JP3349761B2 - 油圧作業機 - Google Patents

油圧作業機

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JP3349761B2
JP3349761B2 JP10427693A JP10427693A JP3349761B2 JP 3349761 B2 JP3349761 B2 JP 3349761B2 JP 10427693 A JP10427693 A JP 10427693A JP 10427693 A JP10427693 A JP 10427693A JP 3349761 B2 JP3349761 B2 JP 3349761B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、他人が無断運転するの
を防止する機能を付加するとともに、これに伴って生じ
る安全上の問題を解消するようにした油圧作業機に関す
るもので、特に、油圧ショベル、油圧クレーン等の建設
用油圧作業機に有用なものである。
【0002】
【従来の技術】クローラ式油圧ショベル、油圧式トラッ
クレーン等の油圧作業機は、走行用油圧モータ、旋回用
油圧モータ、ブ−ム用油圧シリンダ、ア−ム用油圧シリ
ンダ等の各種アクチュエータと、このアクチュエータへ
の圧油の供給を制御するコントロ−ルバルブと、アクチ
ュエ−タ駆動用の油圧ポンプやパイロットポンプのよう
な油圧駆動装置運転用の油圧ポンプと、パイロットポン
プの圧油の供給油路を閉止するためのゲートロックバル
ブにおけるゲートロックレバーやコントロールバルブを
操作するためのパイロットバルブにおける操作レバーの
ような、中立位置に操作することによりアクチュエータ
への圧油の供給を停止させる機能を具備する操作手段
と、油圧駆動装置運転用の油圧ポンプを駆動するための
原動機と、この原動機を始動するための原動機始動機構
とを有する油圧駆動装置を備えている。本発明は、この
種の油圧作業機において、他人が無断運転するのを防止
する機能を付加するとともに、その機能付加に伴って生
じる安全上の問題を解消しようとするものであるので、
まず、この種の油圧作業機の油圧駆動装置に関する基本
的な構成の一例を図5に基づいて説明する。図5は、油
圧作業機が備えている一般的な油圧駆動装置に関する基
本的な構成の一例を示す油圧回路図である。
【0003】図5において、1は原動機、2はこの原動
機1の始動用モータ、3はこの始動用モータ2を駆動す
るための電流を供給する電路、4はバッテリ、5は電路
3に設けた始動用スイッチである。原動機1を始動する
ための原動機始動機構は、これら始動用モータ2、電路
3、バッテリ4、始動用スイッチ5とから構成される。
6はアクチュエ−タを駆動するための油圧を発生する斜
軸式プランジャポンプ等のアクチュエ−タ駆動用の可変
容量形油圧ポンプで、図示されていないサーボピストン
等の押しのけ容積可変装置により傾転角を変更して吐出
量が制御される。7は走行用油圧モータ、旋回用油圧モ
ータ等のアクチュエ−タ、8はスプールの左右方向の移
動により所定ポートを開閉してアクチュエータ7に供給
する圧油の流量や流れの方向を制御するコントロールバ
ルブ、9はこのコントロールバルブ8を通じて油圧ポン
プ6の圧油をアクチュエータ7へ導くための供給管路で
ある。図においては、アクチュエータ7として油圧モー
タが示されているが、アクチュエータ7は、ブ−ム用、
ア−ム用、バケット用等の油圧シリンダであってもよ
く、油圧作業機の種類によって定まる。
【0004】10はパイロット圧力発生源としてのパイ
ロットポンプ、11はこのパイロットポンプ10の圧油
が導かれ操作レバ−11aの操作によりパイロット圧力
を出力するパイロットバルブ、12は操作レバー12a
の操作によりパイロットポンプ10の圧油の供給油路を
閉止するためのゲートロックバルブ、13はパイロット
ポンプ10の圧油の供給油路の一部をなす管路である。
パイロットポンプ10は、アクチュエータ駆動用の可変
容量形油圧ポンプ6とともに油圧駆動装置運転用の油圧
ポンプとして原動機1により同時駆動される。パイロッ
トバルブ11は、その操作レバー11aを矢印a方向又
