JPH08302748A - 作業機械の安全装置および駆動回路 - Google Patents

作業機械の安全装置および駆動回路

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JPH08302748A
JPH08302748A JP11089295A JP11089295A JPH08302748A JP H08302748 A JPH08302748 A JP H08302748A JP 11089295 A JP11089295 A JP 11089295A JP 11089295 A JP11089295 A JP 11089295A JP H08302748 A JPH08302748 A JP H08302748A
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JP
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lock
actuator
release
lock member
gate lock
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JP11089295A
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English (en)
Inventor
Toru Uchino
徹 内野
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲートロック部材のロック解除位置への操作
に伴ってアクチュエータの強制停止を解除する際の安全
性を高めた作業機械の安全装置を提供する。 【構成】 ゲートロック部材のロック位置への操作に応
答してロックスイッチ42がオフされたとき、油圧モー
タ2〜4を強制停止させるべく、油圧ポンプ10からパ
イロット操作器12〜14への圧油の供給を電磁弁1
1,21a,21b,22a,22b,23a,23b
にて阻止する。ゲートロック部材がロック位置からロッ
ク解除位置へ操作されたとき、操作レバー12c,13
c,14cの操作状態に基づいて油圧モータ2〜4の強
制停止の解除が適当か否か識別し、強制停止の解除が不
適当と識別したときは電磁弁21a,21b,22a,
22b,23a,23bによりパイロット操作器12〜
14から制御弁5へのパイロット圧の供給を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クローラクレーン、油
圧ショベル、フォークリフト等の作業機械の安全装置お
よび駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クローラクレーン等の作業機械の
安全装置として、運転席への乗降経路に突出したロック
解除位置と、乗降経路から後退したロック位置との間で
操作可能なゲートロックレバーを設け、このレバーがロ
ック解除位置にあるときは操作レバーの操作に応答した
各種のアクチュエータ(例えば油圧モータや油圧シリン
ダ)の作動を許容し、ゲートロックレバーがロック位置
に操作されたときは操作レバーの操作に拘わりなくアク
チュエータを強制停止させるものが知られている(例え
ば特開平4−250230号公報参照)。この種の装置
では、ゲートロックレバーがロック解除位置にあると運
転席への乗降が妨げられるので、オペレータが運転席か
ら離れる際にはゲートロックレバーが必然的にロック位
置へ操作される。従って、オペレータが不在の状態でア
クチュエータが作動するおそれがない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、クローラク
レーンのように三以上のアクチュエータの同時駆動が要
求される作業機械では、一人のオペレータが三本以上の
操作レバーを一度に操作することができないため、各ア
クチュエータの操作レバーを操作位置(アクチュエータ
の作動を指示する位置)に拘束するデデント機構が設け
られる。このようなデテント機構付きの作業機械に上述
したゲートロックレバーによる安全装置を設けた場合、
オペレータが運転席に乗り込んだ時点で操作レバーが既
に操作位置に拘束され、これに気付かずにオペレータが
ゲートロックレバーをロック解除位置に操作すると、オ
ペレータの意思に拘わりなくアクチュエータが作動を開
始する不都合が生じる。特に多数の操作レバーが乗降経
路に近接して並べられた場合には、降車前にオペレータ
が全ての操作レバーを中立位置へ戻しても、降車時にオ
ペレータと操作レバーとが接触して操作レバーが操作位
置へ移動するおそれがあり、この時点ではゲートロック
レバーがロック位置に操作されてアクチュエータが強制
停止状態にあるため、操作レバーの操作位置への移動に
オペレータが気が付かず、強制停止の解除時に操作レバ
ーが操作位置に入っているので上述した不都合が生じる
おそれが高い。
【0004】本発明の目的は、ゲートロック部材のロッ
ク解除位置への操作に伴ってアクチュエータの強制停止
を解除する際の安全性を従来よりも高めた作業機械の安
全装置および駆動回路を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1およ
び図2を参照して説明すると、請求項1の発明は、運転
席51への乗降経路に突出したロック解除位置P1およ
び乗降経路から後退したロック位置P2に操作可能なゲ
ートロック部材50と、ゲートロック部材50がロック
位置P2のときに作業機械のアクチュエータ(図示例で
は油圧モータ2〜4の少なくともいずれか一つが相当す
るが、以下の各請求項では油圧モータ2で代表する。)
を強制停止させる強制停止手段42,41,11と、ゲ
ートロック部材50がロック位置P2からロック解除位
置P1へ操作されたとき、ゲートロック部材50とは異
なる操作部材12cの操作状態に基づいて、アクチュエ
ータ2の強制停止の解除が適当か否か識別する識別手段
30,33,40,41と、識別手段30,33,4
0,41にて強制停止の解除が不適当と識別されたと
き、アクチュエータ2の強制停止の解除を阻止する解除
阻止手段41,21a,21bと、を備えた作業機械の
安全装置により、上述した目的を達成する。請求項2の
発明は請求項1の作業機械の安全装置に適用され、識別
手段30,33,40,41は、アクチュエータ2の操
作レバー12cがアクチュエータ2の作動を指示する位
置に操作されているときに強制停止の解除が不適当と識
別する。図2および図15を参照して説明すると、請求
項3の発明は請求項1の作業機械の安全装置に適用さ
れ、ゲートロック部材50とは異なる操作部材として、
所定の確認操作を受け付け可能な確認操作部材70が運
転席51の周囲に設けられ、識別手段41は、ゲートロ
ック部材50がロック位置P2からロック解除位置P1
へ操作された後に確認操作部材70が確認操作を受ける
までは、強制停止の解除が不適当であると識別する。図
1および図2を参照して説明すると、請求項4の発明
は、運転席51への乗降経路に突出したロック解除位置
P1および乗降経路から後退したロック位置P2に操作
可能なゲートロック部材50と、ゲートロック部材50
がロック位置P2のときに作業機械のアクチュエータ2
を強制停止させる強制停止手段42,41,11と、ア
クチュエータ2の操作レバー12cがアクチュエータ2
の作動を指示する操作位置およびアクチュエータ2の停
止を指示する中立位置のいずれにあるかを示す識別信号
を出力する識別信号出力手段30,33,40と、ゲー
トロック部材50がロック位置P2からロック解除位置
P1に操作された時点で識別信号出力手段30,33,
40から操作レバー12cが操作位置にあることを示す
識別信号が出力されているときはアクチュエータ2の強
制停止の解除を阻止する解除阻止手段41,21a,2
1bとを備えた作業機械の安全装置により、上述した目
的を達成する。図2および図15を参照して説明する
と、請求項5の発明は、運転席51への乗降経路に突出
したロック解除位置P1および乗降経路から後退したロ
