JP2004194773A - 液体化粧料容器及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】塗布軸の引き抜きに伴い、掻取つば部が中栓本体から外れることなく、また、組立の際に、掻取つば部を有する中栓を容器本体の口頸部に容易に取り付け得る液体化粧料容器を提供する。
【解決手段】本発明の液体化粧料容器1は、ボトル2と、キャップ4とを備えている。キャップ4には先端部分にブラシ部11を有する塗布軸10が設けられている。ブラシ部11がボトル2内に収容された液体化粧料5に浸るように構成されている。ボトル2の口頸部3の内周壁には、中栓20が取り付けられている。中栓20は、硬質の中栓本体22と、弾性を有する掻取つば体21とから一体的な略円筒形状に形成されている。掻取つば体21は、中栓本体22の内面から突出した掻取つば部21aと、中栓本体22の外周面の一部をなす外壁部21bとが、中栓本体22の中腹部分を一部貫通した状態で一体形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の液体化粧料容器1は、ボトル2と、キャップ4とを備えている。キャップ4には先端部分にブラシ部11を有する塗布軸10が設けられている。ブラシ部11がボトル2内に収容された液体化粧料5に浸るように構成されている。ボトル2の口頸部3の内周壁には、中栓20が取り付けられている。中栓20は、硬質の中栓本体22と、弾性を有する掻取つば体21とから一体的な略円筒形状に形成されている。掻取つば体21は、中栓本体22の内面から突出した掻取つば部21aと、中栓本体22の外周面の一部をなす外壁部21bとが、中栓本体22の中腹部分を一部貫通した状態で一体形成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、マスカラ、アイライナー、アイシャドー等の液体化粧料を収容する容器に関し、特に、塗布軸に付着した液体化粧料を掻き取る際や、液体化粧料が付着したブラシをしごく際に、その掻取つば部がこれと一体をなす中栓本体から外れるのを防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の液体化粧料容器には、主に黒色のゴム製の掻取つばが用いられている。従来より、掻取つばには、例えば、以下に示すようなものが提案されている。
図9(a)〜(c)に示すように、この従来技術においては、ボトル101の口頸部102の内周壁には、ブラシ103をしごいたり、塗布軸104を掻き取るような中栓105が取り付けられている。この中栓105は、樹脂製の中栓本体106の先端部分に、ゴム製の掻取つば107を嵌め込むことにより、一体的な形状をなしている。
そして、中栓本体106と、掻取つば107とを別個に成形する際に、それぞれにアンダカット形状を一部含ませてこれらの係合により、掻取つば107が中栓本体106から容易に外れないようにしている。
しかしながら、この場合においては、塗布軸104の引き抜きに伴って、掻取つば107がブラシ103を絞り込む際、その掻取つば107に捻れや曲げ等の大きな荷重が加わり、掻取つば107が弾性的に撓んで広がるため、その掻取つば107が中栓本体106から外れるおそれがあった。
【0003】
また、特許文献1、2に示すような従来技術においては、塗布軸に固定したパッキン、又は塗布軸上を移動可能な可動パッキンが、塗布軸の引き抜き又は挿入に伴い、ボトルの口頸部の内周壁に取り付けた中栓を通過させるようにしている。この中栓は、ゴムを用いて、円筒形状の中栓本体と、その内側に突出した掻取つばとから一体的に形成されたものである。
そして、中栓を収縮させてボトルの口頸部の内周壁に嵌め込むことにより、中栓自体がボトルの口頸部から容易に外れないようにしている。
しかしながら、この場合においては、ボトルと中栓を組み立てる際に、中栓をボトルの口頸部内に容易に嵌め込むことができないという問題があった。
【0004】
【特許文献1】
実公昭64−822号公報
【特許文献2】
実公平5−3158号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、蓋体の取り外しに伴い掻取つば部によって塗布部をしごいたり塗布軸を掻き取る際に、掻取つば部が中栓本体から外れることなく、また、自由に着色もでき、更に、組立の際に、掻取つば部を有する中栓を容器本体の口頸部に容易に取り付け得る液体化粧料容器及びその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、口頸部を有する容器本体と、該容器本体の該口頸部と外嵌合する蓋体とを備え、該蓋体には先端部分に塗布部を有する塗布軸が設けられており、該塗布部が前記容器本体内に収容された液体化粧料に浸るように構成された液体化粧料容器であって、前記容器本体の口頸部の内周壁には、中栓が嵌着されており、前記中栓は、中栓本体と、掻取つば体とから一体的な略円筒形状に形成されており、前記掻取つば体は、前記中栓本体の内面から突出した掻取つば部と、前記中栓本体の外周面の一部をなす外壁部と、前記中栓本体の中腹部分を一部貫通した連結部とから一体形成されていることを特徴とする液体化粧料容器を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0007】
