JP2011127701A - 嵌合構造体および閉塞用部材 - Google Patents

嵌合構造体および閉塞用部材 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な操作によって嵌合および嵌合解除を行う。
【解決手段】挿入孔13aを有する第1嵌合部13と、挿入孔13aに挿入されて第1嵌合部13に嵌合する第2嵌合部32とを備え、第1嵌合部13には、めねじにおける中心軸A2を中心とする中心角が90°未満の部分に相当する第1溝部21が挿入孔13aの内周面13bにおける中心軸A1を中心とする中心角が90°未満の部分に相当する第1領域13cのみに形成されると共に、めねじにおける中心軸A2を中心とする中心角が90°未満の他の部分に相当しかつ第1溝部21に対向する第2溝部22が挿入孔13aの内周面13bにおける中心軸A1を中心とする中心角が90°未満の他の部分に相当しかつ第1領域13cに対向する第2領域13dのみに形成され、第2嵌合部32には、第1溝部21および第2溝部22に係合するおねじ41が外周面32bの全周に亘って形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、互いに嵌合する2つの嵌合部を備えた嵌合構造体、およびその嵌合構造体を備えた閉塞用部材に関するものである。
例えば、給気や排気に用いられる送風用のダクトには、その内部を流れる気体の風量を測定する際に使用される保守用の開口部が設けられている(一例として、特開平9−21662号公報に開示されているダクトの側面に形成された測定孔)。また、ダクトにおける開口部の形成部位には、開口部を閉塞するための閉塞用部材が取り付けられている。この種の閉塞用部材として、出願人は、図20に示す閉塞用部材201を既に開発している。この閉塞用部材201は、同図に示すように、ダクト300に形成されている保守用の開口部301を覆うようにしてダクト300に取り付けられる本体部202と、本体部202に配設されている嵌合部211の挿入孔211aに挿入される嵌合部221を有して挿入孔211aを閉塞する蓋部203とを備えている。この場合、嵌合部211の挿入孔211aの内周面には4周分のめねじ212が形成され、嵌合部221の外周面には3周分のおねじ222が形成されている。この閉塞用部材201によって開口部301を閉塞するときには、蓋部203を回転させて本体部202の嵌合部211の挿入孔211aに嵌合部221をねじ込むことにより、嵌合部221と嵌合部211とを嵌合させて蓋部203を本体部202に取り付ける。これにより、蓋部203によって挿入孔211aが閉塞されて、開口部301からの気体の流出が阻止される。また、例えば、開口部301を介してダクト300の内部の風量を測定するときには、蓋部203を回転させて嵌合部221と嵌合部211との嵌合を解除し、これにより、蓋部203を本体部202から取り外す。次いで、開口部301からダクト300内に測定用のセンサを挿入して風量を測定し、測定終了後には、上記したように、蓋部203を本体部202に取り付ける。
特開平9−21662号公報(第3頁、第1図)
ところが、上記の閉塞用部材201には、解決すべき以下の課題がある。すなわち、この閉塞用部材201では、上記したように、蓋部203を回転させて本体部202に対する取り付けおよび取り外しを行っている。この場合、この閉塞用部材201では、嵌合部221の外周面に3周分のおねじ222が形成されているため、本体部202に対する蓋部203の取り付けおよび取り外しを行う際には、おねじ222の周回数分(つまり3回)だけ蓋部203を回転させる必要がある。一方、大形のダクト300では、開口部301を多数設けて、ダクト300の内部の多数の地点において風量測定を行うことがある。このように多数の地点での風量測定を行うときには、蓋部203の取り付けおよび取り外しの回数も多くなるため、測定作業の効率化を図るためには、簡易な操作で蓋部203の取り付けおよび取り外しができることが好ましい。しかしながら、上記の閉塞用部材201では、蓋部203の取り付けおよび取り外しに際して蓋部203をおねじ222の周回数分回転させる必要があり、より簡易な操作での蓋部203の取り付けおよび取り外し(嵌合部の嵌合および嵌合解除)が可能な技術の開発が望まれている。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、簡易な操作によって嵌合および嵌合解除を行い得る嵌合構造体および閉塞用部材を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の嵌合構造体は、平面視円形の挿入孔を有する第1嵌合部と、前記挿入孔に挿入された状態において前記第1嵌合部に嵌合する平面視円形で柱状または筒状の第2嵌合部とを備えた嵌合構造体であって、前記第1嵌合部には、めねじにおける当該めねじの中心軸を中心とする中心角が90°未満の部分に相当する第1溝部が前記挿入孔の内周面における当該挿入孔の中心軸を中心とする中心角が90°未満の部分に相当する第1領域のみに形成されると共に、前記めねじにおける当該めねじの前記中心軸を中心とする中心角が90°未満の他の部分に相当しかつ前記第1溝部に対向する第2溝部が前記挿入孔の前記内周面における当該挿入孔の前記中心軸を中心とする中心角が90°未満の他の部分に相当しかつ前記第1領域に対向する第2領域のみに形成され、前記第2嵌合部には、前記第1溝部および前記第2溝部に係合するおねじが円筒状外周面の全周に亘って形成されている。
また、請求項2記載の嵌合構造体は、請求項1記載の嵌合構造体において、前記第1溝部は、前記めねじとしての管用テーパめねじ(具体的には、JISB0203に規定する管用テーパめねじ)における前記中心角が90°未満の部分で構成され、前記第2溝部は、前記めねじとしての前記管用テーパめねじにおける前記中心角が90°未満の前記他の部分で構成され、前記おねじは、管用テーパおねじ(具体的には、JISB0203に規定する管用テーパおねじ)で構成されている。