ック位置P2に操作可能なゲートロック部材50と、ゲ
ートロック部材50がロック位置P2のときに作業機械
のアクチュエータ2を強制停止させる強制停止手段4
2,41,11と、ゲートロック部材50とは別に運転
席51の周囲に設けられ、所定の確認操作に応答して確
認信号を出力する確認信号出力手段70と、ゲートロッ
ク部材50がロック位置P2からロック解除位置P1へ
操作された後に確認信号出力手段70から確認信号が出
力されるまではアクチュエータ2の強制停止の解除を阻
止する解除阻止手段41,11とを備えた作業機械の安
全装置により、上述した目的を達成する。図1または図
15を参照して説明すると、請求項6の発明は請求項
1,4,5のいずれかに記載の作業機械の安全装置に適
用され、解除阻止手段41,21a,21b(または4
1,11)にて強制停止の解除が阻止されたとき、アク
チュエータ2の操作レバー12cの位置の確認を促す情
報をオペレータに対して出力する確認催促手段41,4
4を備えた。請求項7の発明は請求項1,4,5のいず
れかに記載の作業機械の安全装置に適用され、解除阻止
手段41,21a,21b(または41,11)は、ア
クチュエータ2に対する操作レバー12cの操作に応じ
てアクチュエータ2への圧油の供給を制御する制御弁5
を、操作レバー12cの操作状態に拘わりなくアクチュ
エータ2への圧油の供給を遮断する中立位置に拘束して
強制停止の解除を阻止する。図7を参照して説明する
と、請求項8の発明は請求項1,4,5のいずれかに記
載の作業機械の安全装置に適用され、解除阻止手段4
1,24は、アクチュエータ2に対する操作レバー12
cの操作に応じてアクチュエータ2への圧油の供給を制
御する制御弁5の切換え状態に拘わりなく、アクチュエ
ータ2への圧油の供給を不可能として強制停止の解除を
阻止する。図1および図2を参照して説明すると、請求
項9の発明は、操作レバー12cを有し、操作レバー1
2cの中立位置から操作位置への操作に応答して作動信
号を出力する作動指示器12と、作業機械のアクチュエ
ータ2に対する圧油の供給経路を遮断する中立位置と供
給経路を接続する作動位置とに選択的に切換え可能とさ
れ、作動指示器12からの作動信号に応答して中立位置
から作動位置(図2のA位置またはB位置)に切換えら
れる制御弁5と、運転席51への乗降経路に突出したロ
ック解除位置P1および乗降経路から後退したロック位
置P2に操作可能なゲートロック部材50と、ゲートロ
ック部材50がロック位置P2のときにアクチュエータ
2を強制停止させる強制停止手段41,11と、作動指
示器12から制御弁5への作動信号の伝達経路に介装さ
れ、該伝達経路を遮断する遮断状態(図1のs位置)
と、伝達経路を接続する接続状態(図1のo位置)とに
選択的に切換え可能な切換器21a,21bと、ゲート
ロック部材50がロック位置P2に操作された時点から
ロック解除位置P1へ戻される時点までの間に切換器2
1a,21bを遮断状態に切換える強制切換手段41
と、ゲートロック部材50がロック位置P2からロック
解除位置P1に操作されたとき、ゲートロック部材50
とは異なる操作部材12cの操作状態に基づいてアクチ
ュエータ2の強制停止の解除が適当か否か識別する識別
手段30,33,40,41と、識別手段30,33,
40,41にて強制停止の解除が不適当と識別されたと
き、切換器21a,21bを遮断状態に拘束する拘束手
段41とを備えた作業機械の駆動回路により、上述した
目的を達成する。図2および図5を参照して説明する
と、請求項10の発明は、操作レバー12cを有し、操
作レバー12cの中立位置から操作位置への操作に応答
して作動信号を出力する作動指示器12と、作業機械の
アクチュエータ2に対する圧油の供給経路を遮断する中
立位置と供給経路を接続する作動位置とに選択的に切換
え可能とされ、作動指示器12からの作動信号に応答し
て中立位置から作動位置(図5のA位置またはB位置)
に切換えられる制御弁5と、運転席51への乗降経路に
突出したロック解除位置P1および乗降経路から後退し
たロック位置P2に操作可能なゲートロック部材50
と、ゲートロック部材50がロック位置P2のときにア
クチュエータ2を強制停止させる強制停止手段42,4
1,21a,21bと、作動指示器2から制御弁5への
作動信号の伝達経路に介装され、該伝達経路を遮断する
遮断状態(図5のs位置)と、伝達経路を接続する接続
状態(図5のo位置)とに選択的に切換え可能な切換器
21a,21bと、作動指示器12と切換器21a,2
1bとの間に設定された検出点にて作動指示器12から
の作動信号の出力の有無を検出する検出手段30,3
3,40と、ゲートロック部材50がロック位置P2に
操作された時点からロック解除位置P1へ戻される時点
までの間に切換器21a,21bを遮断状態に切換える
強制切換手段41と、ゲートロック部材50がロック位
置P2からロック解除位置P1に操作された時点で検出
手段30,33,40により作動信号の出力が検出され
ているときは、切換器21a,21bを遮断状態に拘束
する拘束手段41と、を備えた作業機械の駆動回路によ
り、上述した目的を達成する。請求項11の発明は請求
項9または10の作業機械の駆動回路に適用され、ゲー
トロック部材50のロック解除位置P1からロック位置
P2への操作に連動して切換器21a,21bが遮断状
態に切換えられるよう強制切換手段41を構成して、強
制切換手段41および切換器21a,21bを強制停止
手段として兼用させた。
【0006】
【作用】請求項1の発明では、ゲートロック部材50を
ロック位置P2に操作すると強制停止手段42,41,
11がアクチュエータ2を強制停止させる。ゲートロッ
ク部材50をロック位置P2からロック解除位置P1に
操作したときには、識別手段30,33,40,41が
ゲートロック部材50とは異なる操作部材12cの操作
状態に基づいて強制停止の解除が適当か否か識別し、不
適当と識別したときは解除阻止手段41,21a,21
bによりアクチュエータ2の強制停止の解除が阻止され
る。請求項2の発明では、ゲートロック部材50をロッ
ク位置P2からロック解除位置P1に操作したときにア
クチュエータ2の操作レバー12cがアクチュエータ2
の作動を指示する位置に操作されていると、強制停止の
解除が不適当と識別されて強制停止の解除が阻止され
る。請求項3の発明では、ゲートロック部材50をロッ
ク位置P2からロック解除位置P1に操作した後に確認
操作部材70が所定の確認操作を受けるまでは強制停止
の解除が不適当と識別されて強制停止の解除が阻止され
る。請求項4の発明では、ゲートロック部材50をロッ
ク位置P2に操作すると強制停止手段42,41,11
がアクチュエータ2を強制停止させる。ゲートロック部
材50をロック位置P2からロック解除位置P1に操作
した場合は、識別信号出力手段30,33,40から操
作レバー12cが操作位置にあることを示す識別信号が
出力されていると解除阻止手段41,21a,21bに
よりアクチュエータ2の強制停止の解除が阻止される。
請求項5の発明では、ゲートロック部材50をロック位
置P2に操作すると強制停止手段42,41,11がア
クチュエータ2を強制停止させる。ゲートロック部材5
0をロック位置P2からロック解除位置P1に操作した
場合は、確認信号出力手段70が確認操作に応答して確
認信号を出力するまで解除阻止手段41,11によりア
クチュエータ2の強制停止の解除が阻止される。請求項
6の発明では、強制停止の解除が阻止されたとき、確認
催促手段41,44によりアクチュエータ2の操作レバ
ー12cの位置の確認を促す情報がオペレータに対して
出力される。請求項7の発明では、操作レバー12cの
操作状態に拘わりなく制御弁5が中立位置に拘束されて
アクチュエータ2への圧油の供給が遮断され、その結
果、アクチュエータ2の強制停止の解除が阻止される。
請求項8の発明では、操作レバー12cの操作に応じて
制御弁5が切換わっても、アクチュエータ2へ圧油が供
給されず強制停止の解除が阻止される。請求項9の発明
