JP2009184711A - 接続器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 既存の物等に対して、簡単な操作で他の部材を接続することを可能とする。
【解決手段】 この接続器具1は、既存の対象物と締結可能な第1の締結構造13と、第1の締結構造とは異なる締結方式で他の部材と締結可能な第2の締結構造11,12とを備える。第2の構造11,12は、接続器具1および他の部材のうちの一方の部材の外周面上および他方の部材の内周面上に設けられ、中心軸に沿って一方が他方に向けて押されることにより2つの部材の一方を他方に対して相対的に回転させるガイド機構と、一方の部材の外周面上に形成された第1圧入部および他方の部材の内周面上に形成された第2圧入部を有し、ガイド機構に沿って2つの部材の一方が他方に対して相対的に回転することで、第1圧入部および第2圧入部の一方が他方に圧入して2つの部材を互いに固定する固定機構とを有する。
【選択図】 図2
【解決手段】 この接続器具1は、既存の対象物と締結可能な第1の締結構造13と、第1の締結構造とは異なる締結方式で他の部材と締結可能な第2の締結構造11,12とを備える。第2の構造11,12は、接続器具1および他の部材のうちの一方の部材の外周面上および他方の部材の内周面上に設けられ、中心軸に沿って一方が他方に向けて押されることにより2つの部材の一方を他方に対して相対的に回転させるガイド機構と、一方の部材の外周面上に形成された第1圧入部および他方の部材の内周面上に形成された第2圧入部を有し、ガイド機構に沿って2つの部材の一方が他方に対して相対的に回転することで、第1圧入部および第2圧入部の一方が他方に圧入して2つの部材を互いに固定する固定機構とを有する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、接続器具に関するものである。
2つの部材を締結する締結構造としてはネジ機構がある。ネジ機構の場合、例えば、容器本体の外周面と蓋の内周面にネジ山が形成され、それらのネジ山を咬み合わせた状態で両者を相対的に回転させることで、容器本体に蓋を固定したり、容器本体から蓋を外したりすることができる。
このネジ機構では、ネジ山に沿って回転することで、容器本体と蓋とが相対的に回転軸に沿って進行する。そして、蓋の端面が容器本体の端面に当接すると、ネジ山の接触面に圧力が生じ、その圧力による摩擦等で容器本体と蓋とが互いに固定される。
このように、回転により容器本体を蓋に固定するため、回転が可能になるように、容器本体の外周面と蓋の内周面は円筒状とされる。
また、別の締結構造としては、例えば特許文献1に記載のものがある。特許文献1に開示されている締結構造では、所定のリード角を有する断面隆起状部を備えた蓋と、および一方の部材の断面隆起状部に対して係合する断面隆起状部を有する容器本体とが互いに固定される。容器本体では、蓋のリード角と同一のリード角を有する断面隆起状部と、蓋のリード角とは異なるリード角を有する断面隆起状部とが互いに隣接している。そして、蓋の断面隆起状部が容器本体のリード角の異なる2個の断面隆起状部の間を進行していき、蓋の断面隆起状部が容器本体のリード角の異なる断面隆起状部に当接し両者の摩擦係合によって容器本体と蓋とが一体に固定される。
上記特許文献1の締結構造によれば、小さい回転角度で簡単に2つの構成部材を締結することができる。一方、ネジによる締結構造の場合、締結時に必要な回転角度が大きいとともに、一旦締結されると、締結を解除する際に大きな回転力が必要となる。
このように、小さい回転角度で簡単に2つの構成部材を締結することができるという特徴は重要である。特に、小児、老人、病人などの力の弱い者がネジ機構の容器などを開閉するのには常人以上の労力を必要とするため、このように、簡単な操作の締結機構は、重要なものである。
しかしながら、例えば上記特許文献1などの特別な締結構造を実現する場合、2つの構成部材にそれぞれの締結箇所を特定の形状に成形する必要がある。このため、既存の容器など、既に存在する物に対して、そのような締結構造を適用することは困難である。特に、既存の容器では、締結機構にネジを採用しているものが多く、そのような容器に対しては上述のような利点のある締結構造を利用することは困難である。また、新たにそのような締結構造の容器を作る場合、金型から製造し直す必要があるため、大きなコストがかかってしまう。また、上述のような特別な締結構造の場合、それぞれの構成部材の形状について、比較的高い精度が要求される。このため、ガラスなどのような、形状の精度を高くしにくい材質を一方の構成部材に使用する場合、上述のような特別な締結構造を適用することが難しい可能性がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、所定の対象物に対して、簡単な操作で他の部材を接続することを可能とする接続器具を得ることを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明では以下のようにした。