また、請求項3記載の嵌合構造体は、請求項1記載の嵌合構造体において、前記第1溝部は、前記めねじとしての管用平行めねじ(具体的には、JISB0203に規定する管用平行めねじ)における前記中心角が90°未満の部分で構成され、前記第2溝部は、前記めねじとしての前記管用平行めねじにおける前記中心角が90°未満の前記他の部分で構成され、前記おねじは、管用テーパおねじ(具体的には、JISB0203に規定する管用テーパおねじ)で構成されている。
さらに、請求項4記載の嵌合構造体は、平面視円形の挿入孔を有する第3嵌合部と、前記挿入孔に挿入された状態において前記第3嵌合部に嵌合する平面視円形で柱状または筒状の第4嵌合部とを備えた嵌合構造体であって、前記第3嵌合部には、めねじにおける当該めねじの中心軸を中心とする中心角が180°未満の部分に相当する第3溝部が前記挿入孔の内周面における当該挿入孔の中心軸を中心とする中心角が180°未満の部分に相当する第3領域のみに形成され、前記第4嵌合部には、前記第3溝部に係合するおねじが円筒状外周面の全周に亘って形成されている。
また、請求項5記載の嵌合構造体は、請求項4記載の嵌合構造体において、前記第3溝部は、前記めねじとしての管用テーパめねじ(具体的には、JISB0203に規定する管用テーパめねじ)における前記中心角が180°未満の部分で構成され、前記おねじは、管用テーパおねじ(具体的には、JISB0203に規定する管用テーパおねじ)で構成されている。
また、請求項6記載の嵌合構造体は、請求項4記載の嵌合構造体において、前記第3溝部は、前記めねじとしての管用平行めねじ(具体的には、JISB0203に規定する管用平行めねじ)における前記中心角が180°未満の部分で構成され、前記おねじは、管用テーパおねじ(具体的には、JISB0203に規定する管用テーパおねじ)で構成されている。
また、請求項7記載の閉塞用部材は、請求項1から3のいずれかに記載の嵌合構造体を備え、取り付け対象体に形成されている開口部を閉塞する閉塞用部材であって、前記開口部を覆うように前記取り付け対象体に基端部側が取り付可能に構成されると共に、先端部側に前記嵌合構造体の前記第1嵌合部が配設された基体部と、前記嵌合構造体の前記第2嵌合部が配設されると共に、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部との嵌合状態において前記第1嵌合部の前記挿入孔を閉塞する蓋部とを備えている。
また、請求項8記載の閉塞用部材は、請求項4から6のいずれかに記載の嵌合構造体を備え、取り付け対象体に形成されている開口部を閉塞する閉塞用部材であって、前記開口部を覆うように前記取り付け対象体に基端部側が取り付可能に構成されると共に、先端部側に前記嵌合構造体の前記第3嵌合部が配設された基体部と、前記嵌合構造体の前記第4嵌合部が配設されると共に、前記第3嵌合部と前記第4嵌合部との嵌合状態において前記第3嵌合部の前記挿入孔を閉塞する蓋部とを備えている。
請求項1記載の嵌合構造体、および請求項7記載の閉塞用部材では、めねじにおける中心軸を中心とする中心角が90°未満の部分に相当する第1溝部が第1嵌合部の挿入孔の第1領域のみに形成され、めねじにおける中心軸を中心とする中心角が未満の部分に相当しかつ第1溝部に対向する第2溝部が挿入孔における第1領域に対向する第2領域のみに形成され、第1溝部および第2溝部に係合するおねじが第2嵌合部の外周面の全周に亘って形成されている。つまり、この嵌合構造体および閉塞用部材では、内周面における第1領域および第2領域を除く部分には、溝部を形成する山部が形成されていない構造となっている。
このため、この嵌合構造体および閉塞用部材によれば、第1嵌合部の挿入孔に挿入させた第2嵌合部のおねじと第1溝部との間またはおねじと第2溝部との間に隙間が生じている状態において第2嵌合部(蓋部)を基体部側に押し付けたときに、第1領域および第2領域を除く部分に山部が形成されていないため(つまり、第2嵌合部の傾きを規制する障害物が存在しないため)、第2嵌合部が傾いて、この第2嵌合部の傾きに伴って第2嵌合部の先端部をおねじの一部に相当する分(例えば、2周分の山部に相当する分)だけ挿入孔の奥側に挿入させることができる。したがって、この嵌合構造体および閉塞用部材によれば、第2嵌合部の押し付けによって第2嵌合部の先端部が挿入孔に挿入された分だけ、少ない回転数または回転角度(例えば、1回転程度)のねじ込みによっておねじと第1溝部および第2溝部とを係合させて、第2嵌合部を第1嵌合部に嵌合させ、これによって第2嵌合部を基体部に取り付けることができる。
また、おねじの周回数よりも少ない例えば1回転程度の回転によっておねじと第1溝部との間またはおねじと第2溝部との間に隙間が生じ、その状態の第2嵌合部(蓋部)を引き抜いたときに、第1領域および第2領域を除く部分に山部が形成されていないため、第2嵌合部が傾いて、この第2嵌合部の傾きに伴っておねじと第1溝部および第2溝部との係合が解除されて第1嵌合部と第2嵌合部との嵌合を解除することができる。したがって、この嵌合構造体および閉塞用部材によれば、第1嵌合部と第2嵌合部との嵌合および嵌合解除を、従来の構成よりも十分に簡易な操作によって行うことができる。
また、請求項2記載の嵌合構造体、および請求項7記載の閉塞用部材によれば、JISB0203に規定する管用テーパめねじで構成されためねじにおける中心角が90°未満の部分で第1溝部および第2溝部をそれぞれ構成し、JISB0203に規定する管用テーパおねじでおねじを構成したことにより、第2嵌合部が第1嵌合部の挿入孔の開口部側に位置している状態において、おねじと第1溝部との間またはおねじと第2溝部との間に確実に隙間が生じるため、第2嵌合部を第1嵌合部の挿入孔に挿入させる際にこの隙間の存在によって第2嵌合部(蓋部)が確実に傾く結果、おねじを構成する山部の一部(第2嵌合部の先端部)を挿入孔に確実に挿入させることができる。
