JP4488993B2 - 建設作業機の盗難防止装置 - Google Patents

建設作業機の盗難防止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4488993B2
JP4488993B2 JP2005278895A JP2005278895A JP4488993B2 JP 4488993 B2 JP4488993 B2 JP 4488993B2 JP 2005278895 A JP2005278895 A JP 2005278895A JP 2005278895 A JP2005278895 A JP 2005278895A JP 4488993 B2 JP4488993 B2 JP 4488993B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control unit
engine
immobilizer
key
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005278895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007090908A (ja
Inventor
敬典 三浦
厚 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2005278895A priority Critical patent/JP4488993B2/ja
Publication of JP2007090908A publication Critical patent/JP2007090908A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4488993B2 publication Critical patent/JP4488993B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Description

本発明は、例えば不正規のエンジンキーによるエンジンの始動を不可能にしたバックホー等の建設作業機の盗難防止装置に関する。
従来より、車両の盗難防止装置として、不正規のエンジンキーによるエンジンの始動を不可能にする技術として、エンジンキーに組み込んだIDコードと自動車側に記録したIDコードとが一致した場合にのみ、エンジンの始動を可能にするものがあり(例えば、特許文献1〜4参照)、この場合、仮に合鍵を造っても、IDコードが不一致となるため、自動車のエンジンを始動することができなくなる。
他方、バックホー等の建設作業機には、建設作業機を走行させる動力源となるエンジンを備えたものがあり、この種の建設作業機でも、車両の場合と同様の盗難防止機構を組み込むこと考えられ、この場合も、正規のエンジンキーでエンジンを始動操作するときに、エンジンの始動を許容すると共に、不正規のエンジンキーを使用してエンジンを始動操作するときに、エンジンの始動を不能にすることが可能になる。
特開2001−146148号公報 特開平10−82223号公報 特開平10−129421号公報 特開2000−335370号公報
しかし、建設作業機に組み込んだ盗難防止機構が見破られて、メインスッチのスタータ位置とスタータとを、電線等で接続して盗難防止機構が介在しないように短絡した場合等には、盗難防止機構が機能しなくなり、盗難防止を図ることが困難になった。
本発明は上記問題点に鑑み、盗難防止機構の組み込みが見破られたような場合でも、確実に盗難防止を図ることができる建設作業機の盗難防止装置を提供するようにしたものである。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、エンジンキーのIDコードを通信手段によりイモビライザ制御部に送信して、イモビライザ制御部に記録したIDコードと照合し、照合が成立したときに、そのエンジンキーによるエンジンの始動を許可するようにしており、
前記イモビライザ制御部は、エンジンキーでオフ操作した後に建設作業機の通常作業をロックするためのロック信号を電源のオフ信号とは別に前記建設作業機を制御する建設作業機制御手段に出力すると共に、前記IDコードの照合が成立した後に建設作業機の通常作業を許すためのロック解除信号を電源のオン信号とは別に前記建設作業機制御手段に出力するように構成され、
前記建設作業機制御手段は、前記イモビライザ制御部のロック信号が入力されると前記ロック解除信号が入力されるまで、建設作業機の通常作業を不能にすべく前記通常作業のための制御を行わないように当該制御のロックを継続すると共に、ロック解除信号が入力されると建設作業機の通常作業を許すようにロックされていた前記制御解除するように構成されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記建設作業機制御手段は、操作部材の操作に対応して作業装置を動作させる作業装置制御部を有し、前記作業装置制御部は、イモビライザ制御部のロック信号が入力されると作業装置に対する制御を行わないことで当該作業装置の停止動作を継続すると共に、イモビライザ制御部のロック解除信号が入力された際に作業装置に対する制御を開始して当該作業装置の停止動作を解除するように構成されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記建設作業機制御手段は、複数の操作部材が総て中立位置にセットされたときにエンジンの回転をアイドリング回転に保持するオートアイドル制御部を有し、前記オートアイドル制御部は、イモビライザ制御部のロック信号が入力されると前記操作部材の操作に関わらずエンジンの回転が前記アイドリング回転よりも低い回転となる制御を行うと共に、イモビライザ制御部のロック解除信号が入力されると前記操作部材の操作に応じてアイドリング回転よりも低い回転となっているエンジンの回転をアイドリング回転に戻すように構成されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記建設作業機制御手段は、作業装置を動作させる油圧装置に設けたアンロード機構を有し、アンロード機構は、イモビライザ制御部がロック信号を出力してからロック解除信号を出力するまでの間に、作業装置の動作を停止させるべくアンロード動作するように構成されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記イモビライザ制御部によるロック信号の出力は、エンジンキーがキーシリンダから抜かれて、エンジンキーとキーシリンダ側とが通信できなくなったときになすようにした点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記イモビライザ制御部によるロック信号の出力は、エンジンキーがキーシリンダから引き抜かれたことを検出したときになすようにした点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記イモビライザ制御部によるロック信号の出力は、エンジンキーがキーシリンダに対してオフ位置にセットされたことによりなすようにした点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記イモビライザ制御部によるロック解除信号の出力は、エンジンキーがキーシリンダに対してオン位置にセットされた後に、エンジンキーのIDコードとイモビライザ制御部のIDコードとの照合が成立することによりなすようにした点にある。
本発明によれば、盗難防止機構の組み込みが見破られたような場合でも、確実に盗難防止を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、旋回建設作業機として例示するバックホー1は、左右にクローラ走行装置2を有する走行機台3に旋回台4が縦軸回り旋回自在に支持され、この旋回台4の略中央前部のバックホー支持部5にバックホー装置(作業装置)6の下部が支持されている。