本発明に係る接続器具は、所定の対象物の締結方式に適合しその対象物と締結可能な第1の締結構造と、第1の締結構造の締結方式とは異なる締結方式で他の部材と締結可能な第2の締結構造とを備える。第2の構造は、当該接続器具および他の部材からなる2つの部材のうちの一方の部材の外周面上および他方の部材の内周面上に設けられ、中心軸に沿って2つの部材の一方が他方に向けて押されることにより2つの部材の一方を他方に対して相対的に回転させるガイド機構と、一方の部材の外周面上に形成された第1圧入部および他方の部材の内周面上に形成された第2圧入部を有し、ガイド機構に沿って2つの部材の一方が他方に対して相対的に回転することで、第1圧入部および第2圧入部の一方が他方に圧入して2つの部材を互いに固定する固定機構とを有する。
これにより、第1の締結構造によりこの接続器具を既存の対象物に装着しておくことで、その後、第2の締結構造により、既存の対象物に対して、簡単な操作で他の部材を接続可能とすることができる。
また、本発明に係る接続器具は、上記の接続器具に加え、次のようにしてもよい。この場合、接続器具は、円筒状本体を備え、対象物とは、円筒状本体の一方の開口側において第1の締結構造により締結し、他の部材とは、円筒状本体の他方の開口側において第2の締結構造により締結する。
これにより、接続器具の内部空間と対象物の内部空間とが連続するため、第1の締結構造によりこの接続器具を既存の対象物に装着した状態であっても、対象物の中にある内容物を接続器具を介して取り出したり、接続器具を介して対象物の中へ内容物を入れたりすることができる。
また、本発明に係る接続器具は、上記の接続器具のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、第1の締結構造は、ネジによる締結構造とされる。
また、本発明に係る接続器具は、上記の接続器具のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、第1の締結構造での締結時の円筒状本体の回転方向と、第2の締結構造での締結時の円筒状本体の回転方向とは、逆方向となる。
これにより、第2の締結構造による締結時に発生する回転力によって、第1の締結構造におけるネジによる締結が緩む可能性がなくなる。
また、本発明に係る接続器具は、上記の接続器具のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、対象物は容器とされ、他の部材は、蓋とされる。
また、本発明に係る接続器具は、上記の接続器具のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、第1の締結構造により、容器の開口部と円筒状本体の一方の開口部とが密封状態で締結されるとともに、第2の締結構造により、蓋と円筒状本体の他方の開口部とが密封状態で締結される。
これにより、容器の内容物が固体以外のもの(気体、液体、ジェル状などのもの)であっても、接続器具の使用に起因して外部へ内容物が漏洩せずに済む。
また、本発明に係る接続器具は、上記の接続器具のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、固定機構は、締結時の回転方向とは逆方向への回転力により固定を解除する。
また、本発明に係る接続器具は、上記の接続器具のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、第2の締結構造におけるガイド機構および固定機構による回転の角度は、20度以上90度以下とされる。
本発明によれば、所定の対象物に対して、簡単な操作で他の部材を接続可能な接続器具を得ることができる。
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る接続器具を示す斜視図である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る接続器具を示す斜視図である。
接続器具1は、第1の締結構造により既存の対象物(後述の容器101など)と締結可能でである。また、接続器具1は、図1に示すように、他の部材2と対となる。接続器具1と他の部材2との締結部分には、第2の締結構造が設けられており、その締結構造により接続器具1と他の部材2とが互いに着脱自在に締結される。
