JP2008194195A - 液状化粧料容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】揮発性炭化水素油及び皮膜形成性ポリマーエマルジョンを含有する液状化粧料を収容した場合でも、容器本体の内圧の変化がほとんどなく、シゴキ部材のシゴキ性能及び生産性に優れると共に、開蓋時にシゴキ部材が容器本体の口部から引き抜かれ難い液状化粧料容器を提供する。
【解決手段】容器本体2と、化粧料塗布体42が設けられた支持軸41を有し且つ容器本体2の口部22を塞ぐ蓋体3とを備え、閉蓋時に化粧料塗布体42が、容器本体2に収容された液状化粧料Cに浸るように構成されており、口部22の内周部に、化粧料塗布体42に付着した液状化粧料Cを蓋体3の着脱時にしごき落とすシゴキ部材5が設けられており、シゴキ部材5は、ソフトセグメントを共重合したポリブチレンテレフタレートからなり、口部22における前記内周部から上端縁を経由して外周部に亘るシゴキ嵌合部52を有し、シゴキ嵌合部52により口部22の該内周部及び該外周部において嵌合している。
【選択図】図1

Description

本発明は、マスカラ、アイライナー、アイシャドー等の液状化粧料を収容する液状化粧料容器に関する。
マスカラ等の液状化粧料を収容する液状化粧料容器としては、一般的に、液状化粧料を収容する容器本体と、化粧料塗布体が設けられた支持軸を有し且つ該容器本体の口部を塞ぐ蓋体とを備え、閉蓋時に該化粧料塗布体が、該容器本体に収容された該液状化粧料に浸るように構成されている液状化粧料容器が知られている。このような液状化粧料容器によれば、化粧料塗布体(ブラシ等からなる)に付着した液状化粧料をまつ毛等に塗布することができる。
また、液状化粧料容器の容器本体の口部の内周部には、一般的に、化粧料塗布体に付着した液状化粧料を蓋体の着脱時にしごき落とすシゴキ部材が設けられており、シゴキ部材により、化粧料塗布体や支持軸に過剰に付着した液状化粧料をしごき落とすことができるようになっている。
シゴキ部材としては、ゴム製のシゴキ部材が用いられる場合も多いが(例えば、下記特許文献1参照)、合成樹脂製のシゴキ部材も用いられている。合成樹脂製のシゴキ部材は、剛性が高いため、(剛性の低い)ゴム製のシゴキ部材と比較して、例えば以下の利点がある。
第1に、蓋体の着脱時に容器本体の内圧の変化がほとんどない。この利点は、マスカラ容器のように、1回の施術で化粧料塗布体への液状化粧料の付着操作を繰り返す(ポンピング操作)ものにおいて、特に効果的である。
第2に、シゴキ操作においてシゴキつば部(シゴキ部材における化粧料塗布体に接触するつば状の部位)が変形しにくい。そのため、繰り返し使用によるシゴキつば部のへたり等がなく、定量の液状化粧料を化粧料塗布体に付着させることができる。
第3に、液状化粧料容器の製造時において、容器本体の口部へのシゴキ部材の取り付け作業を機械化(自動化)することが容易である。
ところで、近年、液状化粧料の溶媒として揮発性炭化水素油を用いる場合がある。揮発性炭化水素油は、例えば、軽質流動イソパラフィンやイソドデカンである。
しかし、揮発性炭化水素油は、ポリプロピレンやポリエチレン製のシゴキ部材を膨潤させる。シゴキ部材は、膨潤すると寸法(特にシゴキつば部の寸法)が変化し、所望のシゴキ性能を達成できないため、好ましくない。
そこで、揮発性炭化水素油を含有する液状化粧料を収容する液状化粧料容器においては、シゴキ部材を揮発性炭化水素油に対して膨潤しない合成樹脂製若しくはゴム〔例えば、フッ素ゴム(FKM)、ニトルゴム(NBR)〕製とするか、又はシゴキ部材について膨潤を見越した設計(寸法設定)をしていた。
