JPH08301072A - 建設機械の盗難防止装置 - Google Patents

建設機械の盗難防止装置

Info

Publication number
JPH08301072A
JPH08301072A JP11483895A JP11483895A JPH08301072A JP H08301072 A JPH08301072 A JP H08301072A JP 11483895 A JP11483895 A JP 11483895A JP 11483895 A JP11483895 A JP 11483895A JP H08301072 A JPH08301072 A JP H08301072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control device
input
signal
theft
key switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11483895A
Other languages
English (en)
Inventor
Toichi Hirata
東一 平田
Kazuhiro Sunamura
和弘 砂村
Eiji Yonetani
栄二 米谷
Hidefumi Takegahara
秀文 竹ケ原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP11483895A priority Critical patent/JPH08301072A/ja
Publication of JPH08301072A publication Critical patent/JPH08301072A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Burglar Alarm Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 信号線の切断、接続動作による油圧アクチュ
エータの駆動を防ぐことができる建設機械の盗難防止装
置の提供。 【構成】 エンジン1と、スタータモータ5を含むスタ
ータ回路と、スタータモータ5を作動させるキースイッ
チ11と、主油圧ポンプ2と、油圧アクチュエータ7
と、方向切換弁8と、エンジン1の回転数、主油圧ポン
プ2の吐出量を含む車体の動作を制御する車体制御装置
10とを有する油圧ショベルにあって、入力部、判別
部、及び出力部を具備し、判別部が、キースイッチ11
から出力される信号と、入力部から入力される所定の動
作開始指示信号の双方が入力されているかどうか判別
し、双方が入力されていると判別したときに、車体制御
装置15に、駆動を許可する許可信号を出力する盗難防
止制御装置を備えるとともに、車体制御装置15が、許
可信号に応じてのみ駆動する構成にしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベル等の建設
機械に備えられ、当該建設機械の車体の盗難を防止する
盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、この種の従来の建設機械の盗難
防止装置を示す回路図である。この図3に示す建設機械
は、例えば走行車輌である油圧ショベルを示しており、
エンジン1と、このエンジン1を駆動するためのスター
タモータ5を含むスタータ回路と、スタータモータ5を
作動させるキースイッチ11と、エンジン1によって駆
動する主油圧ポンプ2、及びパイロットポンプ3とを備
えている。また、主油圧ポンプ2から吐出される圧油に
よって駆動する油圧アクチュエータ7と、主油圧ポンプ
2から油圧アクチュエータ7に供給される圧油の流れを
制御する方向切換弁8と、パイロットポンプ3から吐出
されるパイロット圧を調整し、方向切換弁8を切換える
圧力信号として出力する油圧パイロット弁9とを備えて
いる。また、エンジン1の駆動を制御するエンジン回転
数制御装置4と、主油圧ポンプ2の押しのけ容積、すな
わち斜板の傾斜角を制御する傾斜角制御装置6とを備え
ている。さらに、上述のキースイッチ11から出力され
る信号に応じて、上記エンジン回転数制御装置4、及び
傾斜角制御装置6を制御する駆動信号を出力する車体制
御装置10と、上述したキースイッチ11等の電源であ
るバッテリ12を備えている。
【0003】そして、当該建設機械の車体の盗難を防止
する盗難防止装置として、例えば、キースイッチ11と
バッテリ12とを接続する回線の途上に、予め定められ
た組合せ符号によってのみ導通状態となる組合せスイッ
