JPH1121079A - 作業機械の安全装置 - Google Patents

作業機械の安全装置

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Publication number
JPH1121079A
JPH1121079A JP17578197A JP17578197A JPH1121079A JP H1121079 A JPH1121079 A JP H1121079A JP 17578197 A JP17578197 A JP 17578197A JP 17578197 A JP17578197 A JP 17578197A JP H1121079 A JPH1121079 A JP H1121079A
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JP
Japan
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pressure
switched
valve
switching valve
pressure oil
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Application number
JP17578197A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kubota
浩史 久保田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Control And Safety Of Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業機械の安全装置において、ゲートロック
部材のロック解除位置への操作に伴ってアクチュエータ
が作動することを防止する。 【構成】 操作レバー5Aが操作位置にあるときにロッ
クバルブ4がb位置に切換わると、圧力スイッチ11,
12が圧力スイッチ10よりも先にオンとなり、電磁弁
14がb位置に切換えられ、切換弁15がb位置に切換
えられる。これにより油圧源21からの圧油が切換弁1
6をb位置に切換えるため、油圧源21から操作器5へ
の圧油の供給が停止され、走行モータ9の回転が禁止さ
れる。通常時は圧力スイッチ10の方が先にオンするた
め、電磁弁13がb位置に切換えられ、切換弁15はa
位置に切換えられる。これにより切換弁16はa位置に
保持されるため、油圧源21からの圧油は操作器5に供
給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クローラクレー
ン、油圧ショベル、フォークリフト等の作業機械の安全
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クローラクレーン等の作業機械の
安全装置として、運転席への乗降経路に突出したロック
解除位置と、乗降経路から後退したロック位置との間で
操作可能なゲートロックレバーを設け、このレバーがロ
ック解除位置にあるときは操作レバーの操作に応答した
各種のアクチュエータ(例えば油圧モータや油圧シリン
ダ)の作動を許容し、ゲートロックレバーがロック位置
に操作されたときは操作レバーの操作に拘わりなくアク
チュエータを強制停止させるものが知られている(例え
ば特開平4−250230号公報参照)。この種の装置
では、ゲートロックレバーがロック解除位置にあると運
転席への乗降が妨げられるので、オペレータが運転席か
ら離れる際にはゲートロックレバーが必然的にロック位
置へ操作される。したがって、オペレータが不在の状態
でアクチュエータが作動するおそれがない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、クローラク
レーンや油圧ショベルにおいては、三以上のアクチュエ
ータの同時駆動が要求される作業があり、この場合、一
人のオペレータが三本以上の操作レバーを一度に操作す
ることができないため、各アクチュエータの操作レバー
を操作位置(アクチュエータの作動を指示する位置)に
拘束するデテント機構が設けられる。このようなデテン
ト機構付きの作業機械に上述したゲートロックレバーに
よる安全装置を設けた場合、オペレータが運転席に乗り
込んだ時点で操作レバーが既に操作位置に拘束され、こ
れに気付かずにオペレータがゲートロックレバーをロッ
ク解除位置に操作すると、オペレータの意思に拘わりな
くアクチュエータが作動を開始する不都合が生じる。特
に多数の操作レバーが乗降経路に近接して並べられた場
合には、降車前にオペレータがすべての操作レバーを中