揮発性炭化水素油に対して膨潤しない合成樹脂としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)が知られている。合成樹脂製のシゴキ部材は、内側に大きく湾曲しているシゴキつば部を一体成形する等の理由により、成形型から無理抜きして成形することが多いが、PETは、ポリプロピレンやポリエチレンと比較して柔軟性が劣り、硬いため、無理抜きが極めて困難である。
また、ゴム製のシゴキ部材では、前述した合成樹脂製のシゴキ部材における第1〜第3の利点がない。膨潤を見越した設計では、シゴキ部材の寸法精度を出すことが困難で、所望のシゴキ性能を達成することが困難である。
乾燥後の皮膜性向上を目的として、皮膜形成性ポリマーエマルジョンを含有させた液状化粧料が用いられる。皮膜形成性ポリマーエマルジョンは、例えば、アクリル酸アルキル共重合体エマルジョン、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルジョン等のアクリル系ポリマーエマルジョンである。
これらのポリマーエマルジョンは、乾燥に伴い皮膜化するため、繰り返し使用すると容器本体の口部で固化しやすい。従って、該エマルジョンを含有する液状化粧料を収容した液状化粧料容器においては、シゴキ部材と蓋体(特に密閉性を確保するためのパッキン)との間に付着した液状化粧料が、繰り返し使用により乾燥し、それに伴って皮膜化する結果、開蓋時に、シゴキ部材が、蓋体に粘着した状態で容器本体の口部から引き抜かれる場合があった。
実開昭63−48514号公報
従って、本発明の目的は、揮発性炭化水素油及び皮膜形成性ポリマーエマルジョンを含有する液状化粧料を収容した場合でも、容器本体の内圧の変化がほとんどなく、シゴキ部材のシゴキ性能及び生産性に優れると共に、開蓋時にシゴキ部材が容器本体の口部から引き抜かれにくい液状化粧料容器を提供することにある。
本発明は、液状化粧料を収容する容器本体と、化粧料塗布体が設けられた支持軸を有し且つ該容器本体の口部を塞ぐ蓋体とを備え、閉蓋時に該化粧料塗布体が、該容器本体に収容された該液状化粧料に浸るように構成されている液状化粧料容器であって、前記容器本体の前記口部の内周部には、前記化粧料塗布体に付着した前記液状化粧料を前記蓋体の着脱時にしごき落とすシゴキ部材が設けられており、前記シゴキ部材は、ソフトセグメントを共重合したポリブチレンテレフタレートからなり、また、前記シゴキ部材は、前記容器本体の前記口部における前記内周部から上端縁を経由して外周部に亘るシゴキ嵌合部を有し、該シゴキ嵌合部により該容器本体の該口部の該内周部及び該外周部において嵌合している液状化粧料容器を提供することにより、上記目的を達成するものである。
本発明の液状化粧料容器によれば、揮発性炭化水素油及び皮膜形成性ポリマーエマルジョンを含有する液状化粧料を収容した場合でも、容器本体の内圧の変化がほとんどなく、シゴキ部材のシゴキ性能及び生産性に優れると共に、開蓋時にシゴキ部材が容器本体の口部から引き抜かれにくい。
以下、本発明の液状化粧料容器について、その好ましい一実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1には、本実施形態の液状化粧料容器について容器本体と蓋体とが組み合わされた状態の縦断面図が示され、図2(a)には、前記容器本体の縦断面図が示され、図2(b)には、図2(a)の部分拡大図が示されている。また、図3(a)には、前記容器本体の口部からシゴキ部材を分離した状態の縦断面図が示され、図3(b)には、前記シゴキ部材の縦断面図が示され、図4には、前記蓋体の縦断面図が示されている。
