JP2011189970A - 締結構造および容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 多くの人にとって締結時および締結解除時の操作が簡便である締結構造および容器を得る。
【解決手段】 容器本体1は、外周面と、外周面の一部であって容器本体1の径方向において傾斜するテーパ面14と、外周面の周方向に形成されたリブ13と、外周面上で周方向に配列され軸方向から傾斜した複数の凸条11,12で形成された第1ガイド部とを備える。また、蓋2は、容器本体1の端部を挿入される円筒部25と、円筒部25の内周面の周方向に形成され、容器本体1および蓋2を互いに締結させるときにリブ13に嵌着するリブ22と、円筒部25から円筒部25の外周面に沿って延びており、締結状態でテーパ面14に面する開口端26aを有する可撓性外筒部26と、内周面上において、締結状態において第1ガイド部に接触する位置に複数の凸条21として形成された第2ガイド部とを備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、締結構造および容器に関するものである。
容器本体および蓋といった2部材の締結方法には、ネジなどの様々の方式がある。ネジによる締結の場合、両者を互いに締結させるには、容器本体と蓋とを相対的に何周か回転させる。特に、気密性を高くする場合には、十分な締付けトルクが得られるまで容器本体と蓋とを回転させる。
また、別の方式として、アンダーカット嵌合により容器本体と蓋との締結を行う方式がある。アンダーカット嵌合により容器本体と蓋との締結を行う場合、容器本体と蓋とを互いに直線的に押し付けることで、両者に形成された嵌合部で嵌合が行われて、両者が締結される。さらに、蓋において、アンダーカット嵌合を行う内円筒部の外側に外円筒部を設け、締結状態で外円筒部の先端を容器本体のテーパ面に当接させるようにしているものがある(例えば特許文献1,2参照)。これにより、外円筒部の先端付近を摘まむことで、外円筒部の先端が容器本体のテーパ面に沿って移動し、外円筒部を含む蓋全体が押し上げられてアンダーカット嵌合が解除される。したがって、この方式よれば、比較的簡単な操作で、締結および締結の解除を行うことができる。
実開昭52−4353号公報 実公平3−11165号公報
しかしながら、上述のアンダーカット嵌合による方式では、両者を互いに押し付ける操作で締結を行い、蓋の外円筒部の先端付近を摘まむことで締結の解除を行うことができるものの、例えば締結状態での気密性を高くするなどの理由で嵌合等を強固にすると、締結や締結解除に必要な力が大きくなったりする。したがって、人によって手の力が異なるため、ある人にとっては、締結や締結解除が困難になる可能性がある。なお、上述の特許文献2では、蓋を回転させることで締結解除が可能となる技術が開示されているが、締結時については特許文献1記載の技術と同様である。
また、上述のアンダーカット嵌合による方式では、締結解除時に蓋の外円筒部の先端付近を強く摘まんだときに、嵌合の解除とともに、蓋の弾性回復力で蓋が容器本体から勢いよく飛んでいくことがある。このように蓋が飛び落ちると、蓋が破損や紛失したり、また、地面や床に蓋が落下して衛生的にも好ましくない。
以上のように、上述のアンダーカット嵌合による方式は、多くの人にとって締結時および締結解除時の操作が簡便であるとは言い難い。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、多くの人にとって締結時および締結解除時の操作が簡便である締結構造および容器を得ることを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明では以下のようにした。
本発明に係る締結構造の1つは、中心軸を中心とする回転を伴って第1部材および第2部材を互いに締結させるとともに締結状態の第1部材および第2部材を互いに離脱させる締結構造である。そして、第1部材は、(a)外周面と、(b)外周面の一部であって第1部材の径方向において傾斜するテーパ面と、(c)凸条、凹条および段のいずれかで外周面の周方向に形成された第1嵌着部と、(d)外周面上で周方向に配列され軸方向から傾斜した複数の凸条または凹条で形成された第1ガイド部とを備える。また、第2部材は、(e)第1部材の端部を挿入される円筒部と、(f)凸条、凹条および段のいずれかで円筒部の内周面の周方向に形成され、第1部材および第2部材を互いに締結させるときに第1嵌着部に嵌着する第2嵌着部と、(g)円筒部から円筒部の外周面に沿って延びており、かつ締結状態においてテーパ面に面する位置に配置される開口端を有する可撓性外筒部と、(h)内周面上に、締結状態において第1ガイド部に接触する位置に凸部または凹条で形成され、第1部材および第2部材を互いに締結させるときに第1ガイド部の傾斜に沿って進行し、第1部材および第2部材を相対的に回転させかつ軸方向に沿って進行させて第1嵌着部と第2嵌着部とを嵌着させ、締結状態の第1部材および第2部材を互いに離脱させるときに第1ガイド部の傾斜に沿って進行し、第1部材および第2部材を相対的に回転させかつ軸方向に沿って進行させて第1嵌着部と第2嵌着部との嵌着を解除する第2ガイド部とを備える。
これにより、多くの人にとって締結時および締結解除時の操作が簡便となる。具体的には、第1ガイド部および第2ガイド部により、上述の締結時および締結解除時の操作の他、ネジ方式の場合と同様の操作でも、締結および締結解除を行うことができる。ネジ方式の場合、手の力が弱い人にとっては、上述の締結時および締結解除時の操作に比べ、締結および締結解除をしやすくなる。また、締結解除時には第1ガイド部および第2ガイド部が互いに接触するため、蓋が飛び落ちにくくなっている。
また、本発明に係る締結構造の別の1つは、中心軸を中心とする回転を伴って第1部材および第2部材を互いに締結させるとともに締結状態の第1部材および第2部材を互いに離脱させる締結構造である。第1部材は、(i)外周面と、(j)外周面の一部であって第1部材の径方向において傾斜するテーパ面と、(k)凸条、凹条および段のいずれかで外周面の周方向に形成された第1嵌着部と、(l)外周面上で周方向に配列された複数の凸部または凹条で形成された第1ガイド部とを備える。また、第2部材は、(m)第1部材の端部を挿入される円筒部と、(n)凸条、凹条および段のいずれかで円筒部の内周面の周方向に形成され、第1部材および第2部材を互いに締結させるときに第1嵌着部に嵌着する第2嵌着部と、(o)円筒部から円筒部の外周面に沿って延びており、かつ締結状態においてテーパ面に面する位置に配置される開口端を有する可撓性外筒部と、(p)内周面上に、締結状態において第1ガイド部に接触する位置に、軸方向から傾斜した複数の凸条または凹条で形成され、第1部材および第2部材を互いに締結させるときに当該第2ガイド部の傾斜に沿って進行し、第1部材および第2部材を相対的に回転させかつ軸方向に沿って進行させて第1嵌着部と第2嵌着部とを嵌着させ、締結状態の第1部材および第2部材を互いに離脱させるときに当該第2ガイド部の傾斜に沿って進行し、第1部材および第2部材を相対的に回転させかつ軸方向に沿って進行させて第1嵌着部と第2嵌着部との嵌着を解除する第2ガイド部とを備える。
