JP2015127213A - キャップ体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キャップ本体部(10)と中栓部(30)をねじ結合し、容器口筒部(2)をシールする密封板(31)を、同心の第1周方向弱化部(31c)および第2周方向弱化部(31d)によって、内側密封板(31a)および外側密封板(31b)に分割し、更に外側密封板(31b)を、複数の径方向弱化部(31e)によって複数に分割する。他方、中空曲面体(19)を、第1及び第2周方向弱化部(31c、31d)と同心である二重円筒壁構造体の側壁の一部分の両端を、曲面で連結した構造体を基体とし、その基体に対し、径方向に対し外側から内側に向かって側壁の高さが高くなる成形、更には、周方向に対し後端から先端に向かって側壁の高さが高くなる成形を施すことにより得られたものであることとする。
【選択図】図1
Description
このような容器では、最初に開封されるまでの間(未開封状態の間)、内容物が外気に触れないように容器の口筒部先端には予めフィルムが粘着されている。そのフィルムを除去する方式としては、開封時にユーザー自身がフィルムを剥がすか、或いは容器に備え付けのキャップ本体を押し込むことにより、或いはキャップ本体をねじ込むことにより、キャップ本体の天板部または底板部に設けられた内筒部先端の鋭端がフィルムを切り裂くように構成されている(例えば、特許文献1又は2を参照。)。
上記キャップ本体を押し込むタイプの場合、上記内筒部は、筒体を斜めに切り落とした形状を具備しており、その形状のため先端部は鋭利な切り刃を構成するが、後端部は押し除けるだけで切り刃として機能しない構成となっている、という旨が記載されている(特許文献1の3頁5列26−30行。)。
従って、上記キャップ本体を押し込むタイプの場合、フィルムの一部は切断されずに容器口筒部に付着し、フィルムは容器口筒部内側に垂れ下がった状態を維持することになる。
一方、上記キャップ本体をねじ込むタイプの場合、中蓋の内筒内側には底板を介して上向突出部が連接され、底板と上向突出部との間隙に外蓋の内筒が上向突出部を挟圧しながら嵌合している。外蓋の内筒下縁には鋸歯状の刃が形成されているため、外蓋を中蓋に対し回転させると、外蓋の雌ねじと中蓋の雄ねじが螺合し、内筒の刃は回転降下しながら中蓋の底板へ突き刺して底板を切断する。そして、外蓋を中蓋に対して逆方向に回転させ、外蓋を中蓋より分離させることにより、中蓋の内筒内側に開口が形成され、壜内の液を注出することができ、以後、外蓋は替栓用として使用することができる、という旨が記載されている(特許文献2の1頁1列20行−2列19行。)。
従って、上記キャップ本体をねじ込むタイプの場合、切断された中蓋の底板は外蓋の内筒に挟圧されながら、外蓋の内筒によって保持されることになる。
従って、内筒部下端に形成された刃によって切り取られる、フィルム又は底板の開口の大きさは、内筒下端開口に相当する大きさである。
このように、上記従来技術の場合、フィルム又は底板に形成される内容物の注出口としての開口面積が大きいため、開封後、キャップ本体の密封性を維持することが難しかった。
そこで、本発明は、上記従来技術の課題に鑑みなされたものであって、容器口筒部に装着された中栓を容易に開封することが出来ると共に密封性に優れたキャップ体を提供することを目的とする。
前記キャップ本体部と前記中栓部はねじ結合され、且つ
前記密封板は、同心の第1周方向弱化部および第2周方向弱化部によって、内側密封板および外側密封板に分割され、更に該外側密封板は、複数の径方向弱化部によって複数に分割され、且つ
前記外側密封板を押圧する中空曲面体を該外側密封板に沿うように前記底板の裏面に備えることを特徴とする。
また、キャップ本体部を容器口筒部に締め込み、中栓部が開封した後、キャップ本体部の底板と中栓部の環状平坦部が密に接合しキャップ本体部と中栓部との間を好適に密封(シール)すると共に、中空曲面体が外側密封板跡の開口に密に嵌り込み同様にキャップ本体部と中栓部との間を好適にシールし、本キャップ体は優れたシール機能を発揮する。
このキャップ体100は、内容物の注出口19aを備えた底板13と該注出口19aを閉栓する天板11を有するキャップ本体部10と、容器1の口筒部2に装着され最初に開封されるまでの間(未開封状態の間)、該口筒部2を密封する密封板31を有する中栓部30とを具備して構成されている。以下、各構成について説明する。
密封板31は、同心の第1周方向弱化部31cおよび第2周方向弱化部31dによって、内側密封板31aおよび外側密封板31bに分割され、更に外側密封板31bは、本実施形態では4個の径方向弱化部31eによって四分割(四等分)されている。