前記旋回台4上には、バックホー支持部5の左側に運転部7が形成され、バックホー装置6との間を仕切りかつ運転部7を覆う日除け装置8が装着され、バックホー支持部5の右側に燃料タンク及びオイルタンク等が配置され、これらの後側にパイプ製支持フレーム及びエンジン12が装着されている。燃料タンク及びオイルタンクは本体カバー13で周囲が覆われかつ上方が保護カバーで覆われ、エンジン12は横向きに配置されていて、本体カバー13で前上方が覆われかつ後上方及び後方がボンネット15で包囲されている。
バックホー装置6は、バックホー支持部5にブーム枢支軸17を介して基部が支持されかつブームシリンダ18を介して昇降するブーム19と、このブーム19の先端にアーム枢支軸20を介して支持されかつアームシリンダ21を介して屈伸するアーム22と、このアーム22の先端にバケット枢支軸23を介して支持されかつバケットシリンダ24を介して掻き込み排土動作するバケット(作業具)25とを有する。
前記ブーム19はブーム枢支軸17に支持された基幹ブーム19Aと、この基幹ブーム19Aの先端に中間支軸28を介して縦軸回り揺動自在に連結された中間ブーム19Bと、この中間ブーム19Bの先端に先端支軸29を介して縦軸回り揺動自在に連結された先端ブーム19Cとを有する。基幹ブーム19Aと中間ブーム19Bとの間にオフセットシリンダ30が設けられ、基幹ブーム19Aと先端ブーム19Cとは平行四連リンクを構成するための連係リンクで連結されており、オフセットシリンダ30の作動で、基幹ブーム19Aに対して先端ブーム19C、アーム22及びバケット25を左右にオフセット動作させるようになっている。
前記バックホー1は、エンジン12で多連の油圧ポンプ26を駆動し、オイルタンクのオイルを、制御弁群を介して左右クローラ走行装置2の油圧モータ及び旋回用油圧モータに供給すると共に、前記各油圧シリンダ18、21、24、30及びドーザ用の油圧シリンダ等、各種アクチュエータへ適宜供給可能になっている。従って、エンジン12は、建設作業機を走行させる動力源になっていると共に、各種油圧機器を作動させる動力源になっている。
図2に示すように、ブームシリンダ18はブーム制御用の電磁弁33、上げ用比例電磁弁33A及び下げ用比例電磁弁33Bにより、アームシリンダ21はアーム制御用の電磁弁34、掻き(屈曲)用比例電磁弁34A及びダンプ用比例電磁弁34Bにより、バケットシリンダ24はバケット制御用の電磁弁35、すくい用比例電磁弁35A及びダンプ用比例電磁弁35Bにより、オフセットシリンダ30はオフセット制御用の電磁弁36、右揺動用比例電磁弁36A及び左揺動用比例電磁弁36Bによりそれぞれ制御可能である。制御弁33,34,35,36は、パイロット圧によるパイロット操作式で中立復帰型である。
ブーム制御用の電磁弁33は、上げ用比例電磁弁33Aの上げ用ソレノイド33a、下げ用比例電磁弁33Bの下げ用ソレノイド33bの励磁によって、中立位置から上げ位置及び下げ位置までの任意の位置に操作可能である。アーム制御用の電磁弁34は、掻き(屈曲)用比例電磁弁34Aの掻き(屈曲)用ソレノイド34a、ダンプ用比例電磁弁34Bのダンプ用ソレノイド34bの励磁によって、中立位置から掻き位置及びダンプ位置までの任意の位置に操作可能である。
また、バケット用の電磁弁35は、すくい用比例電磁弁35Aのすくい用ソレノイド35a、ダンプ用比例電磁弁35Bのダンプ用ソレノイド35bの励磁によって、中立位置からすくい位置及びダンプ位置までの任意の位置に操作可能である。オフセット制御用の電磁弁36は、右揺動用比例電磁弁36Aの右揺動用ソレノイド36a、左揺動用比例電磁弁36Bの左揺動用ソレノイド36bの励磁によって、中立位置から左揺動位置及び右揺動位置までの任意の位置に操作可能である。
而して、作業装置6を動作させる油圧装置37が、ブームシリンダ18、アームシリンダ21、バケットシリンダ24、オフセットシリンダ30、ブーム用電磁弁33、アーム用電磁弁34、バケット用電磁弁35、オフセット用電磁弁36及び比例電磁弁33A,33B,34A,34B,35A,35B,36A,36B等により構成されている。
図3は、エンジン12を始動するための電気制御系の構成及び盗難防止装置の構成を示している。図3において、42はメインスイッチ(イグニションスイッチ)で、そのキーシリンダ43の鍵穴44にエンジンキー45を挿入して、オフ位置(OFF)からオン位置(ON)、スタート位置(START)に回動操作できるように構成され、エンジンキー45を挿入してメインスイッチ42をスタート位置にセットして、エンジンキー45から手を離すと、スプリングの力でメインスイッチ42はオン位置に戻るように構成されている。また、メインスイッチ42をスタート位置にセットしたとき、スタータ46がメインスイッチ42を介してバッテリー47に接続されるように構成されている。
エンジンキー45のヘッド部にトランスポンダチップ49が埋め込まれている。エンジンキー45のトランスポンダチップ49は送受信部を有し、トランスポンダチップ49にそのバックホー(建設作業機)1に特有のIDコードが記録されている。
キーシリンダ43にアンテナ51が設けられ、バックホー(建設作業機)1の車体側にイモビライザ制御部52が設けられている。イモビライザ制御部52にIDコードが記録されている。アンテナ51はキーシリンダ3に外嵌状に設けられており、メインスイッチ42のキーシリンダ43にエンジンキー45を差込んで回転させるときに、アンテナ51は、エンジンキー45のトランスポンダチップ49からのIDコードの発信信号を受信し、その受信したIDコードの信号は図示省略のアンプを介してイモビライザ制御部52に入力されるようになっている。
イモビライザ制御部52には、IDコードが記録されており、このIDコードとエンジンキー45のIDコードとを照合し、照合が成立したときに、バッテリー47とスタータ46との間に介在したスタータスイッチ53をオンして、エンジン12の始動を許可し、照合が成立しなかったとき、スタータスイッチ53をオフに保持して、エンジン12の始動を不能にする。
また、イモビライザ制御部52は、エンジンキー45でキーシリンダ43をオフ操作した後にロック信号S1を出力するように構成されている。具体的には、イモビライザ制御部52によるロック信号S1の出力は、エンジンキー45でキーシリンダ43をオフ操作した後にエンジンキー45がキーシリンダ43から抜かれて、エンジンキー45とキーシリンダ43側とが通信できなくなったときになすように構成されている。
イモビライザ制御部52は、エンジンキー45のIDコードとイモビライザ制御部52のIDコードとの照合が成立した後にロック解除信号S2を出力するように構成されている。具体的には、イモビライザ制御部52によるロック解除信号S2の出力は、エンジンキー45がキーシリンダ43に対してオン位置にセットされた後に、エンジンキー45のIDコードとイモビライザ制御部52のIDコードとの照合が成立することによりなすように構成されている。
図3において、56は作業装置6を操作するための操作部材である操作レバーで、例えば運転部7等に左右一対設けられている。58は作業装置制御部であり、CPU等により構成されている。作業装置制御部58は、左右一対の操作レバー(操作部材)56の操作に対応して作業装置6を動作させるものであり、左右一対の操作レバー56(左操作レバー56L,右操作レバー56R)を、中立位置から前後左右に揺動操作することによって、各操作レバー56の操作量に対応して比例電磁弁33A,33B,34A,34B,35A,35B,36A,36Bのソレノイド33a,33b,34a,34b,35a,35b,36a,36bに電流励磁を供給して、ブーム19の昇降動作、アーム22の屈伸動作、バケット25の掻き込み排土動作等を、ブームシリンダ18、アームシリンダ21、バケットシリンダ24、オフセットシリンダ30等を介してなすように構成されている。
