JP5033663B2 - 容器 - Google Patents

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本発明は、容器本体の口部にキャップが螺着されるとともに前記口部に中栓が被着された容器に関する。
この種の容器においては、キャップを容器本体の口部に着脱する際に、キャップと容器本体の口部とが相対的にぐらつくことがあった。そのため従来から、このぐらつきを抑えて着脱時の操作性を向上させることに対する要望が高まっている。
このような要望に応える手段として、従来、例えば下記特許文献1に示されているような、キャップの周壁部の内周面に弾性突起を設ける構成が知られている。詳しく説明すると、前記弾性突起は、キャップの周壁部の内周面に形成された雌ねじ部のねじ山間の位置に形成されており、弾性突起の内径は、雌ねじ部の内径よりも大きく、且つ容器本体の口部に形成された雄ねじ部の外径よりも小さくなっている。このような構成の容器によれば、容器本体の口部にキャップを着脱する過程で、上記した弾性突起が雄ねじ部のねじ山に圧接される。これにより、容器本体とキャップとの相対的なぐらつきを抑えることが可能になる。
特開2000−281101号公報
しかしながら、上記した従来の容器では、キャップと弾性突起とが一体に成形されているため、適用可能な容器の種類が限られるおそれがあった。これは、弾性突起を有するキャップでは、成形後の脱型を容易にするべく、例えば弾性突起の配置位置や個数さらには突出量等が制限される場合があるからである。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、容器本体の口部にキャップを着脱する過程で容器本体とキャップとの相対的なぐらつきを抑制することができる容器を提供し、且つ、容器本体の口部やキャップの形状や寸法等が異なる種々の容器に対して幅広く適用可能にすることを目的としている。
本発明に係る容器は、外周面に雄ねじ部が形成された口部を有する容器本体と、周壁部の内周面に雌ねじ部が形成されて前記口部に螺着されたキャップと、前記口部に被着されるとともに前記キャップの内側に配設された中栓と、を備える容器において、前記中栓には、前記口部の外側に配設される外筒部と、該外筒部の下端から垂下された中栓径方向に弾性変形可能なスカート部と、が備えられ、該スカート部は、前記雄ねじ部の上方に配設されているとともに前記雌ねじ部と前記口部との間に配設されており、該スカート部の最大外径は前記雌ねじ部の内径よりも大きく、キャップ螺着時において、前記スカート部の外周部が前記雌ねじ部のねじ山に圧接されて前記スカート部が中栓径方向内側に弾性変形されていることを特徴としている。
このような特徴により、中栓が被着された口部に対してキャップを着脱する際、キャップの雌ねじ部のねじ山がスカート部の外周面に圧接し、雌ねじ部のねじ山がスカート部の外周面上を摺動する。このとき、スカート部は中栓径方向内側に弾性変形しているため、キャップにはスカート部からの反発力(弾性力)が作用する。
また、本発明に係る容器は、少なくとも前記スカート部の外周部が、前記雌ねじ部よりも弾性率が小さい弾性材料からなることが好ましい。
これにより、キャップ着脱時に雌ねじ部のねじ山にスカート部が圧接したとき、スカート部が中栓径方向内側に弾性変形するとともにスカート部の外周部が雌ねじ部のねじ山によって圧縮変形する。このため、キャップ着脱時に雌ねじ部のねじ山とスカート部の外周部との間に作用する摩擦抵抗の増大が抑えられ、着脱時における回動トルクの増大が抑えられる。
また、本発明に係る容器は、前記キャップの内側に前記中栓が配置されて前記スカート部の外周部が前記雌ねじ部のねじ山に圧接された状態において、前記スカート部の内周面と前記口部の外周面との間に空隙が形成されていることが好ましい。
これにより、キャップ着脱時にスカート部が中栓径方向内側に弾性変形し易くなる。このため、キャップ着脱時に雌ねじ部のねじ山とスカート部の外周部との間に作用する摩擦抵抗の増大が抑えられ、着脱時における回動トルクの増大が抑えられる。
