JP4180324B2 - 打栓構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、打栓構造に関し、詳しくは、プラスチックボトルの口部にキャップ本体を打栓することによってキャップを装着する打栓構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
醤油等の調味料を充填したプラスチックボトルの口部を密封する容器キャップとして、例えば、特開平9−255015号公報等に記載されているように、キャップ本体外周部の短天板から下方に垂下した内筒(シール筒、インナーリング)と外筒(周壁)との間に容器口部を嵌入させることにより、キャップ本体を容器口部に装着する打栓キャップが広く用いられている。
【0003】
このような打栓キャップでは、一般に、外筒の内周に係合凸部(突条)を設けておき、この係合凸部を、容器口部の外周に設けた係合リングを乗り越えさせ、係合凸部の上面と係合リングの下面とを係合させることによってキャップ本体を容器口部に装着するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の打栓構造では、キャップ本体の内周に設けられた内筒が容器口部の内側に嵌入することを中心に考えており、外筒の係合凸部と容器口部の係合リングとの関係は、嵌着時における打栓圧力を軽減しながら、より確実な係合力を得ることのみを重視していた。したがって、係合凸部の下部傾斜面と係合リングの上部傾斜面との関係や、係合凸部と係合リングとの位置関係についての検討はほとんどなされていなかった。
【0005】
一方、打栓時において、容器口部に対してキャップが斜めに装着されたり、シール部分が傷付けられたりしてシール不良が発生しているが、これらのシール不良に対する解決策にしても、前述の係合凸部と係合リングとにおける相互の関連は、ほとんど考慮されていなかった。
【0006】
そこで本発明は、キャップ本体の外筒下端内周に設けられる係合凸部と、容器口部の上端外周に設けられる係合リングとにおける両者の形状や位置関係を適切に設定することにより、シール不良の発生を防止することができる打栓構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の打栓構造は、キャップ本体外周部の短天板から下方に垂下した内筒と外筒との間に容器口部を嵌入させ、前記外筒の下端内周に突出させた係合凸部を、前記容器口部の上端外周に突出させた係合リングを乗り越えさせることにより、キャップ本体を容器口部に装着する打栓構造において、前記係合凸部の下部傾斜面と前記係合リングの上部傾斜面とを、水平面に対して24〜27度の範囲で外周方向が下降した傾斜角度で形成するとともに、両傾斜面の傾斜角度の差が3度未満であり、前記係合リングの上部傾斜面における下縁部分の直径φA及び上縁部分の直径φBと、前記係合凸部における下部傾斜面における下縁部分の直径φCとの関係を、φB<φC<φAとなるように設定したことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本発明の打栓構造の一形態例を示すもので、図1は容器口部に打栓キャップを装着した状態を示す断面図、図2は打栓キャップの係合凸部と容器口部の係合リングとの関係を説明するための要部断面図である。
【0009】
プラスチックボトル1の口部2に打栓されることによって装着される打栓キャップ3は、容器口部2に嵌合するキャップ本体である内栓10と、この内栓10に螺合する外栓20とにより形成されている。内栓10は、内筒11と外筒12とが短天板13で連結された嵌合筒14と、該嵌合筒14の上方に内筒11から延出するようにして設けられ、外面に螺合部15を有する注出筒16とを有している。この注出筒16の内部には、プルリング17aを有する密封板17が薄肉部17bを介して設けられており、上部には注ぎ口18が設けられている。
【0010】
また、外栓20は、前記螺合部15に螺合する螺合部21を内面に有する側筒部22と、天板23の下面から前記注ぎ口18内に嵌入するように突出した密封筒24とを有しており、側筒部22の下端が前記短天板13の上面に当接するように装着される。
【0011】
前記内栓10は、内筒11と外筒12との間の嵌合溝31内に容器口部2を嵌入させ、外筒12の下端内周に突出させた係合凸部32を、容器口部2の上端外周に突出させた係合リング33を乗り越えさせることにより、容器口部2に十分なシール性を確保した状態で装着固定される。
【0012】