また、請求項3記載の嵌合構造体、および請求項7記載の閉塞用部材によれば、JISB0203に規定する管用平行めねじで構成されためねじにおける中心角が90°未満の部分で第1溝部および第2溝部をそれぞれ構成し、JISB0203に規定する管用テーパおねじでおねじを構成したことにより、第2嵌合部が第1嵌合部の挿入孔の開口部側に位置している状態において、おねじと第1溝部との間またはおねじと第2溝部との間に確実に隙間が生じるため、第2嵌合部を第1嵌合部の挿入孔に挿入させる際にこの隙間の存在によって第2嵌合部(蓋部)が確実に傾く結果、第2嵌合部の先端部(おねじを構成する山部の一部)を挿入孔に確実に挿入させることができる。
さらに、請求項4記載の嵌合構造体、および請求項8記載の閉塞用部材では、めねじにおける中心軸を中心とする中心角が180°未満の部分に相当する第3溝部が第3嵌合部の挿入孔の第3領域のみに形成され、第3嵌合部の第3溝部に係合するおねじが第4嵌合部の外周面の全周に亘って形成されている。つまり、この嵌合構造体および閉塞用部材では、内周面における第3領域を除く部分には、溝部を形成する山部が形成されていない構造となっている。
このため、この嵌合構造体および閉塞用部材によれば、第3嵌合部の挿入孔に挿入させた第4嵌合部のおねじと第3溝部との間に隙間が生じている状態において第4嵌合部(蓋部)を基体部側に押し付けたときに、第3領域を除く部分に山部が形成されていないため(つまり、第4嵌合部の挿入を規制する障害物が存在しないため)、第4嵌合部の先端部を、おねじの一部に相当する分(例えば、2周分の山部に相当する分)だけ挿入孔の奥側に挿入させることができる。したがって、この嵌合構造体および閉塞用部材によれば、第4嵌合部の押し付けによって第4嵌合部の先端部が挿入孔に挿入される分だけ、少ない回転数または回転角度(例えば、1回転程度)のねじ込みによっておねじと第3溝部とを係合させて、第4嵌合部を第3嵌合部に嵌合させ、これによって第4嵌合部を基体部に取り付けることができる。
また、おねじの周回数よりも少ない例えば1回転程度の回転によっておねじによる第3嵌合部における挿入孔の内周面に対する押圧を解除させ、その状態の第4嵌合部を引き抜くことで、第3嵌合部と第4嵌合部との嵌合を解除することができる。したがって、この嵌合構造体および閉塞用部材によれば、第3嵌合部と第4嵌合部との嵌合および嵌合解除を、従来の構成よりも十分に簡易な操作によって行うことができる。
また、請求項5記載の嵌合構造体、および請求項8記載の閉塞用部材によれば、JISB0203に規定する管用テーパめねじで構成されためねじにおける中心角が180°未満の部分で第3溝部を構成し、JISB0203に規定する管用テーパおねじでおねじを構成したことにより、第4嵌合部が第3嵌合部の挿入孔の開口部側に位置している状態において、おねじと第3溝部との間に隙間が生じるため、第4嵌合部の先端部(おねじを構成する山部の一部)を挿入孔に確実に挿入させることができる。
また、請求項6記載の嵌合構造体、および請求項8記載の閉塞用部材によれば、JISB0203に規定する管用平行めねじで構成されためねじにおける中心角が180°未満の部分で第3溝部を構成し、JISB0203に規定する管用テーパおねじでおねじを構成したことにより、第4嵌合部が第3嵌合部の挿入孔の開口部側に位置している状態において、おねじと第3溝部との間に隙間が生じるため、第4嵌合部の先端部(おねじを構成する山部の一部)を挿入孔に確実に挿入させることができる。
閉塞用部材1の構成を示す斜視図である。 蓋部3を本体部2から取り外した状態の閉塞用部材1の斜視図である。 閉塞用部材1の構成を示す断面図である。 本体部2の構成を示す平面図である。 本体部2および蓋部3の構成を示す断面図である。 本体部2に対する蓋部3の取り付け方法を説明する第1の説明図である。 本体部2に対する蓋部3の取り付け方法を説明する第2の説明図である。 本体部2に対する蓋部3の取り付け方法を説明する第3の説明図である。 本体部2に対する蓋部3の取り付け方法を説明する第4の説明図である。 本体部2に対する蓋部3の取り付け方法を説明する第5の説明図である。 本体部2に対する蓋部3の取り付け方法を説明する第6の説明図である。 本体部2に対する蓋部3の取り付け方法を説明する第7の説明図である。 本体部2に対する蓋部3の取り付け方法を説明する第8の説明図である。 本体部102および蓋部103の構成を示す平面図である。 本体部102および蓋部103の構成を示す断面図である。 本体部102に対する蓋部103の取り付け方法を説明する第1の説明図である。 本体部102に対する蓋部103の取り付け方法を説明する第2の説明図である。 本体部102に対する蓋部103の取り付け方法を説明する第3の説明図である。 本体部102に対する蓋部103の取り付け方法を説明する第4の説明図である。 従来の閉塞用部材201の構成を示す断面図である。
以下、嵌合構造体および閉塞用部材の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、図1,2に示す閉塞用部材1の構成について説明する。閉塞用部材1は、取り付け対象体としての送風用のダクト300(図3参照)に形成されている保守用の開口部301を閉塞する部材であって、図1,2に示すように、本体部2および蓋部3を備えて構成されている。
本体部2は、図1,2に示すように、円錐台形状に形成された基体部11と、基体部11の基端部(同図における下端部)に配設された環状の取付部12と、平面視円形の挿入孔13a(図2参照)を有して基体部11の先端部(図1,2における上端部)に配設された円筒状の第1嵌合部13とで構成されている。また、本体部2は、図3に示すように、ダクト300の開口部301を覆うように配置されて、取付部12に形成されている挿通孔12aに固定用のボルト302を挿通させることによりダクト300に取り付けられる。