本実施形態の液状化粧料容器1は、図1〜図4に示すように、液状化粧料Cを収容する容器本体2と、化粧料塗布体42が設けられた支持軸41を有し且つ容器本体2の口部22を塞ぐ蓋体3とを備え、閉蓋時に化粧料塗布体42が、容器本体2に収容された液状化粧料Cに浸るように構成されている。また、容器本体2の口部22の内周部22Aには、化粧料塗布体42に付着した液状化粧料Cを蓋体3の着脱時にしごき落とすシゴキ部材5が設けられている。
以下に、本実施形態の液状化粧料容器1について詳述する。
容器本体2は、図2に示すように、有底の略円筒状に形成されたもので、液状化粧料Cの収容部21と、その上部で開口した口部22とからなる。口部22は、括れた形状を有している。
口部22の内周部22Aには、図3に示すように、シゴキ部材5の外向き凸条52A(詳細は後述)が係止する内向き凹条23Aが周状に設けられている。口部22の上端縁22Bには、シゴキ部材5の内向き凸条52B(詳細は後述)が係止する外向き凹条23Bが周状に設けられている。口部22の外周部22Cには、蓋体3の内周部32の雌ネジ部34(詳細は後述)と螺合する雄ネジ部24が設けられている。
容器本体2内には、マスカラ、アイライナー、アイシャドー等の液状化粧料Cが収容されている。
液状化粧料は特に制限されないが、本発明の液状化粧料容器は、揮発性炭化水素油及び/又は皮膜形成性ポリマーエマルジョンを含有する液状化粧料を収容する容器として好ましく用いられる。
尚、液状化粧料は、化粧料塗布体42に付着させて塗布作業が行うことができる程度の流動性を有していれば、半固形状でもよい。
液状化粧料Cに、低沸点軽質流動イソパラフィン、イソドデカン等の揮発性炭化水素油が含有されていると、その高い揮発性によって使用後のべたつきを低減し、使用感を向上させる等の効果がある。揮発性炭化水素油のうち、低沸点軽質流動イソパラフィンの製品としては、例えば、IPソルベント(出光化学社製)、アイソパー(シェル社製)、アイソゾール(新日本石油化学社製)、マルカゾール(丸善石油化学社製)等が挙げられる。イソドデカンの製品としてはマルカゾールR(丸善石油化学社製)が挙げられる。中でも匂いや使用感の点から、イソドデカンを使用することが好ましい。低沸点軽質流動イソパラフィンやイソドデカンは他の油剤と組み合わせることも可能である。組み合わせる油剤は、特に限定されないが、揮発性のシリコーンや粘度15mPa・s程度の低粘度の油剤が好ましい。
また、液状化粧料Cに、皮膜形成性ポリマーエマルジョンが含有されていると、化粧持ちやボリューム感を一層向上させる効果がある。かかる皮膜形成性ポリマーエマルジョンとしては、アクリル酸やメタクリル酸のアルキルエステルのホモポリマーエマルジョンや共重合体エマルジョン、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルジョン、ポリ酢酸ビニルポリマーエマルジョン、シリコーン系ポリマーエマルジョン等が挙げられる。特に、アクリル酸アルキル共重合体エマルジョンが好ましい。
容器本体2の素材は特に制限されないが、液状化粧料が、前述した揮発性炭化水素油を含有する場合には、それによって膨潤しない材料が好ましく用いられる。このような材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)が挙げられる。
シゴキ部材5は、化粧料塗布体42に付着した液状化粧料Cを蓋体3の着脱時にしごき落とす部材であり、図3(b)に示すように、シゴキ本体53、シゴキつば部51及びシゴキ嵌合部52からなる。
シゴキ本体53は、容器本体2の口部22の内周部22Aに内接する部位であり、容器本体2の口部22や、化粧料塗布部材4の掻き落とし部材43及び支持軸41(詳細は後述)の形状に応じた形状を有している。シゴキ本体53は、例えば上部及び下部が開口した略円筒形状を有している。