では、ゲートロック部材50をロック位置P2に操作す
ると、強制停止手段42,41,11がアクチュエータ
2を強制停止させる。この時点からゲートロック部材5
0がロック位置P2からロック解除位置P1に戻される
時点までの間に、切換器21a,21bは強制切換手段
41により遮断状態に切換えられる。ゲートロック部材
50をロック解除位置P1に操作したときは、識別手段
30,33,40,41がゲートロック部材50とは異
なる操作部材12cの操作状態に基づいて強制停止の解
除が適当か否か識別する。そして、不適当と識別したと
きは拘束手段41により切換器21a,21bが遮断状
態に阻止される。この結果、作動指示器12から制御弁
5への作動信号の伝達が阻止されて制御弁5が中立位置
に保持され、アクチュエータ2の強制停止の解除が阻止
される。請求項10の発明では、ゲートロック部材50
をロック位置P2に操作すると、強制停止手段42,4
1,11がアクチュエータ2を強制停止させる。この時
点からゲートロック部材50がロック位置P2からロッ
ク解除位置P1に戻される時点までの間に、切換器21
a,21bは強制切換手段41により遮断状態に切換え
られる。ゲートロック部材50をロック解除位置P1に
操作した時点で検出手段30,33,40により作動指
示器12からの作動信号の出力が検出されていると、拘
束手段41により切換器21a,21bが遮断状態に拘
束される。この結果、作動指示器12から制御弁5への
作動信号の伝達が阻止されて制御弁5が中立位置に保持
され、アクチュエータ2の強制停止の解除が阻止され
る。請求項11の発明では、ゲートロック部材50をロ
ック位置P2に操作すると、これに連動して切換器21
a,21bが遮断状態に切換えられる。この結果、作動
指示器12から制御弁5への作動信号の伝達が阻止され
て制御弁5が中立位置に保持されてアクチュエータ2の
強制停止が実行される。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0008】
【実施例】以下、図1〜図17を参照して本発明を油圧
式クローラクレーンの駆動回路に適用した実施例を説明
する。なお、各図において他の図との共通部分には同一
符号を付してある。
【0009】−第1実施例− 図1は第1実施例の駆動回路を示す。この例では、一つ
の油圧ポンプ1に対して走行モータ2、起伏モータ3お
よび第1ウインチ用のモータ(以下、第1ウインチモー
タと呼ぶ。)4が制御弁5,6,7を介して直列に接続
されて一つのシリーズ回路が構成されている。なお、ク
ローラクレーンでは走行モータが左右一対設けられる
が、図1ではその一方のみを示す。他方の走行モータ
は、例えば第2ウインチ用のモータ、旋回モータ等とと
もに油圧ポンプ1とは別の油圧ポンプに直列接続され、
それにより図示の回路とは別のシリーズ回路が構成され
るが、本実施例ではそれらの詳細を省略する。また、実
際の回路では、走行モータ2や第1ウインチモータ4の
手前にはブレーキ弁が設けられているが、本図ではそれ
らの図示を省略している。
【0010】制御弁5,6,7は、それぞれのパイロッ
ト室5a,5b,6a,6b,7a,7bにパイロット
圧が作用しないとき、ばね5c,6c,7cにより図示
の中立位置に保持される。制御弁5が中立位置のときは
油圧ポンプ1からの圧油が走行モータ2に供給されるこ
となく制御弁6に導かれ、制御弁6が中立位置のときは
制御弁5からの圧油が起伏モータ3に供給されることな
く制御弁7に導かれ、制御弁7が中立位置のときは制御
弁6からの圧油が第1ウインチモータ4に供給されるこ
となくタンクTに戻される。制御弁5のパイロット室5
aまたは5bにパイロット圧が作用すると制御弁5がA
位置またはB位置に切換えられて走行モータ2に圧油が
導かれ、走行モータ2が回転する。制御弁6のパイロッ
ト室6aまたは6bにパイロット圧が作用すると、制御
弁6がA位置またはB位置に切換えられて起伏モータ3
に圧油が導かれ、起伏モータ3が回転する。制御弁7の
パイロット室7aまたは7bにパイロット圧が作用する
と制御弁7がA位置またはB位置に切換えられて第1ウ
インチモータ4に圧油が導かれ、第1ウインチモータ4
が回転する。なお、第1ウインチモータ4は可変容量形
であり、その吐出容量は容量制御装置8にて制御され
る。9は油圧ポンプ1から各モータ2〜4に導かれる圧
油の最高圧力を制限するリリーフ弁である。
【0011】次に制御弁5〜7のパイロット圧の制御に
拘わる部分について説明する。図1において10はパイ
ロット圧の発生源としての油圧ポンプ、11は電磁弁、
12,13,14はパイロット操作器である。電磁弁1
1はソレノイド部11sが消磁状態のときs位置に、励
磁状態のときo位置に切換わる。電磁弁11のs位置で
は油圧ポンプ10からパイロット操作器12〜14への
圧油の供給が阻止され、o位置では油圧ポンプ10から
パイロット操作器12〜14のパイロット弁12a,1
2b,13a,13b,14a,14bへ圧油が導かれ
る。パイロット操作器12,13,14は、それぞれの
操作レバー12c,13c,14cの操作に応じてパイ
ロット弁12a〜14bを変位させることにより、油圧
ポンプ10から導かれる圧力を所定のパイロット圧に変
換して制御弁5,6,7側にそれぞれ出力する。
【0012】すなわち、パイロット操作器12の操作レ
バー12cが図示の中立位置から図中矢印a方向または
b方向に操作されると、その操作量に応じたパイロット
圧がパイロット弁12aまたは12bから制御弁5のパ
イロット室5aまたは5bに向けて出力され、パイロッ
ト操作器13の操作レバー13cが図示の中立位置から
図中矢印a方向またはb方向に操作されると、その操作
量に応じたパイロット圧がパイロット弁13aまたは1
3bから制御弁6のパイロット室6aまたは6bに向け
て出力され、パイロット操作器14の操作レバー14c
が図示の中立位置から図中矢印a方向またはb方向に操
作されると、その操作量に応じたパイロット圧がパイロ
ット弁14aまたは14bから制御弁7のパイロット室
7aまたは7bに向けて出力される。操作レバー12
c,13c,14cが中立位置のときはパイロット操作
器12,13,14からパイロット圧は出力されない。
なお、パイロット操作器12,13,14は、操作レバ
ー12c,13c,14cを所定の操作位置(中立位置
から矢印a方向およびb方向に所定量操作された位置)
に拘束するデテント機構12d,13d,14dを有す
る。これらの詳細は省略する。15は油圧ポンプ10か
ら電磁弁11へ導かれる圧油の最高圧力を制限するリリ
ーフ弁である。
【0013】パイロット操作器12と制御弁5のパイロ
ット室5a,5bとの間には電磁弁21a,21bが、
パイロット操作器13と制御弁6のパイロット室6a,
6bとの間には電磁弁22a,22bが、パイロット操
作器14と制御弁7のパイロット室7a,7bとの間に
は電磁弁23a,23bがそれぞれ介装されている。こ
れらの電磁弁21a,21b,22a,22b,23
a,23bは、それぞれのソレノイド部21s,22
s,23sが消磁状態のときs位置に、励磁状態のとき
o位置に切換わる。s位置ではパイロット操作器12〜
14から制御弁5〜7へのパイロット圧の供給が阻止さ
れ、操作レバー12c,13c,14cの位置に拘わり
なく制御弁5,6,7が中立位置に拘束されてモータ
2,3,4が停止する。一方、電磁弁21a〜23bの
o位置ではパイロット圧の供給が許容され、操作レバー
12c,13c,14cの操作に応じたモータ2,3,
4の駆動が可能となる。
【0014】パイロット操作器12,13,14から出
力されるパイロット圧は、それぞれシャトル弁30,3
1,32および逆止弁33,34,35を介して圧力セ
ンサ40にも導かれる。なお、シャトル弁30,31,
32によるパイロット圧の取り出し位置は、パイロット
操作器12,13,14と電磁弁21a,21b,22
a,22b,23a,23bとの間に設定されている。
圧力センサ40は所定値以上のパイロット圧(例えば、
制御弁5,6,7を中立位置から切換えるのに必要な最
