JP3499041B2 - 棒状体繰り出し容器 - Google Patents

棒状体繰り出し容器

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JP3499041B2 JP10341895A JP10341895A JP3499041B2 JP 3499041 B2 JP3499041 B2 JP 3499041B2 JP 10341895 A JP10341895 A JP 10341895A JP 10341895 A JP10341895 A JP 10341895A JP 3499041 B2 JP3499041 B2 JP 3499041B2
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    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D40/00Casings or accessories specially adapted for storing or handling solid or pasty toiletry or cosmetic substances, e.g. shaving soaps or lipsticks
    • A45D40/02Casings wherein movement of the lipstick or like solid is a sliding movement
    • A45D40/04Casings wherein movement of the lipstick or like solid is a sliding movement effected by a screw

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  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧品、文房具、日用
品等の棒状の固形物を繰り上げ及び繰り下げしながら少
量づつ使用するための、棒状体繰り出し容器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】該種棒状体繰り出し容器の代表的な機構
としては、実開昭58−143615号に開示されたも
のがある。この機構を簡単に説明すると、ガイド縦溝を
設けた内筒体に、内周面に螺旋溝を刻設した外筒体を外
嵌し、内筒体内に中皿を挿入し、中皿の外周面に設けた
螺合ピンを内筒体のガイド縦溝を通して外筒体の螺旋溝
に螺合させており、内筒体と外筒体を相対回転させるこ
とによって、中皿が内筒体内を昇降するようになってい
る。以下、この機構のものをガイド縦溝タイプと称す。
【0003】又、実開平2−1018号には別の機構の
ものが開示されている。この機構を簡単に説明すると、
内周面に螺旋溝を刻設した螺旋筒を袴筒の内側に固定
し、袴筒の上側にスリーブ筒を回動可能に取り付け、螺
旋筒の内側にネジ棒を配し、このネジ棒をスリーブ筒に
対して回動不能で且つ上下動可能に取り付け、更にネジ
棒に設けた突起を前記螺旋溝に螺合し、ネジ棒の上部に
中皿を嵌合させた構成になっており、スリーブ筒を保持
して袴筒をスリーブ筒に対して相対回転させると中皿が
昇降するようになっている。以下、この機構のものをネ
ジ棒タイプと称す。
【0004】これら棒状体繰り出し容器に口紅等の棒状
体を装着する場合、前記ガイド縦溝タイプとネジ棒タイ
プではその装着方法が異なる。即ち、ネジ棒タイプの場
合はスリーブ筒の上部開口から中皿及びスリーブ筒内に
流動状の口紅の原材料を流し込み、これを固化すること
により装着可能である。
【0005】しかしながら、ガイド縦溝タイプの場合に
はこの装着方法を採用することができない。なんとなれ
ば、ガイド縦溝タイプでは、内筒体にガイド縦溝が形成
されているので、流動状の原材料を充填するとこのガイ
ド縦溝から原材料が漏れてしまうからである。そこで、
ガイド縦溝タイプの場合には、別に成形した棒状の口紅
を中皿に差し込むか、あるいは、中皿の上部に樹脂製の
型カプセルを仮付けし、中皿及び型カプセル内に流動状
の原材料を充填し固化させた後、型カプセルを外すとい
う装着方法が採用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の棒状体繰
