JP6932424B2 - 繰出し容器、及び、内容物入り繰出し容器の製造方法 - Google Patents

繰出し容器、及び、内容物入り繰出し容器の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、筒体の内側に収容された内容物を筒体から露出させて使用する繰出し容器に関するものである。
従来、例えば口紅等の固形内容物に用いる繰出し容器として、筒体の内側で内容物を保持する中皿と、中皿の中心を貫通するとともに中皿に螺合する軸部と、軸部の下端に設けられた回転部と、を備えた繰出し容器が知られている(特許文献1参照)。このような繰出し容器は、回転部の回動操作により中皿を軸方向に進退移動させ、内容物を筒体の先端開口から繰り出して使用する。
特開2011−72397号公報
しかしながら、上記のような構成を有する繰出し容器は、部品数が多く構造が複雑であり、各部品の組み付け工程及び内容物の充填工程を含めた、内容物入り繰出し容器の製造工程に手間が掛かるという問題があった。
それゆえ本発明は、簡易な構造を有し、製造作業の効率を高めることが可能な繰出し容器及び内容物入り繰出し容器の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の繰出し容器は、内容物を保持する内筒部、及び該内筒部の径方向外側に位置し該内筒部に連結された外筒部を有する容器本体と、
前記内筒部と前記外筒部の間に配置され、前記内筒部または前記外筒部に対して螺合する筒体と、
前記筒体を覆うように、前記容器本体に対して着脱可能に装着されるキャップと、を備え、
前記筒体の外周面に、前記外筒部の内周面に設けられたねじ部に係合するねじ部が設けられており、
前記キャップは、
前記筒体の上端部の外周面に当接し、円筒状に形成された内蓋側壁と、
前記内蓋側壁の上部を覆う天壁部と、を有し、
前記天壁部は、前記筒体の上端部の内周面に当接する環状のシール突起を有し、
前記内蓋側壁が前記筒体の上端部における上端の外周面と当接し、且つ、前記シール突起が前記筒体の上端部における上端の内周面と当接することで、前記筒体の先端開口を封止可能に構成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の繰出し容器は、内容物を保持する内筒部、及び該内筒部の径方向外側に位置し該内筒部に連結された外筒部を有する容器本体と、
前記内筒部と前記外筒部の間に配置され、前記内筒部または前記外筒部に対して螺合する筒体と、
前記筒体を覆うように、前記容器本体に対して着脱可能に装着されるキャップと、を備え、
前記筒体の内周面に、前記内筒部の外周面に設けられたねじ部に係合するねじ部が設けられており、
前記キャップは、
前記筒体の上端部の外周面に当接し、円筒状に形成された内蓋側壁と、
前記内蓋側壁の上部を覆う天壁部と、を有し、
前記天壁部は、前記筒体の上端部の内周面に当接する環状のシール突起を有し、
前記内蓋側壁が前記筒体の上端部における上端の外周面と当接し、且つ、前記シール突起が前記筒体の上端部における上端の内周面と当接することで、前記筒体の先端開口を封止可能に構成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の繰出し容器にあっては、前記内筒部は、該内筒部の内周面から突出して前記内容物を支持する突起部を備え、前記突起部が、周方向に複数設けられていることが好ましい。
また、本発明の繰出し容器にあっては、前記内筒部の内側には、該内筒部の基端側から流動性を有する状態の内容物を充填するための充填口が設けられていることが好ましい。
また、本発明の繰出し容器にあっては、前記内筒部の外周面に、前記筒体の内周面に対して液密に当接する環状のシール部を設けてなることが好ましい。
また、本発明の繰出し容器にあっては、前記筒体と前記内筒部との相互間に、前記容器本体の先端側へ向かう前記筒体の変位を所定位置で規制する規制部を設けてなることが好ましい。
また、本発明の内容物入り繰出し容器の製造方法にあっては、上記何れかに記載の繰出し容器に内容物を充填した内容物入り繰出し容器の製造方法であって、
