JP3461710B2 - 建設機械の盗難防止装置 - Google Patents

建設機械の盗難防止装置

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JP3461710B2
JP3461710B2 JP00566698A JP566698A JP3461710B2 JP 3461710 B2 JP3461710 B2 JP 3461710B2 JP 00566698 A JP00566698 A JP 00566698A JP 566698 A JP566698 A JP 566698A JP 3461710 B2 JP3461710 B2 JP 3461710B2
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祐志 富田
賢 白土
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新キャタピラー三菱株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル、ブ
ルドーザ、ローダ、モータグレーダ、アスファルトフィ
ニッシャなどの建設機械の盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高価な建設機械は盗難のおそれが大き
い。特に、リース・レンタル業において、リース車両の
盗難が相次いでおり、その手口は、スタータキースイッ
チを直結してエンジンを始動させ、そのまま乗り去るケ
ースが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の建設機械には、
この種の盗難に対抗できる有効な手段が施されておら
ず、効果的な盗難回避策が望まれている。
【0004】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、建設機械のスタータキースイッチを不正に直結し
てエンジンを始動させても、車両が動かないようにし
て、建設機械の盗難を防止することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、エンジンと、このエンジンの始動時にオン操作さ
れるスタータキースイッチと、エンジンにより駆動され
る少なくとも走行系の油圧回路と、オン操作によりこの
油圧回路の油圧作動を開始する盗難防止スイッチとを具
備し、油圧回路は、斜板の傾転角により吐出量を可変制
御する可変容量形ポンプを備え、盗難防止スイッチは、
可変容量形ポンプの斜板の傾転角を中立状態から制御す
る電気回路中に設けられた建設機械の盗難防止装置であ
る。
【0006】そして、スタータキースイッチをオン操作
してエンジンを始動させても、盗難防止スイッチを入れ
ない限り、少なくとも走行系の油圧回路の油圧作動が開
始されないから、車両を他の場所に移動することができ
ず、建設機械の盗難を予防できる。すなわち、エンジン
を始動させると、このエンジンにより可変容量形ポンプ
が駆動されるが、盗難防止スイッチを入れない限り、斜
板の傾転角は中立状態に保たれ、可変容量形ポンプから
作動油を吐出しない。この中立状態の可変容量形ポンプ
を含む走行系の油圧回路は、作動油の流れをロックして
いるため、ブレーキの役目も果たす。
【0007】請求項に記載された発明は、請求項
載の建設機械の盗難防止装置において、前後進および停
止を設定する走行系操作器と、この走行系操作器に盗難
防止スイッチを介し電気的に接続された電磁弁と、この
電磁弁から出力される作動油により動かされ可変容量形
ポンプの斜板の傾転角を制御する傾転シリンダとを具備
したものである。
【0008】そして、エンジンを始動して走行系操作器
を操作しても、その走行系操作器から発信された信号
は、オフ状態の盗難防止スイッチで遮断されて電磁弁に
到達せず、この電磁弁から傾転シリンダに作動油が出力
されない。このため、傾転シリンダは中立を維持し、可
変容量形ポンプの斜板を中立状態に保つから、可変容量
形ポンプから作動油が吐出されない。
【0009】請求項に記載された発明は、請求項1
たは2に記載された建設機械の盗難防止装置において、
盗難防止スイッチが、人目につかない場所に設置された
ものである。
【0010】そして、従来知られていないこの種の盗難
防止スイッチが人目につかない場所に設置されること
で、盗難防止がいっそう確実なものとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示された実
施の一形態を参照しながら説明する。
【0012】図1に示されるように、レバー11により操
作されて建設機械車両の前後進およびレバー中立で停止
を設定する走行系操作器12と、電磁弁13の前進用および