はb方向に操作することによりパイロット信号管路14
a又はパイロット信号管路14bを通じてコントロール
バルブ8の信号受け部8a,8bにパイロット圧力を出
力する。また、操作レバー11aの操作量に応じてその
信号受け部a,bに出力するパイロット圧力を調整で
き、所望の値のパイロット圧力を出力することができる
ようになっている。パイロットバルブ11は、このよう
に、操作レバー11aの操作に応じてコントロールバル
ブ8へパイロット圧力を出力することから、その操作レ
バー11aの操作方向a,bや操作量を選択すると、コ
ントロールバルブ8は、その選択に応じて、スプールを
左右所定の方向に移動するとともに所定のポートを所定
の開口量だけ開放し、アクチュエータ7を正逆所望の方
向に駆動するとともにアクチュエータ7への供給流量す
なわちその駆動速度を所望の値にするように調節する。
したがって、図中のコントロールバルブ8は、いわゆる
油圧パイロット式方向切換弁である。ゲートロックバル
ブ12は、ゲートロックレバー12aを中立位置に操作
すると、パイロットポンプ10の圧油を管路13へ導く
ためのポートを閉じタンクポートを開いてパイロットポ
ンプ10の圧油の供給油路を閉止するとともに管路13
内の圧油をタンクへ導く。また、ゲートロックレバー1
2aを非中立位置に操作すると、パイロットポンプ10
の圧油を管路13へ導くためのポートを開きタンクポー
トを閉じてパイロットポンプ10の圧油を管路13を通
じてパイロットバルブ11へ導く。このゲートロックレ
バー12aやパイロットバルブ11の操作レバー11a
は、何れも、中立位置に操作することによりアクチュエ
ータ7への圧油の供給を停止させる機能を具備し、オペ
レータがその作業を中断して運転席から降りる際には、
中立位置に切換操作される。
【0005】ところで、最近、この種の油圧作業機にお
いては、盗難やいたずら等を防止するため、施錠、開錠
操作により接点が切り換えられ施錠操作により油圧駆動
装置の始動を不能にする盗難防止用スイッチと称する無
断運転防止用スイッチが開発されている。このようなス
イッチを設けた油圧作業機においては、オペレータが作
業を中断して運転席から降りる際に、前記のように、ゲ
ートロックレバーやパイロットバルブの操作レバーを中
立位置に操作するほか、そのスイッチを施錠操作するよ
うになっている。本発明は、このような施錠機能を有す
るスイッチを備えた油圧作業機を改良したものであり、
その油圧作業機の従来例としては、特開平2ー4342
2号公報に記載のものを挙げることができる。そこで、
この特開平2ー43422号公報に記載の油圧作業機を
従来の技術として図6に示し、同図に基づいてその技術
内容を説明する。図6は、従来の油圧作業機の油圧駆動
装置に関する油圧回路図である。
【0006】図6の油圧回路図は油圧ショベルに関する
ものであり、同図において、31はアクチュエ−タ駆動
用油圧ポンプ、32は油圧ショベルのアクチュエ−タと
してのブーム用油圧シリンダ、33はスプールの左右方
向の移動により所定ポートを開閉してブーム用油圧シリ
ンダ32に供給する圧油の流量や流れの方向を制御する
図5のコントロールバルブと同様の機能を有する油圧パ
イロット式方向切換弁、34はパイロットポンプ、35
はこのパイロットポンプ34の圧油が導かれ操作レバ−
35aの操作によりパイロット圧力を出力する図5のパ
イロットバルブと同様の機能を有するリモコン弁、36
はこのリモコン弁35を内蔵したコントロールボック
ス、37はソレノイド37aへの通電操作によりパイロ
ットポンプ10の圧油の供給油路を閉止するための電磁
弁である。リモコン弁35は、図5のパイロットバルブ
11と同様、その操作レバー35aの操作方向を矢印ホ
方向又はヘ方向に選択したりその操作量を選択したりす
ることにより、油圧パイロット式方向切換弁33のパイ
ロット圧受け部33a,33bの一方に適宜の値のパイ
ロット圧力を出力し、ブーム用油圧シリンダ32を正逆
所望の方向に駆動するとともに、同シリンダ32への供
給流量を調節することができる。このリモコン弁35を
内蔵したコントロールボックス36は、オペレータがそ
のリモコン弁35の操作を快適に行えるように、前転方
向から後転方向へと傾けて傾倒角度を所望の角度に調整