小圧)を検出すると、制御装置41に対してパイロット
圧検出信号を出力する。制御装置41はマイクロコンピ
ュータおよびその動作に必要な周辺部品を備え、上述し
た圧力センサ40の出力と、ロックスイッチ42のオン
・オフとに基づいて電磁弁11および電磁弁21a,2
1b,22a,22b,23a,23bを制御する。制
御手順は後述する。
【0015】ロックスイッチ42は、図2に示すゲート
ロックレバー50の操作に連動してオン・オフが切換わ
る。すなわち、ゲートロックレバー50が運転席51へ
の乗降経路に突出したロック解除位置(実線位置)P1
に操作されるとロックスイッチ42がオンとなり、ゲー
トロックレバー50が乗降経路から後退したロック位置
(仮想線位置)P2に操作されるとロックスイッチ42
がオフとなる。なお、図2において52はクレーンのキ
ャブ、53はクローラ式の下部走行体、54は操作レバ
ーである。操作レバー54は、例えば図1の操作レバー
12a,13a,14aのいずれかに相当する。図1に
おいて43は電源、44は運転席の近傍に設置された警
告器である。警告器44には、CRTやランプ、合成音
声など、オペレータの視覚や聴覚に訴える各種の手段を
用いてよい。
【0016】図3は、図1の制御装置41にて実行され
る電磁弁11および電磁弁21a,21b,22a,2
2b,23a,23bの切換制御手順を示すものであ
る。図2に示したゲートロックレバー50がロック位置
P2に操作されてロックスイッチ42がオフされると制
御装置41は図3の処理を開始し、まずステップS1で
電磁弁11および電磁弁21a,21b,22a,22
b,23a,23bをすべてs位置に切換えてアクチュ
エータを強制停止させる。続くステップS2では、ロッ
クスイッチ42がオンしたか否かにより、ゲートロック
レバー50がロック解除位置P1に操作されたか否かを
判別する。ロック解除位置P1へ操作されていないと判
別したときはステップS1に戻る。ロック解除位置P1
に操作されたと判別したときはステップS3へ進み、電
磁弁11をo位置に切換える。この段階では電磁弁21
a,21b,22a,22b,23a,23bがすべて
s位置にあるため、操作レバー12c,13c,14c
のいずれかが操作位置にあってもモータ2,3,4は停
止したままである。
【0017】続くステップS4では、圧力センサ40か
らパイロット圧検出信号が出力されているか否かによ
り、すべての操作レバー12c,13c,14cが中立
位置か否かを判別する。なお、電磁弁11をo位置に切
換えた後に圧力センサ40でパイロット圧が検出される
までに応答遅れがあるときは、ステップS3の処理に続
いてタイマを起動し、応答遅れ時間あるいはそれ以上の
時間が経過するまでステップS4の処理を遅延させる。
ステップS4で何れか一つでも操作レバーが中立位置に
ないと判別したとき(圧力センサ40からパイロット圧
検出信号が出力されていたとき)はステップS5で警告
器44による警告を実行してステップS4へ戻る。この
警告は、操作レバー12c,13c,14cの中立位置
の確認をオペレータに促すものとする。例えば中立位置
へ戻すよう合成音声で報知する。ステップS4ですべて
の操作レバー12c,13c,14cが中立位置と判別
したときはステップS6で電磁弁21a,21b,22
a,22b,23a,23bをo位置へ切換えてアクチ
ュエータの強制停止を解除し、これにより処理を終え
る。
【0018】以上の実施例と請求項との対応において、
ゲートロックレバー50がゲートロック部材を、走行モ
ータ2、起伏モータ3および第1ウインチモータ4がア
クチュエータを、ロックスイッチ42、制御装置41お
よび電磁弁11が強制停止手段を、シャトル弁30,3
1,32、逆止弁33,34,34、圧力センサ40お
よび制御装置41が識別手段を、制御装置41および電
磁弁21a,21b,22a,22b,23a,23b
が解除阻止手段を、パイロット操作器12,13,14
が作動指示器を、シャトル弁30,31,32、逆止弁
33,34,34および圧力センサ40が識別信号出力
手段および検出手段を、電磁弁21a,21b,22
a,22b,23a,23bが切換器を、制御装置41
が強制切換手段および拘束手段を、制御装置41および
警告器44が確認催促手段を、それぞれ構成する。ま
た、パイロット操作器12〜14から出力されるパイロ
ット圧が制御弁に対する作動信号に相当する。
【0019】なお、本実施例では3つの油圧モータ2,
3,4の強制停止およびその解除について説明したが、
これら以外のアクチュエータも図1と同様の構成の駆動
回路にて駆動されるときは、図1に仮想線で示したよう
に、油圧ポンプ10からパイロット操作器12〜14に
圧油を導く経路、圧力センサ40にパイロット圧を導く
経路、電磁弁21a等に励磁電流を導く経路を他の駆動
回路まで延長すればよい。クローラクレーンでは、ブー
ムの水平方向位置からの傾斜角が限界に達したときにこ
れを自動的に停止させるいわゆる過巻防止装置が設けら
れるが、その際の自動停止の手段として電磁弁22a,
22bや23a,23bを兼用できる。
【0020】本実施例では、ゲートロックレバー50の
ロック位置P2への操作に連係して電磁弁21a〜23
bをs位置に切換えたが、これらの電磁弁21a〜23
bは、ゲートロックレバー50のロック解除位置P1へ
の操作に連係して電磁弁11がo位置に切換わる時点で
s位置に切換えられていればよく、例えば図3のステッ
プS3で先に電磁弁21a〜23bをs位置に切換えた
後に電磁弁11をo位置に切換えてもよい。電磁弁11
に代え、図4に示すようにゲートロックレバー50とリ
ンク機構等の機械的連動機構55にて連結された切換弁
11Aを設けてもよい。ただし、図4の場合にはゲート
ロックレバー50がロック解除位置P1にあるかロック
位置P2にあるかをマイクロスイッチ等の検出器45で
検出し、その検出結果を制御装置41に入力する必要が
ある。図3の処理では、ステップS4が否定判断されて
油圧モータ2〜4の強制停止の解除が阻止された場合、
操作レバー12c,13c,14cを中立位置に戻すと
ステップS6で強制停止が解除されるが、ステップS4
が否定判断されて強制停止の解除が阻止された場合に
は、操作レバー12c,13c,14cを中立位置に戻
した上で、ゲートロックレバー50をロック解除位置P
1からロック位置P2に戻して再度ロック解除位置P1
へと操作しない限り強制停止が解除されないようにして
もよい。
【0021】−第2実施例− 図5は第2実施例の駆動回路を示す。この実施例では図
1の回路から電磁弁11が省略され、それに伴って図3
の制御手順が次のように変更される。すなわち、図3の
ステップS1で、強制停止処理として電磁弁21a,2
1b,22a,22b,23a,23bをs位置に切換
え、ステップS3を省略し、ステップS6で電磁弁21
a,21b,22a,22b,23a,23bをo位置
に切換える。以上によれば、ゲートロックレバー50
(図2参照)がロック位置P2に操作されて電磁弁21
a,21b,22a,22b,23a,23bがs位置
に切換わった後は、ゲートロックレバー50がロック解
除位置P1に戻されてもすべての操作レバー12c,1
3c,14cが中立位置に保持されない限り電磁弁21
a,21b,22a,22b,23a,23bが継続的
にs位置に保持されて油圧モータ2〜4の回転が阻止さ
れる。なお、請求項との対応において、本実施例は解除
阻止手段としての制御装置41および電磁弁21a,2
1b,22a,22b,23a,23bが強制停止手段
をも兼ねる点で第1実施例と相違する。
【0022】−第3実施例− 図6は第3実施例の駆動回路を示す。この実施例では図
1の回路から電磁弁21a,21b,22a,22b,
23a,23b、シャトル弁30〜32、逆止弁33〜
35および圧力センサ40が省略されている。そして、
操作レバー12c,13c,14cの操作位置への操作
が検出器46a〜46fにて検出され、それらの検出結
果が制御装置41に入力される。なお、検出器46a〜
46fには、マイクロスイッチ、リミットスイッチ、近
