JP2013163545A - キャップ付容器、キャップ付検体容器、およびキャップ - Google Patents

キャップ付容器、キャップ付検体容器、およびキャップ Download PDF

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Abstract

【課題】 収容物を最初に取り出す際に、1回の操作で、内蓋の開栓と外蓋の別離を可能にするキャップ付容器等を得る。
【解決手段】 このキャップ付容器は、容器本体1、内蓋2、および外蓋3を有する。内蓋2は、内蓋2の略中央に形成され外蓋3に結合された結合部26と、周回切裂溝28と、結合部26の周囲から渦巻状に延び周回切裂溝28に到達する渦巻切裂溝29とを有する。また、外蓋3は、内蓋2とネジ23,31で締結されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、キャップ付容器、キャップ付検体容器、およびキャップに関するものである。
あるキャップ付容器は、中栓とオーバーキャップとを有し、オーバーキャップを容器本体から別離させる際の回転方向とは逆方向へ回すことで、中栓が開栓される(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2011−162215号公報 特開2011−225220号公報
しかしながら、上述のキャップ付容器では、第1の操作として、中栓が開栓させるためにオーバーキャップを回転させる操作を行った後に、第2の操作として、オーバーキャップを容器本体から別離させるためにオーバーキャップを反対方向へ回転させる操作を行う必要がある。つまり、収容物を最初に取り出す際に、中栓の開栓のための操作とオーバーキャップの別離のための操作という、2回の操作を行う必要があり、不便である。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、収容物を最初に取り出す際に、1回の操作で、内蓋の開栓と外蓋の別離を可能にするキャップ付容器、キャップ付検体容器およびキャップを得ることを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明では以下のようにした。
本発明に係るキャップ付容器は、容器本体と、その容器本体に固定される内蓋と、外蓋とを備える。そして、内蓋は、内蓋の略中央に形成され外蓋に結合された結合部と、周回切裂溝と、結合部の周囲から渦巻状に延び周回切裂溝に到達する渦巻切裂溝とを有する。また、外蓋は、容器本体および内蓋の少なくとも一方とネジで締結されている。
これにより、外蓋を回転させて容器本体および内蓋から別離する際に、渦巻切裂溝が切り裂かれていく。そして、渦巻切裂溝から延びる周回切裂溝が切り裂かれると内蓋に開口が形成され、内蓋が開栓される。したがって、収容物を最初に取り出す際に、1回の操作での、内蓋の開栓と外蓋の別離が可能となる。
また、本発明に係るキャップ付容器は、上記のキャップ付容器に加え、次のようにしてもよい。この場合、結合部は、内蓋の一方の面側に形成されており、渦巻切裂溝は、内蓋の他方の面側に形成されている。
これにより、結合部の引張りによって渦巻切裂溝が切り裂かれやすくなる。
また、本発明に係るキャップ付容器は、上記のキャップ付容器のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、結合部は、外蓋に対する内蓋の軸方向の移動および周方向の回転を規制する。
また、本発明に係るキャップ付容器は、上記のキャップ付容器のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、結合部は、外蓋に対する内蓋の軸方向の移動を規制し、外蓋に対する内蓋の周方向の回転を規制しない。
また、本発明に係るキャップ付容器は、上記のキャップ付容器のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、渦巻切裂溝は、ネジにより容器本体から別離させる際の外蓋の回転方向に沿って、中心から当該渦巻切裂溝までの距離が大きくなっていく。
これにより、外蓋を回転させる際に小さい回転トルクで渦巻切裂溝を切り裂くことができる。
