JP3483701B2 - 油圧機械の盗難防止装置 - Google Patents

油圧機械の盗難防止装置

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JP3483701B2
JP3483701B2 JP12996196A JP12996196A JP3483701B2 JP 3483701 B2 JP3483701 B2 JP 3483701B2 JP 12996196 A JP12996196 A JP 12996196A JP 12996196 A JP12996196 A JP 12996196A JP 3483701 B2 JP3483701 B2 JP 3483701B2
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和弘 砂村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧機械の盗難防止
装置に係わり、特に油圧ショベル等の建設機械を含む油
圧機械の盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧機械の盗難防止装置には、例
えば特開平2−132233号公報、特開昭63−11
6958号公報等に記載のものがある。これらは、テン
キー入力装置のテンキーが予め定められた暗証番号の順
番で押されたときにのみエンジン始動系の始動阻止手段
の作動を解除し、機械の稼動を可能とすることによって
暗証番号を知らない第三者の運転を禁止し、盗難を防止
する構成となっている。また、実開平4−70559号
公報の第1図には、機械の整備中に第三者が機械を操作
することに対して整備員の身の安全を図る目的で、同様
の構成を採用した装置が記載されている。この従来技術
も第三者の運転を禁止するという意味において、盗難防
止と共通の機能がある。また、実開平4−70559号
公報の第2図には、同じ目的に対しエンジン始動系でな
くエンジン燃料系を遮断する構成を提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の盗
難防止装置はテンキーによる暗証番号の入力でエンジン
始動系の遮断を解錠している。しかし、油圧ショベル等
の建設機械においては、そのほとんどがディーゼルエン
ジンを用いており、ディーゼルエンジンにおいては、一
度スタータを回してしまうと、後はガバナーが燃料を吸
い込んで自己着火で回り続ける。このため、エンジン始
動系を遮断しても、スタータのモータ端子に外部のバッ
テリを直結してスタータを回して、一度エンジンを始動
してしまうと、エンジンは回り続けその機械は盗まれて
しまう。このため、盗難を防止する能力が不十分である
という問題があった。また、エンジン燃料系を遮断する
構成も提案されているが、この場合は燃料漏れの可能性
があり、十分な安全対策が必要となる。また、エンジン
始動系及び燃料系のいずれを遮断する場合も、エンジン
回りに部品を追加設置することになるが、エンジン回り
のスペースは狭いので更なる部品の追加は避けたいとい
う要望がある。また、エンジン回りの狭いスペースでは
盗人に発見されにくい適切な設置場所を確保することが
難しいという問題もあった。
【0004】本発明の目的は、盗難を防止する能力が高
く、安全性も高く、かつ盗人に発見されにくい箇所に簡
単に設置できる油圧機械の盗難防止装置を提供すること
である。
【0005】
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【課題を解決するための手段】(1)上 記目的を達成す
るため、本発明は、原動機により駆動される主油圧ポン
プと、この主油圧ポンプから吐出される圧油により駆動
される複数のアクチュエータと、前記主油圧ポンプから
前記複数のアクチュエータにそれぞれ供給される圧油の
流量を制御する複数の主制御弁とを含む主油圧回路と;
前記原動機により駆動されるパイロット油圧ポンプを含
み、このパイロット油圧ポンプにより生成されるパイロ
ット一次圧を用いて前記主油圧回路を制御するパイロッ
ト油圧回路と;を含む油圧系統を備えた油圧機械の盗難
防止装置において、コード入力手段と、前記コード入力
手段に所定のコードが入力されると、解錠信号を発生す
る解錠電子回路と、前記油圧系統のうち前記パイロット
油圧回路に設けられ、前記解錠信号が発生しているとき
は前記パイロット油圧回路を動作可能とし、前記解錠信
号が発生していないときは前記パイロット油圧回路を動
作不能とする盗難防止用の錠手段とを備え、前記パイロ
ット油圧回路は、前記パイロット一次圧を用いて作成し
た制御圧を前記主ポンプのアクチュエータに導き前記主
ポンプの吐出流量を制御するポンプ制御回路を含み、前
記錠手段は前記ポンプ制御回路に設けられ、前記解錠信
号が発生していないときは前記制御圧の伝達を遮断し主
ポンプのアクチュエータを非作動とするものとする。
【0026】以上のように構成した本発明においては、
コード入力手段に所定のコードが入力されると、解錠電
子回路は解錠信号を発生し、錠手段は油圧系統を動作可
能とする。このため、油圧機械を動かすことができる。
これに対し、コード入力手段に所定のコードが入力され
ないと、解錠電子回路は解錠信号を発生せず、錠手段は
油圧系統を動作不能とする。このため、油圧機械は動か
ず、盗難を防止することができる。また、錠手段を油圧
系統(パイロット油圧回路)に設置するので、コード入
力手段や解錠電子回路が盗人に発見され破壊されたとし
ても油圧機械を動かすことはできず、また燃料漏れに対
する安全対策を施す必要はない。更に、錠手段をたくさ
んあるパイロット油圧回路のうちの1つであるポンプ制
御回路に設置するので、盗人に発見されにくい箇所に簡
単に設置できる。また、パイロット油圧回路の圧力は例
えば10Kg/cm 程度と低く、配管径も細いので、
錠手段を容易に設置することができる。
【0027】(2)また、上記目的を達成するため、本
発明は、原動機により駆動される主油圧ポンプと、この
主油圧ポンプから吐出される圧油により駆動される複数
のアクチュエータと、前記主油圧ポンプから前記複数の
アクチュエータにそれぞれ供給される圧油の流量を制御
する複数の主制御弁とを含む主油圧回路と;前記原動機
により駆動されるパイロット油圧ポンプを含み、このパ
イロット油圧ポンプにより生成されるパイロット一次圧
を用いて前記主油圧回路を制御するパイロット油圧回路
と;を含む油圧系統を備えた油圧機械の盗難防止装置に
おいて、コード入力手段と、前記コード入力手段に所定
のコードが入力されると、解錠信号を発生する解錠電子
回路と、前記油圧系統のうち前記パイロット油圧回路に
設けられ、前記解錠信号が発生しているときは前記パイ
ロット油圧回路を動作可能とし、前記解錠信号が発生し
ていないときは前記パイロット油圧回路を動作不能とす
る盗難防止用の錠手段とを備え、前記パイロット油圧回
路は前記パイロット一次圧を一定に保つパイロットリリ
ーフ弁を含み、前記錠手段はこのパイロットリリーフ弁
に設けられ、前記解錠信号が発生していないときはパイ
ロットリリーフ弁の設定圧を下げるリリーフ圧操作手段
であるものとする。
【0028】これにより上記(1)で述べたように、盗
難を防止する能力が高く、安全性も高く、かつ盗人に発
見されにくい箇所に簡単に設置できるものとなる。
【0029】(3)更に、上記目的を達成するため、本
発明は、原動機により駆動される主油圧ポンプと、この
主油圧ポンプから吐出される圧油により駆動される複数
のアクチュエータと、前記主油圧ポンプから前記複数の
アクチュエータにそれぞれ供給される圧油の流量を制御
する複数の主制御弁とを含む主油圧回路と;前記原動機
により駆動されるパイロット油圧ポンプを含み、このパ
イロット油圧ポンプにより生成されるパイロット一次圧
を用いて前記主油圧回路を制御するパイロット油圧回路
と;を含む油圧系統を備えた油圧機械の盗難防止装置に
おいて、コード入力手段と、前記コード入力手段に所定
のコードが入力されると、解錠信号を発生する解錠電子
回路と、前記油圧系統のうち前記パイロット油圧回路に
設けられ、前記解錠信号が発生しているときは前記パイ
ロット油圧回路を動作可能とし、前記解錠信号が発生し
ていないときは前記パイロット油圧回路を動作不能とす
る盗難防止用の錠手段とを備え、前記主油圧回路は、前