り出し容器にはそれぞれ次のような問題があった。ガイ
ド縦溝タイプの場合には、一般に縦溝を有する内筒体の
内周面と棒状体の外周面との隙間が小さくされているの
で、棒状体繰り出し容器の輸送中やハンドリング中に落
下等させた時の衝撃で、棒状体がこの縦溝と接触して傷
が付き、商品価値を下げるという問題が生じることがあ
った。
【0007】又、ガイド縦溝タイプ及びネジ棒タイプの
いずれの場合も、全体構造が複雑なだけでなく、部品構
造も複雑であり、更に、部品点数も多く必要とし、組立
コスト及び容器そのものがコスト高となるという点で、
不利であった。
【0008】更に、口紅容器としての棒状体繰り出し容
器の場合には、口紅の組成等の関係から密封構造にすべ
き場合があるが、前記従来の構成からなる棒状体繰り出
し容器に密封機能を付加しようとする、更に構成が複雑
になるという不具合があった。
【0009】本発明はこのような従来の技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、構造が簡単で、部品点数を
少なくでき、容易に密封機能を付加することができる棒
状体繰り出し容器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、以下の手段を採用した。 〈本発明の要旨〉 本発明は、(イ)軟質の内周面を有し上下が開口された
収納筒体と、(ロ)前記収納筒体に挿入され、外周面に
は前記収納筒体の内周面に圧接する螺旋突条が設けら
れ、先部には棒状体を保持する保持部が設けられ、前記
収納筒体に対して相対回転することにより収納筒体の軸
線方向へ進退動可能にされた繰り出し部材、とを備えた
ことを特徴とする棒状体繰り出し容器である。
【0011】前記収納筒体の下部に操作摘みを回動可能
に取り付け、この操作摘みと前記繰り出し部材とを互い
に相対回転不能で且つ軸線方向へ相対移動可能に連結す
るのがよい。
【0012】前記繰り出し部材は互いに別部材に形成さ
れた繰り出しロッドと中皿とを備え、繰り出しロッドに
前記螺旋突条を設け、中皿に前記保持部を設け、これら
繰り出しロッドと中皿を別部材に形成し、中皿を繰り出
しロッドの先端に回動可能に連結することも可能であ
る。これは、中皿を収納筒体に対して相対回転させたく
ない場合に有効である。
【0013】前記中皿の外周面に、前記収納筒体の内周
面に接触して中皿と収納筒体との相対回転を制動する制
動突起を設けることも可能である。これにより、中皿と
収納筒体との相対回転を阻止することができる。
【0014】前記収納筒体と前記中皿の断面形状を非円
形状の略相似形に形成し、前記繰り出しロッドの螺旋突
条の外周縁を軸線方向から見て仮想円を描くように形成
し、この螺旋突条を前記収納筒体の最小幅部の内周面に
部分的に圧接させるようにすることも可能である。
【0015】収納筒体と中皿の断面形状を非円形状にす
るということは、正方形や長方形等の角形にしたり、楕
円形やハート型等にすることであり、円形以外の全ての
形状が含まれる。
【0016】螺旋突条を収納筒体の最小幅部の内周面に
部分的に圧接させるということは、例えば、収納筒体と
中皿の断面形状を楕円形にした場合には、繰り出しロッ
ドの螺旋突条を収納筒体の楕円断面の短軸側に圧接させ
るようにすることである。
【0017】このように、螺旋突条を収納筒体の内周面
に部分的に圧接させる場合には、前記螺旋突条を多条ね
じのように複数条に形成するとよい。このようにすれ
ば、螺旋突条の収納筒体に対する圧接部分の長さを長く
でき、収納筒体の軸線方向への繰り出し部材の進退動を
確実にすることができる。
【0018】前記収納筒体は軟質材料で形成された単一
の筒体で構成してもよいし、あるいは外筒とその内側に
固定された内筒の二重管構造にし、外筒を硬質材料で形
成し、内筒を軟質材料で形成することも可能である。
こで、硬質材料としては、硬質樹脂や、アルミニウム、
銅、真鍮などの金属等が採用可能であり、軟質材料とし
ては、軟質ポリエチレン、軟質ポリプロピレン、軟質塩
化ビニル、ブタジエンゴム、シリコンゴム、各種エラス
トマ等が採用可能である。
【0019】又、収納筒体において螺旋突条の移動範囲
だけに内筒を設け、それ以外の範囲については外筒だけ
にすることも可能である。
【0020】前記収納筒体の内筒の外周面には、螺旋突
条とほぼ同一ピッチで螺旋溝を形成してもよい。このよ