チ13を備えている。
【0004】このような建設機械にあっては、組合せス
イッチ13を操作し、キースイッチ11を操作すること
により、スタータモータ5が作動し、併せて、車体制御
装置10が作動する。これにより、車体制御装置10か
らエンジン回転数制御装置4と傾転角制御装置6に駆動
信号が出力され、エンジン1が駆動して回転数が制御さ
れるとともに、主油圧ポンプ2の斜板の傾転角が制御さ
れ、主油圧ポンプ2の押しのけ容積が制御される。上述
したエンジン1の回転に伴って、主油圧ポンプ2及びパ
イロットポンプ3が駆動する。したがって、油圧パイロ
ット弁9を操作することにより、適宜に調整されたパイ
ロット圧が方向切換弁8のパイロット室に与えられ、こ
の方向切換弁8がパイロット弁9の操作量に対応して切
換えられ、主油圧ポンプ2から油圧アクチュエータ7に
圧油が供給され、この油圧アクチュエータ7を伸縮させ
ることができる。
【0005】このように組合せスイッチ13から成る盗
難防止装置を備えた建設機械では、組合せスイッチ13
とキースイッチ11とを併せて操作しなければ、エンジ
ン1、主油圧ポンプ2等を駆動させることができない。
例えば車体を盗もうとする者が、当該油圧ショベルのキ
ースイッチ4に適合するキーを用いて、単にキースイッ
チ11のみを操作しても、この状態では、バッテリ12
とキースイッチ11との間が遮断されていることから、
主油圧ポンプ2の圧油を図示しない走行モータに供給さ
せて車体を構成する図示しない走行体を駆動することが
できない、結局、車体の盗難をおこなうことができな
い。この油圧ショベルの真正のオペレータは、組合せス
イッチ13の予め定められた組合せ符号を知っており、
上述のように組合せスイッチ13とキースイッチ11と
を併せて操作して、この油圧ショベルの走行を含む動作
を実施させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の建設機械の盗難防止装置では、例えば図3の二点鎖
線14で示すように、組合せスイッチ13の前後の信号
線部分を切断し、この切断した信号線どうしを接続し、
この状態でキースイッチ11を操作すると、キースイッ
チ11にバッテリ12の電力が供給されることから、エ
ンジン1が駆動し、これに伴って主油圧ポンプ2、パイ
ロットポンプ3が駆動する。したがって、油圧パイロッ
ト弁9と同等の図示しない走行用のパイロット弁等を操
作することにより、図示しない走行モータが作動し、当
該車体を走行させることができ、盗難を防ぐことができ
なくなる。
【0007】なお、上述した図3に示す従来技術に対応
する公知技術として、特開平2−132233号公報に
記載のものがある。
【0008】本発明は、上記した従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、信号線の切断、
接続動作による油圧アクチュエータの駆動を防ぐことが
できる建設機械の盗難防止装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る発明は、エンジンと、この
エンジンを駆動するためのスタータモータを含むスター
タ回路と、上記スタータモータを作動させるキースイッ
チと、上記エンジンによって駆動する主油圧ポンプと、
この主油圧ポンプから吐出される圧油によって駆動する
油圧アクチュエータと、上記主油圧ポンプから上記油圧
アクチュエータに供給される圧油の流れを制御する方向
切換弁と、上記エンジンの回転数、上記主油圧ポンプの
吐出量を含む車体の動作の制御をおこなう車体制御装置
とを有する建設機械に備えられ、当該建設機械の車体の
盗難を防止する盗難防止装置において、入力部、判別
部、及び出力部を具備し、上記判別部が、上記キースイ
ッチから出力される信号と、上記入力部から入力される
所定の動作開始指示信号の双方が入力されているかどう
か判別し、双方が入力されていると判別したときに、上
記車体制御装置に、駆動を許可する許可信号を出力し、
双方が入力されていないと判別したときに、上記許可信
号を出力しない盗難防止制御装置を備えるとともに、
上記車体制御装置が、上記許可信号に応じてのみ駆動す
る構成にしてある。
【0010】また、本発明の請求項2に係る発明は、上
述した請求項1に係る発明において、 上記スタータ回
路を遮断可能なリレーを備え、上記盗難防止制御装置の
判別部が、上記キースイッチから出力される信号と、上
記入力部から入力される所定の動作開始指示信号の双方
が入力されていると判別したときに、上記リレーを上記
スタータ回路を導通させるように保持し、上記信号の双
