように配置される本体部51と、押棒60が挿通される孔52aを有する挿通部52と、を有する。挿通部52の一部は、本体部51から軸方向に連続して形成される。
雌ねじ部材50の後端面(挿通部52の後端面)50bには、第1弾性体7が当接する。第1弾性体7の付勢力が後端面50bに作用することにより、雌ねじ部材50は、押棒60の大径部63から離間する方向(本体内筒40の前端開口41の方向)に付勢される。
雌ねじ部材50の後端面50bは環状に形成される。第1弾性体7は、後端面50bの全周に亘って当接しているので、第1弾性体7の付勢力が偏りなく雌ねじ部材50に作用する。これにより、雌ねじ部材50が軸方向に対して傾くことが防止される。
図1に示すように、雌ねじ部材50の前端面(本体部51の前端面)50aは、カートリッジ外筒10が本体筒20に取り付けられた状態では、カートリッジ外筒10の後端面18(図3参照)に接する。つまり、雌ねじ部材50は、カートリッジ外筒10が本体筒20に取り付けられるときに、カートリッジ外筒10によって押圧され、第1弾性体7を圧縮させながらカートリッジ外筒10とともに軸方向後方へ移動する。
第1弾性体7は、軸方向前方、すなわち本体内筒40の前端開口41の方向(カートリッジ外筒10による押圧方向とは反対の方向)に雌ねじ部材50を付勢する。そのため、雌ねじ部材50は、カートリッジ外筒10が本体筒20から取り外され、カートリッジ外筒10による雌ねじ部材50への押圧が解除されたときに、第1弾性体7の前方への付勢力によって、カートリッジ外筒10とともに前方へ移動する。
図12に示すように、本体部51は、断面が円弧状に形成される基部51aと、基部51aの周方向の両端から互いに平行に延在する一対の延在部51bと、を有する。延在部51bには、開口端面56aと外側面56bが設けられる。
延在部51bの外側面56bは、本体内筒40の離間ガイド部44の側面44bと対向する(図1(c)及び図5(b)参照)。これにより、本体内筒40と雌ねじ部材50との相対回転が不能となる。
延在部51bの先端部は、開口端面56aが本体内筒40の凹部46aの底面に対向するように、本体内筒40の凹部46aに挿入される(図1(c)及び図5(b)参照)。延在部51bは、基部51aが本体内筒40の内周面に接した状態で開口端面56aと凹部46aの底面との間に所定の隙間が形成される長さを有する(図5(b)参照)。つまり、雌ねじ部材50は、挿通部52に押棒60が挿通されていない状態では、この所定の隙間の範囲で、本体内筒40に対して径方向に移動可能である(図5(b)参照)。
挿通部52の孔52aは、断面が略楕円形状を有し、かつ略楕円形状の長軸が延在部51bの外側面56bに沿うように形成される。したがって、挿通部52に押棒60が挿通された状態でも、雌ねじ部材50は、径方向へ移動可能である。
雌ねじ部材50は、各延在部51bの外周に突出して形成される突部51dと、基部51aの内周に形成される雌ねじ部53と、各延在部51bの外周に突出して形成される羽根部55と、を有する。
突部51dは、前端面50aの近傍に形成される。雌ねじ部材50に第1弾性体7の付勢力が作用していない状態では、突部51dは、本体内筒40の段部49(図11参照)に載置される。これにより、組み立て作業の際、雌ねじ部材50が本体内筒40から脱落するのを防止することができ、カートリッジ式化粧料容器1の組み立てが容易になる。
雌ねじ部53は、押棒60の雄ねじ61aのリードと同一のリードに形成される。基部51aの内周面が押棒60の棒軸61に接することにより、雌ねじ部53が雄ねじ61aと螺合する。雌ねじ部53が雄ねじ61aと螺合した状態で押棒60と雌ねじ部材50とが相対回転することにより、押棒60が雌ねじ部材50に対して軸方向に進退する。
カートリッジ式化粧料容器1では、雌ねじ部材50の本体部51が周方向に途切れた形状(周方向に連続していない形状)に形成されるため、雌ねじ部材が円筒状に形成される場合と異なり、本体部51の周方向の両端部間に開口が形成される。円筒状の雌ねじ部材に雌ねじ部を形成する場合、金型を回転させながらねじ抜きを行う必要がある。これに対して、本実施形態では、本体部51の周方向の両端部間に開口が形成されているので、雌ねじ部材50の成形時に、雌ねじ部53を形成する金型を本体部51の開口から離型することができる。つまり、本実施形態では、雌ねじ部材50に雌ねじ部53を形成する際に、金型を回転させながらねじ抜きを行う必要がない。したがって、雌ねじ部材50をより容易に成形することができる。
カートリッジ式化粧料容器1では、雌ねじ部材50の本体部51が周方向に途切れた形状を有し、かつ、挿通部52の断面が略楕円形状を有するので、雄ねじ61aを雌ねじ部53から離した状態で押棒60を挿通部52に挿通させることができる。つまり、雄ねじ61aと雌ねじ部53とを螺合させることなく押棒60を挿通部52に挿通させることができる。そのため、雌ねじ部材50を棒軸61に組み付ける際に、押棒60と雌ねじ部材50とを相対回転させる必要がない。したがって、雄ねじ61aのリードの大きさに関わらず、実施例のように雄ねじ61aのリードが小さい場合も雌ねじ部材50を押棒60の棒軸61に容易に組み付けることができる。
羽根部55は、本体外筒21の近接ガイド部25(図6参照)と本体内筒40の離間ガイド部44(図11参照)との間に挿入される。つまり、羽根部55には、カートリッジ式化粧料容器1が組み立てられた状態で、離間ガイド部44の傾斜面44aと対向する前端面55aと、近接ガイド部25の傾斜面25aと対向する後端面55bと、が設けられる。
カートリッジ外筒10が本体筒20に取り付けられる際には、雌ねじ部材50は、カートリッジ外筒10により押され、第1弾性体7を圧縮して収縮させながらカートリッジ外筒10とともに後方へ移動する。このとき、羽根部55の後端面55bは、本体外筒21の近接ガイド部25の傾斜面25aに摺動自在に接する。
図6に示すように、近接ガイド部25の傾斜面25aは、カートリッジ式化粧料容器1が組み立てられた状態において、押棒60に対して雌ねじ部材50の雌ねじ部53側の端部25bが、雌ねじ部53とは反対側の端部25cよりも前端開口22側に位置するように傾斜する。そのため、雌ねじ部材50は、カートリッジ外筒10が本体筒20に取り付けられる際には、カートリッジ外筒10により押圧されて軸方向後方に移動するとともに、雌ねじ部53を雄ねじ61aに近接させる方向に案内される。このように、近接ガイド部25は、カートリッジ外筒10が本体筒20に取り付けられ雌ねじ部材50がカートリッジ外筒10によって押圧された際に雌ねじ部53と雄ねじ61aとが螺合する方向に雌ねじ部材50を案内する。
雌ねじ部材50が雌ねじ部53と雄ねじ61aとを螺合させる方向に移動することにより、雌ねじ部材50の基部51aの内周面が押棒60の棒軸61に接し、雌ねじ部53が雄ねじ61aと螺合する(図1参照)。つまり、雌ねじ部53は、カートリッジ外筒10が本体内筒40に取り付けられる際に雌ねじ部材50がカートリッジ外筒10によって押圧されることにより、棒軸61の雄ねじ61aと螺合する。
図11に示すように、本体内筒40の突壁部46は、雌ねじ部53に対向する領域に設けられる。突壁部46は、カートリッジ外筒10が本体筒20に取り付けられ雌ねじ部材50が近接ガイド部25により案内された状態では、雌ねじ部53とは反対側において棒軸61に接する(図1参照)。そのため、突壁部46は、雌ねじ部材50の雌ねじ部53と押棒60の雄ねじ61aとの螺合が解除される方向(以下、「螺合解除方向」とも称する)への押棒60の移動を制限する。すなわち、突壁部46は、押棒60が雌ねじ部53から離れる方向へ移動することを規制する。
螺合解除方向への押棒60の移動が突壁部46により制限されるので、棒軸61が雌ねじ部材50の本体部51から離れにくく、雄ねじ61aと雌ねじ部53との螺合が弱まりにくい。したがって、押棒60は本体筒20と駆動体30との相対回転に伴ってより確実に進退し、化粧料4をカートリッジ外筒10からより確実に繰り出すことができる。