また、本発明に係る容器は、前記スカート部は、中栓周方向に沿って複数に分割されていることが好ましい。
これにより、キャップ着脱時にスカート部が中栓径方向内側に向けてより一層弾性変形し易くなり、着脱時における回動トルクの増大が確実に抑えられる。
本発明に係る容器によれば、口部に対してキャップを着脱する際、弾性変形したスカート部からの反発力がキャップに作用するため、キャップ着脱時におけるキャップと容器本体との相対的なぐらつきを抑えることができる。また、スカート部の位置や径等が容易に変更可能であるため、キャップの雌ねじ部の内径やねじ山位置、及び容器本体の口部の径等に合わせてスカート部の位置や外径、内径等を最適に設定することが可能である。これにより、容器本体やキャップの形状や寸法等が異なる種々の容器に対して幅広く適用することができる。
以下、本発明に係る容器の実施の形態について、図面に基いて説明する。
[第1の実施の形態]
まず、第1の実施の形態について図1、図2に基いて説明する。
図1は本実施の形態における容器1の縦半断面図であり、図2は容器1の分解断面図であり、図3はキャップ着脱時における容器1の縦半断面図である。
なお、本実施の形態では、容器1の容器本体2からみてキャップ3側(図1における上側)を上方とし、その反対側(図1における下側)を下方とする。また、上下方向に延在する図1に示す符号Lは、容器本体2、キャップ3及び中栓4の中心軸線を示しており、以下、単に中心軸線Lと記す。
図1、図2に示すように、容器1は、口部20を有する容器本体2と、口部20に螺着されたキャップ3と、口部20に被着されるとともにキャップ3の内側に配設された中栓4と、を備えている。これら容器本体2とキャップ3と中栓4とは、中心軸線Lを共通軸としてそれぞれ配設されている。
容器本体2は、例えば液体等を収容するボトル容器であり、上端に口部20が設けられている。口部20は、中心軸線Lに沿って延設された略円筒状のものであり、キャップ3が螺着される肉厚のキャップ螺着部21と、中栓4が被着される薄肉の中栓被着部22と、を備えている。キャップ螺着部21は容器本体2の肩部23上面に立設されている。このキャップ螺着部21の外周面には雄ねじ部24が形成されている。中栓被着部22はキャップ螺着部21の上端面に立設されている。この中栓被着部22の外径D1はキャップ螺着部21の外径D2よりも小さくなっている。中栓被着部22の上端部の外周面には、中栓径方向外側に膨出した凸部22aが全周に亘って形成されている。
キャップ3は、外筒部材31と、外筒部材31の内側に嵌合された内筒部材30と、内筒部材30の天壁部34と後述する中栓4の天板部40との間に介在されるパッキン33と、を備えている。
外筒部材31は、中心軸線Lに対して垂直に配設された天壁部32と、天壁部32の外縁部から垂下された略円筒状の周壁部37と、を備えている。周壁部37の内周面の上部には、キャップ径方向内側に膨出した係合部37aが形成されている。
内筒部材30は、中心軸線Lに対して垂直に配設された天壁部34と、天壁部34の外縁部から垂下された略円筒状の周壁部35と、を備えている。天壁部34は、上記した外筒部材31の天壁部32の下面に当接されている。周壁部35の内周面には、上記した雄ねじ部24に螺合される雌ねじ部36が形成されている。また、周壁部35の上端部の外周面には係合部35aが形成されており、この係合部35aと上記した外筒部材31の周壁部37の係合部37aとが係合することにより、内筒部材30が外筒部材31にアンダーカット嵌合されている。
パッキン33は、中心軸線Lに対して垂直に配設された円板状の部材であり、内筒部材30の天壁部34の下面に当接されている。パッキン33は、その外周部と上記した内筒部材30の周壁部35の上部の内周面に形成された係合部35bとが係合することにより、内筒部材30内にアンダーカット嵌合されている。
