JP2000073411A - 建設機械の盗難防止装置及び盗難防止システム - Google Patents
建設機械の盗難防止装置及び盗難防止システムInfo
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Abstract
る建設機械の盗難防止装置及び盗難防止システムを提供
する。 【解決手段】 建設機械に割り当てられている識別情報
と入力された識別情報とを照合する照合部4bを有し、
照合結果が一致するときにスタータモータ7を始動させ
ることができるように構成された建設機械の盗難防止装
置であって、照合結果が一致しない場合に、スタータモ
ータ7への通電回路を遮断するとともに、リモコン弁1
2〜15に圧油を供給する回路を遮断する遮断手段4を
備えてなることを特徴とする。
Description
設機械に備えられる盗難防止装置、及び遠隔地にある建
設機械の盗難を防止するための盗難防止システムに関す
るものである。
が小さいため、プラント等の建設中は作業現場に放置さ
れることが多い。また、建設機械はレンタル・リース機
を利用することが多いが所有者が現場に常駐しないこと
もあって管理が不十分でありしばしば盗難が発生してい
る。このような状況から、レンタル・リース会社は多額
の盗難保険に加入しなければならず、管理コストの負担
が増加している。
置をこの種の建設機械にも適用することが検討されてい
る。現在、自動車に搭載されている盗難防止装置として
は、例えば、識別コードを記憶したICをエンジン始動
キーに封入するとともに、自動車本体側に搭載した盗難
防止装置にも同じ識別コードを記憶させ、エンジン始動
キーを差し込んだときにエンジン始動キー側の識別コー
ドをワイヤレスで盗難防止装置側に送信し、両方の識別
コードを照合して照合結果が一致する場合にのみエンジ
ンを始動することができるものが知られている。また、
予め盗難防止装置に設定されている暗証番号を置数キー
を介して入力したときにエンジンを始動させることがで
きるものもある。
自動車用盗難防止装置を建設機械に適用したとしても、
前者の盗難防止装置では、ケーブルを用意しバッテリー
をエンジンのスタータモータに直結すればエンジンを始
動させること可能になってしまう。また、後者の盗難防
止装置では暗証番号が流出することがある。従って、い
ずれの盗難防止装置を採用しても盗難を確実に防止する
ことができないという問題がある。
ては、盗難に対して迅速に対処することができないとい
う問題もある。
ける課題を考慮してなされたものであり、建設機械の盗
難を確実に防止することができ、遠隔地にある建設機械
についても盗難を迅速に防ぐことのできる建設機械の盗
難防止装置及び盗難防止システムを提供するものであ
る。
置の第一の形態は、建設機械に割り当てられている識別
情報と入力された識別情報とを照合する照合手段を有
し、照合結果が一致するときにスタータモータを始動さ
せることができるように構成された建設機械の盗難防止
装置であって、照合結果が一致しない場合に、スタータ
モータへの通電回路を遮断するとともに、少なくとも走
行モータ操作用リモコン弁に圧油を供給する回路を遮断
する遮断手段を備えてなることを要旨とする。
圧油を供給する回路を遮断した際には、油圧ポンプから
吐出される圧油をアンロード弁を通じてタンクに排出さ
せることが好ましい。
形態は、建設機械に割り当てられている識別情報と入力
された識別情報とを照合する照合手段を有し、照合結果
が一致するときにスタータモータを始動させることがで
きるように構成された建設機械の盗難防止装置であっ
て、照合結果が一致しない場合に、スタータモータへの
通電回路を遮断するとともに、エンジンへ燃料を供給す
る供給路を遮断するエンジン停止手段を備えてなること
を要旨とする。
合は、エンジン始動キー側のメモリに記憶された識別情
報と、建設機械本体側のメモリに記憶された識別情報と
を比較することにより行うことができる。
は、スタータモータへの通電回路を遮断するとともに、
リモコン弁に圧油を供給する回路及びエンジンへ燃料を
供給する回路の少なくともいずれか一方を遮断し得る盗
難防止回路を建設機械に搭載し、送信局から出力された
運転停止信号を人工衛星を介して建設機械に送信し、建
設機械に装備された受信装置でその運転停止信号を受信