立位置へ戻しても、降車時にオペレータと操作レバーと
が接触して操作レバーが操作位置へ移動するおそれがあ
り、この時点ではゲートロックレバーがロック位置に操
作されてアクチュエータが強制停止状態にあるため、操
作レバーの操作位置への移動にオペレータが気が付か
ず、強制停止の解除時に上述した不都合が生じるおそれ
が高い。
【0004】本発明の目的は、ゲートロック部材をロッ
ク解除位置へ解除する際の安全性を従来よりも高めた作
業機械の安全装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
を参照して説明すると、請求項1の発明は、ロック解除
位置およびロック位置に操作可能なゲートロック部材4
Aと、ゲートロック部材4Aがロック位置のときに作業
機械のアクチュエータ9を強制停止させる強制停止手段
4と、アクチュエータ9を操作する操作手段5とを備え
た作業機械の安全装置に適用され、操作手段5の一次側
の圧力が第1の所定値以上となったことを検出する第1
の検出手段10と、操作手段5の二次側の圧力が第1の
所定値よりも小さい第2の所定値以上となったことを検
出する第2の検出手段11,12と、ゲートロック部材
4Aをロック位置からロック解除位置へ操作したとき、
第2の検出手段11,12による検出が第1の検出手段
10による検出よりも先に行われたときはアクチュエー
タ9の駆動を禁止し、第1の検出手段10による検出が
先に行われたときは、アクチュエータ9の駆動を許容す
る切換手段13,14,15,16とを備えたことによ
り上記目的を達成する。
【0006】操作手段5が中立位置にある状態において
ゲートロック部材4Aがロック解除位置に切換えられ、
さらに操作手段5が操作位置に切換えられると、操作手
段5の一次側の圧力は二次側の圧力よりも先に立ち上が
り、アクチュエータ9の駆動は許容される。したがっ
て、第1の検出手段10による検出が第2の検出手段1
1,12よりも先に行われ、切換手段13,14,1
5,16によりアクチュエータ9が駆動される。一方、
操作手段5が操作位置にある状態においてゲートロック
部材4Aがロック解除位置に切換えられると、操作手段
5の一次側と二次側とが略同時に立ち上がる。ここで、
第2の検出手段11,12の検出圧力は第1の検出手段
10よりも小さく設定されているため、第2の検出手段
11,12による検出が第1の検出手段10よりも先に
行われ、切換手段13,14,15,16によりアクチ
ュエータ9の駆動が禁止される。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。 −第1の実施の形態− 図1は本発明の第1の実施の形態に係る安全装置の油圧
回路を示す図である。図1に示すように、第1の実施の
形態に係る建設機械の安全装置の油圧回路は、油圧ポン
プ6およびタンク7からなる油圧源20と、油圧源20
から吐出される圧油によって駆動される走行用油圧モー
タ9(以下走行モータ9とする)と、油圧源20から走
行モータ9に供給される圧油の流れを制御する方向制御
弁8と、オペレータが指令を入力する操作レバー5Aを
備えた操作器5と、操作器5の操作量を方向制御弁8に
伝達するパイロット油圧回路へ圧油を供給する、油圧ポ
ンプ1、タンク2およびリリーフ弁3からなる油圧源2
1とを備えている。なお、操作レバー5Aは操作位置に
切換えられると、不図示のデテント機構によりこの操作
位置に拘束される。
【0009】油圧源21と操作器5との間には、ゲート
ロックレバー4Aにより切換わるロックバルブ4と、後
述するようにして切換わる切換弁16が設けられてい
る。また、操作器5の一次側には圧力スイッチ10が、
二次側には圧力スイッチ11,12が接続されている。
ここで、圧力スイッチ10がオンする設定圧力は、リリ
ーフ弁3の設定圧力よりやや低い圧力P1とし、圧力ス
イッチ11,12がオンする設定圧力は、タンク圧より
やや大きいが圧力P1よりも各段に低い圧力P2とす
る。圧力スイッチ10は電磁弁13のソレノイド部13
sと、圧力スイッチ11,12は電磁弁14のソレノイ
ド部14sとそれぞれ電気的に接続されている。
【0010】電磁弁13,14の一次側は油圧ポンプ1
およびタンク2と接続されており、二次側はそれぞれ切
換弁15のパイロットポート15a,15bと接続され
ている。電磁弁13,14は通常時にはばね13c,1
4cの付勢力によりa位置に切換えられ、パイロットポ
ート15a,15bはタンク2に接続されるが、圧力ス
イッチ10または11,12がオンされると、ソレノイ
ド部13s,14sが励磁されてb位置に切換わり、パ
イロットポート15a,15bは油圧ポンプ1に接続さ