方が入力されていないと判別したときに、この盗難防止
制御装置の出力部から上記リレーに、上記スタータ回路
を遮断する信号を出力する構成にしてある。
【0011】また、本発明の請求項3に係る発明は、上
述した請求項1または2に係る発明において、上記エン
ジンによって駆動するパイロットポンプと、このパイロ
ットポンプから出力されるパイロット圧を調整し、上記
方向切換弁を切換える圧力信号として出力する油圧パイ
ロット弁とを備えるとともに、上記パイロットポンプと
上記油圧パイロット弁との連絡を遮断可能な電磁弁を備
え、上記盗難防止制御装置の判別部で、上記キースイッ
チから出力される信号と、上記入力部から入力される所
定の動作開始指示信号の双方が入力されていると判別し
たときに、上記電磁弁を上記パイロットポンプと上記油
圧パイロット弁とを連絡させるように保持し、上記信号
の双方が入力されていないと判別したときに、この盗難
防止制御装置の出力部から上記電磁弁に、上記パイロッ
トポンプと上記油圧パイロット弁との連絡を遮断する信
号を出力する構成にしてある。
【0012】
【作用】本発明の請求項1に係る発明は、キースイッチ
を操作するとともに、盗難防止制御装置の入力部から所
定の動作開始指示信号を入力すると、盗難防止制御装置
の判別部で、キースイッチから出力される信号と、上述
の入力部から入力される所定の動作開始指示信号の双方
が入力されていると判断され、車体制御装置に駆動を許
可する許可信号が出力される。この許可信号により車体
制御装置が駆動し、エンジンの回転数、主油圧ポンプの
吐出量を含む車体の動作の制御をおこなうことができ
る。
【0013】また、キースイッチが操作されたものの、
盗難防止制御装置の入力部から所定の動作開始指示信号
が入力されないと、盗難防止制御装置の判別部で、上記
信号の双方が入力されていないと判別され、車体制御装
置に許可信号が出力されない。これに伴い、車体制御装
置は駆動せず、したがって車体の動作の制御をおこなう
ことができない。仮に、車体を盗もうとする者が、当該
建設機械のキースイッチに適合するキーを所持してお
り、キースイッチを操作しても、油圧アクチュエータを
駆動することができず、車体を走行させることはできな
い。
【0014】また仮に、車体を盗もうとする者が、盗難
防止制御装置付近の信号線を切断し、この切断した信号
線どうしを結線し、キースイッチと車体制御装置とを接
続し、この状態でキースイッチを操作しても、車体制御
装置には盗難防止制御装置からの上述の許可信号が入力
されておらず、この車体制御装置は駆動しない。したが
って、走行モータ等の油圧アクチュエータを駆動するこ
とができず、車体を走行させることはできない。
【0015】本発明の請求項2に係る発明は、請求項1
における動作に加えて、キースイッチの動作と、所定の
動作開始指示信号の入力とがおこなわれると、盗難防止
制御装置の判別部で、キースイッチから出力される信号
と、所定の動作開始指示信号の双方が入力されていると
判別され、これによりリレーがスタータ回路を導通させ
るように保持され、エンジンが駆動する。したがって、
油圧アクチュエータに圧油を供給して、この油圧アクチ
ュエータを駆動することができる。
【0016】また、キースイッチが操作されたものの、
所定の動作開始指示信号が入力されないときは、盗難防
止制御装置における判別により、リレーに、スタータ回
路を遮断する信号が出力され、エンジンの駆動が阻止さ
れる。したがって、仮に車体を盗もうとする者が、当該
建設機械に適合するキーを所持しており、キーをキース
イッチに差し込んで操作しても、油圧アクチュエータを
駆動することができず、車体を走行させることはできな
い。
【0017】本発明の請求項3に係る発明は、請求項1
または2における動作に加えて、キースイッチの操作
と、所定の動作開始指示信号の入力とがおこなわれる
と、盗難防止制御装置の判別部で、キースイッチから出
力される信号と、所定の動作開始指示信号の双方が入力
されていると判別され、これにより電磁弁が、パイロッ
トポンプと油圧パイロット弁とを連絡するように保持さ
れる。したがって、油圧パイロット弁を操作することに
より、パイロットポンプのパイロット圧により方向切換
弁が切換えられ、主油圧ポンプの圧油が方向切換弁を介
して油圧アクチュエータに供給され、この油圧アクチュ
エータを駆動することができる。
【0018】また、キースイッチが操作されたものの、
所定の動作開始指示信号が入力されないときは、盗難防
止制御装置における判別により、パイロットポンプと油
圧パイロット弁との間が電磁弁によって遮断される。し
