JP4942575B2 - 建設機械のデセル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建設機械の負荷低下時等にエンジン回転数をアイドリング状態まで下げさせるために用いる建設機械のデセル装置に関するものである。
従来、油圧ショベル等の建設機械においては、作業や走行を行っていない負荷低下時にはエンジン回転数をアイドリング状態になるよう下げ、作業や走行の開始時にはエンジン回転数を元の設定回転数に直ちに復帰させるためのデセル装置を装備して、無駄な燃料消費や騒音を抑制できるようにすることが提案されてきている。
この種のデセル装置は、概説すると、建設機械のスロットルレバーに第1のプルケーブルを介して接続してある第1のレバーと、エンジンのコントロールレバーに第2のプルケーブルを介して接続してある第2のレバーとを本体フレームに備えて、更に、上記第2のレバーを、上記第1のレバーの回動に連動させて回動させる状態と、この状態から、上記第2のレバーの上記第1のレバーとの連動を解除して、該第2のレバーを、上記エンジンのコントロールレバーがアイドリング位置に戻るように操作させる状態とを切り替えるためのアクチュエータを備えてなる構成としてある。
より具体的には、図4及び図5(イ)(ロ)にその一例を示す如く、第1のレバーとしての主レバー2の一端部が、第1の回動軸3を介して本体フレーム1に回動自在に枢着してある。上記主レバー2の長手方向中間部には、第2のレバーとしての副レバー4の長手方向中間部が第2の回動軸5を介して回動自在に枢着してある。更に、上記副レバー4の一端部に、主レバー2と副レバー4の他端部同士を重合させた際に上記第1の回動軸3を中心とする円弧形状が少くとも部分的に形成されるようにしたスリット6を形成すると共に、該副レバー4のスリット6に摺動自在に係合する係合ピン7を、上記副レバー4が第2の回動軸5を中心として回動されるように複動させるためのアクチュエータとしての複動式のデセルモータ(複動式電動モータ)8が、上記本体フレーム1に設けてある。
上記主レバー2の他端部には、建設機械のスロットルレバー9に一端を接続した第1のプルケーブル10の他端を接続すると共に、上記副レバー4の他端部には、エンジンのコントロールレバー11に一端を接続した第2のプルケーブル12の他端を接続した構成としてある。
更に又、上記デセルモータ8を駆動するためのデセルスイッチ13を、上記建設機械を運転操作するための操作レバー14の先端部に設けた構成としてある。15は建設機械の運転席に設けた操作ボックス(コンソール)であり、該操作ボックス15に上記操作レバー14を取り付けるようにしてある。
以上の構成としてある、デセル装置によれば、初期状態で、上記主レバー2と副レバー4の他端部同士を重合させた状態で係合ピン7の位置を、図5(イ)に示す如き配置で上記デセルモータ8により固定させるようにすると、副レバー4の第2の回動軸5を支点とした主レバー2に対する回動は前記係合ピン7によって阻止されるので、上記副レバー4は、スリット6により許容される範囲内で、第1の回動軸3を支点とする主レバー2と一体の回動だけが可能な状態となる。よって、この状態でスロットルレバー9を回動させると、第1のプルケーブル10を介して主レバー2が回動されることに連動させて、上記副レバー4を該主レバー2と一体に回動させることができるため、上記第2のプルケーブル5を介してコントロールレバー11を回動させることができる。したがって、上記スロットルレバー9の操作に応じてコントロールレバー11を操作して、エンジンの回転数を、建設機械の作業や走行に必要な所要の値に任意に調整できるようにしてある。
一方、建設機械の作業や走行が一時的に中断した負荷低下時には、オペレータが操作レバー14に設けてあるデセルスイッチ13を操作して上記デセルモータ8に通電して駆動して、図5()に示す如く、係合ピン7を時計回りに所定角度回動させるようにすると、上記副レバー4は主レバー2との重合状態を解かれて第2の回動軸5を中心として回動されることから、第2のプルケーブル12を介して上記エンジンのコントロールレバー11を、スロットルレバー9とは独立にアイドリング位置へ戻して、エンジンの回転数をアイドリング状態まで下げることができるようにしてある。