なお、突壁部46は、カートリッジ外筒10が本体筒20に取り付けられた状態で棒軸61に常に接するように形成される必要はなく、雌ねじ部53と雄ねじ61aとが完全に螺合している状態では、突壁部46と棒軸61との間にギャップが形成されていてもよい。このギャップは、棒軸61が螺合解除方向に移動しても雌ねじ部53と雄ねじ61aとの螺合が解除されない程度の大きさに形成される。
突壁部46は、雌ねじ部53に対向する領域に設けられるので、押棒60が回転中心軸に対して傾いても、棒軸61は雌ねじ部材50の本体部51からほとんど離れない。したがって、本体内筒40の突壁部46だけで雄ねじ61aと雌ねじ部53との螺合の解除を防ぐことができる。
カートリッジ式化粧料容器1は、本体筒20の本体内筒40が螺合解除方向への押棒60の移動を制限する突壁部46を有するので、雌ねじ部材50の雌ねじ部53と押棒60の雄ねじ61aとを螺合させる際に複数の雌ねじ部材50が必要とされない。第1弾性体7は1つの雌ねじ部材50を付勢するので、複数の雌ねじ部材50を用いる場合(たとえば、特開2014−161637号公報に記載の技術)のように雌ねじ部材50に通常よりも大きい付勢力が作用することはない。そのため、雌ねじ部材50の雌ねじ部53のねじ山の頂部が押棒60の雄ねじ61aのねじ山の頂部に当接しても、本体筒20へのカートリッジ外筒10の挿入が困難になることはない。したがって、カートリッジ外筒10を本体筒20の所定の位置まで挿入することができ、螺合解除方向への押棒60の移動を突壁部46により制限することができる。その結果、押棒60は、本体筒20と駆動体30との相対回転に伴ってより確実に進退し、化粧料4をカートリッジ外筒10からより確実に繰り出すことができる。
仮に、カートリッジ式化粧料容器が複数の雌ねじ部材を備えていると、1つの雌ねじ部材が他の雌ねじ部材に対してずれ、雌ねじ部材同士が部分的に当接する場合がある。このような場合、当接部分に通常よりも大きな力が作用するので、コイルばねの付勢力で複数の雌ねじ部材を同時に正しい位置に戻すのは困難である。
カートリッジ式化粧料容器1は、1つの雌ねじ部材50を備えるので、雌ねじ部材50に通常よりも大きな力が作用することはない。したがって、雌ねじ部材50が軸方向に対して傾いても、第1弾性体7の付勢力で雌ねじ部材50を正しい位置に戻すことができる。そのため、カートリッジ外筒10を本体筒20の所定の位置まで挿入することができ、螺合解除方向への押棒60の移動を突壁部46により制限することができる。
カートリッジ外筒10が本体筒20から取り外される際には、雌ねじ部材50は、第1弾性体7の付勢力により、カートリッジ外筒10とともに軸方向前方へ移動する。このとき、羽根部55の前端面55aは、本体内筒40の離間ガイド部44の傾斜面44aに摺動自在に接する。
図11に示すように、離間ガイド部44の傾斜面44aは、カートリッジ式化粧料容器1が組み立てられた状態において、押棒60に対して雌ねじ部材50の雌ねじ部53側の端部44cが、雌ねじ部53とは反対側の端部44dよりも前端開口41側に位置するように傾斜する。そのため、雌ねじ部材50は、カートリッジ外筒10が本体筒20から取り外される際には、第1弾性体7により付勢されて軸方向前方に移動するとともに、雌ねじ部53を雄ねじ61aから離間させる方向に案内される。このように、離間ガイド部44は、カートリッジ外筒10による雌ねじ部材50への押圧が解除された際に雌ねじ部53と雄ねじ61aとの螺合が解除される方向に雌ねじ部材50を案内する。
雌ねじ部53が雄ねじ61aから離間して雌ねじ部53と雄ねじ61aとの螺合が解除されることにより、押棒60は、押棒60と雌ねじ部材50との相対回転に関わらず、力を受けることにより雌ねじ部材50に対して軸方向に移動可能となる。したがって、カートリッジ外筒10を本体筒20から取り外すことにより、押棒60を初期位置(図5参照)へ容易に移動させることができる。
第1弾性体7は、大径部63を雌ねじ部材50から離間させる方向に、すなわち軸方向後方に押棒60を付勢する。そのため、たとえば、化粧料4を使いきり(図2参照)、カートリッジ外筒10を本体筒20から取り外すと、雌ねじ部53と雄ねじ61aとの螺合が解除され、押棒60は、第1弾性体7の付勢力により軸方向後方に移動する。したがって、押棒60を初期位置(図5参照)へより確実に移動させることができる。
以下、図1から図12を参照して、カートリッジ体2及びカートリッジ式化粧料容器1の組み立て手順について説明する。
カートリッジ体2の組み立て手順について説明する。
図3に示すように、カートリッジ外筒10のOリング溝16にOリング5を取り付ける。その後、カートリッジ外筒10の後端開口11bに保持部材70の天面71を通し、保持部材70の後端面72を押して保持部材70をカートリッジ外筒10の内側に挿入する。
保持部材70の後端面72をさらに前方に向かって押すと、保持部材70の突部73が、カートリッジ外筒10内の環状凸部17a(図4参照)を乗り越える。このとき、保持部材70の後端面72と、カートリッジ外筒10の後端面18は、略面一になる。
保持部材70の突部73がカートリッジ外筒10内の環状凸部17aを乗り越えることにより、カートリッジ式化粧料容器1へのカートリッジ体2の取り付け時、及びカートリッジ式化粧料容器1からのカートリッジ体2の取り外し時に、保持部材70がカートリッジ外筒10の後端開口11bから脱落するのを防ぐことができる。
保持部材70をカートリッジ外筒10に取り付けた後、カートリッジ外筒10の前端開口11aからカートリッジ外筒10の内側に、加熱されて溶融した液状の化粧料4を流し込み、化粧料4を冷却固化させる。化粧料4は、固化することにより棒状になる。なお、化粧料4は、固化することによりゲル状になるものもある。
最後に、キャップ3のローレット3aとカートリッジ外筒10のリブ13aとを係合させながら、嵌合凹部3bと嵌合凸部13bとを嵌合させる。嵌合凹部3bと嵌合凸部13bとの嵌合により、キャップ3がカートリッジ外筒10に取り付けられる。
以上の手順により、カートリッジ体2が完成する。
カートリッジ式化粧料容器1の組み立て手順について説明する。
まず、図11に示す本体内筒40の後端開口48に図12に示す雌ねじ部材50の前端面50aを通し、雌ねじ部材50を本体内筒40の内側に挿入する。このとき、本体内筒40の凹部46aの底面と雌ねじ部材50の開口端面56aとが対向するように凹部46aと雌ねじ部材50の延在部51bとを係合させる(図5(b)参照)。
雌ねじ部材50をさらに本体内筒40の内側に挿入すると、雌ねじ部材50の突部51dが本体内筒40の段部49を乗り越える。突部51dが段部49を乗り越えるまで雌ねじ部材50を本体内筒40に挿入することにより、雌ねじ部材50が本体内筒40の後端開口48から脱落するのを防止することができる。
次に、図6に示す本体外筒21の前端開口22に、雌ねじ部材50が組み付けられた本体内筒40の後端面47を通し、本体内筒40及び雌ねじ部材50を本体外筒21の内側に挿入する。このとき、本体内筒40のガイド部45と、本体外筒21のガイド壁部26との位置を合わせる。本体内筒40をさらに本体外筒21の内側に挿入すると、本体外筒21の嵌合凹部23と本体内筒40の嵌合凸部42とが嵌合し、本体内筒40が本体外筒21に組み付けられる。
本体内筒40を本体外筒21に挿入することにより、雌ねじ部材50の羽根部55は、本体外筒21の近接ガイド部25と本体内筒40の離間ガイド部44との間に配置される。このように、本体筒20が、本体外筒21と、本体外筒21に収容され本体外筒21と同期して回転する本体内筒40と、を有するので、雌ねじ部材50の羽根部55を本体外筒21の近接ガイド部25と本体内筒40の離間ガイド部44との間に容易に配置することができる。
次に、図10に示す第2弾性体8を図7に示す駆動体30の円形開口部30aに、第2弾性体8の後端面8d側から挿入する。