また、本発明に係るキャップ付容器は、上記のキャップ付容器のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、内蓋と容器本体は、ネジで互いに固定される。そして、内蓋と容器本体とを互いに固定させるネジの向きは、外蓋と内蓋とを締結するネジの向きとは逆である。
これにより、外蓋を別離させる際に、内蓋が容器本体から別離されにくくなる。
また、本発明に係るキャップ付容器は、上記のキャップ付容器のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、内蓋と容器本体とは、ネジで互いに固定される。そして、内蓋と容器本体とを互いに固定させるネジのリード角は、そのリード角の正接が内蓋と容器本体との間の静摩擦係数より大きくなる角度とされている。
これにより、内蓋(および外蓋)を軸方向に沿って容器本体に押すことで簡単に容器本体に内蓋(および外蓋)を締結させることができる。
本発明に係るキャップ付検体容器は、検体容器本体と、その検体容器本体のキャップとを備える。そのキャップは、内蓋、および内蓋とネジで締結されている外蓋を有する。そして、内蓋は、内蓋の略中央に形成され外蓋に結合された結合部と、周回切裂溝と、結合部の周囲から渦巻状に延び周回切裂溝に到達する渦巻切裂溝とを有する。
これにより、収容物である検体を検体容器本体へ入れた後、キャップで検体容器本体に栓をすることができるため、検体を検体容器本体へ入れた後の気密性を高めることができるとともに、その後、検体を取り出す際に、1回の操作で、内蓋の開栓と外蓋の別離とを行うことができる。したがって、検体容器の気密性と操作性が両立される。
また、本発明に係るキャップ付検体容器は、上記のキャップ付検体容器に加え、次のようにしてもよい。この場合、検体容器本体は、嵌合部を有し、キャップの内蓋は、検体容器本体の嵌合部にアンダーカット嵌合する嵌合部を有する。
これにより、収容物である検体を検体容器本体へ入れた後、キャップで検体容器本体に強固に栓をすることができるため、検体を検体容器本体へ入れた後の気密性を高めることができるとともに、その後、検体を取り出す際に、外蓋の別離の際に、内蓋が検体容器本体から別離しにくくなる。
また、本発明に係るキャップ付検体容器は、上記のキャップ付検体容器のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、内蓋と検体容器本体とは、ネジで互いに固定される。そして、内蓋と検体容器本体とを互いに固定させるネジの向きは、外蓋と内蓋とを締結するネジの向きとは逆である。
これにより、外蓋を別離させる際に、内蓋が検体容器本体から別離されにくくなる。
また、本発明に係るキャップ付検体容器は、上記のキャップ付検体容器のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、内蓋と検体容器本体とは、ネジで互いに固定される。そして、内蓋と検体容器本体とを互いに固定させるネジのリード角は、そのリード角の正接が内蓋と検体容器本体との間の静摩擦係数より大きくなる角度とされている。
これにより、キャップを軸方向に沿って検体容器本体に押すことで簡単に検体容器本体にキャップを締結させることができる。例えば、検体容器本体に検体を入れる場合、通常、一方の手に、検体容器本体とキャップを持ち、他方の手で、検体容器本体に検体を入れる。このため、検体容器本体に検体を入れた後、片方の手でキャップを検体容器本体に押し込むだけで、ただちに、キャップを検体容器本体に締結することができ、検体を検体容器本体に入れる際の操作性も良好となる。
本発明に係るキャップは、内蓋と、その内蓋とネジで締結されている外蓋を備える。そして、内蓋は、内蓋の略中央に形成され外蓋に結合された結合部と、周回切裂溝と、結合部の周囲から渦巻状に延び周回切裂溝に到達する渦巻切裂溝とを有する。
これにより、外蓋を回転させて内蓋から別離する際に、渦巻切裂溝が切り裂かれていく。そして、渦巻切裂溝から延びる周回切裂溝が切り裂かれると内蓋に開口が形成され、内蓋が開栓される。したがって、収容物を最初に取り出す際に、1回の操作での、内蓋の開栓と外蓋の別離が可能となる。