更に、上記建設機械の負荷低下時から再び作業や走行を開始する場合は、運転室にて上記操作レバー14のデセルスイッチ13を操作して、上記デセルモータ8への通電を停止して、該デセルモータ8を初期状態まで復帰させることにより上記係合ピン7を反時計回りに回動させて元の位置へ戻すと、上記副レバー4が第2の回動軸5を中心として主レバー2と重合する位置まで回動させられることにより、第2のプルケーブル12を介してコントロールレバー11がスロットルレバー9により規定された元の位置まで戻されるようになることから、エンジンの回転数を上記スロットルレバー9により設定された元の設定回転数に復帰させることができるようにしてある(たとえば、特許文献1参照)。
ところで、一般の油圧ショベル等の建設機械では、運転席の左右両側に、図4に示したと同様の操作レバーを備えた操作ボックス(コンソール)が配置してあり、この左右の操作ボックスのうち、少なくともオペレータの乗降に邪魔になる側(乗降口に近い側)の操作ボックスは、オペレータの乗降時に後方へ跳ね上げることができるようにしてある。
更に、オペレータが運転席を離れるときに、スロットルレバーをエンジン停止状態にするのを忘れたり、エンジンキーをオフ操作しないで乗降するような場合、すなわち、エンジンによりメイン油圧ポンプを作動させたままの状態でオペレータが運転席から乗降する場合に、万一、オペレータが誤って各作業用操作レバーのいずれかを動かしたり、服に引っ掛かって該各作業用操作レバーが動いてしまっても、建設機械が動いたり、上部旋回体が旋回する虞を未然に防止できるようにすることが求められる。そこで、上記建設機械におけるパイロット油圧ポンプからの圧油を、上記各作業用操作レバーによって操作されるパイロット弁を経た後、メイン油圧ポンプに接続された該建設機械の各作業用のコントロール弁のパイロットポートへ導くためのパイロットライン上における上記パイロット油圧ポンプとパイロット弁との間に、ソレノイドバルブを設けると共に、上記したようにオペレータが運転席から乗降するときに跳ね上げ操作するようにしてある操作ボックスに、該操作ボックスの跳ね上げ操作に依存して上記ソレノイドバルブを作動させるためのゲートロックスイッチ(レバー操作ロックスイッチ)を設けてなる構成のゲートロック機構を装備することが従来提案されている。これにより、オペレータが運転席から乗降するために操作ボックスを跳ね上げ操作するときには、上記ゲートロックスイッチにより上記ソレノイドバルブを、上記パイロット油圧ポンプとパイロット弁との間を接続した状態から、遮断状態となるようにするよう作動させることで、上記各作業用操作レバーが操作されても、建設機械の各作業用のコントロール弁にパイロット圧が立たないようにしてある(たとえば、特許文献2参照)。
したがって、上記ゲートロック機構によれば、オペレータが運転席から乗降するときには、必ずパイロット操作装置の作動を停止させなければ乗降できないようにして、安全性の向上を図ることができるようにしてある。
実用新案登録第2597966号公報 特開2006−299620号公報
ところが、図4及び図5(イ)(ロ)に示した如きデセル装置は、スロットルレバー9により設定されているエンジンの回転数を、容易にアイドリング状態まで下げるのに有効であるが、操作レバー14に設けてあるデセルスイッチ13の操作が必要とされる。
ところで、建設機械のうち、特にミニショベルでは、機械作業で出来ない作業をオペレータが建設機械から降りて自ら作業するケースが多いため、上記オペレータが乗降する頻度が高い。この場合、オペレータが建設機械から降りている間、エンジンの回転数をアイドリング状態まで下げるためには、上記オペレータが乗降するときに、その都度操作レバー14に設けてあるデセルスイッチ13を操作する必要が生じるため、操作が煩雑になってしまうというのが実状である。
そこで、本発明は、建設機械からオペレータが短期間はなれて作業を行う際に、上記デセルスイッチの操作を要することなく自動的にエンジンの回転数をアイドリング状態まで下げることができる建設機械のデセル装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に対応して、建設機械のスロットルレバーに一端を接続した第1のプルケーブルの他端が接続してある主レバーと、エンジンのコントロールレバーに一端を接続した第2のプルケーブルの他端が接続してある副レバーと、上記スロットルレバーの操作による第1のプルケーブルを介した主レバーの回動に連動させて上記副レバーを回動させる状態と、上記主レバーの回動位置に依存することなくデセル状態となるように上記副レバーを上記回動させた状態から回動させる前の位置まで戻す状態とを切り替えることができるようにしてあるアクチュエータと、上記建設機