れる。
【0011】切換弁15の一次側はロックバルブ4と切
換弁16との間から分岐された管路およびタンク2に接
続され、二次側は自身のパイロットポート15cと切換
弁16のパイロットポート16aに接続されている。な
お、切換弁15はパイロットポート15a,15b,1
5cに圧油が供給されていないときは、ばね15dの付
勢力によりa位置に切換えられている。また、切換弁1
6はパイロットポート16aに圧油が供給されていない
ときは、ばね16cの付勢力によりa位置に切換えられ
ている。
【0012】方向制御弁8は、それぞれのパイロットポ
ート8a,8bにパイロット圧が作用しないとき、ばね
8cにより図示の中立位置に保持される。方向制御弁8
が中立位置のときは油圧ポンプ6からの圧油が走行モー
タ9に供給されることはない。方向制御弁8のパイロッ
トポート8a,8bにパイロット圧が作用すると方向制
御弁8がa位置またはb位置に切換えられて走行モータ
9に圧油が導かれ、走行モータ9が回転する。
【0013】次いで、本実施の形態の動作について説明
する。通常の操作においては、ゲートロックレバー4A
によりロックバルブ4をb位置に切換えてから操作レバ
ー5Aを操作するため、油圧源21から操作器5さらに
は方向制御弁8に圧油が供給される。そしてこの圧油に
より、圧力スイッチ10,11,12がオンするが、図
2に示すように、操作器5の一次側の圧力スイッチ10
の方が二次側の圧力スイッチ11,12よりも先にオン
する。これにより、電磁弁13,14のソレノイド部1
3s,14sが励磁されて、電磁弁13,14はa位置
からb位置に切換えられるが、電磁弁13の方が電磁弁
14よりも先にb位置に切換えられる。したがって、切
換弁15のパイロットポート15aの方に先に油圧ポン
プ1から圧油が供給されて切換弁15はa位置に保持さ
れる。この後、電磁弁14がb位置に切換わり切換弁1
5のパイロットポート15bに圧油が供給されて切換弁
15はb位置に切換わろうとするが、パイロットポート
15aに供給されるパイロット圧およびばね15dの付
勢力の和の力がパイロットポート15bに供給されるパ
イロット圧の力よりも大きいため、切換弁15はa位置
に保持される。
【0014】この状態においては、切換弁16のパイロ
ットポート16aはタンク2と連通されるため、切換弁
16はばね16cの付勢力によりa位置に保持される。
したがって、油圧源21からの圧油はロックバルブ4お
よび切換弁16を介して操作器5の一次側に供給される
ため、操作レバー5Aの操作量に応じた圧油が方向制御
弁8のパイロットポート8a,8bに供給されて方向制
御弁8が切換えられ、これにより走行モータ9が回転さ
れる。
【0015】一方、操作レバー5Aがデテント機構によ
り操作位置に拘束されている場合に、ゲートロックレバ
ー4Aによりロックバルブ4をb位置に切換えると、図
3に示すように、操作器5の一次側と二次側とでは略同
時に圧力が立ち上がるが、二次側の圧力スイッチ11,
12の方が一次側の圧力スイッチ10よりも設定圧力が
低いため、二次側の圧力スイッチ11,12の方が先に
オンする。これにより、電磁弁14の方が電磁弁13よ
りも先にb位置に切換えられ、切換弁15のパイロット
ポート15bの方に先に圧油が供給されて切換弁15は
b位置に切換えられる。したがって、ロックバルブ4と
切換弁16との間から分岐された油圧ポンプ1からの圧
油が、切換弁15を介して切換弁16のパイロットポー
ト16aに供給されるため、切換弁16はb位置に切換
えられ、油圧源21から操作器5への圧油の供給が遮断
される。このため、操作レバー5Aが操作位置に切換え
られていても、圧油は方向制御弁8のパイロットポート
8a,8bには供給されず、走行モータ9の回転は阻止
される。
【0016】また、この状態においては、切換弁15自
身のパイロットポート15cにも油圧ポンプ1からの圧
油が供給されるため、電磁弁14に遅れて電磁弁13が
b位置に切換えられてパイロットポート15aに圧油が
供給されても、切換弁15はb位置に保持される。
【0017】一方、操作器5への圧油の供給が停止され
ると、圧力スイッチ10,11,12はすべてオフとな
るため、電磁弁13,14のソレノイド部13s,14
sは消磁されてa位置に切換えられる。しかしながら、
切換弁15の一次側には、ロックバルブ4と切換弁16
との間から分岐された油圧ポンプ1からの圧油が供給さ
れているため、パイロットポート15cに圧油が供給さ
れ続け、切換弁15はb位置に保持される。これととも
に、切換弁16のパイロットポート16aにも圧油が供
給され続けて、切換弁16もb位置に保持されるため、
