JP2004250085A - 絵の具用チューブ容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ふたの開け閉めの操作がしやすく確実に気密性を保持できる絵の具用チューブ容器の提供。
【解決手段】開口16を有する容器部材10と、ふた部材11とを設け、容器部材10とふた部材11とを2条ねじ又は3条ねじにより着脱可能として、ふた部材11により開口16を塞ぐ。そして、前記容器部材10に前記ふた部材11を取り付けた状態での、ねじ部5における総接触角度は120°〜400°とする。また、前記容器部材10に前記ふた部材11を取り付ける際に、閉め切り直前でのトルクが急激に上昇する部分を設けて、トルクが急激に上昇してから閉め切りまでの間の回転角が、20°〜100°である。
【選択図】 図1
【解決手段】開口16を有する容器部材10と、ふた部材11とを設け、容器部材10とふた部材11とを2条ねじ又は3条ねじにより着脱可能として、ふた部材11により開口16を塞ぐ。そして、前記容器部材10に前記ふた部材11を取り付けた状態での、ねじ部5における総接触角度は120°〜400°とする。また、前記容器部材10に前記ふた部材11を取り付ける際に、閉め切り直前でのトルクが急激に上昇する部分を設けて、トルクが急激に上昇してから閉め切りまでの間の回転角が、20°〜100°である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チューブ容器のキャップ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
絵の具等、液体や半固体状の流動性物質に用いられる容器として、従来よりチューブ容器が用いられている。
チューブ容器は、通常、開口を有し変形可能な容器部材と、容器部材と着脱可能なふた部材とを有している。容器部材の内部には、空間があり、流動性物質を充填することができる。また、容器部材は変形が可能であり、充填された流動性物質を押し出すことが可能である。
そして、ふた部材により、容器部材の開口を閉じて密閉状態とすることもでき、また、容器部材の開口を開放状態とすることができる。
【0003】
ふた部材による容器部材との着脱はいろいろな方式が採用されているが、その中には、容器部材を雄ねじ状として、ふた部材を雌ねじ状として、容器部材とふた部材とを係合可能とする方式がある。
上記のねじ方式では、簡単な構造でありながら、小さな力で大きな密閉力を持たせることができ、従来より広く採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
絵の具の容器としても、チューブ容器が用いられている。しかし、絵の具の容器としてチューブ容器を用いる場合、以下のような問題があった。
【0005】
第1に、絵の具を使用する際には、必要な絵の具を必要なだけ取り出すため、何回もふたを開け閉めされる。そのため、ふたの開け閉めの作業を行いやすく、また、短時間に行えることが望ましい。
第2に、絵の具は、使用後は乾燥して流動性を失うように設計されているので、乾燥しやすいものである。そのため、ふたの密閉性が重要であり、特に高い密閉性を必要とするものである。
【0006】
そこで、ふたの開け閉めの操作がしやすく確実に気密性を保持できる絵の具用チューブ容器を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そして、上記した目的を達成するための請求項1に記載の発明は、内部の空間につながる開口が設けられ変形可能な容器部材と、容器部材と着脱可能であり取り付けると開口を塞ぐふた部材とを有し、前記容器部材の空間に絵の具を充填することが可能であり、外部から容器部材を押しつけて変形させると、開口から絵の具を取り出すことが可能な絵の具用チューブ容器であって、前記容器部材には雄ねじが設けられ、前記ふた部材には雌ねじが設けられ、前記容器部材と前記ふた部材との着脱は、雄ねじ及び雌ねじからなるねじ部の係合により行うものであり、前記ねじ部の軸は開口の開口面に対して垂直方向であり、前記ねじ部は2条ねじ又は3条ねじであり、前記容器部材に前記ふた部材を取り付けた状態での、前記ねじ部における総接触角度は120°〜400°であることを特徴とする絵の具用チューブ容器である。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、2条ねじ又は3条ねじを用いているので、2カ所又は3カ所で固定できるので、ねじ部のバランスが良く、確実に安定して固定できる。また、容器部材に前記ふた部材を取り付けた状態での、前記ねじ部における総接触角度は120°〜400°であるねじ部が設けられているので、ピッチを大きくして少ない回転数で着脱ができる。そのため、ふた部材の取付、取り外しが容易である。
【0009】
請求項2に記載の発明は、内部の空間につながる開口が設けられ変形可能な容器部材と、容器部材と着脱可能であり取り付けると開口を塞ぐふた部材とを有し、前記容器部材の空間に絵の具を充填することが可能であり、外部から容器部材を押しつけて変形させると、開口から絵の具を取り出すことが可能な絵の具用チューブ容器であって、前記容器部材には雄ねじが設けられ、前記ふた部材には雌ねじが設けられ、前記容器部材と前記ふた部材との着脱は、雄ねじ及び雌ねじからなるねじ部の係合により行うものであり、前記ねじ部の軸は開口の開口面に対して垂直方向であり、前記ねじ部は2条ねじ又は3条ねじであり、前記容器部材に前記ふた部材を取り付ける際に、閉め切り直前でのトルクが急激に上昇する部分があり、トルクが急激に上昇して閉め切りまでの間である閉め切り上昇回転角が、20°〜100°であることを特徴とする絵の具用チューブ容器である。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、2条ねじ又は3条ねじであり、前記容器部材に前記ふた部材を取り付ける際に、閉め切り直前でのトルクが急激に上昇する部分があり、トルクが急激に上昇して閉め切りまでの間である閉め切り上昇回転角が、20°〜100°であるので、ねじが締まっているかどうかがわかりやすく、使用者が閉まっていない状態で保管するおそれが小さくなる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、ふた部材の内側には、容器部材にふた部材を取り付けた状態で開口側に突出する突起部が設けられ、前記突起部の外形は容器部材の開口の内側の形状と略同一であり、容器部材にふた部材を取り付けた状態では、前記突起部の先端は容器部材の開口よりも内側に位置して当該開口に密着することを特徴とする請求項1又は2に記載の絵の具用チューブ容器である。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、開口側に突出する突起部が設けられ、前記突起部の外形は容器部材の開口の内側の形状と略同一であり、容器部材にふた部材を取り付けた状態では、前記突起部の先端は容器部材の開口よりも内側に位置して当該開口に密着するので、より気密性が高くなる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、容器部材の及びふた部材は樹脂製であり、容器部材はふた部材よりも柔軟性を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の絵の具用チューブ容器である。