し、その角度位置にロックできるようになっている。ま
た、その後方側部に後述のリミットスイッチを作動させ
るための接触子36aが設けられている。電磁弁37
は、そのソレノイド37aへの通電操作によりニの中立
位置に作動させると、パイロットポンプ34の圧油の供
給油路を閉止するとともにその2次側の圧油をタンク3
8へ導き、通電解除の操作によりハの非中立位置に作動
させると、その供給油路を開放をしてパイロットポンプ
34の圧油をリモコン弁35へ導く。したがって、電磁
弁37は、ソレノイドへの通電操作により操作されるも
のではあっても、基本的には図5のゲートロックバルブ
12と同等の機能をする。
【0007】39はこの電磁弁37を操作するための電
源、40はエンジン用キースイッチ、41はバッテリリ
レー、42は電源39を電磁弁37のソレノイド37a
に接続する電路に設けられたりミットスイッチ、43は
このリミットスイッチ42に並列接続され隠し位置に設
置された盗難防止用キースイッチである。リミットスイ
ッチ42は、通常は開いているが、前記コントロールボ
ックス36を後転方向に限度まで傾けたとき、その後方
側部に設けられている接触子36aが当接することによ
り、閉作動するようになっている。なお、油圧ショベル
のエンジン用キースイッチは、自動車等ものと異なり、
生産管理上の理由等により共通のキーを使用できるよう
にしているため、他人によって開錠操作されやすいもの
であるとされている。
【0008】従来の油圧作業機は、以上のような構成を
備えているので、オペレータは、作業を中断して運転席
から降りる際に、エンジン用キースイッチ40を施錠操
作するほか、コントロールボックス36を後転方向に限
度まで傾けてその位置にロックするとともに、盗難防止
用キースイッチ43を施錠操作する。そうすると、リミ
ットスイッチ42が閉作動するとともに、これに並列接
続されている盗難防止用キースイッチ43も閉作動す
る。その結果、電磁弁37のソレノイド37aには、リ
ミットスイッチ42と盗難防止用キースイッチ43の双
方を通じて通電し、電磁弁37は中立位置に作動する。
なお、この場合、アクチュエータとしてのブーム用シリ
ンダ32の駆動は行われていないので、当然のことなが
ら、操作レバー35aは中立位置に操作された状態にあ
り、リモコン弁35も中立位置に切り換えられた状態に
ある。以上のような操作が行われた状態においては、他
人が窃盗やいたずら等の目的で、仮に、エンジン用キー
スイッチ40を開錠操作し、コントロールボックス36
やリモコン弁35の操作レバー35aを別の位置に移動
させたとしても、盗難防止用キースイッチ43を開錠操
作しない限り、電磁弁37は同スイッチ43を通じて通
電されていて中立位置にあり、アクチュエータを駆動す
ることはできない。
【0009】一方、前記の作業中断後作業を再開すると
きには、オペレータは、通常、最初にエンジン用キース
イッチ40とともに盗難防止用キースイッチ43を開錠
操作し、次いで、コントロールボックス36をロック解
除後、運転に快適な所望の角度位置に移動してロックす
る。その結果、リミットスイッチ42と盗難防止用キー
スイッチ43の双方が開作動して電磁弁37は非中立位
置に作動し、油圧作業機は運転可能な状態になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたような従来
の技術は、盗難防止等油圧作業機を他人が無断で運転す
るのを防止するという点では好ましいものであるが、作
業中断後作業を再開するまでの間に、コントロールボッ
クス36とリモコン弁35の操作レバー35aとを他人
が勝手に操作して別の位置に移動させた場合には、ブー
ム用油圧シリンダ32等のアクチュエータが突発的に駆
動され、きわめて危険である。すなわち、コントロール
ボックス36とリモコン弁35の操作レバー35aとが
オペレータの知らぬ間に作業中断時と異なる位置に操作
されている場合には、その操作によりリミットスイッチ
42がすでに開作動しているとともに、リモコン弁35
も油圧パイロット式方向切換弁33にパイロット圧力を
出力する状態になっているため、オペレータがこれらの
操作機構を点検する前の段階であるの盗難防止用キース
