JP6063685B2 - 化粧料塗布装置 - Google Patents

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Description

本発明は、化粧料を塗布するために特に好適に用いられる化粧料塗布装置に関する。
口紅、リップグロス及びマスカラ等の液状又は半固体状等の性状を有し、保形性を有さない化粧料は、通常容器に充填された形態で用いられる。このような化粧料を収容するための容器は、一般に、一端に開口部を有する細身の容器本体と、該開口部に着脱自在に取り付けられる蓋体と、該蓋体に取り付けられた支持軸と、該支持軸の先端に取り付けられた塗布部とを有している。塗布部は、容器本体の開口部から容器本体内に出入自在になっている。容器本体と蓋体とは螺合や嵌合によって固定状態が維持されている。そして使用時には、螺合や嵌合を解いて、化粧料に浸されている塗布部を容器本体外へ取り出し、該塗布部を被塗布部位に当接させて化粧料の塗布を行う。
このような形態の容器においては、容器本体と蓋体との螺合や嵌合を解くと、塗布部の先端が容器本体の底部から遠ざかることになるので、該容器本体の底部に残留している少量の化粧料を掻き取ることが容易でない。
容器本体の底部に残留する少量の化粧料を最後まで無駄なく使い尽くすことを目的として、特許文献1においては、容器本体の開口部に回転軸受部を設け、容器本体の開口部に対して蓋体を、傾動摺動自在にかつ回転摺動自在に保持することが提案されている。類似の構造の化粧料容器は特許文献2にも記載されている。
特開2009−153826号公報 特開2009−153963号公報
しかし、特許文献1及び2に記載の容器においては、蓋体を傾動させたり回転させたりする動作と、蓋体の上下動の動作とを同時に行うことができない。また、蓋体を上昇させる動作を行う場合、蓋体の内壁が回転軸受部を完全に乗り越えるまでの間は蓋体を傾斜させることが容易でない。したがって、その間では、容器本体の内壁に付着している化粧料を掻き取ることができず、帯状の化粧料の残存領域が、容器本体の周方向にわたって形成されてしまい、容器本体が透明である場合には、その残存が外部から目立ってしまう。しかも蓋体が回転軸受部を乗り越えるときに勢いがつきやすく、その反動で化粧料が飛散して周囲を汚すおそれがある。その上、構造が複雑であり工業的な生産性に乏しく、また経年劣化で動作不良になるおそれもある。
特に半固形状の化粧料は、容器本体の内壁に付着しやすいだけでなく、容器本体の底部や上部の隅にも残留しやすい箇所が存在する。しかし、特許文献1及び2に記載の技術では、上部の隅に残留した化粧料の掻き取りについての手当は何もなされていない。容器本体の上部の隅に付着している化粧料を掻き取ろうとする場合には、塗布部を容器本体内に浅く挿入し、かつ容器本体の高さ方向に対して支持軸を大きく傾斜させる必要がある。しかし、単に支持軸を傾斜させただけでは、容器本体の開口部との関係で傾斜が規制され、塗布部が容器全体の化粧料を掻き取ることはできない。また、同文献では、鉛直断面方向から見たときに、開口部付近に備えられている塗布部をしごくためのしごき部材との位置関係から、容器本体の上部の隅(肩部)へは塗布部が届きにくい。したがって、容器本体の内部全域にわたって化粧料を掻き取ることが容易でない。
したがって本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る化粧料塗布装置を提供することにある。
本発明は、化粧料を塗布するための化粧料塗布用具と、該化粧料を収容するための容器とを備え、該塗布用具が該容器の開口部から該容器内に出入自在な化粧料塗布装置であって、
該容器は、該化粧料を収容するための有底略筒状の収容部と、該収容部に連設されかつ該収容部よりも横断面積が小さい略円筒状の口頸部とを有しており、
該塗布用具は、化粧料を塗布するための塗布部と、先端に該塗布部を連結した支持軸と、該支持軸の後端と連結しかつ該容器の該口頸部を覆う状態で該口頸部に固定され得る蓋体とを有しており、
該蓋体が該口頸部に固定された状態においては、該蓋体の下端部が、該収容部の上端に位置しており、
該口頸部は、該収容部側に位置する口頸部下段部と、開口部側に位置する口頸部上段部とを備え、更に該口頸部は、該口頸部下段部と該口頸部上段部との間に該口頸部の最大外径を有する段差部を備えており、
該蓋体が該口頸部に固定された状態においては、該口頸部上段部の上端と該蓋体の上端内壁との間に第1の隙間が形成され、かつ該口頸部下段部の下端と該蓋体の下端内壁との間に第2の隙間が形成され、
該口頸部下段部のうち、該収容部寄りの部位がくびれ形状になっており、該口頸部下段部は、その上部から該収容部に向かって、その横断面積が漸減しており、
該蓋体と該口頸部との固定を解除し、かつ該蓋体の下端部が、該口頸部の高さ方向のいずれかの位置にある状態で、該塗布用具を傾斜させたとき、該塗布用具の該塗布部が、該容器の該収容部の底部近傍の内壁に接するように構成されている化粧料塗布装置を提供するものである。
また本発明は、前記化粧料塗布装置に、5mmφ冶具での針入硬度が30℃において0.5N以上100N以下である組成物を充填した口唇化粧料を提供するものである。
本発明によれば、容器本体の内面に付着残存している化粧料を効率よく掻き取ることができ、化粧料を無駄なく最後まで使い尽くすことができる。
図1は、本発明の化粧料塗布装置の一実施形態の正面視での断面図である。 図2は、図1に示す化粧料塗布装置における化粧料塗布用具を一部破断して示す正面図である。 図3(a)は図1に示す化粧料塗布装置における塗布部の正面図であり、図3(b)は図11に示す化粧料塗布装置における塗布部の側面図である。 図4(a)は、図1に示す化粧料塗布装置における容器の正面図であり、図4(b)は、図1に示す化粧料塗布装置における容器の側面図であり、図4(c)は、図4(a)における縦断面図であり、図4(d)は、図4(b)における縦断面図である。 図5は、図1に示す化粧料塗布装置の使用状態の一例の側面視での断面図である。 図6は、図1に示す化粧料塗布装置における容器の構造を示す縦断面図である。 図7は、図1に示す化粧料塗布装置の使用状態の別の例の側面視での断面図である。 図8(a)ないし(c)は、本発明の化粧料塗布装置における容器の他の実施形態を示す正面図である。 図9(a)及び(b)は、本発明の化粧料塗布装置における容器の更に他の実施形態を示す正面図である。 図10(a)及び(b)は、本発明の化粧料塗布装置の更に別の実施形態を示す図であり、図10(a)は図1に相当する図であり、図10(b)は図5に相当する図である。
以下、本発明の化粧料塗布装置を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。なお以下に図示する実施形態の化粧料塗布装置は、本発明の好ましい形態の一例を示すものであって、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。図1には、本発明の化粧料塗布装置の一実施形態の正面視での断面図が示されている。同図は、化粧料塗布装置の使用前の状態を示している。
