JP6964914B1 - キャップ付き容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】打栓によりキャップを容易に再装着することが可能なキャップ付き容器を提供する。【解決手段】口部側ねじ山は、所定数の条12aが、所定の間隔を空けて並べて設けられることで形成されている。キャップ側ねじ山は、口部側ねじ山の条12aの数よりも多い数の条24aが、キャップの側壁部23の内周面で、側壁部23の内周面の周方向に沿って、口部側ねじ山の条12aの間隔よりも狭い間隔を空けて、且つ、本キャップ側ねじ山24の条24aの間隔の倍数が口部側ねじ山の条12aの間隔となるように、並べて設けられるとともに、口部側ねじ山の条12aの高さよりも低い高さで設けられ、本キャップ側ねじ山24の条24aの凹部の断面形状を口部側ねじ山の条12aの凸部の断面形状と同等にすることで形成され、打栓により、口部側ねじ山25と嵌め合わされる。【選択図】図6

Description

本発明は、キャップ付き容器に関する。
従来より、打栓されたキャップを口部から容易に取り出すことが出来るキャップ付き容器に関する技術が存在する。
特開2019−151354号公報(特許文献1)には、二重構造の容器本体と、吐出キャップと、逆止弁と、を有する吐出容器が開示されている。容器本体は、外層体と該外層体の内側に収容された減容変形自在の内層体とを備えるとともに口部に外気導入口を備える。吐出キャップは、内容物の吐出口が設けられた頂壁部と該頂壁部に連なる筒状の側壁部とを備え、口部に打栓により装着される。逆止弁は、吐出キャップの内側に設けられ、吐出口に向けた内容物の流路を開閉する。容器本体が、吐出キャップと異なる材質の外プリフォームの内側に吐出キャップと異なる材質の内プリフォームを組み込んだプリフォーム組立体をブロー成形して形成されたブロー成形品である。この吐出容器は、口部側係合部と、キャップ側係合部と、複数条の口部側ねじ山と、複数条のキャップ側ねじ山と、を更に備える。口部側係合部は、口部の外周面に設けられる。キャップ側係合部は、側壁部の内周面に設けられ、打栓により口部側係合部にアンダーカット係合する。複数条の口部側ねじ山は、それぞれ口部の外周面に設けられ、互いに周方向に間隔を空けて並べて設けられて多条ねじを構成する。複数条のキャップ側ねじ山は、それぞれ側壁部の内周面に設けられ、互いに周方向に間隔を空けて並べて設けられて多条ねじを構成するとともに隣り合う一対の口部側ねじ山の間に配置されて、吐出キャップが口部に対して相対回転したときに口部側ねじ山に対して摺動して吐出キャップに上方に向けた押上げ力を加える。これにより、吐出キャップを打栓によって容器本体の外口部に装着される高い不正開封防止効果を有する構成としつつ、容器本体の外口部から吐出キャップを容易に取り外すことができるようにし、ポリエチレンテレフタレート樹脂製の容器本体をリサイクルする際における、吐出キャップを容器本体から分別する作業を容易にすることができるとしている。
特開2019−151404号公報(特許文献2)には、二重構造の容器本体と、吐出キャップと、逆止弁と、を有する吐出容器が開示されている。この吐出容器は、複数本の縦リブと、ねじ部と、を更に備える。複数本の縦リブは、それぞれ口部の外周面または側壁部の内周面の何れか一方に一体に設けられ、上下方向に延びる。ねじ部は、口部の外周面または側壁部の内周面の何れか他方に一体に設けられ、複数本の縦リブに食い込んで該縦リブにねじを転写するとともに吐出キャップが口部に対して相対回転したときにねじに沿って移動して吐出キャップに上方に向けた押上げ力を加える。これにより、吐出キャップを容器本体の外口部に打栓した状態では、複数本の縦リブには、雄ねじ部が食い込むことによって雌ねじが転写されているので、この状態から吐出キャップを外口部に対して相対回転させると、雄ねじ部が雌ねじに沿って移動して、吐出キャップに上方に向けた押上げ力が加えられる。すなわち、雄ねじが複数の縦リブに食い込んで側壁部の内周面に雌ねじが転写されることによって、吐出キャップは簡易的に雄ねじ部にねじ結合された状態となるので、吐出キャップを外口部に対して当該ねじ結合を緩める方向に相対回転させることで、吐出キャップを外口部に対して相対的に上方に向けて押し上げることができるとしている。
特開2019−151354号公報 特開2019−151404号公報
キャップ付き容器は、内容物の詰め替えの場合、キャップ付き容器の口部にキャップを容易に打栓することが出来るとともに、装着後のキャップを容易に再装着することが出来る構成が求められている。
ここで、特許文献1−2に記載の技術は、キャップ付き容器のうち、吐出容器を想定したものであるが、特許文献1に記載の技術では、打栓された吐出キャップを容易に取り外すことは出来るものの、複数条のキャップ側ねじ山が複数条の口部側ねじ山と同等に構成されている。そのため、吐出キャップの取り外しの際には、吐出キャップを回転させる必要があるという課題がある。