この実施の形態1では、接続器具1および他の部材2は、それぞれ、ポリプロピレン、ポリエチレンなどといった樹脂材料を射出成形して製造される。このような樹脂材料により、接続器具1および他の部材2は、ステンレス、スチール、ガラスなどの剛性のある材料などと比べ、適度な弾性を有する。
図2は、図1に示す接続器具1の形状を示す斜視図である。図2に示すように、接続器具1は、開口部1a,1bを有する円筒状本体において、一方の開口部1a側の外周に、第2の締結構造の一部である凸条11,12を有し、他方の開口部1b側の内周に、第1の締結構造の一部であるネジ条13を有する。
凸条11は、所定の第1のリード角を有し、円筒状本体の外周面上で傾斜して直線的に、つまり略螺旋状に形成される。この実施の形態1では、凸条11は、上面から見て、開口部1a側から開口部1bへ向かって時計回りの方向へ延びている。ここで、第1のリード角は、凸条11の配置角度であって、円筒形状の中心軸に垂直な面からの、外周面上での角度とする。この実施の形態1では、第1のリード角は、凸条11のいずれの箇所でも一定とされる。
また、凸条12は、所定の第2のリード角を有し、円筒状本体の外周面上で傾斜して直線的に、つまり略螺旋状に形成される。この実施の形態1では、凸条12は、凸条11と同様に、上面から見て、開口部1a側から開口部1bへ向かって時計回りの方向へ延びている。ここで、第2のリード角は、凸条12の配置角度であって、円筒形状の中心軸に垂直な面からの、外周面上での角度とする。この実施の形態1では、第2のリード角は、凸条12のいずれの箇所でも一定とされる。
そして、第2のリード角は、第1のリード角より所定の角度だけ小さくされる。例えば、第1のリード角と第2のリード角は、約20度から約30度の間とされ、第1のリード角と第2のリード角との差は、約1〜3度の間とされる。したがって、凸条11と凸条12との間隔Dは、締結時に蓋本体2が進行してくる開口部1a側のほうが広く、その反対側となる開口部1b側のほうが狭くなる。つまり、凸条11および凸条12の一方の端部での間隔D2は、凸条11および凸条12の他方の端部での間隔D1より狭くなる。
図3は、図1に示す他の部材2の形状を示す斜視図である。部材2は、蓋であり、一方の端部にのみ開口部2aを有し他方の端部に天板を有する円筒状に形成されている。部材2の内周には、凸条21が形成されている。凸条21は、凸条11のリード角および凸条12のリード角のいずれか一方と同一のリード角を有し、内周面上で傾斜して直線的に、つまり略螺旋状に形成される。なお、このリード角は、凸条21の配置角度であって、円筒形状の中心軸に垂直な面からの、内周面上での角度とする。この実施の形態1では、凸条21は、開口部2a側から上面へ向かって時計回りの方向へ延びている。この実施の形態1では、凸条21のリード角は、凸条21のいずれの箇所でも一定とされる。凸条21の幅Wは、上述の凸条11と凸条12との間隔の最小値D2より広く最大値D1より狭く設計される。なお、図3では、1つの凸条21のみを描いているが、実際には、凸条11,12の対の数と同数の凸条21が内周面に配列して形成されている。
次に、第2の締結構造による接続器具1と部材2との締結について説明する。
接続器具1と部材2とが分離している状態で、接続器具1の凸条11の上端と凸条12の上端との間に部材2の凸条21の下端が位置するように、接続器具1の上端と部材2とが合わせられる。その際、他の凸条21の下端は、接続器具1の他の凸条11の上端と凸条12の上端との間に位置する。この状態を、以下、初期配置状態という。
初期配置状態で部材2が接続器具1へ向かって押されると、部材2の凸条21が接続器具1の凸条12に当接し、さらに押されると、部材2の凸条21が接続器具1の凸条12に沿って摺動していく。これにより、部材2は、中心軸を中心に回転しつつ進行していく。
そして、接続器具1への部材2の進行が進むと、接続器具1の凸条11,12の下端付近まで、部材2の凸条21の下端が進行し、接続器具1の凸条11および凸条12に部材2の凸条21が接触した状態となる。この状態を、以下、接触状態という。
接触状態においてさらに部材2が接続器具1へ向かって押されると、接続器具1の凸条11と凸条12との間隔Dが狭くなるため、接続器具1の凸条11,12および部材2の凸条21の一方または両方が弾性変形しつつ、接続器具1の凸条11,12の間を部材2の凸条21が進行していく。
したがって、弾性変形に抗する復元力が発生し、この復元力が、接続器具1の凸条11,12と部材2の凸条21との接触面の圧力となる。このため、接触状態で、接続器具1の凸条11,12の間を部材2の凸条21が進行すると、凸条11,12と凸条21との間の静的な摩擦抵抗が増加する。