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、容器部材及びふた部材は樹脂製であり、容器部材はふた部材よりも柔軟性を有しているので、開口からの絵の具を取り出しを容易にすることができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、容器部材にふた部材を取り付けた状態での、ねじ部における総接触角度は180°〜360°であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の絵の具用チューブ容器である。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、容器部材にふた部材を取り付けた状態での、ねじ部における総接触角度は180°〜360°であるので、ピッチを大きくして少ない回転数で着脱ができるので、ふた部材の取付や、取り外しが容易である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下さらに本発明について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態におけるチューブ容器の正面図である。図2は、本発明の第1の実施形態におけるチューブ容器の、正面側からみた断面図である。図3は、図2の円内を拡大した断面図である。図4は、ふたを開けた状態における、開口と円状突起付近を示している、正面側からみた断面図である。図5は、ふたを閉じた状態における、開口と円状突起付近を示している、正面側からみた断面図である。図6及び図7は、本発明の第1の実施形態におけるチューブ容器の容器部材の斜視図である。図8は、チューブ容器の正面側の断面図である。図9は、図8の円内を拡大した断面図である。図10は、チューブ容器の正面側の断面図である。図11は、図9の円内を拡大した断面図である。図12は、本発明の第2の実施形態におけるチューブ容器の斜視図である。図13は、実施例及び比較例の、回転角度とトルクの関係を示したグラフである。図14は、本発明の第1の実施形態におけるチューブ容器のふた部材の、内部を示した斜視図である。
【0018】
本発明の第1の実施形態のチューブ容器1は図1に示され、チューブ容器1は容器部材10とふた部材11を有している。
容器部材10を概説すると、外観は棒状であり、筒の一方が閉塞したような形状であり、厚みは全体的にほぼ同じである。容器部材10は、本体部14、雄ねじ取付部17及び先端部23を有している。そして、本体部14と雄ねじ取付部17は段部18を介して段状に連続し、雄ねじ取付部17と先端部23は傾斜部22を介して縮径しながら連続している。
図1、図6に示されるように、本体部14、雄ねじ部17及び先端部23は筒状であり、特に、雄ねじ取付部17及び先端部23は円筒状である。そして、本体部14の、雄ねじ取付部17と反対側は閉塞しており、また、先端部23には開口16が設けられている。雄ねじ取付部17は本体部14に比べて細く、また、先端部23は雄ねじ取付部17に比べて細い。そして、後述する空間15も同様の傾向であり、開口16の大きさは、本体部14の内部の、長手方向に垂直方向の断面の大きさより小さい。
【0019】
容器部材10の内部には空間15を有している。そして、空間15は、本体部14、雄ねじ取付部17及び先端部23の内部であり、空間15は開口16とつながっている。さらに、空間15は開口16を通じて外部とつながり、開口16以外の部分では外部とつながっていない。そのため、開口16が閉じられると、空間15は密閉状態となる。また、空間15の占める割合は、本体部14の内部がほとんどを占めており、他の部分は少ない。
【0020】
雄ねじ取付部17には、雄ねじ部21が設けられている。雄ねじ部21は、2条ねじの雄ねじとして機能するものであり、具体的には径方向の外側に向かって突出する螺旋突条21aが2条設けられている。そして、2条の螺旋突条21aは、いずれも同じ長さであり、容器部材10の外周をほぼ一周する長さである。雄ねじ部21の軸(仮想の中心軸)は、容器部材10の長手方向に対して垂直方向と平行であり、前記した空間15の断面の中心をつなぐ線とほぼ一致する。
そして、雄ねじ部21と、後述するふた部材11の雌ねじ部28により、チューブ容器1のねじ部5となる。詳細については後述する。
【0021】
先端部23は、雄ねじ取付部17に比べて小径の円筒状であり、その先端に開口16が設けられている。すなわち、開口16は、容器部材10の端部に位置し、また、その開口16を形成する面は、容器部材10の長手方向に垂直方向である。
【0022】
次に、ふた部材11について説明する。
ふた部材11を概説すると、円筒の一端側を封鎖した様な形状である。すなわち、ふた部材11には、円筒部25があり、その方の端面は天面部26で封鎖され、他方の端面は、開口27となっている。開口27は円筒部25の天面部26とは反対側に位置している。円筒部25の内径は、容器部材10の雄ねじ取付部17の外径よりもやや小さい。
【0023】
また、図2に示されるように、ふた部材11の内部には雌ねじ部28、円状突起30及びシール突起31が設けられている。
雌ねじ部28は、前記した雄ねじ部21と係合(螺合)することが可能である。そして、雌ねじ部28は2条ねじの雌ねじとして機能するものであり、具体的には径方向の内側に向かって突出する螺旋突条28aが2条設けられている。そして、2条の螺旋突条28aは、同じ長さであり、容器部材10をほぼ一周する長さである。雄ねじ部21の軸は、ふた部材11の円筒部25の軸とほぼ一致する。
【0024】
円状突起30は、天面部26の円筒部25側であるふた部材11の内側に、設けられている。そして、円状突起30の形状は円筒状であり、円状突起30の軸と円筒部25の軸がほぼ一致するように設けられている。円状突起30の外径は容器部材10の先端部23の開口16の内径とほぼ同じであり、円状突起30の高さは、先端部23の長さとほぼ等しい。円状突起30の外周の先端部分は丸みを帯びている。
さらに、円状突起30の外側であって、天面部26の円筒部25側であるふた部材11の内側には、シール突起31が設けられており、後述するように、容器部材10にふた部材11を取り付けると、シール突起31が容器部材10の先端部23の開口16の端面と密着する。
【0025】
円状突起30の外径に対する軸方向の長さは、5〜100%が望ましく、さらに望ましくは10〜50%が望ましい。又、シール突起31の外径に対する軸方向の長さは、1〜10%が望ましく、さらに望ましくは2〜5%が望ましい。
【0026】
円筒部25の外側は軸方向に平行に溝(図示せず)が設けられており、容器部材10にふた部材11を取り付ける際などに、より確実にふた部材11を掴むことができるようになっている。
【0027】
容器部材10及びふた部材11は、樹脂製である。容器部材10は、柔軟性を有しており、手でつまむことにより変形可能であり、変形することにより空間15の体積を減少させることが可能である。なお、容器部材10は、変形可能であれば良く、いわゆるラミネートチューブを用いることができる。
また、ふた部材11は、容器部材10よりも硬く、手でつまむ程度ではほとんど変形しない。
【0028】
容器部材10及びふた部材11は、公知の方法により成形が可能である。具体的には、容器部材10はブロー成形によって成形され、また、ふた部材11は射出成形により成形されている。また、ふた部材11のねじは2条ねじであるので、成型時に抜きやすい。
【0029】
さらに、ねじ部5について詳しく説明する。