し、盗難防止回路を動作させる方法を要旨とする。
械の作業領域を予め設定しておき、建設機械の位置をG
PS(Global Positioning System)を用いて測定し、
測定された建設機械の位置が作業領域外であるときに、
運転停止信号を当該建設機械へ送信することが好まし
い。
基づいて本発明を詳細に説明する。
止装置を油圧ショベルに適用した場合の構成を示す回路
図である。
C間で接続パターンを切り換えるキースイッチであり、
端子Aはヒューズ2を介してバッテリ3に接続されてい
る。
あり、エンジン始動キー5に内蔵されたIC5aに記憶
されている油圧ショベルの識別コードと、盗難防止ユニ
ット4のメモリ4aに記憶されている識別コードとを照
合する照合手段としての照合部4bと、その照合部4a
によって制御される電磁リレー4cとを備えている。
ースイッチ1に差し込むことによってバッテリ3から電
源が供給され、IC5aから識別コードを読み出してそ
の読み出した識別コードをワイヤレスで盗難防止ユニッ
ト4に送信するようになっている。
の電磁コイル4c1に電流が流れた場合に閉動作する接
点4c2及び4c3とを備えている。接点4c1の入力
側は端子Cに接続され、出力側はエンジンスタータリレ
ー6の電磁コイル6aに接続されている。その電磁コイ
ル6aに電流が流れると接点6bが閉じてエンジンスタ
ータモータ7が回転する。
列に接続されて自己保持回路を構成しており、入力側は
端子Bに接続され、出力側にはレバーロックリミットス
イッチ8及びレバーロックソレノイド9がその順に直列
に接続されている。なお、レバーロックリミットスイッ
チ8は図2に示すように、レバーLをロック解除位置に
押し下げたときに通電するようになっている。なお、レ
バーLは、オペレータが乗降する際に引き上げると、走
行、旋回、フロントアタッチメント等のすべての操作回
路を遮断して油圧をロックし、身体が操作レバーに触れ
ても機体が動作しないように安全装置として機能し、レ
バーLを押し下げると油圧のロックが解除され、走行、
旋回、フロントアタッチメントの操作が可能になるよう
に構成されている。
と、図1(b)に示す切換弁10がア位置からイ位置に
切り換えられ、イ位置では制御用ポンプ11から吐出さ
れる圧油が、バケット操作用リモコン弁12,ブーム操
作用リモコン弁13,アーム操作用リモコン弁14,走
行モータ操作用リモコン弁15等の各リモコン弁12〜
15に供給される。
バケット操作用リモコン弁12に圧油が供給されている
状態では、操作レバー12aをA方向に操作すると、コ
ントロールバルブ16が中立位置からウ位置に切り換え
られ、油圧ポンプ17から吐出される作動油がバケット
シリンダ18のヘッド側油室18aに導入され、バケッ
ト引き動作が行うことができる。一方、操作レバー12
aをB方向に操作すると、コントロールバルブ16がエ
位置に切り換えられ、作動油がバケットシリンダ18の
ロッド側油室18bに導入され、バケット押し動作を行
うことができる。
作を説明する。
し込まれOFF位置からON位置に回されると、エンジ
ン始動キー5のIC5aに記憶されている識別コードと
盗難防止ユニット4のメモリ4aに記憶されている識別
コードとが照合される。
の電磁コイル4c1が励磁され、接点4c2が閉じるこ
とによってさらに電磁コイル6aが励磁され、接点6b
が閉じてエンジンスタータモータ7が回転する。
し下げるとレバーロックリミットスイッチ8が閉じてレ
バーロックソレノイド9が励磁され、切換弁10をイ位
置に切り換える。それにより、油圧のロックが解除さ
れ、フロントアタッチメント及び走行モータ等を操作す
ることが可能になる。
合、照合部4bは、電磁コイル4c1の接地を遮断して
電磁コイル4c1を励磁させず、従って接点4c2及び
4c3はそれぞれ開いたままとなり、エンジンスタータ
モータ7及びレバーロックソレノイド9へは通電されな
い。
リ3とエンジンスタータモータ7とを直結した場合(図
1中、仮想ラインC参照)、エンジンは始動させること
ができるものの、レバーロックソレノイド9は動作しな
いためア位置を維持し、制御用ポンプ11から吐出され
る圧油はアンロード弁19を通じてタンク20に流れ
る。
ンジン始動キー5に識別コードを記憶させ、エンジン始
動キー5側に記憶された識別コードを、油圧ショベル本