同図に示す本実施形態の化粧料塗布装置1は、化粧料4を塗布するための塗布用具2と、化粧料4を収容するための容器3とを備えている。以下、塗布用具2及び容器3についてそれぞれ説明する。
まず塗布用具2について説明すると、該塗布用具2は、図2に示すように塗布部21と支持軸22とを有している。これらの部材は、容器3の開口部33から該容器3内に出入自在となっている。塗布部21は化粧料4を被塗布部位に塗布するために用いられる。支持軸22は、その先端において塗布部21と連結している。塗布部21と支持軸22とは同一材料から一体的に構成されていてもよく、あるいは予め製造された2つの部材を所定の手段によって結合させて構成されていてもよい。塗布部21と支持軸22を別々に製造して結合させる場合、両者を嵌合させて結合することが好ましい。結合の方法としては、ポンチ打ちなどで塗布部21又は支持軸22を塑性変形させて固定する方法が挙げられる。また、接着剤による接着など公知の技術を適宜採用してもよい。
支持軸22は、撓りがあるものの、外力に対して変形しづらい材料から構成されていることが好ましい。支持軸22が外力に対して変形しやすいと、化粧料の塗布操作時に塗布部21を塗布対象物に当接させたときに支持軸22が撓りやすくなり、塗布操作を行いづらくなる場合がある。外力に対して変形しづらい材料としては、例えばJIS K 7171に従い測定された曲げ弾性率の値が,0.5GPa以上5GPa以下であるものが好ましい。そのような物性を有する材料の具体例としては、例えばポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレングリコールテレフタレート等のポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612等のナイロン、ポリアセタール樹脂が好ましく、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ナイロン、ポリアセタール樹脂がより好ましい。支持軸22は、その全長にわたり、これらの材料のうちの1種又は2種以上の混合物から構成されていることが好ましく、その長さ方向の途中の部位に弾性変形しやすい材料からなる部位が存在しないことが好ましい。容器3の隅に残留した化粧料4を掻き取る際に、支持軸22の当該部位においてのみ曲がり、力が伝わりにくくなってしまうからである。
塗布用具2は、更に蓋体23を有している。蓋体23は、天面23a及び該天面23aの周縁から垂下する蓋胴壁部23bを備えている。蓋体23の内部は空洞になっており、この空洞に嵌合部材24が嵌合されている。嵌合部材24は、支持軸22の後端と連結している。したがって、蓋体23は、嵌合部材24を介して支持軸22の後端と連結している。なお、嵌合部材24と支持軸22とは一体的に形成されていてもよく、あるいは接着や嵌合等の各種の手段によって固定されていてもよい。蓋体23は、後述する容器3の口頸部23に固定され得るものである。
蓋胴壁部23bの内面には突起部23cが設けられている。この突起部23cの位置は、蓋体23の高さ方向において、嵌合部材24と支持軸22との連設部よりも下方であって、かつ蓋胴壁部23bの下端23dよりも上方である。突起部23cは2箇所に設けられている。詳細には、蓋体23の横断面視において、互いに例えば180度離れた位置関係となるように2つの突起部23cが配置されている。突起部23cは、後述する容器3に設けられたロック機構35と係合して、蓋体23と容器3とを固定するために用いられるものである。蓋体23と容器3とが固定された状態においては、図1に示すように、蓋体23が、容器3の口頸部32を覆うように該口頸部32に固定される。この状態においては、蓋体23の下端部23dが、容器3の収容部31の上端、すなわち後述する第1段差部34aの上面に位置し、蓋体2の外面と容器3の外面とが滑らかに連なる。そして塗布装置1はその全体形状が略円柱状となる。この状態においては、塗布部21の先端は、容器3の底部よりも若干上方に位置している。なお、塗布装置1の全体形状は略円柱状に限られず、その他の形状、例えば略角柱状等であってもよい。
図3には、塗布部21の要部拡大図が示されている。塗布部21は支持軸22よりも幅広な扁平体からなる。塗布部21は、支持軸の延びる方向に長手方向Xを有し、長手方向Xと直交する方向に幅方向Yを有する縦長の形状である。塗布部21は、塗布面である第1の面21Aとこれに対向する第2の面21Bとを有する。第1の面21Aは、塗布部21の幅方向Yに関して凹面になっている。一方、第2の面21Bは平面ないし若干凸面になっている。
塗布部21は、凹面である第1の面21Aの中央部に窪み部21Cを有している。窪み部21Cは、第1の面21Aにおいて、化粧料4を主として保持する部位である。窪み部21Cは、塗布部21の長手方向に延びている。窪み部21Cにおける塗布部21の厚みは、窪み部21Cの周縁での厚みよりも小さくなっている。
塗布部21は、支持軸22に対して所定の角度をもって傾斜している。詳細には、塗布部21は、図1に示すように、塗布用具2が容器3内に挿入された状態において、塗布部21の凹面である第1の面21Aが容器3の底部方向を向くように、支持軸22の軸方向に対して傾斜している。塗布部21と支持軸22とがこのような傾斜関係で結合していることによって、容器3の底部付近や上部の隅に残留した化粧料を首尾よく掻き取ることができる。また、塗布用具2を用いた化粧料4の塗布を容易に行うことができる。
塗布部21は、その表面に植毛処理が施されていてもよい。植毛処理に用いられる繊維は、長さが0.1〜3mmで、太さが0.5〜5デシテックスのものが好ましい。長さ及び太さがこの範囲のなかで、異なる2種以上の繊維を組み合わせて用いることも可能である。繊維の材質は、塗布時に求められる感触に応じ、適切なものが選択される。一般にはポリアミド樹脂を用いることで、好ましいソフトな感触を得ることができる。塗布部の表面に植毛処理を施すためには、静電植毛法等の公知の技術を適宜採用すればよい。
塗布部21は、これを正面から見たときに(つまり、幅方向Yで断面視したときに)、最広幅部21Eを有している。最広幅部は、一点であることが好ましいが、2点以上であってもよいし、ある程度の長さにわたって存在してもよい。塗布部21は、最広幅部21Eから支持軸22との連結部24に向けて漸次幅が狭くなっている。ここでいう幅とは、図3(a)中、Y方向の長さのことである。連結部24においては、塗布部21の幅と支持軸22の幅(すなわち直径)とが略一致している。また最広幅部21Eは、塗布部21の先端21Dから離れた位置にある。最広幅部21Eから先端21Dに向けて、塗布部21は漸次幅が狭くなっている。先端21Dは略尖鋭になっていることが好ましい。先端21Dを尖鋭にすることで、塗布の細かな操作を容易に行うことができる。例えば口角における塗布を容易に行うことができる。このように塗布部21は、先端21Dから最広幅部21Eにかけては幅が漸次広くなっており、最広幅部21Eから連結部24にかけては幅が漸次狭くなっている。
