JP2010155626A - 蓋付き容器 - Google Patents

蓋付き容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2010155626A
JP2010155626A JP2008334334A JP2008334334A JP2010155626A JP 2010155626 A JP2010155626 A JP 2010155626A JP 2008334334 A JP2008334334 A JP 2008334334A JP 2008334334 A JP2008334334 A JP 2008334334A JP 2010155626 A JP2010155626 A JP 2010155626A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
container
plate portion
plate
wall portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008334334A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5193848B2 (ja
Inventor
Takayuki Goto
孝之 後藤
Kazuhito Kuwabara
和仁 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2008334334A priority Critical patent/JP5193848B2/ja
Publication of JP2010155626A publication Critical patent/JP2010155626A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5193848B2 publication Critical patent/JP5193848B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

【課題】外装体と蓋本体とを容易に分別することを目的とする。
【解決手段】容器2と蓋体3とを備える蓋付き容器1であって、蓋体3には、有頂筒状の外装体7と、外装体7の内側に嵌合された有頂筒状の蓋本体8と、蓋本体8からの外装体7の抜け出しを規制する抜け止め部材10と、が備えられ、抜け止め部材10は、蓋本体8の天壁部80に形成された開口88の内側に配設されていると共に両端が開口88の縁部に蓋軸方向下側から係止された第一板部11と、第一板部11の蓋軸方向上側に配設されていると共に外装体7の天壁部70の下面に着脱可能に固着された第二板部12と、第一、第二板部11,12を蓋軸直交方向に沿って延在する回転軸回りに回転可能に連結するヒンジ部13と、を備え、第一板部11には、ヒンジ部13と平行に延在する折り曲げ部17が形成され、第一板部11は、折り曲げ部17を頂点にした山形状に屈曲可能となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばクリーム等の内容物を収容する蓋付き容器に関する。
この種の蓋付き容器として、従来、内容物を収容する容器と、容器の口部に装着される蓋体と、を備えた構成が知られている。
上記した蓋体としては、従来、例えば特許文献1に示されているように、有頂筒状の外装体と、その外装体の内側に嵌合されている有頂筒状の蓋本体と、蓋本体の内側に嵌合されると共に蓋本体の天壁部と容器の口部の端面との間に介在されて口部を閉塞する板状のパッキンと、を備えた構成が知られている。外装体は、装飾用の部材であり、例えばアルミニウムやブリキ等の金属からなる非樹脂製部材である。蓋本体は、容器の口部に装着されるキャップであり、例えばポリプロピレン等の合成樹脂からなる樹脂製部材である。
実開平3−29459号公報
しかしながら、上記した外装体付きの蓋体を備える従来の蓋付き容器では、外装体の内側に蓋本体が嵌合して固定されているため、外装体が蓋本体から取り外しにくく、蓋体を廃棄する際に、非樹脂製の外装体と樹脂製の蓋本体とを分別するのが煩雑であるという問題が存在する。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、蓋本体に外装された外装体を蓋本体から容易に取り外すことができ、外装体と蓋本体とを容易に分別することができる蓋付き容器を提供することを目的としている。