記主油圧ポンプの吐出圧力の上限を規制するメインリリ
ーフ弁を含み、前記パイロット油圧回路は、前記メイン
リリーフ弁の操作油圧部にパイロット圧を導く制御回路
であり、前記錠手段はこの制御回路に設けられ、前記解
錠信号が発生していないときは前記メインリリーフ弁の
設定圧を下げるよう前記操作油圧部を作動させるものと
する。
【0030】これにより上記(1)で述べたように、盗
難を防止する能力が高く、安全性も高く、かつ盗人に発
見されにくい箇所に簡単に設置できるものとなる。
【0031】(4)また、上記目的を達成するため、本
発明は、原動機により駆動される主油圧ポンプと、この
主油圧ポンプから吐出される圧油により駆動される複数
のアクチュエータと、前記主油圧ポンプから前記複数の
アクチュエータにそれぞれ供給される圧油の流量を制御
する複数の主制御弁とを含む主油圧回路と;前記原動機
により駆動されるパイロット油圧ポンプを含み、このパ
イロット油圧ポンプにより生成されるパイロット一次圧
を用いて前記主油圧回路を制御するパイロット油圧回路
と;を含む油圧系統を備えた油圧機械の盗難防止装置に
おいて、コード入力手段と、前記コード入力手段に所定
のコードが入力されると、解錠信号を発生する解錠電子
回路と、前記油圧系統のうち前記パイロット油圧回路に
設けられ、前記解錠信号が発生しているときは前記パイ
ロット油圧回路を動作可能とし、前記解錠信号が発生し
ていないときは前記パイロット油圧回路を動作不能とす
る盗難防止用の錠手段と、オペレータの操作でロック状
態を設定するかどうかを指示するロック入力手段とを備
え、前記解錠電子回路は、前記原動機の始動及び停止を
制御するキースイッチをOFFにしたとき、前記ロック
入力手段がロック状態の設定を指示しているときはロッ
ク状態を設定して解錠電子回路をシステムダウンさせ、
前記ロック入力手段がロック状態の設定を指示していな
いときはアンロック状態を設定して解錠電子回路をシス
テムダウンさせる第1解錠制御手段と、前記ロック状態
が設定されたときは前記キースイッチがONになりかつ
前記コード入力手段に所定のコードが入力されたときの
み前記解錠信号を発生し、前記アンロック状態が設定さ
れたときは前記キースイッチのONだけで前記解錠信号
を発生する第2解錠制御手段とを有するものとする。
【0032】これにより上記(1)で述べたように、盗
難を防止する能力が高く、安全性も高く、かつ盗人に発
見されにくい箇所に簡単に設置できるものとなる。
【0033】また、油圧機械の停止時、オペレータがキ
ースイッチをOFFすると共にロック入力手段を操作し
てロック状態の設定を指示すると、第1解錠制御手段は
ロック状態を設定してシステムダウンさせ、その後の油
圧機械の始動時、オペレータがキースイッチをONする
と第2解錠制御手段は従来通りコード入力手段に所定の
コードが入力されたときのみ解錠信号を発生し、油圧系
統を動作可能とする。また、油圧機械の停止時、オペレ
ータがキースイッチをOFFにするだけでロック入力手
段よりロック状態の設定を指示しないときは、第1解錠
制御手段はアンロック状態を設定してシステムダウンさ
せ、その後の油圧機械の始動時、第2解錠制御手段はキ
ースイッチのONだけで解錠信号を出力し、油圧系統を
動作可能とする。
【0034】このため、油圧機械の通常の停止時には、
ロック入力手段よりロック状態の設定を指示することで
ロック状態でシステムダウンし、所定のコードを知らな
いものには油圧機械を動かせず、盗難を防止することが
できる。一方、油圧機械の運転と停止を頻繁に繰り返す
作業で一時的に車外で作業する場合や少休憩時には、ロ
ック入力手段よりロック状態の設定を指示せずにシステ
ムダウンし、簡単に運転を再開できる。
【0035】(5)上記(4)において、好ましくは、
本発明の盗難防止装置は、オペレータの操作でオートロ
ックを設定するどうかを指示するオートロック入力手段
を更に備え、前記解錠電子回路は、前記オートロック入
力手段がオートロックの設定を指示していない状態で前
記キースイッチがOFFになるときは前記第1解錠制御
手段によりロック状態またはアンロック状態を設定して
解錠電子回路をシステムダウンさせ、前記オートロック
入力手段がオートロックの設定を指示している状態で前
記キースイッチがOFFになるときには常にロック状態
を設定して解錠電子回路をシステムダウンさせる第3解
錠制御手段を更に有する。
【0036】このようにオートロック入力手段と第3解
錠制御手段を設けることにより、オートロック入力手段
でオートロックの設定を指示しておくと、油圧機械の停
止時、オペレータがキースイッチをOFFしたときロッ
ク入力手段の操作状態に係わらず第3解錠制御手段はロ
ック状態を設定してシステムダウンさせ、その後の油圧
機械の始動時、オペレータがキースイッチをONすると
第2解錠制御手段は従来通り所定のコードが入力された
ときのみ油圧系統を動作可能とするオートロックモード
が設定される。
【0037】一方、オートロック入力手段でオートロッ
クの設定を指示しないでおくと、油圧機械の停止時、オ
ペレータがキースイッチをOFFしたとき、上記第1解
錠制御手段が作動してロック入力手段の操作状態に応じ
てロック状態またはアンロック状態を設定し、ロック入
力手段でロック状態の設定を指示したときのみ、所定の
コードが入力されると油圧系統を動作可能とするマニュ
アルロックモードが設定される。
【0038】これにより、頻繁に油圧機械の運転と停止
を繰り返す作業現場で油圧機械を使用する場合において
は、オートロック入力手段でオートロックの設定を指示
せず、マニュアルロックモードを設定しておくことによ
り、上記のようにロック入力手段の操作状態に応じてロ
ック状態・アンロック状態を設定してシステムダウンさ
せることができる。一方、このようなマニュアルロック
モードでのロック入力手段によるロック状態・アンロッ
ク状態の切換を必要としない場合や、マニュアルロック
モードでロック入力手段によるロック状態の設定を忘れ
やすいオペレータにとっては、オートロック入力手段で
オートロックの設定を指示してオートロックモードを設
定することにより、従来通りキースイッチOFF時に自
動的にロック状態を設定できる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明する。本発明の第1の実施形態を図1〜図3に
より説明する。図1において、本実施形態の盗難防止装
置が搭載される油圧機械は、一次パイロット圧を作るパ
イロット油圧ポンプ1と、パイロット油圧ポンプ1の吐
出管路に接続され一次パイロット圧を一定に保つパイロ
ットリリーフ弁2と、パイロット油圧ポンプ1によって
作られたパイロット一次圧を用いて主制御弁6を駆動操
作するバルブ操作回路30と備えている。バルブ操作回
路30は、パイロット油圧ポンプ1によって作られたパ
イロット一次圧を伝えるパイロット一次圧配管3,3a
と、パイロット一次圧配管3aに接続され、パイロット
一次圧をパイロット二次圧に変換するパイロット弁装置
4と、パイロット弁装置4に接続され、パイロット二次
圧を主制御弁6に伝えるパイロット二次圧配管5a,5
c;5b,5dとで構成されている。また、主制御弁6
は主油圧ポンプ7と油圧シリンダ8との間に位置し、主
制御弁6により主油圧ポンプ7から油圧シリンダ8に供
給される圧油の流れが切換えられる。主油圧ポンプ7の
圧油供給管路7aには主油圧ポンプ7の最高圧を規制す
るメインリリーフ弁9が接続されている。
【0040】パイロット弁装置4は1対の減圧弁4a,
4bと、この1対の減圧弁4a,4bを操作する手動レ
バー4cとで構成され、主制御弁6はパイロット二次圧
配管5a,5c;5b,5dに接続された油圧駆動部6
a,6bと、油圧駆動部6a,6bにより駆動され、主
油圧ポンプ7と油圧シリンダ8の間の油路を切換えるス
プール6cとで構成されている。
【0041】パイロット油圧ポンプ1によって作られパ
イロットリリーフ弁2によって一定に保たれるパイロッ
ト一次圧は、パイロット一次圧配管3,3aを介して減
圧弁4a,4bに導かれ、オペレータによって手動レバ
ー4cが例えば図示A方向に倒されると減圧弁4aが作
動し、パイロット二次圧配管5a,5cを介して油圧駆
動部6aに手動レバー4cの操作量に応じたパイロット
二次圧が導かれ、主制御弁6のスプール6cは図示C方