接センサ、光学センサ等の各種のスイッチやセンサを用
いてよい。制御装置41による電磁弁11の制御手順
は、第1実施例に対して図3のステップS1で電磁弁1
1のみをs位置に切換え、ステップS3を省略し、ステ
ップS4で検出器46a〜46fからの出力により操作
レバー12c,13c,14cが中立位置か否か判別
し、ステップS6で電磁弁11をo位置に切換えるよう
変更される。この例によれば、図2のゲートロックレバ
ー50がロック位置P2に操作された後は、ロック解除
位置P1に戻されてもすべての操作レバー12c,13
c,14cが中立位置に保持されない限り電磁弁11が
継続的にs位置に保持されて油圧モータ2〜4の回転が
阻止される。
【0023】なお、請求項との対応において、本実施例
は、検出器46a〜46fおよび制御装置41が識別手
段を、制御装置41および電磁弁11が解除阻止手段を
それぞれ構成する点で第1実施例と相違する。本実施例
が図1の圧力センサ40等に代え、操作レバー12c,
13c,14cの操作そのものを検出器46a〜46f
にて検出したのは以下の理由による。すなわち、本実施
例では電磁弁21a,21b,22a,22b,23
a,23bが存在しないので、ゲートロックレバー50
がロック位置P2からロック解除位置P1に操作された
段階では電磁弁11をs位置に保持してモータ2〜4の
作動を阻止する必要があり、その状態では操作レバー1
2c,13c,14cの位置に拘わりなくパイロット圧
が出力されないためである。
【0024】−第4実施例− 図7は第4実施例の駆動回路を示す。この実施例では、
図1の回路から電磁弁21a,21b,22a,22
b,23a,23bが省略され、これらに代えて油圧ポ
ンプ1と制御弁5との間に電磁弁24が介装されてい
る。電磁弁24はそのソレノイド部24sが消磁状態の
ときs位置に、励磁状態のときo位置に切換わる。s位
置では油圧ポンプ1から制御弁5への圧油の供給が阻止
され、操作レバー12c,13c,14cの操作に応じ
て制御弁5〜7が切換わっても油圧モータ2〜4は停止
したままとなる。電磁弁24のo位置では制御弁5側に
圧油が導かれ、操作レバー12c,13c,14cの操
作に応じて油圧モータ2〜4が駆動される。電磁弁24
の切換え制御は、制御装置41により上述した第1実施
例の電磁弁21a,21b,22a,22b,23a,
23bと同一に扱えばよい。電磁弁11の制御も第1実
施例と同一でよい。なお、請求項との対応において、本
実施例は、制御装置41および電磁弁24が解除阻止手
段を構成する点で第1実施例と相違する。図示の油圧モ
ータ2〜4以外のアクチュエータが油圧ポンプ1とは異
なる油圧ポンプからの圧油で駆動される場合には、その
油圧ポンプからの圧油供給経路にも電磁弁24を介装す
ればよい。操作レバー12c,13c,14cが操作位
置にあるか中立位置にあるかの検出は、シャトル弁30
〜32、逆止弁33〜35および圧力センサ40に代
え、図6の検出器46a〜46fを使用してもよい。
【0025】−第5実施例− 図8は第5実施例の駆動回路を示す。本実施例では図7
の回路から電磁弁11が省略されている。電磁弁24の
切換え制御は第2実施例(図5)の電磁弁21a,21
b,22a,22b,23a,23bの制御と同じであ
る。すなわち、図3のステップS1で、強制停止処理と
して電磁弁24をs位置に切換え、ステップS3を省略
し、ステップS6で電磁弁24をo位置に切換える。な
お、請求項との対応において、本実施例は解除阻止手段
としての制御装置41および電磁弁24が強制停止手段
をも兼ねる点で第4実施例と相違する。
【0026】−第6実施例− 図9は第6実施例の駆動回路の要部を示す。この実施例
では、図8の駆動回路から電磁弁24が省略され、それ
に代えて油圧ポンプ1から制御弁5へ圧力を導く経路に
アンロード弁60が接続され、そのパイロット圧の切換
え手段として電磁弁61が設けられている。電磁弁61
は、そのソレノイド部61sが消磁状態のときs位置
に、励磁状態のときo位置に切換えられる。s位置では
アンロード弁60のパイロット圧がタンクTに逃されて
アンロード弁60が閉じ、油圧ポンプ1の吐出圧がリリ
ーフ弁9の設定圧まで上昇可能となる。o位置では油圧
源62からのパイロット圧でアンロード弁60が開き、
それにより油圧ポンプ1の吐出圧がタンクTに逃がされ
る。従って、電磁弁61のo位置では操作レバー12
c,13c,14c(図8参照)の位置に拘わりなく油
圧モータ2〜4へ圧油が供給されず、油圧モータ2〜4
が停止する。なお、油圧源62にはパイロット系の油圧
ポンプ10(図8参照)を用いてよい。
【0027】電磁弁61の切換え制御は、制御装置41
により上述した第5実施例の電磁弁24と同様に行な
う。すなわち、図3のステップS1で電磁弁61をo位
置に切換え、ステップS3を省略し、ステップS6で電
磁弁61をs位置に切換える。なお、請求項との対応に
おいて、本実施例は、ロックスイッチ42、制御装置4
1、アンロード弁60および電磁弁61が強制停止手段
を、制御装置41、アンロード弁60および電磁弁61
が解除阻止手段をそれぞれ構成する点で第5実施例と相
違する。本実施例では油圧ポンプ1からの吐出圧をアン
ロード弁60にて低下させたが、例えば図8の油圧ポン
プ10からパイロット操作器12〜14に導かれる圧力
をアンロード弁60でタンクTに逃してもよい。
【0028】−第7実施例− 図10は第7実施例の駆動回路の要部を示す。この実施
例では、図9のリリーフ弁9およびアンロード弁60に
代えて外部パイロット式のリリーフ弁63が設けられ、
そのパイロット圧が制御装置41による電磁弁61の切
換え制御に応じてタンク圧または油圧源62からの圧力
のいずれかに切換えられる。電磁弁61がs位置のとき
は油圧源62からのパイロット圧の供給が絶たれ、油圧
ポンプ1から制御弁5へ導かれる圧力がばね63aによ
る設定圧まで上昇可能である。電磁弁61がo位置のと
きは油圧源62からのパイロット圧によりリリーフ弁6
3が開き、図9のアンロード弁60が開いたときと同じ
く油圧ポンプ1の吐出圧がタンクTに逃される。電磁弁
61の切換え制御は図9と同一でよい。なお、請求項と
の対応において、本実施例はロックスイッチ42、制御
装置41、リリーフ弁63および電磁弁61が強制停止
手段を、制御装置41、リリーフ弁63および電磁弁6
1が解除阻止手段をそれぞれ構成する点で第6実施例と
相違する。パイロット系の油圧ポンプ10側のリリーフ
弁15をリリーフ弁63に置換してもよい。
【0029】−第8実施例− 図11は第8実施例の駆動回路の要部を示す。この実施
例では、図8の駆動回路から電磁弁24が省略され、図
8の油圧ポンプ1が可変容量形の油圧ポンプ65に変更
されている。油圧ポンプ65のレギュレータ65aは、
例えば駆動圧PiがタンクTの圧力(タンク圧)に等し
いとき吐出容量を最小値0まで低下させ、駆動圧Piが
タンク圧から上昇するほど吐出容量を増加させるよう構
成される。レギュレータ65aの駆動圧Piは、制御装
置41による電磁弁66の切換え制御に従って次の通り
変化する。すなわち、ソレノイド部66sが消磁されて
電磁弁66がo位置に保持された状態では図8のパイロ
ット操作器12〜14から出力されるパイロット圧が駆
動圧Piとして選択される。この状態では操作レバー1
2c〜14c(図8参照)が中立位置から操作されるほ
ど油圧ポンプ65の吐出容量が増加する。一方、ソレノ
イド部66sが励磁されて電磁弁66がs位置に切換え
られたときは駆動圧PiがタンクTに逃げ、油圧ポンプ
65の吐出容量が0に固定される。この状態では図8の
操作レバー12c〜14cの位置に拘わりなく油圧モー
タ2〜4が停止する。
【0030】なお、電磁弁66の切換え制御は図9の電
磁弁61と同一でよい。本実施例ではパイロット操作器
12〜14から圧力センサ40へとパイロット圧を導く
経路をその途中でレギュレータ65a側に分岐させて駆
動圧Piを取り出したが、別の経路でパイロット圧を取
り出してもよい。請求項との対応において、本実施例
は、ロックスイッチ42、制御装置41、レギュレータ