たがって仮に、車体を盗もうとする者が、当該建設機械
に適合するキーを所持しており、そのキーをキースイッ
チに差し込んで操作し、この状態で油圧パイロット弁を
操作しても、方向切換弁にパイロットポンプのパイロッ
ト圧が与えられることがなく、この方向切換弁が切換え
られることなく中立に保たれ、油圧アクチュエータを駆
動できない。これに伴い、車体を走行させることはでき
ない。
【0019】
【実施例】以下、本発明の建設機械の盗難防止装置の実
施例を図に基づいて説明する。図1は本発明の建設機械
の盗難防止装置の請求項1,4に係る発明に相当する第
1の実施例を示す回路図、図2は本発明の請求項1,
2,3,4に係る発明に相当する第2の実施例を示す回
路図である。これらの図1に示す第1の実施例、図2に
示す第2の実施例とも、例えば油圧ショベルに備えられ
るものである。また、これらの図1,2において、前述
した図3に示したものと同等のものは同じ符号で示して
ある。
【0020】すなわち、図1に示す第1の実施例にあっ
ても、エンジン1と、このエンジン1を駆動するための
スタータモータ5を含むスタータ回路と、スタータモー
タ5を作動させるキースイッチ11と、エンジン1によ
って駆動する可変容量油圧ポンプから成る主油圧ポンプ
2、及びパイロットポンプ3とを備えており、また、主
油圧ポンプ2から吐出される圧油によって駆動するブー
ムシリンダ、アームシリンダ等の油圧アクチュエータ7
と、主油圧ポンプ2から油圧アクチュエータ7に供給さ
れる圧油の流れを制御する方向切換弁8と、パイロット
ポンプ3から吐出されるパイロット圧を調整し、方向切
換弁8を切換える圧力信号として出力する油圧パイロッ
ト弁9とを備えている。また、エンジン1の駆動を制御
するエンジン回転数制御装置4と、主油圧ポンプ2の押
しのけ容積、すなわち斜板の傾斜角を制御する傾斜角制
御装置6と、キースイッチ11等の電源であるバッテリ
12を備えている。これらの構成については、前述した
図3に示す従来技術と同等である。
【0021】また、この第1の実施例にあっても、エン
ジン回転数制御装置4、及び傾転角制御装置6の駆動を
制御する車体制御装置15を備えている。
【0022】この第1の実施例では、特に、入力部16
a、判別部、及び出力部を具備し、上述の判別部が、キ
ースイッチ11から出力される信号と、入力部16aか
ら入力される所定の動作開始指示信号の双方が入力され
ているかどうか判別し、双方が入力されていると判別し
たときに、出力部から車体制御装置15に、駆動を許可
する許可信号を出力し、双方が入力されていないと判別
したときに、上述の許可信号を出力しない盗難防止制御
装置16を備えている。この盗難防止制御装置16の入
力部16aは、例えば10キーの操作により所定の動作
開始指示信号を入力する入力手段から成っている。ま
た、上述の車体制御装置15は、盗難防止制御装置16
から出力される許可信号に応じてのみ駆動する構成にし
てある。
【0023】この第1の実施例では、上述した盗難防止
制御装置16及び車体制御装置15によって盗難防止装
置が構成されている。
【0024】この第1の実施例では、キースイッチ11
を操作するとともに、盗難防止制御装置16の入力部1
6aの10キーの操作により、所定の動作開始指示信号
を入力すると、盗難防止制御装置16の判別部で、キー
スイッチ11から出力される信号と、上述の入力部16
aから入力される所定の動作開始指示信号の双方が入力
されていると判断され、車体制御装置15に駆動を許可
する許可信号が出力される。この許可信号により車体制
御装置15が駆動し、エンジン1の回転数、主油圧ポン
プ2の吐出量を含む車体の動作の制御をおこなうことが
できる。したがって、油圧パイロット弁9を操作するこ
とにより、パイロットポンプ3のパイロット圧が方向切
換弁8のパイロット室に与えられ、この方向切換弁8が
切換えられ、主油圧ポンプ2の圧油が油圧アクチュエー
タ7、及び図示しない走行モータ等の油圧アクチュエー
タに供給され、これらの油圧アクチュエータを駆動さ
せ、図示しないブーム、アーム、バケットの回動による
土砂の掘削動作、旋回体の旋回動作、走行体の走行動作
などを実施させることができる。
【0025】また、キースイッチ11が操作されたもの
の、盗難防止制御装置16の入力部16aから所定の動
作開始指示信号が入力されないと、盗難防止制御装置1
6の判別部で、上記信号の双方が入力されていないと判
別され、車体制御装置15に許可信号が出力されない。
これに伴い、車体制御装置15は駆動せず、車体の動作
の制御をおこなうことができない。したがって仮に、車