また、図2〜5に示すように、本体部2における第1嵌合部13の挿入孔13aの内周面13bには、第1溝部21および第2溝部22が形成されている。この場合、第1溝部21は、図4に示すように、内周面13bにおける挿入孔13aの中心軸(仮想中心軸)A1(図4,5参照)を中心とする中心角が90°未満(一例として、86°)の部分(以下、この部分を「第1領域13c」ともいう)のみに形成されている。また、第1溝部21は、両図に示すように、一例として、JISB0203に規定する「呼び」がRp1/2(PT1/2)の「管用テーパめねじ」であって挿入孔13aの開口部側(上側)に向かうに従って内径が大きくなる(奥側(下側)に向かうに従って内径が小さくなる)テーパー状のめねじ23における、めねじ23の中心軸(仮想中心軸)A2を中心とする中心角が90°未満(一例として、86°)の部分に相当する平面視円弧状(図4参照)の複数(一例として、4つ)の谷部21aと各谷部21aを形成する山部21bとで構成されている。つまり、第1溝部21は、めねじ23における山部の所定部分(図4において斜線を付した部分、および後述する第2溝部22を構成する山部22bに相当する部分)を取り除いて得られるめねじ23の一部分の形状と同じ形状に形成されている。
また、第2溝部22は、図4,5に示すように、挿入孔13aの内周面13bにおける中心軸A1を中心とする中心角が90°未満(一例として、86°)の他の部分であって第1領域13cに対向する(具体的には、中心軸A1に対して第1領域13cと点対称の位置関係となる)部分(以下、この部分を「第2領域13d」ともいう)のみに形成されている。また、第2溝部22は、図4,5に示すように、上記しためねじ23における、中心軸A2を中心とする中心角が90°未満(一例として、86°)の他の部分に相当しかつ第1溝部21に対向する(具体的には、中心軸A2に対して第1溝部21と点対称の位置関係となる)平面視円弧状の複数(一例として、5つ)の谷部22aと各谷部22aを形成する山部22bとで構成されている。つまり、第2溝部22は、めねじ23における所定部分(図4において斜線を付した部分、および第1溝部21を構成する山部21bに相当する部分)を取り除いて得られるめねじ23の他の一部分の形状と同じ形状に形成されている。
蓋部3は、図2,3に示すように、円板状の蓋本体31と、蓋本体31の一面(両図における下面)に配設されて中心部に凹部32a(図3参照)を有する平面視円形で筒状(柱状または筒状の一例)の第2嵌合部32と、蓋本体31の他面側(図2,3における上面側)に配設された筒体33と、筒体33の先端部に取り付けられて筒体33を閉塞するキャップ34とで構成されている。
また、図3,5に示すように、蓋部3における第2嵌合部32の外周面(円筒状外周面)32bには、本体部2における第1嵌合部13の挿入孔13aの内周面13b(第1領域13cおよび第2領域13d)に形成されている第1溝部21および第2溝部22に係合(螺合)するおねじ41が外周面32bの全周に亘って形成されている。この場合、おねじ41は、一例として、JISB0203に規定する「呼び」がR1/2(PT1/2)の「管用テーパおねじ」であって、図5に示すように、先端部(下側端部)に向かうに従って外径が小さくなる(基端部(上側端部)に向かうに従って外径が大きくなる)テーパー状に形成されている。また、雄ねじ41は、複数の周回数分(一例として、3周分)の山部41bと山部41bによって形成される谷部41aとを有して構成されている。
この閉塞用部材1では、本体部2の第1嵌合部13と蓋部3の第2嵌合部32とによって嵌合構造体が構成され、後述する嵌合操作を行うことにより、第1嵌合部13の挿入孔13aに第2嵌合部32が挿入されて第2嵌合部32が第1嵌合部13に嵌合する。また、両嵌合部13,32の嵌合状態において、第1嵌合部13の挿入孔13aが蓋部3の蓋本体31によって閉塞される。
次に、閉塞用部材1の使用方法について、図面を参照して説明する。
図5に示すように、本体部2から取り外されている蓋部3を本体部2に取り付けるときには、次のような嵌合操作を行う。まず、蓋部3の蓋本体31を掴み、次いで、図6に示すように、第2嵌合部32の先端部(同図における下側端部)を本体部2における第1嵌合部13の挿入孔13aの開口部側(同図における上側)に挿入する。この際に、第2嵌合部32の外周面32bに形成されているおねじ41における最も先端部側に位置する山部41bが、挿入孔13aにおける内周面13bの第1領域13cに形成されている第1溝部21を構成する最も開口部側の山部21b、および内周面13bの第2領域13dに形成されている第2溝部22を構成する最も開口部側の山部22b(または、両山部21b,22bのいずれか一方)に接触する。
この場合、この閉塞用部材1では、第2嵌合部32のおねじ41が先端部に向かうに従って外径が小さくなるように形成され、第1嵌合部13の第1溝部21および第2溝部22が開口部側に向かうに従って内径が大きくなるように(奥側に向かうに従って内径が小さくなるように)形成されているため、図6に示すように、おねじ41と各溝部21,22との間に、嵌合部13,32の半径方向(同図における左右方向であって挿入孔13aおよび第2嵌合部32の凹部32aにおける半径方向)において隙間が生じている。このため、図7,8に示すように、例えば、蓋部3を第1溝部21側(同図における左側)に移動(位置ずれ)させることで、おねじ41と第2溝部22との間の隙間が大きくなる。
ここで、内周面13bの全周にめねじ23が形成されている構成(従来の構成)では、図8に示すように、蓋部3を第1溝部21側に移動させて、おねじ41と第2溝部22との間に隙間が生じたとしても、同図において斜線を付した部分がおねじ41に接触して蓋部3の傾きが規制される。これに対して、この閉塞用部材1では、第1領域13cのみに第1溝部21が形成されると共に、第2領域13dのみに第2溝部22が形成され、第1領域13cおよび第2領域13dを除く内周面13bには、めねじ23を構成する山部(同図において斜線を付した部分)が形成されていない構造となっている。このため、おねじ41と第2溝部22との間に隙間が生じた状態で蓋部3を本体部2側(基体部11側)に押し付けたときには、図9,10に示すように、蓋部3の傾きが許容されて、この蓋部3の傾きに伴って第2嵌合部32の先端部の第2溝部22側(両図における右側)が挿入孔13aの奥側に挿入される。