即ち、左操作レバー56Lを中立位置より後側に揺動すると、上げソレノイド33aに一定値の励磁電流が間欠的に流れ、デイザー効果によってブーム制御用の電磁弁33のポートが左操作レバー56Lの後側への操作量に応じて流量制御され、その結果ブーム19が左操作レバー56Lの後側への操作量に比例する速さで上昇する。左操作レバー56Lを中立位置より前側に揺動すると、下げソレノイド33bに一定値の励磁電流が間欠的に流れ、デイザー効果によってブーム制御用の電磁弁33のポートが左操作レバー56Lの前側への操作量に応じて流量制御され、その結果ブーム19が操作レバー56Lの前側への操作量に比例する速さで下降する。
また、左操作レバー56Lを中立位置より左側に揺動すると、ダンプ用ソレノイド35bに一定値の励磁電流が間欠的に流れ、デイザー効果によってバケット制御用の電磁弁35のポートが左操作レバー56Lの左側への操作量に応じて流量制御され、その結果バケット25が左操作レバー56Lの左側への操作量に比例する速さでダンプ動作する。左操作レバー56Lを中立位置より右側に揺動すると、すくい用ソレノイド35aに一定値の励磁電流が間欠的に流れ、デイザー効果によってバケット制御用の電磁弁35のポートが左操作レバー56Lの右側への操作量に応じて流量制御され、その結果バケット25が左操作レバー56Lの右側への操作量に比例する速さですくい動作する。
また、右操作レバー56Rを中立位置より後側に揺動すると、掻き(屈曲)用ソレノイド34aに一定値の励磁電流が間欠的に流れ、デイザー効果によってアーム制御用の電磁弁34のポートが右操作レバー56Rの後側への操作量に応じて流量制御され、その結果アーム22が右操作レバー56Rの後側への操作量に比例する速さで掻き(屈曲)動作する。右操作レバー56Rを中立位置より前側に揺動すると、ダンプ用ソレノイド34bに一定値の励磁電流が間欠的に流れ、デイザー効果によってアーム制御用の電磁弁34のポートが右操作レバー56Rの前側への操作量に応じて流量制御され、その結果アーム22が右操作レバー56Rの前側への操作量に比例する速さでダンプ動作する。
また、右操作レバー56Rを中立位置より左側に揺動すると、右揺動用ソレノイド36aに一定値の励磁電流が間欠的に流れ、デイザー効果によってオフセット制御用の電磁弁36のポートが右操作レバー56Rの左側への操作量に応じて流量制御され、その結果ブーム19が右操作レバー56Rの左側への操作量に比例する速さで左側に揺動動作する。右操作レバー56Rを中立位置より右側に揺動すると、左揺動用ソレノイド36bに一定値の励磁電流が間欠的に流れ、デイザー効果によってオフセット制御用の電磁弁36のポートが右操作レバー56Rの右側への操作量に応じて流量制御され、その結果ブーム19が右操作レバー56Rの右側への操作量に比例する速さで右側に揺動動作する。
また、作業装置制御部58は、左右一対の操作レバー56が、総て中立位置にセットされて電磁弁33,34,35,36が中立位置に設定されているときに、後述するオートアイドル制御部61にアイドルリング指令信号S3を出力するように構成されている。
作業装置制御部58は、イモビライザ制御部52からロック信号S1を入力すると、各ソレノイド33a,33b,34a,34b,35a,35b,36a,36bへの励磁電流の供給を停止して、作業装置6が動作を停止するようにロックさせる。また、イモビライザ制御部52からロック解除信号S2を入力すると、作業装置6の動作を許すようにロックを解除する。
即ち、作業装置制御部58に、イモビライザ制御部52のロック信号S1を入力して作業装置6が動作を停止するようにロックするロック機能と、イモビライザ制御部52のロック解除信号S2を入力して作業装置6の動作を許すようにロックを解除するロック解除機能とが具備されている。従って、作業装置制御部58が、イモビライザ制御部52のロック信号S1を入力して、建設作業機1の通常作業を不能にすると共に、ロック解除信号S2を入力して、建設作業機1の通常作業を可能にする建設作業機制御手段の一部とされている。
図3において、バックホー(建設作業機)1に具備したオートアイドル制御システムは、CPU等により構成したオートアイドル制御部61と、アクセルケーブル62を介してガバナレバー63のガバナ位置を変更するオートアイドルモータ64と、アクセルセンサ65と、ガバナレバー63のガバナ位置を検出するガバナセンサ66とを具備している。
ガバナレバー63の最大回転数側の揺動角を、ガバナレバー63のメカ的なエンド位置よりも手前でオートアイドルモータ64で止めるべく制御するようにし、これによりエンジン12の低騒音化をコストアップなしで実現できるようにしている。
即ち、従来は、オートアイドルモータ64を取り付けたときに、ガバナレバー63の最大回転数(max)側の揺動角をボルト等の調整で設定しており、エンジン12の最大馬力を出せる位置を、公差や実車の負荷を考えて設定すると、例えば最大(max)定格の回転数が2200rpmに対して2400rpmとなり、騒音レベルが高くなるという問題があった。そこで、ガバナレバー63の最大回転数側への揺動角を、ガバナレバー63のメカ的なエンド位置よりも手前でオートアイドルモータ64で止めるべく制御するようにしている。このように、メカ的なアクセルレバーのエンドよりも手前であって、ポンプ負荷付けた場合のように負荷がかかっても最大馬力の出力がでる位置で、オートアイドルモータ64を利用して止めることにより、実車に搭載後に各部品のばらつきを吸収してエンジン12の最大回転数を均一に保持することができるようにしている。
従って、オートアイドルモータ64によって、ばらつき(エンジン負荷)に対する調整を行うことができるし、エンジンドロックをオートアイドル信号と連動させてアップすることで、より一層の低騒音化をねらうことができるようになる。また、低温時のアイドルアップを最大値(max)側の設定に対して効かせることで低温時の馬力を確保することができるようになる。その結果、オートアイドルモータ64の使い方を拡大するのみで、低騒音化をコストアップなしで実現することができる。
アクセルセンサ65は、アクセルレバー68の支点部に取り付けてあり、アクセルレバー68の位置をポテンショメータにより回転角として検知し、アクセルレバー68のアクセル位置を示す検知信号をオートアイドル制御部61に出力するようになっている。
オートアイドル制御部61は、作業装置制御部58からアイドリング指令信号S3を入力したとき、その4秒後に、オートアイドルモータ64を駆動して、エンジン12の回転数をアイドリング回転数(例えば1050rpm程度)へ下げるように構成されている。また、オートアイドル制御部61は、作業装置制御部58からのアイドリング指令信号S3の入力が停止したとき、瞬時に、オートアイドルモータ54を駆動して、エンジン12の回転数をアクセルレバー68のアクセル位置に対応する回転数まで上げるように構成されている。
オートアイドル制御部61は、イモビライザ制御部52からロック信号S1を入力したとき、オートアイドルモータ64を駆動して、エンジン12の回転をアイドリング回転よりも低い回転(例えば700rpm程度)へ下げるように構成されている。また、イモビライザ制御部52からロック解除信号S2を入力したとき、オートアイドルモータ64を駆動して、エンジン12の回転を通常に戻すように構成されている。ここで、アイドリング回転よりも低い回転とは、アイドリング回転が1050rpmであるのに対して700rpm程度のエンジン回転であり、エンジン12に少しでも負荷がかかるとエンストを起こして、建設作業機1を走行させたり作業装置6を動かしたりすることができない程度のものをいう。