向に移動する。このスプール6cの移動により主油圧ポ
ンプ7からの圧油が油圧シリンダ8のボトム側に導か
れ、シリンダロッドが伸び、シリンダロッドに取り付け
られた作業機(後述)が動かされて油圧機械が作動す
る。手動レバー4cが逆にB方向に倒されると減圧弁4
bが作動し、パイロット二次圧配管5b,5dを介して
油圧駆動部6bに手動レバー4cの操作量に応じたパイ
ロット二次圧が導かれ、主制御弁6のスプール6cは図
示D方向に移動し、主油圧ポンプ7からの圧油が油圧シ
リンダ8のロッド側に導かれてシリンダロッドが引き込
まれ、シリンダロッドに取り付けられた作業機が上記と
は反対方向に動かされて油圧機械が作動する。
【0042】図2に油圧系統の全体を示す。図2におい
て、本実施形態の盗難防止装置が搭載される油圧機械
は、主油圧回路162とパイロット油圧回路163とか
らなる油圧系統を備えている。
【0043】主油圧回路162は、エンジン100によ
り駆動される上記の主油圧ポンプ7と、エンジン100
により駆動されるもう1つの主油圧ポンプ107と、こ
れら主油圧ポンプ7,107から吐出される圧油により
駆動される上記の油圧シリンダ8を含む複数のアクチュ
エータ8,150〜154と、主油圧ポンプ7から複数
のアクチュエータ8,150,152,153にそれぞ
れ供給される圧油の流量を制御する上記の主制御弁6、
主制御弁55〜57及び予備の主制御弁58と、主油圧
ポンプ107から複数のアクチュエータ8,150,1
51,154にそれぞれ供給される圧油の流量を制御す
る主制御弁106,155,160,161とで構成さ
れている。109は主油圧ポンプ107のメインリリー
フ弁、107aは主油圧ポンプ107の圧油供給配管で
ある。
【0044】パイロット油圧回路163は、エンジン1
00により駆動される上記のパイロット油圧ポンプ1
と、上記のパイロットリリーフ弁2と、パイロット油圧
ポンプ1により生成されるパイロット一次圧を用いて主
油圧回路162の主制御弁6,106を駆動操作する上
記のバルブ操作回路30と、同様にパイロット油圧ポン
プ1により生成されるパイロット一次圧を用いて主油圧
回路162の主制御弁55,155;56;57;16
0;161を駆動操作するバルブ操作回路31〜35と
で構成されている。
【0045】バルブ操作回路31〜35の構造はバルブ
操作回路30と実質的に同じであり、それぞれパイロッ
ト弁装置4と同様なパイロット弁装置36〜40を備え
ている。
【0046】各パイロット弁装置と主制御弁とのつなが
りは、符号a,b;c,d;e,f;g,h;i,j;
k,lで示されており、パイロット弁装置4は、主制御
弁6だけでなく主制御弁106にもパイロット二次圧配
管5a,5e;5b,5fを介して接続され、パイロッ
ト弁装置4の操作で主油圧ポンプ7,107からの圧油
が合流してアクチュエータ8に供給される。同様に、パ
イロット弁装置36も主制御弁55,155に接続さ
れ、パイロット弁装置36の操作で主油圧ポンプ7,1
07からの圧油が合流してアクチュエータ150に供給
される。
【0047】図3に油圧機械の外観を示す。本実施形態
において、油圧機械は油圧ショベルであり、油圧ショベ
ルは、下部走行体200、上部旋回体201、作業機と
してのフロント202を有し、フロント202は上下動
可能に連結されたブーム203、アーム204、バケッ
ト205で構成されている。下部走行体200は上記の
アクチュエータ(走行モータ)153,154により駆
動される左右のクローラ206(一方のみ図示)を有
し、上部旋回体201内には上記のアクチュエータ15
2(旋回モータ)が内蔵され、上部旋回体201を下部
走行体200に対して旋回駆動する。また、ブーム20
3、アーム204、バケット205はそれぞれ上記のア
クチュエータ(ブームシリンダ)8、アクチュエータ
(アームシリンダ)150、アクチュエータ(バケット
シリンダ)151により上下方向に駆動される。
【0048】図1に戻り、以上のような油圧機械に本実
施形態の盗難防止装置20が設けられている。
【0049】盗難防止装置20は、0〜9までのテンキ
ー21aを含む複数のキーを有するコード入力手段とし
てのキー入力装置21と、キー入力装置21のテンキー
21aが暗証番号の順序で押され、暗証番号に対応する
所定のコードが入力されると、解錠信号としてONの電
気信号を発生する解錠電子回路22と、パイロット油圧
ポンプ1とパイロット弁装置4との間のパイロット一次
圧配管3,3aのうち、複数のバルブ操作回路30〜3
5に対して共通の配管であるパイロット一次圧配管3に
設置された錠手段としてのソレノイドバルブ23とで構
成されている。
【0050】ソレノイドバルブ23は解錠電子回路22
に電気接続されたソレノイド駆動部23aと、ソレノイ
ド駆動部23aにより駆動されるスプール23bとを有
する開閉弁であり、解錠電子回路22からの解錠信号
(ONの電気信号)が発生していないときにはスプール
23bはばね23cの力で図示の閉位置に保たれ、解錠
電子回路22から解錠信号が与えられると、すなわち電
気信号がONになるとソレノイド駆動部23aが作動
し、図示の閉位置から開位置に切換えられる。
【0051】ここで、キー入力装置21及びその信号を
受ける解錠電子回路22はオペレータによって操作・ア
クセスが可能な場所に設置される。
【0052】以上のように構成した本実施形態の盗難防
止装置においては、オペレータがキー入力装置21のテ
ンキー21aを暗証番号の順番で押したときは、解錠電
子回路22に暗証番号(所定のコード)が入力され、解
錠電子回路22はソレノイドバルブ23のソレノイド駆
動部23aに解錠信号(ONの電気信号)を出力してこ
れを通電し、ソレノイドバルブ23のスプール23bを
開位置に動かし、パイロット一次圧配管3を導通状態と
する。このため、パイロット油圧ポンプ1からのパイロ
ット一次圧は遮断されず、パイロット弁装置4の手動レ
バー4cを操作すると、上記の通りパイロット二次圧が
作られて主制御弁6は動かされ、主油圧ポンプ7からブ
ームシリンダ8に圧油が供給される。同時に、図2に示
す主制御弁106も動かされ、主油圧ポンプ107から
ブームシリンダ8に圧油が供給される。これによりブー
ムシリンダ8は駆動され、ブーム203を動かすことが
できる。図2に示す他のパイロット弁装置36〜40を
操作したときも、同様に対応するアクチュエータ150
〜154が駆動され、アーム204、バケット205等
の作業機要素を動かすことができる。
【0053】逆に、キー入力装置21のテンキー21a
が暗証番号の順番で押されなかった場合には、所定のコ
ードが入力されないので、解錠電子回路22は解錠信号
を発生せず、ソレノイドバルブ23はパイロット一次圧
配管3を遮断している。このため、パイロット油圧ポン
プ1からのパイロット一次圧は遮断され、パイロット弁
装置4の手動レバー4cを操作してもパイロット二次圧
は発生せず、主制御弁6,106は動かない。このた
め、ブームシリンダ8は駆動されず、ブーム203は動
かせない。同様に、他のパイロット弁装置、例えば走行
用のパイロット弁装置39,40を操作しても、走行モ
ータ153,154は駆動されず、下部走行体200の
クローラ206は動かせない。
【0054】したがって、本実施形態によれば、キー入
力装置21の暗証番号を知らないものには油圧機械を動
かせず、盗難を防止することができる。
【0055】また、本実施形態では、解錠電子回路22
から発生する解錠信号をONの電気信号とし、このON
の電気信号が発生していないときはソレノイドバルブ2
3はパイロット一次圧配管3を遮断するようにしたの
で、盗人が盗難防止装置20の存在に気がついて、キー
入力装置21や解錠電子回路22等の存在の分かりやす
い部品を破壊しても、パイロット一次圧配管3は遮断さ
れたままとなるので、油圧機械を移動することはでき
ず、盗難を防止できる。
【0056】更に、ソレノイドバルブ23は油圧系統を
遮断する構成なので、燃料漏れに対する安全対策を施す
必要はない。また、ソレノイドバルブ23は小さな部品
であり、かつ実機上に長い経路で存在するパイロット一
次圧配管3のどこか適当な箇所に設ければよいので、盗
人に発見されにくい箇所に簡単に設置することができ
る。更に、パイロット油圧回路の圧力は例えば10Kg
/cm程度と低く、パイロット一次圧配管3の配管径