イッチ43を開錠操作する段階で、その開錠操作と同時
にアクチュエータが突発的に駆動され、不測の事故を招
く恐れがある。しかしながら、従来の技術においては、
このような事態の発生を想定しておらず、このようなこ
とに対する配慮がなされていなかった。
【0011】本発明は、このような現状に鑑み、その従
来の技術の有する問題を解消しようとするものであり、
他人が無断運転するのを防止する機能を備えつつ、その
機能の付加に伴って発生する恐れのある前記のような不
測の事故も防止することのできる安全性の高い油圧作業
機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の前記の目的は、
「アクチュエータと、このアクチュエータへの圧油の供
給を制御するコントロ−ルバルブと、油圧駆動装置運転
用の油圧ポンプと、中立位置に操作することによりアク
チュエータへの圧油の供給を停止させる機能を具備する
操作手段と、油圧駆動装置運転用の油圧ポンプを駆動す
るための原動機と、この原動機を始動するための原動機
始動機構とを有する油圧駆動装置を備えた油圧作業機に
おいて、施錠、開錠操作により接点が切り換えられ施錠
操作により原動機始動機構を作動不能にする機能を果た
す無断運転防止用スイッチと、前記操作手段を中立位
置、非中立位置へ操作することにより接点が切り換えら
れその操作手段の非中立位置への操作により原動機始動
機構を作動不能にする機能を果たす中立スイッチとを設
け、原動機を始動する場合において、無断運転防止用ス
イッチを開錠操作し、かつ、前記操作手段を中立位置へ
操作したときに限り原動機始動機構を作動可能にするよ
うにしたことを特徴とする」特許請求範囲に記載されて
いるとおりの油圧作業機により達成することができる。
【0013】
【作用】本発明は、このような構成を備えているから、
オペレータが作業を中断する際に、「中立位置に操作す
ることによりアクチュエータへの圧油の供給を停止させ
る機能を具備する操作手段」を中立位置に操作するとと
もに、無断運転防止用スイッチを施錠操作すると、中立
スイッチは原動機始動機構を作動不能にしないものの、
無断運転防止用スイッチが原動機始動機構を作動不能に
するので、原動機を勝手に駆動することができない状態
になる。
【0014】一方、前記の作業中断後作業を再開すると
きには、オペレータは、まず、原動機始動機構を作動可
能にするように無断運転防止用イッチを開錠操作する
が、その場合に、前記操作手段が中立位置に操作された
作業中断時の状態にあるときには、原動機始動機構が作
動して原動機が始動するため、オペレータは、原動機の
始動の完了を確認後、前記操作手段を非中立位置に操作
しさえすれば、油圧作業機は運転可能な状態になる。ま
た、前記操作手段を他人が勝手に操作して作業中断時と
は異なる非中立位置に移動させた状態にあるときには、
その操作手段がこのように非中立位置に移動すると、原
動機始動機構が作動不能の状態となって原動機1が駆動
されることはないため、無断運転防止用スイッチを開錠
操作すると同時にアクチュエータが突発的に駆動される
ようなことはない。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図4に基づ
いて説明する。図1は、本発明の第1の実施例の油圧作
業機の油圧駆動装置に関する油圧回路図、図2は、本発
明の第2の実施例の油圧作業機の油圧駆動装置に関する
油圧回路図、図3は本発明の第3の実施例の油圧作業機
の油圧駆動装置に関する油圧回路図、図4は本発明の第
4の実施例の油圧作業機の油圧駆動装置に関する油圧回
路図である。図1乃至図4の各図において、図5と同一
符号を付けた部分は、同図と同一部分を表すので、これ
らの部分については、説明の重複を避けるため詳述しな
い。また、図1乃至図4の各図において、同一符号を付
けた部分は、同等の部分を表すので、これらの部分につ
いては、各図の一つについてだけ詳述し、他の図につい
ては、説明の重複を避けるため詳述しない。
【0016】図1乃至図4から明らかなように、第1の
実施例乃至第4の実施例の油圧作業機は、何れも、図5
の油圧作業機と同様、アクチュエータ7と、このアクチ