即ち、オートアイドル制御部61に、イモビライザ制御部52のロック信号S1を入力してエンジン12の回転を前記アイドリング回転よりも低い回転にロックするロック機能と、イモビライザ制御部52のロック解除信号S2を入力してエンジン12の回転を通常に戻すロック解除機能とが具備されている。従って、オートアイドル制御部61が、イモビライザ制御部52のロック信号S1を入力して、建設作業機1の通常作業を不能にすると共に、ロック解除信号S2を入力して、建設作業機1の通常作業を可能にする建設作業機制御手段の一部とされている。
図2において、作業装置6を動作させる油圧装置37にアンロード機構77が設けられている。アンロード機構77は、アンロード弁78とアンロードスイッチ79とを備える。アンロード弁78は、電磁ソレノイド78aを有し、油圧ポンプ26と電磁弁33,34,35,36との間に介在されている。アンロードスイッチ79は、前記イモビライザ制御部52が出力するロック信号S1とロック解除信号S2とを入力し、ロック信号S1を入力したときオフし、ロック解除信号S2を入力したときオンするように構成されている。
その結果、イモビライザ制御部52がロック信号S1を出力してからロック解除信号S2を出力するまでの間に、アンロードスイッチ79がオフ状態に保持されて、電磁ソレノイド78aに励磁電流が供給されなくなり、アンロード機構77は、作業装置6の動作を停止させるべくアンロード動作をする。また、イモビライザ制御部52がロック解除信号S2を出力してからロック信号S1を出力するまでの間に、アンロードスイッチ79がオン状態に保持されて、電磁ソレノイド78aに励磁電流が供給され、アンロード機構77は、作業装置6の動作を可能にさせるべくアンロード動作を停止するように構成されている。従って、アンロード機構77が、イモビライザ制御部52のロック信号S1を入力して、建設作業機1の通常作業を不能にすると共に、ロック解除信号S2を入力して、建設作業機1の通常作業を可能にする建設作業機制御手段の一部とされている。
而して、イモビライザ制御部52のロック信号S1を入力して、バックホー(建設作業機)1の通常作業を不能にすると共に、ロック解除信号S2を入力して、バックホー(建設作業機)1の通常作業を可能にする建設作業機制御手段が、前記作業装置制御部58、オートアイドル制御部61、アンロード機構77により構成されている。
上記実施の形態によれば、オートアイドル制御部61がロックされいない通常の動作状態では、例えば、アクセルレバー68が最大(MAX)になっていても、左右一対の操作レバー56が、総て中立位置にセットされて電磁弁33,34,35,36が中立位置に設定されると、作業装置制御部58からオートアイドル制御部61にアイドルリング指令信号S3が出力される。これにより、その4秒後にオートアイドルモータ54が駆動し、エンジン12の回転数をアイドリング回転に下げる。
また、例えば、アクセルレバー62が最大(MAX)に操作されている状態のとき、操作レバー56のいずれかを中立位置から作業状態に操作すると、作業装置制御部58からオートアイドル制御部61へのアイドルリング指令信号S3の出力が停止する。これにより、オートアイドル制御部61は、ガバナレバー63が最大(MAX)の位置になるまで、オートアイドルモータ64を作動させるので、エンジン12の回転数が瞬時に最高回転数まで上がる。
なお、エンジン12を始動するときには、左右一対の操作レバー56が、総て中立位置にセットされていても、エンジン始動から3.5秒間程度は、アクセルレバー68の位置に対応してエンジン12の回転数が増加し、その後エンジン12の回転数がアイドル回転に下がる。
従って、建設作業機1による作業を中断して、総ての操作レバー56が中立になると、自動的に4秒後にエンジン12の回転がアイドル回転になるため、省エネ、低騒音に役立つ。
エンジン12を始動する場合、イモライザ制御部52では図4のフローチャートに示すように動作し、作業装置制御部58では図5のフローチャートに示すように制御動作をし、オートアイドル制御部61では図6のフローチャートに示すように制御動作をする。
即ち、イモライザ制御部52では、図4に示すように、ステップ1で、エンジンキー45がオフされたかどうかを判別し、オフされていなければ、ステップ2に進み、オフされれば、ステップ7に進む。
ステップ2で、エンジンキー45がオンされたか否かを判別し、エンジンキー45がオンされれば、ステップ3に進み、ステップ3で、エンジンキー45のIDコードを入力し、ステップ4で、イモビライザ制御部52が、予め記憶しているIDコードと、エンジンキー45のIDコードとが一致するか否か照合し、照合が成立すれば、ステップ5に進み、ステップ5で、エンジン始動を許可し、スタータスイッチ53をオンする。これにより、メインスイッチ42をスタート位置にセットしたとき、スタータ46がメインスイッチ42を介してバッテリー47に接続されて、スタータ46が作動し、エンジン12が始動する。また、ステップ5で、ロック解除信号S2を作業装置制御部58、オートアイドル制御部61、アンロード機構77に出力する。
従って、正規のエンジンキー45をメインスイッチ42に挿入して、オフ位置(OFF)からスタート位置(START)に回動操作する(ステップ1)と、スタータ46が作動し、エンジン12が始動する。また、イモビライザ制御部52のIDコードとエンジンキー45のIDコードとの照合が成立することにより、ロック解除信号S2が作業装置制御部58、オートアイドル制御部61、アンロード機構77に出力される。
ステップ4で、イモビライザ制御部52のIDコードとエンジンキー45のIDコードとの照合が成立しなければ、ステップ6でエンジン始動を不許可にし、スタータスイッチ53のオフを保持すると共にロック解除信号S2を出力しない。
従って、不正規のエンジンキー45をメインスイッチ42に挿入して、オフ位置(OFF)からスタート位置(START)に回動操作しても、スタータ46が作動することはなく、エンジン12は始動しない。また、イモビライザ制御部52のIDコードとエンジンキー45のIDコードとの照合が成立しないため、ロック解除信号S2が作業装置制御部58、オートアイドル制御部61、アンロード機構77に出力されることもなく、作業装置制御部58及びオートアイドル制御部61はロックされたままであり、アンロード機構77はアンロード状態に保持されたままである。
一方、ステップ1で、エンジンキー45がオフされたと判別すれば、ステップ1からステップ7に進み、ステップ7でエンジンキー45とキーシリンダ43側とが通信できなくなった否かを判別し、通信できなくなれば、キーシリンダ43からエンジンキー45が抜かれたものと判断して、ロック信号S1を作業装置制御部58、オートアイドル制御部61、アンロード機構77に出力する。従って、キーシリンダ53からエンジンキー45が抜かれた状態になれば、ロック信号S1の出力によって、作業装置制御部58、オートアイドル制御部61が後述の如くロックされ、アンロード機構77がアンロード状態を解除する。
次に、作業装置制御部58の制御動作は、図5に示すように、ステップ11で、イモビライザ制御部52からロック信号S1を入力したか否かを判別し、ロック信号S1を入力すれば、ステップ12に進み、ステップ12で作業装置6の動作を停止させるようにロックする。
ロック信号S1を入力しなければ、ステップ11からステップ13に進み、ステップ13で、イモビライザ制御部52からロック解除信号S2を入力したか否かを判別し、ロック信号S2を入力すれば、ステップ14に進み、作業装置6が動作をするようにロックを解除する。
従って、正規のエンジンキー45がキーシリンダ43に対してオン位置にセットされてエンジンキー45のIDコードとイモビライザ制御部52のIDコードとの照合が成立してから、正規のエンジンキー45がキーシリンダ43から抜かれるまでの間は、作業装置制御部58はロック解除状態を保持し、操作レバー52の操作に対応して作業装置制御部58から各電磁弁33,34,35,36に対応する各ソレノイド33a,33b,34a,34b,35a,35b,36a,36bに励磁電流が供給され、これにより、作業装置6は操作レバー52の操作に応じて動作をする。