本発明によれば、弾性を有する掻取つば体を、硬質の中栓本体の中腹部分にその一部を貫通した連結部で埋め込むようにし、掻取つば部、外壁部、連結部の構成部を一体形成することにより、塗布軸を引き抜く際に、掻取つば部を有する掻取つば体が中栓本体から外れず、使い勝手の良い液体化粧料容器を得ることができる。
また、本発明によれば、掻取つば体を硬質の中栓本体と一体形成して、その外壁部を中栓本体の外周面の一部にすることにより、中栓と容器本体を組み立てる際、中栓自体の外形が変形せず、中栓を差し込むだけで容器本体に容易に取り付けることができる。
【発明の実施の形態】
【0008】
以下、本発明に係る液体化粧料容器及びこの製造方法の好ましい一実施形態(第1実施形態)を図面を参照して説明する。
図1又は図4に示すように、本実施形態の液体化粧料容器1は、口頸部3を有するボトル(容器本体)2と、ボトル2の口頸部3と外嵌合するキャップ(蓋体)4とを備えている。キャップ4には先端部分にブラシ部(塗布部)11を有する塗布軸10が設けられている。キャップ4をボトル2の口頸部3に嵌合(螺合)させるとブラシ部11がボトル2内に収容された液体化粧料5に浸るように構成されている。
ボトル2の口頸部3の内周壁には、中栓20が嵌着されている。中栓20は、硬質の中栓本体22と、弾性を有する掻取つば体21とから一体的な略円筒形状に形成されている。
掻取つば体21は、中栓本体22の内面から突出した掻取つば部21aと、中栓本体22の外周面の一部をなす外壁部21bと、中栓本体22の中腹部分を一部貫通した連結部21cとから一体形成されている。
かかる液体化粧料容器1を詳細に述べる。
【0009】
図1に示すように、ボトル2は、有底の略円筒状に形成されたもので、その先端には、開口した口頸部3がくびれた形状に形成されている。口頸部3の外周壁には、雄ネジ用のネジ山3aが形成されている。ボトル2内には、マスカラ、アイライナー、アイシャドー等の液体化粧料5が溜められている。
【0010】
キャップ4は、ボトル2と一体的な円筒状をなすもので、その下側開口部の内周壁には、雌ネジ用のネジ溝4aが形成されている。これにより、キャップ4は、ボトル2の口頸部3と外嵌合するようになっている。
【0011】
塗布軸10は、所定の外径で形成された長尺状の軸部12と、その上端部分のキャップ係合部13と、その下端部分のブラシ部11とから一体的になる。
キャップ係合部13は、キャップ4の上端部分と内嵌合するように形成されている。ブラシ部11は、液体化粧料5を含浸又は付着させる機能を有するもので、その外形が軸部12の周囲より幾分膨らんだような形状に形成されている。
【0012】
塗布軸10は、キャップ係合部13を介してキャップ4の内側上端部分に取り付けられ、ブラシ部11がキャップ4からはみ出ている。これにより、塗布軸10がボトル2内に挿入された場合、ブラシ部11がボトル2内の液体化粧料5に浸るようになっている。
【0013】
ここで、まず、液体化粧料容器1の製造方法のうち、この工程に含まれる中栓20の製造方法を説明する。
中栓20の製造には、公知の二色成形方法を用いるが、一般に、二色成形とは、二色又は二種類の樹脂からなる一体の部品を成形する方法をいうが、本実施形態の場合、中栓本体22には、低密度ポリエチレン(LDPE)のように熱可塑性を有する樹脂(樹脂材料)が用いられ、掻取つば体21には、エラストマーのように常温付近でゴム弾性を有する合成ゴム(ゴム材料)が用いられる。
【0014】
そして、二組の射出装置(押出し装置)を備えた二色射出成形機を用い、上記樹脂材料を射出して中栓本体22を一次成形し、上記ゴム材料を射出して中栓本体22の中腹部分に掻取つば体21を二次成形する。
【0015】
次に、上述した二色成形により製造された中栓20の構造を具体的に説明する。
図2又は図3(a)(b)に示すように、中栓20は、中栓本体22の中腹部分に掻取つば体21が埋め込まれたように一体化した略中空円筒形状である。中栓の外形は、ボトル2の口頸部3内に嵌る大きさである。
図3(a)は図2の切断線ABに沿って示す断面図であり、図3(b)は図2の切断線CDに沿って示す断面図である。
ここに、図3(a)(b)又は図4(a)に示すように、中栓本体22は、中栓20から掻取つば体21を除いた略円筒形状で、その上部には、つば部22aが環状に張り出して形成され、その下部には、差込部22bが先細り状に形成されている。
【0016】
中栓本体22の中腹上部には、液体化粧料5のシール性の点で複数の環状係合部22cが、円周方向に突状に延在して形成されることが好ましい。この環状係合部22cを少し変形させながらボトル2の口頸部3に内嵌合させ、線接触させることでシール性を向上できる。(図1参照)。この環状係合部22cを形成させない場合は、中栓本体の中腹部でボトル2の口頸部3の内周壁に面接触させることができる。