油圧源21から操作器5への圧油の供給は阻止される。
【0018】油圧源21から操作器5へ圧油を供給する
ためには、操作レバー5Aを中立位置に戻すとともに、
ロックバルブ4をa位置に切換える。これにより、切換
弁15の一次側への圧油の供給が停止されてタンク2と
連通されるため、パイロットポート15cへの圧油の供
給も停止され、切換弁15はばね15dの付勢力により
a位置に切換わる。また、切換弁16のパイロットポー
ト16aもタンク2と連通されるため、切換弁16はば
ね16cの付勢力によりa位置に切換わる。この状態に
おいて、ゲートロックレバー4Aを操作してロックバル
ブ4をb位置に切換えれば、上記と同様に操作器5に圧
油が供給されるため、操作レバー5Aの操作量に応じて
方向制御弁8が切換わり、走行モータ9が回転される。
【0019】このように、本実施の形態においては、操
作レバー5Aが操作位置に切換えられているときに、ゲ
ートロックレバー4Aをロック解除位置に操作しても、
走行モータ9の駆動を禁止するようにしたため、ゲート
ロックレバー4Aを解除した途端に作業機械が走行し始
めることを防止することができ、これによりゲートロッ
クレバー4Aを解除する際の安全性を向上することがで
きる。
【0020】−第2の実施の形態− 次いで、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図4は本発明の第2の実施の形態に係る安全装置の油圧
回路を示す図である。なお、図4において図1と同一の
構成については同一の参照番号を付し、詳細な説明は省
略する。第2の実施の形態は、電磁弁13,14、切換
弁15,16に代えて、CPU17、ロックレバー4A
の操作検出スイッチ25および電磁弁23を設けた点が
第1の実施の形態と異なるものである。そして、第2の
実施の形態においては、CPU17において、圧力スイ
ッチ10,11,12および操作検出スイッチ25のオ
ン/オフの状態に応じて電磁弁23を切換えるものであ
る。なお、電磁弁23は通常はばね23cによりa位置
に切換えられている。
【0021】次いで、第2の実施の形態の動作について
説明する。図5はCPU17において行われる処理を示
すフローチャートである。まず、ゲートロックレバー4
Aを操作してロックバルブ4がa位置からb位置に切換
えられると図5の処理が開始される。ロックバルブ4の
位置は操作検出スイッチ25の信号により判断される。
ステップS1において圧力スイッチ11および12が共
にオフと判定された場合はステップS6において電磁弁
23のソレノイド部23sを消磁して電磁弁23をa位
置に切換える。これにより、油圧源21からの圧油が操
作器5の一次側に供給される。圧力スイッチ11または
12がオンの場合はステップS1が否定され、次のステ
ップS2において、圧力スイッチ10,11,12のう
ち圧力スイッチ11,12が先にオンしたか否かが判断
される。ここで、二次側の圧力スイッチ11,12の方
が一次側の圧力スイッチ10よりも設定圧力が低いた
め、ゲートロック解除時において操作レバー5Aが操作
位置に拘束されていると、圧力スイッチ11,12の方
が先にオンする。したがって、操作レバー5Aが操作位
置に拘束されている場合は、ステップS2が肯定されて
次のステップS3において電磁弁23のソレノイド部2
3sを励磁して電磁弁23をb位置に切換える。これに
より、油圧源21から操作器5への圧油の供給が阻止さ
れるため、操作レバー5Aが操作位置に切換えられてい
ても、走行モータ9が回転することはない。
【0022】一方、ステップS2が否定された、すなわ
ち圧力スイッチ10の方が先にオンとなった場合は、ゲ
ートロックレバー4Aをロック解除位置に切換えた際に
中立位置にあった操作レバー5Aが操作位置に切換えら
れた状態にあるため、ステップS6において電磁弁23
をa位置に切換えてCPU17は処理を終了する。これ
により、電磁弁23はa位置に保持されるため、油圧源
21からの圧油が操作器5に供給され、操作レバー5A
の操作量に応じて方向制御弁8のパイロットポート8
a,8bに圧油が供給され走行モータ9が駆動する。
【0023】一方、電磁弁23がb位置に切換えられた
状態において、油圧源21から操作器5へ圧油を供給す
るためには、所定時間内に操作レバー5Aを中立位置に
戻せばよい。この場合、ステップS1が肯定されてステ
ップS6において電磁弁23がa位置に切換えられる。
そして、油圧源21から操作器5に圧油が供給され、操
作レバー5Aの操作量に応じて方向制御弁8が切換わっ
て走行モータ9が回転される。所定時間内に圧力スイッ
チ11,12が共にオフにならない場合には、ステップ