次いで、傾いた蓋部3に対する押し付けにより、図11に示すように、蓋部3が第2溝部22側(同図における右側)に移動して、おねじ41と第2溝部22とが接触すると共に、おねじ41と第1溝部21との間に隙間が生じる。続いて、この状態の蓋部3に対する押し付けにより、図12に示すように、第2嵌合部32の先端部の第1溝部21側(同図における左側)が挿入孔13aの奥側に挿入されて、蓋部3の傾きが解消される。これにより、同図に示すように、第2嵌合部32の先端部側が、おねじ41の一部に相当する分(この例では、2周分の山部41bに相当する分)だけ挿入孔13aの奥側に挿入されて、挿入された2周分の山部41bに相当するおねじ41と各溝部21,22とが接触する。また、この状態では、内径が小さい挿入孔13aの奥側においておねじ41と各溝部21,22とが接触しているため、おねじ41と各溝部21,22との間の隙間が小さい結果、挿入孔13aの奥側への第2嵌合部32のそれ以上の挿入が規制される。
次いで、図12に示すように、蓋部3を例えば右回りに回転させて第2嵌合部32を第1嵌合部13の挿入孔13aにねじ込む。この場合、上記した本体部2に対する蓋部3の押し付けにより、この時点において、おねじ41を構成する3周分の山部41bのうちの2周分に相当する山部41bが挿入孔13aに挿入されているため、蓋部3を1回転(または、1回転程度)回転させて第2嵌合部32をねじ込むだけで、図13に示すように、おねじ41と各溝部21,22とが係合して、第1嵌合部13と第2嵌合部32とが嵌合し、これによって第1嵌合部13の先端部と蓋部3の蓋本体31における下面とが接触する。また、第1嵌合部13の先端部と蓋本体31の下面との接触によって挿入孔13aが蓋本体31によって閉塞される。以上により、本体部2への蓋部3の取り付けが終了する。この閉塞用部材1では、上記したように、本体部2に対する蓋部3の押し付けによっておねじ41を構成する山部41bの一部を挿入孔13aに挿入させることができるため、その分、少ない回転数または回転角度のねじ込みによっておねじ41と各溝部21,22とを係合させて、第2嵌合部32を第1嵌合部13に嵌合させ、これによって蓋部3を本体部2に取り付けることが可能となっている。
一方、本体部2から蓋部3を取り外すときには、上記した嵌合操作とは逆の手順での取外し操作を行う。具体的には、嵌合状態の蓋部3を回転(この例では、左回りに回転)させる。この場合、蓋部3を1回転以上(1回転程度)回転させたときには、おねじ41と各溝部21,22との間の隙間が大きくなる。この状態において、蓋部3を例えば第2溝部22側に移動させたときには、おねじ41と第1溝部21との間に隙間が生じる。次いで、この状態の蓋部3を引き抜いたときには、蓋部3が傾いて、第2嵌合部32の先端部の第1溝部21側が挿入孔13aの開口部側に引き出される(図11参照)。次いで、傾いた蓋部3に対する引き抜きにより、蓋部3が第1溝部21側に移動して、おねじ41と第1溝部21とが係合すると共に、おねじ41と第2溝部22との間に隙間が生じる(図10参照)。
続いて、この状態の蓋部3に対する引き抜きにより、第2嵌合部32の先端部の第2溝部22側が挿入孔13aの開口部側に引き出されて(図9参照)、蓋部3の傾きが解消される(図7参照)。これにより、おねじ41と各溝部21,22との係合が解除されて、本体部2からの蓋部3の取り外しが終了する。この閉塞用部材1では、上記したように、1回転程度回転させた状態の蓋部3を引き抜くことで、第1嵌合部13と第2嵌合部32との嵌合を解除して蓋部3を本体部2から取り外すことが可能となっている。
このように、この嵌合構造体および閉塞用部材1では、めねじ23における中心軸A2を中心とする中心角が90°未満の部分に相当する第1溝部21が第1嵌合部13の挿入孔13aの第1領域13cのみに形成され、めねじ23における中心軸A2を中心とする中心角が90°未満の部分に相当しかつ第1溝部21に対向する第2溝部22が挿入孔13aにおける第1領域13cに対向する第2領域13dのみに形成され、第1溝部21および第2溝部22に係合するおねじ41が第2嵌合部32の外周面32bの全周に亘って形成されている。つまり、この嵌合構造体および閉塞用部材1では、内周面13bにおける第1領域13cおよび第2領域13dを除く部分には、溝部を形成する山部が形成されていない構造となっている。
このため、この嵌合構造体および閉塞用部材1によれば、第1嵌合部13の挿入孔13aに挿入させた第2嵌合部32のおねじ41と第2溝部22との間(または、おねじ41と第1溝部21との間)に隙間が生じている状態において第2嵌合部32(蓋部3)を本体部2側(基体部11側)に押し付けたときに、第1領域13cおよび第2領域13dを除く部分に山部が形成されていないため(つまり、第2嵌合部32の傾きを規制する障害物が存在しないため)、第2嵌合部32(蓋部3)が傾いて、この第2嵌合部の傾きに伴って第2嵌合部32の先端部をおねじ41の一部に相当する分(例えば、2周分の山部41bに相当する分)だけ挿入孔13aの奥側に挿入させることができる。したがって、この嵌合構造体および閉塞用部材1によれば、蓋部3の押し付けによって第2嵌合部32の先端部が挿入孔13aに挿入された分だけ、少ない回転数または回転角度(例えば、1回転程度)のねじ込みによっておねじ41と各溝部21,22とを係合させて、第2嵌合部32を第1嵌合部13に嵌合させ、これによって蓋部3を本体部2に取り付けることができる。
また、おねじ41の周回数よりも少ない例えば1回転程度の回転によっておねじ41と第2溝部22との間(または、おねじ41と第1溝部21との間)に隙間が生じ、その状態の第2嵌合部32(蓋部3)を引き抜いたときに、第1領域13cおよび第2領域13dを除く部分に山部が形成されていないため、第2嵌合部32(蓋部3)が傾いて、この第2嵌合部32の傾きに伴っておねじ41と各溝部21,22との係合が解除されて第1嵌合部13と第2嵌合部32との嵌合を解除することができる。したがって、この嵌合構造体および閉塞用部材1によれば、第1嵌合部13と第2嵌合部32との嵌合および嵌合解除を、従来の構成よりも十分に簡易な操作によって行うことができる。