中栓本体22の中腹下部には、環状凹部22dが、円周方向に溝状に延在して形成されている。環状凹部22dの側面には、対向する位置に一対2個のガイド孔22eが、半径方向に貫通するように形成させることが、成形性や掻取りつば体が中栓本体に一体形成させる機械強度等で好ましい。ガイド孔22eは1個も可能であり、3個以上でも可能である。
【0017】
一方、図3(a)(b)又は図4(b)に示すように、掻取つば体21は、中栓本体22の環状凹部22dを埋めるような環形状に形成されている。
掻取つば体21は、掻取つば部21aと、外壁部21bと、連結部21cとの三つの構成部が、中栓本体22の内周壁の一部をなす内壁部21dを介し、繋がった状態で一体をなしている。外壁部21bと内壁部21dとは連結部21cのみで一体となしている。
すなわち、掻取つば体21は、中栓本体22の中腹部分において、中栓本体22の内壁側に内壁部21dを介して掻取つば部21aを配置すると共に、中栓本体22の外壁側に外壁部21bを配置し、内壁部21dと外壁部21bとを連結部21cで中栓本体22の一部を貫通するようになっている。
【0018】
掻取つば部21aは、下方に傾斜した先細りの略円錐面状に形成されており、その中央部分に挿通孔23が形成されている。挿通孔23の径は、塗布軸10の外径より小さめに設定されている。これにより、掻取つば部21は、その挿通孔における内周縁部分で塗布軸10の外周面と弾性的に密着するようになっている。
外壁部21bは、中栓本体22の環状凹部22dに嵌るような環状に形成されており、中栓本体22の円周方向に延在してその外周面と同一面上になる。
連結部21cは、二次成形の際に中栓本体22のガイド孔22eに合成ゴムが流入して形成された部分であり、掻取つば部21aと外壁部21bとを、内壁部21dを介して連結する機能を有する。
図2及び図3(b)に示すように、連結部21cは、中栓の切断線CDに沿って示す断面図上に表れる。
【0019】
このような中栓20とボトル2の組立方法については、中栓20をその差込部22bからボトル2の口頸部3内に差し込み、そのつば部22aがボトル2の口頸部3の上端に付き当てるまで押し込む。
そして、中栓20は、その環状係合部22cを押しつぶしながらボトル2の内面と接触による係合、及びその外壁部21bとボトル2の内周壁との摩擦により、ボトル2の軸方向及び円周方向に固定される。
【0020】
次に、上述した構成を有する液体化粧料容器1の使用態様及び作用を説明する。
図5に示すように、塗布軸10を引き抜く際、掻取つば部21aが、塗布軸10のブラシ部11を絞り込んでしごく。
この場合、掻取つば部21aは、塗布軸10の上方向の移動に伴い、捻れや曲げ等の大きな荷重を受けて弾性的に撓むが、外壁部21bや連結部21cは、中栓本体22の中腹部分に埋め込まれて移動しないため、結果として、掻取つば体21は、中栓本体22から外れない。
【0021】
また、中栓本体22は、掻取つば体21から外力を受けるが、弾性変形しないことはもとより、その環状係合部22cを変形させながら口頸部3に係合されているため軸方向の上移動が阻止され、その外壁部21bとボトル2の内周壁との摩擦により円周方向及び軸方向の移動が阻止されるため、結果として、中栓本体22は、ボトル2の口頸部3から外れない。
【0022】
以上述べたように、本実施形態によれば、弾性を有する掻取つば体21を、硬質の中栓本体22の中腹部分に一部貫通した状態で埋め込むようにしたため、塗布軸10を引き抜く際に、掻取つば体21が中栓本体22から外れず、使い勝手の良い液体化粧料容器1を得ることができる。
【0023】
また、本実施形態によれば、硬質の中栓本体22に掻取つば体21をその外壁部21bが突出しないように嵌め込んだため、ボトル2と中栓20とを組み立てる際、中栓20自体の外形が変形せず、また、外壁部21b上に生じる動摩擦抵抗の影響をほとんど受けずに、中栓20を差し込むだけでボトル2に容易に取り付けることができる。
【0024】
さらに、本実施形態によれば、掻取つば体21の外壁部21bを中栓本体22の円周方向に延在させたため、中栓20に生じる捻れや曲げ等の荷重に対し摩擦により円周方向及び軸方向の移動を阻止して中栓20のがたつきを防止することができる。
【0025】
さらにまた、本実施形態によれば、樹脂製の中栓本体22と、ゴム製の掻取つば体21を、二色成形を用いて一体的にするようにしたため、掻取つば体21が外れず、しかも取り付けやすい中栓20を容易に製造することができる。
【0026】
次に、本発明に係る液体化粧料容器の好ましい他の実施形態(第2実施形態)を説明する。