塗布部21の先端域210は、最広幅部21Eよりも厚みが大きくなっている。詳細には、先端域210が、塗布面である第1の面21Aと反対側の面21B側において突出した突出部211を有することで、厚みが大きくなっている。なお、ここでいう厚みとは、塗布部21の長手方向を含む面であって、かつ塗布部21の塗布面である第1の面21Aに対して直交する面内における塗布部21の長さのことである。
突出部211を有する先端域210は、塗布部21の先端21Dから後端へ向けて厚みが漸増して最大厚み部211Aを有し、該最大厚み部211Aから後端へ向けて厚みが漸減し、最広幅部21Eにおける厚みに近づいていく。突出部211がこのような立体形状を有していることで、容器3の底部付近や上部の隅に残留した化粧料を首尾よく掻き取ることができる。また、塗布部21を容器3の収容部31に対して出し入れしやすくなる。更に、塗布部21を容器3から抜き出す場合、塗布部21の先端域210付近(塗布部の横断面積が小さい部分)が、後述するしごき弁38dの開口部を通過するときに、塗布部21の先端域210としごき開口部との隙間を縮小させることができるので、先端域210の周囲に付着した化粧料を効果的にしごき落とすことができ、そのことにより先端域210に化粧料が過剰に付着して液垂れしたり、塗布時に化粧料がはみ出したりするのを防ぐことができる。
次に容器3について説明する。図4(a)ないし(d)に示すように、容器3はその内部に化粧料を収容できるようになっている。容器3は、化粧料塗布装置1の具体的な用途や化粧料4の具体的な種類に応じて、外部から化粧料4が視認可能な程度に透明とすることもでき、あるいは視認不能な程度に不透明とすることもできる。容器3は、化粧料を収容するための有底略筒状の収容部31を備えている。更に容器3は、収容部31に連設された略円筒状の口頸部32も備えている。口頸部32は、その上端に、上方に向けて開口した開口部33を有している。
容器3の収容部31内の空間は、略円柱状になっていることが好ましい。これに対して、収容部31の外面の形状に特に制限はなく、例えば円柱状、角柱状及びその他の形状であってもよい。
容器3の口頸部32は、その横断面積が収容部31の横断面積よりも小さくなっている。ここでいう横断面積とは、収容部31及び口頸部32のいずれにおいても外径に基づき算出された値である。容器3をその高さ方向から見たとき、口頸部32の横断面における中心位置と、収容部31の横断面における中心位置とは略一致している。したがって、容器3においては、収容部31と口頸部32との連設部に段差部34aが形成されている。以下、この段差を第1段差部34aという。収容部31には、化粧料4が収容・充填される。
更に口頸部32は、収容部31側に位置する口頸部下段部32aと、開口部33側に位置する口頸部上段部32bとを備えている。口頸部下段部32aは、収容部31に連設されている。口頸部上段部32bは、口頸部下段部32aの上端に連設されかつ口頸部下段部32aよりも横断面積が小さくなっている。ここでいう横断面積とは、口頸部下段部32a及び口頸部上段部32bのいずれにおいても外径に基づき算出された値である。口頸部32は二段構造になっており、口頸部下段部32aと上段部32bとの連設部に段差部34bが形成されている。以下、この段差を第2段差部34bという。第2段差部34bは、口頸部32の高さ方向の略中央域に位置している。第2段差部34bは、口頸部32のうち最大外径を有する部位となっている。第2段差部34bは、口頸部32の高さに対して、該口頸部32の下端から40%以上の位置にあることが好ましく、45%以上の位置にあることが更に好ましい。また第2段差部34bは、口頸部32の高さに対して、該口頸部32の下端から60%以下の位置にあることが好ましく、55%以下の位置にあることが更に好ましい。例えば第2段差部34bは、口頸部32の高さに対して、該口頸部32の下端から40%以上60%以下の位置にあることが好ましく、45%以上55%以下の位置にあることが更に好ましい。
第2段差部34bには、口頸部32と、先に説明した蓋体23とを係合させて両者を固定するための係止部が設けられている。この係止部は、係合爪部から構成されているロック機構35からなる。蓋体23が口頸部32に固定された状態においては、蓋体23の蓋胴壁部23bの内壁に形成された突起部23c(図2参照)と、ロック機構35の係合爪部35a(図4(b)参照)とが係合するようになっている。ロック機構35は2箇所に設けられている。詳細には、口頸部32の横断面視において、互いに180度離れた位置関係となるように2つのロック機構35が配置されている。2つのロック機構35は、口頸部32の高さ方向の同位置に配置されている。なおロック機構35の配置個数は2個に限られず3個以上の複数個であってもよい。ロック機構35の配置個数にかかわらず、複数のロック機構35は、口頸部32の高さ方向における同位置であって、かつ口頸部32の周方向に沿って等間隔で不連続に配置されていることが、口頸部32と蓋体23との固定を容易に行い得る点から好ましい。ロック機構35は、口頸部32の全周にわたって連続して形成されていることを要しない。
ロック機構35によって蓋体23を口頸部32に係合固定する場合、及びその逆に係合固定状態を解除する場合には、蓋体23を水平面内で回転させるだけの動作を行えばよい。蓋体23を回転させている間、該蓋体23の高さ方向の位置に実質的な変化は生じない。「実質的」とは、蓋体23を回転させて、該蓋体23の蓋胴壁部23bに形成された突起部23c(図2参照)が、ロック機構35の係合爪部35aを乗り越えるときに蓋体23の高さ方向の位置が一瞬変化することを許容する趣旨である。固定状態を解除した後の蓋体23の高さ方向の位置は、固定状態での蓋体23の高さ方向の位置と実質的に同じになっている。これとは対照的に、例えば螺合によって蓋体23を口頸部32に固定する場合には、蓋体23の回転に伴って、該蓋体の高さ方向の位置が変化する。ロック機構35を用いた係合固定状態の解除に必要な蓋体23の回転角度は、60度以下、特に45度以下であり、また25度以上であることが好ましい。
一方、第1段差部34aには、口頸部32の口頸部下段部32aに隣接して小凸部36が設けられている。小凸部36は、口頸部下段部32aの周方向にわたって間欠的に4箇所に設けられている。各小凸部36は、口頸部下段部32aの横断面視において、隣り合う小凸部36どうしが90度離れた位置関係となるように配置されている。小凸部36は、口頸部32と蓋体23とが係合した状態において、蓋体23の蓋胴壁部23bの下端部23d(図2参照)と、口頸部下段部32aの外周面との間に隙間が生じることによってがたつきが発生することを防止するために設けられている。このがたつきの発生を防止できる限りにおいて、小凸部36の数は4個に限られない。例えば口頸部下段部32aの横断面視において、互いに180度離れた位置関係となるように2つの小凸部36を配置することができる。がたつき防止の観点からは小凸部36の数を増やすことが有利であるが、小凸部36の数を増やすと、後述するように、化粧料塗布用具2を傾斜させたときに、蓋体23における蓋胴壁部23bの下端部23dが、口頸部32の外面に当接しやすくなり、該塗布用具2の傾斜角度を大きくしづらくなる。したがって、小凸部36の数は上述のとおりとすることが好ましい。