本発明に係る蓋付き容器は、内容物を収容する容器と、該容器の口部に装着された蓋体と、を備える蓋付き容器であって、前記蓋体には、有頂筒状の外装体と、該外装体の内側に嵌合されていると共に前記口部に装着された有頂筒状の蓋本体と、該蓋本体からの前記外装体の抜け出しを規制する抜け止め部材と、が備えられ、該抜け止め部材は、前記蓋本体の天壁部に形成された開口の内側に配設されていると共に両端が前記開口の縁部に蓋軸方向下側から係止されている第一板部と、該第一板部の蓋軸方向上側に配設されていると共に前記外装体の天壁部の下面に着脱可能に固着された第二板部と、前記第一、第二板部を蓋軸直交方向に沿って延在する回転軸回りに回転可能に連結するヒンジ部と、を備えており、前記第一板部には、前記ヒンジ部と平行に延在する折り曲げ部が形成されており、前記第一板部は、前記折り曲げ部を頂点にした山形状に屈曲可能となっていることを特徴としている。
このような特徴により、外装体に固着された抜け止め部材が、蓋本体に蓋軸方向の下側(開放口側)から係止されるので、蓋本体からの外装体の抜け出しが規制される。すなわち、抜け止め部材の第一板部の両端が蓋本体の天壁部の開口縁部に蓋軸方向の下側(開放口側)から係止されていると共に、抜け止め部材の第二板部が外装体の天壁部の下面に固着されているので、外装体の蓋本体に対する相対的な蓋軸方向上側への移動が規制される。
一方、当該蓋付き容器を廃棄する際には、容器の口部から蓋体を取り外した後、まず、第一板部の折り曲げ部を蓋軸方向の上側(天壁部側)に向けて押圧し、第一板部を屈曲させて山形状に変形させる。これにより、第一板部の両端が径方向内側にそれぞれ移動し、第一板部の両端が蓋本体の天壁部の開口縁部から外れる。次に、外装体を蓋本体に対して相対的に蓋軸方向の上側に向けて移動させる。このとき、第二板部が外装体の天壁部に固着されていると共に第一板部が山形状に屈曲されているので、外装体と共に抜け止め部材が引き上げられて第一板部が蓋本体の天壁部の開口の内側から抜き出される。これにより、外装体及び抜け止め部材が蓋本体から分離される。次に、抜け止め部材を指等で摘んで、第二板部を外装体の天壁部から分離させる。以上により、蓋本体、外装体及び抜け止め部材がそれぞれ分離される。
また、本発明に係る蓋付き容器は、前記蓋本体の内側に着脱可能に嵌合されたパッキンが備えられ、該パッキンには、前記蓋本体の天壁部の下面及び前記第一板部の下面を覆うと共に蓋軸方向上側に向けて膨出変形可能な板部と、該板部の上面に突設されて該板部の軸方向上側への膨出変形により前記折り曲げ部を押圧する押圧部と、が備えられていることが好ましい。
これにより、容器の口部上端がパッキンによって閉塞され、容器の密封性が向上する。
一方、当該蓋付き容器を廃棄する際には、容器の口部から蓋体を取り外した後、パッキンの板部の下面を指等で蓋軸方向の上側に向けて押圧する。これにより、パッキンの板部が蓋軸方向上側に向けて膨出変形して押圧部が第一板部の折り曲げ部を押圧し、第一板部が屈曲して山形状に変形する。また、外装体及び抜け止め部材を蓋本体から分離させた後、蓋本体の内側からパッキンを取り外す。このとき、蓋本体の開口の内側から指等でパッキンを蓋軸方向の下側に向けて押し出すことで、パッキンが蓋本体から容易に取り外される。
本発明に係る蓋付き容器によれば、抜け止め部材の第一板部を山形状に屈曲させることで、蓋本体に外装された外装体を蓋本体から容易に取り外すことができ、外装体と蓋本体とを容易に分別することができる。
以下、本発明に係る蓋付き容器の実施の形態について、図面に基いて説明する。
図1は本実施の形態における蓋付き容器1の縦断面図であり、図2は後述する蓋用抜け止め部材10(本発明の抜け止め部材に相当する。)の平面図であり、図3は後述する容器2から後述する蓋体3を取り外した状態を表した蓋付き容器1の縦半断面図であり、図4は後述する第一板部11を屈曲させた状態を表した蓋付き容器1の縦半断面図であり、図5は後述する蓋本体8から後述する蓋用外装体7(外装体)を引き出す状態を表した蓋付き容器1の縦半断面図である。
なお、図1に示す一点鎖線Oは蓋体3の中心軸線(蓋軸)を示しており、以下、単に「軸線O」と記す。また、軸線Oが延びた方向を「軸方向」とし、蓋体3の天壁部70,80側(図1における上方)を「上側」とし、その反対の蓋体3の開放口側(図1における下方)を「下側」とする。また、軸線Oに直交する方向を「径方向」とし、軸線O回りの方向を「周方向」とする。