又、特許文献2に記載の技術では、打栓により、縦リブがねじ部に食い込むことで、吐出キャップを外口部にねじ結合された状態にすることが出来るものの、吐出キャップの取り出しの際には、ねじ結合を緩める方向に相対回転させる必要があるという課題がある。
そこで、本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、打栓によりキャップを容易に再装着することが可能なキャップ付き容器を提供することを目的とする。
本発明に係るキャップ付き容器は、容器本体と、キャップと、口部側ねじ山と、キャップ側ねじ山と、を備える。容器本体は、口部を有する。キャップは、前記容器本体を構成する樹脂よりも軟質の樹脂で構成され、頂壁部と、円筒状の側壁部とを備え、前記口部に打栓により装着される。口部側ねじ山は、所定数の条が、前記口部の外周面で、前記口部の周方向に沿って、所定の間隔を空けて並べて設けられることで形成される。キャップ側ねじ山は、前記口部側ねじ山の条の数よりも多い数の条が、前記キャップの側壁部の内周面で、前記側壁部の内周面の周方向に沿って、前記口部側ねじ山の条の間隔よりも狭い間隔を空けて、且つ、本キャップ側ねじ山の条の間隔の倍数が前記口部側ねじ山の条の間隔となるように、並べて設けられるとともに、前記口部側ねじ山の条の高さよりも低い高さで設けられ、本キャップ側ねじ山の条の凹部の断面形状を前記口部側ねじ山の条の凸部の断面形状と同等にすることで形成され、前記打栓により、前記口部側ねじ山と嵌め合わされる。
本発明によれば、打栓によりキャップを容易に再装着することが可能となる。
本発明の第一の実施形態に係る吐出容器の口部に吐出キャップを装着する際の一例を示す平面視斜視図である。 本発明の第一の実施形態に係る吐出容器の口部に吐出キャップを装着する際の一例を示す断面図である。 本発明の第一の実施形態に係る吐出容器の口部に装着した吐出キャップの蓋体を閉状態から開状態にする際の一例を示す断面図である。 本発明の第一の実施形態に係る吐出容器の吐出キャップの一例を示す断面図である。 本発明の第一の実施形態に係る吐出容器の口部に吐出キャップを装着する際の口部側ねじ山とキャップ側ねじ山との関係の一例を示す側面図(図5A)と、口部に吐出キャップを装着した際の口部側ねじ山とキャップ側ねじ山との関係の一例を示す側面図側面図(図5B)と、である。 本発明の第一の実施形態に係る吐出容器において口部側ねじ山の条の凸部がキャップ側ねじ山の条の凹部に適切に嵌め合わさった場合の一例を示す断面図(図6A)と、口部側ねじ山の条の凸部がキャップ側ねじ山の条の凹部に多少ズレた場合の一例を示す断面図(図6B)と、である。 断面形状が三角形状の口部側ねじ山とキャップ側ねじ山との関係の一例を示す側面図(図7A)と、断面形状が半円形状の口部側ねじ山とキャップ側ねじ山との関係の一例を示す側面図(図7B)と、である。 本発明の第二の実施形態に係る吐出容器の吐出キャップの一例を示す断面図である。 本発明の第二の実施形態に係る吐出容器の口部に吐出キャップを装着する際の口部側ねじ山とキャップ側ねじ山との関係の一例を示す側面図(図9A)と、口部に吐出キャップを装着した際の口部側ねじ山とキャップ側ねじ山との関係の一例を示す側面図側面図(図9B)と、である。 本発明の第二の実施形態に係る吐出容器において口部側ねじ山の条の凸部がキャップ側ねじ山の条の凹部に嵌った場合の一例を示す断面図(図10A)と、口部側ねじ山の条の凸部がキャップ側ねじ山の条の凸部に食い込んだ場合の一例を示す断面図(図10B)と、である。 本発明の第三の実施形態に係る吐出容器の吐出キャップの一例を示す断面図である。 本発明の第三の実施形態に係る吐出容器の口部に吐出キャップを装着する際の口部側ねじ山とキャップ側ねじ山との関係の一例を示す側面図(図12A)と、口部に吐出キャップを装着した際の口部側ねじ山とキャップ側ねじ山との関係の一例を示す側面図側面図(図12B)と、である。 本発明の第三の実施形態に係る吐出容器において口部側ねじ山の条の凸部がキャップ側ねじ山の条の凹部に嵌った場合の一例を示す断面図(図13A)と、口部側ねじ山の条の凸部がキャップ側ねじ山の条の凸部に食い込んだ場合の一例を示す断面図(図13B)と、である。 本発明に係るキャップ付き容器のキャップと容器の口部の一例を示す断面図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
<本発明の第一の実施形態>
本発明の第一の実施形態に係るキャップ付き容器1は、例えば、吐出容器を想定すると、図1−図3に示すように、容器本体10と、吐出キャップ20と、を備える。容器本体10は、口部11を有し、吐出キャップ20は、容器本体10を構成する樹脂よりも軟質の樹脂で構成され、吐出口21を有する頂壁部22と、円筒状の側壁部23とを備え、口部11に打栓により装着される。