本発明によれば、キャップ付容器等において、収容物を最初に取り出す際に、1回の操作での、内蓋の開栓と外蓋の別離が可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1に係るキャップ付容器の構成を示す切欠端面図である。 図2は、図1に示す容器本体の一部、内蓋、および外蓋の端面図である。 図3は、図1に示す容器本体に形成されている雄ネジの一例を示す側面展開図である。 図4は、図1に示す内蓋に形成されている渦巻切裂溝および周回切裂溝の形状の一例を示す底面図である。 図5は、図1に示す内蓋の結合部における嵌合部、および外蓋の結合部における嵌合部の一例を示す斜視図である。 図6は、図1に示すキャップ付容器における内蓋の開栓時の動作について説明する端面図(1)である。 図7は、図1に示すキャップ付容器における内蓋の開栓時の動作について説明する端面図(2)である。 図8は、図1に示すキャップ付容器における内蓋の開栓時の動作について説明する端面図(3)である。 図9は、本発明の実施の形態2に係るキャップ付検体容器の構成を示す側面図である。 図10は、図9に示す検体容器本体の一部、内蓋、および外蓋の端面図である。 図11は、図9に示すキャップ付検体容器における内蓋の開栓時の動作について説明する端面図である。 図12は、本発明の実施の形態3に係るキャップ付容器の構成を示す切欠端面図である。 図13は、図12に示す容器本体の一部、内蓋、および外蓋の端面図である。 図14は、実施の形態4における内蓋の結合部および外蓋の結合部の一例を示す斜視図である。
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るキャップ付容器の構成を示す切欠端面図である。図2は、図1に示す容器本体1の一部、内蓋2、および外蓋3の端面図である。
図1および図2に示すように、実施の形態1に係るキャップ付容器は、容器本体1、内蓋2、および外蓋3を有する。容器本体1は、略円筒形を有し、一端に開口を有する。容器本体1の材質は、ガラス、樹脂(例えばポリエチレンまたはポリプロピレン)などとされる。また、内蓋2および外蓋3の材質は、樹脂(例えばポリエチレンまたはポリプロピレン)などとされ、内蓋2および外蓋3は既存の樹脂成形技術によって成形される。
実施の形態1では、内蓋2は、内筒21と、内筒21の外周面から延びる外筒22とを有する。外筒22の外周面には雄ネジ23が形成されている。実施の形態1では、雄ネジ23は、多条ネジであって、4本のネジ山を有する。図3は、図1に示す容器本体1に形成されている雄ネジ23の一例を示す側面展開図である。なお、図3は、側面の半周分(つまり、2本のねじ山)を示している。
また、延設筒24が内筒21から略平行に延びている。さらに、中栓部25が、中心軸Xに略垂直な方向に沿って内筒21から延びており、内筒21の開口を封止している。
中栓部25の一方の面には、その略中央から略垂直に延びる略円柱状の結合部26が形成されている。結合部26の先端部には、内蓋2と外蓋3とを結合させるための嵌合部27が形成されている。
中栓部25の他方の面には、周回切裂溝28と、結合部26の周囲から渦巻状に延び周回切裂溝28に到達する渦巻切裂溝29が形成されている。この実施の形態1では、渦巻切裂溝29および周回切裂溝28の、溝の延長方向に垂直な断面は、略三角形の形状を有する。図4は、図1に示す内蓋2に形成されている渦巻切裂溝29および周回切裂溝28の形状の一例を示す底面図である。図4に示すように、渦巻切裂溝29は、ネジ23,31により容器本体1から別離させる際の外蓋3の回転方向に沿って、中栓部25の略中心から当該渦巻切裂溝29までの距離が大きくなっていくように形成されている。
また、外蓋3は、略円形の天板部と、その天板部から略垂直に延びる円筒部とを有し、その円筒部には、内蓋2の雄ネジ23に対応する雌ネジ31が形成されている。また、インナーリング32が、内蓋2の延設筒24に当接する位置において、天板部から延びている。さらに、外蓋3では、略円柱状の結合部33が天板部の略中央から略垂直に延びており、その先端部には、嵌合部27に嵌合する嵌合部34が形成されている。
図5は、図1に示す内蓋2の結合部26における嵌合部27、および外蓋3の結合部33における嵌合部34の一例を示す斜視図である。図5に示すように、嵌合部27,34は、嵌合部27を嵌合部34に押し込むことで、アンダーカット嵌合し、これにより、内蓋2が外蓋3に固定され、外蓋3に対する内蓋2の軸X方向の移動が規制される。
なお、実施の形態1では、嵌合部27と嵌合部34との周方向の相対的な回転は規制されておらず、両者の間に摩擦力以上の回転力が加わると、両者が相対的に回転する。