中栓4は、口部20の上端部(中栓被着部22)に装着される部材であり、中心軸線Lに対して垂直に配設された天板部40と、天板部40の外縁部から垂下された外筒部41と、外筒部41の下端から垂下されたスカート部42と、天板部40の下面から垂下されて外筒部41の内側に配設された内筒部43と、を備えている。
天板部40は、口部20(中栓被着部22)の上端に載置された状態で配置されている。天板部40の中央部には、容器本体2内の内容物を注出するための注出口40aが形成されている。
外筒部41は、口部20(中栓被着部22)の外側に周設された略円筒形状のものであり、外筒部41の下端部の内周面には、中栓径方向内側に膨出した凸部41aが全周に亘って形成されており、この凸部41aと上記した中栓被着部22の凸部22aとが係合することにより、中栓4が口部20にアンダーカット嵌合されている。
内筒部43は、略円筒形状のものであり、口部20の内側に嵌合されている。
スカート部42は、中栓径方向に弾性変形可能なリング状のものである。スカート部42は、図2に示すように外力が作用していない変形前の状態(キャップ3が螺合されていない状態)では、下方に向かうに従い漸次拡径されたテーパー形状になっており、変形前の状態のスカート部42の最大外径D3は、雌ねじ部36の内径D4よりも大きくなっている。スカート部42の外周面は、外方に向けて膨出した縦断面視円弧状になっている。
上記したスカート部42は、キャップ3が口部20に螺合された状態において、雄ねじ部24が形成されたキャップ螺着部21の上方に配置されるとともに、口部20(中栓被着部22)とキャップ3の雌ねじ部36との間に配設されており、キャップ螺着時において、スカート部42の外周部が雌ねじ部36のねじ山36aに圧接されて中栓径方向内側に弾性変形されている。また、上述したように弾性変形した状態において、スカート部42の内周面は、中栓被着部22の外周面に間隔をあけて対向されている。つまり、キャップ3の内側に中栓4が配置されてスカート部42の外周部が雌ねじ部36のねじ山36aに圧接した状態において、スカート部42の内周面と中栓被着部22(口部20)の外周面との間に空隙が形成されている。
次に、上記した構成からなる容器1の作用について説明する。
まず、図3に示すように容器本体2の口部20に中栓4を被着させておく。詳しく説明すると、中栓4の内筒部43を中栓被着部22の内側に嵌合させ、中栓被着部22の上端が中栓4の天板部40の下面に当接する位置まで中栓4を中栓被着部22に嵌め込む。これにより、外筒部41の凸部41aと中栓被着部22の凸部22aとが係合して、中栓4が口部20にアンダーカット嵌合する。このとき、中栓4のスカート部42は、下方に向かうに従い漸次拡径されたテーパー形状になっている。
次に、中栓4が被着された容器本体2の口部20にキャップ3を取り付ける。詳しく説明すると、図3に示すようにキャップ3の内側に中栓4付きの口部20を挿入させつつ、キャップ3と容器本体2の口部20とを相対的に中心軸線L周りに回転させ、図1に示すようにキャップ3の雌ねじ部36をキャップ螺着部21の雄ねじ部24に螺合させる。このとき、スカート部42の最大外径D3が雌ねじ部36の内径D4よりも大きく、且つスカート部42が中栓径方向に弾性変形可能であるため、図3に示すようにスカート部42は雌ねじ部36のねじ山36aに押圧されて中栓径方向内側に弾性変形して、スカート部42の外周面がキャップ3の雌ねじ部36のねじ山36aに圧接され、雌ねじ部36のねじ山36aがスカート部42の外周面上を摺動する。これにより、雌ねじ部36には、中栓径方向内側に弾性変形したスカート部42からの反発力が作用する。
また、上記した容器1では、中栓4の内周面と中栓被着部22の外周面との間に空隙が形成されているため、キャップ3を容器本体2の口部20に螺合させる際、スカート部42が中栓径方向内側に弾性変形し易い。したがって、雌ねじ部36のねじ山36aがスカート部42の外周面上を摺動する際に雌ねじ部36のねじ山36aとスカート部42との間に作用する摩擦抵抗の増大が抑えられ、キャップ3を容器本体2の口部20に対して相対的に回転させる際の回動トルクの増大が抑えられる。