65aおよび電磁弁66が強制停止手段を、制御装置4
1、レギュレータ65aおよび電磁弁66が解除阻止手
段をそれぞれ構成する点で第5実施例と相違する。本実
施例では油圧モータ2〜4に対する油圧ポンプ1を可変
容量形油圧ポンプ65に置換したが、図8のパイロット
系の油圧ポンプ10を油圧ポンプ65に置換してもよ
い。
【0031】−第9実施例− 図12は第9実施例の駆動回路を示す。本実施例では上
述した図1の油圧パイロット式の制御弁5,6,7が電
磁式の制御弁5A,6A,7Aに、パイロット操作器1
2,13,14が電気式のパイロット操作器12A,1
3A,14Aにそれぞれ変更されている。操作レバー1
2cが図示の中立位置から図中矢印a方向またはb方向
に操作されるとパイロット操作器12Aからの励磁信号
でソレノイド部5dまたは5eが励磁されて制御弁5A
がA位置またはB位置に切換わり、操作レバー13cが
図示の中立位置から図中矢印a方向またはb方向に操作
されるとパイロット操作器13Aからの励磁信号でソレ
ノイド部6dまたは6eが励磁されて制御弁6AがA位
置またはB位置に切換わり、操作レバー14cが図示の
中立位置から図中矢印a方向またはb方向に操作される
とパイロット操作器14Aからの励磁信号でソレノイド
部7dまたは7eが励磁されて制御弁7AがA位置また
はB位置に切換わる。操作レバー12c,13c,14
cが中立位置のときは励磁信号が出力されず、制御弁5
A,6A,7Aがそれぞれのばね5c,6c,7cで中
立位置に保持される。なお、パイロット操作器12A,
13A,14Aも操作レバー12c,13c,14cを
操作位置(矢印aまたはb方向に操作された位置)で保
持する不図示のデテント機構を備える。
【0032】上述した変更に伴って、本実施例では油圧
モータ2〜4の強制停止および強制停止の解除を切換え
るべく以下の構成を備える。まず、電源43とパイロッ
ト操作器12A〜14Aとの間にリレー11Aが、パイ
ロット操作器12Aと制御弁5Aとの間にリレー25
a,25bが、パイロット操作器13Aと制御弁6Aと
の間にリレー26a,26bが、パイロット操作器14
Aと制御弁7Aとの間にリレー27a,27bがそれぞ
れ介装されている。また、パイロット操作器12A,1
3A,14Aから出力される励磁信号がダイオード36
a,36b,37a,37b,38a,38bにてそれ
ぞれ取り出されて制御装置41に取り込まれる。なお、
ダイオード36a〜38bによる励磁信号の取り出し位
置は、パイロット操作器12A,13A,14Aとリレ
ー25a,25b,26a,26b,27a,27bと
の間に設定されている。
【0033】リレー11A,25a,25b,26a,
26b,27a,27bは、それぞれのリレーコイルの
消磁により内部接点が閉成するよう構成され、それぞれ
の励磁および消磁は、制御装置41により、ダイオード
36a〜38bから導かれる励磁信号と、ロックスイッ
チ42とに基づいて第1実施例における電磁弁11,2
1a〜23bと同様に切換え制御される。すなわち、図
3の制御手順において、ステップS1ではリレー11
A,25a,25b,26a,26b,27a,27b
をすべて励磁してパイロット操作器12A〜14Aから
の励磁信号の出力を不可能とし、ステップS3でリレー
11Aのみ消磁してパイロット操作器12A〜14Aか
らの励磁信号の出力を可能とし、ステップS4でパイロ
ット操作器12A,13A,14Aからの励磁信号の出
力の有無により操作レバー12c,13c,14cが中
立位置か否か判別し、ステップS6でリレー25a,2
5b,26a,26b,27a,27bを消磁して制御
弁5A,6A,7Aへの励磁信号の供給を可能とする。
以上によれば、ゲートロックレバー50がロック位置P
2からロック解除位置P1(図2参照)に戻された時点
で操作レバー12c,13c,14cのいずれか一つで
も操作位置に保持されていると、制御装置41への励磁
信号の入力に対応してリレー25a,25b,26a,
26b,27a,27bがすべて励磁状態に保持され、
制御弁5A,6A,7Aへの励磁信号の供給が阻止され
て油圧モータ2〜4が停止状態に保持される。
【0034】なお、請求項との対応において、ロックス
イッチ42、制御装置41およびリレー11Aが強制停
止手段を、ダイオード36a,36b,37a,37
b,38a,38bおよび制御装置41が識別手段を、
制御装置41およびリレー25a,25b,26a,2
6b,27a,27bが解除阻止手段を、パイロット操
作器12A,13A,14Aが作動指示器を、ダイオー
ド36a,36b,37a,37b,38a,38bが
検出手段を、リレー25a,25b,26a,26b,
27a,27bが切換器をそれぞれ構成する点で本実施
例は第1実施例と相違する。なお、本実施例も、上述し
た第1実施例と同様に3つの油圧モータ2〜4以外のア
クチュエータの駆動回路にも適用でき、リレー26a,
26b,27a,27bは過巻防止装置の停止手段とし
て兼用できる。リレー25a,25b,26a,26
b,27a,27bは、ゲートロックレバー50のロッ
ク解除位置P1への操作に対応してリレー11Aが消磁
される時点で励磁されていればよい。
【0035】本実施例ではリレー11Aが図1の電磁弁
11に、リレー25a,25b,26a,26b,27
a,27bが図1の電磁弁21a〜23bにそれぞれ相
当するため、図1の回路を図5,図6に変更した場合と
同様の変形が可能である。図13は図5に対応する例で
あり、図12のリレー11Aが省略されて解除阻止手段
としての制御装置41およびリレー25a,25b,2
6a,26b,27a,27bが強制停止手段として兼
用されている。また、図14は図6に対応する例で、リ
レー25a,25b,26a,26b,27a,27b
が省略され、強制停止手段としての制御装置41および
リレー11Aが解除阻止手段として兼用されるととも
に、制御装置41との組合せにおいて識別手段を構成す
るダイオード36a,36b,37a,37b,38
a,38bが検出器46a〜46fに変更されている。
なお、図12〜図14に示した電気制御式の回路と、図
7〜図11に示した油圧モータ2〜4へ圧油を供給する
経路を遮断する回路とを組合せてもよい。
【0036】−第10実施例− 図15は第10実施例の駆動回路を示す。この実施例で
は、図6の回路から検出器46a〜46fが省略され、
これらに代えて押し釦式の確認スイッチ70が設けられ
ている。確認スイッチ70は、図2の運転席50に着席
したオペレータにより操作可能な位置に配置され、所定
量の押込み操作に応答して内部接点70sが閉成する。
制御装置41は、ロックスイッチ42と確認スイッチ7
0のオン・オフとに基づいて、電磁弁11を図16の手
順で制御する。
【0037】すなわち、図2に示したゲートロックレバ
ー50がロック位置P2に操作されてロックスイッチ4
2がオフされると制御装置41は図16の処理を開始
し、まずステップS11で電磁弁11をs位置に保持し
て油圧モータ2〜4を強制停止させる。続くステップS
12では、ロックスイッチ42がオンしたか否かにより
ゲートロックレバー50がロック解除位置P1に操作さ
れたか否かを判別する。ロック解除位置P1へ操作され
ていないと判別したときはステップS11に戻る。ロッ
ク解除位置P1に操作されたと判別したときはステップ
S13へ進み、警告器44にて警告を行なう。この場合
の警告は、操作レバー12c,13c,14cが中立位
置にあることを確認した上で、確認スイッチ70を押込
み操作するようオペレータに促すものとする。
【0038】続くステップS14では、確認スイッチ7
0が押込み操作されたか否かを内部接点70sが閉成し
たか否かにより判別し、押込み操作されないときはステ
ップS13へ戻る。押込み操作されたときはステップS
15へ進み、電磁弁11をo位置に戻して油圧モータ2
〜4の強制停止を解除し、これにより処理を終了する。
以上の例によれば、ゲートロックレバー50をロック位
置P2からロック解除位置P1へ戻した段階では油圧モ
