JP7093730B2 - 容器 - Google Patents
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- A45D34/04—Appliances specially adapted for applying liquid, e.g. using roller or ball
Description
上記構成によれば、突起部が容器本体の一部に係合していることで、扱き部材を筒状部から一層抜けにくくすることができる。したがって、力強く蓋部材を容器本体から取り外そうとしても、保持部や軸部や蓋部材ともに扱き部材が筒状頸部から上方に引き抜かれてしまうことを防ぐことができる。
上記容器において、前記筒状部は、前記外周面に凹部を備え、前記凹部に前記固定部が嵌め込まれている構成としてもよい。
上記容器において、前記固定部は、前記外周面から外側に膨らむ形状を有し、前記外周面に露出して配置されている構成としてもよい。
上記構成によれば、切欠部の位置に金型のゲートを配置する。ゲートに対応する位置には、バリなどか生成されやすいが、仮にバリが発生しても、バリは、切欠部の内側に位置する。したがって、バリが筒状部を容器本体に挿入する際の妨げになることを防ぐことができる。
〔第1実施形態〕
図1に示すように、容器1は、マスカラなどの化粧料を収容した容器であって、化粧料を収容する容器本体11と、容器本体11に対して装着される蓋部材21とを備える。
(1)蓋部材21が筒状頸部13の開口端を閉めた状態であっても、例えば長期間に亘って不使用な場合には、化粧料の一部が揮発してしまうことがある。このような場合、保持部24や軸部23と扱き片37や筒状部32の下端部32bとが接着してしまっていることがある。このような場合でも、筒状頸部13の内周面の大部分が接触する筒状部32が硬質部であるため、扱き部材31の筒状部32は、剛性を有している。したがって、扱き部材31はしっかりと筒状頸部13の内周面に対して圧着され嵌合されているので、力強く蓋部材21を容器本体から取り外そうとしても、保持部24や軸部23と扱き片37や筒状部32の下端部32bとを分離させることができる。すなわち、扱き部材31が保持部24や軸部23とともに筒状頸部13から上方に引き抜かれてしまうことを防ぐことができる。また、扱き部材31が筒状頸部13から収容部12へ落ちにくくすることができる。
(11)下端部32bは、切欠部43を備えている。切欠部43は、1次金型100で筒状部32を成形する際、溶融樹脂を射出するゲートに対応する位置に設けられている。ゲートに対応する位置には、バリなどか生成されやすいが、仮にバリが発生しても、バリは、切欠部43の内側に位置することになる。したがって、バリが筒状部32を筒状頸部13に挿入する際の妨げになることを防ぐことができる。
図8は、第2実施形態としての扱き部材41を示す。この扱き部材41は、筒状部32の突起部34の間であって、下端部32bから上端部32aの方向に向かってスリット42が設けられている。スリット42の深さおよび本数は、深いほどおよび数が多いほど、扱き部材41を筒状頸部13に圧入する際に、下端部32bを変位させやすくなり、圧入しやすくなる一方で、筒状頸部13の内周面に対する圧着力が弱まってしまう。そこで、一例として、スリット42の最も上側に位置する最深部は、上端部32aと下端部32bとの間において、突起部34よりも上端部32a側に位置することが好ましく、ここでは、スリット42の最深部が突起部34と凹部38aの間に位置している。また、スリット42は、隣り合う突起部34の間に一本ずつ設けられている。これにより、扱き部材31を筒状頸部13に圧入する際に、下端部32bを変位させやすくすることができるとともに、必要な筒状頸部13の内周面に対する圧着力を維持することができる。