シゴキつば部51は、化粧料塗布体42に接触してしごく「つば状の部位」であり、シゴキ本体53の下端縁から内側下方に延出した、先細りの略円錐筒状に形成されており、その中央にシゴキ孔51Aが形成されている。シゴキ孔51Aの径は、化粧料塗布体42及び支持軸41の外径より小さく設定されている。シゴキつば部51は、このように構成されることにより、シゴキ孔51Aにおける内周縁部分で化粧料塗布体42及び支持軸41の外周面と弾性的に密着する。
シゴキ孔51Aの断面形状及び断面積(径)は、化粧料塗布体42及び支持軸41の断面形状、断面積、素材、剛性、要求されるシゴキ性能等に応じて適宜設定される。
シゴキ嵌合部52は、容器本体2の口部22に嵌合する部位であり、容器本体2の口部22における内周部22Aから上端縁22Bを経由して外周部22Cに亘る断面形状を有している。本実施形態においては、シゴキ嵌合部52は、外向き凸条52A及び内向き凸条52Bを主体として構成されている。外向き凸条52Aは、シゴキ本体53の外周面に設けられ、容器本体2の口部22の内周部22Aの内向き凹条23Aに係止する部位である。内向き凸条52Bは、シゴキ嵌合部52の外端縁が径方向内方に向けて屈曲した部位であり、口部22の上端縁22Bの外向き凹条23Bに係止する。
シゴキ部材5は、シゴキ嵌合部52により容器本体2の口部22の内周部22A及び外周部22Bにおいて嵌合している。
シゴキ部材5は、ソフトセグメントを共重合したポリブチレンテレフタレート(以下「ソフトPBT」ともいう)からなる。ソフトPBTとは、ポリブチレンテレフタレート(PBT)にソフトセグメントを共重合して得られるものである。ポリブチレンテレフタレートは、耐油性に優れたプラスチック材料として知られているが、曲げ弾性率が高く、PETと同様に硬い材質のものであるため、シゴキ部材5の材料として用いるのは適切ではない。一方、PBTは、特定の柔軟性を有する樹脂と共重合することにより、柔軟性を付与するセグメント(ソフトセグメント)を共重合したソフトPBTを形成することができる。
ソフトPBTは、PBTの主な物性を変化させることなく、曲げ弾性率が低いプラスチック材料を構成する。該曲げ弾性率は、例えば300〜2400MPa、好ましくは300〜900MPaである。PBTと共重合される柔軟性を有する樹脂としては、例えばポリオール・ジオール等を用いることができ、その配合量等を調整することにより、曲げ弾性率を適宜調整することができる。ソフトPBTとしては、具体的には、例えば商品名「ノバデュラン5500シリーズ」(三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社製)が挙げられる。
前述の形状のシゴキ嵌合部52を備えたシゴキ部材5を射出成形で形成する場合には、硬化後のシゴキ部材5を成形型から無理抜きして取り出すことになるが、仮にシゴキ部材5をPETから形成した場合には、柔軟性が少ないため無理抜きすることは極めて難しい。シゴキ部材5は、本発明のように、柔軟性を有するソフトPBTから形成することで、無理抜きが可能となる。
次に蓋体3について説明する。蓋体3の本体(蓋体本体)31は、図4に示すように、天面を備え且つ下部が開口した略円筒形状を有し、閉蓋時に容器本体2と一体的となるデザインを有している。蓋体本体31の内周部32の下部には、容器本体2の口部22の雄ネジ部24と螺合する雌ネジ部34が形成されている。蓋体3(蓋体本体31)は、雌ネジ部34と雄ネジ部24との螺合により、閉蓋時に容器本体2の口部22と固定されるようになっている。蓋体本体31は例えばポリプロピレン(PP)からなる。
化粧料塗布部材4は、図4に示すように、蓋体3の一部を構成するもので、支持軸41、化粧料塗布体42、掻き落とし部材43及び固定部44からなる。