も細いので、ソレノイドバルブ23を容易に設置するこ
とができる。
【0057】本発明の第2の実施形態を図4により説明
する。本実施形態はバルブ操作回路にパイロット二次圧
側に盗難防止装置の錠手段を設けたものである。図中、
図1に示すものと同等の部材には同じ符号を付してい
る。
【0058】図4において、本実施形態の盗難防止装置
20Aは、パイロット弁装置4と主制御弁6及び主制御
弁106(図2参照)との間の共通のパイロット二次圧
配管5bに設置されたソレノイドバルブ23Aを有して
いる。他の構成は第1の実施形態と同じである。
【0059】以上のように構成した本実施形態の盗難防
止装置においては、オペレータがキー入力装置21のテ
ンキー21aを暗証番号の順番で押したときは、解錠電
子回路22に所定のコードが入力され、解錠電子回路2
2はソレノイドバルブ23Aのソレノイド駆動部23a
に解錠信号(ONの電気信号)を出力してこれを通電
し、ソレノイドバルブ23Aのスプール23bを開位置
に動かし、パイロット二次圧配管5bを導通状態とす
る。このため、パイロット弁装置4からのパイロット二
次圧は遮断されず、パイロット弁装置4の手動レバー4
cをB方向に操作するとパイロット二次圧は主制御弁6
の油圧駆動部6bに伝えられて主制御弁6は動かされ、
主油圧ポンプ7からブームシリンダ8のボトム側に圧油
が供給される。同時に、図2に示す主制御弁106も動
かされ、主油圧ポンプ107からブームシリンダ8のボ
トム側に圧油が供給される。これによりブームシリンダ
8は伸長方向に駆動され、ブーム203を上方へ動かす
ことができる。
【0060】逆に、キー入力装置21のテンキー21a
が暗証番号の順番で押されなかった場合には、解錠電子
回路22に所定のコードが入力されないので、解錠電子
回路22は解錠信号を発生せず、ソレノイドバルブ23
Aはパイロット二次圧配管5bを遮断している。このた
め、パイロット弁装置4からのパイロット二次圧は遮断
され、パイロット弁装置4の手動レバー4cをB方向に
操作しても主制御弁6及び主制御弁106(図2参照)
は動かない。このため、ブームシリンダ8は伸長方向に
駆動されず、ブーム203を上方に動かすことができ
ず、フロント202を図3に示すようなバケット205
が地面に接した状態に保ち、油圧機械の移動を阻止する
ことができる。
【0061】このようにパイロット二次圧を遮断して
も、キー入力装置21のテンキー21aを暗証番号の順
番で押さない限り油圧機械を移動することができず、盗
難を防止することができる。
【0062】従って、本実施形態においても第1の実施
形態と同様な効果が得られる。
【0063】なお、上記実施形態では、ブーム用のバル
ブ操作回路30のブーム上げ側のパイロット二次圧を遮
断したが、走行用のバルブ操作回路34,35の少なく
とも一方の少なくとも前進側のパイロット二次圧を遮断
してもよく、この場合もキー入力装置21のテンキー2
1aを暗証番号の順番で押さない限り油圧機械を移動す
ることができず、盗難を防止することができる。また、
盗難防止能力は劣るが、アームやバケットのバルブ操作
回路に本発明を適用しても良い。
【0064】また、パイロット一次圧を遮断するかパイ
ロット二次圧を遮断するかは、個々の油圧機械によって
パイロット一次圧配管3とパイロット二次圧配管5a,
5bのどちらの方がソレノイドバルブが取り付けやすい
か、あるいは盗人に発見されにくいところに取り付けら
れるかというレイアウト上の理由で、望ましい方の構成
を採用すればよい。
【0065】本発明の第3の実施形態を図5により説明
する。本実施形態は盗難防止装置の錠手段を二重に設け
たものである。図中、図1、図4に示すものと同等の部
材には同じ符号を付している。
【0066】図5において、本実施形態の盗難防止装置
20Bは、複数のバルブ操作回路30〜35(図2参
照)に対して共通の配管であるパイロット一次圧配管3
に設置されたソレノイドバルブ23と、パイロット弁装
置4と主制御弁6及び主制御弁106(図2参照)との
間のパイロット二次圧配管5bに設置されたソレノイド
バルブ23Aの2つのソレノイドバルブを有し、解錠電
子回路22からはこの2つのソレノイドバルブ23,2
3Aに解錠信号が出力される。他の構成は第1の実施形
態と同じである。
【0067】以上のように構成した本実施形態の盗難防
止装置においては、盗人がどちらか一方のソレノイドバ
ルブ23,23Aを発見し、例えば発見したソレノイド
バルブの入側と出側の配管をつなげても、残ったもう一
方のソレノイドバルブが機能を果たし、油圧機械の盗難
を防止することができる。
【0068】従って、本実施形態によれば盗難防止能力
を更に向上することができる。
【0069】なお、本実施形態では錠手段としてのソレ
ノイドバルブを2箇所に設けたが、必要に応じ3箇所又
は3箇所以上に設けても良い。
【0070】本発明の第4の実施形態を図6により説明
する。本実施形態はパイロット圧を遮断せずに油圧系統
の動作を不能とする錠手段の例を示すものである。図
中、図1に示すものと同等の部材には同じ符号を付して
いる。
【0071】図6において、本実施形態の盗難防止装置
20Cは、錠手段として、パイロット一次圧配管3をタ
ンクにつなげる分岐配管3cに設けられたソレノイドバ
ルブ23Cを有し、ソレノイドバルブ23Cは、解錠電
子回路22からの解錠信号(ONの電気信号)が発生し
ていないときに図示の開位置に保たれ、解錠電子回路2
2から解錠信号が与えられると、すなわち電気信号がO
Nになるとソレノイド駆動部23aが作動し、図示の開
位置から閉位置に切換えられる。他の構成は第1の実施
形態と同じである。
【0072】以上のように構成した本実施形態の盗難防
止装置では、解錠電子回路22から解錠信号が発生して
いないときは、ソレノイドバルブ23Cは図示の開位置
にあり、パイロット一次圧配管3はタンクに連通し、パ
イロット一次圧はタンクへ開放されてしまうので、パイ
ロット弁装置4を操作しても、主制御弁6は動かない。
このため、油圧機械の盗難を防止することができる。
【0073】一方、解錠電子回路22から解錠信号が発
生しているときには、ソレノイドバルブ23Cが閉じら
れ、パイロット一次圧配管3とタンクとの連通は遮断さ
れるので、パイロット一次圧が立ち、パイロット弁装置
4によってアクチュエータ8を操作可能となる。
【0074】従って、本実施形態によっても第1の実施
形態と同様な効果が得られる。
【0075】本発明の第5の実施形態を図7により説明
する。本実施形態もパイロット圧を遮断せずに油圧系統
を動作不能とする錠手段の例を示すものである。図中、
図1に示すものと同等の部材には同じ符号を付してい
る。
【0076】図7において、本実施形態の盗難防止装置
20Dは、走行用のバルブ操作回路34における走行前
進側のパイロット二次圧配管5g及び走行後進側のパイ
ロット二次圧配管5i間をつなぐ配管24と、この配管
24に設置されたソレノイドバルブ23Dとを有し、ソ
レノイドバルブ23Dは、解錠電子回路22からの解錠
信号(ONの電気信号)が発生していないときに図示の
開位置に保たれ、解錠電子回路22から解錠信号が与え
られると、すなわち電気信号がONになるとソレノイド
駆動部23aが作動し、図示の開位置から閉位置に切換
えられる。他の構成は第1の実施形態と同じである。
【0077】以上のように構成した本実施形態の盗難防
止装置では、解錠電子回路22から解錠信号が発生して
いないときは、ソレノイドバルブ23Dは図示の開位置
にあり、走行前進側のパイロット二次圧配管5gと走行
後進側のパイロット二次圧配管5iが連通するので、パ
イロット弁装置4を操作しても、主制御弁6は動かな
い。このため、走行モータ153は回転せず、油圧機械
の盗難を防止することができる。
【0078】一方、解錠電子回路22から解錠信号が発
生しているときには、ソレノイドバルブ23Dが閉じら
れ、パイロット二次圧配管5g,5iの連通は遮断され
るので、通常通りパイロット弁装置4によって操作可能
となる。
【0079】従って、本実施形態によっても第1の実施
形態と同様な効果が得られる。
【0080】なお、以上の実施形態では、走行モータ1
53のバルブ操作回路34に本発明を適用し、走行操作
を不能としたが、もう1つの走行モータ154のバルブ
操作回路35に本発明を適用しても良く、また第1の実
施形態と同様、ブーム用のバルブ操作回路30に本発明