体を盗もうとする者が、当該油圧ショベルのキースイッ
チ11に適合するキーを所持しており、キースイッチ1
1を操作しても、入力部16aにおいて入力すべき10
キーの正しい数字は、この油圧ショベルの真正のオペレ
ータだけが知り得るものであり、この車体を盗もうとす
る者は、盗難防止制御装置16の入力部16aから所定
の動作開始指示信号を入力することができない。これに
より、油圧アクチュエータ7を駆動することができず、
車体を走行させることはできない。
【0026】また仮に、車体を盗もうとする者が、盗難
防止制御装置16付近の信号線を切断し、この切断した
信号線どうしを結線し、キースイッチ11と車体制御装
置15とを接続し、この状態でキースイッチ11を操作
しても、車体制御装置15には盗難防止制御装置16か
らの上述の許可信号が入力されておらず、この車体制御
装置15は駆動しない。したがって、油圧アクチュエー
タ7、及び図示しない走行モータ等の油圧アクチュエー
タを駆動することができず、車体を走行させることはで
きない。
【0027】このように構成した第1の実施例では、車
体を盗もうとする者が、当該油圧ショベルのキースイッ
チ11に適合するキーを所持していたとしても、許可信
号が車体制御装置15に入力されず、これにより当該車
体制御装置15が駆動することがなく、上述のように油
圧アクチュエータ7を駆動することができず、当該車体
を走行させることができず、車体を走行させることによ
る盗難を確実に防止することができる。
【0028】また、図2に示す第2の実施例は、特に、
スタータモータ5を含むスタータ回路を遮断可能なリレ
ー17を備えている。また、パイロットポンプ3と油圧
パイロット弁9との連絡を遮断可能な電磁弁18を備え
ている。
【0029】そして、盗難防止制御装置16は、その判
別部が、キースイッチ11から出力される信号と、入力
部16aから入力される所定の動作開始指示信号の双方
が入力されていると判別したときに、上述のリレー17
をスタータ回路を導通させるように保持するとともに、
上述の電磁弁18をパイロットポンプ3と油圧パイロッ
ト弁9とを連絡させるように保持し、また、該判別部
は、キースイッチ11から出力される信号と、入力部1
6aから入力される所定の動作開始指示信号の双方が入
力されていないと判別したときに、この盗難防止制御装
置16の出力部からリレー17に、スタータ回路を遮断
する信号を出力するとともに、該出力部から電磁弁18
に、パイロットポンプ3とパイロット弁9との連絡を遮
断する信号を出力する構成にしてある。その他の構成
は、前述した第1の実施例と同じである。
【0030】このように構成した第2の実施例では、第
1の実施例と同等の動作をおこなうとともに、特に、キ
ースイッチ11の動作と、盗難防止制御装置16の入力
部16aにおける10キーの操作に伴う所定の動作開始
指示信号の入力とがおこなわれると、盗難防止制御装置
16の判別部で、キースイッチ11から出力される信号
と、所定の動作開始指示信号の双方が入力されていると
判別され、これによりリレー17がスタータ回路を導通
させるように保持され、エンジン1が駆動し、これに伴
って主油圧ポンプ2及びパイロットポンプ3が駆動す
る。また、上述の判別に伴って、電磁弁18がパイロッ
トポンプ3と油圧パイロット弁9とを連絡するように保
持され、方向切換弁8の切換え操作が可能となる。
【0031】したがって、油圧パイロット弁9を操作す
ることにより、パイロットポンプ3のパイロット圧によ
り方向切換弁8が切換えられ、主油圧ポンプ2の圧油が
方向切換弁8を介して油圧アクチュエータ7に供給さ
れ、この油圧アクチュエータ7を駆動することができ、
所望の掘削動作などを実施できる。同様にして、図示し
ない走行用の油圧パイロット弁等を操作することによ
り、図示しない走行体の走行等をおこなわせることがで
きる。
【0032】また、キースイッチ11が操作されたもの
の、盗難防止制御装置16における10キーの操作によ
る所定の動作開始指示信号の入力がなされないときに
は、盗難防止制御装置16の判別部における判別によ
り、リレー17に、スタータ回路を遮断する信号が出力
されエンジン1の駆動が阻止されるとともに、電磁弁1
8にパイロットポンプ3と油圧パイロット弁9との連絡
を遮断する信号が出力される。したがって仮に、車体を
盗もうとする者が、当該建設機械に適合するキーを所持
しており、そのキーをキースイッチ11に差し込んで操
作し、この状態で油圧パイロット弁9を操作しても、エ
ンジン1が駆動せず、これに伴って主油圧ポンプ2及び
パイロットポンプ3が駆動しない状態に保たれるととも