上記したように、ねじ部5は2条ねじである。図6,7に示されるように、容器部材10の螺旋突条21aは2条設けられて、交互に位置している。そして、ふた部材11の螺旋突条28aについても、2条設けられている。そして、螺旋突条21aは、雌ねじ部28の螺旋突条28a同士の間の螺旋状の螺旋溝28bに進入し、螺旋突条28aは、雄ねじ部21の螺旋突条21a同士の間の螺旋状の溝21bに進入することにより、ねじ部5は係合する。
雄ねじを構成する2条の螺旋突条21aは、互いに端緒部が180°離れた位置にある。雌ねじを構成する螺旋突条28aについても同様であり、互いに端緒部が180°離れた位置にある。
【0030】
図1に示されるように、ねじ部5のリード角Lは、3〜10°が望ましく、さらに望ましくは、5〜8°が望ましい。容器部材10の螺旋突条21a及びふた部材11の螺旋突条28aの径方向の長さ(突起の高さ)は、雄ねじ部21の外径に対して、3〜15%が望ましく、さらに望ましくは5〜10%が望ましい。ねじのピッチPを条数nで割った値(P/n)、すなわち、隣り合う螺旋突条21aの軸方向の間隔は、円状突起30の軸方向の長さに対して、50〜200%程度が望ましい。
【0031】
図2、図3、図6、図14に示されるように、螺旋突条21a及び螺旋突条28aの断面形状は台形状であって、のこ歯ねじ状である。そして、螺旋突条21aの表面には、水平部21e、傾斜部21c及び垂直部21dを有している。また、螺旋突条28aの表面には、水平部28e、傾斜部28c及び垂直部28dを有している。
螺旋突条21aの断面の先端部23側の傾斜している部分が傾斜部21cであり、傾斜部21cの反対側が水平部21eであり、径方向の先端側が垂直部21dである。そして、水平部21eはねじ部5の軸の垂直方向に対して平行であり、また、垂直部21dは螺旋突条21aの付け根の長さよりも短い。
螺旋突条28aの断面の開口27側の傾斜している部分が傾斜部28cであり、傾斜部28cの反対側が水平部28eであり、径方向の先端側が垂直部28dである。そして、水平部28eはねじ部5の軸の垂直方向に対して平行であり、また、垂直部28dは螺旋突条28aの付け根の長さよりも短い。
【0032】
そして、ねじ部5を螺合すると、螺旋突条21aは螺旋状の溝28bに進入し、螺旋突条28aは螺旋状の溝21bに進入していく。ねじ部5は、閉めていくほど、容器部材10とふた部材11との摩擦力が上昇するような構造となっている。かかる構造は、容器部材10とふた部材11とを密着性を大きくすることができ、空間15内部に絵の具が充填されている場合に、絵の具の乾燥を防止することができる。具体的には、図10,図11に示されるように、ねじ部5を閉めるほど、雄ねじ取付部17と円筒部25が密着する構造でも良く、図2,3に示されるように、ねじ部5を閉めるほど、螺旋突条28aの垂直部28dが螺旋状の溝21bと密着する構造でも良く、図8,図9に示されるように、ねじ部5を閉めるほど、螺旋突条21aの水平部21eが螺旋突条28aの水平部28eと密着する構造でも良い。
【0033】
また、容器部材10とふた部材11とを完全に閉めると、図4の状態から図5の状態となり、シール突起31が先端部23に押しつけられて密着し、また、円状突起30の外周が先端部23の内側に密着する。そして、上記した密着により、空間15が気密状態となる。また、前記の密着部から反発力が発生する。
【0034】
容器部材10とふた部材11とを完全に螺合した状態での総接触角度は、120°〜400°であり、さらに好ましくは、180°〜360°である。総接触角度は、完全に螺合した状態での螺旋突条21aと螺旋突条28aとが接触する部分のねじの軸を中心にした角度の合計である。例えば、2条ねじの場合には、180°回転させると、1条につき180°接触するので、総接触角度は360°となる。
総接触角度が大きいとふた部材11を閉める際に操作しにくく、総接触角度が小さいと、ふた部材11の密着が不確実になりやすい。しかし、チューブ容器1では、総接触角度は、120°〜400°であるので、閉める際に操作しやすく、ふた部材11の密着を確実にすることができる。
【0035】
次に、第2の実施形態におけるチューブ容器40について説明する。
チューブ容器40は図12に示されており、チューブ容器40の雄ねじ部41は、第1の実施形態のチューブ容器1とは異なり、小さい突起42を螺旋状に配置した螺旋突条部41aが2条設けられている。別の見方をすれば、雄ねじ部41は軸方向に複数の溝43を有する螺旋突条部41aが2条設けられているものである。
なお、螺旋突条部41aの配置については、第1の実施形態のチューブ容器1の螺旋突条21aと同じであり、また他の構造についても、第1の実施形態のチューブ容器1と同じである。
【0036】
そして、チューブ容器40は、第1の実施形態のチューブ容器1と同様に、ふたの開け閉めの操作がしやすく確実に気密性を保持できる。さらに、ふたの開け閉めの際のねじ部5の接触面積を少なくして摺動抵抗を低減することができる。そして、螺旋状の溝21bに絵の具が付着しても、ねじ部5の摺動によりかかる絵の具が溝43へと退避して、摺動抵抗の増加を低減することができる。
【0037】
【実施例】
チューブ容器1を試作した(実施例1,2及び比較例1,2)。そして、これらのチューブ容器1について、開け閉め時の操作性などを比較した。試作した内容は以下に示すが、ねじ部5以外の構造については、実施例も比較例も同一である。
【0038】
(実施例1)
実施例1のチューブ容器1では、ねじ部5を2条ねじとし、容器部材10の2条の螺旋突条21aの回転角度をそれぞれ約360°とし、2条の合計で720°とした。また、ふた部材11の螺旋突条28aも同様に、2条の螺旋突条21aの回転角度をそれぞれ約360°とし、2条の合計で720°とした。
また、螺旋突条21a及び螺旋状の溝21bの幅及び径方向の長さ(突起高さ、溝深さ)は、ほぼ同じ大きさとした。リード角Lは、約6.7°である。円状突起30の軸方向の長さは、ピッチPの半分(P/2)とほぼ同じ大きさとした。容器部材10とふた部材11とを完全に螺合した状態では、一組の螺旋突条21aと螺旋突条28aとの接触角度は約160°である。また、総接触角度は320°である。
【0039】
(実施例2)
実施例2のチューブ容器1では、ねじ部5を3条ねじとし、容器部材10の3条の螺旋突条21aの回転角度をそれぞれ約240°とし、3条の合計で720°とした。また、螺旋突条21a及び螺旋状の溝21bの幅及び径方向の長さ(突起高さ、溝深さ)は、実施例1とほぼ同じ大きさとし、リード角Lは、実施例1と比較して約1.5倍であり、約10°である。
また、円状突起30の軸方向の長さは、ピッチPの3分の1(P/3)とほぼ同じ大きさとした。容器部材10とふた部材11とを閉めた状態では、一組の螺旋突条21aと螺旋突条28aとの接触角度は約107°である(螺合に寄与していない部分がある)。また、総接触角度は約320°である。
【0040】
(比較例1)
比較例1では、ねじ部5を1条ねじとし、
容器部材10の螺旋突条21aの回転角度を約720°とした。また、螺旋突条21a及び螺旋状の溝21bの幅及び径方向の長さ(突起高さ、溝深さ)は、実施例1とほぼ同じ大きさとし、リード角Lは、実施例1と比較して約半分であり、約3.4°である。
また、円状突起30の軸方向の長さは、ピッチPとほぼ同じ大きさとした。容器部材10とふた部材11とを完全に螺合した状態では、螺旋突条21aと螺旋突条28aとのとの接触角度は約320°である。また、総接触角度は320°である。
【0041】
(比較例2)
比較例2では、実施例1の螺旋突条21aと当該螺旋突条21aに対応する螺旋状の溝28bを取り除き、その他の形状等については実施例1と同じとした。したがって、ねじ部5は1条ねじであり、螺旋突条21a及び螺旋突条28aの長さは約1周であり、約360°である。