を適用しても良い。また、盗難防止能力は低下するが、
アームやバケットのバルブ操作回路に本発明を適用して
も良い。
【0081】本発明の第6の実施形態を図8により説明
する。本実施形態はパイロット油圧回路のバルブ操作回
路以外の部分に本発明を適用したものである。図中、図
1に示すものと同等の部材には同じ符号を付している。
【0082】図8において、主油圧ポンプ7は可変容量
型のポンプであり、その吐出流量は主油圧ポンプ7の斜
板を駆動するアクチュエータ71を含むポンプ制御回路
70により制御される。ポンプ制御回路70は、バルブ
操作回路30のパイロット二次圧配管5a,5bに接続
され、高圧側のパイロット二次圧を検出するシャトル弁
72aと、他のバルブ操作回路31〜35(図2参照)
のパイロット二次圧配管に接続された同様なシャトル弁
(図示せず)と、これらシャトル弁72a,・・・に接
続され、バルブ操作回路30〜35の最高パイロット二
次圧を検出するシャトル弁72b,72c等と、これら
シャトル弁で検出された最高パイロット二次圧を制御圧
としてアクチュエータ71に導く制御配管73とを有し
ている。アクチュエータ71はこれに導かれる制御圧が
高くなるにしたがいポンプ傾転量を増加させ、ポンプ吐
出流量を増大させる。これにより、主油圧ポンプ7の吐
出流量はパイロット二次圧の大きさ(要求流量)に応じ
て増大するようにポジティブ制御される。
【0083】本実施形態の盗難防止装置20Eはこのよ
うなポンプ制御回路70に設けられており、制御配管7
3に設置されたソレノイドバルブ23Eを有している。
他の構成は第1の実施形態と同じである。
【0084】以上のように構成した本実施形態の盗難防
止装置では、解錠電子回路22から解錠信号が発生して
いないときは、ソレノイドバルブ23Eは図示の閉位置
にあり、制御配管73は遮断されているので、例えばパ
イロット弁装置4を操作しても、アクチュエータ71は
作動せず、主油圧ポンプ7の吐出流量は増大しない。こ
のため、油圧機械の盗難を防止することができる。
【0085】一方、解錠電子回路22から解錠信号が発
生しているときには、ソレノイドバルブ23Eは開き、
シャトル弁72a,72b,72c等で検出した最高パ
イロット二次圧が制御圧としてアクチュエータ71に導
かれるので、通常通り主油圧ポンプ7の吐出流量を制御
することが可能となる。
【0086】従って、本実施形態によっても第1の実施
形態と同様な効果が得られる。
【0087】本発明の第7の実施形態を図9により説明
する。本実施形態もパイロット油圧回路のバルブ操作回
路以外の部分に本発明を適用したものである。図中、図
1に示すものと同等の部材には同じ符号を付している。
【0088】図9において、本実施形態の盗難防止装置
20Fは、可変リリーフ弁として構成されたパイロット
リリーフ弁2Fを有し、このパイロットリリーフ弁2F
は、非励磁状態ではばね2aの設定(リリーフ設定圧)
を0にし、励磁されるとばね2aの設定(リリーフ設定
圧)を通常の値にするリリーフ圧操作ソレノイド23F
を有し、解錠電子回路22からの解錠信号はこのソレノ
イド23Fに出力される。他の構成は第1の実施形態と
同じである。
【0089】以上のように構成した本実施形態の盗難防
止装置では、解錠電子回路22から解錠信号が発生して
いないときは、ソレノイド23Fは励磁されないので、
パイロットリリーフ弁2Fの設定圧は0になり、パイロ
ット油圧ポンプ1からの圧油はタンクに落ち、パイロッ
ト一次圧はタンク圧となる。このため、例えばパイロッ
ト弁装置4を操作しても、主制御弁6は動かず、油圧機
械の盗難を防止することができる。
【0090】一方、解錠電子回路22から解錠信号が発
生しているときには、ソレノイド23Fは励磁されるの
で、パイロットリリーフ弁2Fの設定圧は通常の値とな
る。このため、通常の通りパイロット一次圧が立ち、例
えばパイロット弁装置4によってアクチュエータ8を操
作可能となる。
【0091】従って、本実施形態によっても第1の実施
形態と同様な効果が得られる。
【0092】参考例を図10により説明する。本参考例
はパイロット油圧回路でなく主油圧回路に本発明を適用
したものである。図中、図1、図7に示すものと同等の
部材には同じ符号を付している。
【0093】図10において、本参考例の盗難防止装置
20Gは、主油圧ポンプ7の圧油供給管路7aに設置さ
れたソレノイドバルブ23Gを有している。他の構成は
第1の実施形態と同じである。
【0094】以上のように構成した本参考例の盗難防止
装置では、解錠電子回路22から解錠信号が発生してい
ないときは、ソレノイドバルブ23Gは図示の閉位置に
あり、圧油供給管路7aは遮断されているので、例えば
パイロット弁装置39を操作しても、走行モータ153
は作動しない。このため、油圧機械の盗難を防止するこ
とができる。
【0095】一方、解錠電子回路22から解錠信号が発
生しているときには、ソレノイドバルブ23Gは開き、
主油圧ポンプ7から吐出された圧油は通常の通り各アク
チュエータに供給可能となり、例えばパイロット弁装置
39によって走行モータ153を操作可能となる。
【0096】従って、本参考例によっても第1の実施形
態と同様な効果が得られる。
【0097】なお、本参考例では圧油供給管路7aに直
接ソレノイドバルブ23Gを設置したが、ソレノイドバ
ルブを電気油圧変換弁として使用し、圧油供給管路7a
にその電気油圧変換弁の出力パイロット圧で切り換えら
れるパイロット操作式のバルブを設置しても良い。これ
により、高圧で大流量の圧油が流れる圧油供給管路7a
の遮断、連通の切り換えが容易に行えるようになる。
【0098】本発明の第8の実施形態を図11により説
明する。本実施形態は主油圧回路の他の部分に本発明を
適用したものである。図中、図1、図7に示すものと同
等の部材には同じ符号を付している。
【0099】図11において、本実施形態の盗難防止装
置20Hは、可変リリーフ弁としてのメインリリーフ弁
9Hを有し、このメインリリーフ弁9Hは、パイロット
圧が導かれていない状態ではばね9aの設定(リリーフ
設定圧)を通常の値に保ち、パイロット圧が導かれると
ばね9aの設定(リリーフ設定圧)を0にするリリーフ
圧操作油圧部9bを有している。また、盗難防止装置2
0Hは、リリーフ圧操作油圧部9bにパイロット一次圧
を導く制御配管75と、この制御配管75に設置された
ソレノイドバルブ23Hとを有し、ソレノイドバルブ2
3Hは、解錠電子回路22から解錠信号が発生していな
いときは図示の開位置に保たれ、解錠電子回路22から
解錠信号が与えられると、図示の開位置から閉位置に切
換えられる。他の構成は第1の実施形態と同じである。
【0100】以上のように構成した本実施形態の盗難防
止装置では、解錠電子回路22から解錠信号が発生して
いないときは、ソレノイドバルブ23Hは図示の開位置
にあり、パイロット一次圧が操作油圧部9bに導かれる
ので、メインリリーフ弁9Hの設定圧は0になり、メイ
ン油圧ポンプ7からの圧油はタンクに落ちる。このた
め、例えばパイロット弁装置39を操作しても、走行モ
ータ153は作動せず、油圧機械の盗難を防止すること
ができる。
【0101】一方、解錠電子回路22から解錠信号が発
生しているときは、ソレノイドバルブ23Hは閉じ、操
作油圧部9bにはパイロット一次圧は導かれないので、
メインリリーフ弁9Hの設定圧は通常の値となる。この
ため、主油圧ポンプ7から吐出された圧油は通常の通り
各アクチュエータに供給可能となり、例えばパイロット
弁装置39によって走行モータ153を操作可能とな
る。
【0102】従って、本実施形態によっても第1の実施
形態と同様な効果が得られる。
【0103】本発明の第9の実施形態を図12により説
明する。本実施形態はキー入力装置以外のコード入力手
段の例を示すものである。図中、図1に示すものと同等
の部材には同じ符号を付している。
【0104】図12において、本実施形態の盗難防止装
置20Iは、無線により暗証番号が入力される無線受信
機80と、無線受信機80に無線で暗証番号を送信する
無線送信機81とを有し、受信機80に無線で暗証番号
が入力されると解錠電子回路22は解錠信号を発生す
る。送信機81は暗証番号を記憶しておき、オペレータ
が1つのボタン81aを押すとその記憶した暗証番号が
無線で受信機80に送信されるものとする。他の構成は