ここで、容器本体10を構成する樹脂は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)で構成され、所定の強度を有する。一方、吐出キャップ20を構成する樹脂は、例えば、ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)で構成され、容器本体11を構成する樹脂よりも軟質の樹脂で構成されている。
又、吐出容器1は、口部側ねじ山12と、キャップ側ねじ山24と、を備える。口部側ねじ山12は、所定数(例えば、四)の条12aが、口部11の外周面で、口部11の周方向に沿って、所定の間隔p1(ピッチ)(例えば、1.80mm)を空けて並べて設けられることで形成されている。口部側ねじ山12の条12aの高さh1は、所定値(例えば、0.70mm)に設定されている。
一方、キャップ側ねじ山24は、図4に示すように、口部側ねじ山12の条12aの数(四)よりも多い数(例えば、二十)の条24aが、吐出キャップ20の側壁部23の内周面で、側壁部23の内周面の周方向に沿って、口部側ねじ山12の条12aの間隔p1よりも狭い間隔p2(例えば、0.36mm)を空けて、且つ、本キャップ側ねじ山24の条24aの間隔p2の倍数(例えば、5倍)が口部側ねじ山12の条12aの間隔p1となるように、並べて設けられるとともに、口部側ねじ山12の条12aの高さh1(例えば、0.70mm)よりも低い高さh2(例えば、0.10mm)で設けられ、本キャップ側ねじ山24の条24aの凹部の断面形状を口部側ねじ山12の条12aの凸部の断面形状と同等にすることで形成され、打栓により、口部側ねじ山25と嵌め合わされる。
これにより、打栓によりキャップ(ここでは、吐出キャップ20)を容易に再装着することが可能となる。ここで、再装着は、リキャップ性を意味する。
即ち、ユーザーが、図5Aに示すように、吐出キャップ20の側壁部23を容器本体10の口部11に打栓すると、口部側ねじ山12がキャップ側ねじ山24に当接される。
ここで、通常であれば、吐出キャップ20を口部11に装着させるためには、口部側ねじ山12の凸部(山部)を、キャップ側ねじ山24の凹部(谷部)に適切に嵌める必要があるため、打栓だけでは、口部側ねじ山12の凸部をキャップ側ねじ山24の凹部に嵌め難く、吐出キャップ20を口部11に装着し難くなる。
そこで、本発明では、キャップ側ねじ山24の条24aの数を、口部11の口部側ねじ山12の条12aの数よりも多くし、キャップ側ねじ山24の条24aの間隔p2を、口部側ねじ山12の条12aの間隔p1よりも狭くし、キャップ側ねじ山24の条24aの間隔p2の倍数を口部側ねじ山12の条12aの間隔p1になるように設定している。本発明の第一の実施形態では、キャップ側ねじ山24の条24aの間隔p2の5倍(0.36mm×5)が口部側ねじ山12の条12aの間隔p1(1.80mm)になるようにしている。
又、本発明では、キャップ側ねじ山24の条24aの高さh2を、口部側ねじ山12の条12aの高さh1よりも低くし、キャップ側ねじ山24の条24aの凹部の断面形状を、口部側ねじ山12の条12aの凸部の断面形状と同等にしている。本発明の第一の実施形態では、キャップ側ねじ山24の条24aの凹部の断面形状は、口部側ねじ山12の条12aの凸部の断面形状と同等の三角形状にし、キャップ側ねじ山24の条24aの凹部の断面三角形状の角度を、口部側ねじ山12の条12aの凸部の断面三角形状の角度の80度と同等の80度に設定している。
これらは、つまり、キャップ側ねじ山24を、口部側ねじ山12よりも細かく、且つ、低く構成するとともに、口部側ねじ山12の条12aの凸部が、キャップ側ねじ山24の条24aの凹部に適切に入るように構成している。このような構成では、図5Bに示すように、キャップ側ねじ山24の条24aの凹部が、口部側ねじ山12の条12aの凸部よりも多い状態になり、口部側ねじ山12の条12aの凸部が、多く存在するキャップ側ねじ山24の条24aの凹部のいずれかに嵌り易い状態になる。
これにより、図6Aに示すように、打栓により、口部側ねじ山12の条12aの凸部が、キャップ側ねじ山24の条24aの凹部に簡易的に嵌め合わせることが可能となる。又、図6Bに示すように、打栓により、口部側ねじ山12の条12aの凸部が、キャップ側ねじ山24の条24aの凹部に多少ズレたとしても、隣接する他の凹部に嵌り易くなり、口部側ねじ山12をキャップ側ねじ山24に簡易的に嵌め合わせることが可能となる。
又、吐出キャップ20を構成する樹脂を、容器本体10を構成する樹脂よりも軟質にすることで、口部側ねじ山12の条12aの凸部が、キャップ側ねじ山24の条24aの凹部に正確に嵌らなくても、この凹部が、凸部の硬質で多少変形することで、凸部が凹部に嵌め合わされる。これにより、打栓により、口部側ねじ山12をキャップ側ねじ山24に簡易的に嵌め合わせることが可能となる。
