JP2008062973A - チューブ容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のチューブ容器1は、チューブ部材14と、開閉可能なキャップ部材10とを有している。キャップ部材10は、雌ネジ部28が形成された固定部11と、開閉可能な蓋部12とが設けられている。
チューブ部材14は、雄ネジ部40が形成される根元側筒状部52と、根元側筒状部52よりも先端側に位置する先端側筒状部55とを有している。そして、先端側筒状部55には、根元側筒状部52よりも外径が小さい部分を有し、この部分の外側には第1当接部46が形成されている。一方、キャップ部材10には第1当接部46に対応する位置に第2当接部47が形成され、キャップ部材10を取り付ける際には、第2当接部47がチューブ部材10の第1当接部46に当接して、所定の位置での位置決めを行うことが可能である。
【選択図】図7
Description
チューブから収納物を出す場合、蓋を取り外すか、開閉可能なキャップ部材をチューブに固定して開いた状態で行われる。
このキャップ部材にはチューブに固定する固定部と、固定部に対して回動する蓋部とが設けられ、固定部にはチューブ内部とつながる開口を有し、開状態では前記開口が露出してチューブ内部の収納物を出すことができ、閉状態では前記開口を封鎖して密閉することができる構造となっている。
収納物を出す場合、キャップ部材の蓋部が邪魔にならないように、蓋部の根元が上側となるような状態で行われるが、チューブの摘んで押しやすい方向と蓋部の位置が合わないと、収納物が出しにくくなる。
また、収納物が絵の具などの場合には、複数の色のものをセットにして入れられることがあるが、これらの間で、キャップ部材の方向とチューブの方向が一致していないと箱に収納しにくく、見栄えも悪くなってしまう。
そのため、位置決めを行う際にかかる力が大きくなった場合などに、厚み方向(径方向)に当接部がずれやすく、位置決めを行う所定の位置を超え、位置決めを失敗してしまうおそれがあった。
さらに、これらの当接部は見える位置に形成されるので、デザイン上の問題となる場合がある。
そこで、このような軟らかい材質を用いた場合であっても、より位置決めを確実にすることができるような構造にすることが望ましい。
先端側筒状部55の小径筒部51と、根元側筒状部52とは円筒状であって、小径筒部51の内径及び外径は根元側筒状部52よりも小さいものとなっている。また、先端側筒状部55の先端がチューブ開口43となっている。
したがって、先端側筒状部55は、いずれの位置においても根元側筒状部52よりも外径が小さくなっている。
また、縮径部44aには突起45が設けられており、突起45によって第1当接部46が形成される。そして、第1当接部46は、キャップ部材10を取り付ける際に、キャップ部材10の第2当接部47と当接して位置決めを行うものである。
そして、チューブ部材14に用いられている樹脂は、キャップ部材10に用いられている樹脂よりも軟らかいものが用いられており、チューブ部材14は、可とう性を有するものであって、しぼり易さがあるものが用いられる。
なお、チューブ部材14の成形方法はブロー成形に限定されることはなく、他の方法を用いることもできる。
固定部11の内部は全体で貫通し、小径部20の先端には吐出用開口20aが形成されている。そして、キャップ部材10とチューブ部材14とが固定されると、収納物91がキャップ部材10の内部を通過して収納物91を吐出することができる。
第2当接部47は、第1当接部46と同様に2ヵ所設けられており、その位置は第1当接部46に対応する位置となっている。
具体的には、キャップ部材10の大径部22の開口22aに、チューブ部材14のチューブ開口43側を挿入しながら回転させて行われる。なお、この作業は、機械によって行うこともできるが、手作業で行うこともできる。
具体的には、図1に示されるように、2ヵ所の傾斜面50が対向する方向と、ヒンジ部13と吐出用開口20aとを結ぶ方向との関係が、キャップ部材10の回転軸の方向から見てほぼ直角に交差するものである。
したがって、親指とその他の指によりチューブ部材14を摘んで、収納物91を取り出す場合などに、蓋部12が邪魔になりにくい。
環状突起25は、全体がR状で角が無く、全体がなだらかな形状となっており、小径部20が蓋部12の内筒部30に挿入されやすい構造となっている。
このチューブ開口43及び収納物誘導部26は、回転軸を中心とする円形状であり、取り付け時にスムーズに進入し、密着する。
テーパー部23は、中径部21と大径部22との間に位置して、中径部21と大径部22とをなだらかにつないでいる。また、テーパー部23でヒンジ部13と接続している。