また、この嵌合構造体および閉塞用部材1によれば、JISB0203に規定する管用テーパめねじで構成されためねじ23における中心軸A2を中心とする中心角が90°未満の部分で第1溝部21および第2溝部22をそれぞれ構成し、JISB0203に規定する管用テーパおねじでおねじ41を構成したことにより、第2嵌合部32が第1嵌合部13の挿入孔13aの開口部側に位置している状態において、おねじ41と各溝部21,22との間に確実に隙間が生じるため、第2嵌合部32を第1嵌合部13の挿入孔13aに挿入させる際にこの隙間の存在によって蓋部3が確実に傾く結果、おねじ41を構成する山部41bの一部を挿入孔13aに確実に挿入させることができる。
次に、他の実施の形態としての図14に示す閉塞用部材101について説明する。なお、以下の説明において、上記した閉塞用部材1と同じ構成要素については、同じ符号を付して、重複する説明を省略する。閉塞用部材101は、閉塞用部材1と同様の機能を有する部材であって、同図に示す本体部102と、図15に示す蓋部103とを備えて構成されている。
本体部102は、上記した基体部11および取付部12と、図14,15に示すように、平面視円形の挿入孔113aを有して基体部11の先端部に配設された円筒状の第3嵌合部113とで構成されている。また、両図に示すように、本体部102における第3嵌合部113の挿入孔113aの内周面113bには、第3溝部121が形成されている。この場合、第3溝部121は、図14に示すように、内周面113bにおける挿入孔113aの中心軸(仮想中心軸)A3(図14,15参照)を中心とする中心角が180°未満(一例として、176°)の部分(以下、この部分を「第3領域113c」ともいう)のみに形成されている。また、第3溝部121は、両図に示すように、一例として、JISB0203に規定する「呼び」がRp1/2(PT1/2)の「管用テーパめねじ」であって挿入孔113aの開口部側(上側)に向かうに従って内径が大きくなるテーパー状のめねじ23における、めねじ23の中心軸(仮想中心軸)A4を中心とする中心角が180°未満(一例として、176°)の部分に相当する平面視円弧状の複数(一例として、4つ)の谷部121aと各谷部121aを形成する山部121bとで構成されている。つまり、第3溝部121は、めねじ23における山部の所定部分(図14において斜線を付した部分)を取り除いて得られるめねじ23の一部分の形状と同じ形状に形成されている。なお、挿入孔113aの内周面113bにおける第3領域113cを除く部分を、以下、第4領域113dともいう。
蓋部103は、図15に示すように、上記した蓋本体31と、筒体33およびキャップ34と、上記した蓋部3の第2嵌合部32と同じ構成の第4嵌合部132と、上記した筒体33およびキャップ34(同図では筒体33およびキャップ34の図示を省略する)とで構成されている。なお、第4嵌合部132を構成する各構成要素は、第2嵌合部32を構成する各構成要素と同じであるため、以下、同じ符号を付して説明する。
この閉塞用部材101では、本体部2の第3嵌合部113と蓋部103の第4嵌合部132とによって嵌合構造体が構成され、後述する嵌合操作を行うことにより、第3嵌合部113の挿入孔113aに第4嵌合部132が挿入されて第4嵌合部132が第3嵌合部113に嵌合する。また、両嵌合部113,132の嵌合状態において、第3嵌合部113の挿入孔113aが蓋部103の蓋本体31によって閉塞される。
次に、閉塞用部材101の使用方法について、図面を参照して説明する。
図15に示すように、本体部102から取り外されている蓋部103を本体部102に取り付けるときには、次のような嵌合操作を行う。まず、蓋部103の蓋本体31を掴み、次いで、図16に示すように、第4嵌合部132の先端部(同図における下側端部)を本体部102における第3嵌合部113の挿入孔113aの開口部側(同図における上側)に挿入する。この際に、第4嵌合部132のおねじ41における最も先端部側に位置する山部41bが、第3嵌合部113の第3溝部121を構成する最も開口部側の山部121bに接触する。
この場合、この閉塞用部材101では、第4嵌合部132のおねじ41が先端部に向かうに従って外径が小さくなるように形成され、第3嵌合部113の第3溝部121が開口部側に向かうに従って内径が大きくなるように(奥側に向かうに従って内径が小さくなるように)形成されているため、図16に示すように、おねじ41と第3溝部121との間に、両嵌合部113,132の半径方向(同図における左右方向)において隙間が生じている。このため、この状態の蓋部103を本体部102側(基体部11側)に押し付けたときには、図17に示すように、山部41bの斜面が山部121bの斜面に対して滑り、これによって蓋部103が内周面113bの第4領域113d側(同図における右側)に移動(位置ずれ)する。
この場合、内周面113bの全周にめねじ23が形成されている構成(従来の構成)では、上記のように蓋部103が第4領域113d側に移動したとしても、図14において斜線を付した部分がおねじ41に接触して挿入孔113aの奥側への第4嵌合部132の移動が規制される。これに対して、この閉塞用部材101では、第3領域113cのみに第3溝部121が形成され、第4領域113dには、溝部を形成する山部(上記斜線の部分)が形成されていない構造となっている。このため、図18に示すように、内周面113bの第4領域113d側に移動した蓋部103に対する押し付けによって第4嵌合部132の先端部が、おねじ41の一部に相当する分(この例では、2周分の山部41bに相当する分)だけ挿入孔113aの奥側に挿入されて、挿入された2周分の山部41bに相当するおねじ41と第3溝部121とが接触すると共に、第4領域113d側に位置するおねじ41の山部41bが第4領域113dに接触して、第4嵌合部132のそれ以上の挿入が規制される。