体側に記憶されている識別コードとを照合させ、照合結
果が一致しない場合に、エンジン始動を不可能とすると
ともに、リモコン弁に供給される圧油をアンロードして
すべての油圧操作を不可能にすることを特徴としてい
る。
実施形態を示したものであり、エンジンスタータモータ
回路を遮断するとともに燃料カットを行うものである。
なお、以降の説明において、図1と同じ構成要素につい
ては、同一符号を付してその説明を省略する。
ードが一致しない場合にエンジンスタータモータ7への
通電を遮断する点は図1の構成と同じであるが、第二の
実施形態では電磁コイル4c1を励磁させて接点4c4
を閉動作させている。
ップソレノイド21が励磁され燃料カットが行われる。
すなわち、図示しない燃料カットレバーに連結されてい
るストップレバーをロッドを介してエンジンストップソ
レノイド21に接続し、そのエンジンストップソレノイ
ド21を励磁させてロッドを引っ張ることにより燃料を
カットし、それによってエンジンを強制的に停止させる
ことができる。上記エンジンストップソレノイド21、
ロッド、ストップレバーはエンジン停止手段とみなすこ
とができる。
いて説明する。
分な遠隔地にある油圧ショベルについても衛星を利用し
て盗難を確実に防止できるようにしたものである。
に対して低い軌道を周回する低軌道衛星(高度約800k
m)の商用化が1999年1月頃から開始される予定である。
低軌道であるために小規模で足りるこの低軌道衛星は、
通信コストが安いというメリットがある。
システムの構成を示したものである。同図において、油
圧ショベル等の建設機械の管理者は、パソコン端末21
を備え、このパソコン端末21は例えばインターネット
を介して衛星管理会社22と接続されている。衛星管理
会社22は、衛星地球局23から低軌道衛星24に向け
て信号を送信する。
された信号を中継し、管理対象となる例えば油圧ショベ
ル25a,25b,25cに対して信号の送信を行う。
各油圧ショベルはそれぞれ送受信装置を搭載しており、
油圧ショベルから発信した信号も低軌道衛星24→衛星
地球局23→衛星管理会社22→パソコン端末21に信
号を送信することができるようになっている。
れる盗難防止装置の構成を図5に示す。同図において、
エンジンストップソレノイド21は励磁されたときにエ
ンジンの駆動が可能であり、非励磁のときは燃料をカッ
トしてエンジンをストップさせる。また、リレー30の
電磁コイル30aは通常OFF動作、すなわち非励磁の
状態にあり、接点30b及び30cは通常閉動作してい
る。従ってエンジンスタータモータ7は回転可能であ
り、燃料カットも作動しない。
から油圧ショベルに向けて運転停止信号が送信される
と、運転停止信号はアンテナ31で受信され、衛星通信
ユニット32に与えられる。衛星通信ユニット32のリ
レー制御部32aは、運転停止信号を受けて電磁コイル
30aを励磁する。上記リレー30及び衛星通信ユニッ
ト32は盗難防止回路とみなすことができる。
0cが開きエンジンストップソレノイド21への通電が
絶たれ、それによりエンジンが停止する。また、接点3
0cが開くと同時に設定30bも開き、それによってエ
ンジンスタータモータ7の通電回路も遮断されるため、
エンジン始動も不可能にする。
止をより確実にするための付加することができる油圧ア
ンロード回路である。接点30dは通常閉じており、リ
レー制御部32aが接点30dを開くと、第一の実施形
態で説明したレバーLをロック解除位置に押し下げても
レバーロックリミットスイッチ8が閉じずレバーロック
ソレノイド9はア位置を維持する(図1(b)参照)。
それにより、リモコン弁に供給される圧油がアンロード
され、フロントアタッチメント、走行モータ等を操作す
ることができなくなる。なお、図中、34はキースイッ
チである。
システムでは、建設機械が盗難に遭ったことが判明した
時点で運転停止信号を送信すれば、衛星通信を利用して
遠隔地の油圧ショベルに対しエンジンの始動を不可能に
したり、また、エンジンを停止させたり、さらにまた、
機体の油圧操作ができなくなるように制御することがで
きる。
ば、全地球位置把握システム:GPSと併用することに
より、より高度な盗難防止システムを実現することがで
きる。GPSは、周知のように少なくとも3個の人工衛