械を運転操作するための操作レバーに取り付けて、該アクチュエータを駆動するためのデセルスイッチと、を備えてなる建設機械のデセル装置において、上記建設機械のオペレータが乗降時に跳ね上げ操作することができるようにしてある操作ボックスの回動中心部近傍の建設機械固定側に、該操作ボックスの跳ね上げ操作を検出するスイッチを設けてなる構成として、該スイッチと上記デセルスイッチとを並列にして上記アクチュエータに接続し、上記操作ボックスを跳ね上げ操作して、該操作ボックスの跳ね上げ操作が検出されると、上記デセルスイッチを操作しなくても上記スイッチの開閉操作によって上記アクチュエータへの通電が行われて、上記デセル状態となるように上記副レバーを上記回動させる前の位置まで戻させるようにした構成とする。
又、上記構成における操作ボックスの跳ね上げ操作を検出するスイッチとして、ゲートロックスイッチを用いるようにして、該ゲートロックスイッチが開閉操作により開路されると、アクチュエータへの通電が開始される構成とする。
本発明の建設機械のデセル装置によれば、以下のような優れた効果を発揮する。
(1)建設機械のスロットルレバーに一端を接続した第1のプルケーブルの他端が接続してある主レバーと、エンジンのコントロールレバーに一端を接続した第2のプルケーブルの他端が接続してある副レバーと、上記スロットルレバーの操作による第1のプルケーブルを介した主レバーの回動に連動させて上記副レバーを回動させる状態と、上記主レバーの回動位置に依存することなくデセル状態となるように上記副レバーを上記回動させた状態から回動させる前の位置まで戻す状態とを切り替えることができるようにしてあるアクチュエータと、上記建設機械を運転操作するための操作レバーに取り付けて、該アクチュエータを駆動するためのデセルスイッチと、を備えてなる建設機械のデセル装置において、上記建設機械のオペレータが乗降時に跳ね上げ操作することができるようにしてある操作ボックスの回動中心部近傍の建設機械固定側に、該操作ボックスの跳ね上げ操作を検出するスイッチを設けてなる構成として、該スイッチと上記デセルスイッチとを並列にして上記アクチュエータに接続し、上記操作ボックスを跳ね上げ操作して、該操作ボックスの跳ね上げ操作が検出されると、上記デセルスイッチを操作しなくても上記スイッチの開閉操作によって上記アクチュエータへの通電が行われて、上記デセル状態となるように上記副レバーを上記回動させる前の位置まで戻させるようにした構成としてあるので、オペレータが運転席より乗降するために上記操作ボックスを通常運転状態から跳ね上げ操作すると、エンジン回転数が、スロットルレバーによって設定されていた回転数よりアイドリング状態まで自動的に下げられるようになる。したがって、燃費の向上化が期待できると共に、建設機械のオペレータの乗降の頻度が多い場合であっても、オペレータが別途デセル操作を行う必要がないため、オペレータの労力を低減させることが可能になる。
(2)操作ボックスの跳ね上げ操作を検出するスイッチとして、ゲートロックスイッチを用いるようにして、該ゲートロックスイッチが開閉操作により開路されると、アクチュエータへの通電が開始されるようにした構成とすることにより、上記操作ボックスの跳ね上げ操作に伴って上記アクチュエータを操作するための専用のスイッチを別途設ける必要がないため、コストの削減化を図ることが可能になると共に、上記(1)に示したデセル装置を構築するために建設機械の操作ボックス部分の構造が複雑化する虞を低減できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2は本発明の建設機械のデセル装置の実施の一形態を示すもので、図1は全体構成を、又、図2は電気回路の構成をそれぞれ示す概要図で、以下のようにしてある。
すなわち、図4及び図5(イ)(ロ)に示したと同様に、本体フレーム1に、一端が建設機械のスロットルレバー9に接続してある第1のプルケーブル10の他端を接続した主レバー2と、一端がエンジンのコントロールレバー11に接続してある第2のプルケーブル12の他端を接続した副レバー4とを備え、且つ上記副レバー4を主レバー2と連動させて一体に回動させる状態と、副レバー4を上記主レバー2とは独立して上記エンジンのコントロールレバー11がアイドリング位置に戻されるように操作させる状態とを切り替えるためのアクチュエータとしてのデセルモータ8を備え、更に、操作レバー14の先端部に、上記デセルモータ8を駆動するためのデセルスイッチ13を設けた構成としてあるデセル装置において、運転席にてオペレータの乗降時に跳ね上げ操作を行うようにしてある操作ボックス15に、該操作ボックス15の通常使用状態と、跳ね上げ操作状態との切り替えに依存して開閉操作される跳ね上げ検出スイッチ16を設け、且つ上記操作レバー14に設けたデセルスイッチ13により上記デセルモータ8への通電を操作できるようにしてある電気回路に、上記跳ね上げ検出スイッチ16を、上記デセルスイッチ13と並列に接続した構成とする。