第1の実施形態と同じである。
【0105】以上のように構成した本実施形態の盗難防
止装置では、送信機81のボタン81aが押されず、受
信機80に暗証番号が送信されていないときは、解錠電
子回路22から解錠信号が発生せず、ソレノイドバルブ
23は図示の閉位置にあり、パイロット一次圧配管3は
遮断されるので、パイロット弁装置4を操作しても、主
制御弁6は動かない。このため、油圧機械の盗難を防止
することができる。
【0106】一方、オペレータが送信機81のボタン8
1aを押すと、送信機81から暗証番号が無線で送信さ
れ、受信機80にその暗証番号が入力される。このた
め、解錠電子回路22から解錠信号が発生し、ソレノイ
ドバルブ23が開き、パイロット弁装置4によってアク
チュエータ8を操作可能となる。
【0107】従って、本実施形態によっても第1の実施
形態と同様な効果が得られる。
【0108】また、本実施形態では、オペレータが暗証
番号を覚えずとも、暗証番号を記憶した送信機81を持
ち歩けばよいので、便利である。また、キー入力装置の
如く、キャブ内の表面に設けずともよく、物陰に設置で
き、盗難防止装置の存在そのものを隠すことができる。
このため、盗難防止能力を一層高めることができる。
【0109】本発明の第10の実施形態を図13により
説明する。本実施形態は、主油圧回路のアクチュエータ
を操作するパイロット弁装置として電気レバーにより操
作される電磁比例減圧弁を用いたものである。図中、図
1に示すものと同等の部材には同じ符号を付している。
【0110】図13において、4Jは電気レバー装置で
あり、電気レバー装置4Jは、手動レバー4cと、手動
レバー4cの変位を検出するポテンショメータ4d,4
eとを有し、ポテンショメータ4d,4eの検出信号は
CPU4fで所定の処理を行った後、電気指令信号とし
て電磁比例減圧弁4g,4hに出力される。電磁比例減
圧弁4g,4hは、パイロット弁装置4の減圧弁4a,
4bに相当するもので、電気指令信号のレベルに応じて
パイロット一次圧を減圧し、パイロット二次圧を生成す
る。このパイロット二次圧はパイロット二次圧配管5
a,5bを介して主制御弁6の油圧駆動部6a,6bに
導かれ、主制御弁6を動かす。他の構成は第1の実施形
態と同じである。
【0111】このように電気レバー装置4Jで電磁比例
減圧弁4g,4hを操作する方式であっても第1の実施
形態と同様に盗難防止装置20を設け、油圧機械の盗難
を防止することができる。
【0112】本発明の第11の実施形態を図14〜図1
7により説明する。本実施形態は、盗難防止装置の盗難
防止能力を損なわず、かつ油圧機械の運転と停止を頻繁
に繰り返す作業では簡単に運転を再開できるようにした
ものである。図中、図1に示すものと同等の部材には同
じ符号を付している。
【0113】図14において、エンジン100にはスタ
ータ102、キースイッチスタートリレー103、バッ
テリ104からなるエンジン始動系101が設けられ、
キースイッチ105をONするとキースイッチスタート
リレー103がONし、スタータ102が回されエンジ
ン100は始動する。
【0114】20Kは本実施形態の盗難防止装置であ
り、盗難防止装置20Kは、キー入力装置21Kと、オ
ートロックスイッチ13と、キースイッチ105、キー
入力装置21K及びオートロックスイッチ13から信号
が送られる解錠電子回路22Kと、パイロット油圧ポン
プ1とパイロット弁装置4との間のパイロット一次圧配
管3に設置された錠手段としてのソレノイドバルブ23
とで構成されている。
【0115】オートロックスイッチ13はオペレータの
操作で選択的にON・OFFするオルタネートのスイッ
チ(切換後の状態を保持するスイッチ)である。キー入
力装置21Kは0〜9までのテンキー21aに加えて、
オペレータの操作で選択的にON・OFFするロックボ
タンとしてのキー(以下、ロックボタンという)21b
を備え、これらが押された情報を解錠電子回路22Kに
送る。テンキー21a及びロックボタン21bはオペレ
ータが押している間のみONになるモーメンタリ作動の
スイッチである。
【0116】解錠電子回路22Kの構成を図15に回路
図で示す。解錠電子回路22Kは、図15に示すよう
に、バッテリ104に接続された電源回路22aと、キ
ースイッチ105、テンキー21a、ロックボタン21
b及びオートロックスイッチ13から信号を入力するC
PU22bと、CPU22bによりON・OFFされ、
ソレノイドバルブ23のソレノイド駆動部23aの作動
を電気的に制御するパワートランジスタ22cと、キー
スイッチ105及びCPU22bからの信号の両方がO
FFになって初めて電源回路22aをOFFにするOR
回路22dと、電源回路22aのOFF時にロックフラ
グ(後述)の状態を記憶しておくEEROM22eとで
構成されている。
【0117】次に、本実施形態の動作を図16及び図1
7により説明する。図16及び図17はCPU22bの
処理機能をフローチャートで示すものである。
【0118】まず、油圧機械が動いている状態から説明
する。
【0119】オペレータがキースイッチ105をOFF
し、図示しないエンジン制御の電気系統をOFFするこ
とでエンジン100を停止させると、キースイッチOF
F(キーオフ)の信号が解錠電子回路22KのCPU2
2bに送られる(手順100)。この時、解錠電子回路
22KのOR回路22dの一方の入力であるキースイッ
チ105からの信号はOFFになるが、CPU22bか
らの信号はONに保たれ、電源回路22aはOFFしな
い。そして、CPU22bはオートロックスイッチ13
の状態を調べ(手順101)、オートロックスイッチ1
3がONならばロックフラグというフラグをONにし
(手順103)、その後OR回路22dに送る信号をO
FFにして電源回路22aをOFFし、解錠電子回路2
2Kのシステムを停止(システムダウン)する(手順1
05)。このとき、パワートランジスタ22cもOFF
し、ソレノイドバルブ23は閉位置に切り換えられる。
一方、ロックフラグの状態は解錠電子回路22KのEE
ROM22eに保管され、システムダウン後も保持され
る。
【0120】次に、オートロックスイッチ13の状態を
調べたときにオートロックスイッチ13がOFFであっ
た場合には、CPU22bはロックボタン21bのON
・OFFを調べ(手順102)、キーオフ後一定時間内
にロックボタン21bが押されれば、ロックフラグをO
Nにして(手順103)システムダウンする。一方、キ
ーオフ後一定時間内にロックボタン21bが押されなけ
れば、ロックフラグをOFFにして(手順104)シス
テムダウンする。
【0121】次に、オペレータが油圧機械を再始動しよ
うとする場合の動作を説明する。
【0122】オペレータがキースイッチ105をONす
ると、図示しないエンジン制御の電気系統がONすると
同時にキースイッチオン(キーオン)の信号が解錠電子
回路22KのCPU22bに送られる(手順110)。
この時、解錠電子回路22KのOR回路22dの一方の
入力であるキースイッチ105からの信号はONになる
ので、電源回路22aはONになる。そして、CPU2
2bはEEROM22eに記憶されたロックフラグの状
態を読み込んでロックフラグの状態を調べ(手順11
1)、ロックフラグがOFFならば直ぐに解錠する(手
順113)。すなわち、パワートランジスタ22cをO
Nし、ソレノイドバルブ23を開位置に切り換える(手
順113)。これによりキースイッチ105を更に回
し、スタートリレー103をONすると、スタータ10
2でエンジン1が始動し、パイロット弁装置4によって
アクチュエータ8が操作可能となる。
【0123】一方、ロックフラグの状態を調べたときに
ロックフラグがONであった場合には、テンキー21a
からの暗証番号の入力を待ち、テンキー21aから暗証
番号の入力があると、CPU22bは入力された番号と
CPU内部メモリに記憶されれた暗証番号とを照合し
(手順112)、両者が一致したときにのみ上記と同じ
解錠の操作を行う。
【0124】以上において、解錠電子回路22KのCP
U22bの図16に示す手順100,102,103,
104,105の機能は、キースイッチ105をOFF
にしたとき、ロックボタン21bがONのときはロック
状態を設定して解錠電子回路22Kをシステムダウンさ
せ、ロックボタン21bがOFFのときはアンロック状