更に、キャップ側ねじ山24の条24aを、口部側ねじ山12の条12aよりも細かくすることで、吐出キャップ20を口部11に装着した後の吐出キャップ20のガタツキを防止することが出来る。
そして、キャップ側ねじ山24の条24aを、口部側ねじ山12の条12aよりも低く構成することで、吐出キャップ20を成形する際の成形性を向上させるとともに、吐出キャップ20用の金型の構成を簡略化し、金型の製造コストを低減することが出来る。
ここで、吐出キャップ20を口部11に装着した場合、キャップ側ねじ山24の条24aの凹部の断面形状を、口部側ねじ山12の条12aの凸部の断面形状と同等にすることで、口部側ねじ山12の条12aの凸部がキャップ側ねじ山24の条24aの凹部にぴったりと当接することになる。この当接により、摩擦力が働き、ある程度の装着強度を吐出キャップ20に持たせた上で口部11に装着させることが出来る。容器本体10の内容物が、例えば、炭酸水等、容器本体10の内部から外部に向かって圧力を掛ける内容物の場合であっても、口部側ねじ山12の条12aの凸部がキャップ側ねじ山24の条24aの凹部にぴったりと当接することで、内容物の圧力に抗して、吐出キャップ20を口部11に装着し続けることが出来る。又、容器本体10が、内容物を収納した状態で搬送されて、外部から吐出キャップ20に所定の力が掛かったとしても、口部側ねじ山12の条12aの凸部がキャップ側ねじ山24の条24aの凹部にぴったりと当接することで、吐出キャップ20が口部11から急に外れるという事態を防止することが出来る。
一方、口部側ねじ山12の条12aの凸部がキャップ側ねじ山24の条24aの凹部に部分的に嵌っており、且つ、口部側ねじ山12が嵌っていないキャップ側ねじ山24には、何も装着されていないクリアランス(隙間)が生じている。そのため、吐出キャップ20を口部11から取り外す場合は、口部側ねじ山12の一部が嵌っているキャップ側ねじ山24の一部の上下にクリアランスが存在し、口部側ねじ山12の一部が上下に動くスペースが存在する。又、キャップ側ねじ山24の条24aの高さh2が、口部側ねじ山12の条12aの高さh1よりも低いことから、口部側ねじ山12の条12aの凸部がキャップ側ねじ山24の条24aの凹部に、浅い位置で、且つ、狭い範囲で当接する。これらにより、吐出キャップ20を口部11に対して比較的弱い力で回転させることで、口部側ねじ山12の条12aの凸部をキャップ側ねじ山24の条24aの凹部から容易に外すことが可能となり、口部11に対する吐出キャップ20の取り外しが簡単になる。そのため、例えば、容器本体10の内容物を詰め替える場合などでは、吐出キャップ20を容易に取り外し、且つ、内容物を容器本体10に充填して、吐出キャップ20を直ぐに装着することが出来る。その結果、本発明では、例えば、口部側ねじ山12の条12aの数がキャップ側ねじ山24の条24aの数に近い従来型の吐出キャップと比較して、所定の力での回転で容易に外すことが出来るとともに、打栓で容易に装着出来るという、吐出キャップ20のリキャップ性を顕著に向上させることが出来るのである。
ここで、口部側ねじ山12の締め付けの回転方向に特に限定は無いが、例えば、図5A、図5Bに示すように、平面視で、時計回り(右回り)に回すと、下方に進む右ねじの回転方向でも良いし、平面視で、反時計回り(左回り)に回すと、下方に進む左ねじの回転方向でも構わない。
一方、キャップ側ねじ山24の締め付けの回転方向に特に限定は無いが、例えば、図5A、図5Bに示すように、キャップ側ねじ山24の締め付けの回転方向は、口部側ねじ山12の締め付けの回転方向と同方向に構成されると好ましい。
又、口部側ねじ山12のリード角α1に特に限定は無いが、例えば、図5A、図5Bに示すように、1度〜15度の範囲内であれば好ましく、1度〜10度の範囲内であれば更に好ましい。
一方、キャップ側ねじ山24のリード角α2に特に限定は無く、例えば、図5A、図5Bに示すように、キャップ側ねじ山24のリード角α2は、口部側ねじ山12のリード角α1と同等であると好ましい。
ここで、本発明の第一の実施形態では、キャップ側ねじ山24の締め付けの回転方向は、口部側ねじ山12の締め付けの回転方向と同方向とされ、且つ、キャップ側ねじ山24のリード角α2は、口部側ねじ山12のリード角α1と同等とされる。
この場合、吐出キャップ20を口部11に装着すると、図5A、図5Bに示すように、口部側ねじ山12の条12aの凸部が、キャップ側ねじ山24の条24aの凹部に沿って嵌る。そのため、打栓により口部側ねじ山12をキャップ側ねじ山24に嵌め合わせし易くすることが可能となるとともに、キャップ側ねじ山24に対する口部側ねじ山12の嵌め合わせを補強し、吐出キャップ20を口部11に強固に固定させることが可能となる。
ところで、吐出容器1は、更に、口部側当接部13と、キャップ側当接部25と、を備えても良い。
口部側当接部13は、口部11の外周面の下方に設けられ、外側に突出しており、キャップ側当接部25は、吐出キャップ20の側壁部23の内周面の下方に設けられ、内側に突出している。