そして、接続器具1への部材2の進行が進み、接続器具1に対して部材2が中心軸を中心にして所定の角度だけ回転すると、接続器具1の凸条11,12と部材2の凸条21との間の摩擦抵抗により両者は互いに固定され、締結が完了する。この状態を、以下、締結状態という。図4は、図1における接続器具1と部材2とが締結された状態を示す斜視図である。その際、接続器具1の開口端1cは、他の部材2の内側天面に当接する。
このように、部材2の凸条21が接続器具1の凸条11,12へ斜めに圧入することで、楔状に両者が互いに固定される。そして、このように圧入部分が傾斜しているため、接続器具1と部材2とを分離させようとする引張力が円筒状本体の中心軸に沿って発生しても、締結は解除されにくくなっている。また、ネジ機構とは異なり、接続器具1の凸条11のリード角と凸条12のリード角とに差があるため、凸条11と凸条12との上端部分の間隔を広くすることができ、使用者は、接続器具1および部材2を初期配置状態に配置しやすい。また、凸条11,12,21のリード角がネジ条13,111などのリード角に比べ大きく、ネジとは異なり、凸条11,12の間で凸条21が楔状に固定されるため、初期配置状態から締結状態までに必要となる回転角度が少なくて済む。この回転角度は、凸条11,12および凸条21のリード角および長さによって決定されるが、締結力を確保するために、20度〜90度の範囲内であることが好ましい。
この締結を解除する場合には、締結時の回転方向とは逆方向に部材2または接続器具1を相対的に回転させることで、締結が解除され、接続器具1と部材2とが分離される。
次に、第1の締結構造による既存の容器101と接続器具1との締結について説明する。
図5は、既存の容器101と実施の形態1に係る接続器具1を示す斜視図である。
既存の容器101は、内容物の出し入れを行うための所定の径の開口部101aを有し、円筒状の開口部101aの外周面に、ネジ条111を形成されている。既存の容器101には、対となる図示せぬ蓋が存在し、その蓋の内周面には、ネジ条111とネジ結合可能なネジ条が形成されている。この容器101は、ガラス、金属、樹脂、陶磁などの材質から成る。
そして、この既存の容器101に合わせて、接続器具1の開口部1bの内径は、既存の容器101の開口部101aが入るように、開口部101aの外径よりやや大きく設計されている。接続器具1のネジ条13は、既存の容器101のネジ条111とネジ結合可能なものとされている。つまり、接続器具1のネジ条13は、既存の容器101のネジ条111とリード角が同一とされている。
接続器具1のネジ条13を容器101のネジ条111に係合させ回転させることで、接続器具1は容器101に向かって進行していき、接続器具1の開口端1dが容器101のリブ101bに当接する。これにより、既存の蓋の代わりに、接続器具1が、容器101に締結される。図6は、実施の形態1において、既存の容器101に締結された接続器具1を示す図である。
このようにして、ネジ結合により接続器具1が既存の容器101に締結される。
そして、既存の容器101に締結された接続器具1に対して、部材2が上述のようにして着脱可能に締結される。図7は、実施の形態1において、既存の容器101に締結された接続器具1と他の部材2とが締結されている状態を示す図である。
このように、既存の容器101に接続器具1を締結することで、その後、簡単な操作で着脱可能な他の部材2を既存の蓋の代わりに使用することができる。このため、容器101の内容物の出し入れの際には、労力を要する既存の蓋の操作を行わずに済む。既存の蓋を容器101に締結させる場合、ネジ結合での締結のため、締結に必要な回転角度が大きいが、接続器具1を使用した場合には、他の部材2と接続器具1との締結に必要な回転角度が小さく、かつ部材2を接続器具1に対して押すだけで締結が完了する。
以上のように、上記実施の形態1によれば、接続器具1は、既存の容器101の締結方式に適合しその容器101と締結可能な第1の締結構造と、第1の締結構造の締結方式とは異なる締結方式で他の部材2と締結可能な第2の締結構造とを備える。第2の構造は、ガイド機構と固定機構とを有する。ガイド機構は、接続器具1および他の部材2からなる2つの部材のうちの一方の部材の外周面上および他方の部材の内周面上に設けられ、中心軸に沿って2つの部材の一方が他方に向けて押されることにより2つの部材の一方を他方に対して相対的に回転させる。固定機構は、一方の部材の外周面上に形成された第1圧入部および他方の部材の内周面上に形成された第2圧入部を有し、ガイド機構に沿って2つの部材の一方を他方に対して相対的に回転することで、第1圧入部および第2圧入部の一方が他方に圧入して第1部材と第2部材とを互いに固定する。