に、方向切換弁8が切換えられず中立に保たれ、結局、
油圧アクチュエータ7、及び図示しない走行モータ等の
他のアクチュエータに圧油が供給されることがなく、こ
れらの油圧アクチュエータ7等が作動せず、掘削動作、
旋回動作、走行動作などの当該建設機械に特有の動作を
実施させることができない。すなわち、車体を盗もうと
する者は、当該車体を走行させることができない。
【0033】このように構成した第2の実施例では、第
1の実施例における効果と合わせて、より確実に車体を
走行させることによる盗難を防止することができる。
【0034】なお、上記各実施例では、盗難防止制御装
置16に備えられる入力部16aを、10キーの操作に
より所定の動作開始指示信号を入力する入力手段によっ
て構成してあるが、本発明は、このように入力部16a
を構成することとに限られず、ICカードの挿入により
予め設定される符号あるいは数字に基づく所定の動作開
始指示信号を入力する入力手段によって構成してもよ
く、またキーの挿入操作に伴って所定の動作開始指示信
号をON,OFF信号として入力する入力手段によって
構成してもよい。これらの各構成は、本発明の請求項
5,6に対応するものである。
【0035】また、上記各実施例では、建設機械として
油圧ショベルを挙げたが、本発明は、油圧ショベルに適
用することには限られず、走行機能を有する他の建設機
械にも適用することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る発明は以上のよ
うに構成してあるので、信号線の切断、接続動作による
油圧アクチュエータの駆動を防ぐことができ、車体を走
行させることによる盗難を確実に防止することができ
る。
【0037】本発明の請求項2に係る発明は、請求項1
に係る発明の効果に加えて、車体を盗もうとする者が、
当該建設機械のキースイッチに適合するキーを用いて単
にキースイッチのみを操作しても、エンジンが駆動せ
ず、より確実に車体を走行させることによる盗難を防止
することができる。
【0038】本発明の請求項3に係る発明は、請求項1
または2に係る発明の効果に加えて、車体を盗もうとす
る者が、当該建設機械のキースイッチに適合するキーを
用いて単にキースイッチのみを操作しても、油圧アクチ
ュエータの駆動を制御する方向切換弁を切換えることが
できず、この観点からより確実に車体を走行させること
による盗難を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建設機械の盗難防止装置の第1の実施
例を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す回路図である。
【図3】従来の建設機械の盗難防止装置を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
1 エンジン 2 主油圧ポンプ 3 パイロットポンプ 4 エンジン回転数制御装置 5 スタータモータ 6 傾転角制御装置 7 油圧アクチュエータ 8 方向切換弁 9 油圧パイロット弁 11 キースイッチ 12 バッテリ 15 車体制御装置 16 盗難防止制御装置 16a 入力部 17 リレー 18 電磁弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹ケ原 秀文 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと、このエンジンを駆動するた
    めのスタータモータを含むスタータ回路と、上記スター
    タモータを作動させるキースイッチと、上記エンジンに
    よって駆動する主油圧ポンプと、この主油圧ポンプから
    吐出される圧油によって駆動する油圧アクチュエータ
    と、上記主油圧ポンプから上記油圧アクチュエータに供
    給される圧油の流れを制御する方向切換弁と、上記エン
    ジンの回転数、上記主油圧ポンプの吐出量を含む車体の
    動作の制御をおこなう車体制御装置とを有する建設機械
    に備えられ、当該建設機械の車体の盗難を防止する盗難
    防止装置において、 入力部、判別部、及び出力部を具備し、上記判別部が、
    上記キースイッチから出力される信号と、上記入力部か
    ら入力される所定の動作開始指示信号の双方が入力され
    ているかどうか判別し、双方が入力されていると判別し
    たときに、上記車体制御装置に、駆動を許可する許可信
    号を出力し、双方が入力されていないと判別したとき
    に、上記許可信号を出力しない盗難防止制御装置を備え