前記容器本体に対して前記筒体を所定の位置に配置し、前記キャップを前記容器本体に装着する組み付け工程と、
流動性を有する状態の内容物を、前記内筒部の基端側の開口から充填する充填工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構造を有し、製造作業の効率を高めることが可能な繰出し容器及び内容物入り繰出し容器の製造方法を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る繰出し容器の断面図である。 図1に示す繰出し容器の容器本体の平面図である。 図1に示す繰出し容器の部分拡大図である。 図1に示す繰出し容器においてキャップを取り外した状態の側面図である。 図1に示す繰出し容器からキャップを取り外し、筒体を基端側に移動させた状態の繰出し容器の断面図である。 図1に示す繰出し容器の充填工程を説明するための断面図である。 本発明の他の実施形態に係る繰出し容器の断面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る繰出し容器を、中心軸Cを通る断面で示す断面図である。
繰出し容器1は、容器本体10と、筒体30と、キャップ40とを備える。本実施形態において、容器本体10、筒体30、及びキャップ40の中心軸Cは一致している。また、以下の説明につき、中心軸Cに沿う軸線方向において、容器本体10に対してキャップ40が位置する側(図1の上側)を繰出し容器1の先端側とし、逆側を繰出し容器1の基端側とする。また、内容物Xは、特に限定されるものではないが、例えば化粧料(口紅、リップクリームもしくはスティックアイシャドーなど)、薬剤または糊などが棒状に形成されたものとすることができる。
容器本体10は、内容物Xを保持する内筒部11と、内筒部11の径方向外側に位置する外筒部12と、内筒部11及び外筒部12を一体に連結する連結部13とを備える。内筒部11及び外筒部12は略円筒状であり、同軸上に配置されている。連結部13は略円環状であり、内筒部11の端部と外筒部12の端部を連結している。連結部13から内筒部11にかけて切欠き状の孔14が、中心軸Cを挟んだ2箇所に対向して形成されている。容器本体10は、連結部13を設けた側(繰出し容器1の基端側)の端面10aが平坦面となっており、この端面10aを接地させることにより、図1に示す起立姿勢で安定して置くことができる。
内筒部11は、先端側の内周面から径方向内側に突出し、内容物Xを支持する複数の突起部15、16を備える。本実施形態では、中心軸Cを挟んで対向配置された一対の第1突起部15と、一対の第2突起部16とが設けられている。
ここで、図2は、容器本体10の平面図である。図2に示すように、第1突起部15と第2突起部16は周方向に異なる位置に配置されている。換言すると、第1突起部15と第2突起部16は、平面視で重ならない位置に設けられている。第1突起部15は、平面視では円弧状であり、中心軸Cに垂直な方向に延在するフランジ状に形成されている。第2突起部16は、第1突起部15よりも容器本体10の先端側に設けられている。第1突起部15と同様にフランジ状に形成されており、さらに第2突起部16の上面(容器本体10の先端側の面)には、中心軸Cに平行な軸線方向に突出する縦板部17が設けられている。
第1突起部15、第2突起部16及び縦板部17は、内筒部11による内容物Xの保持機能を高めるものである。中心軸Cに垂直な方向に延在する第1突起部15及び第2突起部16により、特に、内容物Xの内筒部11に対する軸線方向の移動を抑制することができる。また、第1突起部15及び第2突起部16が、周方向に間欠する形状であるため、中心軸C周りで内容物Xが内筒部11に対して回転することを抑制する機能を高めることができる。また、縦板部17を設けたことにより、中心軸C周りでの内容物Xの回転を抑制する機能をさらに高めている。
このような第1突起部15、第2突起部16及び縦板部17により、内容物Xを内筒部11で安定的に保持することができる。第1突起部15、第2突起部16及び縦板部17それぞれの数や形状は特に限定されるものではなく、種々、変更が可能である。