口頸部32は、その高さ方向において、収容部31との連設部寄りの位置にくびれ部37を有しており、くびれ形状になっている。くびれ部37は、段差構造になっている口頸部下段部32aに形成されている。つまり口頸部下段部32aのうち、収容部31寄りの部位がくびれ形状になっている。くびれ部37は、口頸部下段部32aの周方向の全域にわたって形成されている。したがって、蓋体23が口頸部32に係合固定された状態においては、くびれ部37の位置の全周にわたって、口頸部下段部32aの下端と、蓋体23の蓋胴壁部23bにおける下端内壁との間に隙間G2(図1参照)が生じている。これに加えて、口頸部上段部32bの上端と、蓋体23の蓋胴壁部23bにおける上端内壁との間にも隙間G1(図1参照)が生じている。口頸部下段部32aは、口頸部上段部32bとの連設部における横断面積が最も大きく、該連設部よりも下方に設けられているくびれ部37に向かうに連れて、口頸部下段部32aの横断面積は漸減している。つまり、口頸部下段部32aは、その上部から収容部31に向かって、その横断面積が漸減している。したがって、口頸部下段部32aは、その縦断面視において外方へ膨出している部位(つまり、外方に向けて凸になっている部位)を有していない。
くびれ部37は、好適には下部に向かって第1段差部34aへと連続的に滑らかな曲面で連なっている。これにより、支持軸22を傾斜させた際に、塗布部21の先端が容器3の収容部31の内壁に接触しやすくなる。くびれ部37においては、その上部から下部へ向かって、その横断面積が徐々に減少し、口頸部32の第1段差部34a近くで横断面積が最小となるようにすると、支持軸22を傾けたときに、蓋胴壁部23bの下端23dを口頸部32(くびれ部37)に接触させないで大きく傾けることができるので好ましい。
口頸部32には、しごき部材38が取り付けられている。しごき部材38は、口頸部上段部32bの内面に嵌り合うように取り付けられている。しごき部材38は、筒状の支持部材38aを具備している。支持部材38aはその下部の外面にしごき突起部38bを有している。しごき突起部38bが、口頸部32の第2段差部34bに対応する内壁の段差部と係合することで、しごき部材38が口頸部32から抜け出ないようになっている。また、支持部材38aの内面と口頸部32の内壁とを接着することによって、あるいは支持部材38aと口頸部32との嵌合させることによって、しごき部材38が口頸部上段部32bから抜け出さない強度が十分得られるのであれば、しごき突起部38bを設けなくてもよい。また、支持部材38aはその上端部にフランジ部38cを有している。フランジ部38cの直径は、開口部33の直径よりも大きくなっており、開口部33の周縁部の上端面上に位置している。したがって、しごき部材38が口頸部32から下方へ抜け落ちることが、フランジ部38cによって規制される。
しごき部材38は更に、支持部材38aの内壁から下方に向けてすり鉢状に延出するしごき弁38dを備えている。しごき弁38dは、下方に向けて縮径した漏斗状の形状をしており、その下端の位置に開口を有しており、該開口を通じて塗布用具2の塗布部21が出入自在になっている。しごき弁38dは、塗布用具2の塗布部21や支持軸22に付着した過剰量の化粧料4を適度にしごき取るために用いられる。この目的のために、しごき弁38dを含むしごき部材38はゴム等の弾性変形可能な材料から構成されていることが有利である。
口頸部32にしごき部材38を取り付けたときに、しごき弁38dは、該しごき弁38dの先端部分が口頸部32の高さ方向の中央付近に位置するように配置されることが好ましい。特に、しごき弁38dは、容器3の高さ方向において、先に述べた第2段差部34bと略同位置に位置していることが好ましい。しごき部材38をこのように配置することによって、化粧料塗布用具2を傾けたときに、蓋体23の下端部23dが口頸部32と接近する距離と、蓋体23の内面が口頸部32の開口部33付近と接近する距離がほぼ等しくなるので、化粧料塗布装置の設計上の限られた寸法を有効に使って、化粧料塗布用具2を最大限傾けることが可能となる。
図5には、図1に示す状態の化粧料塗布装置1において、蓋体23と口頸部32との係合固定を解除して、蓋体23を含む化粧料塗布用具2を鉛直線に対して傾斜させた状態が示されている。この状態においては、蓋体23の下端部23dのうちのいずれかの部位が、口頸部32の高さ方向のいずれかの位置にある。先に述べたとおり、本実施形態で採用している蓋体23と口頸部32との係合固定であるロック機構35は、両者の係合固定及びその解除時に、蓋体23の高さ方向の位置がほぼ同位置になる(ほとんど変化しない)ように構成されている。したがって、蓋体23に連結している塗布部21の先端位置も、係合固定の解除によってほぼ同位置になる(ほとんど変化しない)。このことに起因して、化粧料塗布用具2を傾斜させると、塗布部21を、容器3の収容部31の底部近傍の内壁に容易に接触させることができる。例えば塗布部21の先端又はその近傍の部位を、容器3の収容部31の底部近傍の内壁に容易に接触させることができる。「収容部31の底部近傍の内壁」とは、収容部31の高さ方向に対して、底部から25%以内の位置にある内壁のことをいう。
更に、塗布部21の先端を、容器3の収容部31の底部近傍の内壁に接触させるようにするためには、化粧料塗布用具2を鉛直線に対して大きく傾斜させることが有利である。しかし、化粧料塗布用具を容器内で傾斜させた場合、塗布部の先端が収容部31の内壁に接触する前に、蓋体の下端部が口頸部の外周面に接触するか、又は蓋体の内壁部が口頸部の上端外壁部に接触してしまい、それ以上の傾斜が規制されることが一般的である。これに対して本実施形態においては、口頸部32における口頸部下段部32aの外周面に、周方向の全域にわたってくびれ部37を設け、隙間G2(図1参照)が生じるようにしたので、蓋体23の下端部23dが口頸部32の外周面に当接しづらくなり、従来よりも化粧料塗布用具2を鉛直線に対して大きく傾斜させることが可能である。つまり、化粧料塗布用具2を傾斜させたとき、蓋体23の下端部23dが、口頸部23の外側面に接せず、かつ化粧料塗布用具2の塗布部21の先端が、収容部32の底部近傍の内壁に接するように構成されている。更に、口頸部32を二段構造にして容器3の開口部33の外周を蓋体23の内面周に比べて小さくしているので、蓋体23の内壁部が口頸部32の上端外壁部に接触しにくくなり、化粧料塗布用具2を鉛直線に対して大きく傾斜させることが可能となる。このことによっても、塗布部21の先端を、容器3の収容部31の底部近傍の内壁に容易に接触させることができる。その上、口頸部上段部32bの上端と、蓋体23の蓋胴壁部23bにおける上端内壁との間に隙間G1(図1参照)が生じていることによっても、化粧料塗布用具2の傾きを大きくすることができる。
蓋体23を傾ける方向に特に制限はなく、360°全周にわたって蓋体23を傾けることが可能であり、容器3における底部近傍の内壁全周にわたって、化粧料塗布用具2の塗布部21の先端を容易に接触させることができる。