【0042】
実施例1、2、比較例1については、ねじ部5の条数は異なるが、ピッチPを条数nで割った値をほぼ同じとしているので、螺旋突条21aの合計長さ及び螺旋突条21a同士の間隔(螺旋状の溝21bの幅)は同じである。
【0043】
そして、上記の実施例1,2、比較例1,2について、容器部材10とふた部材11を螺合や離合する場合の操作性について調べて比較した。また、回転角度とトルクの関係を調べて比較した。
【0044】
先ず操作性について、以下の点について確認した。具体的には、ふた部材11を容器部材10に取り付ける際の、「空回りする度合いの大きさ」と、「最初に合わせる際の確実性」を調べた。
【0045】
【表1】
【0046】
表1に示されるように、「空回りする度合いが大きさ」については、実施例1,2が小さく、これに対し、比較例1,2では大きい。これは、容器部材10とふた部材11を相対的に回転させる際に、実施例1ではくいつきの端緒が2カ所あり、約180°以上空回りしないが、比較例1,2では1カ所しかないため、最大約360°空回りしてしまう。実施例2ではさらに空回りしにくく、約120°以上は空回りしない。
【0047】
また、「最初に合わせる際の確実性」は、実施例1,2がよく、比較例2が一番悪い。これは、比較例2は、ピッチPが大きく、かつ、1条ねじを用いているので、傾きやすいからである。
【0048】
回転角度とトルクの関係は、図13に示される。ここで、点線でしめされる部分については、空回りする長さを示している。
【0049】
全ての実施例、比較例で、回転角が大きくなるほどトルクは大きくなり、回転角の増加量に対してトルクの上昇量に一定の傾向が見られる。具体的には、ねじを閉め初めには、回転角の増加に対してトルクの増加が度合いが小さく、その後急激に上昇する。また、条数が大きいほど、早い回転角度で完全に閉まり、回転角の増加に対してトルクの増加の上昇の度合いが大きい。
閉め初めには、回転角の増加に対してトルク増加の度合いの小さい段階は、ねじによる摺動抵抗など起因するものであると考えられる。そして、その後の急激な上昇は、円状突起30やシール突起31の押しつけなどに起因するものと考えられる。本願明細書では、この急激なトルク上昇のことを「閉め切りトルク上昇」といい、この急激なトルク上昇する間の回転角度を「閉め切り上昇回転角」と呼ぶこととする。「閉め切り上昇回転角」は、図13において「A」に相当する部分の角度である。
【0050】
そして、チューブ容器1では「閉め切り上昇回転角」が小さい方が、操作性がよい。
これは、気密性の確保のためには、一定の力でふた部材11を押しつけることが必要である。そして、この力の確保のため、シール突起31などを変形をさせているので、「閉め切りトルク上昇」が発生する。この「閉め切りトルク上昇」におけるトルクは、比較的大きいので、力を入れて回すことが必要である。実施例1、2では、「閉め切り上昇回転角」が小さいので、閉めやすく使いやすいが、比較例1、2では、これが大きく、操作しにくい。
【0051】
「閉め切り上昇回転角」の大きさは、実施例1では約60°、実施例2では約40°であり、比較例1、2の120°に比較して小さい。「閉め切り上昇回転角」の大きさは、両手で容易にひねることができる角度が望ましく、100°以下が望ましく、また、その範囲が明確となるように20°以上が望ましい。
【0052】
また、ふた部材11を閉めこむ間に、急激にトルクが上昇する。特に、実施例1,2のチューブ容器1では、「閉め切りトルク上昇」が急激であるので、摺動抵抗のみの状態から「閉め切りトルク上昇」へ移行する時点がわかりやすい。したがって、ねじ部5が完全に閉まった状態かどうかが判断しやすく、使用者が、誤ってふたがゆるんだ状態で、チューブ容器1を保存するおそれが小さい。
絵の具などを、取り出す際に、ねじ部5に絵の具を付着させることがあるが、この場合、絵の具が付着しない場合に比べて摺動抵抗が上昇する。したがって、ふた部材11を用いて閉める際に、「閉め切りトルク上昇」へ移行するのが特にわかりにくくなるが、本発明のチューブ容器1ではそのおそれが小さい。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、ふたの開け閉めの操作がしやすく確実に気密性を保持できる絵の具用チューブ容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるチューブ容器の正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるチューブ容器の、正面側からみた断面図である。
【図3】図2の円内を拡大した断面図である。
【図4】ふたを開けた状態における、開口と円状突起付近を示している、正面側からみた断面図である。
【図5】ふたを閉じた状態における、開口と円状突起付近を示している、正面側からみた断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態におけるチューブ容器の容器部材の斜視図である。
【図7】本発明の第1の実施形態におけるチューブ容器の容器部材の、雄ねじ取付部及び先端部を除いた状態での斜視図である。
【図8】チューブ容器の正面側の断面図である。
【図9】図8の円内を拡大した断面図である。
【図10】チューブ容器の正面側の断面図である。
【図11】図9の円内を拡大した断面図である。
【図12】本発明の第2の実施形態におけるチューブ容器の斜視図である。
【図13】実施例及び比較例の、回転角度とトルクの関係を示したグラフである。
【図14】本発明の第1の実施形態におけるチューブ容器のふた部材の、内部を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 チューブ容器
5 ねじ部
10 容器部材
11 ふた部材
15 空間
16 開口
21 雄ねじ部
28 雌ねじ部
30 円状突起
【発明の属する技術分野】
本発明は、チューブ容器のキャップ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
絵の具等、液体や半固体状の流動性物質に用いられる容器として、従来よりチューブ容器が用いられている。
チューブ容器は、通常、開口を有し変形可能な容器部材と、容器部材と着脱可能なふた部材とを有している。容器部材の内部には、空間があり、流動性物質を充填することができる。また、容器部材は変形が可能であり、充填された流動性物質を押し出すことが可能である。
そして、ふた部材により、容器部材の開口を閉じて密閉状態とすることもでき、また、容器部材の開口を開放状態とすることができる。
【0003】
ふた部材による容器部材との着脱はいろいろな方式が採用されているが、その中には、容器部材を雄ねじ状として、ふた部材を雌ねじ状として、容器部材とふた部材とを係合可能とする方式がある。
上記のねじ方式では、簡単な構造でありながら、小さな力で大きな密閉力を持たせることができ、従来より広く採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
絵の具の容器としても、チューブ容器が用いられている。しかし、絵の具の容器としてチューブ容器を用いる場合、以下のような問題があった。
【0005】
第1に、絵の具を使用する際には、必要な絵の具を必要なだけ取り出すため、何回もふたを開け閉めされる。そのため、ふたの開け閉めの作業を行いやすく、また、短時間に行えることが望ましい。
第2に、絵の具は、使用後は乾燥して流動性を失うように設計されているので、乾燥しやすいものである。そのため、ふたの密閉性が重要であり、特に高い密閉性を必要とするものである。