さらに、外蓋3は、内蓋2とネジ23,31で締結され、その際に、嵌合部27が嵌合部34に押し込まれて、内蓋2が外蓋3に固定される。また、その際に、延設筒24がインナーリング32に当接する。これにより、内蓋2と外蓋3との接触箇所の気密性が確保される。
また、内蓋2の内筒21と外筒22との間に容器本体1の開口部が押し込まれることで、内蓋2が容器本体1に固定される。これにより、内蓋2と容器本体1との接触箇所の気密性が確保される。
例えば、内蓋2を外蓋3に固定し、他方で容器本体1に収容物を入れる。その後、内蓋2および外蓋3を容器本体1に固定することで栓がされる。あるいは、容器本体1に収容物を入れた後、内蓋2で、容器本体1に栓をし、その後に、外蓋3を内蓋2に固定するようにしてもよい。
次に、上記実施の形態1に係るキャップ付容器における内蓋2の開栓時の動作について説明する。図6〜図8は、図1に示すキャップ付容器における内蓋2の開栓時の動作について説明する端面図である。
(図3に示すネジ23の場合には、外蓋3を上から見て時計周りの方向に)容器本体1および内蓋2に対して外蓋3を回転させることで、外蓋3は、ネジ23,31に沿って、軸Xを中心にして回転しつつ、軸X方向へ移動する。これにより、結合部33も同様に動くため、結合部26は、外蓋3の方向へ引っ張られる。
図6および図7に示すように、この引張力によって、まず、渦巻切裂溝29の一端(中栓部25の中心付近の端部)の肉薄部分が切り裂かれ、その後、外蓋3の動きに従って、切り裂きが渦巻切裂溝29を進行していく。
さらに、その後、ネジ23,31の締結が解除されたときに、切り裂きが渦巻切裂溝29の終わりを経て周回切裂溝28の終わりに到達していれば、その時点で、図8に示すように、周回切裂溝28の周回形状と同一形状の開口が、中栓部25に形成されている。
また、ネジ23,31の締結が解除されたときに、切り裂きが周回切裂溝28の終わりに到達していない場合、外蓋3を内蓋2から離開させることで、切り裂きがさらに進行して周回切裂溝28の終わりに到達し、図8に示すように、周回切裂溝28の周回形状と同一形状の開口が、中栓部25に形成される。
以上のように、上記実施の形態1によれば、内蓋2は、内蓋2の略中央に形成され外蓋3に結合された結合部26と、周回切裂溝28と、結合部26の周囲から渦巻状に延び周回切裂溝28に到達する渦巻切裂溝29とを有する。また、外蓋3は、内蓋2とネジ23,31で締結されている。
これにより、外蓋3を回転させて容器本体1および内蓋2から別離する際に、渦巻切裂溝29が切り裂かれていく。そして、渦巻切裂溝29から延びる周回切裂溝28が切り裂かれると内蓋2に開口が形成され、内蓋2が開栓される。したがって、収容物を最初に取り出す際に、1回の操作での、内蓋2の開栓と外蓋3の別離が可能となる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係るキャップ付検体容器は、収容物である検体を入れた後にキャップによる栓をし、検体の分析時に開栓することができるようにした容器である。検体とは、分析対象のサンプルであって、例えば、医療関連の検体としては、尿、便、血液などがある。
図9は、本発明の実施の形態2に係るキャップ付検体容器の構成を示す側面図である。図10は、図9に示す検体容器本体101の一部、内蓋102、および外蓋103の端面図である。図9および図10に示すように、実施の形態2に係るキャップ付検体容器は、検体容器本体101、並びに内蓋102および外蓋103を有するキャップ104を有する。
検体容器本体101は、略円筒形を有し、一端に開口を有する。検体容器本体101の材質は、ガラス、樹脂(例えばポリエチレンまたはポリプロピレン)などとされる。また、内蓋102および外蓋103の材質は、樹脂(例えばポリエチレンまたはポリプロピレン)などとされ、内蓋102および外蓋103は既存の樹脂成形技術によって成形される。
検体容器本体101の開口部付近には、検体容器本体101と内蓋102とを互いに固定するための雄ネジ111および円周リブ112が形成されている。実施の形態2では、雄ネジ111は、多条ネジであって、4本のネジ山を有する。