図6(a)(b)又は図7(a)(b)に示すように、本実施形態の液体化粧料容器1は、中栓20Aについて、掻取つば体21A及び中栓本体22Aの形状が、上記第1実施形態と異なり、異なる部分に異なる符号を付し、同一の部分に同一の符号を付してその説明を省略する。図7(a)は図6(a)の切断線ABに沿って示す断面図であり、図7(b)は図6(a)の切断線CDに沿って示す断面図である。
【0027】
掻取つば体21Aは、中栓本体22Aの中腹部分において、中栓本体22Aの内壁側に内壁部21eを介して掻取つば部21aを配置すると共に、中栓本体22Aの外壁側に外壁面21gを配置し、これらを連結部21fで中栓本体22Aの一部を貫通するように形成されている。
連結部21fは、その断面が長方形で半径方向に延在するような形状に形成され、その外周壁に、曲面状の外壁面(外壁部)21gが形成されている。
中栓本体22Aは、このような掻取つば体21Aと嵌って上記第1実施形態の中栓20と同一形状をなす形状に形成されている。
すなわち、本実施形態の場合、掻取つば体21Aの外壁面21gを、中栓本体22Aの円周方向に一部だけ露出している点と、連結部21fの断面積を大きくしている点が、上記第1実施形態と異なっている。
【0028】
以上述べたように、本実施形態によれば、上記第1実施形態と比較し、掻取つば体21Aの外壁面21gのみを中栓本体22Aの外壁面の一部としたため、中栓本体22Aをボトル2に差し込む際に摩擦による抵抗が小さくなり挿入しやすい点で有利である。
【0029】
また、本実施形態によれば、上記第1実施形態と比較し、掻取つば体21Aの連結部21fを上記連結部21cより断面積を大きくしたため、中栓本体22Aにつき、これに対応した開口部分が大きくなり、二次成形で合成ゴムを流動させる際、ひけやウェルドが発生しにくくなる点で有利である。
その他の構成及び作用効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0030】
次に、本発明に係る液体化粧料容器の好ましい他の実施形態(第3実施形態)を説明する。
図8に示すように、本実施形態の液体化粧料容器1は、上記第2実施形態と同様、中栓20B(図示しない)について、掻取つば体21B及び中栓本体(図示しない)の形状が異なる。
本実施形態の場合、連結部21hは、内壁部21eの外周壁から半径方向に四方に張り出して徐々にその断面積が減少するような形状に形成され、その稜線に外壁母線(外壁部)21kが形成されている。ここに、外壁母線21kは、ある程度の幅がある線形状をも含む。
【0031】
以上述べたように、本実施形態によれば、上記第1、第2実施形態と比較し、掻取つば体21Bの外壁母線21kのみを中栓本体の外壁面の一部としたため、中栓本体22Aをボトル2に差し込む際に摩擦による抵抗がさらに小さくなり挿入しやすい点で有利である。
その他の構成及び作用効果は、上記第1、第2実施形態と同様である。
【0032】
本発明は、上記実施形態に限られることなく、種々の変更等を行うことができる。
例えば、中栓20自体がボトル2から外れにくい点を重視すれば、第1実施形態のように、掻取つば体21について、中栓本体22の外周壁上に露出した面積(連結部21cより外壁部21bの面積)を大きくすればよく、中栓20をボトル2に取り付けやすくする点を重視すれば、第2、第3実施形態のように、掻取つば体21A、21Bについて、中栓本体22A等の外周壁上に露出した面積を小さくすればよい。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、蓋体の取り外しに伴い掻取つば部によって塗布部をしごいたり塗布軸を掻き取る際に、掻取つば部が中栓本体から外れることなく、また、組立の際に、掻取つば部を有する中栓を容器本体の口頸部に容易に取り付け得る液体化粧料容器及びその製造方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の液体化粧料容器の概略構成を示す図である。
【図2】同実施形態の中栓の概略構成を示す斜視図である。
【図3】(a):図2の中栓の切断線ABに沿って示す断面図である。
(b):図2の中栓の切断線CDに沿って示す断面図(連結部21cを含む)である。
【図4】(a):同中栓の中栓本体を示す斜視図である。
(b):同中栓の掻取つば体を一部切り欠いて示す斜視図である。
【図5】同実施形態の液体化粧料容器の構成及び作用を説明する図である。
【図6】(a):第2実施形態の中栓の概略構成を示す斜視図である。
(b):同中栓の掻取つば体を示す斜視図である。
【図7】(a):図6(a)の中栓の切断線ABに沿って示す断面図である。
(b):図6(a)の中栓の切断線CDに沿って示す断面図である。
【図8】第3実施形態の中栓の掻取つば体のみの概略構成を示す斜視図である。
【図9】(a):従来の液体化粧料容器の概略構成を示す図である。
(b):従来の中栓の概略構成を示す図である。
(c):従来の中栓本体及び掻取つばを示す図である。
【符号の説明】
2 ボトル(容器本体)
4 キャップ(蓋体)
5 液体化粧料
10 塗布軸
11 ブラシ部(塗布部)
20、20A、20B 中栓