図1に示すように、蓋付き容器1は、クリーム等の内容物を収容する容器2と、容器2の口部55に装着された蓋体3と、を備えている。
容器2は、有底筒状の容器用外装体4と、容器用外装体4の内側に嵌合されている有底筒状の容器本体5と、容器本体5からの容器用外装体4の抜け出しを規制する容器用抜け止め部材6と、を備えている。
容器用外装体4は、金属やガラス等からなる非樹脂製の筒部材であり、例えば金属製の場合にはプレス成形等によって成形される。この容器用外装体4は、平面視円環状の底壁部40と、底壁部40の外縁から立設された円筒形状の周壁部41と、を備えている。周壁部41は、軸線Oを中心軸線にして軸方向に延設されている。底壁部40は、内周部が軸方向上側に窪んだ形状を成しており、円環状の外周部42と、外周部42の内縁から軸方向上側に向かうに従い漸次縮径されたテーパー部43と、テーパー部43の内縁に沿って周設された円環状の内周部44と、を備えている。内周部44は、後述する容器本体5の底壁部51の下面に当接されており、その底壁部51と後述する容器用抜け止め部材6の押さえ筒部61との間に挟持されている。
容器本体5は、ポリエチレンやポリプロピレン等の合成樹脂からなる樹脂製の容器であり、例えば射出成形などによって成形される。この容器本体5は、筒状の周壁部50と、周壁部50の下端に配設された底壁部51と、を備えている。
底壁部51は、軸心Oに対して垂直に配設された壁部である。この底壁部51の下面には、容器用抜け止め部材6が装着される被装着部57が垂設されている。この被装着部57は、軸線Oを中心軸線にして軸方向に延在する円筒形状の筒部であり、容器用外装体4の円環状の底壁部40の内側に挿通されている。
周壁部50は、上部外周面が下部外周面よりも縮径されていると共に下部が二重筒構造になった筒部である。詳しく説明すると、周壁部50は、軸線Oを共通軸にして容器用外装体4の周壁部41と同軸上に配設された円筒形状の内壁部52と、内壁部52の軸方向中間部から径方向外側に向けて突出したフランジ部53と、フランジ部53の外端から垂下された筒形状の外壁部54と、を備えている。内壁部52は、底壁部51の外縁から立設されており、内壁部52(周壁部50)の上部には、蓋体3が装着される口部55が形成されている。この口部55の外周面には、雄ねじ55aが形成されており、口部55には蓋体3が螺着されている。フランジ部53は、口部55の下方に配設されており、軸線O回りに全周に亘って形成されている。外壁部54は、軸線Oを共通軸にして容器用外装体4の周壁部41及び内壁部52と同軸上に配設されている。外壁部54は容器用外装体4の周壁部41の内側に嵌合、若しくは外壁部54の外周面は前記周壁部41の内周面に接合されている。
容器用抜け止め部材6は、容器本体5の底壁部51に対して着脱自在に取り付けられていると共に容器用外装体4を下側から押さえる部材であり、その概略構成としては、容器本体5の底壁部51の下方に間隔をあけて対向配置された基板部60と、基板部60の上面に立設されて容器用外装体4の底壁部40の内周部44を下側から押さえる押さえ筒部61と、基板部60の上面に立設されて容器本体5の被装着部57に掛止される装着爪部62と、を備えている。
基板部60は、平面視円形の板部であり、容器用外装体4の底壁部40のテーパー部43の内側に配設されている。
押さえ筒部61は、軸線Oを共通軸にして容器本体5の被装着部57と同軸上に配設された円筒形状の筒部であり、その上端面は、容器用外装体4の底壁部40の内周部44の下面に当接されている。
装着爪部62は、押さえ筒部61の内側に複数配設されており、これら複数の装着爪部62は、軸線O回りに円環状に間欠的に配設されている。これらの装着爪部62は、容器本体5の被装着部57の外周に周設されており、被装着部57の外周面に着脱可能にそれぞれ掛止されている。
蓋体3は、有頂筒状の蓋用外装体7(本発明の外装体に相当する。)と、蓋用外装体7の内側に嵌合された有頂筒状の蓋本体8と、蓋本体8の内側に着脱可能に嵌合されたパッキン9と、蓋本体8からの蓋用外装体7の抜け出しを規制する蓋用抜け止め部材10と、を備えている。
蓋用外装体7は、金属やガラス等からなる非樹脂製の筒部材であり、例えば金属製の場合にはプレス成形等によって成形される。この蓋用外装体7は、板状の天壁部70と、天壁部70の外縁から垂下された円筒形状の周壁部71と、を備えている。天壁部70は、平面視円形の板部であり、軸線Oに対して垂直に配設されている。周壁部71は、円筒形状の筒部であり、軸線Oを中心軸線にして軸方向に延設されている。この周壁部71は、上述した容器用外装体4の周壁部41と同形状の筒部であり、蓋用外装体7の周壁部71の外周面は、容器用外装体4の周壁部41の外周面に対して軸方向に面一に形成されている。