また、正規のエンジンキー45がキーシリンダ43から抜かれた後から、正規のエンジンキー45がキーシリンダ43に対してオン位置にセットされてエンジンキー45のIDコードとイモビライザ制御部52のIDコードとの照合が成立するまでの間は、作業装置制御部58はロック状態を保持して、作業装置制御部58から各電磁弁33,34,35,36に対応する各ソレノイド33a,33b,34a,34b,35a,35b,36a,36bに励磁電流が供給されなくなり、これにより、作業装置6は停止状態を保持する。
次に、オートアイドル制御部61の制御動作は、図6に示すように、ステップ21で、イモビライザ制御部52からロック信号S1を入力したか否かを判別し、ロック信号S1を入力すれば、ステップ22に進み、ステップ22でエンジン12の回転をアイドリング回転よりも低い回転にロックする。
ロック信号S1を入力しなければ、ステップ21からステップ23に進み、ステップ23で、イモビライザ制御部52からロック解除信号S2を入力したか否かを判別し、ロック信号S2を入力すれば、ステップ24に進み、作業装置6が動作をするようにロックを解除する。
従って、正規のエンジンキー45がキーシリンダ43に対してオン位置にセットされてエンジンキー45のIDコードとイモビライザ制御部52のIDコードとの照合が成立してから、正規のエンジンキー45がキーシリンダ43から抜かれるまでの間は、オートアイドル制御部61はロック解除状態を保持して、オートアイドル制御部61の制御によりエンジン12は上記の通常の回転動作をする。
また、正規のエンジンキー45がキーシリンダ43から抜かれた後から、正規のエンジンキー45がキーシリンダ43に対してオン位置にセットされてエンジンキー45のIDコードとイモビライザ制御部52のIDコードとの照合が成立するまでの間は、オートアイドル制御部61はロック状態を保持して、エンジン12の回転をアイドリング回転よりも低い回転に保持する。その結果、エンジン12の回転がアイドリング回転よりも低い回転に保持されることによって、エンジン12に負荷をかけるとエンジン12がエンストしてしまい、バックホー1は走行できないし、作業装置6を動かすことができなくなる。
そして、アンロード機構77では、イモビライザ制御部52からロック信号S1を入力すると、アンロードスイッチ79がオフして、アンロード弁78の電磁ソレノイド78aに励磁電流が流れなくなり、アンロード機構77がアンロード状態に保持される。また、イモビライザ制御部52からロック解除信号S2を入力すると、アンロードスイッチ79がオンして、アンロード弁78の電磁ソレノイド78aに励磁電流が流れ、アンロード機構77がアンロード状態から解除される。
従って、正規のエンジンキー45がキーシリンダ43に対してオン位置にセットされてエンジンキー45のIDコードとイモビライザ制御部52のIDコードとの照合が成立してから、正規のエンジンキー45がキーシリンダ43から抜かれるまでの間は、アンロード機構77がアンロード状態から解除され、油圧ポンプ26からアンロード弁78を介して油圧装置37のブームシリンダ18、アームシリンダ21、バケットシリンダ24、オフセットシリンダ30に通常通りに油圧が供給されて、作業装置6が動作可能になる。
而して、不正規のエンジンキー45の使用によって、エンジン12の始動を不許可にすると同時に、仮にエンジン12が始動しても、作業装置制御部58のロックによって、
作業装置6のブーム19、アーム22及びバケット25が動作しなくなり、オートアイドリング制御部61のロックによって、エンジン12の回転がアイドリング回転よりも低い回転に保持され、また、アンロード機構77がアンロード状態に保持されて、油圧が作業装置6の油圧装置37側に供給されなくなる。
従って、イモビライザ制御部52による盗難防止機構が組み込まれていることを見破って、例えば、メインスッチ35のスタート位置とスタータ46との間を電線等で短絡して、盗難防止機構44が動作しないようにした場合でも、作業装置制御部58のロックにより作業装置6は停止状態を保持し、オートアイドリング制御部61のロックによりエンジン12の回転がアイドリング回転よりも低い回転に保持され、アンロード機構77の作動により油圧が作業装置6の油圧装置37側に供給されなくなり、建設作業機1は通常の作業が不能になり、建設作業機1の盗難を確実に防止できる。
図7は他の実施形態を示し、イモビライザ制御部52のロック信号S1を入力して、建設作業機1の通常作業を不能にすると共に、ロック解除信号S2を入力して、建設作業機1の通常作業を可能にする建設作業機制御手段を、干渉回避システムの干渉回避制御部103により構成し、又は前記建設作業機制御手段の一部又は全部を構成するアンロード機構77を、干渉回避システムのアンロード弁99等を利用して構成したものである。
図7において、81はブーム用制御弁、82はアーム用制御弁、83はオフセット用制御弁であり、これら制御弁81,82,83は、パイロット圧によるパイロット操作式で中立復帰型である。
85は操作部材であるブーム用操作レバーで、a方向及びb方向に揺動操作可能であり、a方向の揺動操作によりパイロット圧を発生する第1パイロット弁86と、b方向の揺動操作によりパイロット圧を発生する第2パイロット弁87とを備えている。88は操作部材であるアーム用操作レバーで、c方向及びd方向に揺動操作可能であり、c方向の揺動操作によりパイロット圧を発生する第1パイロット弁89と、d方向の揺動操作によりパイロット圧を発生する第2パイロット弁90とを備えている。91はオフセット用操作ペダルで、e方向及びf方向に揺動操作可能であり、e方向の揺動操作によりパイロット圧を発生する第1パイロット弁92と、f方向の揺動操作によりパイロット圧を発生する第2パイロット弁93とを備えている。
95はブーム上げ電磁弁で、ブーム用制御弁81と第1パイロット弁86との間に介在されている。96はアームダンプ電磁弁で、アーム用制御弁82と第1パイロット弁89との間に介在されている。97はアームかき電磁弁で、アーム用制御弁82と第2パイロット弁90との間に介在されている。98はオフセット左電磁弁で、オフセット用制御弁81と第1パイロット弁92との間に介在されている。
なお、前記制御弁81,82,83、パイロット弁86,87,89,90,92,93、電磁弁95,96,97,98等は、ブームシリンダ18、アームシリンダ21、オフセットシリンダ30と共に、作業装置6を動作させる油圧装置37を構成している。
油圧ポンプ26とパイロット弁86,87,89,90,92,93との間にアンロード弁99が介在されている。アンロード弁99の電磁ソレノイド99aと後述する干渉回避制御部103との間にレバーロックスイッチ101が設けられ、アンロード弁99とレバーロックスイッチ101と干渉回避制御部103と図示省略のロックレバーとにより、アンロード機構77が構成されている。
即ち、図7におけるアンロード機構77は、バックホー1から作業者が降りるとき等に不本意なアクチュエータ作動を生じないように、パイロット弁86,87,89,90,92,93をアンロードするようにしたものであり、運転部7に出入りする通路を遮断するように図示省略のロックレバーが設けられ、このロックレバーを乗り降りの邪魔にならないならないように上方に揺動させておくことにより、前記レバーロックスイッチ101がオフして、アンロード弁99がアンロード状態になり、ロックレバーを下方に戻すことにより、レバーロックスイッチ101がオンして、アンロード弁99のアンロード状態が解除されるように構成されている。