ータ2〜4の強制停止が解除されず、オペレータに操作
レバー12c〜14cの位置を確認させるべく所定の警
告が発せられ、その後に確認スイッチ70が押されると
強制停止が解除される。
【0039】本実施例と請求項との対応において、ゲー
トロックレバー50がゲートロック部材を、走行モータ
2、起伏モータ3および第1ウインチモータ4がアクチ
ュエータを、ロックスイッチ42、制御装置41および
電磁弁11が強制停止手段を、確認スイッチ70が確認
操作部材および確認信号出力手段を、制御装置41が識
別手段を、制御装置41および電磁弁11が解除阻止手
段を、パイロット操作器12,13,14が作動指示器
を、制御装置41および警告器44が確認催促手段を、
それぞれ構成する。また、パイロット操作器12〜14
から出力されるパイロット圧が制御弁に対する作動信号
に、確認スイッチ70の押込み操作が所定の確認操作に
それぞれ相当する。なお、確認スイッチ70を押込み式
以外のものに変更してもよい。実施例では図6に示す第
3実施例の駆動回路をベースとしたが、操作レバー12
c〜14cの位置の検出ないしは識別に拘わる部分を確
認スイッチ70に変更すれば、第3実施例以外の実施例
やそれらの変形例の駆動回路に準じた変更が可能であ
る。
【0040】以上の各実施例および変形例では油圧モー
タ2〜4への圧油の供給を阻止してこれらを強制停止さ
せたが、油圧モータ2〜4の回転を機械的に拘束しても
よい。その一例を図17に示す。この例では、油圧モー
タ2〜4の少なくともいずれか一つ(図は走行モータ2
の例)を、これに付設されたブレーキ機構80により制
動して強制停止させる。ブレーキ機構80は、走行モー
タ2と一体に回転可能なブレーキ板81と、ばね82a
にて付勢されたピストンロッド82bによりブレーキ板
81を押圧して走行モータ2の回転を阻止するブレーキ
シリンダ82とを有する。制御装置41により電磁弁8
3のソレノイド部83sを励磁すると、電磁弁83がo
位置に切換えられて油圧ポンプ1からの圧力がブレーキ
シリンダ82に導かれ、ピストンロッド82bがばね8
2aに抗して後退して走行モータ2の制動が解除され
る。ソレノイド部83sが消磁されて電磁弁83がs位
置に切換えられると、油圧ポンプ1からブレーキシリン
ダ82への圧力の供給が絶たれ、ばね82aの力により
走行モータ2が制動される。このようなブレーキ機構8
0による強制停止は、上記各実施例の電磁弁11や電磁
弁24によるパイロット圧あるいは油圧モータ2〜4の
駆動圧の供給阻止に代え、あるいはこれらに重ねて実行
できる。電磁弁83の制御は、各実施例の電磁弁11,
24などに準じて行なう。
【0041】なお、上記の各実施例および変形例ではマ
イクロコンピュータを備えた制御装置41のソフトウエ
アにより電磁弁11などを制御したが、リレーボックス
等を組合せた制御回路にて同様の制御を行なってもよ
い。本発明は、クローラクレーンに限らず、油圧ショベ
ル、ホイールローダ、フォークリフト等の各種の作業機
械に適用できる。実施例では一部の操作レバーが操作位
置にあるだけで全てのアクチュエータの強制停止の解除
を阻止したが、操作レバーが操作位置に入っているアク
チュエータのみ強制停止の解除を阻止してもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ゲートロック部材がロック解除位置へ操作されたときの
強制停止の解除条件として、ゲートロック部材とは異な
る操作部材が強制停止の解除に適当な操作状態にあるこ
とを加えることができるので、ゲートロック部材のロッ
ク解除位置への操作に応答して一律に強制停止を解除す
る場合と比較して安全性をさらに高めることができる。
特に、請求項2,4,10の発明ではアクチュエータの
操作レバーがアクチュエータの作動を指示する位置に操
作されていると強制停止の解除が阻止されるので、ゲー
トロック部材のロック解除位置への操作と同時にアクチ
ュエータがオペレータの意思に拘わりなく作動を開始す
るおそれがない。請求項3,5の発明ではゲートロック
部材をロック解除位置に操作した後に確認操作部材が所
定の確認操作を受けるまでは強制停止の解除が阻止され
るので、ゲートロック部材がロック解除位置へ操作され
た時点でオペレータに安全確認の機会を確実に与えるこ
とができる。請求項6の発明では、アクチュエータの強
制停止の解除に必要な処置をオペレータに確実に認識さ
せることができる。請求項7の発明では、アクチュエー
タへの圧油の供給を制御する制御弁を中立位置に拘束し
てアクチュエータの強制停止の解除を確実に阻止でき
る。請求項8の発明では、アクチュエータへの圧油の供
給を制御する制御弁の切換え状態に拘わりなく、アクチ
ュエータへの圧油の供給を不可能としてアクチュエータ
の強制停止の解除を確実に阻止できる。請求項9の発明
では、強制停止の解除が不適当なとき、作動指示器から
制御弁への作動信号の伝達を切換器で阻止して制御弁を
中立位置に拘束し、これによりアクチュエータの強制停
止の解除を確実に阻止できる。請求項10の発明では、
ゲートロック部材がロック解除位置に操作された段階で
操作レバーが操作位置に保持されているとき、作動指示
器から作動信号を出力させて操作レバーの操作位置の検
出を確実に行なう一方で、遮断状態に切換えられた切換
器にて作動指示器から制御弁への作動信号の伝達を阻止
してアクチュエータの強制停止の解除を確実に阻止でき
る。請求項11の発明では、強制切換手段および切換器
が強制停止手段として兼用され、部品点数が減少して既
設の機械に対する適用も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るクレーンの駆動回路
を示す図。
【図2】実施例に係るクレーンの運転席およびその近傍
を示す図。
【図3】第1実施例における制御装置の制御手順を示す
フローチャート。
【図4】図1の変形例を示す図。
【図5】本発明の第2実施例に係るクレーンの駆動回路
を示す図。
【図6】本発明の第3実施例に係るクレーンの駆動回路
を示す図。
【図7】本発明の第4実施例に係るクレーンの駆動回路
を示す図。
【図8】本発明の第5実施例に係るクレーンの駆動回路
を示す図。
【図9】本発明の第6実施例に係るクレーンの駆動回路
の要部を示す図。
【図10】本発明の第7実施例に係るクレーンの駆動回
路の要部を示す図。
【図11】本発明の第8実施例に係るクレーンの駆動回
路の要部を示す図。
【図12】本発明の第9実施例に係るクレーンの駆動回
路を示す図。
【図13】図12の変形例を示す図。
【図14】図12の他の変形例を示す図。
【図15】本発明の第10実施例に係るクレーンの駆動
回路を示す図。
【図16】第10実施例における制御装置の制御手順を
示すフローチャート。
【図17】油圧モータをブレーキにて強制停止させる例
を示す図。
【符号の説明】
1,10 油圧ポンプ 2 走行モータ 3 起伏モータ 4 第1ウインチモータ 5,6,7 油圧パイロット式の制御弁 5A,6A,7A 電磁式の制御弁 9,15 リリーフ弁 11,21a,21b,22a,22b,23a,23
b,24 電磁弁 11A,25a,25b,26a,26b,27a,2
7b リレー 12,13,14 油圧式のパイロット操作器 12A,13A,14A 電気式のパイロット操作器 12c,13c,14c 操作レバー 30,31,32 シャトル弁 33,34,35 逆止弁 36a,36b,37a,37b,38a,38b ダ
イオード 40 圧力センサ 41 制御装置 42 ロックスイッチ 44 警告器 45,46a,46b,46c,46d,46e,46
f 検出器 50 ゲートロックレバー 51 運転席 60 アンロード弁 61,66 電磁弁 62 油圧源 63 外部パイロット式のリリーフ弁 65 可変容量形の油圧ポンプ 70 解除スイッチ 80 ブレーキ機構

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転席への乗降経路に突出したロック解
    除位置および前記乗降経路から後退したロック位置に操