次いで、図18に示すように、蓋部103を例えば右回りに回転させて第4嵌合部132を第3嵌合部113の挿入孔113aにねじ込む。この場合、上記した本体部102に対する蓋部103の押し付けにより、この時点において、おねじ41を構成する3周分の山部41bのうちの2周分の山部41bが挿入孔113aに挿入されているため、蓋部103を1回転(または、1回転程度)回転させて第4嵌合部132をねじ込むだけで、図19に示すように、おねじ41と第3溝部121とが係合して、第4嵌合部132と第3嵌合部113とが嵌合し、これによって第3嵌合部113の先端部と蓋部103の蓋本体31における下面とが接触する。また、第4嵌合部132のねじ込みによって第4領域113d側に位置するおねじ41の山部41bが第4領域113dを押圧する。また、第3嵌合部113の先端部と蓋本体31の下面との接触によって挿入孔113aが蓋本体31によって閉塞される。以上により、本体部102への蓋部103の取り付けが終了する。この閉塞用部材101では、上記したように、本体部102に対する蓋部103の押し付けによっておねじ41を構成する山部41bの一部を挿入孔113aに挿入させることができるため、その分、少ない回転数または回転角度のねじ込みによって第4嵌合部132を第3嵌合部113に嵌合させて、蓋部103を本体部102に取り付けることが可能となっている。
一方、本体部102から蓋部103を取り外すときには、上記した嵌合操作とは逆の手順での取外し操作を行う。具体的には、嵌合状態の蓋部103を回転(この例では、左回りに回転)させる。この場合、蓋部103を1回転以上(1回転程度)回転させたときには、第4領域113d側に位置するおねじ41の山部41bによる第4領域113dに対する押圧が解除される(図19に示す状態から図18に示す状態に移行する)。次いで、この状態の蓋部103を引き抜いたときには、第4嵌合部132の先端部が挿入孔113aの開口部側に引き出される(図18に示す状態から図17に示す状態を経て、図16に示す状態に移行する)。これにより、第3嵌合部113と第4嵌合部132との嵌合が解除されて、本体部102からの蓋部103の取り外しが終了する。この閉塞用部材101では、上記したように、1回転程度回転させた状態の蓋部103を引き抜くことで、第3嵌合部113と第4嵌合部132との嵌合を解除して蓋部103を本体部102から取り外すことが可能となっている。
このように、この嵌合構造体および閉塞用部材101では、めねじ23における中心軸A4を中心とする中心角が180°未満の部分に相当する第3溝部121が第3嵌合部113の挿入孔113aの第3領域113cのみに形成され、第3嵌合部の第3溝部121に係合するおねじ41が第4嵌合部132の外周面32bの全周に亘って形成されている。つまり、この嵌合構造体および閉塞用部材101では、内周面113bにおける第3領域113cを除く部分(第4領域113d)には、溝部を形成する山部が形成されていない構造となっている。
このため、この嵌合構造体および閉塞用部材101によれば、第3嵌合部113の挿入孔113aに挿入させた第4嵌合部132のおねじ41と第3溝部121との間に隙間が生じている状態において第4嵌合部132(蓋部103)を本体部102側(基体部11側)に押し付けたときに、第3領域113cを除く部分に山部が形成されていないため(つまり、第4嵌合部132の挿入を規制する障害物が存在しないため)、第4嵌合部132の先端部を、おねじ41の一部に相当する分(例えば、2周分の山部41bに相当する分)だけ挿入孔113aの奥側に挿入させることができる。したがって、この嵌合構造体および閉塞用部材101によれば、蓋部103の押し付けによって第4嵌合部132の先端部が挿入孔113aに挿入される分だけ、少ない回転数または回転角度(例えば、1回転程度)のねじ込みによっておねじ41と第3溝部121とを係合させて、第4嵌合部132を第3嵌合部113に嵌合させ、これによって蓋部103を本体部102に取り付けることができる。
また、おねじ41の周回数よりも少ない例えば1回転程度の回転によっておねじ41による第3嵌合部113における挿入孔113aの内周面113bに対する押圧を解除させ、その状態の蓋部103を引き抜くことで、第3嵌合部113と第4嵌合部132との嵌合を解除することができる。したがって、この嵌合構造体および閉塞用部材101によれば、第3嵌合部113と第4嵌合部132との嵌合および嵌合解除を、従来の構成よりも十分に簡易な操作によって行うことができる。
また、この嵌合構造体および閉塞用部材101によれば、JISB0203に規定する管用テーパめねじで構成されためねじ23における中心軸A4を中心とする中心角が180°未満の部分で第3溝部121を構成し、JISB0203に規定する管用テーパおねじでおねじ41を構成したことにより、第4嵌合部132が第3嵌合部113の挿入孔113aの開口部側に位置している状態において、おねじ41と第3溝部121との間に隙間が生じるため、第4嵌合部132の先端部を挿入孔113aに確実に挿入させることができる。
なお、閉塞用部材1,101は、上記の構成に限定されず、適宜変更することができる。例えば、閉塞用部材1では、JISB0203に規定する管用テーパめねじで構成されためねじ23における中心角が90°未満の部分で第1溝部21および第2溝部22をそれぞれ構成しているが、JISB0203に規定する管用平行めねじで構成されためねじにおける中心角が90°未満の部分で第1溝部21および第2溝部22をそれぞれ構成することもでき、この構成においても閉塞用部材1と同様の効果を実現することができる。同様にして、JISB0203に規定する管用平行めねじで構成されためねじにおける中心角が180°未満の部分で第3溝部121を構成することもでき、この構成においても閉塞用部材101と同様の効果を実現することができる。