支持軸41は、化粧料塗布体42を支持する軸であり、掻き落とし部材43及び固定部44を介して蓋体3の内周部32に固定されている。
支持軸41の素材は特に制限されないが、液状化粧料が、前述した揮発性炭化水素油を含有する場合には、それによって膨潤しない材料が好ましく用いられる。このような材料としては、例えばPBTが挙げられる。
化粧料塗布体42は、支持軸41の先端(下端)に設けられており、化粧料塗布体42に付着した液状化粧料Cを、塗布対象物(液状化粧料Cがマスカラの場合にはまつ毛)に塗布できるようになっている。
化粧料塗布体42の素材は特に制限されないが、液状化粧料が、前述した揮発性炭化水素油を含有する場合には、それによって膨潤しない材料が好ましく用いられる。このような材料としては、例えばナイロンを主体とするブラシ(ナイロンブラシ)が挙げられる。
固定部44は、蓋体3の内周部32の上部に内嵌合されて固定される部位である。
掻き落とし部材43は、支持軸41と固定部44とを連結する部位で、本実施形態においては、シゴキ部材5の内周部よりも若干大きい外周形状を有しており、これにより、閉蓋状態においてシゴキ部材5の内周部を押し拡げることができるようになっている。
化粧料塗布部材4においては、化粧料塗布体42は、蓋体本体31の下部の開口部よりも下方に位置しており、これにより、図1に示すように、閉蓋時において化粧料塗布体42が、容器本体2に収容された液状化粧料Cに浸るようになっている。
図1に示すように、蓋体3における、閉蓋時に容器本体2の口部22の上端縁22Bと当接する部分にはパッキン33が設けられている。パッキン33は、閉蓋時における容器本体2と蓋体3との間の気密性を向上させる。本実施形態においては、パッキン33は、例えば、ニトルゴム(NBRゴム)からなり、固定部44と掻き落とし部材43との境界近傍の細径部に嵌合されている。
シゴキ部材5と容器本体2の口部22とは超音波接合されていることが好ましい。両者が超音波接合されることにより、両者の固定強度が向上する。
尚、シゴキ部材5のシゴキ嵌合部52と容器本体2の口部22との嵌合は、ネジによる嵌合(螺合)とすることができ(図示せず)、これにより、シゴキ部材5と容器本体2の口部22との固定強度を更に向上することができる。
次に、本実施形態の液状化粧料容器1の一使用方法について説明する。
閉蓋状態から、蓋体3を容器本体2から上方に取り外すと、それに伴って化粧料塗布部材4も上方に移動する。その際、シゴキ部材5のシゴキつば部51によって、支持軸41及び化粧料塗布体42の順でそれらの外周面がしごかれる。その結果、化粧料塗布体42や支持軸41に過剰に付着した液状化粧料Cがしごき落とされ、適量の液状化粧料Cが付着した状態となる。かかる状態の化粧料塗布体42を用いて、塗布対象物(液状化粧料Cがマスカラの場合にはまつ毛)に液状化粧料Cを塗布することができる。
また、化粧料塗布体42における液状化粧料Cの付着量が少なくなり、化粧料塗布体42に液状化粧料Cを再度付着させる場合や、使用後において、蓋体3を容器本体2に取り付ける際に、シゴキ部材5のシゴキつば部51によって、化粧料塗布体42及び支持軸41の順でそれらの外周面がしごかれる。これにより、化粧料塗布体42及び支持軸41に付着した液状化粧料Cがしごき落とされる。
本実施形態の液状化粧料容器1によれば、以下の効果が奏される。
シゴキ部材5は、ソフトセグメントを共重合したポリブチレンテレフタレートからなるため、剛性が高いと共に、液状化粧料に揮発性炭化水素油が含有されていても膨潤しない。そのため、マスカラ容器のように、1回の施術で化粧料塗布体42への液状化粧料Cの付着操作を繰り返す(ポンピング操作)ものにおいても、容器本体2の内圧の変化がほとんどない。また、シゴキ部材5のシゴキつば部51が変形しにくく、繰り返し使用してもシゴキつば部51のへたりが少なく、シゴキ性能に優れる。更に、液状化粧料容器1の製造時において、容器本体2の口部22へのシゴキ部材5の取り付け作業を機械化(自動化)することが容易である。これらの効果を併せて奏することができる。