更に、先に述べたとおり、化粧料塗布用具2においては、塗布部21が支持軸22に対して傾斜しているので、化粧料塗布用具2の傾斜角以上に塗布部21は傾斜するので、このことによっても、塗布部21の先端を、容器3の収容部31の底部近傍の内壁に容易に接触させることができる。また、塗布部21が最大厚み部211Aを有していることによって、塗布部21を容器3の収容部31の底部近傍の内壁に容易に接触させることができる。
その上、本実施形態においては、特許文献1及び2に記載の技術と異なり、化粧料塗布用具2を容器3内から引き抜くときに、引き抜きの抵抗となる部位が容器3の口頸部32に存在していないので、化粧料塗布用具2を傾斜させて、塗布部21の先端を収容部31の内壁に接触させたままで、該塗布用具2を引き抜くことができる。その結果、収容部31の高さ方向全域にわたって、その内壁に付着した化粧料を容易に掻き取ることができ、残存量を減少させることができる。
以上の利点を一層顕著なものとする観点から、容器3においては、図6に示すとおり、収容部31の底部の内面からしごき弁38dまでの高さをH1とし、収容部31の半径をR1としたとき、H1/R1の値が1以上であることが好ましく、2以上であることが更に好ましい。またH1/R1の値が6以下であることが好ましく、5以下であることが更に好ましい。例えばH1/R1の値は、1以上6以下であることが好ましく、2以上5以下であることが更に好ましい。なお「収容部31の底部の内面からしごき弁38dまでの高さ」とは、しごき弁38dが支持軸(図6では図示せず)を支持する中心位置と、収容部31の底部の内面との間の距離のことである。
同様の理由によって、容器3においては、図6に示すとおり、収容部31の底部の内面から収容部31の上端までの高さをH2としたとき、H2/R1の値が1以上であることが好ましく、1.5以上であることが更に好ましい。またH1/R1の値が4以下であることが好ましく、3.5以下であることが更に好ましい。例えばH2/R1の値は、1以上4以下であることが好ましく、1.5以上3.5以下であることが更に好ましい。
以上の利点を更に一層顕著なものとする観点から、容器3においては、図6に示すとおり、しごき部材38の内径をDsとし、くびれ部37における最小内径をDkとしたとき、Dk/Dsの値が1以上であることが好ましく、1.2以上であることが更に好ましい。またDk/Dsの値は3以下であることが好ましく1.8以下であることが更に好ましい。例えばDk/Dsの値は1以上3以下であることが好ましく、1.2以上1.8以下であることが更に好ましい。Dk/Dsの値をこの範囲内に設定することで、収容部31の底部近傍の内壁に付着した化粧料を首尾よく掻き取ることができる。しかも、収容部31の肩部の内壁に付着している化粧料も首尾よく掻き取ることができる。
図7には、図1に示す状態の化粧料塗布装置1において、蓋体23と口頸部32との係合固定を解除して、蓋体23を含む化粧料塗布用具2を上方に引き抜いて、鉛直線に対して傾斜させた状態が示されている。この状態においては、蓋体23の下端部23dはその全域が、口頸部32の上端を越えた位置にある。したがって、この状態では、化粧料塗布用具2を傾斜させても、蓋体23が口頸部32に当接しないので、該塗布用具2の傾斜は口頸部32に規制されない。つまり、容器3の収容部31における肩部の内壁に付着している化粧料4を掻き取るときの状態である。本実施形態においては、先に述べたとおり、容器3は、図4に示すとおり、第1段差部34a及びその上方に位置する第2段差部34bを有しており、化粧料4の上面位置は第1段差部34aよりも低く、かつロック機構35が第2段差部34bに設けられている。したがって、しごき部材38のしごき突起部38bを、口頸部32の第2段差部34bに対応する内壁の段差部に係合することができ、その結果、しごき突起部38bを、容器3の収容部31よりも内径が小さい部位である口頸部下段部32aの内壁と対向するように配置することができる。これに対して、容器に段差を一段しか設けなかった場合には、しごき突起部を容器の収容部と口頸部との段差部に係合する必要があるので、その結果、しごき突起部は、収容部の内壁と対向するように配置されることになる。そのため、突起部と口頸部下段部の内壁との間の領域の容量は、突起部と収容部の内壁との間の領域の容量よりも小さくなるので、容器に段差を二段設けると、段差を一段しか設けなかった場合に比べて、突起部に起因する化粧料の残存量を小さくすることができる。口頸部32にくびれ部37を設けることで、この容量を更に小さくできる。
また、くびれ部37の下部における容器の内壁形状を、塗布部21の形状に合わせた滑らかな曲面とすることで、塗布部21の先端を収容部31における肩部の内壁(第1段差部34aの内壁)に当接させることが一層容易になる。更に塗布部21が突起部211を有する場合には、該突起部211が収容部31における肩部の内壁の奥まった場所まで入り込むので、肩部の内壁(第1段差部34aの内壁)に存在する化粧料を、一層首尾よく掻き取ることができる。
これに対して従来では、一般に、容器に設けられている段差は一段(容器収容部と口頸部との間)であり、該段差の部位に螺合構造や係合構造が設けられており、かつしごき部材の下部の突起部は、容器本体胴部の内壁と向かい合う配置(断面図で見たとき)になり、しごき部材の下部の突起部と内壁との距離が大きくなるので、化粧料の残存量が多かった。塗布部の先端を容器の上端近傍の内壁に当接させようと、化粧料塗布用具の傾斜角度を大きくすると、塗布部の先端が容器の上端近傍の内壁に当接する前に、支持軸が口頸部のいずれかの部位に当接してしまい、それ以上に化粧料塗布用具を傾斜させることができず、結局、塗布部の先端を容器の上端近傍の内壁に当接させることが不可能であった。更に、単に容器に段差を二段以上設けることもできるが、各段差部それぞれに塗布部が届かない領域が生じてしまうので、内壁の化粧料の残存量が多い。これに対して、口頸部下段部にくびれ部を設けることにより、第2段差部の内側の剤の取り切れない領域の容積を縮小することが可能となる。
また、くびれ部の下方と第1段差部とを滑らかな曲線で連ねることで、第1段差部内側へ塗布部が届きやすくなり、各段差部での化粧料の残存量をそれぞれ減少させることができる。
以上の利点を更に一層顕著なものとする観点から、容器3においては、図6に示すとおり、収容部31の内径をDbとし、くびれ部37における最小内径をDkとしたとき、Db/Dkの値が1以上であることが好ましく、1.4以上であることが更に好ましい。またDb/Dkの値は3以下であることが好ましく2以下であることが更に好ましい。例えばDb/Dkの値は1以上3以下であることが好ましく、1.4以上2以下であることが更に好ましい。Db/Dkの値をこの範囲内に設定することで、収容部31の肩部の内壁に付着した化粧料を首尾よく掻き取ることができる。また先に述べたDk/Dsの値を、先に述べた範囲内に設定することでも、収容部31の肩部の内壁に付着した化粧料を首尾よく掻き取ることができる。
図7に示す状態では、先に説明した図5に示す状態よりも、化粧料塗布用具2を鉛直線に対して大きく傾斜させる必要がある。この観点から、化粧料塗布用具2の塗布部21が支持軸22に対して傾斜していることは、塗布部21の先端を収容部31の肩部の内壁に当接させる点から非常に有利である。