図9は、第3実施形態としての扱き部材51を示す。この扱き部材51は、筒状部32の内周面に、凹部52が設けられている。凹部52は、下端部32bにおいて下方に抜けた形状を有している。すなわち、凹部52は、下端部32bにおいて、段差を有しておらず、内周面32dを成形する下内周金型を無理抜きをすることなく、円滑に離型できる形状を有している。凹部52に配置される扱き部53は、扱き片54の基端部に対して上方および下方に延びる内側固定部55を備えている。内側固定部55は、凹部52に配置される。また、扱き部53は、上述の扱き部36と同様、凹部38aに位置される固定部56と、固定部56と扱き片54とを繋ぐ接続部58を備えている。このような扱き部材51によっても、固定部56および内側固定部55によって、筒状部32に強固に固定される。したがって、扱き部53は、筒状頸部13から上方に引き抜かれてしまったり、保持部24によって扱き片54が押されて収容部12内に落下してしまうことを防ぐことができる。
図10(a)および(b)は、第4実施形態としての扱き部材61を示す。この扱き部材61は、第1および第2実施形態の変形例であって、扱き部62の固定部63が環状形状ではなく、筒状部32の周回方向に間欠的に設けられている。この場合、筒状部32の外周面に設けられる凹部64も、周回方向に間欠的に設けられることになる。そして、凹部64の底面には、それより小さい貫通孔65が形成されている。各固定部63と扱き片67とを繋ぐ接続部66は、各凹部64の底面に形成された貫通孔65を通じて筒状部32の内周面まで延びており、扱き片67が筒状部32の内周面に設けられる。この場合における貫通孔65に対する固定部63の大きさは、上述のように扱き部62が筒状頸部13から上方に引き抜かれてしまったり、保持部24によって扱き片67が押されて収容部12内に落下してしまうことを防ぐことができる大きさとされる。そして、図10(c)に示すように、外周開口端65aは、内周開口端65bより大きい開口形状を有している。したがって、扱き片67が上下方向に引っ張られたとしても、内側に引き込まれることを防ぐことができる。
図11は、第5実施形態としての扱き部材81を示す。この扱き部材81は、図9に示した第3実施形態の変形例であって、筒状部32の内周面に設けられる凹部82が段差39cより上側に設けられており、凹部82は、上端部32aにおいて上方に抜けた形状を有している。凹部82は、上端部32aにおいて、段差を有しておらず、内周面32dを成形する上内周金型を無理抜きをすることなく、円滑に離型できる形状を有している。凹部52に配置される扱き部83は、扱き片84の基端部に対して上方に延びる内側固定部85を備えている。内側固定部85は、凹部82に配置される。内側固定部85は、扱き片84の基端部に対して上方に延びるだけの構成であるので、図9に示した第3実施形態の上下に延びる内周側固定部55に比べて軟質部の範囲を小さくすることができる。
図12は、第6実施形態としての扱き部材91を示す。この扱き部材91は、図11に示した第5実施形態の変形例であって、筒状部32の鍔部33を省略する構成となっている。そして、省略された筒状部32の鍔部33に代えて、扱き部92は、内側固定部85の上端部に鍔部93を備えている。鍔部93の外周端は、筒状頸部13の先端部における開口端の内径よりも大きい外径を備え、筒状頸部13の開口端に係合し、扱き部材91が筒状頸部13に嵌合された状態から収容部12に落下しにくくする。また、鍔部93の外径は、筒状頸部13の外径とほぼ一致し、筒状頸部13から外側に張り出さないようにしている。さらに、鍔部93は、図11に示した第5実施形態における鍔部33と被覆部87とを合わせた厚さを備えるようにして、軟質部で構成されていても撓みにくくし、扱き部材91が筒状頸部13に嵌合された状態から収容部12に落下しにくくしている。なお、鍔部93の頂面は、環状の突部33aを備えている。