そして、内筒部30は、図6に示されるように、閉状態で小径部20の外側に位置しており、内筒部30と、内筒部30の内側の天板部32とによって、吐出用開口20aが封鎖され、開口30a以外の部分が密閉されている。
そして、環状突起25が内筒部30に進入し、さらに、環状突起25が内筒部30の係合突起33を乗り越える。この乗り越えの際に、操作する人は、節度感(クリック感、パッチン感)を感じて、確実に閉状態となったことがわかる。
そして、具体的には、図10(a)に示されるキャップ部材61と、図10(b)に示されるチューブ部材62とを用いたチューブ容器2や、図11(a)に示されるキャップ部材63と、図11(b)に示されるチューブ部材64とを用いたチューブ容器3を採用することができる。
そして、チューブ容器2では、チューブ部材62の突起45に形成される第1当接部46と、キャップ部材61の突起48に形成される第2当接部47とが当接して位置決めが行われる。
そして、チューブ容器3では、チューブ部材64の突起45に形成される第1当接部46と、キャップ部材63の突起48に形成される第2当接部47とが当接して位置決めが行われる。
なお、上記の構造とは逆にして、突出する部分をチューブ部材14、62、64側の第1当接部46の手前側に形成して、キャップ部材10、61、63の突起48が、第1当接部46と当該突出する部分の間に嵌るようにしてもよい。
10、61、63 キャップ部材
11 固定部
12 蓋部
13 ヒンジ部
14、62、64 チューブ部材
20a 吐出用開口
28 雌ネジ部
40 雄ネジ部
41 縮径部
43 チューブ開口
44 テーパー部
44a 縮径部
46 第1当接部
47 第2当接部
51 小径筒部
52 根元側筒状部
53 本体部
55 先端側筒状部
91 収納物
Claims (7)
- チューブ開口と内部空間を有するチューブ部材と、前記チューブ開口を覆うようにチューブ部材に取り付けて、内部空間内の収納物を出すことのできる開状態と、内部空間内の収納物の漏洩を阻止することのできる閉状態とすることによって開閉可能なキャップ部材とを有し、
チューブ部材は、雄ネジ部が形成される根元側筒状部と、根元側筒状部よりも先端側に位置する先端側筒状部とを有して、先端側筒状部の先端側がチューブ開口となるものであり、
キャップ部材は雌ネジ部及び吐出用開口が形成された固定部と、前記吐出用開口の開閉を行うことができる蓋部とが設けられており、雄ネジ部と雌ネジ部とによってキャップ部材をチューブ部材に取り付けることができるものであり、
チューブ部材の先端側筒状部は、根元側筒状部よりも外径が小さい部分を有するものであって、当該部分の外側には第1当接部が形成されており、キャップ部材の雌ネジ部よりも吐出用開口側であって取り付け状態で第1当接部に対応する位置には第2当接部が形成されており、
キャップ部材を取り付ける際には、キャップ部材の第2当接部がチューブ部材の第1当接部に当接して、所定の位置での位置決めを行うことが可能であることを特徴とするチューブ容器。 - チューブ部材はブロー成形によって成形されたものであって内部空間を形成する本体部を有し、第1当接部が形成される部分の先端側筒状部の厚みは、本体部の厚みよりも厚くなっていることを特徴とする請求項1に記載のチューブ容器。
- チューブ部材は細長い形状であり、チューブ開口は、チューブ部材の一方の端部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のチューブ容器。
- チューブ部材の先端側筒状部には、先端に向かって縮径する縮径部が設けられ、第1当接部は、前記縮径部に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のチューブ容器。
- 第1当接部は2ヵ所形成されており、チューブ開口を挟むように配置されており、第2当接部は第1当接部に対応する位置に2ヵ所に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のチューブ容器。
- 固定部と蓋部との間にはヒンジ部が形成されており、ヒンジ部によって蓋部を回動させて蓋部の開閉を行うことものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のチューブ容器。
- チューブ部材はキャップ部材よりも軟らかい材質であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のチューブ容器。
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