【0006】
そこで、ふたの開け閉めの操作がしやすく確実に気密性を保持できる絵の具用チューブ容器を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そして、上記した目的を達成するための請求項1に記載の発明は、内部の空間につながる開口が設けられ変形可能な容器部材と、容器部材と着脱可能であり取り付けると開口を塞ぐふた部材とを有し、前記容器部材の空間に絵の具を充填することが可能であり、外部から容器部材を押しつけて変形させると、開口から絵の具を取り出すことが可能な絵の具用チューブ容器であって、前記容器部材には雄ねじが設けられ、前記ふた部材には雌ねじが設けられ、前記容器部材と前記ふた部材との着脱は、雄ねじ及び雌ねじからなるねじ部の係合により行うものであり、前記ねじ部の軸は開口の開口面に対して垂直方向であり、前記ねじ部は2条ねじ又は3条ねじであり、前記容器部材に前記ふた部材を取り付けた状態での、前記ねじ部における総接触角度は120°〜400°であることを特徴とする絵の具用チューブ容器である。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、2条ねじ又は3条ねじを用いているので、2カ所又は3カ所で固定できるので、ねじ部のバランスが良く、確実に安定して固定できる。また、容器部材に前記ふた部材を取り付けた状態での、前記ねじ部における総接触角度は120°〜400°であるねじ部が設けられているので、ピッチを大きくして少ない回転数で着脱ができる。そのため、ふた部材の取付、取り外しが容易である。
【0009】
請求項2に記載の発明は、内部の空間につながる開口が設けられ変形可能な容器部材と、容器部材と着脱可能であり取り付けると開口を塞ぐふた部材とを有し、前記容器部材の空間に絵の具を充填することが可能であり、外部から容器部材を押しつけて変形させると、開口から絵の具を取り出すことが可能な絵の具用チューブ容器であって、前記容器部材には雄ねじが設けられ、前記ふた部材には雌ねじが設けられ、前記容器部材と前記ふた部材との着脱は、雄ねじ及び雌ねじからなるねじ部の係合により行うものであり、前記ねじ部の軸は開口の開口面に対して垂直方向であり、前記ねじ部は2条ねじ又は3条ねじであり、前記容器部材に前記ふた部材を取り付ける際に、閉め切り直前でのトルクが急激に上昇する部分があり、トルクが急激に上昇して閉め切りまでの間である閉め切り上昇回転角が、20°〜100°であることを特徴とする絵の具用チューブ容器である。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、2条ねじ又は3条ねじであり、前記容器部材に前記ふた部材を取り付ける際に、閉め切り直前でのトルクが急激に上昇する部分があり、トルクが急激に上昇して閉め切りまでの間である閉め切り上昇回転角が、20°〜100°であるので、ねじが締まっているかどうかがわかりやすく、使用者が閉まっていない状態で保管するおそれが小さくなる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、ふた部材の内側には、容器部材にふた部材を取り付けた状態で開口側に突出する突起部が設けられ、前記突起部の外形は容器部材の開口の内側の形状と略同一であり、容器部材にふた部材を取り付けた状態では、前記突起部の先端は容器部材の開口よりも内側に位置して当該開口に密着することを特徴とする請求項1又は2に記載の絵の具用チューブ容器である。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、開口側に突出する突起部が設けられ、前記突起部の外形は容器部材の開口の内側の形状と略同一であり、容器部材にふた部材を取り付けた状態では、前記突起部の先端は容器部材の開口よりも内側に位置して当該開口に密着するので、より気密性が高くなる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、容器部材の及びふた部材は樹脂製であり、容器部材はふた部材よりも柔軟性を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の絵の具用チューブ容器である。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、容器部材及びふた部材は樹脂製であり、容器部材はふた部材よりも柔軟性を有しているので、開口からの絵の具を取り出しを容易にすることができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、容器部材にふた部材を取り付けた状態での、ねじ部における総接触角度は180°〜360°であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の絵の具用チューブ容器である。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、容器部材にふた部材を取り付けた状態での、ねじ部における総接触角度は180°〜360°であるので、ピッチを大きくして少ない回転数で着脱ができるので、ふた部材の取付や、取り外しが容易である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下さらに本発明について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態におけるチューブ容器の正面図である。図2は、本発明の第1の実施形態におけるチューブ容器の、正面側からみた断面図である。図3は、図2の円内を拡大した断面図である。図4は、ふたを開けた状態における、開口と円状突起付近を示している、正面側からみた断面図である。図5は、ふたを閉じた状態における、開口と円状突起付近を示している、正面側からみた断面図である。図6及び図7は、本発明の第1の実施形態におけるチューブ容器の容器部材の斜視図である。図8は、チューブ容器の正面側の断面図である。図9は、図8の円内を拡大した断面図である。図10は、チューブ容器の正面側の断面図である。図11は、図9の円内を拡大した断面図である。図12は、本発明の第2の実施形態におけるチューブ容器の斜視図である。図13は、実施例及び比較例の、回転角度とトルクの関係を示したグラフである。図14は、本発明の第1の実施形態におけるチューブ容器のふた部材の、内部を示した斜視図である。
【0018】
本発明の第1の実施形態のチューブ容器1は図1に示され、チューブ容器1は容器部材10とふた部材11を有している。
容器部材10を概説すると、外観は棒状であり、筒の一方が閉塞したような形状であり、厚みは全体的にほぼ同じである。容器部材10は、本体部14、雄ねじ取付部17及び先端部23を有している。そして、本体部14と雄ねじ取付部17は段部18を介して段状に連続し、雄ねじ取付部17と先端部23は傾斜部22を介して縮径しながら連続している。
図1、図6に示されるように、本体部14、雄ねじ部17及び先端部23は筒状であり、特に、雄ねじ取付部17及び先端部23は円筒状である。そして、本体部14の、雄ねじ取付部17と反対側は閉塞しており、また、先端部23には開口16が設けられている。雄ねじ取付部17は本体部14に比べて細く、また、先端部23は雄ねじ取付部17に比べて細い。そして、後述する空間15も同様の傾向であり、開口16の大きさは、本体部14の内部の、長手方向に垂直方向の断面の大きさより小さい。
【0019】