詳述すると、上記操作ボックス15は、固定のブラケット18上に支持されている軸17に、該操作ボックス15の後端側下端部が上下方向に回動可能に取り付けてあり、上記軸17の上方位置に、上記跳ね上げ検出スイッチ16が、後ろ向きに取り付けてある。一方、上記操作ボックス15の後端部の内側には、該操作ボックス15を跳ね上げ操作した状態から通常使用状態へ戻すときに上記跳ね上げ検出スイッチ16に後方より接するようにするための操作体20が設けてある。
更に、上記跳ね上げ検出スイッチ16は、上記操作体20の接触により開路され、上記操作体20が非接触状態となることにより閉路する形式のスイッチとして、図2に示す如く、電源(図示せず)に接続してあるキースイッチ21に、通常時は開路され且つオペレータによる操作によって閉路するようにしてある上記デセルスイッチ13を介してデセルモータ8を接続してなる電気回路に対し、上記デセルスイッチ13と並列に接続するようにしてある。これにより、操作ボックス15を跳ね上げない状態では、上記操作体20の接触により跳ね上げ検出スイッチ16が開路されて、該跳ね上げ検出スイッチ16を経たデセルモータ8への通電が行われないようにしてある。一方、上記操作ボックス15を跳ね上げ操作すると、上記操作体20が離れることで上記跳ね上げ検出スイッチ16が閉路されて、該跳ね上げ検出スイッチ16を経たデセルモータ8への通電が行われるようにしてある。なお、図2では、上記跳ね上げ検出スイッチ16が閉路された状態を示してある。
なお、図示してないが、上記操作ボックス15には、オペレータが運転席から乗降する際に該操作ボックス15を跳ね上げる操作に依存して、建設機械のパイロット油圧ポンプと、操作レバー14によって操作されるパイロット弁との間に設けたソレノイドバルブを、上記パイロット油圧ポンプとパイロット弁とを接続した状態から、遮断状態となるように作動させるためのゲートロックスイッチを設けて、建設機械に、従来と同様のゲートロック機構を装備させるようにしてあるものとする。又、図1における符号22は上記操作ボックス15を跳ね上げ操作する際の持ち手となるゲートロックレバーを示す。その他の構成は図4及び図5(イ)(ロ)に示したものと同様であり、同一のものには同一の符号が付してある。
以上の構成としてあるデセル装置を装備した建設機械では、図1に二点鎖線で示す如く、上記操作ボックス15を跳ね上げ操作しない通常運転時は、上記跳ね上げ検出スイッチ16が開路されたままとなるため、この場合は、図4及び図5(イ)(ロ)に示した従来のデセル装置と同様に、オペレータが操作レバー14のデセルスイッチ13を閉路させるように操作すると、上記デセルモータ8への通電が開始されて、スロットルレバー9によって設定されていたエンジン回転数が、アイドリング状態まで下げられ、その後、オペレータが上記デセルスイッチ13を開路させるよう操作すると、上記デセルモータ8への通電が停止されて、エンジン回転数が、上記スロットルレバー9によって設定された元の設定回転数まで復帰されるようになる。
更に、上記建設機械では、オペレータが運転席より乗降するために上記ゲートロックレバー22を上方へ引き上げて、上記操作ボックス15を通常運転状態から跳ね上げ操作して、従来と同様のゲートロック機構を作動させるようにすると、上記跳ね上げ検出スイッチ16が閉路するため、上記デセルスイッチ13が開路したままの状態であっても、該跳ね上げ検出スイッチ16を経たデセルモータ8への通電が行われる。したがって、上記デセルスイッチ13を操作しなくても、オペレータが単に操作ボックス15の跳ね上げ操作を行って運転席より降りることで、エンジン回転数が、スロットルレバー9によって設定されていた回転数よりアイドリング状態まで自動的に下げられるようになる。その後、オペレータが建設機械の運転席に戻った後、上記ゲートロックレバー22を下ろして、跳ね上げてあった操作ボックス15を元に戻すと、上記跳ね上げ検出スイッチ16が開路されて、デセルモータ8への通電が停止されることから、エンジン回転数が、上記スロットルレバー9によって設定されていた元の設定回転数まで自動的に復帰されるようになる。