図3の拡大図に示すように、内筒部11の先端側には、大径のシール部18と、シール部18よりも大径となるストッパー部19とが設けられている。図3に示す状態では、シール部18の外周面が、筒体30の内周面に設けられた環状凸部31に液密に当接している。シール部18と環状凸部31との間のシール性を高めるために、シール部18は、環状凸部31に圧接するように構成されていることが好ましい。ストッパー部19は、環状凸部31にアンダーカット係合し、内筒部11に対する筒体30の抜け出しを防止している。本実施形態では、ストッパー部19と環状凸部31が、容器本体10の先端側へ向かう筒体30の変位を所定位置で規制する規制部として機能する。なお、シール部18が、環状凸部31に圧接するように構成した場合には、当該圧接により筒体30の変位の際に抵抗が生じるため、当該シール部18も筒体30の変位を規制する規制部として機能し得る。
本実施形態において、外筒部12の内周面には雌ねじ部20が設けられている。雌ねじ部20は、筒体30の外周面に設けられた雄ねじ部32に係合しており、これにより、筒体30は、外筒部12に対して螺合する。これにより、外筒部12に対して筒体30を中心軸Cの周りで一方側に回転させると、筒体30が外筒部12の基端側に移動し、他方側に回転させると、外筒部12の先端側に移動する。すなわち、容器本体10に対する筒体30の回動操作により、筒体30を軸線方向に進退移動させることができ、これにより、内容物Xの露出量を調整することができる。
外筒部12の外周面には、キャップ40に嵌合する嵌合部21が設けられている。嵌合部21は、平面視で正12角形となる多角形部22と、多角形部22を構成する平坦な面から径方向外側に突出する係合凸部23とを有する。なお、外筒部12は、内筒部11よりも軸線方向の長さが短くなっており、外筒部12と内筒部11との間には、筒体30を収容するための空間が形成されている。
筒体30は、略円筒状であり、外筒部12と内筒部11との間に配置されている。筒体30は、内周面から径方向内側に突出する環状凸部31を備えている。また、本実施形態では、環状凸部31の下方で、軸線方向に延在する縦リブ33が、周方向に間隔を空けて複数本設けられている。また、筒体30の下部には雄ねじ部32が設けられている。
環状凸部31における内筒部11基端側の面は、基端側に向けて徐々に拡径する傾斜面31aとなっている。
キャップ40は、外蓋部41と内蓋部42とを備えている。内蓋部42は、外蓋部41の内側に溶着等により固定されている。外蓋部41は、円筒状の外蓋側壁43と、外蓋側壁43の上部を覆う外蓋天壁44とを備えている。外蓋側壁43の内周面には、嵌合部21に対応する被嵌合部45が形成されている。本実施形態において、被嵌合部45は、外筒部12の多角形部22に対応し、平面視で12角形となる多角形凹部46と、係合凸部23が嵌り込む係合凹部47とを有する。図1に示すキャップ40の装着状態において、多角形部22が多角形凹部46に係合することにより、容器本体10に対するキャップ40の中心軸C周りでの回転を抑制することができる。また、係合凸部23が係合凹部47に係合することにより、容器本体10に対するキャップ40の脱落を防止している。なお、キャップ40は、筒体30を覆うように、容器本体10に対して着脱可能な構成を有していれば、特に形状は限定されない。
内蓋部42は、円筒状の内蓋側壁48と、内蓋側壁48の上部を覆う内蓋天壁49(天壁部)とを備える。図1に示すキャップ40の装着状態において、内蓋部42は、筒体30の先端側の開口を封止している。図1に示すキャップ40の装着状態において、内蓋側壁48の内周面は、筒体30の上端部付近の外周面に当接している。また、内蓋天壁49には、筒体30の上端部付近の内周面に当接する環状のシール突起50が設けられている。シール突起50を設けたことにより、筒体30の先端開口をより確実に封止することができる。
図1に示す繰出し容器1を使用する際には、容器本体10からキャップ40を取り外す。容器本体10に対してキャップ40を所定の力で軸線方向に引き上げると、係合凹部47に対する係合凸部23の係合が解除され、キャップ40を取り外すことができる。