これにより、多くの人にとって締結時および締結解除時の操作が簡便となる。具体的には、第1ガイド部および第2ガイド部により、上述の締結時および締結解除時の操作の他、ネジ方式の場合と同様の操作でも、締結および締結解除を行うことができる。ネジ方式の場合、手の力が弱い人にとっては、上述の締結時および締結解除時の操作に比べ、締結および締結解除をしやすくなる。また、締結解除時には第1ガイド部および第2ガイド部が互いに接触するため、蓋が飛び落ちにくくなっている。
また、本発明に係る締結構造は、上記の締結構造のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、第1ガイド部および第2ガイド部は、多条ネジである。
また、本発明に係る締結構造は、上記の締結構造のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、第1ガイド部および第2ガイド部の一方は、第1リード角の凸条と、第2リード角の凸条を有する。第1リード角と第2リード角は互いに異なる。そして、第1ガイド部および第2ガイド部の他方は、第1リード角の凸条と第2リード角の凸条との最小間隔より広く最大間隔より狭い間隔で2つの接触面を有し、締結状態において、2つの接触面の一方は、第1ガイド部に接触し、他方は、第2ガイド部に接触して、第1ガイド部および第2ガイド部の他方の先端部分が、第1リード角の凸条と第2リード角の凸条との間に挟まれて弾性変形する。
また、本発明に係る締結構造は、上記の締結構造のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、第1部材は、第3ガイド部を備え、第2部材は、第4ガイド部を備える。そして、第4ガイド部は、可撓性外筒部の開口端近傍の内周面において内周側に突出した複数の凸部である。また、第3ガイド部は、ガイド面をそれぞれ有する複数の凸部または凹部として形成され、ガイド面は、第1部材の径方向において傾斜しており、締結状態において第4ガイド部が面する位置に形成されている。
これにより、締結解除のために外筒部の先端付近を摘まむ操作が行われた際に、第4ガイド部が、第3ガイド部のガイド面に沿って移動し、回転力が生じるため、より締結解除がしやすくなる。
また、本発明に係る締結構造は、上記の締結構造のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、第3ガイド部は、締結状態において第4ガイド部が配置され得るすべての角度位置にガイド面を有する。
これにより、第1部材と第2部材とを締結する際に、角度方向について両者を特定の位置に合わさなくても締結を行うことができる。
また、本発明に係る締結構造は、上記の締結構造のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、第3ガイド部における複数の凸部または凹部は、第1部材の円周上で対向する位置に対となって形成されており、第4ガイド部における複数の凸部は、第2部材の円周上で対向する位置に対となって形成されている。
これにより、締結解除のために外筒部の先端付近を片手で摘まむときに、締結解除がしやすくなる。
また、本発明に係る締結構造は、上記の締結構造のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、第1ガイド部の複数の凸条または凹条のそれぞれは、周方向において全周の2分の1以下の長さ(つまり、角度としては、180度以下の長さ)とされる。
これにより、締結時および締結解除時に必要な回転角度が少なくなる。
また、本発明に係る締結構造は、上記の締結構造のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、第2ガイド部の複数の凸条または凹条のそれぞれは、周方向において全周の2分の1以下の長さ(つまり、角度としては、180度以下の長さ)とされる。
これにより、締結時および締結解除時に必要な回転角度が少なくなる。
また、本発明に係る締結構造は、上記の締結構造のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、多条ネジのリード角は、15度から80度までのいずれかの角度とされる。
これにより、締結時および締結解除時に必要な回転角度が少なくなる。
本発明に係る容器は、上記のいずれかの締結構造を有する容器であって、上述の第1部材および第2部材の一方が蓋であり他方が容器本体である。
これにより、多くの人にとって締結時および締結解除時の操作が簡便となる。具体的には、第1ガイド部および第2ガイド部により、上述の締結時および締結解除時の操作の他、ネジ方式の場合と同様の操作でも、締結および締結解除を行うことができる。ネジ方式の場合、手の力が弱い人にとっては、上述の締結時および締結解除時の操作に比べ、締結および締結解除をしやすくなる。また、締結解除時には第1ガイド部および第2ガイド部が互いに接触するため、蓋が飛び落ちにくくなっている。
本発明によれば、多くの人にとって締結時および締結解除時の操作が簡便である締結構造および容器を得ることができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る締結構造を有する容器本体と蓋とを示す斜視図である。 図2は、図1における容器本体の断面図である。 図3は、図1および図2における凸条の形状を示す展開図である。 図4は、図1に示す蓋の形状を示す斜視図である。 図5は、図1における蓋の断面図である。 図6は、図4および図5における凸条の形状を示す展開図である。 図7は、締結開始工程における、実施の形態1での容器本体の凸条と蓋の凸条との位置関係を示す図である。 図8は、実施の形態1における容器本体および蓋が締結された状態を示す断面図である。 図9は、締結解除工程での実施の形態1における容器本体および蓋を示す断面図である。 図10は、実施の形態2における容器本体の凸条と蓋の凸条の一例を示す展開図である。 図11は、実施の形態3における容器本体の1組の凸条と蓋の1組の凸条の一例を示す展開図である。 図12は、実施の形態4における容器本体の凸条と蓋の凸条の一例を示す展開図である。 図13は、実施の形態4における容器本体の凸条の組への蓋の凸条の圧入を示す図である。 図14は、本発明の実施の形態5に係る締結構造を有する容器本体と蓋とを示す斜視図である。 図15は、図14における容器本体の断面図である。 図16は、本発明の実施の形態6に係る締結構造を有する容器本体と蓋とを示す斜視図である。 図17は、本発明の実施の形態6に係る締結構造を有する容器本体と蓋とを示す部分的な断面図である。 図18は、図17における通気溝を示す斜視図である。 図19は、図18における通気溝の拡大図である。 図20は、実施の形態6に係る締結構造における締結の過程を示す断面図である。 図21は、本発明の実施の形態7に係る締結構造を有する容器本体と蓋とを示す斜視図である。 図22は、図21に示す容器本体における凹部を示す正面図である。 図23は、図21に示す蓋における凸部を示す断面図である。 図24は、図21に示す蓋における凸部の形状を示す断面図である。 図25は、実施の形態7における、締結状態および締結解除工程での容器本体の凹部と蓋の凸部との位置関係を示す上面図である。