図13は、第7実施形態としての扱き部材96を示す。この扱き部材96は、図9に示した第3実施形態における内側固定部55のように、内側固定部97が扱き片84の基端部に対して上方および下方に延びる構成を有し、筒状部32の内周面に設けられる凹部52に配置される。その上で、内側固定部97の上端部は、第5実施形態の被覆部87と同様である筒状部32の鍔部33を覆う被覆部98を備えている。以上のような構成によれば、第3実施形態のように、固定部86および内側固定部97によって、筒状部32に強固に固定される。したがって、扱き部83は、筒状頸部13から上方に引き抜かれてしまったり、保持部24によって扱き片84が押されて収容部12内に落下してしまうことを防ぐことができる。また、第5実施形態のように被覆部98と蓋部材21との密着性を高めることができる。
・第2実施形態において、スリット42の周回方向に設ける位置や数は、筒状頸部13の内周面に対する必要な圧着力との関係で決まるものであり、例えば、下端部32bから凹部38aと重なる位置まで設けてもよい。また、スリット42の数も1本でもよいし、複数本であってもよい。例えば、隣り合う突起部34の間に複数本のスリット42を設けるようにしてもよい。
・リブ35の数は特に限定されるものではない。また、リブ35を省略してもよい。リブ35の形状は特に限定されず、周回方向に連続せず、間欠であってもよい。連続しているものは気密性が向上するが、粉体化粧料の場合はあえて間欠にして、装着を容易にする場合もある。
・固定部38の表面は、筒状部32の外周面32cに対して膨出していなくてもよい。一例として、固定部38の表面は、外周面32cと面一でもよいし、外周面32cよりも低くてもよい。固定部38の表面が外周面32cと面一であったり外周面32cに対して低い構成の場合は、扱き部材31の中栓としての機能低下を抑えるため、リブ35の本数を増やすなどして密閉性を高める構成を採用してもよい。
・鍔部33は、上端部32aの周回方向に連続的に設けられるのではなく、上端部32aの周回方向に間欠的に設けられていてもよい。また、鍔部33の外径は、筒状頸部13の外径と比べ大きくてもよい。
Claims (6)
- 化粧料を収容する収容部と前記収容部の端部に設けられた筒状頸部とを備えた容器本体と、
前記筒状頸部の内側に装着された扱き部材と、
前記筒状頸部の外側に着脱可能に装着される蓋部材であり、前記蓋部材が前記筒状頸部に装着された状態で前記筒状頸部を通じて前記収容部内に延びている軸部と、前記軸部の先端部に設けられ前記収容部内の前記化粧料に浸漬される保持部とを備えた前記蓋部材とを備えた容器であって、
前記扱き部材は、
前記筒状頸部内に嵌合される筒状部であり、外周面と、内周面と、前記外周面と前記内周面との間を延びる貫通孔とを備えた前記筒状部と、
前記筒状部の前記内周面から前記筒状部の内側に突出して前記筒状部内を通過する前記保持部を扱くための扱き片と、前記扱き片の位置を固定する固定部と、前記貫通孔に位置し、前記扱き片と前記固定部とを繋ぐ接続部とを備える扱き部と、を備え、
前記筒状部は硬質材料で形成された硬質部であり、前記扱き部は前記硬質材料よりも軟質の軟質材料で形成された軟質部であり、
前記貫通孔は、前記外周面に臨む外周開口端と、前記内周面に臨む内周開口端とを備え、前記外周開口端は、前記内周開口端より大きく、
前記筒状部は、前記外周面に凹部を備え、前記凹部に前記固定部が嵌め込まれており、
前記外周開口端は、前記凹部の底面に位置する、容器。 - 前記筒状部は、前記外周面から突出し前記容器本体の一部に係合する突起部を備える
請求項1に記載の容器。 - 前記容器本体は、前記収容部に対して前記筒状頸部を縮径した形状とする段差部を備え、
前記突起部は、前記固定部の下側に位置し、前記段差部と係合する
請求項2に記載の容器。 - 前記固定部は、前記外周面から外側に膨らむ形状を有し、前記外周面に露出して配置されている
請求項1ないし3のうち、何れか1項に記載の容器。 - 前記筒状部は、前記筒状部の下端部に切欠部を備える
請求項1ないし4のうち、何れか1項に記載の容器。 - 前記貫通孔の側面は、前記内周開口端から前記外周開口端に向けて開口を大きくする傾斜面を備える
請求項1ないし5のうち、何れか1項に記載の容器。
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