S5において警報を行って処理が中止される。
【0024】−第3の実施の形態− 次いで、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図6は本発明の第3の実施の形態に係る安全装置の油圧
回路を示す図である。なお、図6において図1と同一の
構成については同一の参照番号を付し、詳細な説明は省
略する。第3の実施の形態は、電磁弁13,14に代え
て、パイロット式の切換弁13A,14Aを設けるとと
もに、圧力スイッチ10,11,12を省略した点が第
1の実施の形態と異なるものである。
【0025】切換弁13Aのパイロットポート13Bは
油圧源21と操作器5との間の管路L1と接続され、切
換弁14Aのパイロットポート14Bは、管路L4を介
して操作器5と方向制御弁8との間の管路L2,L3と
接続されている。切換弁13Aをa位置に切換えるため
のばね13cの付勢力は上述した圧力スイッチ10の切
換圧力に相当する値に、切換弁14Aをa位置に切換え
るためのばね14cの付勢力は上述した圧力スイッチ1
1,12の切換圧力に相当する値にそれぞれ設定されて
いる。
【0026】次いで、第3の実施の形態の動作について
説明する。通常の操作においては、ゲートロックレバー
4Aによりロックバルブ4をb位置に切換えてから操作
レバー5Aを中立位置から操作するため、油圧源21か
ら操作器5に圧油が供給され、その後、方向制御弁8に
圧油が供給される。そしてこれにより、切換弁13A,
14Aのパイロットポート13B,14Bに圧油が供給
されて、切換弁13A,14Aはb位置に切換えられる
が、パイロットポート14Bよりもパイロットポート1
3Bに先に圧油が供給されるため、切換弁13Aの方が
切換弁14Aよりも先にb位置に切換えられる。したが
って、切換弁15のパイロットポート15aの方に先に
圧油が供給されて切換弁15はa位置に切換えられる。
この後、切換弁15のパイロットポート15bに圧油が
供給されて切換弁15はb位置に切換わろうとするが、
パイロットポート15aに供給されるパイロット圧およ
びばね15dの付勢力の方がパイロットポート15bに
供給されるパイロット圧よりも大きいため、切換弁15
はa位置に保持される。
【0027】この状態においては、第1の実施の形態と
同様に、切換弁16のパイロットポート16aはタンク
2と連通されるため、切換弁16はばね16cの付勢力
によりa位置に保持される。したがって、油圧源21か
らの圧油は操作器5の一次側に供給されるため、操作レ
バー5Aの操作量に応じた圧油が方向制御弁8のパイロ
ットポート8a,8bに供給されて方向制御弁8が切換
えられ、これにより走行モータ9が回転される。
【0028】一方、操作レバー5Aがデテント機構によ
り操作位置に拘束されている場合に、ゲートロックレバ
ー4Aによりロックバルブ4をb位置に切換えると、操
作器5の一次側と二次側とでは略同時に圧力が立ち上が
るが、二次側に接続された切換弁14Aのばね14cの
付勢力の方が、一次側に接続された切換弁13Aのばね
13cの付勢力よりも小さいため、切換弁14Aの方が
切換弁13Aよりも先にb位置に切換えられる。したが
って、切換弁14Aが先にb位置に切り換わって切換弁
15のパイロットポート15bの方に先に圧油が供給さ
れ、切換弁15はb位置に切換えられる。これにより、
ロックバルブ4と切換弁16との間から分岐された油圧
ポンプ1からの圧油が、切換弁15を介して切換弁16
のパイロットポート16aに供給されるため、切換弁1
6はb位置に切換えられ、油圧源21から操作器5への
圧油の供給が遮断される。したがって、操作レバー5A
が操作位置に切換えられていても、方向制御弁8のパイ
ロットポート8a,8bには圧油は供給されないため、
走行モータ9の回転は阻止される。
【0029】また、この状態においては、切換弁15自
身のパイロットポート15cにも油圧ポンプ1からの圧
油が供給されるため、切換弁14に遅れて切換弁13が
b位置に切換えられてパイロットポート15aに圧油が
供給されても、切換弁15はb位置に保持される。
【0030】一方、操作器5への圧油の供給が停止され
ると、切換弁13Aのパイロットポート13B,14B
への圧油の供給が停止するため、切換弁13Aはa位置
に切換えられるが、切換弁14Aはチェック弁26,2
7によりb位置に切換えられた状態にある。また、切換
弁15の一次側には、ロックバルブ4と切換弁16との
間から分岐された油圧ポンプ1からの圧油が供給されて
いるため、パイロットポート15cに圧油が供給され続
けるとともに、切換弁16のパイロットポート16aに
も圧油が供給され続ける。したがって、切換弁15はb