21、21A、21B 掻取つば体
21a 掻取つば部
21b、21g、21k 外壁部、外壁面(外壁部)、外壁母線(外壁部)
21c、21f、21h 連結部
22、22A 中栓本体
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、マスカラ、アイライナー、アイシャドー等の液体化粧料を収容する容器に関し、特に、塗布軸に付着した液体化粧料を掻き取る際や、液体化粧料が付着したブラシをしごく際に、その掻取つば部がこれと一体をなす中栓本体から外れるのを防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の液体化粧料容器には、主に黒色のゴム製の掻取つばが用いられている。従来より、掻取つばには、例えば、以下に示すようなものが提案されている。
図9(a)〜(c)に示すように、この従来技術においては、ボトル101の口頸部102の内周壁には、ブラシ103をしごいたり、塗布軸104を掻き取るような中栓105が取り付けられている。この中栓105は、樹脂製の中栓本体106の先端部分に、ゴム製の掻取つば107を嵌め込むことにより、一体的な形状をなしている。
そして、中栓本体106と、掻取つば107とを別個に成形する際に、それぞれにアンダカット形状を一部含ませてこれらの係合により、掻取つば107が中栓本体106から容易に外れないようにしている。
しかしながら、この場合においては、塗布軸104の引き抜きに伴って、掻取つば107がブラシ103を絞り込む際、その掻取つば107に捻れや曲げ等の大きな荷重が加わり、掻取つば107が弾性的に撓んで広がるため、その掻取つば107が中栓本体106から外れるおそれがあった。
【0003】
また、特許文献1、2に示すような従来技術においては、塗布軸に固定したパッキン、又は塗布軸上を移動可能な可動パッキンが、塗布軸の引き抜き又は挿入に伴い、ボトルの口頸部の内周壁に取り付けた中栓を通過させるようにしている。この中栓は、ゴムを用いて、円筒形状の中栓本体と、その内側に突出した掻取つばとから一体的に形成されたものである。
そして、中栓を収縮させてボトルの口頸部の内周壁に嵌め込むことにより、中栓自体がボトルの口頸部から容易に外れないようにしている。
しかしながら、この場合においては、ボトルと中栓を組み立てる際に、中栓をボトルの口頸部内に容易に嵌め込むことができないという問題があった。
【0004】
【特許文献1】
実公昭64−822号公報
【特許文献2】
実公平5−3158号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、蓋体の取り外しに伴い掻取つば部によって塗布部をしごいたり塗布軸を掻き取る際に、掻取つば部が中栓本体から外れることなく、また、自由に着色もでき、更に、組立の際に、掻取つば部を有する中栓を容器本体の口頸部に容易に取り付け得る液体化粧料容器及びその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、口頸部を有する容器本体と、該容器本体の該口頸部と外嵌合する蓋体とを備え、該蓋体には先端部分に塗布部を有する塗布軸が設けられており、該塗布部が前記容器本体内に収容された液体化粧料に浸るように構成された液体化粧料容器であって、前記容器本体の口頸部の内周壁には、中栓が嵌着されており、前記中栓は、中栓本体と、掻取つば体とから一体的な略円筒形状に形成されており、前記掻取つば体は、前記中栓本体の内面から突出した掻取つば部と、前記中栓本体の外周面の一部をなす外壁部と、前記中栓本体の中腹部分を一部貫通した連結部とから一体形成されていることを特徴とする液体化粧料容器を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0007】
本発明によれば、弾性を有する掻取つば体を、硬質の中栓本体の中腹部分にその一部を貫通した連結部で埋め込むようにし、掻取つば部、外壁部、連結部の構成部を一体形成することにより、塗布軸を引き抜く際に、掻取つば部を有する掻取つば体が中栓本体から外れず、使い勝手の良い液体化粧料容器を得ることができる。
また、本発明によれば、掻取つば体を硬質の中栓本体と一体形成して、その外壁部を中栓本体の外周面の一部にすることにより、中栓と容器本体を組み立てる際、中栓自体の外形が変形せず、中栓を差し込むだけで容器本体に容易に取り付けることができる。
【発明の実施の形態】
【0008】
以下、本発明に係る液体化粧料容器及びこの製造方法の好ましい一実施形態(第1実施形態)を図面を参照して説明する。
図1又は図4に示すように、本実施形態の液体化粧料容器1は、口頸部3を有するボトル(容器本体)2と、ボトル2の口頸部3と外嵌合するキャップ(蓋体)4とを備えている。キャップ4には先端部分にブラシ部(塗布部)11を有する塗布軸10が設けられている。キャップ4をボトル2の口頸部3に嵌合(螺合)させるとブラシ部11がボトル2内に収容された液体化粧料5に浸るように構成されている。