うにすると、螺旋突条が内筒に圧接し食い込んだとき
に、内筒が変形し易くなるとともに、螺旋突条の内筒へ
の食い込みをガイドする。
【0021】前記収納筒体に着脱可能に被冠するキャッ
プを備え、このキャップに、キャップと収納筒体との間
を気密にシールするシール部材を取り付けてもよい。
のようにキャップにシール部材を付加するだけで、本発
明の棒状体繰り出し容器を簡単に気密構造にすること
できる。
【0022】
【作用】
〈本発明の作用〉収納筒体の内周面が軟質であるので、
収納筒体に圧接された繰り出し部材の螺旋突条はこの内
周面に食い込むようになる。そして、繰り出し部材と収
納筒体を相対回転すると、螺旋突条は収納筒体の内周面
にタップで螺子を切るが如くして進み、その結果、繰り
出し部材が収納筒体内を進退動することとなる。繰り出
し部材の進退動により、棒状体が収納筒体から突き出た
り、収納筒体内に引き込んだりする。
【0023】螺旋突条が通過した後では、収納筒体の内
周面は自己の弾性復元作用によって螺旋突条が通過する
前の状態に戻る。収納筒体とキャップのシール部材で、
棒状体の密閉空間を最小体積で形成される。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1から図9の図面
に基いて説明する。尚、以下に記載の各実施例はいずれ
も口紅容器としての態様である。
【0025】〔第1実施例〕本発明の棒状体繰り出し容
器としての口紅容器1の第1実施例を図1から図4の図
面を参照して説明する。
【0026】図1は口紅容器1の縦断面図であり、口紅
容器1は、収納筒体10と、操作摘み20と、繰り出し
ロッド30と、中皿40と、キャップ50とから構成さ
れており、このうちの繰り出しロッド30と中皿40が
繰り出し部材を構成する。
【0027】収納筒体10は軟質ポリエチレンや軟質ポ
リプロピレン等の軟質樹脂製の単一部材で形成されてお
り、その断面形状は円形である。収納筒体10の下部に
は操作摘み20が回動可能に取り付けられている。操作
摘み20は操作部21と支持部22とガイド筒部23と
を備えており、これら各部は断面円形に形成されてい
る。
【0028】操作部21は収納筒体10の下端から突出
し露出しており、支持部22及びガイド筒部23は収納
筒体10内に挿入されている。支持部22の外周面に設
けた環状係合部24は収納筒体10の下部内周面に設け
た係合溝11に回動自在に係合しており、これによっ
て、操作摘み20は収納筒体10に対して周方向に回動
可能で軸線方向へは移動不能に取り付けられている。
【0029】支持部22及びガイド筒部23には図3に
示すように断面十字形の縦孔25が形成されており、ガ
イド筒部23の上端に設けられた掛止突起26によって
縦孔25の上端開口が絞られている。
【0030】収納筒体10内には繰り出しロッド30と
中皿40が収容されている。繰り出しロッド30は収納
筒体10よりも硬質な材料、例えば、ポリアセタール、
ポリカーボネート、スチレン等で形成されており、軸線
方向の中央よりも上部側に円板部33を備え、円板部3
3の下面から第1ロッド部31が下方に延び、円板部3
3の上面から第2ロッド部32が上方に延びている。
【0031】断面十字形に形成された第1ロッド部31
は操作摘み20の縦孔25に挿入されており、第1ロッ
ド部31は縦孔25に軸線方向へ移動可能で、且つ周方
向に回動不能に係合している。したがって、操作摘み2
0を回転するとこれに同期して繰り出しロッド30が回
転することになる。第1ロッド部31の下端には掛止突
起34が外向きに突設されており、この掛止突起34は
操作摘み20の掛止突起26に掛止して第1ロッド部3
1が縦孔25から抜け出るのを阻止する。
【0032】円板部33の外周面には螺旋状に螺旋突条
35が設けられている。この螺旋突条35の外周縁は、
繰り出しロッド30の軸線方向から見た時に仮想円を描
くように形成されている。この螺旋突条35の外径寸法
は収納筒体10の内径寸法よりも若干大きく設定されて
おり、螺旋突条35は図2に示すように収納筒体10の
内周面に圧接して、この内周面を弾性変形させることに
よって収納筒体10に食い込むようになっている。
【0033】螺旋突条35が収納筒体10の内周面に食
い込むことにより、収納筒体10と繰り出しロッド30
の円板部33との間がほぼ気密にシールされることにな
る。第2ロッド部32の先端部32aは円板状に形成さ