なお、この実施の形態1では、第1の締結構造は、ネジ条13,111により構成され、第2の締結構造は、凸条11,12,21により構成される。また、この実施の形態1では、第2の締結構造におけるガイド機構および固定機構は、凸条11,12および凸条21により構成され、凸条11,12が第1圧入部として機能し、凸条21が第2圧入部として機能する。
これにより、第1の締結構造によりこの接続器具1を既存の容器101に装着しておくことで、その後、第2の締結構造により、既存の容器101に対して、簡単な操作で他の部材2(ここでは蓋)を接続可能とすることができる。また、製造精度が樹脂などに比べ低いガラスなどの材質の容器101の場合でも、高い精度が要求されないネジ機構により接続器具1を容器101に締結しておくことで、第2の締結構造により、簡単な操作で他の部材2を着脱することができる。
また、上記実施の形態1によれば、接続器具1は、円筒状本体を備え、容器101とは、円筒状本体の一方の開口部1b側において第1の締結構造により締結し、他の部材2とは、円筒状本体の他方の開口部1a側において第2の締結構造により締結する。これにより、接続器具1の内部空間と容器101の内部空間とが連続するため、第1の締結構造によりこの接続器具1を既存の容器101に装着した状態であっても、容器101の中にある内容物を、接続器具1を介して取り出したり、接続器具1を介して容器101の中へ内容物を入れたりすることができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2では、一定のリード角を有する凸条が接続器具1の外周面に設けられ、リード角の異なる凸条の組が部材2の内周面に設けられる。そして、部材2の内周面上の、リード角の異なる凸条の間を、接続器具1の外周面上に設けられた凸条が進行していく。そして、両者は圧入状態に至る。これにより、接続器具1と部材2とが互いに固定される。それ以外の構成については、他の実施の形態のいずれかと同一とされる。
本発明の実施の形態2では、一定のリード角を有する凸条が接続器具1の外周面に設けられ、リード角の異なる凸条の組が部材2の内周面に設けられる。そして、部材2の内周面上の、リード角の異なる凸条の間を、接続器具1の外周面上に設けられた凸条が進行していく。そして、両者は圧入状態に至る。これにより、接続器具1と部材2とが互いに固定される。それ以外の構成については、他の実施の形態のいずれかと同一とされる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3では、接続器具1の内周面に凸条が設けられ、他の部材2の外周面に凸条が設けられる。そして、実施の形態1または2の場合と同様に接続器具の凸条と他の部材2の凸条が係合して、圧入状態に至る。これにより、接続器具1と部材2とが互いに固定される。それ以外の構成については、他の実施の形態のいずれかと同一とされる。
本発明の実施の形態3では、接続器具1の内周面に凸条が設けられ、他の部材2の外周面に凸条が設けられる。そして、実施の形態1または2の場合と同様に接続器具の凸条と他の部材2の凸条が係合して、圧入状態に至る。これにより、接続器具1と部材2とが互いに固定される。それ以外の構成については、他の実施の形態のいずれかと同一とされる。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4では、他の部材2、および接続器具1に締結される既存の対象物を棒状部材とし、接続器具1および一方の棒状部材の先端部に実施の形態1または2の接続器具1および他の部材2と同様の締結構造が形成される。他方の棒状部材は、上述の既存の容器101と同様にしてネジ結合により接続器具1に締結可能である。これにより、棒状の2部材が接続器具1に締結される。なお、各棒状部材は、円筒の管状部材としてもよい。それ以外の構成については、他の実施の形態のいずれかと同一とされる。
本発明の実施の形態4では、他の部材2、および接続器具1に締結される既存の対象物を棒状部材とし、接続器具1および一方の棒状部材の先端部に実施の形態1または2の接続器具1および他の部材2と同様の締結構造が形成される。他方の棒状部材は、上述の既存の容器101と同様にしてネジ結合により接続器具1に締結可能である。これにより、棒状の2部材が接続器具1に締結される。なお、各棒状部材は、円筒の管状部材としてもよい。それ以外の構成については、他の実施の形態のいずれかと同一とされる。
実施の形態5.