位置に保持されるとともに、切換弁16もb位置に保持
されるため、油圧源21から操作器5への圧油の供給は
阻止される。なお、切換弁14Aはチェック弁26,2
7からのリークによりa位置に切換えられる。
【0031】油圧源21から操作器5へ圧油を供給する
ためには、操作レバー5Aを中立位置に戻すとともに、
ロックバルブ4をa位置に切換える。これにより、切換
弁15の一次側への圧油の供給が停止されてタンク2と
連通されるため、パイロットポート15cへの圧油の供
給も停止され、切換弁15はばね15dの付勢力により
a位置に切換わる。また、切換弁16のパイロットポー
ト16aもタンク2と連通されるため、切換弁16はば
ね16cの付勢力によりa位置に切換わる。この状態に
おいて、ゲートロックレバー4Aを操作してロックバル
ブ4をb位置に切換えれば、上記と同様に操作器5に圧
油が供給されるため、操作レバー5Aの操作量に応じて
方向制御弁8が切換わり、走行モータ9が回転される。
【0032】なお、上記実施の形態においては、操作器
5により走行モータ9を駆動するものについて説明した
が、クレーンのブームを起伏する起伏ドラムを回転する
ための起伏モータや吊荷を巻き上げるための巻上モータ
にも上記と同様の構成を適用することができ、これによ
りゲートロックレバー4Aをロック解除位置に切換えた
途端にブームが起伏を開始したり吊荷の巻き上げを開始
したりすることを防止できる。
【0033】以上の実施の形態と請求項との対応におい
て、ゲートロックレバー4Aがゲートロック部材を、ロ
ックバルブ4が強制停止手段を、操作器5が操作手段
を、圧力スイッチ10,11,12が第1および第2の
検出手段を、電磁弁13,14および切換弁15,16
が切換手段を構成する。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ゲートロック部材をロック解除位置に切換えた際に、第
1の検出手段よりも第2の検出手段による検出が先に行
われたときは、操作手段が操作位置にあるものとしてア
クチュエータの駆動を禁止するようにしたため、ゲート
ロック部材をロック解除位置に切換えた途端にアクチュ
エータが駆動することを防止することができ、これによ
り、ゲートロック部材切換時の安全性を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る作業機械の安
全装置の油圧回路を示す図
【図2】圧力スイッチの切換状態を示す図
【図3】圧力スイッチの切換状態を示す図
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る作業機械の安
全装置の油圧回路を示す図
【図5】第2の実施の形態において行われる処理を示す
フローチャート
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る作業機械の安
全装置の油圧回路を示す図
【符号の説明】
1,6 油圧ポンプ 4 ロックバルブ 4A ゲートロックレバー 5 操作器 5A 操作レバー 8 方向制御弁 9 走行モータ 10,11,12 圧力スイッチ 13,14,23 電磁弁 13A,14A、15,16 切換弁 17 CPU 20,21 油圧源 26,27 チェック弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロック解除位置およびロック位置に操作
    可能なゲートロック部材と、 前記ゲートロック部材が前記ロック位置のときに作業機
    械のアクチュエータを強制停止させる強制停止手段と、 前記アクチュエータを操作する操作手段とを備えた作業
    機械の安全装置において、 前記操作手段の一次側の圧力が第1の所定値以上となっ
    たことを検出する第1の検出手段と、 前記操作手段の二次側の圧力が前記第1の所定値よりも
    小さい第2の所定値以上となったことを検出する第2の
    検出手段と、 前記ゲートロック部材をロック位置からロック解除位置
    へ操作したとき、前記第2の検出手段による検出が前記
    第1の検出手段による検出よりも先に行われたときは前
    記アクチュエータの駆動を禁止し、前記第1の検出手段
    による検出が先に行われたときは、前記アクチュエータ
    の駆動を許容する切換手段とを備えたことを特徴とする
    作業機械の安全装置。
JP17578197A 1997-07-01 1997-07-01 作業機械の安全装置 Pending JPH1121079A (ja)

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