また、容器本体2の口部20に螺合されたキャップ3を取り外す場合、キャップ3と容器本体2の口部20とを相対的に中心軸線L周りに逆回転させ、キャップ螺着部21に螺合したキャップ3を取り外す。このとき、上述したキャップ取付時と同様に、スカート部42は雌ねじ部36のねじ山36aに押圧されて中栓径方向内側に弾性変形して、スカート部42の外周面がキャップ3の雌ねじ部36のねじ山36aに圧接され、雌ねじ部36のねじ山36aがスカート部42の外周面上を摺動する。これにより、雌ねじ部36には、中栓径方向内側に弾性変形したスカート部42からの反発力が作用する。
上記した構成からなる容器1によれば、容器本体2の口部20に対してキャップ3を着脱する際、弾性変形したスカート部42からの反発力がキャップ3に作用するため、キャップ着脱時におけるキャップ3と容器本体2との相対的なぐらつきを抑えることができる。これにより、キャップ3の着脱作業が安定して行い易くなる。
また、スカート部4の位置や径等は容易に変更可能であるため、キャップ3の雌ねじ部36の内径や雌ねじ部36のねじ山36aの位置、及び容器本体2の口部20の径等に合わせてスカート部42の位置や外径、内径等を設定することが可能である。これにより、容器本体2の口部20やキャップ3の形状や寸法等が異なる種々の容器1に対して幅広く適用することができる。
また、中栓4の内周面と中栓被着部22の外周面との間に空隙が形成されており、キャップ3の着脱時にスカート部4が中栓径方向内側に弾性変形し易く、キャップ3を着脱させる際の回動トルクの増大が抑えられるため、キャップ3を容器本体2の口部20に対して容易に相対的に回転させることができ、キャップ3の着脱作業を容易に行うことができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について図4、図5に基いて説明する。
図4は本実施の形態における容器1の縦断面図であり、図5はキャップ着脱時における容器1の縦半断面図である。
なお、上述した第1の実施の形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
スカート部142のうち、雌ねじ部36のねじ山36aに圧接する外周部142aは、雌ねじ部36よりも弾性率が小さい弾性材料(以下、軟質材料と記す。)からなる。具体的に説明すると、スカート部142は、雌ねじ部36を形成する硬質の合成樹脂材料(例えばポリプロピレン等)よりも軟らかい熱可塑性エラストマーからなる外周部142aと、硬質の合成樹脂材料からなる内周部142bと、から構成されている。なお、外周部142aを形成する軟質材料としては、熱可塑性エラストマー以外の弾性材料を用いることも可能であり、例えば、ブチルゴムやシリコンゴム等を用いることも可能である。上記した外周部142aと内周部142bとは、インサート成形や二色成形等により一体成形されている。なお、外周部142aと内周部142bとは、接着剤を用いて接着させることも可能であり、或いは、外周部142a及び内周部142bのうちの何れか一方又は両方を溶融して溶着すること、若しくは、外周部142a及び内周部142bのうちの何れか一方を他方に嵌着することも可能である。
上記したスカート部142を有する容器1では、キャップ3の着脱時に雌ねじ部36のねじ山36aにスカート部142の外周部142aが圧接すると、スカート部142が中栓径方向内側に弾性変形するとともにスカート部142の外周部142aが雌ねじ部36のねじ山36aによって圧縮変形する。これにより、雌ねじ部36のねじ山36aがスカート部142の外周面上を摺動する際に雌ねじ部36のねじ山36aとスカート部142との間に作用する摩擦抵抗の増大が抑えられ、キャップ3を容器本体2の口部20に対して相対的に回転させる際の回動トルクの増大が抑えられる。
上記した構成からなる容器1によれば、キャップ3を着脱させる際の回動トルクの増大が抑えられるため、キャップ3を容器本体2の口部20に対して容易に相対的に回転させることができ、キャップ3の着脱作業を容易に行うことができる。