本発明の実施の形態5では、接続器具1と既存の対象物との締結部分に第1の密封構造を有し、接続器具1と他の部材2との締結部分に第2の密封構造を有する。
本発明の実施の形態5では、接続器具1と既存の対象物との締結部分に第1の密封構造を有し、接続器具1と他の部材2との締結部分に第2の密封構造を有する。
第1および第2の密封構造としては、例えば、両者の当接箇所にパッキンを挿入する方法がある。より具体的には、例えば、第1の密封構造としては、リブ101bに環状のパッキンを載置すればよい。また、例えば、第2の密封構造としては、開口端1cが当接する他の部材2の内側天面にパッキンを設置すればよい。
なお、第1および第2の密封構造には、パッキン以外の密封方式を使用しても勿論よい。
上記実施の形態1では、接続器具1の開口端1dが容器101のリブ101bに当接するが、接続器具1の内周面にリブを形成し、容器101の開口端が接続器具1のリブに当接して両者が締結されるようにしてもよい。そして、その場合には、接続器具1の内周面にリブ上に環状のパッキンを設置すればよい。
以上のように、実施の形態5によれば、第1の締結構造により、容器101の開口部101aと接続器具1の円筒状本体の一方の開口部1bとが密封状態で締結されるとともに、第2の締結構造により、他の部材2と円筒状本体の他方の開口部1aとが密封状態で締結される。これにより、容器101の内容物が固体以外のもの(気体、液体、ジェル状などのもの)であっても、接続器具1の使用に起因して外部へ内容物が漏洩せずに済む。
なお、上述の各実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
例えば、上記各実施の形態において、既存の対象物と接続器具1とを締結する第1の締結構造は、ネジ結合によるものでなくてもよい。例えば、第1の締結構造は、タッパーウェア(商標)などのようなプラスティック製密封容器における、容器本体より弾性の大きい蓋を容器本体の開口部に被せてその弾性回復力により係止し両者の締結を行う締結構造としてもよい。また、例えば、第1の締結構造は、コルク栓、ゴム栓などといった栓をビンの開口部に押し込めて弾性回復力により係止し両者の締結を行う締結構造としてもよい。それらの場合、接続器具1の開口部1b周辺の形状、材質および構造は、そのような蓋または栓と同様のものとされる。
また、上記各実施の形態では、凸条11,12および凸条21のそれぞれのリード角は、長さ方向において一定とされているが、長さ方向において変化させてもよい。
また、上記各実施の形態において、凸条21を、凸条21の長さ方向に沿って中央に溝を形成して、2つの凸条としてもよい。
また、上記各実施の形態では、ガイド機構および固定機構は、凸条11,12および凸条21で構成されているが、条形状とせずに、不連続な突起状としたりしてもよく、ガイド機構と固定機構とは直接的に連続していなくてもよい。
また、上記各実施の形態において、接続器具1の外周面の形状は、完全な円筒状でなくてもよい。例えば、周方向において一部が切り欠かれたりくり貫かれたりしていてもよい。また、円筒状の接続器具1において、軸方向の位置に応じて径が異なるようにしてもよい。つまり、開口部1aと開口部1bの径は同一でなくてもよい。また、開口部1aおよび開口部1b以外の箇所は円筒形状でなくてもよく、他の断面形状を有する筒状などとしてもよい。また、開口部1bの形状は、締結される対象物の形状に適合した形状とされる。
また、上記各実施の形態において、接続器具1の凸条11,12の組と他の部材2の凸条21との結合箇所は、少なくとも1つあればよいが、複数でもよい。
また、上記各実施の形態において、凸条11,12および凸条21を逆回転の螺旋状としてもよい。また、上記実施の形態1においては、凸条11,12の螺旋の回転方向とネジ13の螺旋の回転方向とが同方向となっているが互いに逆方向となるように凸条11,12および凸条21を形成するようにしてもよい。第1の締結構造での締結時の円筒状本体の回転方向と、第2の締結構造での締結時の円筒状本体の回転方向とが逆方向となる場合、第2の締結構造による締結時に発生する回転力によって、第1の締結構造におけるネジによる締結が緩む可能性がなくなる。