    るとともに、 上記車体制御装置が、上記許可信号に応
    じてのみ駆動することを特徴とする建設機械の盗難防止
    装置。
  2. 【請求項2】 上記スタータ回路を遮断可能なリレーを
    備え、 上記盗難防止制御装置の判別部が、上記キースイッチか
    ら出力される信号と、上記入力部から入力される所定の
    動作開始指示信号の双方が入力されていると判別したと
    きに、上記リレーを上記スタータ回路を導通させるよう
    に保持し、上記信号の双方が入力されていないと判別し
    たときに、この盗難防止制御装置の出力部から上記リレ
    ーに、上記スタータ回路を遮断する信号を出力すること
    を特徴とする請求項1記載の建設機械の盗難防止装置。
  3. 【請求項3】 上記エンジンによって駆動するパイロッ
    トポンプと、このパイロットポンプから出力されるパイ
    ロット圧を調整し、上記方向切換弁を切換える圧力信号
    として出力する油圧パイロット弁とを備えるとともに、 上記パイロットポンプと上記油圧パイロット弁との連絡
    を遮断可能な電磁弁を備え、 上記盗難防止制御装置の判別部で、上記キースイッチか
    ら出力される信号と、上記入力部から入力される所定の
    動作開始指示信号の双方が入力されていると判別したと
    きに、上記電磁弁を上記パイロットポンプと上記油圧パ
    イロット弁とを連絡させるように保持し、上記信号の双
    方が入力されていないと判別したときに、この盗難防止
    制御装置の出力部から上記電磁弁に、上記パイロットポ
    ンプと上記油圧パイロット弁との連絡を遮断する信号を
    出力することを特徴とする請求項1または2記載の建設
    機械の盗難防止装置。
  4. 【請求項4】 上記盗難防止制御装置の入力部が、10
    キーの操作により上記所定の動作開始指示信号を入力す
    る入力手段から成ることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の建設機械の盗難防止装置。
  5. 【請求項5】 上記盗難防止制御装置の入力部が、IC
    カードの挿入により上記所定の動作開始指示信号を入力
    する入力手段から成ることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の建設機械の盗難防止装置。
  6. 【請求項6】 上記盗難防止制御装置の入力部が、キー
    の操作により上記所定の動作開始指示信号を入力する入
    力手段から成ることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の建設機械の盗難防止装置。
JP11483895A 1995-05-12 1995-05-12 建設機械の盗難防止装置 Pending JPH08301072A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11483895A JPH08301072A (ja) 1995-05-12 1995-05-12 建設機械の盗難防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11483895A JPH08301072A (ja) 1995-05-12 1995-05-12 建設機械の盗難防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08301072A true JPH08301072A (ja) 1996-11-19

Family

ID=14647974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11483895A Pending JPH08301072A (ja) 1995-05-12 1995-05-12 建設機械の盗難防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08301072A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002081270A1 (en) 2001-04-05 2002-10-17 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Security system of construction machinery