このように、本発明のデセル装置によれば、オペレータが運転席より乗降する際に従来から行っている操作ボックス15を跳ね上げるという操作によって、エンジンの回転数を、スロットルレバー9の位置にかかわらずアイドリング状態まで自動的に下げることができる。したがって、燃費の向上化が期待できると共に、建設機械としてのミニショベルのように、オペレータの乗降の頻度が場合であっても、オペレータが乗降する都度デセルスイッチ13を操作する必要はなくなるため、オペレータの労力を低減させることが可能になる。
次に、図3(イ)(ロ)は本発明の実施の他の形態を示すもので、図1及び図2に示したと同様の構成において、操作ボックス15の跳ね上げ操作に伴ってデセルモータ8に通電するための跳ね上げ検出スイッチ16として、専用のスイッチを用いる構成に代えて、上記操作ボックス15の跳ね上げ操作に依存して、建設機械のパイロット油圧ポンプ23と、操作レバー14によって操作される図示しないパイロット弁との間のパイロットライン24上に設けたソレノイドバルブ25を作動させるために従来より装備されているゲートロックスイッチ16aと共用できるようにしたものである。
具体的には、上記ゲートロックスイッチ16aは、操作ボックス15に対し、図1に示した跳ね上げ検出スイッチ16と同様に取り付けてあるものとする。更に、上記ゲートロックスイッチ16aは、建設機械の通常運転時に上記操作ボックス15を跳ね上げていない状態で操作体20(図1参照)が接触していると閉路され、上記操作ボックス15の跳ね上げ操作に伴って上記操作体20が非接触状態となることで開路される形式のスイッチとしてある。
上記ゲートロックスイッチ16aは、図3(イ)に示す如く、電源(図示せず)に接続してあるキースイッチ21と、上記ソレノイドバルブ25との間に接続した構成として、上記したように操作ボックス15が通常運転状態とされていて該ゲートロックスイッチ16aが閉路状態とされていると、上記ソレノイドバルブ25への通電が行われてソレノイドが励磁されることで、該ソレノイドバルブ25が、パイロットポンプ23より操作レバー14によって操作される図示しないパイロット弁へ圧油供給が可能な状態に作動するようにしてある。一方、上記したように操作ボックス15の跳ね上げ操作が行われて該ゲートロックスイッチ16aが開路状態とされると、上記ソレノイドバルブ25への通電が停止されてソレノイドが消磁されることで、上記パイロットポンプ23より上記操作レバー14側の図示しないパイロット弁への圧油供給が遮断されるようにしてある。
更に、本発明では、上記ゲートロックスイッチ16aの開閉作動によって上記したようにソレノイドバルブ25への通電の切り替えを行わせると同時に、デセルモータ8への通電の切り替えを行うことができるようにするために、図3(イ)(ロ)に示す如く、上記ゲートロックスイッチ16aを入力端子に接続したリレー26を設けて、該リレー26の2つの出力端子のうちの一方の出力端子26aに、上記ソレノイドバルブ25を接続し、他方の出力端子26bに上記デセルモータ8を接続した構成とする。
上記リレー26は、図3(イ)に示すように、上記ゲートロックスイッチ16aが閉路状態のときには、入力側に上記一方の出力端子26aが接続されることで、上記したようにソレノイドバルブ25への通電が行われるようにしてある。よって、この間は、上記デセルモータ8への通電は行われない。一方、図3(ロ)に示すように、上記ゲートロックスイッチ16aが開路されると、入力側に上記他方の出力端子26bが接続されて、上記ソレノイドバルブ25への通電が停止されると同時に、上記デセルモータ8への通電が開始されるようにしてある。
その他の構成は図1及び図2に示したものと同様であり、同一のものには同一の符号が付してある。
以上の構成としてあるデセル装置を装備した建設機械では、上記操作ボックス15を跳ね上げ操作しない通常運転時は、上記ゲートロックスイッチ16aが閉路状態となるため、上記デセルモータ8への通電が行われず、オペレータが運転席より乗降するために上記操作ボックス15を跳ね上げ操作して、従来と同様のゲートロック機構を作動させるようにすると、上記ゲートロックスイッチ16aが開路されることに伴い、上記リレー25を経てデセルモータ8への通電が行われるようになる。
したがって、本実施の形態によっても、図1及び図2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