これにより、打栓により、キャップ側当接部25が口部側当接部13に当接することで、吐出キャップ20を口部11に対して押し込み過ぎないようにするとともに、仮に、キャップ側当接部25が口部側当接部13を乗り越えた場合に、パッチンという音を発生させることが出来る。そのため、吐出キャップ20を口部11に装着する装着者が、この音を聞いて、吐出キャップ20を口部11に装着出来たこと(又はリキャップ出来たこと)を容易に認識することが出来る。
ここで、口部側当接部13の構成に特に限定は無いが、例えば、外側に円環状に突出しても良いし(リング状のリブ)、外側に間欠的に複数突出しても構わない。又、口部側当接部13の高さに特に限定は無く、キャップ側当接部25に当接可能な程度の高さを挙げることが出来る。更に、口部側当接部13の断面形状に特に限定は無く、凸状でも半円状でも多角状でも構わない。又、キャップ側当接部25の構成に特に限定は無く、口部側当接部13と同様の構成や高さ、断面形状を挙げることが出来る。
又、吐出容器1は、更に、シール筒部26を備えても良い。シール筒部26は、頂壁部23の下面に円筒状に設けられ、打栓により、口部11の内周面に当接する。
これにより、打栓により、キャップ側ねじ山24が口部11の口部側ねじ山12を外側で嵌め合わさるとともに、シール筒部26が口部11を内側で当接することで、口部11に対する吐出キャップ20の固定を更に強化することが出来る。
ここで、第一の実施形態では、口部側ねじ山12の条12aの数を四にして、口部側ねじ山12を四条ねじとし、キャップ側ねじ山24の条24aの数を二十にして、キャップ側ねじ山24を二十条ねじとしたが、キャップ側ねじ山24の条24aの数が口部側ねじ山12の条12aの数よりも多ければ、特に限定は無い。
例えば、口部側ねじ山12の条12aの数を四にして、口部側ねじ山12を四条ねじとし、キャップ側ねじ山24の条24aの数を十にして、キャップ側ねじ山24を十条ねじとしても良い。又、口部側ねじ山12の条12aの数を二にして、口部側ねじ山12を二条ねじとし、キャップ側ねじ山24の条24aの数を二十にして、キャップ側ねじ山24を二十条ねじとしても良いし、キャップ側ねじ山24の条24aの数を十にして、キャップ側ねじ山24を十条ねじとしても良い。
ここで、例えば、キャップ側ねじ山24の条24aの数は、口部側ねじ山12の条12aの数の2倍〜10倍の範囲内であると好ましく、口部側ねじ山12の条12aの数の3倍〜9倍の範囲内であると更に好ましい。これにより、キャップ側ねじ山24がより細かくなり、口部側ねじ山12の条12aの凸部をキャップ側ねじ山24の条24aの凹部に嵌め易くすることが出来るとともに、口部側ねじ山12の条12aの凸部が嵌められていないキャップ側ねじ山24の条24aの凹部をクリアランスとして生じさせて、吐出キャップ20の取り外しを容易にすることが可能となる。
又、第一の実施形態では、キャップ側ねじ山24の条24aの間隔p2の5倍が口部側ねじ山12の条12aの間隔p1になるように設定しているが、この設定に特に限定は無い。例えば、図7Aに示すように、キャップ側ねじ山24の条24aの間隔p2の7倍が口部側ねじ山12の条12aの間隔p1になるように設定しても良いし、図7Bに示すように、キャップ側ねじ山24の条24aの間隔p2の3倍が口部側ねじ山12の条12aの間隔p1になるように設定しても良い。キャップ側ねじ山24の条24aの間隔p2の倍数は、適宜設計される。
又、第一の実施形態では、キャップ側ねじ山24の条24aの凹部の断面三角形状の角度を、口部側ねじ山12の条12aの凸部の断面三角形状の角度の80度と同等の80度に設定したが、この角度に特に限定は無い。例えば、図7Aに示すように、キャップ側ねじ山24の条24aの凹部の断面三角形状の角度β2を、口部側ねじ山12の条12aの凸部の断面三角形状の角度β1の60度と同等の60度に設定しても良い。キャップ側ねじ山24の条24aの凹部の断面三角形状の角度β2は、例えば、40度〜120度の範囲内であると好ましく、50度〜100度の範囲内であると更に好ましい。
又、第一の実施形態では、キャップ側ねじ山24の条24aの凹部の断面形状を、口部側ねじ山12の条12aの凸部の断面形状と同等の三角形状にしたが、この形状に特に限定は無い。例えば、図7Bに示すように、キャップ側ねじ山24の条24aの凹部の断面形状を、口部側ねじ山12の条12aの凸部の断面形状と同等の半円形状にしても良いし、その他の形状として、例えば、半楕円形状、四角形状や台形状、多角形状等を挙げることが出来る。口部側ねじ山12の条12aの凸部の断面形状がキャップ側ねじ山24の条24aの凹部の断面形状に嵌れば、特に限定は無い。