態を設定して解錠電子回路22Kをシステムダウンさせ
る第1解錠制御手段を構成し、解錠電子回路22KのC
PU22bの図17に示す手順111,112,113
の機能は、ロック状態が設定されたときは、キースイッ
チ105がONになりかつキー入力装置21Kに予め定
められた暗証番号(所定のコード)が入力されたときの
み解錠信号を発生し、アンロック状態が設定されたとき
はキースイッチ105のONだけで解錠信号を発生する
第2解錠制御手段を構成する。
【0125】また、解錠電子回路22KのCPU22b
の図16に示す手順101の機能は、オートロックスイ
ッチ13がOFFの状態でキースイッチ105がOFF
になるときは上記第1解錠制御手段によりロック状態ま
たはアンロック状態を設定して解錠電子回路22Kをシ
ステムダウンさせ、オートロックスイッチ13がONの
状態でキースイッチ105がOFFになるときには常に
ロック状態を設定して解錠電子回路22Kをシステムダ
ウンさせる第3解錠制御手段を構成する。
【0126】以上のように構成した本実施形態において
は、頻繁に油圧機械の運転と停止を繰り返す作業現場で
機械を使用する場合は、オペレータはオートロックスイ
ッチ13をOFFしマニュアルロックモードにしてお
く。そして、油圧機械の停止時、オペレータがキースイ
ッチ105をOFFし、その後一定時間内にロックボタ
ン21bを押す(ONする)と、ロック状態でシステム
ダウンし、その後の油圧機械の始動時、オペレータがキ
ースイッチ105をONすると従来通り暗証番号に対し
て入力コードが一致したときのみ油圧機械の作動を可能
とする。また、一時的に車外で作業する場合や少休憩時
には、オペレータはキースイッチ105をOFFにする
だけでロックボタン21bは押さずONしないと、アン
ロック状態でシステムダウンし、その後の油圧機械のの
始動時、キースイッチ105のONだけで油圧機械の作
動を可能にする。このため、通常の油圧機械の停止時に
は、ロックボタン21bを押せば従来通りロック状態で
システムダウンし、暗証番号を知らないものには油圧機
器を始動できず、盗難を防止することができる。油圧機
械の運転と停止を頻繁に繰り返す作業で一時的に車外で
作業する場合や少休憩時には、ロックボタン21bを押
さずにいればアンロック状態のままシステムダウンし、
簡単に運転を再開できる。
【0127】また、マニュアルロックモードでのロック
ボタン21bによるロック状態・アンロック状態の切換
を必要としない場合や、マニュアルロックモードでロッ
クボタン21bによるロック状態の設定を忘れやすいオ
ペレータにとっては、オートロックスイッチ13をON
にしてオートロックモードを設定しておくことにより、
従来通りキースイッチ105のOFFで自動的にロック
状態でシステムダウンでき、暗証番号を知らないものに
は油圧機器を始動できず、盗難を防止することができ
る。
【0128】更に、ロック状態を設定するためのロック
フラグは解錠電子回路22KのEEROM22eに記憶
されているので、盗人がロック状態にある機械を前にし
て、いくらオートロックスイッチ13をいじってもロッ
ク解除には何らの効果もない。よって盗難防止装置その
ものの安全性には全く影響がなく、便利性のみを向上さ
せることができる。
【0129】以上のように本実施形態によれば、盗難を
防止する能力を損なわず、かつ油圧機械の運転と停止を
頻繁に繰り返す作業では簡単に運転を再開することがで
きる。
【0130】また、キースイッチOFF時に直ちにロッ
ク状態になるオートロックモードと、キースイッチOF
F時にロックボタンを押したときのみロック状態となる
マニュアルロックモードが切換えられるので、使用上の
便利性が著しく向上する。
【0131】なお、以上の実施形態では、キー入力装置
以外のコード入力手段として、無線による方式の例を示
したが、コード入力手段はこれらに限るものではなく、
所定のコードが入力できるものであればどのようなもの
でもよい。例えば、キー入力方式でなく、ダイヤル入力
方式、タッチパネル入力方式であってもよい。また、所
定のコードとして、数字の1つ又はそれらの組み合わせ
からなる暗証番号ではなく、例えば、a〜xのアルファ
ベットの1つ又はそれらの組み合わせからなる暗号を入
力してもよい。
【0132】以上説明した如く、本発明によれば、盗難
を防止する能力が高く、安全性も高く、かつ盗人に発見
されにくい箇所に簡単に設置できる盗難防止装置を提供
できる。
【0133】
【発明の効果】本発明によれば、盗難を防止する能力が
高く、安全性も高く、かつ盗人に発見されにくい箇所に
簡単に設置できる油圧機械の盗難防止装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による盗難防止装置を
備えた油圧機械の油圧回路の要部を示す図である。
【図2】図1に示す油圧回路の全体を示す図である。
【図3】盗難防止装置が搭載される油圧機械の代表例で
ある油圧ショベルを示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態による盗難防止装置を
備えた油圧機械の油圧回路を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施形態による盗難防止装置を
備えた油圧機械の油圧回路を示す図である。
【図6】本発明の第4の実施形態による盗難防止装置を
備えた油圧機械の油圧回路を示す図である。
【図7】本発明の第5の実施形態による盗難防止装置を
備えた油圧機械の油圧回路を示す図である。
【図8】本発明の第6の実施形態による盗難防止装置を
備えた油圧機械の油圧回路を示す図である。
【図9】本発明の第7の実施形態による盗難防止装置を
備えた油圧機械の油圧回路を示す図である。
【図10】参考例による盗難防止装置を備えた油圧機械
の油圧回路を示す図である。
【図11】本発明の第8の実施形態による盗難防止装置
を備えた油圧機械の油圧回路を示す図である。
【図12】本発明の第9の実施形態による盗難防止装置
を備えた油圧機械の油圧回路を示す図である。
【図13】本発明の第10の実施形態による盗難防止装
置を備えた油圧機械の油圧回路を示す図である。
【図14】本発明の第11の実施形態による盗難防止装
置を備えた油圧機械の油圧回路を示す図である。
【図15】解錠電子回路の内部構成を示す回路図であ
る。
【図16】油圧機械を停止させるときの解錠電子回路の
処理機能を示すフローチャートである。
【図17】油圧機械を始動させるときの解錠電子回路の
処理機能を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 パイロット油圧ポンプ 2,2F パイロットリリーフ弁 2a ばね 3,3a パイロット一次圧配管 4 パイロット弁装置 4a,4b 減圧弁 4c 手動レバー 4d,4e ポテンションメータ 4f CPU 4g,4h 電磁比例減圧弁 4J 電気レバー装置 5a,5b,5c,5d,5e,5f,5g,5i パ
イロット二次圧配管 6 主制御弁 6a,6b 油圧駆動部 6c スプール 7 主油圧ポンプ 7a 圧油供給管路 8 油圧シリンダ 9,9H メインリリーフ弁 9a ばね 9b リリーフ圧操作油圧部 13 オートロックスイッチ 20,20A〜20I,20K 盗難防止装置 21,21K キー入力装置 21a テンキー 21b キー(ロックボタン) 22,22K 解錠電子回路 22a 電源回路 22b CPU 22c パワートランジスタ 22d OR回路 22e EEROM 23,23A,23C〜23H ソレノイドバルブ 23a ソレノイド駆動部 23b スプール 23c ばね 23F リリーフ圧操作ソレノイド 24 配管 30〜35 バルブ操作回路 36〜40 パイロット弁装置 55〜57 主制御弁 58 予備の主制御弁 70 ポンプ制御回路 71 アクチュエータ 72a,72b,72c シャトル弁 73,75 制御配管 80 無線受信機 81 無線送信機 81a ボタン 100 エンジン 101 エンジン始動系 102 スタータ 103 キースイッチスタートリレー 104 バッテリ 105 キースイッチ 106 主制御弁 107 主油圧ポンプ 107a 圧油供給配管 109 メインリリーフ弁 150〜154 アクチュエータ 155,160,161 主制御弁 162 主油圧回路 163 パイロット油圧回路 200 下部走行体 201 上部旋回体 202 フロント 203 ブーム 204 アーム 205 バケット 206 左右のクローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 東一 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (56)参考文献 特開 平2−132233(JP,A) 実開 平5−92373(JP,U) 実公 平7−19932(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 13/00 B60R 25/00 E02F 9/20 F15B 13/044