れていて、この先端部32aに中皿40が回動可能に取
り付けられている。即ち、中皿40の底部に突設した鍔
部41が先端部32aに回動可能に係合している。
【0034】この中皿40の外周面には、図4に示すよ
うに軸線方向に延びる制動突起42が所定の間隔おきに
多数設けられている。この制動突起42はその径方向の
先端縁が収納筒体10の内周面に当接するように寸法設
定されており、各制動突起42の先端縁と収納筒体10
の内周面との間に摩擦抵抗を生じせしめ、この摩擦抵抗
力を制動力として収納筒体10と中皿40とが相対回転
するのを阻止している。中皿40の収納凹部(保持部)
43には図示しない口紅の基部が挿入固定される。
【0035】収納筒体10にはキャップ50が着脱可能
に被冠している。キャップ50の頂部内側にはゴムある
いは軟質樹脂製のシール部材51が固定されている。シ
ール部材51は円板状をなし、その下面外周縁には下方
に突出する環状のシール突部52が形成されていて、キ
ャップ50を収納筒体10に装着した時に、シール突部
52が収納筒体10の先端面に気密に圧接するようにな
っている。
【0036】したがって、収納筒体10にキャップ50
を装着すると、収納筒体10の先端部がシール部材51
によって気密に閉塞されるので、前述した螺旋突条35
の収納筒体10内周面への食い込みによる気密シールと
協働して、口紅を密閉空間に収納することができる。
【0037】このように構成された口紅容器では、キャ
ップ50を外し、収納筒体10と操作摘み20とを相対
回転させると、操作摘み20と同期して回転する繰り出
しロッド30が収納筒体に対して相対回転することとな
る。この時、繰り出しロッド30の螺旋突条35が収納
筒体10の内周面に食い込んでいるので、繰り出しロッ
ド30が収納筒体10に対して相対回転すると、繰り出
しロッド30は、螺旋突条35によって収納筒体10の
内面をタップでを螺子を切るが如くしながら軸線方向に
進退動することとなる。尚、繰り出しロッド30の進退
動の方向は操作摘み20の回転方向によって決まる。
【0038】そして、繰り出しロッド30の進退動とと
もに中皿40が収納筒体10内を進退動し、中皿40に
保持された口紅が収納筒体10から突き出たり、収納筒
体10内に引き込んだりする。
【0039】尚、螺旋突条35が通過した後の収納筒体
10の内周面は、自己の有する弾性によって螺旋突条3
5が通過する前の初期形状に復元し、内周面に螺旋溝は
残らない。
【0040】この口紅容器1では、螺旋溝を有する部材
もあるいは縦溝を有する部材も不要であり、従来の口紅
容器よりも構造が簡単で、部品点数を少なくできる。そ
の結果、組み立てコストひいては製品コストを低くする
ことが可能となる。又、前述の如く、簡単に気密構造に
することもできる利点がある。又、構造上、容器径を従
来のものよりも小さくすることができる。
【0041】この口紅容器1に口紅を装着する場合に
は、組み立て完成品の口紅容器1の収納筒体10の上部
開口から流動状の口紅の原材料を中皿40及び収納筒体
10内に充填して固化させる方法を採用することが可能
である。
【0042】又、図5に示すように、中皿40に嵌合可
能な基筒45を用意しておき、この基筒45に型カプセ
ル(図示せず)を取り付けその中に流動状の口紅の原材
料を充填して固化させたものを予め製造しておき、後か
ら口紅付きの基筒45を中皿40に嵌合させる方法を採
用することも可能である。
【0043】〔第2実施例〕本発明の棒状体繰り出し容
器としての口紅容器1の第2実施例を図6を参照して説
明する。
【0044】第2実施例の口紅容器1が第1実施例のも
のと相違する点は次のとおりである。第2実施例では収
納筒体10が外筒12と内筒13とから構成されてい
る。外筒12は硬質樹脂あるいは金属製であり、この外
筒12の下部に操作摘み20が回動可能に取り付けられ
ている。
【0045】内筒13は軟質ポリエチレン等の軟質樹脂
製あるいはゴム製であり、外筒12の内側に固定されて
いて、繰り出しロッド30の螺旋突条35の移動範囲に
配されている。
【0046】そして、中皿40は内筒13よりも上方に
おいて外筒12内を進退動するようにされており、その
ために繰り出しロッド30の第2ロッド部32の長さが
第1実施例よりも長く設定されている。
【0047】又、この中皿40には制動突起42が形成