実施の形態2では、内蓋102は、インナーリング121および外筒122を有する。外筒122の外周面には雄ネジ123が形成されており、外筒122の内周面には雌ネジ124が形成されている。実施の形態2では、雄ネジ123は、多条ネジであって、実施の形態1の雄ネジ23と同様の4本のネジ山を有する。また、実施の形態2では、雌ネジ124は、多条ネジである。雄ネジ123は、内蓋102と外蓋103とを互いに締結するためのものであって、雌ネジ124は、検体容器本体101と内蓋102とを互いに締結するためのものである。実施の形態2では、ネジ111,124の向きは、ネジ123,131の向きとは逆とされている。
また、実施の形態2では、ネジ111,124のリード角θは、次式を満たす角度としてもよい。その場合、キャップ104を検体容器本体101へ押すことで、キャップ104が回転し、キャップ104を検体容器本体101に固定することができる。
tan(θ)>μ
ただし、μは、内蓋102と検体容器本体101との間の静摩擦係数である。
また、中栓部125が、中心軸に略垂直な方向に沿ってインナーリング121から延びており、インナーリング121より内側の中空部分を封止している。中栓部125の一方の面には、結合部26と同様の結合部126が形成されている。結合部126の先端部には、嵌合部27と同様の結合部127が形成されている。中栓部125の他方の面には、周回切裂溝28と同様の周回切裂溝128と、渦巻切裂溝29と同様の渦巻切裂溝129が形成されている。
渦巻切裂溝129は、ネジ123,131により検体容器本体101から別離させる際の外蓋103の回転方向に沿って、中栓部125の略中心から当該渦巻切裂溝129までの距離が大きくなっていくように形成されている。
さらに、内蓋102には、外筒122の内周面に円周リブ130が形成されている。ネジ111,124により、検体容器本体101に内蓋102が固定される際、円周リブ112を円周リブ130が乗り越えてアンダーカット嵌合し、検体容器本体101に内蓋102がより強固に固定される。
また、外蓋103は、略円形の天板部と、その天板部から略垂直に延びる円筒部とを有し、その円筒部には、内蓋102の雄ネジ123に対応する雌ネジ131が形成されている。また、インナーリング132が、内蓋102の外筒122に当接する位置において、天板部から延びている。さらに、外蓋103では、略円柱状の結合部133が天板部の略中央から略垂直に延びており、その先端部には、嵌合部127に嵌合する嵌合部134が形成されている。嵌合部127,134は、例えば実施の形態1の嵌合部27,34と同様のものとされる。
外蓋103は、内蓋102とネジ123,131で締結され、その際に、嵌合部127が嵌合部134に押し込まれて、内蓋102が外蓋103に固定される。また、その際に、外筒122がインナーリング132に当接する。これにより、内蓋102と外蓋103との接触箇所の気密性が確保される。
また、内蓋102は、検体容器本体101に、ネジ111,124および円周リブ112,130で固定される。その際に、内蓋102のインナーリング121が検体容器本体101の開口部の内周面に当接する。これにより、内蓋102と検体容器本体101との接触箇所の気密性が確保される。
例えば、検体を入れる前は、キャップ104を、検体容器本体101に完全には固定しない状態で、検体容器本体101およびキャップ104を出荷する。そして、検体を入れた後、キャップ104を検体容器本体101に固定する。これにより、内蓋102により検体容器本体101に栓がされ、検体容器本体101の気密性が確保される。そのとき、ネジ111,124による締結およびリブ112,130によるアンダーカット嵌合で、キャップ104と検体容器本体101が互いに強固に固定されているため、輸送時などの検体漏れを防止できる。
次に、上記実施の形態2に係るキャップ付検体容器における内蓋102の開栓時の動作について説明する。図11は、図9に示すキャップ付検体容器における内蓋102の開栓時の動作について説明する端面図である。
実施の形態2においても、実施の形態1と同様に外蓋103を回転させて内蓋102から別離させると、図11に示すように、周回切裂溝128の周回形状と同一の開口が内蓋102の中栓部125に形成される。このようにして開栓される。
その後、外蓋103を内蓋102にネジ123,131で締結させることができ、外蓋103を内蓋102にネジ123,131で締結させた場合、インナーリング132により気密性が確保され、検体漏れが防止される。
また、ネジ123,131の向きがネジ111,124の向きの逆になっているため、ネジ123,131により内蓋102と外蓋103の締結を解除する際に、誤って、内蓋102が検体容器本体101から外れることがない。