以上、本発明に係る容器の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した第1、第2の実施の形態では、キャップ3が複数の部品(内筒部材30と外筒部材31とパッキン33)を組み立てて形成されているが、本発明は、複数の部品からなるキャップに限定されず、一部品からなるキャップであってもよい。
また、上記した第1、第2の実施の形態では、中栓4が、注出口40aが形成された天板部40の外縁部に外筒部41が垂下されているとともに天板部40の下面に内筒部43が垂下された構成になっているが、本発明は、他の構成からなる中栓であってもよい。例えば、外筒部41の上端部と内筒部43の上端部とが連結され、内筒部43の下端部に天板部40が設けられた構成であってもよく、或いは、天板部40の上面に、注出口40aに連通する筒部が立設された構成であってもよく、或いは、天板部40に複数の注出口が形成された構成であってもよく、或いは、天板部40に注出口が形成されていない構成であってもよい。
また、上記した第1、第2の実施の形態では、キャップ3の内側に中栓4が配置されてスカート部42の外周部が雌ねじ部36のねじ山36aに圧接した状態において、スカート部42の内周面と中栓被着部22(口部20)の外周面との間に空隙が形成されているが、本発明は、上記した状態において、スカート部の内周面が口部の外周面に当接された構成にすることも可能である。例えば、キャップ3が口部20に螺合される前の状態において下方に向かうに従い漸次拡径されたテーパー形状のスカート部42が口部20に被着される。このとき、スカート部42の内周面が中栓被着部22の外周面から離間されている。そして、キャップ3を口部20に螺合させることにより上記スカート部42が中栓径方向内側に弾性変形してスカート部42の内周面が中栓被着部22の外周面に当接される。
また、上記した第1、第2の実施の形態では、スカート部42,142の外周面が膨出されているとともに、外力が作用していない状態のスカート部42,142は、下方に向かうに従い漸次拡径されたテーパー形状になっているが、本発明は、中心軸線Lに沿って延設されたスカート部の外周面に凸部が突設された構成であってもよく、或いは、スカート部の外周面が膨出されてなく平面状になっていてもよい。
また、上記した第2の実施の形態では、スカート部142の外周部142aが、雌ねじ部36よりも弾性率が小さい弾性材料により形成され、スカート部142の内周部142bが硬質の合成樹脂材料により形成されているが、本発明は、スカート部全体が上記弾性材料で形成された構成にすることも可能であり、また、中栓の外筒部及びスカート部が上記弾性材料で形成された構成にすることも可能であり、さらに、中栓全体が上記弾性材料で形成された構成にすることも可能である。
また、上記した第1、第2の実施の形態では、中栓4の外筒部41の下端に、全周に亘って形成されたリング状のスカート部42,142が垂下されているが、本発明は、図6および図7に示されるような、中栓周方向に沿って複数に分割された構成からなるスカート部143が設けられてもよく、或いは、外周面に中栓周方向に間欠的に突設された複数の圧接部を有するスカート部が設けられてもよい。なお、図6および図7に示される複数に分割されたスカート部143の各外周面には、上下方向に延びる圧接部143aが突設されている。
図6および図7に示されるようなスカート部143を有する容器1では、キャップ着脱時にスカート部143が中栓径方向内側に向けてより一層弾性変形し易くなり、着脱時における回動トルクの増大が確実に抑えられる。
また、上記した実施の形態では、スカート部42,142,143が、中栓4の外筒部41と一体に形成された構成を示したが、本発明は、例えば図8に示されるように、中栓4が、天板部40、天板部40の外縁部から垂下された外筒部141、および天板部40の下面から垂下されて外筒部141の内側に配設された内筒部43を備える本体部104と、外筒部141の下端から垂下されたスカート部144と、を備え、天板部40、外筒部141および内筒部43を備える本体部104が一体に形成され、この本体部104とスカート部144とが互いに別部材とされた構成にしてもよい。