されておらず、中皿40は、その外周面と外筒12の内
周面との間に殆ど隙間が生じないように寸法設定されて
いて、これによって第2実施例では収納筒体10と中皿
40との間が気密にシールされている。
【0048】この第2実施例の口紅容器1では、繰り出
しロッド30の螺旋突条35は内筒13の内周面を食い
込みながら移動し、外筒12の内周面には係合すること
がない。又、中皿40は内筒13よりも上位を移動し、
内筒13内に進入することはない。したがって、中皿4
0に保持された口紅は内筒13に接触することがない。
【0049】ところで、口紅には油性のものや有機溶剤
を含有したものがあるが、これらの成分は軟質樹脂やゴ
ム等を膨潤させたり変質させたりする虞がある。しかし
ながら、この第2実施例では、口紅が接触する虞のある
部分(即ち、中皿40の移動範囲)を硬質樹脂あるいは
金属で形成してあるので、このような問題は生じない。
【0050】〔第3実施例〕本発明の棒状体繰り出し容
器としての口紅容器1の第3実施例を図7を参照して説
明する。
【0051】第3実施例の口紅容器1の基本的な構成は
第2実施例のものと同じである。第3実施例の口紅容器
1が第2実施例のものと相違する点は、内筒13の外周
面に繰り出しロッド30の螺旋突条35とほぼ同一ピッ
チで螺旋溝14が形成されている点だけである。
【0052】このようにすると、螺旋突条35が内筒1
3に圧接し食い込んだときに、内筒13が変形し易くな
るとともに、螺旋突条35の内筒13への食い込みをガ
イドし、進退動が確実になる。
【0053】〔第4実施例〕本発明の棒状体繰り出し容
器としての口紅容器1の第4実施例を図8及び図9を参
照して説明する。
【0054】第4実施例の口紅容器1が第1実施例のも
のと相違する点は次のとおりである。第4実施例では収
納筒体10の横断面形状が楕円形をなし、中皿40の横
断面形状もこれと相似形でやや小さな楕円形をなしてい
る。収納筒体10と中皿40とは楕円形同士の嵌合によ
って互いに相対回転不能になっており、そのため中皿4
0の外周面に制動突起を設ける必要がなく、実際、設け
られていない。
【0055】繰り出しロッド30は基本的には第1実施
例のものと同じ構造であり、円板部33は断面円形をな
している。ただし、円板部33の外周面には二条螺子の
如く螺旋突条35が二条に設けられている。そして、螺
旋突条35の外径は収納筒体10の内面の短軸寸法より
も若干大きく形成されていて、図9に示すように螺旋突
条35は収納筒体10の内周面において短軸側の部分
(最小幅部)だけに圧接して食い込むようになってい
る。
【0056】このように螺旋突条35が収納筒体10の
内周面に対して部分的に圧接するようになっていても、
繰り出しロッド30を収納筒体10の軸線方向へ進退動
させることができる。
【0057】尚、螺旋突条35を収納筒体10の内面に
部分的に圧接させる場合には、螺旋突条35の食い込み
長さを稼ぐ意味で、この実施例のように螺旋突条35を
多条に設けるのが好ましい。その方が、繰り出しロッド
30の進退動が確実である。
【0058】尚、第4実施例の構造は、収納筒体10の
断面形状が正方形、長方形等の非円形のものにも採用可
能である。又、この第4実施例の場合も、第2実施例と
同様に、収納筒体10を外筒12と内筒13からなる二
重管構造にすることが可能である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
繰り出し部材の螺旋突条を収納筒体の内周面に圧接する
ようにしたことにより、従来必要とされていた、螺旋溝
を有する部材や縦溝を有する部材が不要になり、その結
果、棒状体繰り出し容器の構造を簡単にすることがで
き、部品点数も少なくすることができ、容器径を従来の
ものよりも小さくすることができ、その結果、組み立て
コストひいては製品コストを低くすることができるとい
う優れた効果が奏される。
【0060】又、キャップにシール部材を設けることに
より、棒状体繰り出し容器を簡単に且つ最小体積で気密
構造にすることができるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の棒状体繰り出し容器の
縦断面図である。
【図2】 本発明の第1実施例の棒状体繰り出し容器に
おいて、螺旋突条と収納筒体の圧接部分の拡大断面図で
ある。
【図3】 図1のA−A断面図である。