JP2003097338A (ja) * 2001-09-20 2003-04-03 Komatsu Ltd 作業車両の盗難防止装置
US7002465B2 (en) 2001-04-25 2006-02-21 Hitachi Construction Machinery Security system of construction machine
US7019668B2 (en) 1998-08-31 2006-03-28 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Management system for construction machines
JP2015055350A (ja) * 2013-09-13 2015-03-23 ヤンマー株式会社 建設機械
US10465719B2 (en) 2014-12-19 2019-11-05 Hitachi Construction Machinery Tierra Co., Ltd. Construction machine

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7019668B2 (en) 1998-08-31 2006-03-28 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Management system for construction machines
WO2002081270A1 (en) 2001-04-05 2002-10-17 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Security system of construction machinery
US7002465B2 (en) 2001-04-25 2006-02-21 Hitachi Construction Machinery Security system of construction machine
JP2003097338A (ja) * 2001-09-20 2003-04-03 Komatsu Ltd 作業車両の盗難防止装置
JP4685295B2 (ja) * 2001-09-20 2011-05-18 株式会社小松製作所 作業車両の盗難防止装置
JP2015055350A (ja) * 2013-09-13 2015-03-23 ヤンマー株式会社 建設機械
US10465719B2 (en) 2014-12-19 2019-11-05 Hitachi Construction Machinery Tierra Co., Ltd. Construction machine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0978406B1 (en) Remote attachment control device for power machine
CN114364847A (zh) 作业机械以及周围监视系统
US11236490B2 (en) Shovel
CN109642415B (zh) 工程机械
JP2007126898A (ja) 建設機械
CN114207222B (zh) 工程机械
KR100195973B1 (ko) 유압기계의 도난방지장치
JPH08301072A (ja) 建設機械の盗難防止装置
JP3483701B2 (ja) 油圧機械の盗難防止装置
JP3233573B2 (ja) 油圧機械の盗難防止装置
JP2001032332A (ja) 建設機械の警報装置
KR20210103060A (ko) 도난 방지 기능을 갖는 건설 기계 및 이의 구동 방법
KR100381599B1 (ko) 건설기계 도난방지장치
JP2014061845A (ja) 建設機械の盗難防止装置
JP2009012616A (ja) 建設機械の盗難防止装置
JP2000096604A (ja) 油圧ショベル排土板過負荷保護回路
JP3349761B2 (ja) 油圧作業機
JP3003073B2 (ja) 盗難防止装置付き産業機械
JP2001115496A (ja) 建設機械の盗難防止装置
WO2023054432A1 (ja) 作業機械の起動システム、作業機械の起動方法および作業機械
JPH06264905A (ja) 建設機械の油圧駆動装置
JPH09235755A (ja) 遠隔操作式建設機械
JP2001040714A (ja) 建設機械の盗難防止装置
JP3461710B2 (ja) 建設機械の盗難防止装置
JP2003253704A (ja) 建設機械の盗難防止装置