図8に示す押棒60を図9に示す第1弾性体7の内側に押棒60の天面62側から挿入し、第1弾性体7を押棒60の第1弾性体載置部63aに載置する。その後、押棒60の腔部64に駆動体30の支柱36が挿入されるように、押棒60を駆動体30の内側に挿入する。このとき、大径部63のリブ63bと駆動体30の溝35とを係合させる(図5(c)参照)。
さらに押棒60を駆動体30の内側に挿入し、押棒60に力を加えることで、第2弾性体8を大径部63と底面37aとで挟み込み、第2弾性体8の大径部8bを底面37aに押し付ける。これにより、第2弾性体8の大径部8bを駆動体30の底面37aにおいて圧着固定させることができる。その後、押棒60への力を解除すると、押棒60が第2弾性体8の弾性力により軸方向前方に移動する。
Oリング6を駆動体30のOリング溝33に取り付ける。なお、Oリング6は、押棒60を駆動体30の内側に挿入する前にOリング溝33に取り付けてもよいし、押棒60を駆動体30の内側に挿入した後にOリング溝33に取り付けてもよい。
次に、本体外筒21の後端開口29から押棒60の天面62及び駆動体30の先端を通し、駆動体30の嵌入部31を本体外筒21の内側に挿入する。駆動体30の嵌合凸部34と本体外筒21の嵌合凹部28とが嵌合することにより、図5に示すように、駆動体30が本体外筒21に組み付けられる。
このとき、カートリッジ式化粧料容器1にはカートリッジ体2が取り付けられていないので、雌ねじ部材50は、第1弾性体7の付勢力により、本体外筒21の近接ガイド部25から離間するとともに、本体内筒40の離間ガイド部44に接する。雌ねじ部材50は、離間ガイド部44により、雌ねじ部53が雄ねじ61aから離間する方向に案内され、雌ねじ部53と雄ねじ61aとは螺合しない。したがって、押棒60は、押棒60と雌ねじ部材50との相対回転に関わらず、力を受けることにより雌ねじ部材50に対して軸方向に移動する。
押棒60は、第1弾性体7により、軸方向後方(繰戻方向)に付勢される。そのため、押棒60は、押棒60の後端面63cが第2弾性体8の前端面8cに接した状態で、本体筒20及び駆動体30の内側に収容される。図5に示すように、カートリッジ体2がカートリッジ式化粧料容器1の本体筒20に取り付けられる前の分離状態において、押棒60は初期位置に配置される。押棒60が初期位置に配置された状態では、本体筒20及び駆動体30の向きによって変わる重力の影響を無視して考えると(たとえば、本体筒20の中心軸が水平となるようにカートリッジ式化粧料容器1を配置した状態を考えると)、第1弾性体7の弾性力と第2弾性体8の弾性力とが釣り合っている。つまり、第1弾性体7や第2弾性体8は、分離状態における押棒60の後退限である初期位置を規定する規定部材として構成されている。
たとえば、仮に、第2弾性体8が設けられていない場合、押棒60の後端面63cは駆動体30の底面37aに接することになる。これに対して、本実施形態では、第2弾性体8によって押棒60の後端面63cが駆動体30の底面37aに接することを規制している。分離状態における押棒60の後端面63cと駆動体30の底面37aとの間の距離Lc1は、上述した後退限状態における距離Lc0よりも長く、第2弾性体8の自然長L12よりも短い(Lc0<Lc1<L12)。このように、第2弾性体8により、押棒60の後端面63cの位置を、底面37aから距離Lc1だけ前方に変位させることで、押棒60を雌ねじ部材50よりも軸方向前方に所定長さxだけ突出させることができる。
以上の手順により、カートリッジ式化粧料容器1が完成する。
カートリッジ式化粧料容器1へのカートリッジ体2の取り付け手順について説明する。
まず、図3に示すカートリッジ外筒10の後端面18を図5に示すカートリッジ式化粧料容器1の本体内筒40の前端開口41に通し、カートリッジ外筒10の嵌入部19を本体内筒40の内側に挿入する。カートリッジ外筒10の雄ねじ15を本体内筒40の雌ねじ43に螺合させながら嵌入部19を本体内筒40の内側に挿入し、保持部材70の後端面72を押棒60の天面62に接触させる。さらに軸方向後方に所定長さxだけ嵌入部19を本体内筒40に挿入し、カートリッジ外筒10の後端面18を雌ねじ部材50の前端面50aに接触させる。
カートリッジ外筒10を雌ねじ部材50に当接させ、かつ、保持部材70を押棒60に当接させた状態で、嵌入部19をさらに軸方向後方へ挿入すると、雌ねじ部材50が第1弾性体7を圧縮させながら軸方向後方に移動するとともに、押棒60が第2弾性体8を圧縮させながら軸方向後方に移動する。押棒60は、カートリッジ体2が本体筒20に取り付けられる際、保持部材70の後端面72によって押圧されることにより、押棒60が第2弾性体8の付勢力に抗して後退し、カートリッジ体2の取り付け完了後は、繰出後退限に位置している。
雌ねじ部材50は、カートリッジ体2が本体筒20に取り付けられる際、カートリッジ外筒10の後端面18によって押圧されることにより、第1弾性体7の付勢力に抗して後退する。その結果、雌ねじ部材50の羽根部55の前端面55aが本体内筒40の離間ガイド部44の傾斜面44aから離間するとともに、羽根部55の後端面55bが本体外筒21の近接ガイド部25の傾斜面25aに接する。近接ガイド部25は、雌ねじ部材50の雌ねじ部53が雄ねじ61aに近接する方向に雌ねじ部材50を案内するので、雌ねじ部材50が後退することで、雌ねじ部53と雄ねじ61aとが螺合する。
なお、雌ねじ部53と雄ねじ61aとを螺合させる過程において、突壁部46が螺合解除方向への押棒60の移動を制限するので、雌ねじ部材50が本体外筒21の近接ガイド部25により押棒60に近接して押棒60が雌ねじ部材50により押されても、押棒60は移動しない。したがって、雄ねじ61aと雌ねじ部53との螺合は、弱まりにくい。
このように、保持部材70の後端面72が押棒60の天面62に当接し、かつ、カートリッジ外筒10の後端面18が雌ねじ部材50の前端面50aに当接した状態で押棒60及び雌ねじ部材50がカートリッジ体2によって軸方向後方に押し込まれる。このため、カートリッジ体2は、保持部材70と押棒60の当接状態が維持されたまま、カートリッジ式化粧料容器1への取り付けが完了する。
したがって、図1に示すように、カートリッジ式化粧料容器1の本体筒20にカートリッジ体2が取り付けられた使用開始前の後退限状態(すなわち、繰出後退限に押棒60が位置している)において、押棒60の天面62が保持部材70の後端面72に当接し、雌ねじ部材50の前端面50aがカートリッジ外筒10の後端面18に当接している。なお、本実施形態では、雌ねじ部材50の前端面50aは、保持部材70の後端面72の外周部にも当接しているため、押棒60の天面62と雌ねじ部材50の前端面50aとが面一とされている。
カートリッジ体2がカートリッジ式化粧料容器1に取り付けられた組立品の使用方法について説明する。
使用者は、本体筒20と駆動体30とを相対回転させると、駆動体30とともに押棒60が雌ねじ部材50に対して回転する。雌ねじ部53と雄ねじ61aとが螺合しているため、押棒60が雌ねじ部材50に対して回転すると、押棒60が本体筒20に対して前進する。押棒60が前進することで、カートリッジ体2の保持部材70の後端面72が押棒60の天面62により押され、カートリッジ外筒10に収容された化粧料4が前端開口11aから押し出される。
押棒60が繰出後退限から所定距離Pd未満の範囲に位置しているときには、第2弾性体8の前端面8cが押棒60の後端面63cに接触し、第2弾性体8の後端面8dが駆動体30の底面37aに接触している。しかし、押棒60がさらに前進し、押棒60が所定距離Pd以上から繰出前進限までの範囲に位置しているときには、第2弾性体8の前端面8cが押棒60の後端面72から離れる。つまり、押棒60が繰出後退限から所定距離Pd以上前進すると、第2弾性体8から押棒60に付勢力が作用しなくなる。
所定距離Pdとは、第2弾性体8が収縮され、その長さがLc0となる繰出後退限(図1参照)から第2弾性体8が自然長L12となる位置まで押棒60が移動した距離に相当する(Pd=L12−Lc0)。換言すれば、第2弾性体8は、押棒60の移動範囲である繰出後退限と繰出前進限との間において、自然長L12となるように構成されている。