    作可能なゲートロック部材と、 前記ゲートロック部材が前記ロック位置のときに作業機
    械のアクチュエータを強制停止させる強制停止手段と、 前記ゲートロック部材が前記ロック位置から前記ロック
    解除位置へ操作されたとき、前記ゲートロック部材とは
    異なる操作部材の操作状態に基づいて、前記アクチュエ
    ータの強制停止の解除が適当か否か識別する識別手段
    と、 前記識別手段にて前記強制停止の解除が不適当と識別さ
    れたとき、前記アクチュエータの強制停止の解除を阻止
    する解除阻止手段と、を備えたことを特徴とする作業機
    械の安全装置。
  2. 【請求項2】 前記識別手段は、前記アクチュエータの
    操作レバーが前記アクチュエータの作動を指示する位置
    に操作されているときに前記強制停止の解除が不適当と
    識別することを特徴とする請求項1記載の作業機械の安
    全装置。
  3. 【請求項3】 前記ゲートロック部材とは異なる操作部
    材として、所定の確認操作を受け付け可能な確認操作部
    材が前記運転席の周囲に設けられ、 前記識別手段は、前記ゲートロック部材が前記ロック位
    置から前記ロック解除位置へ操作された後に前記確認操
    作部材が前記確認操作を受けるまでは、前記強制停止の
    解除が不適当であると識別することを特徴とする請求項
    1記載の作業機械の安全装置。
  4. 【請求項4】 運転席への乗降経路に突出したロック解
    除位置および前記乗降経路から後退したロック位置に操
    作可能なゲートロック部材と、 前記ゲートロック部材が前記ロック位置のときに作業機
    械のアクチュエータを強制停止させる強制停止手段と、 前記アクチュエータの操作レバーが、前記アクチュエー
    タの作動を指示する操作位置および前記アクチュエータ
    の停止を指示する中立位置のいずれにあるかを示す識別
    信号を出力する識別信号出力手段と、 前記ゲートロック部材が前記ロック位置から前記ロック
    解除位置に操作された時点で前記識別信号出力手段から
    前記操作レバーが前記操作位置にあることを示す識別信
    号が出力されているときは前記アクチュエータの強制停
    止の解除を阻止する解除阻止手段と、を備えたことを特
    徴とする作業機械の安全装置。
  5. 【請求項5】 運転席への乗降経路に突出したロック解
    除位置および前記乗降経路から後退したロック位置に操
    作可能なゲートロック部材と、 前記ゲートロック部材が前記ロック位置のときに作業機
    械のアクチュエータを強制停止させる強制停止手段と、 前記ゲートロック部材とは別に前記運転席の周囲に設け
    られ、所定の確認操作に応答して確認信号を出力する確
    認信号出力手段と、 前記ゲートロック部材が前記ロック位置から前記ロック
    解除位置へ操作された後に前記確認信号出力手段から前
    記確認信号が出力されるまでは前記アクチュエータの強
    制停止の解除を阻止する解除阻止手段と、を備えたこと
    を特徴とする作業機械の安全装置。
  6. 【請求項6】 前記解除阻止手段にて前記強制停止の解
    除が阻止されたとき、前記アクチュエータの操作レバー
    の位置の確認を促す情報をオペレータに対して出力する
    確認催促手段を備えたことを特徴とする請求項1,4,
    5のいずれかに記載の作業機械の安全装置。
  7. 【請求項7】 前記解除阻止手段は、前記アクチュエー
    タに対する操作レバーの操作に応じて当該アクチュエー
    タへの圧油の供給を制御する制御弁を、前記操作レバー
    の操作状態に拘わりなく前記アクチュエータへの圧油の
    供給を遮断する中立位置に拘束して前記強制停止の解除
    を阻止することを特徴とする請求項1,4,5のいずれ
    かに記載の作業機械の安全装置。
  8. 【請求項8】 前記解除阻止手段は、前記アクチュエー
    タに対する操作レバーの操作に応じて当該アクチュエー
    タへの圧油の供給を制御する制御弁の切換え状態に拘わ
    りなく、前記アクチュエータへの圧油の供給を不可能と
    して前記強制停止の解除を阻止することを特徴とする請
    求項1,4,5のいずれかに記載の作業機械の安全装
    置。
  9. 【請求項9】 操作レバーを有し、前記操作レバーの中
    立位置から操作位置への操作に応答して作動信号を出力
    する作動指示器と、 作業機械のアクチュエータに対する圧油の供給経路を遮
    断する中立位置と前記供給経路を接続する作動位置とに
    選択的に切換え可能とされ、前記作動指示器からの前記
    作動信号に応答して前記中立位置から前記作動位置に切
    換えられる制御弁と、 運転席への乗降経路に突出したロック解除位置および前
    記乗降経路から後退したロック位置に操作可能なゲート
    ロック部材と、 前記ゲートロック部材が前記ロック位置のときに前記ア
    クチュエータを強制停止させる強制停止手段と、 前記作動指示器から前記制御弁への前記作動信号の伝達
    経路に介装され、該伝達経路を遮断する遮断状態と、前
    記伝達経路を接続する接続状態とに選択的に切換え可能
    な切換器と、 前記ゲートロック部材が前記ロック位置に操作された時
    点から前記ロック解除位置へ戻される時点までの間に前
    記切換器を前記遮断状態に切換える強制切換手段と、 前記ゲートロック部材が前記ロック位置から前記ロック
    解除位置に操作されたとき、前記ゲートロック部材とは
    異なる操作部材の操作状態に基づいて前記アクチュエー
    タの強制停止の解除が適当か否か識別する識別手段と、 前記識別手段にて前記強制停止の解除が不適当と識別さ
    れたとき、前記切換器を前記遮断状態に拘束する拘束手
    段と、を備えたことを特徴とする作業機械の駆動回路。
  10. 【請求項10】 操作レバーを有し、前記操作レバーの
    中立位置から操作位置への操作に応答して作動信号を出
    力する作動指示器と、 作業機械のアクチュエータに対する圧油の供給経路を遮
    断する中立位置と前記供給経路を接続する作動位置とに
    選択的に切換え可能とされ、前記作動指示器からの前記
    作動信号に応答して前記中立位置から前記作動位置に切
    換えられる制御弁と、 運転席への乗降経路に突出したロック解除位置および前
    記乗降経路から後退したロック位置に操作可能なゲート
    ロック部材と、 前記ゲートロック部材が前記ロック位置のときに前記ア
    クチュエータを強制停止させる強制停止手段と、 前記作動指示器から前記制御弁への前記作動信号の伝達
    経路に介装され、該伝達経路を遮断する遮断状態と、前
    記伝達経路を接続する接続状態とに選択的に切換え可能
    な切換器と、 前記作動指示器と前記切換器との間に設定された検出点
    にて前記作動指示器からの前記作動信号の出力の有無を
    検出する検出手段と、 前記ゲートロック部材が前記ロック位置に操作された時
    点から前記ロック解除位置へ戻される時点までの間に前
    記切換器を前記遮断状態に切換える強制切換手段と、 前記ゲートロック部材が前記ロック位置から前記ロック
    解除位置に操作された時点で前記検出手段により前記作
    動信号の出力が検出されているときは、前記切換器を前
    記遮断状態に拘束する拘束手段と、を備えたことを特徴
    とする作業機械の駆動回路。
  11. 【請求項11】 前記ゲートロック部材の前記ロック解
    除位置から前記ロック位置への操作に連動して前記切換
    器が前記遮断状態に切換えられるよう前記強制切換手段
    を構成して、前記強制切換手段および前記切換器を前記
    強制停止手段として兼用させたことを特徴とする請求項
    9または10記載の作業機械の駆動回路。
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