星から送信データを地球上の受信機で受信し、それらの
受信データから受信機の3次元位置を測定する高精度の
測位システムである。
動範囲が狭く、大幅に移動した場合はトレーラ等に載せ
られて盗難が行われていると推定することができる。そ
こで、パソコン端末21のディスプレイ上に油圧ショベ
ルが配置される現場の地図を表示させ、その地図上に油
圧ショベルの作業領域を円で表示する。作業領域の入力
は例えば中心点とその半径をキーボードから座標入力し
てもよく、また、タブレット等のポインティングデバイ
スを用いて地図上の任意の範囲を指定するものであって
もよい。
位置を、上記地図上に重ねて表示すれば、管理対象とな
る油圧ショベルの位置が通常の作業領域内にあるかどう
かを確認することができる。作業領域を逸脱した場合
は、警報を鳴らすとともに図5に示した衛星通信ユニッ
ト32に対してエンジン停止信号を送信する。
ルの位置を測定する機能を追加した場合には、油圧ショ
ベルが予め設定された作業領域を逸脱したときに、また
は逸脱しようとするときに油圧ショベルの作動を停止さ
せることができるため、盗難を未然に防ぐことができ
る。
請求項1に係る本発明の盗難防止装置によれば、エンジ
ン始動キーに記憶されている識別コードと建設機械側に
記憶されている識別コードとが一致しないとき、スター
タモータを起動できなくするだけでなくリモコン弁に圧
油を供給する回路を遮断するため、建設機械の盗難を確
実に防止することができる。
タを起動できなくするだけでなくエンジンへ燃料を供給
する供給路を遮断するため、エンジンを確実に停止させ
て盗難を防止することができる。
によれば、建設機械が遠隔地にあっても迅速に衛星通信
を介して建設機械の始動を不可能にしたり、また、作動
を停止させることができる。
るためのレバー配置図である。
である。
略図である。
装置の構成図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 建設機械に割り当てられている識別情報
と入力された識別情報とを照合する照合手段を有し、照
合結果が一致するときにスタータモータを始動させるこ
とができるように構成された建設機械の盗難防止装置で
あって、 照合結果が一致しない場合に、スタータモータへの通電
回路を遮断するとともに、少なくとも走行モータ操作用
リモコン弁に圧油を供給する回路を遮断する遮断手段を
備えてなることを特徴とする建設機械の盗難防止装置。 - 【請求項2】 前記リモコン弁に圧油を供給する回路を
遮断した際に、油圧ポンプから吐出される圧油をアンロ
ード弁を通じてタンクに排出させるように構成してなる
請求項1記載の盗難防止装置。 - 【請求項3】 建設機械に割り当てられている識別情報
と入力された識別情報とを照合する照合手段を有し、照
合結果が一致するときにスタータモータを始動させるこ
とができるように構成された建設機械の盗難防止装置で
あって、 照合結果が一致しない場合に、スタータモータへの通電
回路を遮断するとともに、エンジンへ燃料を供給する供
給路を遮断するエンジン停止手段を備えてなることを特
徴とする建設機械の盗難防止装置。 - 【請求項4】 前記識別情報の照合は、エンジン始動キ
ー側のメモリに記憶された識別情報と、建設機械本体側
のメモリに記憶された識別情報とを比較することに行わ
れる請求項1〜3のいずれかに記載の盗難防止装置。 - 【請求項5】 スタータモータへの通電回路を遮断する
とともに、リモコン弁に圧油を供給する回路及びエンジ
ンへ燃料を供給する回路の少なくともいずれか一方を遮
断し得る盗難防止回路を建設機械に搭載し、 送信局から出力された運転停止信号を人工衛星を介して
前記建設機械に送信し、前記建設機械に装備された受信
装置でその運転停止信号を受信し、前記盗難防止回路を
動作させることを特徴とする建設機械の盗難防止システ
ム。 - 【請求項6】 前記建設機械の作業領域を予め設定し、
前記建設機械の位置をGPSを用いて測定し、測定され
た前記建設機械の位置が前記作業領域外であるときに、
前記運転停止信号を当該建設機械へ送信する請求項5記
載の盗難防止システム。
Priority Applications (8)
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