さらに使用を継続していくと、図2に示すように、押棒60に形成されている雄ねじ61aの終端部が雌ねじ部材50に形成されている雌ねじ部53を通過することで、雄ねじ61aと雌ねじ部53とが最早螺合しない状態となり、駆動体30を本体筒20に対して回転させても押棒60が前進しなくなる使用限界状態(前進限状態)になる。これにより、化粧料4の残りが少なくなったことを使用者に認識させることができる。
図2に示すように、押棒60が繰出前進限に位置しているときには、第2弾性体8の前端面8cと押棒60の大径部63の後端面63cとが離隔している。つまり、押棒60が繰出前進限に位置しているときには、第2弾性体8は圧縮されていない自然長L12となっている。
ここで、本実施形態の第2弾性体8に代えて、繰出後退限から繰出前進限に亘る押棒60の移動範囲全体において押棒60に付勢力を作用させるコイルばねを採用した場合(以下、比較例と記す)、このコイルばねの自然長は、繰出後退限から繰出前進限までの距離よりも長くなる。このため、本実施の形態の比較例では、カートリッジ体をカートリッジ式化粧料容器に取り付ける際、コイルばねの圧縮量が大きくなり、大きな弾性力が押棒に作用することで、化粧料が意図せずにカートリッジ体の前端開口から押し出されてしまうおそれがある。
カートリッジ式化粧料容器1からカートリッジ体2を取り外す手順について説明する。
まず、カートリッジ外筒10の雄ねじ15と本体内筒40の雌ねじ43との螺合を解除するように、カートリッジ外筒10と本体筒20とを相対回転させる。カートリッジ外筒10と本体筒20との相対回転により、カートリッジ体2が本体筒20から離間する。このとき、第1弾性体7の付勢力により、雌ねじ部材50は、カートリッジ体2とともに軸方向前方に移動する。
雌ねじ部材50が第1弾性体7の付勢力により軸方向前方に移動すると、雌ねじ部材50の羽根部55の後端面55bが本体外筒21の近接ガイド部25の傾斜面25aから離間し、雌ねじ部材50の羽根部55の前端面55aが本体内筒40の離間ガイド部44の傾斜面44aに接する。離間ガイド部44は、雌ねじ部材50の雌ねじ部53が雄ねじ61aから離間する方向に雌ねじ部材50を案内するので、雌ねじ部材50が前進することで、雌ねじ部53と雄ねじ61aとの螺合が解除される。
雌ねじ部53と雄ねじ61aとの螺合が解除されると、押棒60は、第1弾性体7の付勢力により、軸方向後方に移動し、第2弾性体8によって規定される初期位置に達する。したがって、たとえば、図2に示すように、使用限界状態にあるカートリッジ体2をカートリッジ式化粧料容器1から取り外すと、押棒60は自然に図5に示す初期位置に戻る。
以上により、カートリッジ式化粧料容器1からのカートリッジ体2の取り外しが完了する。
以上の第1の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
(1)図1に示すように、本体筒20にカートリッジ体2が取り付けられ、押棒60が繰出後退限に位置している使用開始前状態では、押棒60が保持部材70の後端面72に当接している。このため、化粧料が充填された未使用のカートリッジ体2を本体筒20に取り付けた後、初めて使用を開始する際、駆動体30を本体筒20に対して回転させることで化粧料4を直ちに押し出すことができる。つまり、本実施形態によれば、カートリッジ体2を本体筒20に取り付けた後、直ぐに使用を開始することができる。
(2)押棒60が繰出後退限から所定距離Pd未満の範囲に位置しているときには、第2弾性体8の前端が押棒60の後端面63cに接触し、第2弾性体8の後端が駆動体30の底面37aに接触する。一方、押棒60が上記所定距離Pd以上から繰出前進限までの範囲に位置しているときには、第2弾性体8の前端が押棒60の後端面63cから離れる。つまり、押棒60が繰出後退限から所定距離Pd未満の範囲に位置しているときには、第2弾性体8から押棒60に付勢力が作用し、押棒60が繰出後退限から上記所定距離Pd以上前進すると、第2弾性体8から押棒60に付勢力が作用しなくなる。これにより、カートリッジ式化粧料容器1にカートリッジ体2を取り付ける際、化粧料4が意図せずに前端開口11aから押し出されてしまうことを防止できる。
たとえば、本実施形態の比較例として、繰出後退限から繰出前進限までの押棒60の全移動範囲において、常時、押棒60に第2弾性体8の付勢力を作用させる場合、分離状態において、比較例における第2弾性体の長さは、本実施形態の第2弾性体8の長さよりも長くなる。なお、比較例におけるその他の構成(第2弾性体以外の構成)は、本実施形態の構成と同じである。このため、比較例では、カートリッジ体2の保持部材70によって押棒60を軸方向後方に移動させる際、本実施の形態に比べて、第2弾性体8の収縮量が大きくなることにより、大きな付勢力が発生する。この結果、比較例では、カートリッジ体2をカートリッジ式化粧料容器1に取り付ける際に、意図せずに化粧料4がカートリッジ体2の前端開口11aから押し出されてしまうおそれがある。
これに対して、本実施形態では、カートリッジ体2をカートリッジ式化粧料容器1に取り付ける際における第2弾性体8の収縮量を抑えることができる。このため、カートリッジ体2をカートリッジ式化粧料容器1に取り付ける際に意図せずに化粧料4がカートリッジ体2の前端開口11aから押し出されてしまうことを防止できる。
(3)第2弾性体8は、カートリッジ体2が本体筒20に取り付けられる前の分離状態における押棒60の初期位置(図5参照)を規定している。これにより、分離状態において、押棒60を繰出後退限の位置よりも前方の初期位置に配置させておくことができる。カートリッジ体2を本体筒20に取り付ける際、カートリッジ体2の保持部材70の後端面72を押棒60の天面62に当接させた状態を維持しながら押棒60を後退させることができる。これにより、押棒60を繰出後退限に位置させたときに、押棒60と保持部材70の後端面72とを確実に当接した状態としておくことができる。さらに、第2弾性体8は、弾性変形が可能であるので、各部品の製作誤差や組み付け誤差を吸収することができる。
(4)図5に示すように、分離状態において、押棒60は雌ねじ部材50よりも軸方向前方に突出している。カートリッジ体2を本体筒20に取り付ける際、雌ねじ部材50よりも先に押棒60を保持部材70に接触させ、雌ねじ部材50とともに押棒60を後退させることができる。これにより、押棒60を繰出後退限に位置させたときに、押棒60と保持部材70の後端面72とを確実に当接した状態としておくことができる。
(5)雌ねじ部材50の雌ねじ部53は、カートリッジ体2が本体筒20に取り付けられる際、雌ねじ部材50がカートリッジ体2の端部によって押圧され、第1弾性体7の付勢力に抗して後退することで雄ねじ61aと螺合する。一方、カートリッジ体2が本体筒20から取り外される際、雌ねじ部材50が第1弾性体7の付勢力によって前進することにより、雌ねじ部材50の雌ねじ部53と押棒60の雄ねじ61aとの螺合が解除される。このため、雄ねじ61aと雌ねじ部53を螺合させたり、螺合を解除させたりするのに、特別な操作をする必要がなく、容易にカートリッジ体2をカートリッジ式化粧料容器1に着脱することができる。
(6)本体筒20にカートリッジ体2が取り付けられ、押棒60が繰出後退限に位置している状態では、雌ねじ部材50がカートリッジ体2の端部に当接している。本実施形態では、カートリッジ外筒10の後端面18と雌ねじ部材50の前端面50aとが当接し、保持部材70の後端面72と押棒60の天面62とが当接するだけでなく、保持部材70の後端面72と雌ねじ部材50の前端面50aとが当接している。仮に、カートリッジ外筒10を雌ねじ部材50に当接させず、保持部材70のみによって雌ねじ部材50を後退させる構成とした場合、雌ねじ部材50及び押棒60を後退させる際に、雌ねじ部材50及び押棒60が保持部材70を上方に押す力が大きくなり、意図せずに化粧料4が前端開口から押し出されてしまうおそれがある。これに対して本実施の形態では、少なくとも、カートリッジ外筒10の後端面18を雌ねじ部材50の前端面50aに当接させた状態で、雌ねじ部材50を後退させる構成とすることで、カートリッジ体2を本体筒20に取り付ける際に、雌ねじ部材50が保持部材70を押す力を抑制でき、意図せずに化粧料4が前端開口から押し出されることをより確実に防止できる。