更に図7に示す状態では、化粧料塗布用具2の支持軸22の傾斜が、容器3の口頸部32の内部構造によって規制されないように、該口頸部32が構成されていることが有利である。ここでいう口頸部32の内部構造とは、口頸部32そのものの内面における構造及び、口頸部32に取り付けられているしごき部材38の双方を含む概念である。ただし、しごき部材38におけるしごき弁38dは、口頸部32の内部構造に含まれない。塗布部21の先端が収容部31の肩部の内壁に当接するよりも前に、傾斜状態の支持軸22が、口頸部32の内部の2箇所の位置、具体的には、しごき部材38における支持部材38aの上端近傍の位置及び下端近傍の位置で、支持部材38aと当接すると、それ以上の傾斜が規制される。したがって図7に示す状態では、化粧料塗布用具2を傾斜させた状態において、塗布部21の先端が収容部31の肩部の内壁に当接するよりも前に、支持軸22が、口頸部32の内部における上端及び下端に当接しないように、該口頸部32の高さ方向の長さが調整されていることが有利である。
先に述べたとおり、容器3は、外部から化粧料4が視認可能な程度に透明であり得るか又は視認不能な程度に不透明であり得るところ、後者の場合には、容器3の側面に、容器3内に収容された化粧料4を外部から視認することが可能な透明部位が設けられていてもよい。なかでも、容器3の口頸部32を蓋体23で閉塞した状態で、蓋体23に覆われていない容器3の側面に透明部位が設けられるのが好ましい。このような構成を採用することによって化粧料4の残量を容易に視認することができる。特に本実施形態の化粧料塗布装置1においては、容器3の内面に付着残存している化粧料4を効率よく掻き取ることができるので、化粧料4の液面よりも上側における容器3の内壁面に付着した化粧料4を拭き取ることで、化粧料4の残量が一層視認しやすくなる。逆に、重力で流れ落ちにくい流動性の低い化粧料4が容器3に収容されており、かつそのような化粧料4が容器3の内壁面に付着している場合には、その付着している場所を外部から容易に視認できるので、その部位を塗布部21で拭いやすい。容器3の側面に透明部位を設けることは、異なる色の化粧料が収容された化粧料塗布装置1を複数所有している場合に、蓋体23を開けなくても化粧料の色を視認できる点からも有利である。
化粧料4の視認性の観点からは、容器3の側面はその全域が透明であることが有利である。一方、可視光線や紫外線等の光から化粧料4を保護する観点からは、容器3の側面は不透明であることが有利である。これらのことを勘案すると、容器3の側面に透明部位と不透明部位とを設け、透明部位を通じて化粧料4を視認するようにすることが好ましく、なかでも、透明部位の面積は、容器3の口頸部32を蓋体23で閉塞した状態で、蓋体23に覆われていない容器3の側面の全表面積に対して、半分以下が好ましく、20%以下がより好ましく、10%以下が更に好ましい。また、透明部位と不透明部位とを設けることで容器3に意匠性を付与することができる。更に、商品シリーズの統一感や他商品との差別化を図ることもできる。
透明部位と不透明部位との配置関係は、例えば図8(a)ないし(c)に示すとおり、連続した下地模様としての不透明部位50と、該不透明部位50に囲まれている1又は2以上の透明部位51とを採用することができる。透明部位51は、(i)図8(a)及び(b)に示すとおり異方性を有する形状でもよく、あるいは(ii)図8(c)に示すとおり等方性を有する形状であるか、又は異方性の程度が小さい形状でもよい。(i)の場合には、透明部位51は、1つの該透明部位51に着目したときに、該透明部位51が容器3の高さ方向に延びる形状をしていることが好ましい(図8(a)及び(b)参照)。図8(a)においては、長円形をした透明部位51が容器3の高さ方向に延びている。図8(b)においては、菱形をした透明部位51が容器3の高さ方向に延びている。(ii)の場合には、図8(c)に示すとおり、複数の透明部位51が、容器3の高さ方向に列をなすように不連続に配置されていることが好ましい。
透明部位と不透明部位との配置関係としては、図8(a)ないし(c)と反対に、図9(a)及び(b)に示すとおり、連続した下地模様としての透明部位51と、該透明部位51に囲まれている1又は2以上の不透明部位50とを採用することができる。不透明部位50は、図9(a)に示すとおり異方性を有する形状でもよく、あるいは図9(b)に示すとおり等方性を有する形状であるか、又は異方性の程度が小さい形状でもよい。前者の場合には、不透明部位50は、1つの該不透明部位50に着目したときに、該不透明部位50が容器3の高さ方向に延びる形状をしていることが好ましい(図9(a)参照)。同図においては、菱形をした不透明部位50が容器3の高さ方向に延びている。後者の場合には、図9(b)に示すとおり、複数の不透明部位50が、容器3の高さ方向に列をなすように不連続に配置されていることが好ましい。
透明部位及び不透明部位は様々な方法で形成することができる。例えば容器3を透明な樹脂を用いて成形しておき、透明部位及び不透明部位を有するシュリンクフィルムによって容器3の側面を被覆することで、透明部位及び不透明部位を形成できる。あるいは、全体が透明な容器3の外側面のうち、透明部位となるべき部位をマスキングしておき、該外側面のうちマスキングしていない部位を塗装や蒸着によって不透明にした後、マスキングを除去することでも、透明部位及び不透明部位を形成できる。更に別法として、透明樹脂及び不透明樹脂を用いた二色成形(インジェクション成形)を行うことで、成形操作のみで透明部位及び不透明部位を形成できる。
本実施形態の化粧料塗布装置に収容される化粧料としては、使用環境下において流動性を有する液体又は半固体の化粧料、より好ましくは粘稠な化粧料が用いられる。このような化粧料の形態としては、例えば、各種口紅、リップグロスやリップカラー等の口唇化粧料や、マスカラ等の目元用化粧料が挙げられる。例えば、口唇化粧料としては、5mmφ冶具での針入硬度が30℃において0.5N以上100N以下である半固形状の組成物を用いることが好ましい。ここで「針入硬度」とは、不動工業社製のレオメーターを用い、30℃にて、冶具の直径が5mmでtable speedが2cm/minの速さで、冶具が深さ2mmまで針入したときの最大値である。針入硬度がこの範囲内の化粧料であれば、使用者にとって液だれを生じず、塗布しやすい硬さである。半固形状とは、塊状を呈しているが、金型等では成型できない程度に保型性が低い状態であり、スティック状の化粧料を収容する繰出し容器では使用しないものである。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態においては、塗布用具2における支持軸22の先端に連結している塗布部21が、支持軸22の延びる方向に対して傾斜していたが、これに代えて、図10(a)及び(b)に示すとおり、塗布部21の延びる方向を、支持軸22の延びる方向と平行にしてもよい。図10(a)及び(b)に示塗布部21は、支持軸22の延びる方向と平行な方向に高さ方向を有する円筒形状をしている。塗布部21の先端は、支持軸22の延びる方向と直交する円形の平面になっている。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の化粧料塗布装置を開示する。