蓋本体8は、容器2(容器本体5)の口部55に装着されるキャップであり、ポリエチレンやポリプロピレン等の合成樹脂からなる樹脂製部材であり、例えば射出成形などによって成形される。この蓋本体8は、軸線Oに対して垂直に配設された平面視円環状の天壁部80と、天壁部80の外縁から垂下された周壁部81と、を備えている。
天壁部80は、平面視円形の板部であり、中央部分が凹状に窪んだ形状を成している。具体的に説明すると、天壁部80は、円環状の外周部85と、その外周部85の内側に形成された凹部86と、凹部86の外縁下面から垂下されてパッキン9が装着された筒状の被装着部87と、を備えている。凹部86の中央部分には、開口88(本実施の形態では長方円形状に形成されているが、これに限定されない。)が形成されている。この開口88の下面には、凹部86の下面(軸線Oに対する垂直面)に対して傾斜した係止面89が開口88の円弧状の両側辺の縁部に沿って形成されている。この係止面89は、径方向内側から外側に向かって下向きに傾斜されている。
周壁部81は、二重構造の筒部である。詳しく説明すると、周壁部81は、軸線Oを共通軸にして蓋用外装体7の周壁部71及び容器本体5の口部55と同軸上に配設された円筒形状の内壁部82と、内壁部82の下端部から径方向外側に向けて突出したフランジ部83と、このフランジ部83の外端から立設された円筒形状の外壁部84と、を備えている。内壁部82の内周面には、容器本体5の口部55の雄ねじ55aに螺着される雌ねじ82aが形成されている。外壁部84は、軸線Oを共通軸にして蓋用外装体7の周壁部71及び内壁部82と同軸上に配設されている。外壁部84の上端部外周面は、上方に向かうに従い漸次縮径されており、外壁部84は、蓋用外装体7の周壁部71の内側に嵌合、若しくは外壁部84の外周面は前記周壁部71の内周面に接合されている。
パッキン9は、蓋本体8の天壁部80と容器本体5の口部55の上端面との間の隙間をシールするシール部材であり、弾性変形可能な合成樹脂などによって形成されている。詳しく説明すると、パッキン9は、軸線Oに対して垂直に配設された平面視円形の底板部90(本発明の板部に相当する。)と、底板部90の外縁から立設された周壁部91と、周壁部91の外周面から径方向外側に突出したフランジ状の外周部92と、底板部90の中央部に突設された押圧部93と、を備えている。
底板部90は、蓋用外装体7の天壁部70の下面および後述する蓋用抜け止め部材10の第一板部11の下面を覆う板部であり、容器本体5の口部55の上端部の内側に配設されている。また、底板部90は、軸方向上側に向けて膨出変形可能な板部であり、径方向内側から外側に向かうに従い漸次薄肉になっている。
周壁部91は、被装着部87の径方向外側に着脱可能に嵌め込まれた円筒形状の筒部であり、被装着部87に対してアンダーカット嵌合されている。
外周部92は、周壁部91の全周に亘って形成された円環状の板部であり、蓋本体8の天壁部80の外周部85と容器本体5の口部55の上端面との間に配設されている。このパッキン9の外周部92と蓋本体8の天壁部80の外周部85との間には、上記した周壁部91の外周面に装着されたOリング20が介在されている。Oリング20は、蓋本体8とパッキン9との間の衝撃を緩和する緩衝材であり、弾性変形可能な弾性部材によって形成されている。一方、パッキン9の外周部92の下面は、容器本体5の口部55の上端面に密接されており、これにより、容器本体5の内側が密封されている。
押圧部93は、底板部90の軸方向上側への膨出変形により後述する蓋用抜け止め部材10の第一板部11の折り曲げ部17を押圧する部分であり、軸方向上側に向けて突出した円錐台形状の凸部である。この押圧部93の上端面は、後述する蓋用抜け止め部材10の第一板部11の下面に当接されている。
図1、図2に示すように、蓋用抜け止め部材10は、蓋本体8の天壁部80に形成された開口88の内側に配設されていると共に両端が開口88の縁部(係止面89)に軸方向下側から係止されている第一板部11と、第一板部11の軸方向上側に配設されていると共に蓋用外装体7の天壁部70の下面に着脱可能に固着された第二板部12と、第一、第二板部11、12を径方向に沿って延在する回転軸回りに回転可能に連結するヒンジ部13と、を備えている。