(7)本体筒20の突壁部46は、雌ねじ部53と雄ねじ61aとの螺合が解除される方向への押棒60の移動を制限する制限部としての機能を有している。このため、雌ねじ部材50の雌ねじ部53と押棒60の雄ねじ61aとを螺合させる際に複数の雌ねじ部材が必要とされない。第1弾性体7は1つの雌ねじ部材50を付勢するので、複数の雌ねじ部材を用いる場合(たとえば、特開2014−161637号公報に記載の技術)のように雌ねじ部材50に通常よりも大きい付勢力が作用することはない。そのため、雌ねじ部材50の雌ねじ部53のねじ山の頂部が押棒60の雄ねじ61aのねじ山の頂部に当接しても、本体筒20へのカートリッジ体2の挿入が困難になることはない。したがって、カートリッジ体2を本体筒20の所定の位置まで挿入することができ、螺合解除方向への押棒60の移動を突壁部46により制限することができる。その結果、押棒60は、本体筒20と駆動体30との相対回転に伴ってより確実に進退し、化粧料4をカートリッジ体2からより確実に繰り出すことができる。
また、雌ねじ部材50を1つにすることで、複数の雌ねじ部材を本体筒へ挿入する場合と比較して、カートリッジ式化粧料容器1を細径化することができる。
(第2の実施形態)
以下、図13から図21を参照して、本発明の第2の実施形態に係るカートリッジ式化粧料容器101について説明する。なお、図中、第1の実施形態と同一もしくは相当部分には同一の参照番号を付し、相違点を主に説明する。
図13及び図14を参照して、カートリッジ式化粧料容器101の全体構成について説明する。
図13及び図14に示すように、カートリッジ式化粧料容器101は、カートリッジ体2が取り付けられて用いられるものである。カートリッジ式化粧料容器101は、第1の実施形態と同様、カートリッジ体2が着脱自在に取り付けられる本体筒120と、本体筒120に対して同軸に、かつ相対回転可能に取り付けられる駆動体130と、押棒160と、雌ねじ部53が内周に形成される雌ねじ部材150と、雌ねじ部材150及び押棒160を付勢する付勢部材としての第1弾性体107とを備える。本体筒120は、駆動体130が相対回転可能に取り付けられる本体外筒121と、本体外筒121の内側に挿入される本体内筒40とを備える。
第1の実施形態では、押棒60の大径部63の後端面63cと、駆動体30の底面37aとの間に、押棒60とは別体の第2弾性体8を配置する例について説明した(図5参照)。これに対して、第2の実施形態では、押棒160の大径部63に第2弾性体163dが一体的に設けられている。
また、第2の実施形態に係るカートリッジ式化粧料容器101は、本体筒120と駆動体130との相対回転を一方向にのみ許容するラチェット機構180をさらに備える。ラチェット機構180は、本体外筒121の内周に形成されるラチェット溝24(図16参照)と、本体外筒121に相対回転可能に収容されるラチェット部材80(図21参照)と、を有する。化粧料4を繰り出すための各部品は、カートリッジ式化粧料容器101に集約されている。
カートリッジ体2及び本体内筒40の構造は、第1の実施形態におけるカートリッジ体2及び本体内筒40の構造と同じであるので、ここではその説明を省略する。
図15から図21を参照して、カートリッジ式化粧料容器101について説明する。
図16に示すように、本体外筒121の内周には、複数のラチェット溝24が形成されている。ラチェット溝24は、近接ガイド部25から後端開口29に向けて軸方向に延在する。
図15に示すように、第1弾性体107は、棒軸61が第1弾性体107の内側を挿通するように第1弾性体載置部63aとラチェット部材80との間に配置されるコイルばねである。図19に示すように、第1弾性体107の自然長L21は、繰出後退限に位置する押棒160の第1弾性体載置部63aとラチェット部材80との間の距離よりも長い。そのため、カートリッジ式化粧料容器101が組み立てられた状態では、第1弾性体107は、大径部63とラチェット部材80とを互いに離す方向に押棒160とラチェット部材80とを付勢する。
図15に示すように、ラチェット部材80は、本体外筒121の内側において、雌ねじ部材150と第1弾性体107との間に配置され、ラチェット部材80の前端面80a(図21参照)が雌ねじ部材150の後端面50b(図20参照)と接し、ラチェット部材80の後端面80bが第1弾性体107の前端に接する。このため、第1弾性体107は、ラチェット部材80を介して、雌ねじ部材150を軸方向前方に付勢する。第1弾性体107の付勢力が、雌ねじ部材150の後端面50bに作用することにより、雌ねじ部材150は、押棒160の大径部63から離間する方向に付勢される。
図15、図17及び図21に示すように、ラチェット部材80は、駆動体130に嵌入される嵌入部82と、駆動体130の前端開口139から突出した状態で本体外筒121の内側に収容される本体部81と、を有する。
図21に示すように、嵌入部82は、略円柱状に、本体部81から軸方向に連続して形成される。嵌入部82の外周には、本体部81から後端面80bまで軸方向に延在する複数のリブ84と、リブ84の先端に突出して形成される突部85と、が設けられる。
リブ84は、駆動体130の溝135(図17参照)と摺動可能に係合し、駆動体130とラチェット部材80との相対回転を不能にする(図15(d)参照)。よって、使用者が駆動体130を摘んで回転させると、ラチェット部材80は、駆動体130と同期して回転する。リブ84は、軸方向に延在する溝135に係合するので、駆動体130に対するラチェット部材80の軸方向への移動を拘束しない。
図17に示すように、駆動体130の前端開口139の近傍の溝135の内面には、突部38が形成される。嵌入部82を駆動体130に挿入すると、ラチェット部材80の突部85が溝135の突部38を乗り越える。
突部85は、嵌入部82が駆動体130に挿入された状態では、駆動体130の突部38に対して駆動体130の前端開口139とは反対側に位置する。したがって、ラチェット部材80が駆動体130から抜ける方向に移動すると、ラチェット部材80の突部85は、駆動体130の突部38を係止して、駆動体130からラチェット部材80が抜けるのを防止する。
図21に示すように、本体部81は、円筒形状の側面に、2つの略U字状のスリット83a,83bを軸方向に対して90度回転させ周方向に並べて形成した形状を有する。略U字状の各スリット83a,83bの内側(各スリット83a,83bにおける周方向に延在する2つの部分の間)には、断面が弧状に延在する支持部81aが形成される。支持部81aは、周方向の一端部において嵌入部82に対して固定される。したがって、支持部81aの他端部に径方向の力が作用すると、支持部81aは一端部を支点に径方向に撓む。
各支持部81aの他端部には、径方向外側に突出するラチェット歯81bが設けられる。支持部81aが径方向に撓むことにより、ラチェット歯81bは径方向に移動する。径方向内側の力が支持部81aの他端部に作用しなくなると、支持部81aは元の形状に戻り、ラチェット歯81bが元の位置に戻る。
ラチェット歯81bは、ラチェット部材80と本体外筒121との相対回転を一方向にのみ許容するように、本体外筒121のラチェット溝24と係合する。以下において、相対回転が許容される方向を、「回転許容方向」と称し、相対回転が拘束される方向を、「回転拘束方向」と称す。
図15(c)を参照して、ラチェット歯81bと本体外筒121のラチェット溝24との係合をより具体的に説明する。
ラチェット部材80を本体外筒121に対して回転許容方向に回転させようとすると、ラチェット歯81bの傾斜面がラチェット溝24の傾斜面から径方向内側の力を受け、支持部81aが径方向内側に撓む。支持部81aの撓みにより、ラチェット歯81bが径方向内側に移動し、ラチェット歯81bの傾斜面がラチェット溝24の傾斜面を乗り越える。その結果、回転許容方向への回転が許容される。