後進用のソレノイド14とが電線15によりそれぞれ接続さ
れている。この電線15中に手動によるオン/オフ操作形
の盗難防止スイッチ16が介在されている。
【0013】この盗難防止スイッチ16は、例えば建設機
械のキャブ内に設けられたバックミラーの裏側などの、
人目に付かない場所に設置することが望ましい。電線15
中に盗難防止スイッチ16を介在させるのみであるから、
設置場所の制限を受け難く、設置場所を選択する上での
自由度が高い。
【0014】前記電磁弁13は、弁本体17の内孔に、ソレ
ノイド14への通電でこのソレノイド14により動かされる
スプール18が摺動自在に嵌合され、このスプール18は、
弁本体17の供給ポート19から前進用および後進用の一対
の出力ポート20のいずれか一方に作動油を必要に応じて
供給するように方向制御される。
【0015】この電磁弁13の各出力ポート20は、それぞ
れの油路21により傾転シリンダ22のシリンダ本体23に設
けられた前進用および後進用のポート24にそれぞれ接続
されている。
【0016】この傾転シリンダ22には、ピストン25が摺
動自在に嵌合され、このピストン25は、左右対称に内蔵
された圧縮コイルスプリング26により中立位置に保たれ
る。
【0017】この傾転シリンダ22のピストン25の中央溝
部27には、可変容量形ポンプ31の吐出量制御用の斜板32
を傾転作動するための連結部材33が係合されている。可
変容量形ポンプ31は斜板32の傾転角により吐出量を可変
制御し、斜板32の傾転角が0の中立状態では、可変容量
形ポンプ31の吐出量も0となる。
【0018】この可変容量形ポンプ31の吸込および吐出
用の油口は、管路34を経て走行系油圧モータ35に接続さ
れ、閉回路を形成している。この走行系油圧モータ35に
は、最終的にホイールまたは履帯に接続されるトランス
ミッションなどの走行系負荷36が接続されている。
【0019】前記可変容量形ポンプ31、管路34および走
行系油圧モータ35などにより走行系の油圧回路37を形成
する。
【0020】可変容量形ポンプ31の駆動軸は、エンジン
41の出力軸に直接的または間接的に接続され、また、こ
のエンジン41の出力軸には、可変容量形ポンプ31だけで
なく、油圧タンク42から前記電磁弁13の供給ポート19に
作動油を供給するための油圧ポンプ43、ステアリング用
油圧回路44に作動油を供給するための油圧ポンプ45、作
業装置用油圧回路46に作動油を供給するための油圧ポン
プ47が、それぞれ接続されている。
【0021】油圧ポンプ43は、閉回路である走行系の油
圧回路37に油を補給するためのチャージポンプでもある
が、その補給回路は省略する。
【0022】また、エンジン41は、始動用のスタータモ
ータ51を備え、このスタータモータ51は、少なくともバ
ッテリ52と、エンジン41の始動時にオン操作されるスタ
ータキースイッチ(エンジンキースイッチ)53とを有す
る電気回路を備えている。
【0023】図2は、図1に示された油圧機器類の外観
および接続関係を示す。油圧タンク42へのドレーンライ
ン54には、オイルクーラ55およびリターンフィルタ56な
どが設けられている。
【0024】次に、図示された実施形態の作用を説明す
る。
【0025】スタータキースイッチ53をオン操作して、
スタータモータ51によりエンジン41を始動させると、こ
のエンジン41により可変容量形ポンプ31が駆動される
が、人目につかない場所に設置された盗難防止スイッチ
16をオン操作しない限り、単にエンジン41を始動させた
だけでは、走行系の油圧回路37の油圧作動が開始されな
い。
【0026】すなわち、盗難防止スイッチ16が図1に示
されたオフの場合は、走行系操作器12をレバー操作して
も、その走行系操作器12から発信された信号は、オフ状
態の盗難防止スイッチ16で遮断されて電磁弁13のソレノ
イド14に到達せず、電磁弁13のスプール18は中立位置に
保たれ、この電磁弁13のいずれの出力ポート20からも傾
転シリンダ22に作動油が出力されない。
【0027】このため、傾転シリンダ22のピストン25は
圧縮コイルスプリング26により中立状態を維持し、可変
容量形ポンプ31の斜板32の傾転角も中立状態に保たれる
から、可変容量形ポンプ31から建設機械の走行系油圧モ
ータ35に作動油が吐出供給されない。
【0028】このように、走行系の油圧回路37の油圧作
動が開始されないから、建設機械を他の場所に移動する
ことができず、建設機械の盗難を予防できる。
【0029】さらに、この中立状態の可変容量形ポンプ
31を含む走行系の油圧回路37は、作動油の流れをロック
しているため、ブレーキの役目も果たし、他の車両での
牽引による盗難も防止できる。
【0030】一方、建設機械を稼働するときは、建設機
械のオペレータが盗難防止スイッチ16をオン操作してお