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る締結構造を有する容器本体と蓋とを示す斜視図である。実施の形態1に係る締結構造では、容器本体1と蓋2という2つの部材が締結されたり締結解除されたりする。容器本体1と蓋2とは、繰り返し着脱が可能である。なお、図1では、容器本体1のうち、蓋2との接続箇所のみが部分的に図示されている。
この実施の形態1では、容器本体1および蓋2は、それぞれ、ポリプロピレン、ポリエチレンなどといった樹脂材料を射出成形して製造される。このような樹脂材料により、容器本体1および蓋2は、ステンレス、スチール、ガラスなどの剛性のある材料などと比べ、適度な弾性を有する。なお、容器本体1および蓋2のうちの一方を樹脂材料で製造し、他方をステンレス、スチール、ガラスなどの剛性のある材料で製造してもよい。ただし、蓋2の外筒部26(後述)は、常に可撓性のある材料で形成される。また、容器本体1については、ブロー成形で製造されるようにしてもよい。
図2は、図1における容器本体1の断面図である。図2は、容器本体1の中心軸に平行なA−A断面を示している。
図1および図2に示すように、容器本体1は、開口部1aを有する円筒状先端部位の外周面に配列して形成されている複数の凸条(凸条11および凸条12)を有する。凸条11および凸条12は、外周面上で周方向に配列され軸方向から傾斜しており、第1ガイド部の一例である。
1つの凸条11および1つの凸条12が組を成し、この実施の形態1では、容器本体1における円筒先端部位の中心軸に対して対称な位置に2組ずつ、4組の凸条11および凸条12が、外周に沿って配列している。
図3は、図1および図2における凸条11,12の形状を示す展開図である。図3は、容器本体1の外周面を平面に展開した場合の凸条11,12の形状を示している。
凸条11は、所定の第1のリード角A1を有し、円筒状本体の外周面上で傾斜して直線的に、つまり略螺旋状に形成される。この実施の形態1では、凸条11は、上面から見て、開口部1a側から時計回りの方向へ延びている。ここで、第1のリード角A1は、凸条11の配置角度であって、円筒形状の中心軸に垂直な面からの、外周面上での角度とする。この実施の形態1では、第1のリード角A1は、端部を除き、凸条11のいずれの箇所でも一定とされる。また、この実施の形態1では、凸条11の長手方向に垂直な断面は、略台形とされている。
また、凸条12は、所定の第2のリード角A2を有し、円筒状本体の外周面上で傾斜して直線的に、つまり略螺旋状に形成される。この実施の形態1では、凸条12は、凸条11と同様に、上面から見て、開口部1a側から時計回りの方向へ延びている。ここで、第2のリード角A2は、凸条12の配置角度であって、円筒形状の中心軸に垂直な面からの、外周面上での角度とする。この実施の形態1では、第2のリード角A2は、端部を除き、凸条12のいずれの箇所でも一定とされる。
凸条11および凸条12は、多条ネジ(雄ネジ側)である。ただし、この実施の形態1では、第2のリード角A2は、第1のリード角A1より所定の角度だけ小さくされている。例えば、第1のリード角A1と第2のリード角A2は、約15度から約80度の間(好ましくは約20度から約60度の間)とされ、第1のリード角A1と第2のリード角A2との差は、約1〜3度の間とされる。この実施の形態1では、第1のリード角A1は30度であり第2のリード角A2は28度である。
したがって、凸条11と凸条12との間隔Dは、締結時に蓋2が進行してくる開口部1a側のほうが広く、その反対側のほうが狭くなる。つまり、凸条11および凸条12の一方の端部での間隔D2は、凸条11および凸条12の他方の端部での間隔D1より狭くなる。
さらに、凸条11と凸条12の配列は、容器本体1の円筒先端から距離Lの位置に形成される。このため、凸条11,12の存在しない長さLの導入部が形成される。長さLは、例えば、容器本体1の円筒先端の半径の約1/8以上の長さとされる。この導入部により、締結開始工程において、凸条11,12が蓋2の凸条21(後述)に接触する前に容器本体1が長さLだけ蓋2に入り込むため、容器本体1の中心軸と蓋2の中心軸とを合わせやすくなる。
また、凸条11,12の長さは、中心軸を中心にして約180度以下、好ましくは約15〜45度程度(より好ましくは約30度)の角度範囲内となるように決定される。つまり、凸条11,12は、周方向において全周の2分の1以下の長さとされる。これにより、容器本体1と蓋2とを締結させるときに、たかだかこの角度だけ容器本体1と蓋2とが相対的に回転するだけで締結が完了する。
また、容器本体1の外周面において、凸条11,12の配列より開口部1aから遠い箇所に、凸条であるリブ13が形成されている。この実施の形態1では、リブ13は、中心軸に垂直なリング状の円周リブであって、表面が曲面である凸条である。また、この実施の形態1では、外周面に垂直でかつ中心軸に平行な、リブ13の断面は、略半円である。リブ13は、第1嵌着部の一例である。
さらに、容器本体1の外周面の一部は、径方向に傾斜したテーパ面14とされている。この実施の形態では、テーパ面14は、リブ13より開口部1aから遠い箇所に形成されている。なお、テーパ面14は、図のように全周に渡って形成されていてもよいし、一部の角度範囲にのみ形成されていてもよい。また、テーパ面14は、滑らかな曲面としてもよいし、外筒部26の先端が引っ掛からない程度に小さな複数の段を連続させた階段状の面としてもよい。このような階段状の面は、複数の段の上面の円周を結ぶと上述の滑らかな曲面となり、外筒部26の先端が滑らかに移動可能であれば、テーパ面として機能する。
図4は、図1に示す蓋2の形状を示す斜視図である。図5は、図1における蓋2の断面図である。図5は、蓋2の中心軸に平行なB−B断面を示している。
図4および図5に示すように、蓋2は、一方の端部にのみ開口部2aを有し他方の端部に天面を有する円筒形状を形成されている。蓋2は、円筒部25と外筒部26を有し、外筒部26は、円筒部25の天面から、円筒部25の外周面に沿って開口部側へと延びている。図5に示すように、外筒部26は、円筒部25より、軸方向に長く形成されている。外筒部26は、締結状態においてテーパ面14に面する位置に配置される開口端26aを有する。外筒部26は、可撓性外筒部の一例である。外筒部26は、天面付近より開口端26a付近のほうが可撓性が高くなるように形成される。この実施の形態1では、外筒部26は、天面付近より開口端26a付近のほうが薄く成形されている。なお、この実施の形態1では、円筒部25と外筒部26は、1部材として形成されているが、これらを別々の部材として成形し、それらを接続するようにしてもよい。
円筒部25の内周面には、締結状態において凸条11,12に接触する位置に複数の凸条21が形成されている。凸条21は、第2ガイド部の一例である。凸条21は、容器本体1および蓋2を互いに締結させるときに凸条11,12,21のいずれかの傾斜に沿って進行し、容器本体1および蓋2を相対的に回転させかつ軸方向に沿って進行させてリブ13とリブ22とを嵌着させ、また、締結状態の容器本体1および蓋2を互いに離脱させるときに凸条11,12,21のいずれかの傾斜に沿って進行し、容器本体1および蓋2を相対的に逆回転させかつ軸方向に沿って逆方向に進行させてリブ13とリブ22との嵌着を解除する。