ラチェット部材80を本体外筒121に対して回転拘束方向に回転させようとすると、ラチェット歯81bの垂直面がラチェット溝24の垂直面に当たる。これによって、回転拘束方向への回転が阻止される。
このように、ラチェット歯81bは、ラチェット部材80と本体外筒121との相対回転を一方向にのみ許容するように、本体外筒121のラチェット溝24と係合する。ラチェット溝24は軸方向に延在するので、軸方向へのラチェット部材80の移動は、ラチェット歯81bとラチェット溝24との係合により拘束されない。
回転許容方向は、押棒160を繰り出すように本体筒120と駆動体130(及びラチェット部材80)とを相対回転させる方向であり、回転拘束方向は、押棒160を繰り戻すように本体筒120と駆動体130とを相対回転させる方向である。そのため、使用者が押棒160を繰り戻す方向へ本体筒120と駆動体130とを相対回転させようとしても、本体筒120と駆動体130とは相対回転しない。したがって、誤操作による押棒160の繰り戻しを防止することができる。
ラチェット部材80は、カートリッジ外筒10が本体筒120に取り付けられるときに、第1弾性体107を圧縮して収縮させながらカートリッジ外筒10及び雌ねじ部材150とともに軸方向後方へ移動する。ラチェット部材80は、カートリッジ外筒10が本体筒120から取り外されるときに、第1弾性体107の付勢力によって、カートリッジ外筒10及び雌ねじ部材150とともに軸方向前方へ移動する。
なお、図16に示すように、第2の実施形態では、本体外筒121の近接ガイド部25から後端開口29までの領域における内径は、第1の実施形態の本体外筒21の対応する領域における内径と比べて小さい。これにより、ラチェット溝24の深さを確保することができる。
図17に示すように、駆動体130は、第1の実施形態の駆動体30と同様の構成であるが、第2の実施形態では駆動体130の嵌入部131が、第1の実施形態の駆動体30の嵌入部31と比べて短く形成されている。図20に示すように、雌ねじ部材150は、第1の実施形態の雌ねじ部材50と同様の構成であるが、第2の実施形態では雌ねじ部材150の挿通部152が、第1の実施形態の雌ねじ部材50の挿通部52と比べて短く形成されている。図19に示すように、第1弾性体107は、第1の実施形態の第1弾性体7と同様の構成であるが、第2の実施形態では第1弾性体107の自然長L21が、第1の実施形態の第1弾性体7の自然長L11と比べて短い(L21<L11)。このように、第2の実施形態では、駆動体130の嵌入部131や第1弾性体107、雌ねじ部材150の挿通部152などの部材の寸法調整がなされている。このため、雌ねじ部材150の雌ねじ部53から駆動体130の底面37aまでの寸法が、第1の実施形態におけるカートリッジ式化粧料容器の対応する寸法と略等しい。したがって、第2の実施形態の押出部材169(押棒160及び第2弾性体163d)に代えて、第1の実施形態で用いた押棒60及び第2弾性体8を本実施形態でも用いることができる。
図18に示すように、第2の実施形態では、第1の実施形態の第2弾性体8に代えて、第2弾性体163dが設けられている。第2弾性体163dは押棒160の大径部63に一体的に設けられる螺旋状のばねであり、押棒160と第2弾性体163dとにより、押出部材169を構成している。押棒160の大径部63は、第1の実施形態の大径部63と同様、棒軸61と比較して大径の円板状に形成され、複数のリブ63b及び第1弾性体載置部63aを有している。
第2弾性体163dは、大径部63から螺旋状に延在しており、収縮されることで、その収縮量に応じて軸方向に弾性力を発生できる構成とされている。第2弾性体163dの端面は、押出部材169の後端面163cを構成している。図13に示すように、カートリッジ式化粧料容器101にカートリッジ体2が取り付けられた後退限状態(すなわち、繰出後退限に押棒160が位置している)では、第2弾性体163dは、押棒160と駆動体130の底面37aとの間において圧縮された状態で配置されているので、第1の実施形態の第2弾性体8と同様、押棒160を軸方向前方に付勢する。
以下、図13から図21を参照して、カートリッジ式化粧料容器101の組み立て手順について説明する。カートリッジ体2の組み立て手順については、第1の実施形態と同じであるため、ここではその説明を省略する。
まず、第1の実施形態と同様に、本体内筒40に雌ねじ部材150を組み付け、雌ねじ部材150が組み付けられた本体内筒40を本体外筒121に組み付ける。
次に、押棒160を第1弾性体107の内側に、押棒160の天面62側から挿入し、第1弾性体107を押棒160の第1弾性体載置部63aに載置する。その後、押棒160の腔部64に駆動体130の支柱36が挿入されるように、押出部材169を駆動体130の内側に挿入する。駆動体130の内側に、押出部材169の後端面163c(すなわち、第2弾性体163dの端面)側から挿入し、押出部材169の後端面163cを駆動体130の底面37aに接触させる。このとき、大径部63のリブ63bと駆動体130の溝135とを係合させる。
次に、押棒160の天面62をラチェット部材80の後端開口86に通し、押棒160をラチェット部材80に挿入する。ラチェット部材80に押棒160が挿入された状態で、ラチェット部材80の後端面80bを駆動体130の前端開口139に通し、ラチェット部材80の嵌入部82を駆動体130に挿入する。
ラチェット部材80の突部85が、駆動体130の突部38を乗り越えるまでラチェット部材80を駆動体130に挿入すると、突部85と突部38との係止により、ラチェット部材80が駆動体130から抜けにくくなる。これにより、第1弾性体107が押棒160の第1弾性体載置部63aとラチェット部材80の後端面80bとの間に挟まれ、第1弾性体107が駆動体130から飛び出すのを防止することができる。
次に、本体外筒121の後端開口29に押棒160の天面62及びラチェット部材80の前端面80aを通し、押棒160及びラチェット部材80を本体外筒121の内側に挿入する。さらに、本体外筒121の後端開口29に駆動体130の先端を通し、本体外筒121のラチェット溝24とラチェット部材80のラチェット歯81bを係合させながら、駆動体130の嵌入部131を本体外筒121の内側に挿入する。駆動体130の嵌合凸部34と本体外筒121の嵌合凹部28とが嵌合することにより、駆動体130が本体外筒121に組み付けられる。
このとき、カートリッジ式化粧料容器101にはカートリッジ体2が取り付けられていないので、押棒160は、初期位置に配置された状態で、本体筒120及び駆動体130の内側に収容される。
以上の手順により、カートリッジ式化粧料容器101が完成する。
次に、カートリッジ式化粧料容器101へのカートリッジ体2の取り付け手順について説明する。
カートリッジ外筒10の雄ねじ15を本体内筒40の雌ねじ43に螺合させながらカートリッジ外筒10の嵌入部19を本体内筒40の内側に挿入すると、カートリッジ外筒10の後端面18が雌ねじ部材150の前端面50aを押し、雌ねじ部材150の後端面50bがラチェット部材80の前端面80aを押す。
雌ねじ部材150及びラチェット部材80は、第1弾性体107を圧縮して収縮させながら軸方向後方に移動する。なお、ラチェット部材80から第1弾性体107に作用する力は、第1弾性体107を介して大径部63に伝わり、大径部63と駆動体130の底面37aとによって第2弾性体163dが圧縮される。
雌ねじ部材150の移動により、雌ねじ部材150の羽根部55の前端面55aが本体内筒40の離間ガイド部44の傾斜面44aから離間するとともに、羽根部55の後端面55bが本体外筒121の近接ガイド部25の傾斜面25aに接する。近接ガイド部25は、雌ねじ部材150の雌ねじ部53が雄ねじ61aに近接する方向に雌ねじ部材150を案内するので、雌ねじ部材150が後退することで、雌ねじ部53と雄ねじ61aとが螺合する。