又、第一の実施形態では、口部側ねじ山12の条12aの間隔p1を1.80mmとし、キャップ側ねじ山24の条24aの間隔p2を0.36mmとして、キャップ側ねじ山24の条24aの間隔p2の5倍が口部側ねじ山12の条12aの間隔p1となるように設定したが、この間隔p1、p2に特に限定は無い。例えば、口部側ねじ山12の条12aの間隔p1は、1.00mm−2.50mmの範囲内であると好ましく、1.50mm−2.20mmの範囲内であると更に好ましい。又、キャップ側ねじ山24の条24aの間隔p2は、0.10mm−0.60mmの範囲内であると好ましく、0.20mm−0.50mmの範囲内であると更に好ましい。
又、口部側ねじ山12の条12aの間隔p1に対するキャップ側ねじ山24の条24aの間隔p2の倍数に特に限定は無い。この倍数は、例えば、口部側ねじ山12の条12aの凸部が嵌るキャップ側ねじ山24の条24aの凹部の間隔を意味し、5倍の場合は、口部側ねじ山12の最上端の条12aの凸部が、キャップ側ねじ山24の上端付近の条24aの凹部に嵌った場合、口部側ねじ山12の次の下方の条12aの凸部が、キャップ側ねじ山24の上端付近の条24aから下方へ五つ目の条24aの凹部に嵌ることを意味する。この倍数は、キャップ側ねじ山24の条24aの間隔p2の3倍〜10倍の範囲内であると好ましく、キャップ側ねじ山24の条24aの間隔p2の4倍〜6倍の範囲内であると好ましい。これにより、口部側ねじ山12の条12aの凸部をキャップ側ねじ山24の条24aの凹部に嵌め易くすることが可能となる。
又、第一の実施形態では、口部側ねじ山12の条12aの高さh1を0.70mmとし、キャップ側ねじ山24の条24aの高さh2を0.10mmとしたが、キャップ側ねじ山24の条24aの高さh2が口部側ねじ山12の条12aの高さh1よりも低ければ、特に限定は無い。例えば、口部側ねじ山12の条12aの高さh1は、0.40mm−1.50mmの範囲内であると好ましく、0.50mm−1.00mmの範囲内であると更に好ましい。又、キャップ側ねじ山24の条24aの高さh2は、0.05mm−0.30mmの範囲内であると好ましく、0.05mm−0.20mmの範囲内であると更に好ましい。
ここで、口部側ねじ山12の条12aの高さh1に対するキャップ側ねじ山24の条24aの高さh2の倍数に特に限定は無いが、例えば、口部側ねじ山12の条12aの高さh1は、キャップ側ねじ山24の条24aの高さh2の3倍〜12倍の範囲内であると好ましく、キャップ側ねじ山24の条24aの高さh2の5倍〜9倍の範囲内であると好ましい。これにより、キャップ側ねじ山24がより低くなり、口部側ねじ山12の条12aの凸部をキャップ側ねじ山24の条24aの凹部に嵌め易くすることが可能となる。
ところで、容器本体10の構成に特に限定は無いが、例えば、単層容器でも良いし、外層体と内層体とを有する積層剥離容器でも構わない。
又、吐出キャップ20の構成に特に限定は無いが、例えば、図1−図4に示すように、吐出キャップ20の上方には、側壁部23の半径と同等の半径を有する有頂円筒状に形成された蓋体27が設けられ、蓋体27は、当該蓋体27の外周面の一部をヒンジ28を介して吐出キャップ20に開閉自在に連結されても良い。
又、蓋体27の頂壁部の下面には、円筒状の栓部29が設けられ、蓋体27が吐出キャップ20に対して閉状態になると、蓋部27の栓部29が吐出キャップ20の頂壁部22の吐出口21の内周面に装着して、吐出口21を閉塞しても良い。
ここで、吐出口21の構成に特に限定は無いが、例えば、図2−図4に示すように、吐出口21は、頂壁部22から上方に向けて徐々に拡径しながら外向きに湾曲する筒状に形成されるとともに、頂壁部22から下方に向けて筒状に形成されることで、頂壁部22を通過する円筒状に構成されている。尚、吐出口21の形状や大きさは、吐出容器1に収容される内容物や用途等に応じて適宜設計変更される。
又、蓋体27の頂壁部の下面には、栓部29の外側を覆う円筒状突起30が設けられ、蓋体27が吐出キャップ20に対して閉状態になると、栓部29が吐出口21の内周面に装着するとともに、円筒状突起30が吐出口21の外周面に接触しても良い。
又、ヒンジ28に対向する位置で、蓋体27の側壁部の内面には、外側に突出した係止部31が設けられるとともに、ヒンジ28に対向する位置で、吐出キャップ20の頂壁部22の外面には、内側にへこんだ溝部32が設けられ、蓋体27が閉状態の際に、係止部31が溝部32に対向し、係合することで、蓋体27が吐出キャップ20の頂壁部22を覆った閉状態に維持されても良い。
又、係止部31に対向する位置で、蓋体27の側壁部の外面には、外側に突出した引っ掛け部33が設けられても良い。これにより、ユーザーが、引っ掛け部33に指を引っ掛けて上方に引き上げることで、蓋体27の係止部31を吐出キャップ20の溝部32から外して、蓋体27を吐出キャップ20から開いて開状態にすることが出来る。
又、口部11の口部側当接部13の下方には、口部11の全周にわたって外側に円環状に突出して設けられたネックリング14が設けられている。これにより、ネックリング14を目印にして口部11の下端の位置を確認することが可能となる。
<本発明の第二の実施形態>