この実施の形態1では、凸条21は、凸条11のリード角および凸条12のリード角のいずれか一方と同一のリード角か、両者の中間のいずれかのリード角を有し、内周面上で傾斜して直線的に、つまり略螺旋状に形成される。凸条21は、多条ネジ(雌ネジ側)である。また、凸条21の長さは、中心軸を中心にして約180度以下、好ましくは約15〜45度程度(より好ましくは約30度)の角度範囲内となるように決定される。つまり、凸条21は、周方向において全周の2分の1以下の長さとされる。
図6は、図4および図5における凸条21の形状を示す展開図である。図6は、蓋2の内周面を平面に展開した場合の凸条21の形状を示している。
凸条21のリード角A3は、凸条21の配置角度であって、円筒形状の中心軸に垂直な面からの、内周面上での角度とする。凸条21は、凸条11,12に対する接触面として側面21a,21bを有する。この実施の形態1では、凸条21は、開口部2a側から上面へ向かって時計回りの方向へ延びている。この実施の形態1では、凸条21のリード角A3は、凸条21のいずれの箇所でも一定とされる。凸条21の幅W(つまり、側面21a,21bの間隔)は、上述の凸条11と凸条12との間隔の最小値D2より広く最大値D1より狭く設計される。なお、図4および図6では、1つの凸条21のみを描いているが、実際には、凸条11,12の組の数と同数(この実施の形態では4個)の凸条21が内周面に配列して形成されている。
また、円筒部25の内周面において、凸条21の配列より開口部2aに近い箇所に、リブ22が形成されている。この実施の形態1では、リブ22は、中心軸に垂直なリング状の円周リブであって、表面が曲面である凸条である。リブ22は、締結時には、リブ13に引っ掛かって係止される。
また、蓋2の天面2bには、リング状かつ先細の凸条23が形成されている。凸条23は、容器本体1と蓋2が互いに当接する箇所に形成されている。この実施の形態1では、蓋2に凸条23が設けられており、締結時に、容器本体1の先端が凸条23に当接する。リブ13とリブ22とが互いに嵌合した状態では、容器本体1の円筒先端が蓋の凸条23に圧接する。
また、蓋2の天面2bには、天面2bから略垂直に延びるインナーリング24が形成されている。リブ13とリブ22とが互いに係止された状態では、インナーリング24は、容器本体1の内周面1bに当接し弾性変形して密着する。インナーリング24の外周面24aはやや先細に傾斜しており、容器本体1の円筒先端がインナーリング24に接触しながら、インナーリング24の根本まで進行するように設計されている。
次に、容器本体1と蓋2との締結および締結解除について説明する。
容器本体1と蓋2とは、締結開始工程を経て締結状態に至り、締結解除工程を経て離脱状態に戻る。
締結開始工程は、(a1)作業者が容器本体1および蓋2の一方を他方に押しつけるか、(a2)容器本体1および蓋2の一方を他方に対して相対的に回転させることで行われる。
締結解除工程は、(b1)作業者が蓋2の外筒部26の先端付近を摘まむか、(b2)締結開始工程とは逆方向に容器本体1および蓋2の一方を他方に対して相対的に回転させることで行われる。
まず、(a)締結開始工程について説明し、次に、(b)締結解除工程について説明する。
(a)締結開始工程
図7(A)〜図7(E)は、締結開始工程における、実施の形態1での容器本体1の凸条12と蓋2の凸条21との位置関係を示す図である。
作業者が、蓋2の開口部2aに容器本体1の先端を入れる。
容器本体1の先端が蓋2の円筒部25の内側を進行すると、容器本体1の凸条11,12と蓋2の凸条21とが近づき(図7(A))、容器本体1の凸条12に蓋2の凸条21が接触する(図7(B))。
この状態から、容器本体1および蓋2の一方を他方に押しつけるか、容器本体1および蓋2の一方を他方に対して相対的に回転させる。
それにより、蓋2の凸条21が容器本体1の凸条11または凸条12に沿って進行していく。このとき、容器本体1の先端が蓋2の内側を進行するとともに、中心軸を中心にして蓋2が容器本体1に対して回転する。そして、蓋2の凸条21が容器本体1の凸条11,12の両方に接触する(図7(C))。
蓋2の凸条21が容器本体1の凸条11,12に接触した後、さらに、容器本体1の先端が蓋2の内側を進行すると、容器本体1および蓋2の少なくとも一方が弾性変形しつつ、蓋2の凸条21が容器本体1の凸条11と凸条12との間を進行する(図7(D))。このとき、容器本体1の凸条11と凸条12との間が徐々に狭くなるので、容器本体1の先端が蓋2の内側を進行するにつれて、弾性変形が増加する。このようにして、凸条11,12に凸条21がくさび状に挟まれる。
また、蓋2の凸条21が容器本体1の凸条11と凸条12との間を接触しつつ進行する期間(図7(C),図7(D))に、蓋2のリブ22が容器本体1のリブ13を乗り越える。このとき、リブ22およびリブ13の表面が曲面であるため、リブ22およびリブ13が線接触しつつ弾性変形する。そして、リブ22の先端がリブ13の先端を越えると、リブ22がリブ13に引っかかった状態となり、また、容器本体1の円筒先端が蓋2の天面2bの凸条23およびインナーリング24に当接する。このとき、天面2bの凸条23およびインナーリング24が適度に弾性変形するため、容器本体1の先端部分が、天面2bの凸条23およびインナーリング24に密着した状態となる。これにより、締結箇所が密封状態となる。また、リブ22の先端がリブ13の先端を越えると、作業者による圧縮力に対する抵抗がただちに減少するため、作業者に対してクリック感を与える。このクリック感により、作業者は締結開始工程の完了を知ることができる。
図8は、実施の形態1における容器本体1および蓋2が締結された状態を示す断面図である。図8に示すように、リブ13,22による嵌合(および凸条11,12,21による圧入)により、容器本体1の先端が蓋2の天面2bに押しつけられた状態で固定される。このため、容器本体1と蓋2との締結箇所における高い気密性が確保される。また、蓋2の外筒部26の先端は、容器本体1のテーパ面14(の外周側)に面する位置に配置される。このとき、外筒部26の先端は、テーパ面14に接触していてもよいし、テーパ面14から離間していてもよい。
このように、締結開始工程では、(a1)作業者が容器本体1および蓋2の一方を他方に押しつける操作、および(a2)容器本体1および蓋2の一方を他方に対して相対的に回転させる操作のいずれでも、高い気密性を確保しつつ容器本体1および蓋2が締結される。
(b)締結解除工程
まず、(b1)作業者が蓋2の外筒部26の先端(開口端26a)付近を摘まむ操作による締結解除工程について説明する。
作業者が蓋2の外筒部26の先端付近を摘まむ。これにより、外筒部26は撓み、外筒部26において作業者により内周側へ押し込まれた箇所付近の開口端26aはテーパ面14に接触しつつテーパ面14に沿って進行していく。