図4は、繰出し容器1からキャップ40を取り外した状態の側面図である。図4に示すように、筒体30の先端開口から露出した内容物Xの先端部分を被塗布面に当接させること等により、内容物Xを塗布することが可能である。また、使用による内容物Xの減少に伴い、筒体30を回転させて、容器本体10の基端側に移動させることにより、内容物Xの露出量を調整することができる。
図5は、筒体30を最も容器本体10基端側に移動した状態を示しており、内容物Xの露出量が最大となっている。図5に示す状態において、内筒部11の先端面と筒体30の先端面の軸線方向の位置が略同一となる。このような構成により、内容物Xの残量が少なくなった場合でも内容物Xを露出させて使用することができる。
以下に、図1に示す内容物X入りの繰出し容器1の製造方法について説明する。内容物X入りの繰出し容器1の製造方法は、各部品の組み付け工程と、内容物Xの充填工程を含む。組み付け工程を行う前に、予め射出成形等により容器本体10及び筒体30をそれぞれ形成しておく。また、キャップ40は、予め外蓋部41と内蓋部42とをそれぞれ射出成形等により形成し、外蓋部41の内側に内蓋部42を固定しておく。
組み付け工程において、筒体30の基端側の開口34に、容器本体10の内筒部11を先端側から挿入していく。筒体30に対して内筒部11を所定の位置まで挿入すると、筒体30は、外筒部12の内側に進入していき、筒体30の雄ねじ部32が、外筒部12の雌ねじ部20に螺合する位置まで到達した後は、筒体30を容器本体10に対して回転させていく。なお、本実施形態では、筒体30に対して内筒部11を挿入する際に、筒体30の内周面に設けた縦リブ33によって内筒部11に対する筒体30との傾きが防止され、真っ直ぐな姿勢で挿入することができる。このため、外筒部12に対して筒体30が引っ掛かり難くなり、組み付け作業が容易になる。
筒体30を回転させて容器本体10の基端側に移動させていくと、内筒部11のストッパー部19が、環状凸部31の傾斜面31aに誘導されながら環状凸部31を乗り越える。ストッパー部19の外径は、環状凸部31の内径よりも大径となっているが、内筒部11及び筒体30の少なくとも何れか一方が弾性変形することにより、ストッパー部19が環状凸部31を乗り越えることができる。本実施形態では、環状凸部31に傾斜面31aを設けたことにより、スムーズにストッパー部19が環状凸部31を乗り越えることができる。ストッパー部19が環状凸部31を乗り越える際に弾性変形した内筒部11及び筒体30の少なくとも何れか一方は、乗り越えた後で復元するため、組み付けた後でストッパー部19と環状凸部31とはアンダーカット係合可能となる。
その後、内容物Xを充填するに際して、筒体30を容器本体10の適切な軸線方向位置に配置する。本実施形態では、環状凸部31の内周面が内筒部11のシール部18の外周面に液密に当接する位置が、筒体30の適切な位置である。筒体30を適切な位置に配置する方法としては、例えば、一旦、環状凸部31がシール部18よりも基端側に位置するまで筒体30を容器本体10の基端側に移動させた後、筒体30を先端側に徐々に移動させていく。そして、筒体3の移動に伴って、環状凸部31がシール部18に当接し、さらに環状凸部31がストッパー部19に当接(アンダーカット係合)した位置で停止させることにより、筒体30を適切な位置に配置することができる。なお、環状凸部31がシール部18に当接(もしくは圧接)すること、及び、環状凸部31がストッパー部19に当接することは、筒体30及び容器本体10を把持する手の感触(回動操作の際に感じる抵抗等)により、把握することができる。
ここで、容器本体10に対する筒体30の適切な位置としては、環状凸部31がストッパー部19に当接した位置から僅かに筒体30を基端側に戻した位置としてもよい。また、本実施形態では、環状凸部31と、シール部18またはストッパー部19とが当接することにより、容器本体10に対する筒体30の適切な位置を把握する構成としているが、これに限られるものではない。例えば、筒体30の回動操作に伴い、周方向に当接、圧接、または乗り越え可能に係合する凸形状等を、容器本体10及び筒体30の相互間に設けることで、容器本体10に対する筒体30の適切な位置を把握できる構成としてもよい。