図7に示す干渉回避システムは、マイコン等により構成した干渉回避制御部103を備える。干渉回避制御部103は、ブーム19の揺動角度(昇降角)を検出するブーム角センサ105、アーム22のブーム19先端に対する揺動角度(屈伸角)を検出するアーム角センサ106、先端ブーム19Cの基幹ブーム19Aに対する揺動角度(オフセット角)を検出するオフセット角センサ107からの各検出信号を入力すると共に、図3に示す前記イモビライザ制御部52からのロック信号S1及びロック解除信号S2を入力する。
干渉回避制御部103は、バケット25の先端が予め設定された干渉回避領域に達すると、干渉回避制御部103の出力信号により、ブーム上げ電磁弁95、アームかき電磁弁97、オフセット左電磁弁98及びアームダンプ電磁弁96の電磁ソレノイドを制御し、バケット25が運転部7側に侵入するのを回避するようになっている。
また、ブーム上げ電磁弁95、アームかき電磁弁97、オフセット左電磁弁98及びアームダンプ電磁弁96の電磁ソレノイドのスプールがコンタミ等で固着し、作業装置6が運転部6側に異常侵入すると、干渉回避制御部103が異常侵入を検出し、アンロード弁99の電磁ソレノイド99aへの電流を遮断し、これによりパイロット弁86,87,89,90,92,93をアンロードして、パイロット制御一次圧をタンクに開放する。これにより、パイロット制御系の動作は停止し、バケット25等の運転部7側への異常侵入を回避する。
そして、干渉回避制御部103は、図3に示す前記イモビライザ制御部52からのロック信号S1を入力して、アンロード弁99の電磁ソレノイド99aへの電流を遮断し、これによりパイロット弁86,87,89,90,92,93をアンロードして、パイロット制御一次圧をタンクに開放する。これにより、パイロット制御系の動作は停止し、作業装置6が動作しないようにロックする。また、干渉回避制御部103は、図3に示す前記イモビライザ制御部52からのロック解除信号S1を入力して、前記ロックを解除し、アンロード弁99の電磁ソレノイド99aへの電流の供給を可能にし、これによりブームシリンダ18、アームシリンダ21及びオフセットシリンダ30を通常の動作が可能になるように構成している。
その他の点は前記図1〜図6の実施の形態の場合と同様の構成であり、図示省略しているイモビライザ制御部52等の構成は図3の場合と同じである。
上記実施の形態の場合、正規のエンジンキー45がキーシリンダ43に対してオン位置にセットされてエンジンキー45のIDコードとイモビライザ制御部52のIDコードとの照合が成立してから、正規のエンジンキー45がキーシリンダ43から抜かれるまでの間は、干渉回避制御部103はロック解除状態を保持して、干渉回避制御部103の制御によりアンロード弁99は、上記の如く通常通りにバケット25等の運転部7側への異常侵入を回避するように制御される。
また、正規のエンジンキー45がキーシリンダ43から抜かれた後から、正規のエンジンキー45がキーシリンダ43に対してオン位置にセットされてエンジンキー45のIDコードとイモビライザ制御部52のIDコードとの照合が成立するまでの間は、干渉回避制御部103はロック状態を保持して、アンロード弁99はアンロード状態に保持される。その結果、アンロード弁99の電磁ソレノイド99aへの電流を遮断し、これによりパイロット弁86,87,89,90,92,93をアンロードして、パイロット制御一次圧をタンクに開放する。これにより、パイロット制御系の動作は停止し、作業装置6が動作しないようにロックする。
而して、不正規のエンジンキー45の使用によって、エンジン12の始動を不許可にすると同時に、仮にエンジン12が始動しても、干渉回避制御部103によるアンロード弁99の制御によって、作業装置6のブーム19、アーム22及びバケット25が動作しなくなる。換言すれば、アンロード機構77がアンロード状態に保持されて、油圧が作業装置6の油圧装置37側に供給されなくなる。
従って、イモビライザ制御部52による盗難防止機構が組み込まれていることを見破って、例えば、メインスッチ35のスタート位置とスタータ46との間を電線等で短絡して、イモビライザ制御部52による盗難防止が機能しないようにした場合でも、アンロード機構77の作動により油圧が作業装置6の油圧装置37側に供給されなくなり、建設作業機1は通常の作業が不能になり、建設作業機1の盗難を確実に防止できる。
なお、前記実施の形態では、作業装置6を操作するための操作部材として、左右一対の操作レバー56や操作レバー85,88、オフセット用操作ペダル91を使用しているが、作業装置6を操作するための操作部材は、これらに限定されず、作業装置6を操作するための操作部材を、単数又は複数の操作ボタン、操作スイッチその他で構成するようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、イモビライザ制御部52によるロック信号S1の出力は、エンジンキー45がキーシリンダ43から抜かれて、エンジンキー45とキーシリンダ43側とが通信できなくなったときになすようにしているが、これに代え、イモビライザ制御部52によるロック信号S1の出力を、エンジンキー45がキーシリンダ43から引き抜かれたことをセンサ等で検出したときになすようにしてもよい。また、イモビライザ制御部52によるロック信号S1の出力を、エンジンキー45がキーシリンダ43に対してオフ位置にセットされたことによりなすようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、イモビライザ制御部52によるロック解除信号S2の出力は、エンジンキー45がキーシリンダ43に対してオン位置にセットされた後に、エンジンキー45のIDコードとイモビライザ制御部52のIDコードとの照合が成立することによりなすようにしているが、これに代え、エンジンキー45がキーシリンダ43に接近したときに、エンジンキー45のIDコードとイモビライザ制御部52のIDコードとの照合するようにすると共に、イモビライザ制御部52によるロック解除信号S2の出力を照合が成立することによりなすようにしてもよい。
また、前記図1〜図6の実施の形態では、イモビライザ制御部52のロック信号S1を入力して、バックホー(建設作業機)1の通常作業を不能にすると共に、ロック解除信号S2を入力して、バックホー(建設作業機)1の通常作業を可能にする建設作業機制御手段が、前記作業装置制御部58、オートアイドル制御部61、アンロード機構77により構成されているが、これに代え、イモビライザ制御部52のロック信号S1を入力して、バックホー(建設作業機)1の通常作業を不能にすると共に、ロック解除信号S2を入力して、バックホー(建設作業機)1の通常作業を可能にする建設作業機制御手段を、作業装置制御部58、オートアイドル制御部61、アンロード機構77の何れか1つ又は2つで構成するようにしてもよいし、前記建設作業機制御手段を、作業装置制御部58、オートアイドル制御部61及びアンロード機構77以外のもの、例えばロック信号S1を入力により作業装置6が接地して建設作業機1が走行できなくなるように建設作業機制御手段を構成してもよい。また、ロック信号S1を入力してエンジン12の回転を高速回転に保持する機能を具備させて、建設作業機1の通常走行が不能になるように建設作業機制御手段を構成するようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、建設作業機の盗難防止装置としてバックホーに適用実施しているが、本願発明の盗難防止装置は、バックホーに限定されず、作業用クレーン、ブルトーザその他の建設作業機に使用するようにしてもよい。
本発明の一実施形態を示すバックホーの側面図である。 同油圧装置の油圧回路図である。 同制御系の構成図である。 同フローチャートである。 同フローチャートである。 同フローチャートである。 他の実施形態を示す油圧回路図である。
1 バックホー(建設作業機)
6 バックホー装置(作業装置)
12 エンジン
37 油圧装置
43 キーシリンダ
45 エンジンキー
52 イモビライザ制御部
58 作業装置制御部
61 オートアイドル制御部
77 アンロード機構