ュエータへの圧油の供給を制御するコントロ−ルバルブ
8と、油圧駆動装置運転用の油圧ポンプであるアクチュ
エ−タ駆動用の油圧ポンプ6やパイロットポンプ10
と、中立位置に操作することによりアクチュエータ7へ
の圧油の供給を停止させる機能を具備する操作手段であ
るゲートロックレバー12aやパイロットバルブ11の
操作レバー11aと、アクチュエータ駆動用の油圧ポン
プ6やパイロットポンプ10を駆動するための原動機1
と、始動用モータ2、電路3、バッテリ4、始動用スイ
ッチ5とから構成された原動機1を始動するための原動
機始動機構とを有する油圧駆動装置とを備えていて、べ
−スとなる構成については、図5の油圧駆動装置と差異
はない。
【0017】そこで、本発明により改良を加えた点に関
する実施例の構成を述べると、図1において、15は図
6の盗難防止用キースイッチ43と同様に隠し位置に設
置された無断運転防止用スイッチとしての盗難防止用ス
イッチ、16はこの盗難防止用スイッチ15が設けられ
その閉作動時にバッテリ4からの電流を後記リレー17
に送るための電路、17はバッテリ4からの電流を原動
機1の始動用モータ2に送るための電路中に常閉接点を
設けたリレー、18はゲートロックレバー12aの操作
により開閉する中立スイッチ、19はこの中立スイッチ
18が設けられその閉作動時にバッテリ4からの電流を
リレー17に送る電路である。盗難防止用スイッチ15
は、施錠操作したときに閉作動し、中立スイッチ18
は、ゲートロックレバー12aを非中立位置に操作した
ときに閉作動するようになっている。したがって、盗難
防止用スイッチが施錠操作されているかゲートロックレ
バー12aが非中立位置に操作されている限り、電路1
6又は電路19を通じてリレー17に電流が流れ、その
常閉接点が開かれているので、原動機始動機構は作動不
能であって原動機1の始動用モータ2を駆動することは
できない。
【0018】本実施例の油圧作業機は、以上のような構
成を備えているので、オペレータは、作業を中断して運
転席から降りる際に、ゲートロックレバー12aを中立
位置に操作するとともに、盗難防止用スイッチ15を施
錠操作する。このような操作が行われた状態において
は、中立スイッチ18が開作動しているとともに、盗難
防止用スイッチ15は閉作動している。その結果、リレ
ー17は、盗難防止用スイッチ15が設けられた電路1
6を通じて通電してその常閉接点を開き、原動機1の始
動用モータ2を駆動できない状態になる。
【0019】一方、前記の作業中断後作業を再開すると
きには、オペレータは、最初に盗難防止用イッチ15を
開錠操作するが、その場合に、ゲートロックレバー12
aが中立位置に操作され中立スイッチ18が開かれた作
業中断時の状態にある限り、盗難防止用スイッチ15が
設けられた電路16及び中立スイッチ18が設けられた
電路19の何れも遮断されるため、リレー17は、通電
が解除されて常閉接点が閉作動する。図1には、このよ
うに、盗難防止用スイッチ15が開錠操作され中立スイ
ッチ18が開かれていて、リレー17の常閉接点が閉作
動いる状態を図示している。このような状態になると、
原動機始動機構が作動して始動用モータ2が駆動され、
原動機1が始動する。オペレータは、原動機1の始動が
完了したことを確認するとともに、パイロットポンプ1
1の操作レバー11aが中立位置にあることを確認し、
その確認後、パイロットバルブ11によりコントロール
バルブ8を操作できるようにするために、ゲートロック
レバー12aを非中立位置に操作する。かくて、パイロ
ットポンプ10の圧油が管路13を通じてパイロットバ
ルブ11へ導かれることとなり、油圧作業機は運転可能
な状態になる。その間、前記のようにゲートロックレバ
ー12aを非中立位置に操作するため、中立スイッチ1
8が閉作動して始動モータは停止するが、この時点で
は、原動機1の始動がすでに完了しているので、油圧作
業機の運転に支障が生じるようなことはない。
【0020】他方、作業中断後作業を再開するまでの間
に、ゲートロックレバー12aとパイロットバルブ11
の操作レバー11aとを他人が勝手に操作して作業中断
時とは異なる非中立位置に移動させた場合でも、ゲート
ロックレバー12aがこのように非中立位置に移動する