【図4】 本発明の第1実施例の棒状体繰り出し容器に
おける中皿の部分拡大断面図である。
【図5】 本発明の第1実施例の棒状体繰り出し容器に
おいて、中皿に基筒を嵌合した例を示す断面図である。
【図6】 本発明の第2実施例の棒状体繰り出し容器の
縦断面図である。
【図7】 本発明の第3実施例の棒状体繰り出し容器に
おいて、螺旋突条と収納筒体の圧接部分の拡大断面図で
ある。
【図8】 本発明の第4実施例の棒状体繰り出し容器の
一部を破断して示した斜視図である。
【図9】 本発明の第4実施例の棒状体繰り出し容器の
横断面図である。
【符号の説明】
1 繰り出し容器 10 収納筒体 12 外筒 13 内筒 14 螺旋溝 20 操作摘み 30 繰り出しロッド(繰り出し部材) 35 螺旋突条 40 中皿(繰り出し部材) 42 制動突起 43 収納凹部(保持部) 50 キャップ 51 シール部材
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−1018(JP,U) 実開 昭55−63904(JP,U) 実開 昭61−177526(JP,U) 実公 昭34−19249(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A45D 40/00 A45D 40/02 A45D 40/04

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)軟質の内周面を有し上下が開口され
    た収納筒体と、(ロ)前記収納筒体に挿入され、外周面
    には前記収納筒体の内周面に圧接する螺旋突条が設けら
    れ、先部には棒状体を保持する保持部が設けられ、前記
    収納筒体に対して相対回転することにより収納筒体の軸
    線方向へ進退動可能にされた繰り出し部材とを備え、 前記繰り出し部材は、前記螺旋突条が設けられた繰り出
    しロッドと、前記保持部が設けられ前記繰り出しロッド
    とは別部材に形成された中皿とを備え、中皿が繰り出し
    ロッドの先端に回動可能に連結されている ことを特徴と
    する棒状体繰り出し容器。
  2. 【請求項2】前記収納筒体の下部に操作摘みが回動可能
    に取り付けられており、この操作摘みと前記繰り出し部
    材とは互いに相対回転不能で且つ軸線方向へ相対移動可
    能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の
    棒状体繰り出し容器。
  3. 【請求項3】前記中皿の外周面には、前記収納筒体の内
    周面に接触して中皿と収納筒体との相対回転を制動する
    制動突起が設けられていることを特徴とする請求項1
    記載の棒状体繰り出し容器。
  4. 【請求項4】前記収納筒体と前記中皿が断面非円形状の
    略相似形に形成され、前記繰り出しロッドの螺旋突条の
    外周縁が軸線方向から見て仮想円を描くように形成され
    ていて、この螺旋突条が前記収納筒体の最小幅部の内周
    面に部分的に圧接していることを特徴とする請求項1
    記載の棒状体繰り出し容器。
  5. 【請求項5】前記収納筒体と中皿は断面楕円形であり、
    繰り出しロッドの螺旋突条が収納筒体の短軸側に圧接す
    ることを特徴とする請求項4に記載の棒状体繰り出し容
    器。
  6. 【請求項6】前記螺旋突条が多条ねじ状に複数条に形成
    されていることを特徴とする請求項4または5に記載の
    棒状体繰り出し容器。
  7. 【請求項7】前記収納筒体は、硬質材料で形成された外
    筒と、この外筒の内側に固定され軟質材料で形成された
    内筒とを備えていることを特徴とする請求項1から6
    いずれかに記載の棒状体繰り出し容器。
  8. 【請求項8】前記内筒の外周面には、螺旋突条とほぼ同
    一ピッチで螺旋溝が形成されていることを特徴とする
    求項7に記載の棒状体繰り出し容器。
  9. 【請求項9】前記収納筒体に被冠するキャップを備え、
    このキャップには収納筒体との間を気密にシールするシ
    ール部材が取り付けられていることを特徴とする請求項
    1から8のいずれかに記載の棒状体繰り出し容器。
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