Claims (5)

  1. エンジンキー(45)のIDコードを通信手段によりイモビライザ制御部(52)に送信して、イモビライザ制御部(52)に記録したIDコードと照合し、照合が成立したときに、そのエンジンキー(45)によるエンジン(12)の始動を許可するようにしており、
    前記イモビライザ制御部(52)は、エンジンキー(45)でオフ操作した後に建設作業機の通常作業をロックするためのロック信号(S1)を電源のオフ信号とは別に前記建設作業機を制御する建設作業機制御手段(58、61)に出力すると共に、前記IDコードの照合が成立した後に建設作業機の通常作業を許すためのロック解除信号(S2)を電源のオン信号とは別に前記建設作業機制御手段(58、61)に出力するように構成され、
    前記建設作業機制御手段(58、61)は、前記イモビライザ制御部(52)のロック信号(S1)が入力されると前記ロック解除信号(S2)が入力されるまで、建設作業機の通常作業を不能にすべく前記通常作業のための制御を行わないように当該制御のロックを継続すると共に、ロック解除信号(S2)が入力されると建設作業機の通常作業を許すようにロックされていた前記制御解除するように構成されていることを特徴とする建設作業機の盗難防止装置。
  2. 前記建設作業機制御手段は、操作部材(56)の操作に対応して作業装置(6)を動作させる作業装置制御部(58)を有し、
    前記作業装置制御部(58)は、イモビライザ制御部(52)のロック信号(S1)が入力されると作業装置(6)に対する制御を行わないことで当該作業装置(6)の停止動作を継続すると共に、イモビライザ制御部(52)のロック解除信号(S2)が入力された際に作業装置(6)に対する制御を開始して当該作業装置(6)の停止動作を解除するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の建設作業機の盗難防止装置。
  3. 前記建設作業機制御手段は、複数の操作部材(56)が総て中立位置にセットされたときにエンジン(12)の回転をアイドリング回転に保持するオートアイドル制御部(61)を有し、
    前記オートアイドル制御部(61)は、イモビライザ制御部(52)のロック信号(S1)が入力されると前記操作部材(56)の操作に関わらずエンジン(12)の回転が前記アイドリング回転よりも低い回転となる制御を行うと共に、イモビライザ制御部(52)のロック解除信号(S2)が入力されると前記操作部材(56)の操作に応じてアイドリング回転よりも低い回転となっているエンジン(12)の回転をアイドリング回転に戻すように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の建設作業機の盗難防止装置。
  4. 前記イモビライザ制御部(52)によるロック信号(S1)の出力は、エンジンキー(45)がキーシリンダ(43)から抜かれてエンジンキー(45)とキーシリンダ(43)側とが通信できなくなったとき、エンジンキー(45)がキーシリンダ(43)から引き抜かれたことを検出したとき、エンジンキー(45)がキーシリンダ(43)に対してオフ位置にセットされたときのいずれか1つの動作が行われたときになすようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の建設作業機の盗難防止装置。
  5. 前記イモビライザ制御部(52)によるロック解除信号(S2)の出力は、エンジンキー(45)がキーシリンダ(43)に対してオン位置にセットされた後に、エンジンキー(45)のIDコードとイモビライザ制御部(52)のIDコードとの照合が成立することによりなすようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の建設作業機の盗難防止装置。
JP2005278895A 2005-09-26 2005-09-26 建設作業機の盗難防止装置 Active JP4488993B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005278895A JP4488993B2 (ja) 2005-09-26 2005-09-26 建設作業機の盗難防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005278895A JP4488993B2 (ja) 2005-09-26 2005-09-26 建設作業機の盗難防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007090908A JP2007090908A (ja) 2007-04-12
JP4488993B2 true JP4488993B2 (ja) 2010-06-23