容器部材10の内部には空間15を有している。そして、空間15は、本体部14、雄ねじ取付部17及び先端部23の内部であり、空間15は開口16とつながっている。さらに、空間15は開口16を通じて外部とつながり、開口16以外の部分では外部とつながっていない。そのため、開口16が閉じられると、空間15は密閉状態となる。また、空間15の占める割合は、本体部14の内部がほとんどを占めており、他の部分は少ない。
【0020】
雄ねじ取付部17には、雄ねじ部21が設けられている。雄ねじ部21は、2条ねじの雄ねじとして機能するものであり、具体的には径方向の外側に向かって突出する螺旋突条21aが2条設けられている。そして、2条の螺旋突条21aは、いずれも同じ長さであり、容器部材10の外周をほぼ一周する長さである。雄ねじ部21の軸(仮想の中心軸)は、容器部材10の長手方向に対して垂直方向と平行であり、前記した空間15の断面の中心をつなぐ線とほぼ一致する。
そして、雄ねじ部21と、後述するふた部材11の雌ねじ部28により、チューブ容器1のねじ部5となる。詳細については後述する。
【0021】
先端部23は、雄ねじ取付部17に比べて小径の円筒状であり、その先端に開口16が設けられている。すなわち、開口16は、容器部材10の端部に位置し、また、その開口16を形成する面は、容器部材10の長手方向に垂直方向である。
【0022】
次に、ふた部材11について説明する。
ふた部材11を概説すると、円筒の一端側を封鎖した様な形状である。すなわち、ふた部材11には、円筒部25があり、その方の端面は天面部26で封鎖され、他方の端面は、開口27となっている。開口27は円筒部25の天面部26とは反対側に位置している。円筒部25の内径は、容器部材10の雄ねじ取付部17の外径よりもやや小さい。
【0023】
また、図2に示されるように、ふた部材11の内部には雌ねじ部28、円状突起30及びシール突起31が設けられている。
雌ねじ部28は、前記した雄ねじ部21と係合(螺合)することが可能である。そして、雌ねじ部28は2条ねじの雌ねじとして機能するものであり、具体的には径方向の内側に向かって突出する螺旋突条28aが2条設けられている。そして、2条の螺旋突条28aは、同じ長さであり、容器部材10をほぼ一周する長さである。雄ねじ部21の軸は、ふた部材11の円筒部25の軸とほぼ一致する。
【0024】
円状突起30は、天面部26の円筒部25側であるふた部材11の内側に、設けられている。そして、円状突起30の形状は円筒状であり、円状突起30の軸と円筒部25の軸がほぼ一致するように設けられている。円状突起30の外径は容器部材10の先端部23の開口16の内径とほぼ同じであり、円状突起30の高さは、先端部23の長さとほぼ等しい。円状突起30の外周の先端部分は丸みを帯びている。
さらに、円状突起30の外側であって、天面部26の円筒部25側であるふた部材11の内側には、シール突起31が設けられており、後述するように、容器部材10にふた部材11を取り付けると、シール突起31が容器部材10の先端部23の開口16の端面と密着する。
【0025】
円状突起30の外径に対する軸方向の長さは、5〜100%が望ましく、さらに望ましくは10〜50%が望ましい。又、シール突起31の外径に対する軸方向の長さは、1〜10%が望ましく、さらに望ましくは2〜5%が望ましい。
【0026】
円筒部25の外側は軸方向に平行に溝(図示せず)が設けられており、容器部材10にふた部材11を取り付ける際などに、より確実にふた部材11を掴むことができるようになっている。
【0027】
容器部材10及びふた部材11は、樹脂製である。容器部材10は、柔軟性を有しており、手でつまむことにより変形可能であり、変形することにより空間15の体積を減少させることが可能である。なお、容器部材10は、変形可能であれば良く、いわゆるラミネートチューブを用いることができる。
また、ふた部材11は、容器部材10よりも硬く、手でつまむ程度ではほとんど変形しない。
【0028】
容器部材10及びふた部材11は、公知の方法により成形が可能である。具体的には、容器部材10はブロー成形によって成形され、また、ふた部材11は射出成形により成形されている。また、ふた部材11のねじは2条ねじであるので、成型時に抜きやすい。
【0029】
さらに、ねじ部5について詳しく説明する。
上記したように、ねじ部5は2条ねじである。図6,7に示されるように、容器部材10の螺旋突条21aは2条設けられて、交互に位置している。そして、ふた部材11の螺旋突条28aについても、2条設けられている。そして、螺旋突条21aは、雌ねじ部28の螺旋突条28a同士の間の螺旋状の螺旋溝28bに進入し、螺旋突条28aは、雄ねじ部21の螺旋突条21a同士の間の螺旋状の溝21bに進入することにより、ねじ部5は係合する。
雄ねじを構成する2条の螺旋突条21aは、互いに端緒部が180°離れた位置にある。雌ねじを構成する螺旋突条28aについても同様であり、互いに端緒部が180°離れた位置にある。
【0030】
図1に示されるように、ねじ部5のリード角Lは、3〜10°が望ましく、さらに望ましくは、5〜8°が望ましい。容器部材10の螺旋突条21a及びふた部材11の螺旋突条28aの径方向の長さ(突起の高さ)は、雄ねじ部21の外径に対して、3〜15%が望ましく、さらに望ましくは5〜10%が望ましい。ねじのピッチPを条数nで割った値(P/n)、すなわち、隣り合う螺旋突条21aの軸方向の間隔は、円状突起30の軸方向の長さに対して、50〜200%程度が望ましい。
【0031】
図2、図3、図6、図14に示されるように、螺旋突条21a及び螺旋突条28aの断面形状は台形状であって、のこ歯ねじ状である。そして、螺旋突条21aの表面には、水平部21e、傾斜部21c及び垂直部21dを有している。また、螺旋突条28aの表面には、水平部28e、傾斜部28c及び垂直部28dを有している。
螺旋突条21aの断面の先端部23側の傾斜している部分が傾斜部21cであり、傾斜部21cの反対側が水平部21eであり、径方向の先端側が垂直部21dである。そして、水平部21eはねじ部5の軸の垂直方向に対して平行であり、また、垂直部21dは螺旋突条21aの付け根の長さよりも短い。
螺旋突条28aの断面の開口27側の傾斜している部分が傾斜部28cであり、傾斜部28cの反対側が水平部28eであり、径方向の先端側が垂直部28dである。そして、水平部28eはねじ部5の軸の垂直方向に対して平行であり、また、垂直部28dは螺旋突条28aの付け根の長さよりも短い。
【0032】
そして、ねじ部5を螺合すると、螺旋突条21aは螺旋状の溝28bに進入し、螺旋突条28aは螺旋状の溝21bに進入していく。ねじ部5は、閉めていくほど、容器部材10とふた部材11との摩擦力が上昇するような構造となっている。かかる構造は、容器部材10とふた部材11とを密着性を大きくすることができ、空間15内部に絵の具が充填されている場合に、絵の具の乾燥を防止することができる。具体的には、図10,図11に示されるように、ねじ部5を閉めるほど、雄ねじ取付部17と円筒部25が密着する構造でも良く、図2,3に示されるように、ねじ部5を閉めるほど、螺旋突条28aの垂直部28dが螺旋状の溝21bと密着する構造でも良く、図8,図9に示されるように、ねじ部5を閉めるほど、螺旋突条21aの水平部21eが螺旋突条28aの水平部28eと密着する構造でも良い。
【0033】
また、容器部材10とふた部材11とを完全に閉めると、図4の状態から図5の状態となり、シール突起31が先端部23に押しつけられて密着し、また、円状突起30の外周が先端部23の内側に密着する。そして、上記した密着により、空間15が気密状態となる。また、前記の密着部から反発力が発生する。
【0034】