図9は、締結解除工程での実施の形態1における容器本体1および蓋2を示す断面図である。図9に示すように、開口端26aがテーパ面14に沿って進行することにより、蓋2全体が上方(容器本体1からの離脱方向)へ付勢され、この付勢力により、蓋2の凸条21が容器本体1の凸条11に沿って進行しつつ、リブ13,22による嵌合が解除される。このとき、蓋2の凸条21が容器本体1の凸条11に沿って進行するため、蓋2は、容器本体1に対して相対的に回転しつつ、離脱方向へ進行する。
このとき、作業者が勢いよく強く外筒部26の先端付近を摘まんだとしても、蓋2の凸条21が容器本体1の凸条11が接触するため、蓋2が飛び出しにくい。
このようにしてリブ13,22の嵌合(および凸条11,12,21の圧入)が解除されると、容器本体1と蓋2との締結は解除されているので、作業者は、容器本体1から蓋2をただちに引き離すことができる。
次に、(b2)締結開始工程とは逆方向に容器本体1および蓋2の一方を他方に対して相対的に回転させる操作による締結解除工程について説明する。
作業者が、容器本体1および蓋2の締結箇所をひねる。つまり、対となっている凸条11,12の、凸条12から凸条11に向かう周方向への回転力が容器本体1に加えられると同時に、その逆方向への回転力が蓋2に加えられる。
これにより、蓋2の凸条21が容器本体1の凸条12へ押し付けられ、凸条21が凸条12に沿って弾性変形を減少させつつ後退する。このとき、蓋2は、回転しながら、中心軸方向に後退する。蓋2の凸条21が容器本体1の凸条11と凸条12の両方に接触している状態では、弾性変形が継続しているが、変形量は減っていく。図7(D)の状態から図7(C)の状態へ変化する。弾性変形が減少していく期間に、蓋2のリブ22が、容器本体1のリブ13を乗り越える。
リブ13,22の嵌合(および凸条11,12,21の圧入)が解除された後、中心軸に沿って、容器本体1および蓋2を引き離すことで、両者が完全に別離する。
このように、締結解除工程では、(b1)作業者が蓋2の外筒部26の先端付近を摘まむ操作、および(b2)締結開始工程とは逆方向に容器本体1および蓋2の一方を他方に対して相対的に回転させる操作のいずれでも、高い気密性を確保している容器本体1および蓋2の締結が解除される。
以上のように、上記実施の形態1によれば、容器本体1は、(a)外周面と、(b)外周面の一部であって容器本体1の径方向において傾斜するテーパ面14と、(c)外周面の周方向に形成されたリブ13と、(d)外周面上で周方向に配列され軸方向から傾斜した複数の凸条11,12で形成された第1ガイド部とを備える。また、蓋2は、(e)容器本体1の端部を挿入される円筒部25と、(f)円筒部25の内周面の周方向に形成され、容器本体1および蓋2を互いに締結させるときにリブ13に嵌着するリブ22と、(g)円筒部25から円筒部25の外周面に沿って延びており、かつ締結状態においてテーパ面14に面する位置に配置される開口端26aを有する可撓性外筒部26と、(h)内周面上において、締結状態において第1ガイド部に接触する位置に複数の凸条21として形成された第2ガイド部とを備える。第2ガイド部は、容器本体1および蓋2を互いに締結させるときに第1ガイド部または当該第2ガイド部の傾斜に沿って進行し、容器本体1および蓋2を相対的に回転させかつ軸方向に沿って進行させてリブ13とリブ22とを嵌着させ、締結状態の容器本体1および蓋2を互いに離脱させるときに第1ガイド部または当該第2ガイド部の傾斜に沿って進行し、容器本体1および蓋2を相対的に回転させかつ軸方向に沿って進行させてリブ13とリブ22との嵌着を解除する。
これにより、多くの人にとって締結時および締結解除時の操作が簡便となる。具体的には、第1ガイド部および第2ガイド部により、アンダーカット嵌合方式での締結時および締結解除時の操作の他、ネジ方式の場合と同様の操作でも、締結および締結解除を行うことができる。ネジ方式の場合、手の力が弱い人にとっては、上述の締結時および締結解除時の操作に比べ、締結および締結解除をしやすくなる。また、締結解除時には第1ガイド部および第2ガイド部が互いに接触するため、蓋が飛び落ちにくくなっている。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る締結構造は、蓋2の凸条21の先端を曲面にしたものである。図10は、実施の形態2における容器本体1の凸条11,12と蓋2の凸条21の一例を示す展開図である。図10に示すように、凸条21の、開口部2a側の先端が曲面とされている。これにより、締結開始工程において、凸条21が凸条11と凸条12との間に入り込みやすくなる。なお、実施の形態2に係る締結構造におけるその他の構成、並びに締結開始工程および締結解除工程については、実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る締結構造は、蓋2における1つの凸条21の代わりに2つの凸条を設けたものである。図11は、実施の形態3における容器本体1の1組の凸条11,12と蓋2の1組の凸条31a,31bの一例を示す展開図である。実施の形態3では、図11に示すように、蓋2の内周面には、凸条31a,31bが形成されている。凸条31a,31bは、同一形状で、同一のリード角A3を有する。凸条31aは、凸条11との接触面として側面32aを有し、凸条31bは、凸条12との接触面として側面32bを有する。1組の凸条31a,31bの幅W(つまり、側面32a,32bの間隔)は、上述の最小間隔D2より広く上述の最大間隔D1より狭い。また、凸条31a,31bの、開口部2a側の先端は曲面とされている。締結時に、凸条31bは、凸条12に接触し、凸条31aは、凸条11に接触する。なお、実施の形態3に係る締結構造におけるその他の構成、並びに締結開始工程および締結解除工程については、実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係る締結構造は、蓋2に等間隔で同形状で平行な複数の凸条を設けたものである。図12は、実施の形態4における容器本体1の凸条11,12と蓋2の凸条31の一例を示す展開図である。実施の形態4では、蓋2の内周面には、複数の凸条31が等間隔で同形状で平行に形成されている。複数の凸条31は、蓋2の内周面において、リング状に配列されている。なお、隣接する2つの凸条31の間隙は、締結時に、凸条11または凸条12が干渉しないで挿入可能な幅を有する。また、1つの凸条31は、実施の形態3における凸条31a,31bと同様の形状を有する。
締結開始工程において、配列された凸条31のうちの2つの凸条31が1組の凸条11,12の間に入り込み、その2つの凸条31のうちの一方が凸条11に接触し、他方が凸条12に接触する。そして、くさび状に、その2つの凸条31が凸条11,12へ圧入される。図13は、実施の形態4における容器本体1の凸条11,12の組への蓋2の凸条31の圧入を示す図である。圧入に関与しない凸条31は、圧入に関与しない、凸条11と凸条12との間隙に挿入されるため、圧入に関与しない凸条31が凸条11,12に干渉することはない。
なお、実施の形態4に係る締結構造におけるその他の構成、並びに締結開始工程および締結解除工程については、実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
実施の形態5.