Family

ID=37977130

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005278895A Active JP4488993B2 (ja) 2005-09-26 2005-09-26 建設作業機の盗難防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4488993B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5162566B2 (ja) 2009-12-09 2013-03-13 本田技研工業株式会社 船外機の盗難防止装置
JP5266193B2 (ja) 2009-12-09 2013-08-21 本田技研工業株式会社 駆動源搭載機器の盗難防止装置
JP5130279B2 (ja) 2009-12-09 2013-01-30 本田技研工業株式会社 駆動源搭載機器の盗難防止装置
JP5130278B2 (ja) 2009-12-09 2013-01-30 本田技研工業株式会社 駆動源搭載機器の盗難防止装置
JP5227943B2 (ja) 2009-12-09 2013-07-03 本田技研工業株式会社 駆動源搭載機器の盗難防止装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000073411A (ja) * 1998-08-31 2000-03-07 Yutani Heavy Ind Ltd 建設機械の盗難防止装置及び盗難防止システム
JP2004098899A (ja) * 2002-09-10 2004-04-02 Kubota Corp 作業機の盗難防止装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3814908B2 (ja) * 1997-01-08 2006-08-30 日産自動車株式会社 キー挿入検知装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000073411A (ja) * 1998-08-31 2000-03-07 Yutani Heavy Ind Ltd 建設機械の盗難防止装置及び盗難防止システム
JP2004098899A (ja) * 2002-09-10 2004-04-02 Kubota Corp 作業機の盗難防止装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007090908A (ja) 2007-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101464016B1 (ko) 작업 기계
WO2016051929A1 (ja) 建設機械
JP6966224B2 (ja) 建設機械
WO2016092969A1 (ja) 建設機械
JP4488993B2 (ja) 建設作業機の盗難防止装置
JP4271685B2 (ja) 作業車両及び作業車両のエンジン再始動制御方法
JP4443726B2 (ja) 機械のパワー制御システム
JP4879231B2 (ja) バッテリ駆動式建設機械
JP2020100940A (ja) 作業機及び作業機の駆動方法
JP4372073B2 (ja) 建設作業機の盗難防止装置
US20180030691A1 (en) Work vehicle and method of controlling operation
JP6035092B2 (ja) 建設機械の盗難防止装置
CN113454297B (zh) 作业机械
JP3860523B2 (ja) 作業機の盗難防止装置
JP3860524B2 (ja) 作業機の盗難防止装置
JP4236613B2 (ja) 建設機械のキャブ装置
JP2006076479A (ja) 建設機械の盗難防止装置
JP2016061110A (ja) 建設機械
WO2021049418A1 (ja) 建設機械
JP2000064363A (ja) 建設機械の盗難防止装置
JP4184915B2 (ja) 建設機械の盗難防止装置
JP2001316078A (ja) 油圧パワーユニット仕様の作業車両の制御回路
KR101009866B1 (ko) 휠타입 굴삭기의 램실린더 제어장치
JP3437279B2 (ja) 作業車のアクセル位置自動変更構造
JP2007090907A (ja) 建設作業機の盗難防止装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070919

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090723

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090908

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091222

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100330

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100330

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4488993

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140409

Year of fee payment: 4