容器部材10とふた部材11とを完全に螺合した状態での総接触角度は、120°〜400°であり、さらに好ましくは、180°〜360°である。総接触角度は、完全に螺合した状態での螺旋突条21aと螺旋突条28aとが接触する部分のねじの軸を中心にした角度の合計である。例えば、2条ねじの場合には、180°回転させると、1条につき180°接触するので、総接触角度は360°となる。
総接触角度が大きいとふた部材11を閉める際に操作しにくく、総接触角度が小さいと、ふた部材11の密着が不確実になりやすい。しかし、チューブ容器1では、総接触角度は、120°〜400°であるので、閉める際に操作しやすく、ふた部材11の密着を確実にすることができる。
【0035】
次に、第2の実施形態におけるチューブ容器40について説明する。
チューブ容器40は図12に示されており、チューブ容器40の雄ねじ部41は、第1の実施形態のチューブ容器1とは異なり、小さい突起42を螺旋状に配置した螺旋突条部41aが2条設けられている。別の見方をすれば、雄ねじ部41は軸方向に複数の溝43を有する螺旋突条部41aが2条設けられているものである。
なお、螺旋突条部41aの配置については、第1の実施形態のチューブ容器1の螺旋突条21aと同じであり、また他の構造についても、第1の実施形態のチューブ容器1と同じである。
【0036】
そして、チューブ容器40は、第1の実施形態のチューブ容器1と同様に、ふたの開け閉めの操作がしやすく確実に気密性を保持できる。さらに、ふたの開け閉めの際のねじ部5の接触面積を少なくして摺動抵抗を低減することができる。そして、螺旋状の溝21bに絵の具が付着しても、ねじ部5の摺動によりかかる絵の具が溝43へと退避して、摺動抵抗の増加を低減することができる。
【0037】
【実施例】
チューブ容器1を試作した(実施例1,2及び比較例1,2)。そして、これらのチューブ容器1について、開け閉め時の操作性などを比較した。試作した内容は以下に示すが、ねじ部5以外の構造については、実施例も比較例も同一である。
【0038】
(実施例1)
実施例1のチューブ容器1では、ねじ部5を2条ねじとし、容器部材10の2条の螺旋突条21aの回転角度をそれぞれ約360°とし、2条の合計で720°とした。また、ふた部材11の螺旋突条28aも同様に、2条の螺旋突条21aの回転角度をそれぞれ約360°とし、2条の合計で720°とした。
また、螺旋突条21a及び螺旋状の溝21bの幅及び径方向の長さ(突起高さ、溝深さ)は、ほぼ同じ大きさとした。リード角Lは、約6.7°である。円状突起30の軸方向の長さは、ピッチPの半分(P/2)とほぼ同じ大きさとした。容器部材10とふた部材11とを完全に螺合した状態では、一組の螺旋突条21aと螺旋突条28aとの接触角度は約160°である。また、総接触角度は320°である。
【0039】
(実施例2)
実施例2のチューブ容器1では、ねじ部5を3条ねじとし、容器部材10の3条の螺旋突条21aの回転角度をそれぞれ約240°とし、3条の合計で720°とした。また、螺旋突条21a及び螺旋状の溝21bの幅及び径方向の長さ(突起高さ、溝深さ)は、実施例1とほぼ同じ大きさとし、リード角Lは、実施例1と比較して約1.5倍であり、約10°である。
また、円状突起30の軸方向の長さは、ピッチPの3分の1(P/3)とほぼ同じ大きさとした。容器部材10とふた部材11とを閉めた状態では、一組の螺旋突条21aと螺旋突条28aとの接触角度は約107°である(螺合に寄与していない部分がある)。また、総接触角度は約320°である。
【0040】
(比較例1)
比較例1では、ねじ部5を1条ねじとし、
容器部材10の螺旋突条21aの回転角度を約720°とした。また、螺旋突条21a及び螺旋状の溝21bの幅及び径方向の長さ(突起高さ、溝深さ)は、実施例1とほぼ同じ大きさとし、リード角Lは、実施例1と比較して約半分であり、約3.4°である。
また、円状突起30の軸方向の長さは、ピッチPとほぼ同じ大きさとした。容器部材10とふた部材11とを完全に螺合した状態では、螺旋突条21aと螺旋突条28aとのとの接触角度は約320°である。また、総接触角度は320°である。
【0041】
(比較例2)
比較例2では、実施例1の螺旋突条21aと当該螺旋突条21aに対応する螺旋状の溝28bを取り除き、その他の形状等については実施例1と同じとした。したがって、ねじ部5は1条ねじであり、螺旋突条21a及び螺旋突条28aの長さは約1周であり、約360°である。
【0042】
実施例1、2、比較例1については、ねじ部5の条数は異なるが、ピッチPを条数nで割った値をほぼ同じとしているので、螺旋突条21aの合計長さ及び螺旋突条21a同士の間隔(螺旋状の溝21bの幅)は同じである。
【0043】
そして、上記の実施例1,2、比較例1,2について、容器部材10とふた部材11を螺合や離合する場合の操作性について調べて比較した。また、回転角度とトルクの関係を調べて比較した。
【0044】
先ず操作性について、以下の点について確認した。具体的には、ふた部材11を容器部材10に取り付ける際の、「空回りする度合いの大きさ」と、「最初に合わせる際の確実性」を調べた。
【0045】
【表1】
【0046】
表1に示されるように、「空回りする度合いが大きさ」については、実施例1,2が小さく、これに対し、比較例1,2では大きい。これは、容器部材10とふた部材11を相対的に回転させる際に、実施例1ではくいつきの端緒が2カ所あり、約180°以上空回りしないが、比較例1,2では1カ所しかないため、最大約360°空回りしてしまう。実施例2ではさらに空回りしにくく、約120°以上は空回りしない。
【0047】
また、「最初に合わせる際の確実性」は、実施例1,2がよく、比較例2が一番悪い。これは、比較例2は、ピッチPが大きく、かつ、1条ねじを用いているので、傾きやすいからである。
【0048】
回転角度とトルクの関係は、図13に示される。ここで、点線でしめされる部分については、空回りする長さを示している。
【0049】
全ての実施例、比較例で、回転角が大きくなるほどトルクは大きくなり、回転角の増加量に対してトルクの上昇量に一定の傾向が見られる。具体的には、ねじを閉め初めには、回転角の増加に対してトルクの増加が度合いが小さく、その後急激に上昇する。また、条数が大きいほど、早い回転角度で完全に閉まり、回転角の増加に対してトルクの増加の上昇の度合いが大きい。
閉め初めには、回転角の増加に対してトルク増加の度合いの小さい段階は、ねじによる摺動抵抗など起因するものであると考えられる。そして、その後の急激な上昇は、円状突起30やシール突起31の押しつけなどに起因するものと考えられる。本願明細書では、この急激なトルク上昇のことを「閉め切りトルク上昇」といい、この急激なトルク上昇する間の回転角度を「閉め切り上昇回転角」と呼ぶこととする。「閉め切り上昇回転角」は、図13において「A」に相当する部分の角度である。
【0050】
そして、チューブ容器1では「閉め切り上昇回転角」が小さい方が、操作性がよい。
これは、気密性の確保のためには、一定の力でふた部材11を押しつけることが必要である。そして、この力の確保のため、シール突起31などを変形をさせているので、「閉め切りトルク上昇」が発生する。この「閉め切りトルク上昇」におけるトルクは、比較的大きいので、力を入れて回すことが必要である。実施例1、2では、「閉め切り上昇回転角」が小さいので、閉めやすく使いやすいが、比較例1、2では、これが大きく、操作しにくい。
【0051】
「閉め切り上昇回転角」の大きさは、実施例1では約60°、実施例2では約40°であり、比較例1、2の120°に比較して小さい。「閉め切り上昇回転角」の大きさは、両手で容易にひねることができる角度が望ましく、100°以下が望ましく、また、その範囲が明確となるように20°以上が望ましい。