と、中立スイッチ18が閉作動して電路19を通じてリ
レー17に通電し、その常閉接点が開位置に切り換えら
れるので、原動機始動機構が作動不能の状態になり、原
動機1が駆動されることはない。したがって、従来の技
術におけるような、盗難防止用スイッチ15を開錠操作
すると同時にアクチュエータ7が突発的に駆動されて不
測の事故を招く危惧は全くない。
【0021】次に、図2に基づいて、本発明の第2の実
施例について説明すると、同図において、20はリレー
スイッチ、21はこのリレースイッチ20を開閉するた
めの開閉信号を出力するリミット回路、22はこのリミ
ット回路21にこのような開閉信号を出力させるための
暗号入力手段である。暗号入力手段22は、テンキーに
より所定の暗号番号が入力されると、リミット回路21
からリレースイッチ20へ開閉信号を出力させることが
できるようになっている。本実施例の油圧作業機は、無
断運転防止用スイッチがこれらリレースイッチ20、リ
ミット回路21及び暗号入力手段22から構成されてお
り、第1の実施例のものと比べ、隠し位置に設置された
盗難防止用スイッチを、このような暗号入力により開閉
するタイプのスイッチに変えた点で相違するだけであ
る。したがって、その作用も、第1の実施例のものと実
質上差異はない。なお、図2には、図1と同様、この無
断運転防止用スイッチが開錠操作され中立スイッチ18
が開かれていて、リレー17の常閉接点が閉作動いる状
態を図示している。
【0022】図3に基づいて、本発明の第3の実施例に
ついて説明すると、同図において、23はパイロットバ
ルブ11の操作レバー11aの操作により開閉作動する
中立スイッチで、操作レバー11aの操作方向両側に一
個ずつ設けられている。したがって、レバー11aを非
中立位置に操作したときには、何れの方向に操作したと
きでも中立スイッチ23の一方が閉作動するようになっ
ている。本実施例の油圧作業機は、第1の実施例のもの
と比べ、中立スイッチを、このようなパイロットバルブ
11の操作レバー11aの操作により開閉するものに変
えた点で相違するだけである。なお、図3には、図1と
同様、盗難防止用スイッチ15が開錠操作され左右双方
の中立スイッチ23が開かれていて、リレー17の常閉
接点が閉作動いる状態を図示している。
【0023】第3の実施例は、このような構成を備えて
いるから、作業中断後作業を再開するまでの間に、ゲー
トロックレバー12aとパイロットバルブ11の操作レ
バー11aとを他人が勝手に操作して作業中断時とは異
なる非中立位置に移動させた場合でも、操作レバー11
aがこのように非中立位置に移動すると、中立スイッチ
23が閉作動し、第1の実施例と同様にして原動機始動
機構を作動不能にするので、盗難防止用スイッチ15を
開錠操作すると同時にアクチュエータ7が突発的に駆動
されるようなことはない。しかも、アクチュエータ7を
駆動するための究極の操作手段であるパイロットポンプ
11の操作レバー11aを中立位置にセットしない限
り、油圧作業機を運転可能な状態にすることができない
ようになっているから、操作ミスが生じ得る余地は全く
なく、安全性を高めるという点では最良のものである。
【0024】図4に基づいて、本発明の第4の実施例に
ついて説明すると、同図において、24は電磁コイル、
24aはこの電磁コイル24への通電により突出するよ
うに作動して常閉の始動スイッチ5を開作動させる作動
片であり、通常時は引っ込められるように構成されてい
る。本実施例の油圧作業機は、第1の実施例のものと比
べ、同実施例中のリレー17をこのようものに変えた点
を除けば、構成に実質上差異はない。したがって、その
作用も、第1の実施例のものと実質上差異はない。な
お、図4には、盗難防止用スイッチ15が施錠操作され
中立スイッチ18が開かれていて、常閉の始動スイッチ
5が開作動いる状態、換言すると、作業中断時の状態を
図示している。
【0025】以上の実施例から明らかなように、無断運
転防止用スイッチは、施錠、開錠操作により接点が切り
換えられ施錠操作により原動機始動機構を作動不能にす
る機能を果たすものであればよい。また、中立スイッチ
を作動させる操作手段は、直接的であるか間接的である
かを問わず、中立位置に操作することによりアクチュエ