容器本体10に対して筒体30を適切な位置に配置した後、キャップ40を容器本体10に装着する。キャップ40は、容器本体10の先端側から被せるようにして配置し、外筒部12の嵌合部21をキャップ40の被嵌合部45に嵌合させることにより、適切な位置に配置される。
図6は、容器本体10に対して筒体30及びキャップ40を適切な位置に配置した繰出し容器1を、倒立姿勢とした状態を示している。この状態において、内筒部11、筒体30、及びキャップ40の内蓋部42によって囲まれた空間が内容物Xの充填空間となっている。ここで、内筒部11の内側には、内筒部11の基端側から流動性を有する状態の内容物Xを充填するための充填口11aが設けられている。そして、充填工程において、加熱等により流動性を有する状態とした内容物Xを充填口11aから充填していく。本実施形態では、筒体30の先端開口を内蓋部42で封止し、筒体30と内筒部11との間をシール部18と環状凸部31により封止しているため、内容物Xが充填空間から漏れ出すことを防止することができる。充填工程の後、内容物Xは、充填空間において冷却されること等により、固形の棒状となる。なお、内容物Xを充填する方法としては、上述の方法に限定されるものではない。例えば、キャップ40を取り外した状態で筒体30の先端開口から固形の内容物Xを挿入配置してもよく、この場合、筒体30の先端開口を内蓋部42で封止し、筒体30と内筒部11との間をシール部18と環状凸部31により封止する必要はない。また、他の方法としては、キャップ40を取り外し、充填口11aを塞いだ状態で筒体30の先端開口から流動性を有する内容物Xを充填してもよい。
内容物Xの充填後は、例えば粘着性のシール状部材、または樹脂製の蓋部材等により内筒部11の基端側の開口を閉塞することができる。これにより、内筒部11の基端側の充填口11aを外部から視認できないようにすることができる。
以上のような構成を有する本実施形態の繰出し容器1にあっては、容器本体10、筒体30、及びキャップ40の部品で構成されているため、中皿が筒体の内部で進退移動する構成の容器に比べて、構造を簡易化することができる。
また、本実施形態の繰出し容器1にあっては、筒体30を容器本体10の適切な位置に配置し、キャップ40を容器本体10に装着することで各部品の組み付けが完了する構成としているため、組み付け工程が容易である。さらに、組み付けた状態の繰出し容器1の基端側から内容物Xを充填可能としたことにより、充填工程の後にキャップを装着する等の作業が不要となっている。このような構成により、内容物X入り繰出し容器1の製造にかかる手間を削減することが可能となる。
以下に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、上述した実施形態と基本的な機能が同一である部分は、図中、同一の符号を付して説明を省略する。図7は、本発明の他の実施形態としての繰出し容器2を示している。図7に示すように、繰出し容器2は、筒体30の内周面に設けた雌ねじ部35が、内筒部11の外周面に設けた雄ねじ部24に係合する構成となしている。すなわち、本実施形態では、筒体30が、内筒部11に螺合している。
筒体30は、雌ねじ部35の上方で内周面から突出する環状凸部36を備え、当該環状凸部36が内筒部11の上端部外周面に圧接する構成となっている。組み付け工程において、容器本体10に筒体30を装着する際に、環状凸部36が内筒部11の上端部外周面に圧接する感触により、筒体30を図7に示す適切な位置に配置することができる。また、本実施形態において、筒体の環状凸部36は内筒部11の上端部外周面に液密に当接するよう構成されている。これにより、筒体30と内筒部11との間を封止することができ、内容物Xの充填工程において、筒体30と内筒部11との間に流動性を有する状態の内容物Xが流れ込むことを防止することができる。
以上、図示例に基づき説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更することができるものである。例えば、先の実施形態では、キャップ40を外蓋部41及び内蓋部42の2つの部品を組み合わせた構成としているが、外蓋部41及び内蓋部42の機能を有する1部品で構成してもよい。