更に、上記操作ボックス15の跳ね上げ操作に伴って上記デセルモータ8への通電を切り替えるためのスイッチとして、従来の建設機械に装備されていたゲートロック機構にて上記操作ボックス15の跳ね上げ操作を検出するためのゲートロックスイッチ16aを用いることができるようにしてあることから、上記操作ボックス15の跳ね上げ操作を検出するためのスイッチを別途設ける必要をなくすことができる。よって、コストの削減化を図ることが可能になると共に、建設機械の操作ボックス15部分の構造を簡略化することが可能になる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、図1及び図2の実施の形態における跳ね上げ検出スイッチ16、及び、図3(イ)(ロ)の実施の形態におけるゲートロックスイッチ16aは、操作ボックス15の跳ね上げ操作を検出できるようにしてあれば、図1に示した配置以外の配置で設置するようにしてもよく、又、いかなる形式のスイッチを採用してもよい。更には、上記操作ボックス15の跳ね上げ操作時にデセルモータ8へ通電できるようにしてあれば、図2及び図3(イ)(ロ)に示した以外の回路構成を採用してもよい。
更に、上記操作ボックス15の跳ね上げ操作が検出されると、スロットルレバー9の位置にかかわらず、エンジンのコントロールレバー11をアイドリング状態となる位置まで戻すことができるようにしてあれば、上記操作ボックス15の跳ね上げ操作の検出手段、及び、上記コントロールレバー11を動かす手段は、図示した以外のものを採用するようにしてもよい。
オペレータの乗降時に跳ね上げ操作するようにしてある操作ボックス15を備えてなる建設機械であれば、ミニショベル以外のいかなる建設機械にも採用してよい。その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の建設機械のデセル装置の実施の一形態を示す概要図である。 図1の装置における電気回路を示す概要図である。 本発明の実施の他の形態における電気回路を示すもので、(イ)は操作ボックスが通常運転状態にある場合を、(ロ)は操作ボックスが跳ね上げ操作された場合をそれぞれ示す図である。 従来提案されているデセル装置の一例の概略を示す概要図である。 図4のデセル装置における副レバーの部分を拡大して示すもので、(イ)は通常運転状態を示す図、(ロ)はデセル状態を示す図である。
符号の説明
2 主レバー
4 副レバー
8 デセルモータ(アクチュエータ)
9 スロットルレバー
10 第1のプルケーブル
11 コントロールレバー
12 第2のプルケーブル
15 操作ボックス
16 跳ね上げ検出スイッチ(スイッチ)
16a ゲートロックスイッチ(スイッチ)

Claims (2)

  1. 建設機械のスロットルレバーに一端を接続した第1のプルケーブルの他端が接続してある主レバーと、エンジンのコントロールレバーに一端を接続した第2のプルケーブルの他端が接続してある副レバーと、上記スロットルレバーの操作による第1のプルケーブルを介した主レバーの回動に連動させて上記副レバーを回動させる状態と、上記主レバーの回動位置に依存することなくデセル状態となるように上記副レバーを上記回動させた状態から回動させる前の位置まで戻す状態とを切り替えることができるようにしてあるアクチュエータと、上記建設機械を運転操作するための操作レバーに取り付けて、該アクチュエータを駆動するためのデセルスイッチと、を備えてなる建設機械のデセル装置において、上記建設機械のオペレータが乗降時に跳ね上げ操作することができるようにしてある操作ボックスの回動中心部近傍の建設機械固定側に、該操作ボックスの跳ね上げ操作を検出するスイッチを設けてなる構成として、該スイッチと上記デセルスイッチとを並列にして上記アクチュエータに接続し、上記操作ボックスを跳ね上げ操作して、該操作ボックスの跳ね上げ操作が検出されると、上記デセルスイッチを操作しなくても上記スイッチの開閉操作によって上記アクチュエータへの通電が行われて、上記デセル状態となるように上記副レバーを上記回動させる前の位置まで戻させるようにしたことを特徴とする建設機械のデセル装置。
  2. 操作ボックスの跳ね上げ操作を検出するスイッチとして、ゲートロックスイッチを用いるようにして、該ゲートロックスイッチが開閉操作により開路されると、アクチュエータへの通電が開始される請求項1記載の建設機械のデセル装置。
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