ータへの圧油の供給を停止させる機能を具備するもので
あればよく、一方、中立スイッチは、操作手段を中立位
置、非中立位置へ操作することにより接点が切り換えら
れその操作手段の非中立位置への操作により原動機始動
機構を作動不能にする機能を果たすものであればよい。
以上の実施例では、本発明を理解しやすくするため、ア
クチュエータやコントロールバルブ等を一つ設けた油圧
作業機の例しか示されていないが、本発明は、これらを
複数設けた油圧作業機にも当然実施できる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は特許請求範囲に記載の構成、特に、「施錠、開錠操作
により接点が切り換えられ施錠操作により原動機始動機
構を作動不能にする機能を果たす無断運転防止用スイッ
チと、前記操作手段を中立位置、非中立位置へ操作する
ことにより接点が切り換えられその操作手段の非中立位
置への操作により原動機始動機構を作動不能にする機能
を果たす中立スイッチとを設け」るようにした構成を備
えているので、他人が無断運転するのを防止する機能を
備えつつ、その機能の付加に伴って発生する恐れのある
不測の事故も防止することのできる安全性の高い油圧作
業機を提供するこができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の油圧作業機の油圧駆動
装置に関する油圧回路図である。
【図2】本発明の第2の実施例の油圧作業機の油圧駆動
装置に関する油圧回路図である。
【図3】本発明の第3の実施例の油圧作業機の油圧駆動
装置に関する油圧回路図である。
【図4】本発明の第4の実施例の油圧作業機の油圧駆動
装置に関する油圧回路図である。
【図5】油圧作業機が備えている一般的な油圧駆動装置
に関する基本的な構成の一例を示す油圧回路図である。
【図6】従来の油圧作業機の油圧駆動装置に関する油圧
回路図である。
【符号の説明】
1 原動機 2 始動用モータ 4 バッテリ 6 アクチュエ−タ駆動用の可変容量形油圧ポンプ 7 アクチュエータ 8 コントロールバルブ 10 パイロットポンプ 11 パイロットバルブ 11a 操作レバー 12 ゲートロックバルブ 12a ゲートロックレバー 15 盗難防止用スイッチ 18 中立スイッチ 20 リレースイッチ 21 リミット回路 22 暗号入力手段 23 中立スイッチ 24 電磁コイル 24a 作動片 12
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−16326(JP,U) 実開 昭63−45354(JP,U) 実開 平4−52957(JP,U) 実開 平4−70559(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 25/04 B60K 17/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータと、このアクチュエータ
    への圧油の供給を制御するコントロ−ルバルブと、油圧
    駆動装置運転用の油圧ポンプと、中立位置に操作するこ
    とによりアクチュエータへの圧油の供給を停止させる機
    能を具備する操作手段と、油圧駆動装置運転用の油圧ポ
    ンプを駆動するための原動機と、この原動機を始動する
    ための原動機始動機構とを有する油圧駆動装置を備えた
    油圧作業機において、施錠、開錠操作により接点が切り
    換えられ施錠操作により原動機始動機構を作動不能にす
    る機能を果たす無断運転防止用スイッチと、前記操作手
    段を中立位置、非中立位置へ操作することにより接点が
    切り換えられその操作手段の非中立位置への操作により
    原動機始動機構を作動不能にする機能を果たす中立スイ
    ッチとを設け、原動機を始動する場合において、無断運
    転防止用スイッチを開錠操作し、かつ、前記操作手段を
    中立位置へ操作したときに限り原動機始動機構を作動可
    能にするようにしたことを特徴とする油圧作業機。
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