第一板部11は、径方向に延在する板部であり、両端が開口88の縁部に軸方向下側から係止されている。詳しく説明すると、第一板部11の概略構成としては、平面視矩形の中央部14と、この中央部14の両端にそれぞれ設けられた平面視略円弧形状(円の一部を切り取った形状)の端部15と、を備えている。両側の端部15は、中央部14よりも幅広であり、平面視において中央部15の両側方にそれぞれ張り出されている。また、両側の端部15の円弧部分には、第一板部11の上下面(軸線Oに対する垂直面)に対して傾斜した係止面16が形成されている。この係止面16は、径方向内側から外側に向かって下向きに傾斜されており、上記した開口88の係止面89に当接されて係止されている。また、上記した中央部14には、ヒンジ部13と平行する方向(図2における縦方向)に延設された折り曲げ部17が形成されている。この折り曲げ部17は、中央部14の上面の中央部分に第一板部11の幅方向(図2における縦方向)に延在する溝を形成することで形成される薄肉部であり、第一板部11は、折り曲げ部17を頂点にした山形状に屈曲可能となっている。
第二板部12は、第一板部11の両側の端部15の上方にそれぞれ配設された板部であり、軸線Oを挟んで左右対称に配設されている。これら一対の第二板部12は、蓋本体8の天壁部80の凹部86内側にそれぞれ配設されており、両面テープなどの接着材18を介して蓋用外装体7の天壁部70の下面にそれぞれ貼着されている。
ヒンジ部13は、第一板部11の中央部14と端部15との境界部分の上面に突設されていると共に第一板部11の幅方向に沿って延在する断面視三角形状の凸条部であり、ヒンジ部13の三角形の頂点角部が第二板部12の径方向内側の端部に回転可能に連結されている。
次に、上記した構成からなる蓋付き容器1の作用について説明する。
まず、上記した蓋付き容器1では、蓋用外装体7に固着された蓋用抜け止め部材10が蓋本体8に軸方向下側から係止されているので、蓋本体8からの蓋用外装体7の抜け出しが規制されている。すなわち、蓋用抜け止め部材10の第一板部11の係止面16が蓋本体8の開口88の係止面89に下側から係止されており、また、蓋用抜け止め部材10の第二板部12が蓋用外装体7の天壁部70の下面に接着材18を介して接着されているので、蓋用外装体7の蓋本体8に対する相対的な軸方向上側への移動が規制されている。
また、容器2の口部55上端がパッキン9によって閉塞されているので、容器2の内部の密封性が確保されている。
また、上記した蓋付き容器1では、容器本体5に装着された容器用抜け止め部材6が容器用外装体4を軸方向下側から押さえているので、容器本体5からの容器用外装体4の抜け出しが規制されている。すなわち、容器用抜け止め部材6の装着爪部62が容器本体5の被装着部57に掛止されており、また、容器用外装体4の底壁部40の内周部44が容器用抜け止め部材6の押さえ筒部61と容器本体5の底壁部51との間に挟持されているので、容器用外装体4の容器本体5に対する相対的な軸方向下側への移動が規制されている。
一方、当該蓋付き容器1を廃棄する際には、樹脂製の部材(容器本体5、容器用抜け止め部材6、蓋本体8、パッキン9、蓋用抜け止め部材10)と金属製などの非樹脂製の部材(容器用外装体4、蓋用外装体7)とに分別する必要がある。
そこで、まず、図3に示すように、容器2の口部55から蓋体3を取り外す。すなわち、容器2と蓋体3とを軸線O回りに相対的に回転させる。これにより、口部55に螺着された蓋体3が緩められ、蓋体3が容器2の口部55から外される。
次に、蓋体3については、図4に示すように、パッキン9の底板部90の中央部分を指等で軸方向上側(天壁部70,80)に押圧する。これにより、底板部90が軸方向上側に向けて球面状に膨出変形し、押圧部93が第一板部11の折り曲げ部17を押圧し、第一板部11が、折り曲げ部17を頂点とした山形状に屈曲変形する。その結果、第一板部11の両側の係止面16が径方向内側にそれぞれ移動し、これらの係止面16が蓋本体8の開口88の係止面89からそれぞれ離間し、開口88の係止面89に対する第一板部11の係止面16の係合が外れる。
次に、図5に示すように、蓋用外装体7を蓋本体8に対して相対的に軸方向上側に向けて移動させて蓋用外装体7内から蓋本体8を抜き出す。このとき、第二板部12が蓋用外装体7の天壁部70に接着材18を介して貼着されているので、蓋用外装体7と共に蓋用抜け止め部材10が蓋本体8に対して相対的に軸方向上側に移動する。この際、第一板部11が山形状に屈曲されているので、第一板部11が蓋本体8の開口88の縁部に引っ掛かることなく、第一板部11が蓋本体8の開口88の内側から抜き出される。これにより、蓋用外装体7および蓋用抜け止め部材10が蓋本体8から分離される。