<1> 化粧料を塗布するための化粧料塗布用具と、該化粧料を収容するための容器とを備え、該塗布用具が該容器の開口部から該容器内に出入自在な化粧料塗布装置であって、
該容器は、該化粧料を収容するための有底略筒状の収容部と、該収容部に連設されかつ該収容部よりも横断面積が小さい略円筒状の口頸部とを有しており、
該塗布用具は、化粧料を塗布するための塗布部と、先端に該塗布部を連結した支持軸と、該支持軸の後端と連結しかつ該容器の該口頸部を覆う状態で該口頸部に固定され得る蓋体とを有しており、
該蓋体が該口頸部に固定された状態においては、該蓋体の下端部が、該収容部の上端に位置しており、
該蓋体と該口頸部との固定を解除し、かつ該蓋体の下端部が、該口頸部の高さ方向のいずれかの位置にある状態で、該塗布用具を傾斜させたとき、該塗布用具の該塗布部の先端が、該容器の該収容部の底部近傍の内壁に接するように構成されているとともに、
該蓋体と該口頸部との固定を解除し、かつ該蓋体の下端部が、該口頸部の上端を越えた位置にある状態で、該塗布用具を傾斜させたとき、該塗布用具の該塗布部の先端が、該容器の該収容部の肩部の内壁に接するように構成されている化粧料塗布装置。
<2> 該蓋体と該口頸部との係合を解除し、かつ該蓋体の下端部が、該口頸部の高さ方向のいずれかの位置にある状態で、該塗布用具を傾斜させたとき、該蓋体の下端部が、該口頸部の外側面に接せず、かつ該塗布用具の該塗布部の先端が、該容器の該収容部の底部近傍の内壁に接するように構成されている前記<1>に記載の化粧料塗布装置。
<3> 該口頸部のうち、該収容部との連設部の寄りの部位が、くびれ形状になっている前記<1>又は<2>に記載の化粧料塗布装置。
<4> 該口頸部が、該収容部に連設された口頸部下段部と、該口頸部下段部の上端に連設されかつ該口頸部下段部よりも横断面積の小さな口頸部上段部とを有し、該口頸部下段部と該口頸部上段部との間に段差部が形成されており、
該段差部に、該蓋体の水平面内での回転によって、該口頸部と該蓋体とを係合させるロック機構が設けられており、
該ロック機構は、該蓋体の水平面内での回転による該口頸部と該蓋体との係合時及び係合の解除時に、該蓋体の高さ方向の位置が変化しないように構成されている前記<1>ないし<4>のいずれか1に記載の化粧料塗布装置。
<5> 該段差部が、該口頸部の高さ方向の略中央域に設けられている前記<4>に記載の化粧料塗布装置。
<6> 該蓋体と該口頸部との係合を解除し、かつ該蓋体の下端部が、該口頸部の上端を越えた位置にある状態で、該塗布用具を傾斜させたとき、該塗布用具の支持軸の傾斜が該口頸部の内部によって規制されず、かつ該塗布用具の該塗布部の先端が、該容器の該収容部の上端近傍の内壁に接するように構成されている前記<1>ないし<5>のいずれか1に記載の化粧料塗布装置。
<7> 該塗布用具の該塗布部が、該塗布用具の該支持軸に対して傾斜している前記<1>ないし<6>のいずれか1に記載の化粧料塗布装置。
<8> 該塗布部が、塗布面である第1の面と反対側の第2の面を有し、
該塗布部の先端域が、第2の面側において突出した突出部を有し、
該突出部を有する該先端域は、該塗布部の先端から後端へ向けて厚みが漸増して最大厚み部を有し、該最大厚み部から後端へ向けて厚みが漸減している前記<1>ないし<7>のいずれか1に記載の化粧料塗布装置。
<9> 該容器の側面に、該容器内に収容された該化粧料の視認が可能な透明部位が設けられている前記<1>ないし<8>のいずれか1に記載の化粧料塗布装置。
<10> 前記<1>ないし<9>のいずれか1に記載の化粧料塗布装置に、5mmφ冶具での針入硬度が30℃において0.5N以上100N以下である組成物を充填した口唇化粧料。
<11> 化粧料を塗布するための化粧料塗布用具と、該化粧料を収容するための容器とを備え、該塗布用具が該容器の開口部から該容器内に出入自在な化粧料塗布装置であって、
該容器は、該化粧料を収容するための有底略筒状の収容部と、該収容部に連設されかつ該収容部よりも横断面積が小さい略円筒状の口頸部とを有しており、
該塗布用具は、化粧料を塗布するための塗布部と、先端に該塗布部を連結した支持軸と、該支持軸の後端と連結しかつ該容器の該口頸部を覆う状態で該口頸部に固定され得る蓋体とを有しており、
該蓋体が該口頸部に固定された状態においては、該蓋体の下端部が、該収容部の上端に位置しており、
該口頸部は、該収容部側に位置する口頸部下段部と、開口部側に位置する口頸部上段部とを備え、更に該口頸部は、該口頸部下段部と該口頸部上段部との間に該口頸部の最大外径を有する段差部を備えており、
該蓋体が該口頸部に固定された状態においては、該口頸部上段部の上端と該蓋体の上端内壁との間に第1の隙間が形成され、かつ該口頸部下段部の下端と該蓋体の下端内壁との間に第2の隙間が形成され、
該口頸部下段部のうち、該収容部寄りの部位がくびれ形状になっており、該口頸部下段部は、その上部から該収容部に向かって、その横断面積が漸減しており、
該蓋体と該口頸部との固定を解除し、かつ該蓋体の下端部が、該口頸部の高さ方向のいずれかの位置にある状態で、該塗布用具を傾斜させたとき、該塗布用具の該塗布部が、該容器の該収容部の底部近傍の内壁に接するように構成されている化粧料塗布装置。
<12> 該段差部が、該口頸部の高さ方向の略中央域に設けられており、該段差部は該口頸部の高さに対して、該口頸部の下端から40%以上60%以下の位置が好ましく、45%以上55%以下の位置にあることが更に好ましい前記<11>に記載の化粧料塗布装置。
<13> 該段差部に、該蓋体と該口頸部との係止部が設けられている前記<11>又は<12>に記載の化粧料塗布装置。
<14> 該係止部が、該蓋体の水平面内での回転によって、該口頸部と該蓋体とを係合させるロック機構からなり、該ロック機構は、該蓋体の水平面内での回転による該口頸部と該蓋体との係合時及び係合の解除時に、該蓋体の高さ方向の位置が変化しないように構成されている前記<13>に記載の化粧料塗布装置。
<15> 該ロック機構は係合爪部を有し、該係合爪部は、該蓋体における蓋胴壁部の内壁に形成された突起部と係合し得る機構になっている、前記<14>に記載の化粧料塗布装置。
<16> 該係止部が複数個設けられており、
複数個の該係止部は、該口頸部の周方向に沿って等間隔で配置されており、好ましくは、180度離れた位置関係となるように2つのロック機構が配置されている前記<13>ないし<15>のいずれか1に記載の化粧料塗布装置。
<17> 該蓋体と該口頸部との固定を解除し、かつ該蓋体の下端部が、該口頸部の上端を越えた位置にある状態で、該塗布用具を傾斜させたとき、該塗布用具の該塗布部の先端が、該容器の該収容部の肩部の内壁に接するように構成されている前記<11>ないし<16>のいずれか1に化粧料塗布装置。
<18> 該塗布用具の該塗布部が、該塗布用具の該支持軸に対して傾斜している前記<11>ないし<17>のいずれか1に記載の化粧料塗布装置。