さて、本発明の第一の実施形態では、キャップ側ねじ山24の締め付けの回転方向を、口部側ねじ山12の締め付けの回転方向と同方向にし、且つ、キャップ側ねじ山24のリード角α2を、口部側ねじ山12のリード角α1と同等にしたが、これに限らず、他の構成であっても構わない。
例えば、本発明の第二の実施形態では、図8、図9A、図9Bに示すように、キャップ側ねじ山24の締め付けの回転方向を、口部側ねじ山12の締め付けの回転方向と逆方向にし、且つ、キャップ側ねじ山24のリード角α2を、口部側ねじ山12のリード角α1と同等にしても構わない。
この場合、図9Aに示すように、打栓により、吐出キャップ20を口部11に装着すると、図9Bに示すように、口部側ねじ山12の条12aの凸部が、キャップ側ねじ山24の条24aの凹部を横切って嵌る。
そのため、図10Aに示すように、所定の位置での断面では、口部側ねじ山12の条12aの凸部が、キャップ側ねじ山24の条24aの凹部に嵌るものの、図10Bに示すように、他方の位置での断面では、口部側ねじ山12の条12aの凸部が、キャップ側ねじ山24の条24aの凹部に嵌らず、キャップ側ねじ山24の条24aの凸部に食い込むことになる。
ここで、吐出キャップ20を構成する樹脂を、容器本体10を構成する樹脂よりも軟質にしているため、キャップ側ねじ山24の条24aの凸部に口部側ねじ山12の条12aの凸部が転写部24bとして転写される。
これにより、打栓により、口部側ねじ山12の条12aの凸部が、キャップ側ねじ山24の条24aの凹部に多少ズレたとしても、口部側ねじ山12の条12aの凸部が、キャップ側ねじ山24の条24aの凹部を横切って嵌ることで、キャップ側ねじ山24の条24aの凸部に転写部24bを形成させて、口部側ねじ山12をキャップ側ねじ山24に全体として嵌め合わし易くすることが可能となる。更に、転写部24bの形成により、口部側ねじ山12の条12aの凸部がキャップ側ねじ山24の条24aの凹部と転写部24bに嵌め合わさることで、キャップ側ねじ山24に対する口部側ねじ山12の嵌め合わせを補強し、吐出キャップ20を口部11に強固に固定させることが可能となる。
一方、吐出キャップ20を口部11から取り外す場合は、上述と同様に、口部側ねじ山12の条12aの凸部がキャップ側ねじ山24の条24aの凹部に部分的に嵌っており、且つ、キャップ側ねじ山24にはクリアランスが生じていることから、吐出キャップ20を口部11に対して比較的弱い力で回転させることで、口部側ねじ山12の条12aの凸部をキャップ側ねじ山24の条24aの凹部から容易に外すことが可能となる。
又、キャップ側ねじ山24の締め付けの回転方向が、口部側ねじ山12の締め付けの回転方向と逆方向に設定されているため、吐出キャップ20を締め付けの回転方向に回転させても、締め付けの回転方向と逆方向に回転させても、口部側ねじ山12の条12aの凸部とキャップ側ねじ山24の条24aの凹部との当接(嵌め合い)を解除することが出来、吐出キャップ20をいずれの方向に回転させても容易に取り外すことが可能となる。
ここで、次に、打栓により、吐出キャップ20を口部11に装着する場合は、一度、転写部24bが形成されることで、口部側ねじ山12の条12aの凸部がキャップ側ねじ山24の条24aの凹部と転写部24bに容易に嵌るため、吐出キャップ20のリキャップ性を向上させることが出来る。
<本発明の第三の実施形態>
本発明の第二の実施形態では、キャップ側ねじ山24の締め付けの回転方向を、口部側ねじ山12の締め付けの回転方向と逆方向にし、且つ、キャップ側ねじ山24のリード角α2を、口部側ねじ山12のリード角α1と同等にしたが、これに限らず、他の構成であっても構わない。
例えば、本発明の第三の実施形態では、図11、図12A、図12Bに示すように、キャップ側ねじ山24の条24aを円環状に構成し、且つ、キャップ側ねじ山24のリード角α2を0度としても構わない。ここで、キャップ側ねじ山24の条24aを円環状に構成された状態では、キャップ側ねじ山24の締め付けの回転方向は無い状態となる。
この場合、図12Aに示すように、打栓により、吐出キャップ20を口部11に装着すると、図12Bに示すように、口部側ねじ山12の条12aの凸部が、キャップ側ねじ山24の条24aの凹部を横切って嵌る。
そのため、図13Aに示すように、所定の位置での断面では、口部側ねじ山12の条12aの凸部が、キャップ側ねじ山24の条24aの凹部に嵌るものの、図13Bに示すように、他方の位置での断面では、口部側ねじ山12の条12aの凸部が、キャップ側ねじ山24の条24aの凸部に食い込む。
すると、第二の実施形態のように、キャップ側ねじ山24の条24aの凸部に口部側ねじ山12の条12aの凸部が転写部24bとして転写される。