このように、外側密封板31bが複数の部位に分割されていることにより、上記中空曲面体19の形状と相俟って外側密封板31bが部分的に破断され易くなる。
図1の状態から不正開封操作防止リング21を除去して、キャップ本体部10(組み付け筒14)を締める方向へ回転させると、中空曲面体19が外側密封板31bを、径方向外側から内側にかけて押し荷重が強くなるように且つ締める方向(周方向)に対し後端から先端にかけて押し荷重が強くなるように作用する。つまり、中空曲面体19は、第1周方向弱化部31c及び径方向弱化部31eが破断するように、外側密封板31bを部分的に破断させる。なお、ここで言う「部分的に破断させる」とは、外側密封板31bが内側密封板31aおよび環状平坦部32に対し完全に切除・分離されるのではなく、外側密封板31bが第2周方向弱化部31dに連結・支持されて容器1の口筒部2の内側に垂れ下がっている状態のことを言う。
また、キャップ本体部10を容器1の口筒部2に締め込み、中栓部30が開封した後、キャップ本体部10の底板13と中栓部30の環状平坦部32が密に接合しキャップ本体部10と中栓部30との間を好適に密封(シール)すると共に、中空曲面体19が外側密封板31b跡の開口に密に嵌り込み同様にキャップ本体部10と中栓部30との間を好適にシールし、本発明のキャップ体100は優れたシール機能を発揮する。
2 口筒部
2a 周突部
3 肩部
4 胴部
10 キャップ本体部
11 天板
12 周壁
13 底板
14 組み付け筒
14a 雌ねじ部
15 ヒンジ部
16 内筒
17 指掛け片
18 閉栓筒
19 中空曲面体
19a 注出口
20 周弱化部
21 不正開封操作防止リング
21a 周凹部
30 中栓部
31 密封板
31a 内側密封板
31b 外側密封板
31c 第1周方向弱化部
31d 第2周方向弱化部
31e 径方向弱化部
32 環状平坦部
33 嵌入筒
34 装着筒
34a 雄ねじ部
34b フランジ部
34c 周凹部
100 キャップ体
Claims (8)
- 注出口(19a)を備えた底板(13)と該注出口(19a)を閉栓する天板(11)を有するキャップ本体部(10)と、容器口筒部(2)に装着され最初に開封されるまでの間該口筒部(2)を密封する密封板(31)を有する中栓部(30)とから構成されるキャップ体であって、
前記キャップ本体部と前記中栓部はねじ結合され、且つ
前記密封板(31)は、同心の第1周方向弱化部(31c)および第2周方向弱化部(31d)によって、内側密封板(31a)および外側密封板(31b)に分割され、更に該外側密封板(31b)は、複数の径方向弱化部(31e)によって複数に分割され、且つ
前記外側密封板(31b)を押圧する中空曲面体(19)を該外側密封板(31b)に沿うように前記底板(13)の裏面に備えることを特徴とするキャップ体。 - 前記中空曲面体(19)は、前記第1及び第2周方向弱化部(31c、31d)と同心である二重円筒壁構造体の側壁の一部分の両端を、曲面で連結した構造体を基体とし、その基体に対し、径方向に対し外側から内側に向かって側壁の高さが高くなる成形、更には、周方向に対し後端から先端に向かって側壁の高さが高くなる成形を施すことにより得られたものである請求項1記載のキャップ体。
- 前記中空曲面体(19)の径方向の下端外周面横幅(L1)は、前記密封板(31)の外側密封板(31b)の径方向横幅(L2)より小さくなっている請求項2又は3記載のキャップ体。
- 前記中空曲面体(19)内側の前記底板(13)の部位に前記注出口(19a)が設けられている請求項1から3の何れかに記載のキャップ体。
- 前記中空曲面体(19)は、前記二重円筒壁構造体の側壁の1/4部分であり、且つ前記外側密封板(31b)は、4個の径方向弱化部(31e)によって4等分割されている請求項1から4の何れかに記載のキャップ体。
- 前記キャップ本体部(10)を回転させて締め込む際、前記中空曲面体(19)は前記外側密封板(31b)を全周に渡り押圧することがないように構成されている請求項1から5の何れかに記載のキャップ体。
- 前記キャップ本体部(10)の下方には、不正開封操作防止リング(21)が周弱化部(20)を介して連結されている請求項1から6の何れかに記載のキャップ体。
- 前記キャップ本体部(10)は、ヒンジキャップである請求項1から7の何れかに記載のキャップ体。
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