【0052】
また、ふた部材11を閉めこむ間に、急激にトルクが上昇する。特に、実施例1,2のチューブ容器1では、「閉め切りトルク上昇」が急激であるので、摺動抵抗のみの状態から「閉め切りトルク上昇」へ移行する時点がわかりやすい。したがって、ねじ部5が完全に閉まった状態かどうかが判断しやすく、使用者が、誤ってふたがゆるんだ状態で、チューブ容器1を保存するおそれが小さい。
絵の具などを、取り出す際に、ねじ部5に絵の具を付着させることがあるが、この場合、絵の具が付着しない場合に比べて摺動抵抗が上昇する。したがって、ふた部材11を用いて閉める際に、「閉め切りトルク上昇」へ移行するのが特にわかりにくくなるが、本発明のチューブ容器1ではそのおそれが小さい。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、ふたの開け閉めの操作がしやすく確実に気密性を保持できる絵の具用チューブ容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるチューブ容器の正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるチューブ容器の、正面側からみた断面図である。
【図3】図2の円内を拡大した断面図である。
【図4】ふたを開けた状態における、開口と円状突起付近を示している、正面側からみた断面図である。
【図5】ふたを閉じた状態における、開口と円状突起付近を示している、正面側からみた断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態におけるチューブ容器の容器部材の斜視図である。
【図7】本発明の第1の実施形態におけるチューブ容器の容器部材の、雄ねじ取付部及び先端部を除いた状態での斜視図である。
【図8】チューブ容器の正面側の断面図である。
【図9】図8の円内を拡大した断面図である。
【図10】チューブ容器の正面側の断面図である。
【図11】図9の円内を拡大した断面図である。
【図12】本発明の第2の実施形態におけるチューブ容器の斜視図である。
【図13】実施例及び比較例の、回転角度とトルクの関係を示したグラフである。
【図14】本発明の第1の実施形態におけるチューブ容器のふた部材の、内部を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 チューブ容器
5 ねじ部
10 容器部材
11 ふた部材
15 空間
16 開口
21 雄ねじ部
28 雌ねじ部
30 円状突起
Claims (5)
- 内部の空間につながる開口が設けられ変形可能な容器部材と、容器部材と着脱可能であり取り付けると開口を塞ぐふた部材とを有し、前記容器部材の空間に絵の具を充填することが可能であり、外部から容器部材を押しつけて変形させると、開口から絵の具を取り出すことが可能な絵の具用チューブ容器であって、前記容器部材には雄ねじが設けられ、前記ふた部材には雌ねじが設けられ、前記容器部材と前記ふた部材との着脱は、雄ねじ及び雌ねじからなるねじ部の係合により行うものであり、前記ねじ部の軸は開口の開口面に対して垂直方向であり、前記ねじ部は2条ねじ又は3条ねじであり、前記容器部材に前記ふた部材を取り付けた状態での、前記ねじ部における総接触角度は120°〜400°であることを特徴とする絵の具用チューブ容器。
- 内部の空間につながる開口が設けられ変形可能な容器部材と、容器部材と着脱可能であり取り付けると開口を塞ぐふた部材とを有し、前記容器部材の空間に絵の具を充填することが可能であり、外部から容器部材を押しつけて変形させると、開口から絵の具を取り出すことが可能な絵の具用チューブ容器であって、前記容器部材には雄ねじが設けられ、前記ふた部材には雌ねじが設けられ、前記容器部材と前記ふた部材との着脱は、雄ねじ及び雌ねじからなるねじ部の係合により行うものであり、前記ねじ部の軸は開口の開口面に対して垂直方向であり、前記ねじ部は2条ねじ又は3条ねじであり、前記容器部材に前記ふた部材を取り付ける際に、閉め切り直前でのトルクが急激に上昇する部分があり、トルクが急激に上昇して閉め切りまでの間である閉め切り上昇回転角が、20°〜100°であることを特徴とする絵の具用チューブ容器。
- ふた部材の内側には、容器部材にふた部材を取り付けた状態で開口側に突出する突起部が設けられ、前記突起部の外形は容器部材の開口の内側の形状と略同一であり、容器部材にふた部材を取り付けた状態では、前記突起部の先端は容器部材の開口よりも内側に位置して当該開口に密着することを特徴とする請求項1又は2に記載の絵の具用チューブ容器。
- 容器部材及びふた部材は樹脂製であり、容器部材はふた部材よりも柔軟性を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の絵の具用チューブ容器。
- 容器部材にふた部材を取り付けた状態での、ねじ部における総接触角度は180°〜360°であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の絵の具用チューブ容器。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003045183A JP2004250085A (ja) | 2003-02-21 | 2003-02-21 | 絵の具用チューブ容器 |
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JP2003045183A JP2004250085A (ja) | 2003-02-21 | 2003-02-21 | 絵の具用チューブ容器 |
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ID=33027620
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004250085A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010042685A (ja) * | 2009-11-18 | 2010-02-25 | Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd | 樹脂容器 |
WO2010084873A1 (ja) | 2009-01-22 | 2010-07-29 | 国立大学法人 横浜国立大学 | 絵の具セット |
JP2011246198A (ja) * | 2010-04-30 | 2011-12-08 | Pentel Corp | 容器 |
JP2012506769A (ja) * | 2008-10-29 | 2012-03-22 | サタ ゲーエムベーハー アンド カンパニー カーゲー | ペイントスプレーガン用グラビティカップ |
JP2017057009A (ja) * | 2015-09-15 | 2017-03-23 | 天龍化学工業株式会社 | ねじ蓋式容器 |
JP2018188161A (ja) * | 2017-04-28 | 2018-11-29 | 株式会社吉野工業所 | ねじキャップ |
-
2003
- 2003-02-21 JP JP2003045183A patent/JP2004250085A/ja active Pending
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