以上のように、上記実施の形態2によれば、収容物である検体を検体容器本体101へ入れた後、キャップ104で検体容器本体101に栓をすることができるため、検体を検体容器本体101へ入れた後の気密性を高めることができるとともに、その後、検体を取り出す際に、1回の操作で、内蓋102の開栓と外蓋103の別離とを行うことができる。したがって、検体容器の気密性と操作性が両立される。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係るキャップ付容器は、外蓋が容器本体にネジで締結されるようにしたものである。
図12は、本発明の実施の形態3に係るキャップ付容器の構成を示す切欠端面図である。図13は、図12に示す容器本体201の一部、内蓋202、および外蓋203の端面図である。
図12および図13に示すように、実施の形態3に係るキャップ付容器は、実施の形態1における容器本体1、内蓋2、および外蓋3と略同様の、容器本体201、内蓋202、および外蓋203を有する。
容器本体201の開口部付近には、容器本体201と外蓋203とを互いに締結するための雄ネジ211が形成されている。実施の形態3では、雄ネジ211は、多条ネジであって、4本のネジ山を有する。
また、内蓋202は、内筒221および外筒222を有する。また、延設筒223が内筒221から略平行に延びている。さらに、中栓部25と同様の中栓部224が、内筒221の開口を封止している。中栓部224の一方の面には、結合部26と同様の結合部225が形成されている。結合部225の先端部には、嵌合部27と同様の嵌合部226が形成されている。中栓部224の他方の面には、周回切裂溝28と同様の周回切裂溝227と、渦巻切裂溝29と同様の渦巻切裂溝228が形成されている。
また、外蓋203は、天板部と円筒部とを有し、円筒部には、容器本体201の雄ネジ211に対応する雌ネジ231が形成されている。また、インナーリング232が、内蓋202の延設筒223に当接する位置において、天板部から延びている。
さらに、外蓋203では、略円柱状の結合部233が天板部の略中央から略垂直に延びており、その先端部には、嵌合部226に嵌合する嵌合部234が形成されている。なお、嵌合部226,234は、実施の形態1の嵌合部27,34と同様のものである。
このように、実施の形態3に係るキャップ付容器は、外蓋203が容器本体201にネジ211,231で締結されるようになっており、その他の構造については、実施の形態1に係るキャップ付容器と同様である。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係るキャップ付容器は、実施の形態1とは異なる構造の結合部26,33を有するものである。なお、その実施の形態4に係るキャップ付容器のその他の構造は、実施の形態1のものと同様である。
図14は、実施の形態4における内蓋2の結合部26および外蓋3の結合部33の一例を示す斜視図である。実施の形態4では、嵌合部27および嵌合部34の天面に略同形状の凸部34aおよび凹部27aが設けられる。これにより、結合部26,33は、外蓋3に対する内蓋2の周方向の回転を規制する。
なお、実施の形態2,3における結合部の形状を、実施の形態4における結合部の形状としてもよい。
なお、上述の各実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
例えば、上記実施の形態2において、図9に示すキャップ付検体容器は、スピッツの一種であるが、試験管などの他の検体容器にも、同様にして本発明を応用可能である。
また、上記実施の形態2においてはネジ111,124と円周リブ112,130で、検体容器本体101に内蓋102を固定しているが、ネジを設けずに円周リブ112,130によるアンダーカット嵌合で、検体容器本体101に内蓋102を固定するようにしてもよい。
また、上記実施の形態2では、円周リブ112,130によりアンダーカット嵌合が実現されるが、一方のリブについては、円周の一部のみにリブを設けるようにしてもよい。
また、上記実施の形態1〜3のいずれかにおいて、外蓋に結合部を設けずに、内蓋の結合部を、外蓋の天板部に固定するようにしてもよい。また、溶着により、内蓋の結合部を外蓋(外蓋の天板部または結合部)に固定するようにしてもよい。