第1の実施形態と同様、保持部材70の後端面72が押棒160の天面62に当接し、かつ、カートリッジ外筒10の後端面18が雌ねじ部材150の前端面50aに当接した状態で押棒160及び雌ねじ部材150がカートリッジ体2によって軸方向後方に押し込まれる。このため、カートリッジ体2は、保持部材70と押棒160の当接状態が維持されたまま、カートリッジ式化粧料容器101への取り付けが完了する。
カートリッジ体2がカートリッジ式化粧料容器101に取り付けられた組立品の使用方法について説明する。
使用者は、本体筒120と駆動体130とを相対回転させると、駆動体130とともに押棒160が雌ねじ部材150に対して回転する。雌ねじ部53と雄ねじ61aとが螺合しているため、押棒160が雌ねじ部材150に対して回転すると、押棒160が本体筒120に対して前進する。押棒160が前進することで、カートリッジ体2の保持部材70の後端面72が押棒160の天面62により押され、カートリッジ外筒10に収容された化粧料4が前端開口11aから押し出される。
押棒160が繰出後退限から所定距離Pd未満の範囲に位置しているときには、第2弾性体163dの端部の面(すなわち、押出部材169の後端面163c)が、駆動体130の底面37aに接触している。しかし、押棒160がさらに前進し、押棒160が所定距離Pd以上から繰出前進限までの範囲に位置しているときには、押出部材169の後端面163cが駆動体130の底面37aから離れる。つまり、押棒160が繰出後退限から所定距離Pd以上前進すると、第2弾性体163dから押棒160に付勢力が作用しなくなる。
所定距離Pdとは、第2弾性体163dが収縮され、その長さがLc0となる繰出後退限(図13参照)から第2弾性体163dが自然長L22となる位置まで押棒160が移動した距離に相当する(Pd=L22−Lc0)。換言すれば、第2弾性体163dは、押棒160の移動範囲である繰出後退限と繰出前進限との間において、自然長L22となるように構成されている。
さらに使用を継続していくと、図14に示すように、押棒160に形成されている雄ねじ61aの終端部が雌ねじ部材150に形成されている雌ねじ部53を通過することで、雄ねじ61aと雌ねじ部53とが最早螺合しない状態となり、駆動体130を本体筒120に対して回転させても押棒160が前進しなくなる使用限界状態(前進限状態)になる。これにより、化粧料4の残りが少なくなったことを使用者に認識させることができる。
図14に示すように、押棒160が繰出前進限に位置しているときには、第2弾性体163dの端面(押出部材169の後端面163c(図18(a)参照)と駆動体130の底面37aとが離隔している。つまり、押棒160が繰出前進限に位置しているときには、第2弾性体163dは圧縮されていない自然長L22となっている。
次に、カートリッジ式化粧料容器101からのカートリッジ体2の取り外し手順について説明する。
まず、カートリッジ外筒10の雄ねじ15と本体内筒40の雌ねじ43との螺合を解除するように、カートリッジ外筒10と本体筒120とを相対回転させる。カートリッジ外筒10と本体筒120との相対回転により、カートリッジ体2が本体筒120から離間する。このとき、雌ねじ部材150は、第1弾性体107により付勢されたラチェット部材80により押され、カートリッジ体2とともに軸方向前方に移動する。
雌ねじ部材150が第1弾性体107の付勢力により軸方向前方に移動すると、雌ねじ部材150の羽根部55の後端面55bが本体外筒121の近接ガイド部25の傾斜面25aから離間し、雌ねじ部材150の羽根部55の前端面55aが本体内筒40の離間ガイド部44の傾斜面44aに接する。離間ガイド部44は、雌ねじ部材150の雌ねじ部53が雄ねじ61aから離間する方向に雌ねじ部材150を案内するので、雌ねじ部材150が前進することで、雌ねじ部53と雄ねじ61aとの螺合が解除される。
雌ねじ部53と雄ねじ61aとの螺合が解除されると、押出部材169は、第1弾性体107の付勢力により、軸方向後方に移動し、第2弾性体163dによって規定される初期位置に達する。したがって、たとえば、図14に示すように、使用限界状態にあるカートリッジ体2をカートリッジ式化粧料容器101から取り外すと、押出部材169は自然に図15に示す初期位置に戻る。
以上により、カートリッジ式化粧料容器101からのカートリッジ体2の取り外しが完了する。
このような第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏するとともに、誤操作による押棒160の繰り戻しを防止することができる。また、第2弾性体163dが押棒160と一体的に設けられているので、カートリッジ式化粧料容器101の組み立てをより容易に行うことができる。
(第3の実施形態)
以下、図22を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態に係るカートリッジ式化粧料容器は、第1及び第2の実施形態に係るカートリッジ式化粧料容器1,101に取り付けられるカートリッジ体102が第1及び第2の実施形態で説明したカートリッジ体2と異なっている。
図22に示すように、カートリッジ体102は、カートリッジ外筒110と、カートリッジ外筒110に挿入される保持部材170と、カートリッジ外筒110の先端に取り付けられる筆部材125と、キャップ3(図3参照)と、を備える。カートリッジ外筒110の内部には、液状の化粧料を貯蔵する貯蔵部117が保持部材170と筆部材125とにより形成される。
筆部材125は、複数の糸状の線材を束ねて形成される穂部126と、穂部126を保持する保持部122と、を有する。保持部122の一部は、カートリッジ外筒110の貫通孔に嵌入される。
保持部122には、貯蔵部117から穂部126まで延びる連通孔123が設けられる。連通孔123は、貯蔵部117と穂部126が設けられる空間とを連通している。押棒60,160の繰り出しに伴って保持部材170が貯蔵部117内を圧縮させる方向に移動すると、貯蔵部117内の化粧料が連通孔123を通じて穂部126に供給される。
このような第3の実施形態によれば、第1及び第2の実施形態と同様の効果を奏する。
カートリッジ体102では、貯蔵部117がカートリッジ外筒110と保持部材170と筆部材125とにより形成されるので、カートリッジ体102を液状の化粧料に対応させることができる。
なお、以下のような、変形例も本発明の範囲内であり、変形例に示す構成や上述の実施形態で説明した構成を組み合わせることも可能である。
(変形例1)
第1の実施形態では、第2弾性体8の端部が、駆動体30の底面37aに圧着固定されている例について説明したが、本発明はこれに限定されない。図23に示すように、第2弾性体108の一端を押棒360に固着させ、第2弾性体108の他端を駆動体30の底面37aに固着させないようにしてもよい。
本変形例に係る押棒360には、大径部63から棒軸61とは反対側に突出する円形筒状の短筒部365が設けられている。短筒部365の外周面には、複数の係合突起365aが周方向に等間隔で設けられている。第2弾性体108は、一端に円環状の円環部108bが設けられたコイルばねである。第2弾性体108は、円環部108bが大径部63の底面と係合突起365aとの間に嵌入されることで、押棒360に取り付けられる。
本変形例では、押棒360が繰出後退限から所定距離Pd未満の範囲に位置しているときには、第2弾性体108の前端が押棒360の端部に接触し、第2弾性体108の後端108dが駆動体30の底面37aに接触する。一方、押棒360が上記所定距離Pd以上から繰出前進限までの範囲に位置しているときには、第2弾性体108の後端108dが駆動体30の底面37aから離れる。つまり、押棒360が繰出後退限から所定距離Pd未満の範囲に位置しているときには、第2弾性体108から押棒360に付勢力が作用し、押棒360が繰出後退限から上記所定距離Pd以上前進すると、第2弾性体108から押棒360に付勢力が作用しなくなる。
これにより、本変形例によれば、第1の実施形態と同様、カートリッジ式化粧料容器1にカートリッジ体2を取り付ける際、化粧料4が意図せずに前端開口11aから押し出されてしまうことを防止できる。