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原動機により駆動される主油圧ポンプと、
    この主油圧ポンプから吐出される圧油により駆動される
    複数のアクチュエータと、前記主油圧ポンプから前記複
    数のアクチュエータにそれぞれ供給される圧油の流量を
    制御する複数の主制御弁とを含む主油圧回路と;前記原
    動機により駆動されるパイロット油圧ポンプを含み、こ
    のパイロット油圧ポンプにより生成されるパイロット一
    次圧を用いて前記主油圧回路を制御するパイロット油圧
    回路と;を含む油圧系統を備えた油圧機械の盗難防止装
    置において、 コード入力手段と、 前記コード入力手段に所定のコードが入力されると、解
    錠信号を発生する解錠電子回路と、 前記油圧系統のうち前記パイロット油圧回路に設けら
    れ、前記解錠信号が発生しているときは前記パイロット
    油圧回路を動作可能とし、前記解錠信号が発生していな
    いときは前記パイロット油圧回路を動作不能とする盗難
    防止用の錠手段とを備え、 前記パイロット油圧回路は、前記パイロット一次圧を用
    いて作成した制御圧を前記主ポンプのアクチュエータに
    導き前記主ポンプの吐出流量を制御するポンプ制御回路
    を含み、前記錠手段は前記ポンプ制御回路に設けられ
    前記解錠信号が発生していないときは前記制御圧の伝達
    を遮断し主ポンプのアクチュエータを非作動とすること
    を特徴とする油圧機械の盗難防止装置。
  2. 【請求項2】原動機により駆動される主油圧ポンプと、
    この主油圧ポンプから吐出される圧油により駆動される
    複数のアクチュエータと、前記主油圧ポンプから前記複
    数のアクチュエータにそれぞれ供給される圧油の流量を
    制御する複数の主制御弁とを含む主油圧回路と;前記原
    動機により駆動されるパイロット油圧ポンプを含み、こ
    のパイロット油圧ポンプにより生成されるパイロット一
    次圧を用いて前記主油圧回路を制御するパイロット油圧
    回路と;を含む油圧系統を備えた油圧機械の盗難防止装
    置において、 コード入力手段と、 前記コード入力手段に所定のコードが入力されると、解
    錠信号を発生する解錠電子回路と、 前記油圧系統のうち前記パイロット油圧回路に設けら
    れ、前記解錠信号が発生しているときは前記パイロット
    油圧回路を動作可能とし、前記解錠信号が発生していな
    いときは前記パイロット油圧回路を動作不能とする盗難
    防止用の錠手段とを備え、 前記パイロット油圧回路は前記パイロット一次圧を一定
    に保つパイロットリリーフ弁を含み、前記錠手段はこの
    パイロットリリーフ弁に設けられ、前記解錠信号が発生
    していないときはパイロットリリーフ弁の設定圧を下げ
    るリリーフ圧操作手段であることを特徴とする油圧機械
    の盗難防止装置。
  3. 【請求項3】原動機により駆動される主油圧ポンプと、
    この主油圧ポンプから吐出される圧油により駆動される
    複数のアクチュエータと、前記主油圧ポンプから前記複
    数のアクチュエータにそれぞれ供給される圧油の流量を
    制御する複数の主制御弁とを含む主油圧回路と;前記原
    動機により駆動されるパイロット油圧ポンプを含み、こ
    のパイロット油圧ポンプにより生成されるパイロット一
    次圧を用いて前記主油圧回路を制御するパイロット油圧
    回路と;を含む油圧系統を備えた油圧機械の盗難防止装
    置において、 コード入力手段と、 前記コード入力手段に所定のコードが入力されると、解
    錠信号を発生する解錠電子回路と、 前記油圧系統のうち前記パイロット油圧回路に設けら
    れ、前記解錠信号が発生しているときは前記パイロット
    油圧回路を動作可能とし、前記解錠信号が発生していな
    いときは前記パイロット油圧回路を動作不能とする盗難
    防止用の錠手段とを備え、 前記主油圧回路は、前記主油圧ポンプの吐出圧力の上限
    を規制するメインリリーフ弁を含み、前記パイロット油
    圧回路は、前記メインリリーフ弁の操作油圧部にパイロ
    ット圧を導く制御回路であり、前記錠手段はこの制御回
    路に設けられ、前記解錠信号が発生していないときは前
    記メインリリーフ弁の設定圧を下げるよう前記操作油圧
    部を作動させることを特徴とする油圧機械の盗難防止装
    置。
  4. 【請求項4】原動機により駆動される主油圧ポンプと、
    この主油圧ポンプから吐出される圧油により駆動される
    複数のアクチュエータと、前記主油圧ポンプから前記複
    数のアクチュエータにそれぞれ供給される圧油の流量を
    制御する複数の主制御弁とを含む主油圧回路と;前記原
    動機により駆動されるパイロット油圧ポンプを含み、こ
    のパイロット油圧ポンプにより生成されるパイロット一
    次圧を用いて前記主油圧回路を制御するパイロット油圧
    回路と;を含む油圧系統を備えた油圧機械の盗難防止装
    置において、 コード入力手段と、 前記コード入力手段に所定のコードが入力されると、解
    錠信号を発生する解錠電子回路と、 前記油圧系統のうち前記パイロット油圧回路に設けら
    れ、前記解錠信号が発生しているときは前記パイロット
    油圧回路を動作可能とし、前記解錠信号が発生していな
    いときは前記パイロット油圧回路を動作不能とする盗難
    防止用の錠手段と、 オペレータの操作でロック状態を設定するかどうかを指
    示するロック入力手段とを備え、前記解錠電子回路は、 前記原動機の始動及び停止を制御するキースイッチをO
    FFにしたとき、前記ロック入力手段がロック状態の設
    定を指示しているときはロック状態を設定して解錠電子
    回路をシステムダウンさせ、前記ロック入力手段がロッ
    ク状態の設定を指示していないときはアンロック状態を
    設定して解錠電子回路をシステムダウンさせる第1解錠
    制御手段と、 前記ロック状態が設定されたときは前記キースイッチが
    ONになりかつ前記コード入力手段に所定のコードが入
    力されたときのみ前記解錠信号を発生し、前記アンロッ
    ク状態が設定されたときは前記キースイッチのONだけ
    で前記解錠信号を発生する第2解錠制御手段とを有する
    ことを特徴とする油圧機器の盗難防止装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の油圧機械の盗難防止装置に
    おいて、オペレータの操作でオートロックを設定するど
    うかを指示するオートロック入力手段を更に備え、前記
    解錠電子回路は、前記オートロック入力手段がオートロ
    ックの設定を指示していない状態で前記キースイッチが
    OFFになるときは前記第1解錠制御手段によりロック
    状態またはアンロック状態を設定して解錠電子回路をシ
    ステムダウンさせ、前記オートロック入力手段がオート
    ロックの設定を指示している状態で前記キースイッチが
    OFFになるときには常にロック状態を設定して解錠電
    子回路をシステムダウンさせる第3解錠制御手段を更に
    有することを特徴とする油圧機器の盗難防止装置。
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