ボトル2の口頸部3の内周壁には、中栓20が嵌着されている。中栓20は、硬質の中栓本体22と、弾性を有する掻取つば体21とから一体的な略円筒形状に形成されている。
掻取つば体21は、中栓本体22の内面から突出した掻取つば部21aと、中栓本体22の外周面の一部をなす外壁部21bと、中栓本体22の中腹部分を一部貫通した連結部21cとから一体形成されている。
かかる液体化粧料容器1を詳細に述べる。
【0009】
図1に示すように、ボトル2は、有底の略円筒状に形成されたもので、その先端には、開口した口頸部3がくびれた形状に形成されている。口頸部3の外周壁には、雄ネジ用のネジ山3aが形成されている。ボトル2内には、マスカラ、アイライナー、アイシャドー等の液体化粧料5が溜められている。
【0010】
キャップ4は、ボトル2と一体的な円筒状をなすもので、その下側開口部の内周壁には、雌ネジ用のネジ溝4aが形成されている。これにより、キャップ4は、ボトル2の口頸部3と外嵌合するようになっている。
【0011】
塗布軸10は、所定の外径で形成された長尺状の軸部12と、その上端部分のキャップ係合部13と、その下端部分のブラシ部11とから一体的になる。
キャップ係合部13は、キャップ4の上端部分と内嵌合するように形成されている。ブラシ部11は、液体化粧料5を含浸又は付着させる機能を有するもので、その外形が軸部12の周囲より幾分膨らんだような形状に形成されている。
【0012】
塗布軸10は、キャップ係合部13を介してキャップ4の内側上端部分に取り付けられ、ブラシ部11がキャップ4からはみ出ている。これにより、塗布軸10がボトル2内に挿入された場合、ブラシ部11がボトル2内の液体化粧料5に浸るようになっている。
【0013】
ここで、まず、液体化粧料容器1の製造方法のうち、この工程に含まれる中栓20の製造方法を説明する。
中栓20の製造には、公知の二色成形方法を用いるが、一般に、二色成形とは、二色又は二種類の樹脂からなる一体の部品を成形する方法をいうが、本実施形態の場合、中栓本体22には、低密度ポリエチレン(LDPE)のように熱可塑性を有する樹脂(樹脂材料)が用いられ、掻取つば体21には、エラストマーのように常温付近でゴム弾性を有する合成ゴム(ゴム材料)が用いられる。
【0014】
そして、二組の射出装置(押出し装置)を備えた二色射出成形機を用い、上記樹脂材料を射出して中栓本体22を一次成形し、上記ゴム材料を射出して中栓本体22の中腹部分に掻取つば体21を二次成形する。
【0015】
次に、上述した二色成形により製造された中栓20の構造を具体的に説明する。
図2又は図3(a)(b)に示すように、中栓20は、中栓本体22の中腹部分に掻取つば体21が埋め込まれたように一体化した略中空円筒形状である。中栓の外形は、ボトル2の口頸部3内に嵌る大きさである。
図3(a)は図2の切断線ABに沿って示す断面図であり、図3(b)は図2の切断線CDに沿って示す断面図である。
ここに、図3(a)(b)又は図4(a)に示すように、中栓本体22は、中栓20から掻取つば体21を除いた略円筒形状で、その上部には、つば部22aが環状に張り出して形成され、その下部には、差込部22bが先細り状に形成されている。
【0016】
中栓本体22の中腹上部には、液体化粧料5のシール性の点で複数の環状係合部22cが、円周方向に突状に延在して形成されることが好ましい。この環状係合部22cを少し変形させながらボトル2の口頸部3に内嵌合させ、線接触させることでシール性を向上できる。(図1参照)。この環状係合部22cを形成させない場合は、中栓本体の中腹部でボトル2の口頸部3の内周壁に面接触させることができる。
中栓本体22の中腹下部には、環状凹部22dが、円周方向に溝状に延在して形成されている。環状凹部22dの側面には、対向する位置に一対2個のガイド孔22eが、半径方向に貫通するように形成させることが、成形性や掻取りつば体が中栓本体に一体形成させる機械強度等で好ましい。ガイド孔22eは1個も可能であり、3個以上でも可能である。
【0017】
一方、図3(a)(b)又は図4(b)に示すように、掻取つば体21は、中栓本体22の環状凹部22dを埋めるような環形状に形成されている。
掻取つば体21は、掻取つば部21aと、外壁部21bと、連結部21cとの三つの構成部が、中栓本体22の内周壁の一部をなす内壁部21dを介し、繋がった状態で一体をなしている。外壁部21bと内壁部21dとは連結部21cのみで一体となしている。
すなわち、掻取つば体21は、中栓本体22の中腹部分において、中栓本体22の内壁側に内壁部21dを介して掻取つば部21aを配置すると共に、中栓本体22の外壁側に外壁部21bを配置し、内壁部21dと外壁部21bとを連結部21cで中栓本体22の一部を貫通するようになっている。
【0018】
掻取つば部21aは、下方に傾斜した先細りの略円錐面状に形成されており、その中央部分に挿通孔23が形成されている。挿通孔23の径は、塗布軸10の外径より小さめに設定されている。これにより、掻取つば部21は、その挿通孔における内周縁部分で塗布軸10の外周面と弾性的に密着するようになっている。