なお、第2弾性体の端部を駆動体30の底部37や押棒360の端部に固着する場合に限定されることもない。第2弾性体を駆動体30及び押棒360のそれぞれに固着しなくてもよい。たとえば、図2に示すような前進限状態において、第2弾性体が駆動体30の円形開口部内で自由に前後に移動できるようにしてもよい。この場合、第2弾性体が傾いたりすることがないように、支柱36の軸方向長さを長く設定し、それに対応可能な腔部64の長さに調整することが好ましい。
(変形例2)
第2の実施形態では、螺旋状のばねである第2弾性体163dを押棒160と一体とした押出部材169について説明したが、第2弾性体163dの形状はこれに限定されない。たとえば、図24に示すように、第2弾性体263dを筒状のばねに形成してもよい。本変形例では、押棒260と、押棒260の大径部63に一体的に形成された第2弾性体263dとにより、押出部材269を構成している。
第2弾性体263dは、押出部材269を中心軸で切断したときに断面形状が略レーシングトラック形状となる筒状部材である。このような形状であっても、軸方向に収縮される(撓む)ことで、その収縮量に応じて軸方向に弾性力を発生できる。なお、断面形状は、略レーシングトラック形状の他、収縮されることで、その収縮量(弾性変形量)に応じて軸方向に弾性力を発生できる種々の形状(たとえば、断面楕円形状や断面円形状)を採用することができる。
本変形例では、押棒260の中心軸上に第2弾性体263dの筒状部分の一部が配置されており、腔部64(図18参照)が設けられていない。このため、駆動体30,130の支柱36は省略される。このような本変形例によれば、第2の実施形態と同様の作用効果を奏する。
(変形例3)
上述した実施の形態では、分離状態において、押棒60,160が雌ねじ部材50,150よりも軸方向前方に突出している例について説明したが、本発明はこれに限定されない。分離状態において、雌ねじ部材50,150が押棒60,160よりも軸方向前方に突出していてもよい。
(変形例4)
上述した実施の形態では、保持部材70の後端面72と、カートリッジ体2の後端面18とが面一とされている例について説明した。また、保持部材70の後端面72が押棒60,160の天面62と雌ねじ部材50,150の前端面50aの両者に当接する構成とされている例について説明した。しかしながら、本発明はこのような構成に限定されるものではない。
たとえば、保持部材70の後端面72は押棒60,160の天面62のみに当接し、雌ねじ部材50,150の前端面50aには当接しないようにしてもよい。また、新品状態のカートリッジ体2において、カートリッジ体2の後端面18に対して、保持部材70の後端面72がカートリッジ体2の前端開口11a側にずれて配置されていてもよい。この場合、押棒60,160の初期位置を、上述した実施形態よりも軸方向前方に位置させておけばよい。上述した実施形態よりも長い自然長の第2弾性体8,163dを採用するなどして、カートリッジ式化粧料容器1,101における押棒60,160の初期位置をカートリッジ体2の構成に対応させ、後退限状態において、押棒60,160の天面62が保持部材70の後端面72に当接する構成にできればよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
1,101 カートリッジ式化粧料容器
2,102 カートリッジ体
4 化粧料
7,107 第1弾性体
8,108,163d,263d 第2弾性体
20,120 本体筒
30,130 駆動体
37 底部
46 突壁部(制限部)
50,150 雌ねじ部材
53 雌ねじ部
60,160,260,360 押棒
61a 雄ねじ
70,170 保持部材

Claims (7)

  1. 化粧料及び前記化粧料を保持する保持部材が収容されたカートリッジ体が取り付けられて用いられるカートリッジ式化粧料容器であって、
    前端部に前記カートリッジ体が着脱自在に取り付けられる本体筒と、
    前記本体筒の後端部に、前記本体筒に対して相対回転可能に設けられる駆動体と、
    前記本体筒に設けられ、内周に雌ねじ部が形成された雌ねじ部材と、
    前記駆動体に設けられ、前記雌ねじ部材の前記雌ねじ部に螺合される雄ねじが外周に形成され、前記本体筒と前記駆動体との相対回転によって前進し、前記カートリッジ体に収容された前記化粧料を、前記保持部材を介して前記カートリッジ体の前端開口から押し出す押棒と、
    前記雌ねじ部材と前記押棒との間に配置され、前記押棒を軸方向後方に付勢する第1弾性体と、
    前記押棒と前記駆動体の底部との間に配置され、前記押棒を軸方向前方に付勢する第2弾性体と、を備え、
    前記押棒は、前記カートリッジ体が前記本体筒に取り付けられる際、前記保持部材の端部によって押圧されることにより、前記押棒が前記第2弾性体の付勢力に抗して後退限まで後退し、
    前記本体筒に前記カートリッジ体が取り付けられ、前記押棒が前記後退限に位置している状態では、前記押棒が前記保持部材の前記端部に当接し、
    前記押棒が前記後退限から所定距離以上前進すると、前記第2弾性体から前記押棒に付勢力が作用しなくなることを特徴とするカートリッジ式化粧料容器。
  2. 請求項1に記載のカートリッジ式化粧料容器において、
    前記第2弾性体は、前記カートリッジ体が前記本体筒に取り付けられる前の分離状態における前記押棒の初期位置を規定することを特徴とするカートリッジ式化粧料容器。
  3. 請求項2に記載のカートリッジ式化粧料容器において、
    前記分離状態において、前記押棒が前記雌ねじ部材よりも前記軸方向前方に突出していることを特徴とするカートリッジ式化粧料容器。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のカートリッジ式化粧料容器において、
    前記第1弾性体は、前記雌ねじ部材を軸方向前方に付勢し、
    前記雌ねじ部は、前記カートリッジ体が前記本体筒に取り付けられる際、前記雌ねじ部材が前記カートリッジ体の端部によって押圧され、前記第1弾性体の付勢力に抗して後退することで前記雄ねじと螺合し、
    前記本体筒に前記カートリッジ体が取り付けられ、前記押棒が前記後退限に位置している状態では、前記雌ねじ部材が前記カートリッジ体の前記端部に当接していることを特徴とするカートリッジ式化粧料容器。
  5. 請求項4に記載のカートリッジ式化粧料容器において、
    前記本体筒は、前記雌ねじ部と前記雄ねじとの螺合が解除される方向への前記押棒の移動を制限する制限部を有していることを特徴とするカートリッジ式化粧料容器。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のカートリッジ式化粧料容器において、
    前記押棒が前記後退限から前記所定距離未満の範囲に位置しているときには、前記第2弾性体の一端が前記押棒の端部に接触し、前記第2弾性体の他端が前記駆動体の底部に接触し、
    前記押棒が前記所定距離以上から前進限までの範囲に位置しているときには、前記第2弾性体の前記一端が前記押棒の前記端部から離れる、あるいは、前記第2弾性体の前記他端が前記駆動体の前記底部から離れることを特徴とするカートリッジ式化粧料容器。
  7. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のカートリッジ式化粧料容器において、
    前記第2弾性体は、前記押棒と一体に形成され、
    前記押棒が前記後退限から前記所定距離未満の範囲に位置しているときには、前記第2弾性体の端部が前記駆動体の底部に接触し、
    前記押棒が前記所定距離以上から前進限までの範囲に位置しているときには、前記第2弾性体の前記端部が前記駆動体の前記底部から離れることを特徴とするカートリッジ式化粧料容器。
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