<19> 該塗布部が、塗布面である第1の面と反対側の第2の面を有し、該塗布部の先端域が、第2の面側において突出した突出部を有し、該突出部を有する該先端域は、該塗布部の先端から後端へ向けて厚みが漸増して最大厚み部を有し、該最大厚み部から後端へ向けて厚みが漸減している前記<11>ないし<18>のいずれか1に記載の化粧料塗布装置。
<20> 該塗布用具の該塗布部の延びる方向が、該塗布用具の該支持軸の延びる方向と平行になっている前記<11>ないし<17>のいずれか1に記載の化粧料塗布装置。
<21> 該容器の側面に、該容器内に収容された該化粧料の視認が可能な透明部位が設けられている前記<11>ないし<20>のいずれか1に記載の化粧料塗布装置。
<22> 該容器における該口頸部上段部にしごき部材が取り付けられており、
該しごき部材は、下方に向けて延出するしごき弁を備えており、
該容器における該収容部の底部の内面から該しごき弁までの高さをH1とし、該収容部の半径をR1としたとき、H1/R1の値が1以上6以下であることが好ましく、2以上5以下であることが更に好ましい前記<11>ないし<21>のいずれか1に記載の化粧料塗布装置。
<23> 該容器における該収容部の底部の内面から該収容部の上端までの高さをH2とし、該収容部の半径をR1としたとき、H2/R1の値が1以上4以下であることが好ましく、1.5以上3.5以下であることが更に好ましい前記<11>ないし<22>のいずれか1に記載の化粧料塗布装置。
<24> 該容器における該しごき部材の内径をDsとし、該口頸部下段部における最小内径をDkとしたとき、Dk/Dsの値が1以上3以下であることが好ましく、1.2以上1.8以下であることが更に好ましい前記<11>ないし<23>のいずれか1に記載の化粧料塗布装置。
<25> 該容器における該収容部の内径をDbとし、該口頸部下段部における最小内径をDkとしたとき、Db/Dkの値が1以上3以下であることが好ましく、1.4以上2以下であることが更に好ましい前記<11>ないし<24>のいずれか1に記載の化粧料塗布装置。
<26> 前記<11>ないし<25>のいずれか1に記載の化粧料塗布装置に、5mmφ冶具での針入硬度が30℃において0.5N以上100N以下である組成物を充填した口唇化粧料。
1 化粧料塗布装置
2 化粧料塗布用具
21 塗布部
21A 第1の面
21B 第2の面
21C 窪み部
21D 先端
21E 最広幅部
22 支持軸
23 蓋体
23d 下端部
3 容器
31 収容部
32 口頸部
32a 口頸部下段部
32a 口頸部上段部
34a 第1段差部
34b 第2段差部
35 ロック機構
37 くびれ部
38 しごき部材
4 化粧料

Claims (11)

  1. 化粧料を塗布するための化粧料塗布用具と、該化粧料を収容するための容器とを備え、該塗布用具が該容器の開口部から該容器内に出入自在な化粧料塗布装置であって、
    該容器は、該化粧料を収容するための有底略筒状の収容部と、該収容部に連設されかつ該収容部よりも横断面積が小さい略円筒状の口頸部とを有しており、
    該塗布用具は、化粧料を塗布するための塗布部と、先端に該塗布部を連結した支持軸と、該支持軸の後端と連結しかつ該容器の該口頸部を覆う状態で該口頸部に固定され得る蓋体とを有しており、
    該蓋体が該口頸部に固定された状態においては、該蓋体の下端部が、該収容部の上端に位置しており、
    該口頸部は、該収容部側に位置する口頸部下段部と、開口部側に位置する口頸部上段部とを備え、更に該口頸部は、該口頸部下段部と該口頸部上段部との間に該口頸部の最大外径を有する段差部を備えており、
    該段差部に、該蓋体と該口頸部との係止部が設けられており、
    該係止部が、該蓋体の水平面内での回転によって、該口頸部と該蓋体とを係合させるロック機構からなり、該ロック機構は、該蓋体の水平面内での回転による該口頸部と該蓋体との係合時及び係合の解除時に、該蓋体の高さ方向の位置が変化しないように構成されており、
    該蓋体が該口頸部に固定された状態においては、該口頸部上段部の上端と該蓋体の上端内壁との間に第1の隙間が形成され、かつ該口頸部下段部の下端と該蓋体の下端内壁との間に第2の隙間が形成され、
    該口頸部下段部のうち、該収容部寄りの部位がくびれ形状になっており、該口頸部下段部は、その上部から該収容部に向かって、その横断面積が漸減しており、
    該蓋体と該口頸部との固定を解除し、かつ該蓋体の下端部が、該口頸部の高さ方向のいずれかの位置にある状態で、該塗布用具を傾斜させたとき、該塗布用具の該塗布部が、該容器の該収容部の高さ方向に対して、底部から25%以内の位置にある内壁に接するように構成されている化粧料塗布装置。
  2. 該段差部が、該口頸部の高さ方向の中央域に設けられている請求項1に記載の化粧料塗布装置。
  3. 該係止部が複数個設けられており、
    複数個の該係止部は、該口頸部の周方向に沿って等間隔で配置されている請求項1又は2に記載の化粧料塗布装置。
  4. 該蓋体と該口頸部との固定を解除し、かつ該蓋体の下端部が、該口頸部の上端を越えた位置にある状態で、該塗布用具を傾斜させたとき、該塗布用具の該塗布部の先端が、該容器の該収容部の肩部の内壁に接するように構成されている請求項1ないしのいずれか一項に記載の化粧料塗布装置。
  5. 該塗布用具の該塗布部が、該塗布用具の該支持軸に対して傾斜している請求項1ないしのいずれか一項に記載の化粧料塗布装置。
  6. 該塗布部が、塗布面である第1の面と反対側の第2の面を有し、該塗布部の先端域が、第2の面側において突出した突出部を有し、該突出部を有する該先端域は、該塗布部の先端から後端へ向けて厚みが漸増して最大厚み部を有し、該最大厚み部から後端へ向けて厚みが漸減している請求項1ないしのいずれか一項に記載の化粧料塗布装置。
  7. 該塗布用具の該塗布部の延びる方向が、該塗布用具の該支持軸の延びる方向と平行になっている請求項1ないしのいずれか一項に記載の化粧料塗布装置。
  8. 該容器の側面に、該容器内に収容された該化粧料の視認が可能な透明部位が設けられている請求項1ないしのいずれか一項に記載の化粧料塗布装置。
  9. 該容器における該口頸部上段部にしごき部材が取り付けられており、
    該しごき部材は、下方に向けて延出するしごき弁を備えており、
    該容器における該収容部の底部の内面から該しごき弁までの高さをH1とし、該収容部の半径をR1としたとき、H1/R1の値が1以上6以下である請求項1ないしのいずれか一項に記載の化粧料塗布装置。
  10. 該容器における該収容部の底部の内面から該収容部上端までの高さをH2とし、該収容部の半径をR1としたとき、H2/R1の値が1以上4以下である請求項1ないしのいずれか一項に記載の化粧料塗布装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれか一項に記載の化粧料塗布装置に、5mmφ冶具での針入硬度が30℃において0.5N以上100N以下である組成物を充填した口唇化粧料。
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