また、4つの谷部21aと、これらの谷部21aを形成する山部21bとで第1溝部21を構成し、5つの谷部22aとこれらの谷部22aを形成する山部22bとで第2溝部22を構成した例について上記したが、第1溝部21を構成する谷部21aの数、および第2溝部22を構成する谷部22aの数は任意に変更することができる。同様にして、第3溝部121を構成する谷部121aの数も任意に変更することができる。さらに、おねじ41を構成する山部41bの数も任意に変更することができる。また、平面視円形で筒状の第2嵌合部32および第4嵌合部132を採用した例について上記したが、平面視円形で柱状(円柱状)の第2嵌合部32および第4嵌合部132を採用することもできる。
また、蓋部3の第2嵌合部32(または、蓋部103の第4嵌合部132)を挿入させて蓋本体31の下面に側に装着する環状のパッキン(シール材)を備えた構成を採用することもできる。この構成では、第1嵌合部13と第2嵌合部32との嵌合状態(または、第3嵌合部113と4嵌合部132との嵌合状態)において、第1嵌合部13(または、第3嵌合部113)の先端部と蓋本体31の下面との間に隙間が生じている場合であっても、第1嵌合部13(または、第3嵌合部113)の先端部と蓋本体31の下面とによって上記のパッキンが挟み込まれるため、第1嵌合部13の挿入孔13a(または、第3嵌合部113の挿入孔113a)を確実に閉塞することができる。
1,101 閉塞用部材
2,102 本体部
3,103 蓋部
11 基体部
13 第1嵌合部
13a,113a 挿入孔
13b,113b 内周面
13c 第1領域
13d 第2領域
21 第1溝部
21a,22a,41a,121a 谷部
21b,22b,41b,121b 山部
22 第2溝部
23 めねじ
32 第2嵌合部
32b 外周面
41 おねじ
113 第3嵌合部
113c 第3領域
121 第3溝部
132 第4嵌合部

Claims (8)

  1. 平面視円形の挿入孔を有する第1嵌合部と、前記挿入孔に挿入された状態において前記第1嵌合部に嵌合する平面視円形で柱状または筒状の第2嵌合部とを備えた嵌合構造体であって、
    前記第1嵌合部には、めねじにおける当該めねじの中心軸を中心とする中心角が90°未満の部分に相当する第1溝部が前記挿入孔の内周面における当該挿入孔の中心軸を中心とする中心角が90°未満の部分に相当する第1領域のみに形成されると共に、前記めねじにおける当該めねじの前記中心軸を中心とする中心角が90°未満の他の部分に相当しかつ前記第1溝部に対向する第2溝部が前記挿入孔の前記内周面における当該挿入孔の前記中心軸を中心とする中心角が90°未満の他の部分に相当しかつ前記第1領域に対向する第2領域のみに形成され、
    前記第2嵌合部には、前記第1溝部および前記第2溝部に係合するおねじが円筒状外周面の全周に亘って形成されている嵌合構造体。
  2. 前記第1溝部は、前記めねじとしての管用テーパめねじにおける前記中心角が90°未満の部分で構成され、
    前記第2溝部は、前記めねじとしての前記管用テーパめねじにおける前記中心角が90°未満の前記他の部分で構成され、
    前記おねじは、管用テーパおねじで構成されている請求項1記載の嵌合構造体。
  3. 前記第1溝部は、前記めねじとしての管用平行めねじにおける前記中心角が90°未満の部分で構成され、
    前記第2溝部は、前記めねじとしての前記管用平行めねじにおける前記中心角が90°未満の前記他の部分で構成され、
    前記おねじは、管用テーパおねじで構成されている請求項1記載の嵌合構造体。
  4. 平面視円形の挿入孔を有する第3嵌合部と、前記挿入孔に挿入された状態において前記第3嵌合部に嵌合する平面視円形で柱状または筒状の第4嵌合部とを備えた嵌合構造体であって、
    前記第3嵌合部には、めねじにおける当該めねじの中心軸を中心とする中心角が180°未満の部分に相当する第3溝部が前記挿入孔の内周面における当該挿入孔の中心軸を中心とする中心角が180°未満の部分に相当する第3領域のみに形成され、
    前記第4嵌合部には、前記第3溝部に係合するおねじが円筒状外周面の全周に亘って形成されている嵌合構造体。
  5. 前記第3溝部は、前記めねじとしての管用テーパめねじにおける前記中心角が180°未満の部分で構成され、
    前記おねじは、管用テーパおねじで構成されている請求項4記載の嵌合構造体。
  6. 前記第3溝部は、前記めねじとしての管用平行めねじにおける前記中心角が180°未満の部分で構成され、
    前記おねじは、管用テーパおねじで構成されている請求項4記載の嵌合構造体。
  7. 請求項1から3のいずれかに記載の嵌合構造体を備え、取り付け対象体に形成されている開口部を閉塞する閉塞用部材であって、
    前記開口部を覆うように前記取り付け対象体に基端部側が取り付可能に構成されると共に、先端部側に前記嵌合構造体の前記第1嵌合部が配設された基体部と、
    前記嵌合構造体の前記第2嵌合部が配設されると共に、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部との嵌合状態において前記第1嵌合部の前記挿入孔を閉塞する蓋部とを備えている閉塞用部材。
  8. 請求項4から6のいずれかに記載の嵌合構造体を備え、取り付け対象体に形成されている開口部を閉塞する閉塞用部材であって、
    前記開口部を覆うように前記取り付け対象体に基端部側が取り付可能に構成されると共に、先端部側に前記嵌合構造体の前記第3嵌合部が配設された基体部と、
    前記嵌合構造体の前記第4嵌合部が配設されると共に、前記第3嵌合部と前記第4嵌合部との嵌合状態において前記第3嵌合部の前記挿入孔を閉塞する蓋部とを備えている閉塞用部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101750004B1 (ko) 2016-05-20 2017-07-03 신현우 직립 지지면 형성 볼트 및 그 제조 방법

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