図14は、本発明の実施の形態5に係る締結構造を有する容器本体と蓋とを示す斜視図である。実施の形態5では、実施の形態1〜4と同様に、容器本体1と蓋2という2つの部材が締結されたり締結解除されたりする。容器本体1と蓋2とは、繰り返し着脱が可能である。なお、図14では、容器1本体のうち、蓋2との接続箇所のみが図示されている。
実施の形態5における蓋2の形状は、実施の形態1〜4のいずれかにおける蓋2の形状と同一である。実施の形態5における容器本体1および蓋2は、実施の形態1〜4のいずれかの場合と同様の材料および製造方法で製造可能である。
図15は、図14における容器本体1の断面図である。図15は、図14における容器本体1の中心軸に平行なA−A断面を示している。
図14および図15に示すように、容器本体1は、実施の形態1〜4のいずれかと同様の凸条11および凸条12を有する。
実施の形態5における容器本体1は、実施の形態1のリブ13とは異なるリブ101を有する。実施の形態5では、容器本体1の外周面において、凸条11,12の配列より開口部1aから遠い箇所に、リブ101が形成されている。この実施の形態5では、4つのリブ101が、中心軸に垂直な円周に沿って中心軸を中心にして対称な位置に形成されている。リブ101は、その円周に沿って間欠的に形成されている。また、各リブ101は、表面が曲面である凸条である。実施の形態5では、外周面に垂直でかつ中心軸に平行な、リブ101の断面は、略半円である。
各リブ101は、片持ち梁102上に形成されており、片持ち梁102の周囲には空隙103が形成されている。片持ち梁102は、中心軸に平行に、かつ容器本体1の外周面から突出しないように形成されている。また、片持ち梁102における、開口部1a側の端部が固定されている。空隙103は、容器本体1により囲まれる内側の空間から独立して形成されており、容器本体1と蓋2との締結時の気密性を損なうことはない。
この実施の形態5では、片持ち梁102の先端部分の外側にリブ101が形成されている。これにより、蓋2のリブ22がリブ101に接触した際には、片持ち梁102が容器本体1内側方向へたわみ、蓋2のリブ22が容器本体1のリブ101を乗り越え易くなる。また、蓋2のリブ22が容器本体1のリブ101を乗り越えた後は、片持ち梁102の弾性復元力によりリブ101は容器本体1外側方向へ復元しリブ22との接触を維持する。リブ101の周囲には十分な空隙103が設けられているため、片持ち梁102がたわんでも片持ち梁102の先端が容器本体1壁面に接触しにくい。
なお、実施の形態5における(a)締結開始工程、および(b)締結解除工程は、実施の形態1〜4のいずれかと同様であるので、その説明を省略する。ただし、容器本体1のリブ101が、実施の形態1〜4におけるリブ13の代わりに機能する。
以上のように、上記実施の形態5によれば、上記実施の形態1〜4のいずれかと同様の効果が得られるとともに、リブ101が間欠的に設けられており、かつ片持ち梁102上に形成されているため、締結開始工程および締結解除工程に必要な圧縮力および回転力を低減することができる。また、これにより、作業者に対してより強いクリック感および/またはクリック音を与えることができる。
実施の形態6.
図16は、本発明の実施の形態6に係る締結構造を有する容器本体と蓋とを示す斜視図である。
実施の形態6における容器本体1は、リブ101とリブ101の間にリブ201を有する。リブ201は、容器本体1の中心軸に対して対称な2箇所に、それぞれ設けられている。リブ201は、リブ101とともに、同一円周上に存在する。容器本体1の外周面からのリブ201の高さは、リブ101の高さと同一である。これにより、リブ201が追加されることで、蓋2のリブ22に接触する箇所が増え円周方向において均等にリブ22を支えるため、締結完了後に、締結箇所が歪みにくい。
図17は、本発明の実施の形態6に係る締結構造を有する容器本体1と蓋2とを示す部分的な断面図である。実施の形態6では、容器本体1の内周面には、容器本体1および蓋2を互いに係止する過程でインナーリング24が当接する箇所に通気溝221が形成されている。図18は、図17における通気溝221を示す斜視図である。図19は、図18における通気溝221の拡大図である。この実施の形態では、通気溝221は、半円柱上の空間である。通気溝221は、同じ高さに120度間隔で3箇所に形成されている。容器本体1の先端の内周面は所定の高さまでテーパ状になっており、通気溝221は、その所定の高さ付近に形成されており、通気溝221の上端はテーパの終端より上になり、通気溝221の下端はテーパの終端より下になる。通気溝221の高さ(上端と下端との距離)は、例えば、締結状態でインナーリング24が容器本体1の内周面に接触している箇所の高さ(下端と上端との距離)の約半分とされる。なお、通気溝221の形状は、これに限らず、切り込みなど、同様の機能を果たすことができる他の形状であってもよい。
図20は、実施の形態6に係る締結構造における締結の過程を示す断面図である。締結開始工程においては、蓋2のインナーリング24が容器本体1の内周面に接触しつつ、蓋2が容器本体1に押し込まれる。インナーリング24の直径は、内周面の直径よりやや大きくなっており、蓋2が容器本体1に押し込むと、インナーリング24および/または容器本体1の内壁が弾性変形しつつ、両者が密接する。したがって、インナーリング24と容器本体1の内周面の成形精度が良いと、内気が外に逃げないため、内気圧が上昇し、蓋2を容器本体1に押し込むために大きな力が要求される。他方、締結状態での気密性を高めるためには、インナーリング24と容器本体1の内周面の成形精度を高める必要がある。この実施の形態では、図20(A)に示すように、締結開始工程の途中まで、通気溝221を通じて、内気が外へ逃げるため、内気圧が上昇せず、締結開始工程がある程度進行したところで、図20(B)に示すように、インナーリング24が通気溝221を閉塞する。インナーリング24が通気溝221を閉塞すると、内気が外に逃げなくなる。そして、締結開始工程が完了すると、インナーリング24が通気溝221を閉塞しつつ、容器本体1の内壁に密接する。これにより、締結開始工程において、内気圧の上昇が抑制されるため、操作性が向上するとともに、実施の形態5などと同様に気密性が確保される。
上述した以外の、実施の形態5における容器本体1および蓋2の形状は、実施の形態1〜5のいずれかにおける容器本体1および蓋2の形状と同一である。実施の形態6における容器本体1および蓋2は、実施の形態1〜5のいずれかの場合と同様の材料および製造方法で製造可能である。
以上のように、上記実施の形態6によれば、上記実施の形態1〜4のいずれかと同様の効果が得られるとともに、締結開始工程において、操作性を良好にするとともに、内気圧の上昇で締結しにくくなるのを防ぎつつ、締結完了後は、気密性を確保することができる。
実施の形態7.