次に、蓋用抜け止め部材10の第二板部12などを指等で摘んで第二板部12を蓋用外装体7の天壁部70の下面から剥離させ、蓋用抜け止め部材10を蓋用外装体7から分離させる。
また、必要に応じて蓋本体8からパッキン9を抜き出して分離させる。このとき、蓋本体8の開口88の内側から指等でパッキン9を軸方向下側(開放端側)に向けて押し出すことで、蓋本体8の被装着部87とパッキン9の周壁部91との嵌合が外れ、パッキン9が蓋本体8から容易に取り外される。
さらに、パッキン9を蓋本体8から分離させた後、必要に応じてパッキン9からOリング20を取り外す。
以上により、蓋体3は、蓋用外装体7と蓋本体8とパッキン9と蓋用抜け止め部材10とOリング20とに分解される。
一方、容器2については、図4に示すように、容器用抜け止め部材6を容器本体5から取り外す。詳しく説明すると、容器用抜け止め部材6を容器本体5に対して相対的に軸方向下側に移動させ、容器本体5の被装着部57に掛止された容器用抜け止め部材6の装着爪部62を被装着部57から取り外す。これにより、容器用抜け止め部材6の押さえ筒部61が容器用外装体4の底壁部40の内周部44から離間する。
次に、図5に示すように、容器用外装体4を容器本体5に対して相対的に軸方向下側に向けて移動させて容器用外装体4内から容器本体5を抜き出す。
以上により、容器2は、容器用外装体4と容器本体5と容器用抜け止め部材6とに分解される。
上記した構成からなる蓋付き容器1によれば、蓋用抜け止め部材10の第一板部11を山形状に屈曲させることで、蓋本体8に外装された蓋用外装体7を蓋本体8から容易に取り外すことができ、蓋用外装体7と蓋本体8とを容易に分別することができる。
また、容器2の内部の密封性を向上させるパッキン9が蓋本体8内に嵌合されている場合であっても、蓋本体8からパッキン9を取り外すことなく、パッキン9の底板部90を押圧することで上記した第一板部11を山形状に屈曲させることができるので、蓋本体8と蓋用外装体7との分別作業を容易に行うことができる。
以上、本発明に係る蓋付き容器の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した実施の形態では、容器2の口部55の外周面に雄ねじ55aが形成されていると共に蓋体3の蓋本体8の内周面に雌ねじ82aが形成されており、容器2の口部55に蓋体3が螺着されているが、本発明は、ねじ構造以外の構成で容器2の口部55に蓋体3が装着されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、容器本体5の周壁部50の下部、及び蓋本体8の周壁部81が二重筒構造になっているが、本発明は、容器本体5の周壁部50の下部や蓋本体8の周壁部81が二重筒になっていなくてもよい。例えば、容器本体5のフランジ部53や外壁部54が省略され、内壁部52の下部(口部55よりも下側の部分)が口部55よりも厚肉に形成された構成であってもよく、また、蓋本体8のフランジ部83や外壁部84が省略された構成であってもよい。
また、上記した実施の形態では、容器本体5の内側に内容物が直接収容される構成となっているが、本発明は、容器本体5(外容器)の内側に内容器が収容され、その内容器に内容物が収容される構成となっていてもよい。
また、上記した実施の形態では、蓋用外装体7及び容器用外装体4が金属製などの非樹脂製の部材であり、蓋本体8、蓋用抜け止め部材10、パッキン9、容器本体5、容器用抜け止め部材6が樹脂製の部材となっているが、本発明は、蓋用外装体7や蓋本体8などの材料を限定するものではなく、蓋用外装体7や蓋本体8等の材料は適宜変更可能であり、蓋用外装体7等と蓋本体8等がそれぞれ樹脂製であってもよく、或いは、蓋本体8等と蓋用外装体7等がそれぞれ非樹脂製(例えば金属製、ガラス製)であってもよく、或いは、蓋用外装体7等が樹脂製であって蓋本体8や蓋用抜け止め部材10等が非樹脂製であってもよい。例えば、蓋本体8が樹脂で形成されていると共に蓋用外装体7が蓋本体8とは異なる種類の樹脂で形成されていてもよい。また、蓋用外装体7が金属で形成されていると共に蓋本体8が蓋用外装体7とは異なる種類の金属で形成されていてもよい。また、蓋用外装体7、蓋本体8及び蓋用抜け止め部材10のうちの少なくとも1つが金属製であり、残りがガラス製であってもよい。或いは、蓋用外装体7、蓋本体8及び蓋用抜け止め部材10のうちの1つが金属製であり、もう1つがガラス製であり、残りの1つが樹脂製であってもよい。