図示の例では、スカート部144は、口部4の外周面に嵌合された内筒144aと、この内筒144aの中栓径方向外側に配置された外筒144bと、を備え、これらの内筒144aおよび外筒144bが一体に形成されている。なお、内筒144aと外筒144bとの間には中栓径方向の隙間が設けられている。さらに、内筒144aの上端部は、外筒144bの上端よりも上方に位置しており、この内筒144aの上端部における外周面に、中栓周方向に間隔をあけて複数の第1係合突部144cが突設されている。また、本体部104において外筒部141の下端部における内周面には、中栓周方向に間隔をあけて複数の第2係合突部144dが突設されており、これらの両係合突部144c、144dが互いに係合している。
これにより、キャップ着脱時に、雌ねじ部36のねじ山36aが、スカート部144における外筒144bの外周面に摺接しても、このスカート部144が本体部104とは独立してキャップ3に追従して回動するのを抑えられるようになっている。さらに図示の例では、スカート部144において、内筒144aは中栓周方向における全周にわたって延びるリング状に形成される一方、外筒144bは中栓周方向に沿って複数に分割されている。そして、複数に分割された外筒144bの各外周面には、上下方向に延びる圧接部144eが突設されている。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施の形態を説明するための容器の縦半断面図である。 本発明の第1の実施の形態を説明するための容器の分解断面図である。 本発明の第1の実施の形態を説明するための容器の縦半断面図である。 本発明の第2の実施の形態を説明するための容器の縦断面図である。 本発明の第2の実施の形態を説明するための容器の縦半断面図である。 本発明の他の実施の形態を説明するための容器の縦断面図である。 図6に示す中栓の斜視図である。 本発明のさらに他の実施の形態を説明するための容器の縦断面図である。
符号の説明
1 容器
2 容器本体
3 キャップ
4 中栓
20 口部
24 雄ねじ部
35 周壁部
36 雌ねじ部
36a ねじ山
41、141 外筒部
42、142、143、144 スカート部

Claims (4)

  1. 外周面に雄ねじ部が形成された口部を有する容器本体と、周壁部の内周面に雌ねじ部が形成されて前記口部に螺着されたキャップと、前記口部に被着されるとともに前記キャップの内側に配設された中栓と、を備える容器において、
    前記中栓には、前記口部の外側に配設される外筒部と、該外筒部の下端から垂下された中栓径方向に弾性変形可能なスカート部と、が備えられ、
    該スカート部は、前記雄ねじ部の上方に配設されているとともに前記雌ねじ部と前記口部との間に配設されており、
    該スカート部の最大外径は前記雌ねじ部の内径よりも大きく、キャップ螺着時において、前記スカート部の外周部が前記雌ねじ部のねじ山に圧接されて前記スカート部が中栓径方向内側に弾性変形されていることを特徴とする容器。
  2. 請求項1記載の容器において、
    少なくとも前記スカート部の外周部は、前記雌ねじ部よりも弾性率が小さい弾性材料からなることを特徴とする容器。
  3. 請求項1または2記載の容器において、
    前記キャップの内側に前記中栓が配置されて前記スカート部の外周部が前記雌ねじ部のねじ山に圧接された状態において、前記スカート部の内周面と前記口部の外周面との間に空隙が形成されていることを特徴とする容器。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の容器において、
    前記スカート部は、中栓周方向に沿って複数に分割されていることを特徴とする容器。
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