図21は、本発明の実施の形態7に係る締結構造を有する容器本体と蓋とを示す斜視図である。
実施の形態7では、容器本体1は、さらに、第3ガイド部を備え、蓋2は、さらに、第4ガイド部を備える。
図22は、図21に示す容器本体1における凹部301を示す正面図である。実施の形態7では、第3ガイド部は、ガイド面301aをそれぞれ有する複数の凹部301として形成され、ガイド面301aは、容器本体1の径方向において傾斜している平面であって、締結状態において第4ガイド部が面する位置に形成されている。
この実施の形態7では、凹部301は、締結状態において第4ガイド部が配置され得るすべての角度位置(中心軸を中心とした角度位置)にガイド面301aを有する。つまり、容器本体1と蓋2の締結開始工程開始時の相対角度に拘わらず、第4ガイド部(後述の凸部302)がガイド面301aに面する。なお、それらの角度位置は、凸条11,12,21の係合およびリブ13,22の嵌合により容器本体1に蓋2が固定されるときの位置関係から特定可能である。
図23は、図21に示す蓋2における凸部302を示す断面図である。図24は、図21に示す蓋2における凸部302の形状を示す断面図である。図24は、図23において蓋2の中心軸に垂直なC−C断面を示している。この実施の形態7では、第4ガイド部は、外筒部26の開口端26a近傍の内周面において内周側に突出した複数の凸部302である。各凸部302が形成されている角度位置の外周面には、凸部302の存在を示すマークを施してもよい。マークは、突起や凹部、印刷などとされる。
第3ガイド部における複数の凹部301は、容器本体1の円周上で対向する位置に対となって形成されており、第4ガイド部における複数の凸部302は、蓋2の円周上で対向する位置に対となって形成されている。例えば、中心軸を中心にして対向する位置に少なくとも1対の2つの凸部302が形成され、凸条31が蓋2において図12に示すように等間隔で配列され、両者を22.5度刻みで16箇所で互いに噛み合わせることができる場合、噛み合わせ角度位置と同数の16箇所に22.5度刻みで凹部301が形成される。
なお、実施の形態7における容器本体1および蓋2のその他の構成は、実施の形態5のものと同様である。また、この実施の形態7における第3ガイド部および第4ガイド部は、その他の実施の形態にも適用可能である。
次に、容器本体1と蓋2との締結および締結解除について説明する。
図25は、実施の形態7における、締結状態および締結解除工程での容器本体1の凹部301と蓋2の凸部302との位置関係を示す上面図である。
実施の形態7では、締結開始工程により、容器本体1と蓋2とが締結されると、蓋2の凸部302の先端(開口端26a付近の部分)が容器本体1の凹部301内のガイド面301aに面した位置に配置される。このとき、凸部302はガイド面301aに接触してもよいし離間していてもよい。なお、凸部302がテーパ面14に接触しないように、凹部301におけるガイド面に対向する面も傾斜して形成されている。
締結状態では、図25において破線で示すように、凸部302は、ガイド面301aの外周端寄りに位置している。
そして、締結解除工程において外筒部26が摘ままれると、外筒部26が弾性変形して、外筒部26の開口端26aがテーパ面14上を摺動していくとともに、図25に示すように、凸部302がガイド面301aに接触しつつガイド面301aに沿って移動する。これにより、凹部301および凸部302によっても、容器本体1と蓋2との間に相対的な回転力が生じる。この回転力は外筒部26の操作箇所において発生するため、作業者にとっては、締結解除が行いやすくなる。
以上のように、上記実施の形態7によれば、容器本体1は、第3ガイド部を備え、蓋2は、第4ガイド部を備える。そして、第4ガイド部は、外筒部26の開口端26a近傍の内周面において内周側に突出した複数の凸部302である。また、第3ガイド部は、ガイド面301aをそれぞれ有する複数の凹部301として形成され、ガイド面301aは、第1部材の径方向において傾斜しており、締結状態において第4ガイド部(凸部302)が面する位置に形成されている。
これにより、締結解除のために外筒部の先端付近を摘まむ操作が行われた際に、第4ガイド部が、第3ガイド部のガイド面301aに沿って移動し、回転力が生じるため、より締結解除がしやすくなる。
また、上記実施の形態7によれば、第3ガイド部は、締結状態において第4ガイド部が配置され得るすべての角度位置にガイド面301aを有する。これにより、容器本体1と蓋2とを締結する際に、両者を特定の角度位置に合わさなくても締結を行うことができる。
また、上記実施の形態7によれば、第3ガイド部における複数の凹部301は、容器本体1の円周上で対向する位置に対となって形成されており、第4ガイド部における複数の凸部302は、蓋2の円周上で対向する位置に対となって形成されている。これにより、締結解除のために外筒部の先端付近を片手で摘まむときに、締結解除がしやすくなる。
なお、上述の各実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
例えば、実施の形態1〜7において、蓋2に凸条11,12を形成し、容器本体1に凸条21,31,31a,31bを設けるようにしてもよい。
また、実施の形態1〜7において、容器1を、円筒の管としてもよい。また、蓋2を、円筒の管としてもよい。その場合、インナーリング24の内側の天面2bを削除し、天面2bをリング状とすればよい。
また、実施の形態1〜4において、リブ13またはリブ22は、円周リブ以外のリブでもよい。例えば、リブ13を円周に沿って間欠的に形成してもよい。また、リブ22を円周に沿って間欠的に形成してもよい。また、リブ13またはリブ22の代わりに、溝(凹部)を設けてもよい。あるいは、リブ13の代わりに容器1にリング状の段差を設け、その段差にリブ22を引っかけるようにしてもよい。また、リブ13およびリブ22の表面を平面にし、それらの平面同士が接触するようにしてもよい。
また、実施の形態1〜7において、凸条11,12,21,31,31a,31bのリード角は、それぞれ一定でなくてもよい。
また、実施の形態5〜7においては、片持ち梁102上にリブ101が形成されているが、片持ち梁102の代わりに両持ち梁を形成し、両持ち梁上にリブ101を形成するようにしてもよい。また、実施の形態5においては、容器1のリブが梁の上に設けられているが、蓋2のリブを梁の上に設けるようにしてもよい。
また、実施の形態5〜7においては、4つのリブ101が形成されているが、例えば、2つのリブ101としてもよいし、8つのリブとしてもよく、リブ101の数は4に限定されない。それらの場合でも、リブ101は、中心軸を中心にして対称な位置に形成されることが好ましい。
また、実施の形態1〜7において、第1および第2ガイド部としての多条ネジである凸条11,12,21は、すべて同一のリード角を有していてもよい。その場合、図7(C)および図7(D)に示すように凸条21,31,31a,31bが凸条11,12にくさび状に挟まれることはない。また、実施の形態1〜7において、凸条11,12または凸条21は、凹条としてもよい。その場合、凸条と凹条は同一のリード角を有していてもよい。
また、実施の形態1〜7において、容器本体1の凸条11,12の代わりに、同様の凸条を蓋2の内周面に形成し、蓋2の凸条21の代わりに、同様の凸条を容器本体1の外周面に形成するようにしてもよい。また、凸条11,12の代わりに、凸条11,12間の谷と同形状の凹条を形成してもよい。