1 繰出し容器
2 繰出し容器
10 容器本体
10a 端面
11 内筒部
11a 充填口
12 外筒部
13 連結部
14 孔
15 第1突起部
16 第2突起部
17 縦板部
18 シール部
19 ストッパー部(規制部)
20 雌ねじ部(ねじ部)
21 嵌合部
22 多角形部
23 係合凸部
24 雄ねじ部(ねじ部)
30 筒体
31 環状凸部(規制部)
31a 傾斜面
32 雄ねじ部(ねじ部)
33 縦リブ
34 基端側の開口
35 雌ねじ部(ねじ部)
40 キャップ
41 外蓋部
42 内蓋部
43 外蓋側壁
44 外蓋天壁
45 被嵌合部
46 多角形凹部
47 係合凹部
48 内蓋側壁
49 内蓋天壁(天壁部)
50 シール突起
C 中心軸
X 内容物

Claims (7)

  1. 内容物を保持する内筒部、及び該内筒部の径方向外側に位置し該内筒部に連結された外筒部を有する容器本体と、
    前記内筒部と前記外筒部の間に配置され、前記内筒部または前記外筒部に対して螺合する筒体と、
    前記筒体を覆うように、前記容器本体に対して着脱可能に装着されるキャップと、を備え、
    前記筒体の外周面に、前記外筒部の内周面に設けられたねじ部に係合するねじ部が設けられており、
    前記キャップは、
    前記筒体の上端部の外周面に当接し、円筒状に形成された内蓋側壁と、
    前記内蓋側壁の上部を覆う天壁部と、を有し、
    前記天壁部は、前記筒体の上端部の内周面に当接する環状のシール突起を有し、
    前記内蓋側壁が前記筒体の上端部における上端の外周面と当接し、且つ、前記シール突起が前記筒体の上端部における上端の内周面と当接することで、前記筒体の先端開口を封止可能に構成されていることを特徴とする、繰出し容器。
  2. 内容物を保持する内筒部、及び該内筒部の径方向外側に位置し該内筒部に連結された外筒部を有する容器本体と、
    前記内筒部と前記外筒部の間に配置され、前記内筒部または前記外筒部に対して螺合する筒体と、
    前記筒体を覆うように、前記容器本体に対して着脱可能に装着されるキャップと、を備え、
    前記筒体の内周面に、前記内筒部の外周面に設けられたねじ部に係合するねじ部が設けられており、
    前記キャップは、
    前記筒体の上端部の外周面に当接し、円筒状に形成された内蓋側壁と、
    前記内蓋側壁の上部を覆う天壁部と、を有し、
    前記天壁部は、前記筒体の上端部の内周面に当接する環状のシール突起を有し、
    前記内蓋側壁が前記筒体の上端部における上端の外周面と当接し、且つ、前記シール突起が前記筒体の上端部における上端の内周面と当接することで、前記筒体の先端開口を封止可能に構成されていることを特徴とする、繰出し容器。
  3. 前記内筒部は、該内筒部の内周面から突出して前記内容物を支持する突起部を備え、
    前記突起部が、周方向に複数設けられている、請求項1又は2に記載の繰出し容器。
  4. 前記内筒部の内側には、該内筒部の基端側から流動性を有する状態の内容物を充填するための充填口が設けられている、請求項1〜3の何れか一項に記載の繰出し容器。
  5. 前記内筒部の外周面に、前記筒体の内周面に対して液密に当接する環状のシール部を設けてなる、請求項1〜4の何れか一項に記載の繰出し容器。
  6. 前記筒体と前記内筒部との相互間に、前記容器本体の先端側へ向かう前記筒体の変位を所定位置で規制する規制部を設けてなる、請求項1〜5の何れか一項に記載の繰出し容器。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載の繰出し容器に内容物を充填した内容物入り繰出し容器の製造方法であって、
    前記容器本体に対して前記筒体を所定の位置に配置し、前記キャップを前記容器本体に装着する組み付け工程と、
    流動性を有する状態の内容物を、前記内筒部の基端側の開口から充填する充填工程とを含むことを特徴とする、内容物入り繰出し容器の製造方法。
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