また、上記した実施の形態では、蓋用外装体7の天壁部70の下面に第二板部12が着脱可能に貼着されているが、本発明は、第二板部12が蓋用外装体7の天壁部70の下面に接着、溶着、融着、嵌合などによって着脱可能に固着されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、容器用外装体4の容器本体5に対する抜け出しを規制する容器用抜け止め部材6が容器2に備えられているが、本発明は、容器用抜け止め部材6を省略することも可能であり、例えば、容器本体5の底壁部51と容器用外装体4の底壁部40とが接着されて抜け出しが規制された構成であってもよい。さらに、本発明は、容器用外装体4を省略することも可能であり、例えば容器本体5のみからなる容器2を用いることも可能である。
また、上記した実施の形態では、蓋体3にパッキン9やOリング20が備えられているが、本発明は、パッキン9やOリング20を適宜省略することも可能である。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
本発明の実施の形態を説明するための蓋付き容器の縦断面図である。 本発明の実施の形態を説明するための抜け止め部材の平面図である。 本発明の実施の形態を説明するための蓋付き容器の半断面図である。 本発明の実施の形態を説明するための蓋付き容器の半断面図である。 本発明の実施の形態を説明するための蓋付き容器の半断面図である。
符号の説明
1 蓋付き容器
2 容器
3 蓋体
7 蓋用外装体(外装体)
8 蓋本体
9 パッキン
10 蓋用抜け止め部材(抜け止め部材)
11 第一板部
12 第二板部
13 ヒンジ部
17 折り曲げ部
55 口部
70 天壁部
80 天壁部
88 開口
90 底板部(板部)
93 押圧部

Claims (2)

  1. 内容物を収容する容器と、該容器の口部に装着された蓋体と、を備える蓋付き容器であって、
    前記蓋体には、有頂筒状の外装体と、該外装体の内側に嵌合されていると共に前記口部に装着された有頂筒状の蓋本体と、該蓋本体からの前記外装体の抜け出しを規制する抜け止め部材と、が備えられ、
    該抜け止め部材は、前記蓋本体の天壁部に形成された開口の内側に配設されていると共に両端が前記開口の縁部に蓋軸方向下側から係止されている第一板部と、該第一板部の蓋軸方向上側に配設されていると共に前記外装体の天壁部の下面に着脱可能に固着された第二板部と、前記第一、第二板部を蓋軸直交方向に沿って延在する回転軸回りに回転可能に連結するヒンジ部と、を備えており、
    前記第一板部には、前記ヒンジ部と平行に延在する折り曲げ部が形成されており、前記第一板部は、前記折り曲げ部を頂点にした山形状に屈曲可能となっていることを特徴とする蓋付き容器。
  2. 請求項1に記載の蓋付き容器において、
    前記蓋本体の内側に着脱可能に嵌合されたパッキンが備えられ、
    該パッキンには、前記蓋本体の天壁部の下面及び前記第一板部の下面を覆うと共に蓋軸方向上側に向けて膨出変形可能な板部と、該板部の上面に突設されて該板部の軸方向上側への膨出変形により前記折り曲げ部を押圧する押圧部と、が備えられていることを特徴とする蓋付き容器。
JP2008334334A 2008-12-26 2008-12-26 蓋付き容器 Expired - Fee Related JP5193848B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008334334A JP5193848B2 (ja) 2008-12-26 2008-12-26 蓋付き容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008334334A JP5193848B2 (ja) 2008-12-26 2008-12-26 蓋付き容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010155626A true JP2010155626A (ja) 2010-07-15
JP5193848B2 JP5193848B2 (ja) 2013-05-08

Family

ID=42573856