また、実施の形態1〜7において、2つの凸条(凸条11,12)の間をガイドされる凸条(凸条21)の代わりに、凸条21と同様の幅を有する突起(凸部の一種)を形成するようにしてもよい。また、凸条21の代わりに、隣接する凸条21の間の谷と同形状の凹条を形成してもよい。
また、実施の形態7において、容器本体1に形成される第3ガイド部は、凹部であるが、ガイド面301aを有する凸条などの凸部であってもよい。その凸部は、テーパ面14から突出するように形成される。
本発明は、容器と蓋、容器と管、管と管、管と蓋、棒と棒などといった様々な組み合わせの2部材の締結に適用可能である。特に、繰り返し着脱する2部材に適用可能である。
1 容器本体(第1部材の一例)
2 蓋(第2部材の一例)
11,12 凸条(第1ガイド部の一例,凸部の一例)
13,101,201 リブ(第1嵌着部の例)
14 テーパ面
21 凸条(第2ガイド部の一例)
21a,31b,32a,32b 側面(接触面の一例)
22 リブ(第2嵌着部の一例)
25 円筒部
26 外筒部
31,31a,31b 凸条(第2ガイド部の一例,凸部の一例)
301 凹部(第3ガイド部の一例)
301a ガイド面
302 凸部(第4ガイド部の一例)

Claims (11)

  1. 中心軸を中心とする回転を伴って第1部材および第2部材を互いに締結させるとともに締結状態の前記第1部材および前記第2部材を互いに離脱させる締結構造において、
    前記第1部材は、
    外周面と、
    前記外周面の一部であって前記第1部材の径方向において傾斜するテーパ面と、
    凸条、凹条および段のいずれかで前記外周面の周方向に形成された第1嵌着部と、
    前記外周面上で周方向に配列され軸方向から傾斜した複数の凸条または凹条で形成された第1ガイド部とを備え、
    前記第2部材は、
    前記第1部材の端部を挿入される円筒部と、
    凸条、凹条および段のいずれかで前記円筒部の内周面の周方向に形成され、前記第1部材および前記第2部材を互いに締結させるときに前記第1嵌着部に嵌着する第2嵌着部と、
    前記円筒部から前記円筒部の外周面に沿って延びており、かつ前記締結状態において前記テーパ面に面する位置に配置される開口端を有する可撓性外筒部と、
    前記内周面上に、前記締結状態において前記第1ガイド部に接触する位置に凸部または凹条で形成され、前記第1部材および前記第2部材を互いに締結させるときに前記第1ガイド部の傾斜に沿って進行し、前記第1部材および前記第2部材を相対的に回転させかつ軸方向に沿って進行させて前記第1嵌着部と前記第2嵌着部とを嵌着させ、前記締結状態の前記第1部材および前記第2部材を互いに離脱させるときに前記第1ガイド部の傾斜に沿って進行し、前記第1部材および前記第2部材を相対的に回転させかつ軸方向に沿って進行させて前記第1嵌着部と前記第2嵌着部との嵌着を解除する第2ガイド部とを備えること、
    を特徴とする締結構造。
  2. 中心軸を中心とする回転を伴って第1部材および第2部材を互いに締結させるとともに締結状態の前記第1部材および前記第2部材を互いに離脱させる締結構造において、
    前記第1部材は、
    外周面と、
    前記外周面の一部であって前記第1部材の径方向において傾斜するテーパ面と、
    凸条、凹条および段のいずれかで前記外周面の周方向に形成された第1嵌着部と、
    前記外周面上で周方向に配列された複数の凸部または凹条で形成された第1ガイド部とを備え、
    前記第2部材は、
    前記第1部材の端部を挿入される円筒部と、
    凸条、凹条および段のいずれかで前記円筒部の内周面の周方向に形成され、前記第1部材および前記第2部材を互いに締結させるときに前記第1嵌着部に嵌着する第2嵌着部と、
    前記円筒部から前記円筒部の外周面に沿って延びており、かつ前記締結状態において前記テーパ面に面する位置に配置される開口端を有する可撓性外筒部と、
    前記内周面上に、前記締結状態において前記第1ガイド部に接触する位置に、軸方向から傾斜した複数の凸条または凹条で形成され、前記第1部材および前記第2部材を互いに締結させるときに当該第2ガイド部の傾斜に沿って進行し、前記第1部材および前記第2部材を相対的に回転させかつ軸方向に沿って進行させて前記第1嵌着部と前記第2嵌着部とを嵌着させ、前記締結状態の前記第1部材および前記第2部材を互いに離脱させるときに当該第2ガイド部の傾斜に沿って進行し、前記第1部材および前記第2部材を相対的に回転させかつ軸方向に沿って進行させて前記第1嵌着部と前記第2嵌着部との嵌着を解除する第2ガイド部とを備えること、
    を特徴とする締結構造。
  3. 前記第1ガイド部および前記第2ガイド部は、多条ネジであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の締結構造。
  4. 前記第1ガイド部および前記第2ガイド部の一方は、第1リード角の凸条と、第2リード角の凸条とを有し、
    前記第1リード角と前記第2リード角は互いに異なり、
    前記第1ガイド部および前記第2ガイド部の他方は、前記第1リード角の凸条と前記第2リード角の凸条との最小間隔より広く前記第1リード角の凸条と前記第2リード角の凸条との最大間隔より狭い間隔で2つの接触面を有し、
    前記締結状態において、前記2つの接触面の一方は、前記第1リード角の凸条に接触し、前記2つの接触面の他方は、前記第2リード角の凸条に接触して、前記第1ガイド部および前記第2ガイド部の他方の先端部分が、前記一方における前記第1リード角の凸条と前記第2リード角の凸条との間に挟まれて弾性変形すること、
    を特徴とする請求項3記載の締結構造。
  5. 前記第1部材は、第3ガイド部を備え、前記第2部材は、第4ガイド部を備え、
    前記第4ガイド部は、前記可撓性外筒部の開口端近傍の内周面において内周側に突出した複数の凸部であり、
    前記第3ガイド部は、ガイド面をそれぞれ有する複数の凸部または凹部として形成され、前記ガイド面は、前記第1部材の径方向において傾斜しており、前記締結状態において前記第4ガイド部が面する位置に形成されていること、
    を特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の締結構造。
  6. 前記第3ガイド部は、前記締結状態において前記第4ガイド部が配置され得るすべての角度位置に前記ガイド面を有することを特徴とする請求項5記載の締結構造。
  7. 前記第3ガイド部における複数の凸部または凹部は、前記第1部材の円周上で対向する位置に対となって形成されており、
    前記第4ガイド部における複数の凸部は、前記第2部材の円周上で対向する位置に対となって形成されていること、
    を特徴とする請求項5または請求項6記載の締結構造。
  8. 前記第1ガイド部の複数の凸条または凹条のそれぞれは、周方向において全周の2分の1以下の長さとされることを特徴とする請求項1記載の締結構造。
  9. 前記第2ガイド部の複数の凸条または凹条のそれぞれは、周方向において全周の2分の1以下の長さとされることを特徴とする請求項2記載の締結構造。
  10. 前記多条ネジのリード角は、15度から80度までのいずれかの角度であることを特徴とする請求項3、請求項8および請求項9のうちのいずれか1項記載の締結構造。
  11. 請求項1から請求項10のうちのいずれか1項記載の締結構造を有する容器であって、
    前記第1部材および前記第2部材の一方が蓋であり、
    前記第1部材および前記第2部材の他方が容器本体であること、
    を特徴とする容器。
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