外壁部21bは、中栓本体22の環状凹部22dに嵌るような環状に形成されており、中栓本体22の円周方向に延在してその外周面と同一面上になる。
連結部21cは、二次成形の際に中栓本体22のガイド孔22eに合成ゴムが流入して形成された部分であり、掻取つば部21aと外壁部21bとを、内壁部21dを介して連結する機能を有する。
図2及び図3(b)に示すように、連結部21cは、中栓の切断線CDに沿って示す断面図上に表れる。
【0019】
このような中栓20とボトル2の組立方法については、中栓20をその差込部22bからボトル2の口頸部3内に差し込み、そのつば部22aがボトル2の口頸部3の上端に付き当てるまで押し込む。
そして、中栓20は、その環状係合部22cを押しつぶしながらボトル2の内面と接触による係合、及びその外壁部21bとボトル2の内周壁との摩擦により、ボトル2の軸方向及び円周方向に固定される。
【0020】
次に、上述した構成を有する液体化粧料容器1の使用態様及び作用を説明する。
図5に示すように、塗布軸10を引き抜く際、掻取つば部21aが、塗布軸10のブラシ部11を絞り込んでしごく。
この場合、掻取つば部21aは、塗布軸10の上方向の移動に伴い、捻れや曲げ等の大きな荷重を受けて弾性的に撓むが、外壁部21bや連結部21cは、中栓本体22の中腹部分に埋め込まれて移動しないため、結果として、掻取つば体21は、中栓本体22から外れない。
【0021】
また、中栓本体22は、掻取つば体21から外力を受けるが、弾性変形しないことはもとより、その環状係合部22cを変形させながら口頸部3に係合されているため軸方向の上移動が阻止され、その外壁部21bとボトル2の内周壁との摩擦により円周方向及び軸方向の移動が阻止されるため、結果として、中栓本体22は、ボトル2の口頸部3から外れない。
【0022】
以上述べたように、本実施形態によれば、弾性を有する掻取つば体21を、硬質の中栓本体22の中腹部分に一部貫通した状態で埋め込むようにしたため、塗布軸10を引き抜く際に、掻取つば体21が中栓本体22から外れず、使い勝手の良い液体化粧料容器1を得ることができる。
【0023】
また、本実施形態によれば、硬質の中栓本体22に掻取つば体21をその外壁部21bが突出しないように嵌め込んだため、ボトル2と中栓20とを組み立てる際、中栓20自体の外形が変形せず、また、外壁部21b上に生じる動摩擦抵抗の影響をほとんど受けずに、中栓20を差し込むだけでボトル2に容易に取り付けることができる。
【0024】
さらに、本実施形態によれば、掻取つば体21の外壁部21bを中栓本体22の円周方向に延在させたため、中栓20に生じる捻れや曲げ等の荷重に対し摩擦により円周方向及び軸方向の移動を阻止して中栓20のがたつきを防止することができる。
【0025】
さらにまた、本実施形態によれば、樹脂製の中栓本体22と、ゴム製の掻取つば体21を、二色成形を用いて一体的にするようにしたため、掻取つば体21が外れず、しかも取り付けやすい中栓20を容易に製造することができる。
【0026】
次に、本発明に係る液体化粧料容器の好ましい他の実施形態(第2実施形態)を説明する。
図6(a)(b)又は図7(a)(b)に示すように、本実施形態の液体化粧料容器1は、中栓20Aについて、掻取つば体21A及び中栓本体22Aの形状が、上記第1実施形態と異なり、異なる部分に異なる符号を付し、同一の部分に同一の符号を付してその説明を省略する。図7(a)は図6(a)の切断線ABに沿って示す断面図であり、図7(b)は図6(a)の切断線CDに沿って示す断面図である。
【0027】
掻取つば体21Aは、中栓本体22Aの中腹部分において、中栓本体22Aの内壁側に内壁部21eを介して掻取つば部21aを配置すると共に、中栓本体22Aの外壁側に外壁面21gを配置し、これらを連結部21fで中栓本体22Aの一部を貫通するように形成されている。
連結部21fは、その断面が長方形で半径方向に延在するような形状に形成され、その外周壁に、曲面状の外壁面(外壁部)21gが形成されている。
中栓本体22Aは、このような掻取つば体21Aと嵌って上記第1実施形態の中栓20と同一形状をなす形状に形成されている。
すなわち、本実施形態の場合、掻取つば体21Aの外壁面21gを、中栓本体22Aの円周方向に一部だけ露出している点と、連結部21fの断面積を大きくしている点が、上記第1実施形態と異なっている。
【0028】
以上述べたように、本実施形態によれば、上記第1実施形態と比較し、掻取つば体21Aの外壁面21gのみを中栓本体22Aの外壁面の一部としたため、中栓本体22Aをボトル2に差し込む際に摩擦による抵抗が小さくなり挿入しやすい点で有利である。
【0029】
また、本実施形態によれば、上記第1実施形態と比較し、掻取つば体21Aの連結部21fを上記連結部21cより断面積を大きくしたため、中栓本体22Aにつき、これに対応した開口部分が大きくなり、二次成形で合成ゴムを流動させる際、ひけやウェルドが発生しにくくなる点で有利である。