また、上記各実施の形態において、接続器具1、他の部材2および既存の対象物のうちの一部の部材を、ステンレス、スチール、ガラスなどの剛性の高い材料を成形したものとしてもよい。特に、ガラス製の対象物に接続器具1を締結する場合、第1の締結構造として、締結部分の形状に高精度が要求されないネジ結合を採用することができる。
なお、上記各実施の形態における接続器具1による締結は、各種家庭電化製品、またはOA機器、カメラ、自動車などといった工業製品に対しても適用可能であり、一般家庭用製品に限定されるものではない。
本発明は、例えば、ネジ機構による蓋を有する既存の食料品保存用のガラス容器などに使用可能である。
1 接続器具
1a,1b 開口部
2 他の部材(蓋)
11,12 凸条(第2の締結構造,ガイド機構,固定機構,第1圧入部)
13,111 ネジ条(第1の締結構造)
21 凸条(第2の締結構造,ガイド機構,固定機構,第2圧入部)
101 容器(既存の対象物)
1a,1b 開口部
2 他の部材(蓋)
11,12 凸条(第2の締結構造,ガイド機構,固定機構,第1圧入部)
13,111 ネジ条(第1の締結構造)
21 凸条(第2の締結構造,ガイド機構,固定機構,第2圧入部)
101 容器(既存の対象物)
Claims (8)
- 所定の対象物の締結方式に適合しその対象物と締結可能な第1の締結構造と、
前記第1の締結構造の締結方式とは異なる締結方式で他の部材と締結可能な第2の締結構造とを備え、
前記第2の構造は、当該接続器具および前記他の部材からなる2つの部材のうちの一方の部材の外周面上および他方の部材の内周面上に設けられ、中心軸に沿って前記2つの部材の一方が他方に向けて押されることにより前記2つの部材の一方を他方に対して相対的に回転させるガイド機構と、前記一方の部材の外周面上に形成された第1圧入部および前記他方の部材の内周面上に形成された第2圧入部を有し、前記ガイド機構に沿って前記2つの部材の一方が他方に対して相対的に回転することで、前記第1圧入部および前記第2圧入部の一方が他方に圧入して前記2つの部材を互いに固定する固定機構とを有すること、
を特徴とする接続器具。 - 円筒状本体を備え、
前記対象物とは、前記円筒状本体の一方の開口側において前記第1の締結構造により締結し、
前記他の部材とは、前記円筒状本体の他方の開口側において前記第2の締結構造により締結すること、
を特徴とする請求項1記載の接続器具。 - 前記第1の締結構造は、ネジによる締結構造であることを特徴とする請求項2記載の接続器具。
- 前記第1の締結構造での締結時の前記円筒状本体の回転方向と、前記第2の締結構造での締結時の前記円筒状本体の回転方向とは、逆方向となることを特徴とする請求項3記載の接続器具。
- 前記対象物は容器であって、前記他の部材は、蓋であることを特徴とする請求項2記載の接続器具。
- 前記第1の締結構造により、前記容器の開口部と前記円筒状本体の一方の開口部とが密封状態で締結されるとともに、前記第2の締結構造により、前記蓋と前記円筒状本体の他方の開口部とが密封状態で締結されることを特徴とする請求項5記載の接続器具。
- 前記固定機構は、締結時の回転方向とは逆方向への回転力により固定を解除することを特徴とする請求項1記載の接続器具。
- 前記第2の締結構造における前記ガイド機構および前記固定機構による回転の角度は、20度以上90度以下であることを特徴とする請求項1記載の接続器具。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011189970A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-09-29 | 3R Produce:Kk | 締結構造および容器 |
JP2011251739A (ja) * | 2010-06-02 | 2011-12-15 | Key Tranding Co Ltd | 中栓付き容器 |
KR20220044066A (ko) * | 2020-09-30 | 2022-04-06 | 김학래 | 용이착탈부를 가지는 액체용기 |
-
2008
- 2008-02-07 JP JP2008028125A patent/JP2009184711A/ja active Pending
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