また、シゴキ部材5は、容器本体2の口部22における内周部22Aから上端縁22Bを経由して外周部22Cに亘るシゴキ嵌合部52を有し、シゴキ嵌合部52により容器本体2の口部22の内周部22A及び外周部22Bにおいて嵌合している。そのため、シゴキ部材5と容器本体2の口部22との固定強度が高いため、液状化粧料に皮膜形成性ポリマーエマルジョンが含有されており、そのため、シゴキ部材5と蓋体3との間に付着した液状化粧料が乾燥し、皮膜化したとしても、開蓋時にシゴキ部材5が容器本体2の口部22から引き抜かれにくい。
本発明の液状化粧料容器は、前述した実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
例えば、シゴキ部材5は、少なくとも化粧料塗布体42に付着した液状化粧料をしごき落とすことができれば、支持軸41に付着した液状化粧料をしごき落とすことができなくてもよい。
シゴキ部材5のシゴキつば部51の形状、位置等は、前記実施形態における形状、位置等に制限されない。例えば、シゴキつば部51は平面視で非連続な形状でもよく、シゴキ本体53の下端縁よりも上方に設けられていてもよい。
図1は、本発明の液状化粧料容器の一実施形態について容器本体と蓋体とが組み合わされた状態を示す縦断面図である。 図2(a)は、図1に示す液状化粧料容器における容器本体を示す縦断面図で、図2(b)は、図2(a)の部分拡大図である。 図3(a)は、図1に示す液状化粧料容器における容器本体の口部からシゴキ部材を分離した状態を縦断面図で、図3(b)は、図1に示す液状化粧料容器におけるシゴキ部材を示す縦断面図である。 図4は、図1に示す液状化粧料容器における蓋体を示す縦断面図である。
符号の説明
1 液状化粧料容器
2 容器本体
21 収容部
22 口部
22A 内周部
22B 上端縁
22C 外周部
23A 内向き凹条
23B 外向き凹条
24 雄ネジ部
3 蓋体
31 蓋体本体
32 内周部
33 パッキン
34 雌ネジ部
4 化粧料塗布部材
41 支持軸
42 化粧料塗布体
43 掻き落とし部材
44 固定部
5 シゴキ部材
51 シゴキつば部
51A シゴキ孔
52 シゴキ嵌合部
53 シゴキ本体
C 液状化粧料

Claims (3)

  1. 液状化粧料を収容する容器本体と、化粧料塗布体が設けられた支持軸を有し且つ該容器本体の口部を塞ぐ蓋体とを備え、閉蓋時に該化粧料塗布体が、該容器本体に収容された該液状化粧料に浸るように構成されている液状化粧料容器であって、
    前記容器本体の前記口部の内周部には、前記化粧料塗布体に付着した前記液状化粧料を前記蓋体の着脱時にしごき落とすシゴキ部材が設けられており、
    前記シゴキ部材は、ソフトセグメントを共重合したポリブチレンテレフタレートからなり、
    また、前記シゴキ部材は、前記容器本体の前記口部における前記内周部から上端縁を経由して外周部に亘るシゴキ嵌合部を有し、該シゴキ嵌合部により該容器本体の該口部の該内周部及び該外周部において嵌合している液状化粧料容器。
  2. 前記シゴキ部材と前記容器本体の前記口部とは超音波接合されている請求項1記載の液状化粧料容器。
  3. 前記シゴキ部材の前記シゴキ嵌合部と前記容器本体の前記口部との嵌合は、ネジによる嵌合である請求項1又は2に記載の液状化粧料容器。
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