これにより、打栓により、口部側ねじ山12の条12aの凸部が、キャップ側ねじ山24の条24aの凹部に多少ズレたとしても、口部側ねじ山12の条12aの凸部が、キャップ側ねじ山24の条24aの凹部を横切って嵌ることで、キャップ側ねじ山24の条24aの凸部に転写部24bを形成させて、口部側ねじ山12をキャップ側ねじ山24に全体として嵌め合わし易くすることが可能となる。又、第二の実施形態のように、転写部24bの形成により、口部側ねじ山12の条12aの凸部がキャップ側ねじ山24の条24aの凹部と転写部24bに嵌め合わさることで、キャップ側ねじ山24に対する口部側ねじ山12の嵌め合わせを補強し、吐出キャップ20を口部11に強固に固定させることが可能となる。
一方、吐出キャップ20を口部11から取り外す場合は、上述と同様に、口部側ねじ山12の条12aの凸部がキャップ側ねじ山24の条24aの凹部に部分的に嵌っており、且つ、キャップ側ねじ山24にはクリアランスが生じていることから、吐出キャップ20を口部11に対して比較的弱い力で回転させることで、口部側ねじ山12の条12aの凸部をキャップ側ねじ山24の条24aの凹部から容易に外すことが可能となる。
又、キャップ側ねじ山24の条24aが、円環状に構成され、且つ、キャップ側ねじ山24のリード角α2が0度として設定されているため、第二の実施形態のように、吐出キャップ20を締め付けの回転方向に回転させても、締め付けの回転方向と逆方向に回転させても、口部側ねじ山12の条12aの凸部とキャップ側ねじ山24の条24aの凹部との当接(嵌め合い)を解除することが出来、吐出キャップ20をいずれの方向に回転させても容易に取り外すことが可能となる。
又、次に、打栓により、吐出キャップ20を口部11に装着する場合は、一度、転写部24bが形成されることで、口部側ねじ山12の条12aの凸部がキャップ側ねじ山24の条24aの凹部と転写部24bに容易に嵌るため、上述と同様に、吐出キャップ20のリキャップ性を向上させることが出来る。
尚、上述の第一の実施形態から第三の実施形態までに係る発明では、吐出キャップ20を口部11に装着した吐出容器1を想定したが、上述のように、本発明の特徴は、キャップ側ねじ山24であるため、吐出容器1に限らず、単なるキャップを口部に装着したキャップ付き容器1にも適用することが可能である。
例えば、図14に示すように、容器本体10は、口部11を有し、キャップ20は、容器本体10を構成する樹脂よりも軟質の樹脂で構成され、頂壁部22と、円筒状の側壁部23とを備え、口部11に打栓により装着される。ここで、頂壁部22には、吐出口21は存在しない。又、キャップ付き容器1には、上述と同様に、口部側ねじ山12と、キャップ側ねじ山24と、口部側当接部13と、ネックリング14と、キャップ側当接部25と、シール筒部26とを備えている。このような構成であっても、本発明と同様の作用効果を得ることが出来る。
以上のように、本発明に係るキャップ付き容器は、食品調味料、薬品、化粧品、シャンプー、リンス、液体せっけんなど、液体の内容物を収容するキャップ付き容器に有用であり、打栓によりキャップを容易に装着することが出来るとともに、当該キャップを取り外して、再装着可能なキャップ付き容器として有効である。
1 吐出容器
10 容器本体
11 口部
12 口部側ねじ山
20 吐出キャップ
21 吐出口
22 頂壁部
23 側壁部
24 キャップ側ねじ山

Claims (3)

  1. 口部を有する容器本体と、
    前記容器本体を構成する樹脂よりも軟質の樹脂で構成され、頂壁部と、円筒状の側壁部とを備え、前記口部に打栓により装着されるキャップと、
    所定数の条が、前記口部の外周面で、前記口部の周方向に沿って、所定の間隔を空けて並べて設けられることで形成された口部側ねじ山と、
    前記口部側ねじ山の条の数よりも多い数の条が、前記キャップの側壁部の内周面で、前記側壁部の内周面の周方向に沿って、前記口部側ねじ山の条の間隔よりも狭い間隔を空けて、且つ、本キャップ側ねじ山の条の間隔の倍数が前記口部側ねじ山の条の間隔となるように、並べて設けられるとともに、前記口部側ねじ山の条の高さよりも低い高さで設けられ、本キャップ側ねじ山の条の凹部の断面形状を前記口部側ねじ山の条の凸部の断面形状と同等にすることで形成され、前記打栓により、前記口部側ねじ山と嵌め合わされるキャップ側ねじ山と、
    を備え、
    前記口部側ねじ山の条の間隔は、前記キャップ側ねじ山の条の間隔の3倍〜10倍の範囲内であり、
    前記口部側ねじ山のリード角は、1度〜15度の範囲内であり、
    前記キャップ側ねじ山のリード角は、前記口部側ねじ山のリード角と同等である、
    キャップ付き容器。
  2. 前記キャップ側ねじ山の締め付けの回転方向は、前記口部側ねじ山の締め付けの回転方向と同方向とされ
    請求項1に記載のキャップ付き容器。
  3. 前記キャップ側ねじ山の締め付けの回転方向は、前記口部側ねじ山の締め付けの回転方向と逆方向とされ
    請求項1に記載のキャップ付き容器。
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