くと、レバー11により前後進および停止用の走行系操作
器12を操作したときに、この走行系操作器12から発信さ
れた電気信号は盗難防止スイッチ16を経て電磁弁13の前
進用または後進用のソレノイド14を励磁し、このソレノ
イド14によりスプール18が作動する。
【0031】この電磁弁13は、油圧ポンプ43から供給ポ
ート19に供給された作動油を、前進側または後進側のい
ずれかの出力ポート20から傾転シリンダ22の前進用また
は後進用のいずれかのポート24へ出力し、傾転シリンダ
22のピストン25を中立位置から前進側または後進側へ移
動させて、このピストン25に連結された可変容量形ポン
プ31の斜板32の傾転角を前進側または後進側へ制御す
る。
【0032】可変容量形ポンプ31は、斜板32の傾転方向
および傾転角に応じた吐出方向および吐出量の作動油に
より、走行系油圧モータ35の回転方向および回転速度を
制御する。
【0033】なお、建設機械のエンジンキーは共通で、
どの機械にも合うものが多く、またエンジンキーがなく
ても直結してエンジンを始動すれば、建設機械を移動さ
せることができる点は知られているが、走行系の油圧回
路37の油圧作動をオン/オフ操作することは、未だ知ら
れていない。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、スタータ
キースイッチとは別に、オン操作により少なくとも走行
系の油圧回路の油圧作動を開始する盗難防止スイッチを
備えたから、スタータキースイッチを直結してエンジン
を始動しさえすれば建設機械を移動できる一般的な盗難
を効果的に防止できる。すなわち、盗難防止スイッチ
が、可変容量形ポンプの斜板の傾転角を中立状態から制
御する電気回路中に設けられたから、エンジンを不正に
始動させても、盗難防止スイッチを入れない限り、可変
容量形ポンプの斜板の傾転角が中立状態に保たれ、この
中立状態の可変容量形ポンプを含む走行系の油圧回路は
ブレーキの役目も果たすから、他の車両での牽引による
盗難も防止できるなど、建設機械の盗難防止を確実なも
のにできる。
【0035】請求項記載の発明によれば、走行系操作
器と、可変容量形ポンプの斜板の傾転角を傾転シリンダ
を介して制御する電磁弁とを、電気的に接続する部分に
盗難防止スイッチを設けたから、この盗難防止スイッチ
の設置が容易であり、例えば既存の建設機械にも設置可
能である。
【0036】請求項記載の発明によれば、スタータキ
ースイッチと別に設けられてオン操作により走行系の油
圧回路の油圧作動を開始する盗難防止スイッチは従来知
られていない上に、さらにこの盗難防止スイッチを人目
につかない場所に設置するので、盗難防止をいっそう確
実なものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建設機械の盗難防止装置の実施の
一形態を示す油圧回路図および電気回路図である。
【図2】同上盗難防止装置を形成する油圧機器類の外観
および接続関係を示す斜視図である。
【符号の説明】
12 走行系操作器 13 電磁弁 16 盗難防止スイッチ 22 傾転シリンダ 31 可変容量形ポンプ 32 斜板 37 走行系の油圧回路 41 エンジン 53 スタータキースイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−180336(JP,A) 特開 昭64−58720(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと、 このエンジンの始動時にオン操作されるスタータキース
    イッチと、 エンジンにより駆動される少なくとも走行系の油圧回路
    と、 オン操作によりこの油圧回路の油圧作動を開始する盗難
    防止スイッチとを具備し 油圧回路は、斜板の傾転角により吐出量を可変制御する
    可変容量形ポンプを備え、 盗難防止スイッチは、可変容量形ポンプの斜板の傾転角
    を中立状態から制御する電気回路中に設けられた ことを
    特徴とする建設機械の盗難防止装置。
  2. 【請求項2】 前後進および停止を設定する走行系操作
    器と、 この走行系操作器に盗難防止スイッチを介し電気的に接
    続された電磁弁と、 この電磁弁から出力される作動油により動かされ可変容
    量形ポンプの斜板の傾転角を制御する傾転シリンダとを
    具備したことを特徴とする請求項記載の建設機械の盗
    難防止装置。
  3. 【請求項3】 盗難防止スイッチは、人目につかない場
    所に設置されたことを特徴とする請求項1または2に記
    載された建設機械の盗難防止装置。
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