その他の構成及び作用効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0030】
次に、本発明に係る液体化粧料容器の好ましい他の実施形態(第3実施形態)を説明する。
図8に示すように、本実施形態の液体化粧料容器1は、上記第2実施形態と同様、中栓20B(図示しない)について、掻取つば体21B及び中栓本体(図示しない)の形状が異なる。
本実施形態の場合、連結部21hは、内壁部21eの外周壁から半径方向に四方に張り出して徐々にその断面積が減少するような形状に形成され、その稜線に外壁母線(外壁部)21kが形成されている。ここに、外壁母線21kは、ある程度の幅がある線形状をも含む。
【0031】
以上述べたように、本実施形態によれば、上記第1、第2実施形態と比較し、掻取つば体21Bの外壁母線21kのみを中栓本体の外壁面の一部としたため、中栓本体22Aをボトル2に差し込む際に摩擦による抵抗がさらに小さくなり挿入しやすい点で有利である。
その他の構成及び作用効果は、上記第1、第2実施形態と同様である。
【0032】
本発明は、上記実施形態に限られることなく、種々の変更等を行うことができる。
例えば、中栓20自体がボトル2から外れにくい点を重視すれば、第1実施形態のように、掻取つば体21について、中栓本体22の外周壁上に露出した面積(連結部21cより外壁部21bの面積)を大きくすればよく、中栓20をボトル2に取り付けやすくする点を重視すれば、第2、第3実施形態のように、掻取つば体21A、21Bについて、中栓本体22A等の外周壁上に露出した面積を小さくすればよい。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、蓋体の取り外しに伴い掻取つば部によって塗布部をしごいたり塗布軸を掻き取る際に、掻取つば部が中栓本体から外れることなく、また、組立の際に、掻取つば部を有する中栓を容器本体の口頸部に容易に取り付け得る液体化粧料容器及びその製造方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の液体化粧料容器の概略構成を示す図である。
【図2】同実施形態の中栓の概略構成を示す斜視図である。
【図3】(a):図2の中栓の切断線ABに沿って示す断面図である。
(b):図2の中栓の切断線CDに沿って示す断面図(連結部21cを含む)である。
【図4】(a):同中栓の中栓本体を示す斜視図である。
(b):同中栓の掻取つば体を一部切り欠いて示す斜視図である。
【図5】同実施形態の液体化粧料容器の構成及び作用を説明する図である。
【図6】(a):第2実施形態の中栓の概略構成を示す斜視図である。
(b):同中栓の掻取つば体を示す斜視図である。
【図7】(a):図6(a)の中栓の切断線ABに沿って示す断面図である。
(b):図6(a)の中栓の切断線CDに沿って示す断面図である。
【図8】第3実施形態の中栓の掻取つば体のみの概略構成を示す斜視図である。
【図9】(a):従来の液体化粧料容器の概略構成を示す図である。
(b):従来の中栓の概略構成を示す図である。
(c):従来の中栓本体及び掻取つばを示す図である。
【符号の説明】
2 ボトル(容器本体)
4 キャップ(蓋体)
5 液体化粧料
10 塗布軸
11 ブラシ部(塗布部)
20、20A、20B 中栓
21、21A、21B 掻取つば体
21a 掻取つば部
21b、21g、21k 外壁部、外壁面(外壁部)、外壁母線(外壁部)
21c、21f、21h 連結部
22、22A 中栓本体
Claims (3)
- 口頸部を有する容器本体と、該容器本体の該口頸部と外嵌合する蓋体とを備え、該蓋体には先端部分に塗布部を有する塗布軸が設けられており、該塗布部が前記容器本体内に収容された液体化粧料に浸るように構成された液体化粧料容器であって、
前記容器本体の口頸部の内周壁には、中栓が嵌着されており、
前記中栓は、中栓本体と、掻取つば体とから一体的な略円筒形状に形成されており、
前記掻取つば体は、前記中栓本体の内面から突出した掻取つば部と、前記中栓本体の外周面の一部をなす外壁部と、前記中栓本体の中腹部分を一部貫通した連結部とから一体形成されていることを特徴とする液体化粧料容器。 - 前記掻取つば体は、前記外壁部が前記中栓本体の円周方向に環状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の液体化粧料容器。
- 請求項1又は2に記載の液体化粧料容器の製造方法であって、
所定の樹脂材料を用い、前記中栓本体を一次成形する工程と、
所定のゴム材料を用い、前記工程で成形された前記中栓本体の中腹部分に前記掻取つば体を二次成形する工程とを備えた二色成形を経ることを特徴とする液体化粧料容器の製造方法。
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