このような打栓構造を有する容器口部2及び打栓キャップ3において、図2に拡大して示すように、前記係合凸部32の下部傾斜面34と前記係合リング33の上部傾斜面35との水平面に対する角度θa,θbを、水平面に対して24〜27度の範囲で外周方向が下降した実質的に同一の傾斜角度で形成する。例えば、上部傾斜面35の角度θaが26度の場合には、下部傾斜面34の角度θbを、±1度の範囲、即ち25〜27度の範囲に設定する。
【0013】
この両傾斜面における角度設定において、両者の角度θa,θbが、水平面に対して24度未満の場合には大きな打栓力を必要とし、また、27度を超える場合や両者の角度が大きく異なる、例えば3度以上異なる場合は、打栓前に打栓キャップ3を容器口部2に載せたときの安定性が損なわれ、容器口部2に対して打栓キャップ3が斜めに装着される原因となる。
【0014】
例えば、容器口部2の上部傾斜面35の角度θaを25.6度とし、打栓キャップ3の下部傾斜面34の角度θbを変化させて打栓に要する応力(打栓圧力)を測定したところ、角度θbが23度のときには打栓圧力が392N(約40kgf)であったのに対し、24度では353N(約36kgf)、25度では343N(約35kgf)となり、打栓圧力を1割以上軽減することができた。
【0015】
さらに、係合リング33の上部傾斜面35における下縁部分の直径φA及び上縁部分の直径φBと、係合凸部32における下部傾斜面34における下縁部分の直径φCとの関係を、φB<φC<φAとなるように設定する。各直径φA,φB,φCの寸法差は、容器口部2の大きさや形状によっても異なるが、例えば、係合リング33の上部傾斜面35の直径φBが30mm、直径φAが32mmの場合は、下部傾斜面34の直径φCを30mmを超える寸法で、32mm未満の寸法とすればよい。
【0016】
但し、直径φCが直径φBに近くなると、係合部分の寸法関係から、下部傾斜面34の幅寸法が十分にとれなくなったり、また、下部傾斜面34の幅寸法を大きくすると係合凸部32が係合リング33を乗り越える際の変形量が大きくなったりするので、直径φCは直径φAに近い寸法に設定することが好ましい。
【0017】
このように、打栓時に圧力が加わる外筒12下端内周の係合凸部32と、容器口部2の係合リング33とにおける両者の形状や位置関係を上述のように設定することにより、打栓前に打栓キャップ3を容器口部2に載せたときの安定性が向上し、さらに、打栓時の圧力を係合凸部32及び係合リング33の全周に均等に加えることができるので、打栓キャップ3が容器口部2に対して斜めに装着されたりすることがなくなり、また、無理な力が加わらないのでシール部分が傷付けられたりすることもなくなる。したがって、シール不良の発生を防止することができる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の打栓構造によれば、打栓キャップを容器口部に対して設定された状態で確実に装着することができるので、シール部分が傷付けられたりすることもなくなり、打栓時におけるシール不良の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の打栓構造の一形態例を示すもので、容器口部に打栓キャップを装着した状態を示す断面図である。
【図2】 打栓キャップの係合凸部と容器口部の係合リングとの関係を説明するための要部断面図である。
【符号の説明】
1…プラスチックボトル、2…口部、3…打栓キャップ、10…内栓、11…内筒、12…外筒、13…短天板、14…嵌合筒、15…螺合部、16…注出筒、17…密封板、18…注ぎ口、20…外栓、21…螺合部、22…側筒部、23…天板、24…密封筒、31…嵌合溝、32…係合凸部、33…係合リング、34…下部傾斜面、35…上部傾斜面
Claims (1)
- キャップ本体外周部の短天板から下方に垂下した内筒と外筒との間に容器口部を嵌入させ、前記外筒の下端内周に突出させた係合凸部を、前記容器口部の上端外周に突出させた係合リングを乗り越えさせることにより、キャップ本体を容器口部に装着する打栓構造において、前記係合凸部の下部傾斜面と前記係合リングの上部傾斜面とを、水平面に対して24〜27度の範囲で外周方向が下降した傾斜角度で形成するとともに、両傾斜面の傾斜角度の差が3度未満であり、前記係合リングの上部傾斜面における下縁部分の直径φA及び上縁部分の直径φBと、前記係合凸部における下部傾斜面における下縁部分の直径φCとの関係を、φB<φC<φAとなるように設定したことを特徴とする打栓構造。
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