また、実施の形態1〜3において周回切裂溝の周回形状は円であるが、楕円などの他の形状としてもよい。
本発明は、例えば、食品、薬品、検体などを収容するためのキャップ付容器に適用可能である。
1,201 容器本体
2,102,202 内蓋
3,103,203 外蓋
23,123,211 雄ネジ(ネジの例の一部)
26,126,225 結合部
28,128,227 周回切裂溝
29,129,228 渦巻切裂溝
31,131,231 雌ネジ(ネジの例の一部)
101 検体容器本体
104 キャップ
111 雄ネジ
112,130 円周リブ(嵌合部の一例)
124 雌ネジ

Claims (12)

  1. 容器本体と、
    前記容器本体に固定される内蓋と、
    外蓋とを備え、
    前記内蓋は、前記内蓋の略中央に形成され前記外蓋に結合された結合部と、周回切裂溝と、前記結合部の周囲から渦巻状に延び前記周回切裂溝に到達する渦巻切裂溝とを有し、
    前記外蓋は、前記容器本体および前記内蓋の少なくとも一方とネジで締結されていること、
    を特徴とするキャップ付容器。
  2. 前記結合部は、前記内蓋の一方の面側に形成され、
    前記渦巻切裂溝は、前記内蓋の他方の面側に形成されていること、
    を特徴とする請求項1記載のキャップ付容器。
  3. 前記結合部は、前記外蓋に対する前記内蓋の軸方向の移動および周方向の回転を規制することを特徴とする請求項1記載のキャップ付容器。
  4. 前記結合部は、前記外蓋に対する前記内蓋の軸方向の移動を規制し、前記外蓋に対する前記内蓋の周方向の回転を規制しないことを特徴とする請求項1記載のキャップ付容器。
  5. 前記渦巻切裂溝は、前記ネジにより前記容器本体から別離させる際の前記外蓋の回転方向に沿って、中心から当該渦巻切裂溝までの距離が大きくなっていくことを特徴とする請求項1記載のキャップ付容器。
  6. 前記内蓋と前記容器本体は、ネジで互いに固定され、
    前記内蓋と前記容器本体とを互いに固定させるネジの向きは、前記外蓋と前記内蓋とを締結するネジの向きとは逆であること、
    を特徴とする請求項1記載のキャップ付容器。
  7. 前記内蓋と前記容器本体とは、ネジで互いに固定され、
    前記内蓋と前記容器本体とを互いに固定させるネジのリード角は、そのリード角の正接が前記内蓋と前記容器本体との間の静摩擦係数より大きくなる角度とされていること、
    を特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載のキャップ付容器。
  8. 検体容器本体と、
    前記検体容器本体のキャップとを備え、
    前記キャップは、内蓋、および前記内蓋とネジで締結されている外蓋を有し、
    前記内蓋は、前記内蓋の略中央に形成され前記外蓋に結合された結合部と、周回切裂溝と、前記結合部の周囲から渦巻状に延び前記周回切裂溝に到達する渦巻切裂溝とを有すること、
    を特徴とするキャップ付検体容器。
  9. 前記検体容器本体は、嵌合部を有し、
    前記キャップの前記内蓋は、前記検体容器本体の嵌合部にアンダーカット嵌合する嵌合部を有すること、
    を特徴とする請求項8記載のキャップ付検体容器。
  10. 前記内蓋と前記検体容器本体は、ネジで互いに固定され、
    前記内蓋と前記検体容器本体とを互いに固定させるネジの向きは、前記外蓋と前記内蓋とを締結するネジの向きとは逆であること、
    を特徴とする請求項8または請求項9記載のキャップ付検体容器。
  11. 前記内蓋と前記検体容器本体とは、ネジで互いに固定され、
    前記内蓋と前記検体容器本体とを互いに固定させるネジのリード角は、そのリード角の正接が前記内蓋と前記検体容器本体との間の静摩擦係数より大きくなる角度とされていること、
    を特徴とする請求項8から請求項10のうちのいずれか1項記載のキャップ付検体容器。
  12. 内蓋と、
    前記内蓋とネジで締結されている外蓋を備え、
    前記内蓋は、前記内蓋の略中央に形成され前記外蓋に結合された結合部と、周回切裂溝と、前記結合部の周囲から渦巻状に延び前記周回切裂溝に到達する渦巻切裂溝とを有すること、
    を特徴とするキャップ。
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