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008334334A Expired - Fee Related JP5193848B2 (ja) 2008-12-26 2008-12-26 蓋付き容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5193848B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019116287A (ja) * 2017-12-26 2019-07-18 株式会社吉野工業所 底蓋付き容器

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200491315Y1 (ko) * 2019-07-11 2020-05-15 임정준 누수 방지용 화장품 용기

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1035698A (ja) * 1996-07-19 1998-02-10 Takeuchi Kogyo Kk 容 器
JP2005335799A (ja) * 2004-05-31 2005-12-08 Jutekku Kk 容器
JP2008030802A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Key Tranding Co Ltd キャップ付き容器

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1035698A (ja) * 1996-07-19 1998-02-10 Takeuchi Kogyo Kk 容 器
JP2005335799A (ja) * 2004-05-31 2005-12-08 Jutekku Kk 容器
JP2008030802A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Key Tranding Co Ltd キャップ付き容器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019116287A (ja) * 2017-12-26 2019-07-18 株式会社吉野工業所 底蓋付き容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP5193848B2 (ja) 2013-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5801596B2 (ja) キャップ及び蓋付容器
JP6084542B2 (ja) 中栓付きキャップ
JP6073100B2 (ja) 容器用のキャップ
JP2015105130A (ja) 抜栓キャップ
CN109890717A (zh) 用于容器的拉开封闭件
CN101508360A (zh) 热塑性塑料制成的宽颈桶
US9630752B2 (en) Pliable variable diameter sealing lid
JP2007176577A (ja) 注出キャップ
JP5193848B2 (ja) 蓋付き容器
JP2016193741A (ja) 二重容器
JP2018140788A (ja) 詰め替え容器
JP2014091524A (ja) キャップ
JP2008260560A (ja) 包装容器
JP6110622B2 (ja) 容器用のキャップ
JP7111845B2 (ja) 金属の缶の端部
JP2009286403A (ja) 複合容器
JP5125249B2 (ja) バージン性機能をもつ栓体
JP5371665B2 (ja) キャップ付容器
JP7101516B2 (ja) 蓋付き容器
JP2018052517A (ja) 容器の封止装置
JP2018090267A (ja) ヒンジキャップ
JP6079112B2 (ja) パウチ容器
JP5115790B2 (ja) 密閉キャップ付き容器
JP2009051555A (ja) ボトルキャップ
RU54906U1 (ru) Наконечник эластичной тары

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5193848

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160208

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees