JP2005307492A - 作業車用誤操作防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンを始動するときに、誤って操作レバーを操作すると、作業が作動する場合があり、アクチュエーターの「作動不可」位置で容易にエンジンを始動できるようにする。
【解決手段】作業機を駆動するアクチュエーターの「作動可能」と「作動不可」のいずれかに切り換える切換手段を、操作するロックレバー23(24)を備え、始動後に「作動不可」位置に操作するとタイマ38により所定時間後にエンジン13を停止させるようにした作業車において、ロックレバーが「作動不可」位置にあるときのみエンジン始動を許容する始動制限手段と、エンジン始動を許容したときエンジン停止を解除するための停止解除手段を有し、前記切換手段への電力の供給のON/OFF手段を前記ロックレバーで操作可能とするとともに、前記ON/OFF手段と前記切換手段の間より分岐してタイマと接続した。
【選択図】図3

Description

本発明は、バックホー等の作業車に備えられ、作業機を作動操作するアクチュエーターを作動不可能な状態とすると、所定時間後に自動的にエンジンを停止させ、この作動不可能とした操作位置でのみエンジンを始動できるようにするための技術に関する。
従来から、掘削作業機を搭載したバックホーやローダ等の作業機械においては、運転席の近傍に作業機の駆動や走行等を操作するための操作レバーが配置され、オペレーターが運転席を離れるときには、誤って操作レバーに引っ掛ったり、持ったりして、操作レバーが回動操作されて、作業機が駆動されたり、機体が走行したりしないように、オペレーターが運転席を離れるときには、操作レバーを回動しても作業機等が作動しないようにロック装置が設けられている。
また、油圧機器やエンジン等に異常が生じたときには迅速にエンジンを停止できるように、操作レバーに中立保持のままエンジンを停止させる操作位置を設定した技術がある(例えば、特許文献1参照)。この技術では、ロックレバーを操作して開閉弁を圧力調整器とパイロットポンプとの間を遮断する位置に切り換えて、方向制御弁が含まれる油圧回路を作動不可能な状態にするとき、ロックレバーの操作と連動してエンジンを停止するように制御していた。
しかし、オペレーターは作業途中において、作業機の作業位置を確かめたり、作業機の装着具合を点検したりするために、一時的に座席を離れる場合がある。この場合ロックレバーを操作する度にエンジンが停止するので、再度座席に戻って作業を再開するときには操作レバーを始動可能位置に操作し、始動スイッチの操作を必要とするので面倒となる。そこで、ロックレバーを再操作することによりエンジンを再起動させるようにした技術もある(例えば、特許文献2参照)。
また、左右の操作レバーの一方が、下降した状態の時エンジンの始動が容易に行えるようにエンジン始動スイッチを配置し、他方の操作レバーが下降した状態のとき作業部の作動を許容するようにした技術もある(例えば、特許文献3参照)。
特開平5−44517号公報 特開2000−96627号公報 実開平7−17861号公報
しかし、前記特許文献1の技術では、操作レバーをロック位置へ回動することによりエンジンを停止させて、エネルギーの無駄な消費は抑えることができるが、短時間で作業を再開する場合などでは、中立位置にもどしてからセルモータを作動させてエンジンを始動させるので、却って、手間がかかりバッテリの使用量も増加してしまう。
また、特許文献2の技術では、所用のために座席から離れて所定時間を過ぎるとエンジンを停止させ、所定時間以内に戻りロックレバーを操作可能位置に戻すとエンジンを停止させないようにしていた。また、所定時間を過ぎてエンジンが停止されても、ロックレバーを操作可能位置に戻すとエンジンが始動するように構成している。しかし、キースイッチの操作でエンジンを始動させる場合、ロックレバーを操作可能位置に回動した位置でないと始動することができない構成となっているので、キースイッチをONにしたと同時に電磁バルブが作動して、ブームやアーム等の作業部が作動する可能性があり、意図せず動く場合があった。また、コントローラを使用して制御しているため、コストアップとなり、ロックレバーやキースイッチ等の操作信号をコントローラに送信してエンジンや油圧機器を制御するので、配線が複雑となり、ノイズで誤作動を生じる可能性もあった。
また、特許文献3の技術では、左右の操作レバーの一方が下降位置で他方が上昇した位置でのみエンジンが始動可能となっているので、始動スイッチが配置された一方の操作レバーを下降した位置で始動することは容易に理解できるが、他方の操作レバーは始動時に上げて良いのか、下げてよいのかが分かり難い。そして、左操作レバーが上昇位置では操作できないが、作業途中で左操作レバーを下げた状態で右操作レバーが上昇された状態となると、操作ができるかどうかは不明であり、エンジンが停止するかどうかも不明である。
そこで本発明は、操作可能位置から操作不能となるロック位置にロックレバーを回動すると、所定時間経過するまではエンジンを作動させたままとし、所定時間が経過するとエンジンを停止させて無駄なエネルギーの消費を防止し、更に、ロックレバーが操作不能位置でのみエンジンを始動可能として安全性の向上を図り、エンジン始動後ロックレバーが操作不能位置のまま所定時間以上経過するとエンジンを停止しようとする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、作業機を駆動するアクチュエーターの「作動可能」と「作動不可」のいずれかに切り換える切換手段を操作するロックレバーを備え、始動後に「作動不可」位置に操作すると遅延手段により所定時間後にエンジンを停止させるようにした作業車において、ロックレバーが「作動不可」位置にあるときのみエンジン始動を許容する始動制限手段と、エンジン始動を許容したときエンジン停止を解除するための停止解除手段を有するものである。
請求項2においては、作業機を駆動するアクチュエーターの「作動可能」と「作動不可」のいずれかに切り換える切換手段を電気式アクチュエーターにより切り換える構成とし、該切換手段への電力の供給のON/OFF手段を前記ロックレバーで操作可能とするとともに、前記遅延手段をタイマで構成し、前記ON/OFF手段と前記切換手段の間より分岐して遅延手段と接続したものである。
請求項3においては、エンジン始動電源を開閉するスイッチをロックレバーで操作可能に構成して始動制限手段とし、該始動制限手段の出力をエンジン始動回路と、タイマに接続したものである。
請求項4においては、前記ON/OFF手段と始動制限手段を、2極反転型のスイッチで一体的に構成したものである。
請求項5においては、前記ロックレバーを「作動不可」位置への回動から第一遅延時間経過後にエンジンを停止させるとともに、前記エンジンを始動させてロックレバーを「作動不可」位置のまま第二遅延時間経過後にエンジンを停止させるようにした前記遅延手段における、前記第一遅延時間と第二遅延時間を異なる時間に設定したものである。
請求項6においては、前記遅延手段の第一遅延時間と第二遅延時間をそれぞれ変更可能に構成したものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、ロックレバーが「作動不可」位置である時のみエンジンを始動できるので、誤って操作レバーに触れた状態でエンジンを始動しても、始動と同時にアクチュエーターが作動することがなく、安全性を向上できる。また、自動的に停止した状態で、エンジンを再始動すると、自動的に停止が解除がされるため、解除のための操作が不要となり、安全性を確保しつつ簡単に始動が行える。
請求項2においては、スイッチやタイマ等により制御回路を構成でき、コントローラを使用する構成に比べて安価に構成でき、構造も簡単にすることができる。
請求項3においては、コントローラを使用する必要がないので、制御回路を簡単な構造で安価に構成でき、コスト低減化が図れる。
請求項4においては、ロックレバーの操作で二つの接点を操作することができて、安価に構成することができる。また、ロックレバーとスイッチの位置調整等も簡単に行うことができる。
請求項5においては、エンジン始動後にロックレバーを設定時間内に「作動可能」位置に回動しないとエンジンが停止されるので、始動後の無駄なエネルギーの消費を抑えることができ、作業時において途中でオペレーターが座席を離れて中断するときも、設定時間以内に戻らない時もエンジンを停止させるので、無駄なエネルギーの消費を抑えることができる。そして、暖機運転が必要な場合等があるので、エンジン始動後から停止までの設定時間を長くすることで、使いやすくすることもできる。
請求項6においては、遅延時間をそれぞれ好みや作業等に応じて調整することが可能となり、オペレーターの作業速度や都合等に合わせて仕事ができ、扱いやすく省エネを更に向上することもできる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は発明の作業車用誤操作防止装置を有する旋回作業車を示す側面図、図2は運転操作部の平面図、図3は作業車用誤操作防止装置の油圧回路図と電気回路図、図4は同じくエンジン始動時の油圧回路図と電気回路図、図5は作業途中でロックレバーを「作動不可」とした場合の油圧回路図と電気回路図である。
まず、本発明の油圧操作装置を有する作業車としてバックホーを実施例として説明する。図1において、バックホーは、本機の前部に作業機7を装着しており、本機はクローラ式走行装置1の上部中央に旋回台軸受17を介して旋回フレーム2を左右旋回可能に支持しており、該クローラ式走行装置1の前後一側には、ブレード3を上下回動自在に配設している。旋回フレーム2の上部にはエンジン13等を被覆するボンネット14が配設され、該ボンネット14上に運転席16を配置し、該運転席16の近傍に油圧操作レバー21・22やロックレバー23・24等を配置し、運転席16前方に走行レバー25やペダル等を配置して運転操作部15を構成している。該運転操作部15の上方にはキャノピー8が配設されている。
また、旋回フレーム2の前端部にはブームブラケット12が左右回動自在に取り付けられ、該ブームブラケット12にはブーム6の下端部が上下回動自在に支持されている。ブーム6は途中部で前方に屈曲して略「く」字状に形成されており、該ブーム6の上端部にはアーム5が回動自在に支持され、該アーム5の先端部には作業用アタッチメントであるバケット4が回動自在に支持されている。これらのブーム6、アーム5、及びバケット4等により作業機7が構成されている。
そして、前記ブーム6はブームシリンダ11により回動動作され、アーム5はアームシリンダ10により回動動作され、バケット4はバケットシリンダ9により回動動作される。またクローラ式走行装置1は前後一側に駆動スプロケット41が配置され、他側に従動スプロケット42が配置され、該駆動スプロケット41と従動スプロケット42の間に履帯43が巻回されている。そして、該駆動スプロケット41は油圧モータによって駆動される。また、前記旋回フレーム2と旋回台軸受17の間には旋回モータが配置され、該旋回モータにより旋回フレーム2を旋回可能としている。
前記ブームシリンダ11、アームシリンダ10、及びバケットシリンダ9は油圧シリンダにより構成され、各シリンダ9・10・11および旋回モータ45および走行油圧モータ44等の油圧機器を油圧アクチュエーターと称している。図2に示すように、運転操作部15に配設される油圧操作レバー21・22や走行レバー25やペダル等の回動操作によりパイロットバルブが切り換えられて、該パイロットバルブから主バルブ(方向制御バルブ)を切り換えて、旋回台2のボンネット14内に配設される油圧ポンプから油圧ホースを通じて圧油が供給されることにより伸縮駆動や回転駆動される。
前記運転席16の左右両側には、作業機7を操作するパイロット操作装置となる油圧操作レバー21・22がそれぞれ配設され、該油圧操作レバー21・22はレバースタンド28・29に一体的に取り付けられ、該レバースタンド28・29からは、油圧操作レバー21・22による作業機7の操作を入・切(作動・非作動)するためのロックレバー23・24が前方へ延出されている。
該ロックレバー23・24は上下回動可能に構成されており、該ロックレバー23・24を下方回動操作すると油圧操作レバー21・22の操作による作業機7の作動が可能な状態となり、ロックレバー23・24を上方回動操作すると油圧操作レバー21・22を操作しても作業機7が作動しなくなるロック状態(作動不可)にロックされるように構成されている。このように、左右のロックレバー23・24を上下回動操作することで、油圧操作レバー21・22による作業機7の作動をロックするロック機構を構成しているのである。
さらに、ロックレバー23・24が下方回動されて油圧操作レバー22により作業機7が作動可能となっている場合には、該ロックレバー23・24が前方へ傾倒した姿勢となって左右の乗降口19・19を塞ぎ、作業者の乗降ができないようになっており、該ロックレバー23・24を上方回動すると乗降口19・19のスペースが広がり乗降可能に構成されている。但し、左右一側のみ乗降口を設ける構成とすることも可能であり、この場合ロックレバーは乗降口を設ける側のみ配置される。
次に、本発明のエンジンの始動・停止及び操作レバーの操作によるロック機構について図3より説明する。エンジン13の出力軸上に油圧源となる油圧ポンプ30・33が連設されて駆動され、該油圧ポンプ30から吐出された圧油が方向切換バルブを介して油圧アクチュエーター(油圧シリンダ9・10・11、油圧モータ)に送油可能にそれぞれ接続されている。油圧シリンダ9・10・11、油圧モータはそれぞれ方向制御バルブ(切換バルブ)と接続され、油圧操作レバーの操作でパイロットバルブを切り換えて前記各方向制御バルブを制御する構成となっており、これら各方向制御バルブと油圧アクチュエーターの作動は略同様の作用となるので、ブームシリンダ11と該ブームシリンダ11を伸縮制御する方向制御バルブや開閉弁の作動について説明する。
ブームシリンダ11のボトム側とロッド側にそれぞれ油圧配管を介して方向制御バルブ31と接続され、該方向制御バルブ31はパイロット操作式の切換バルブで構成され、それぞれのパイロット油路は油圧操作レバー21の基部に設けたパイロットバルブ(リモコンバルブ)32と接続されている。該パイロットバルブ32は油圧操作レバー21の操作により切り換えられ、前記エンジン13に連設された油圧ポンプ33からの圧油が開閉弁34を介してパイロットバルブ32に送油され、該パイロットバルブ32の切り換えによりパイロット油を方向制御バルブ31のパイロット操作部に送油可能としている。該方向制御バルブ31の切り換えによりブームシリンダ11を伸縮できるようにしている。但し、方向制御バルブ31は電磁バルブで構成して、操作レバーにスイッチ等を設けて電磁バルブのソレノイドを作動させて切り換えるように構成することもできる。この場合、開閉弁34は方向制御バルブ31と油圧ポンプ30の間に介装される。
前記開閉弁34は2位置切換の電磁バルブで構成され、該開閉弁34のソレノイド34aは後述するロックレバー23の操作を検知する手段となるスイッチ35と接続されている。該ソレノイド34aの作動により油圧ポンプ33からの圧油をパイロットバルブ32への送油と、パイロットバルブ32の圧油をドレンする方向に切り換えことにより、該開閉弁34がアクチュエーターとなるブームシリンダ11の「作動可能」と「作動不可」を切り換える切換手段となっている。
こうして、ロックレバー23が「作動可能」位置にある時は、ソレノイド34aが作動されて開閉弁34が切り換えられて、油圧ポンプ30からの圧油がパイロットバルブ32を操作したときに方向制御バルブ31のパイロット操作部に送油されて、切り換えられるのである。そして、油圧ポンプ30からの圧油が方向制御バルブ31を介してアクチュエーター(ブームシリンダ11)に送油されて作動することができる。逆に、ロックレバー23を「作動不可」位置に回動すると、ソレノイド34aは作動されず、開閉弁34は油圧ポンプ33からの圧油をパイロットバルブ32に送油することができず、油圧操作レバー21(22)を操作しても方向制御バルブ31を切り換えることができず、アクチュエーターを作動することができないのである。
次に電気回路を説明する。図3において、キースイッチ36にはOFF端子36a、ON端子36b、START端子36c、共通の端子36dの各端子が設けられて、キーを回動することにより共通の端子36dとOFF端子36aまたはON端子36bまたはSTART端子36cのいずれかと接続可能とされ、該共通の端子36dは電源となるバッテリー37と接続されて、いる。
そして、前記ON端子36bにはロックレバー23(24)の回動位置を検知するスイッチ35の二つの端子のうちの一方(電力供給のON/OFF手段側)の端子35aに接続され、前記START端子36cはスイッチ35の他方(始動制限手段側)の端子35bに接続されている。該スイッチ35は二極反転型スイッチで一体的に構成されており、接点35dがバネ35cの付勢力により常時端子35bに当接して閉じるように付勢しており、ロックレバー23が「作動可能」位置に回動したときに、ロックレバー23の基部に設けた突片23aが接点35dを押して端子35aが閉じる。逆に、ロックレバー23が「作動不可」位置に回動すると端子35bが閉じるようにしている。
該ロックレバー23と接点35dと端子35bが始動制限手段となっており、ロックレバー23を「作動可能」位置に回動したときには、端子35bを開くことでキースイッチ36をスタート位置としてもスタート(始動)できないようにしている。また、該ロックレバー23と接点35dと端子35aが前記切換手段(開閉弁34)の操作部(ソレノイド34a)への電力の供給のON/OFF手段となっており、ロックレバー23が「作動可能」位置に回動すると、接点35aが閉じられ(ONし)て、電力を開閉弁34のソレノイド34aに供給して作動させ、圧油を送油可能とする。「作動不可」位置では接点35aが開き(OFF)、ソレノイド34aに電力が供給さず、開閉弁34は作動させることがなく圧油をパイロットバルブ32に送油させることがない。
前記端子35aは一次側(電源側)をキースイッチ36のON端子36bと接続し、二次側(アース側)は遅延手段となるタイマ38の第一入力端子38aと前記開閉弁34のソレノイド34aに接続され、タイマ38はバッテリー37より電力が供給され、変更手段49により遅延時間(後述する第一遅延時間と第二遅延時間)を設定変更可能に構成されるとともに、出力側がエンジン停止手段40の停止入力と接続されている。従って、キースイッチ36がON位置で、ロックレバー23が「作動可能」位置に回動された状態では、端子35aが閉じて開閉弁34が作動されて油圧操作レバー21の操作でアクチュエーターを作動可能としている。ロックレバー23が「作動不可」位置では端子35aは開いて開閉弁34は作動されず、パイロットバルブ32に圧油が送油されず、油圧操作レバー21を回動してもアクチュエーターは作動することはできないのである。
また、タイマ38はロックレバー23を「作動可能」位置に回動して端子35aが閉じられて電力が第一入力端子38aにON信号が入力されるとリセットされて、ロックレバー23の「作動不可」位置への回動により電源が断たれてOFF信号が第一入力端子38aに入力されるとタイマ38が作動して、設定時間(第一遅延時間)後にエンジン停止手段40に停止信号を出力して、エンジン13を停止させる。つまり、タイマ38は前記第一入力端子38aと第二入力端子38bを有し、第一入力端子38aにON信号の入力があるとリセットされ、OFF信号の入力があるとタイマが作動して、第一遅延時間後に出力端子よりエンジン停止手段40に出力してエンジン13を停止し、第一遅延時間内にON信号があるとリセットされ、エンジン13は作動したままとなる。
前記端子35bの二次側にはタイマ38の第二入力端子38bと、エンジン始動回路(セルモータ作動回路や点火回路等も含む)となるリレー39のソレノイド39aに接続されている。該リレー39はソレノイド39aと接点39bを有し、該接点39bはバッテリー37とセルモータ44の間に接続されている。該セルモータ44の出力軸にはピニオン45が固設され、該ピニオン45はエンジン13のフライホイルに固設した始動ギヤ46と噛合させている。そして、前記接点39bは常時「開」とされ、ソレノイド39aに電力が供給されて作動されると「閉」となるようにしている。つまり、ロックレバー23が「作動不可」位置でキースイッチ36をSTART位置に回動するとソレノイド39aに電流が流れて、接点39bを閉じてセルモータ44を駆動し、フライホイルを回転させてエンジン13を始動させるのである。
前記タイマ38の第二入力端子38bはOFF信号の入力があるとタイマが作動し、第二遅延時間後に出力端子よりエンジン停止手段40に出力してエンジン13を停止させ、第二遅延時間内に第一入力端子38aにON信号が入力されるとリセットされ、エンジン13は作動したままとなる。つまり、キースイッチ36をSTART位置に回動すると、ロックレバー23が「作動不可」位置では端子35aが閉じておりON信号が第二入力端子38bに入力され、同時に、セルモータ44が駆動される。こうしてエンジン13が始動されると、キースイッチ36はSTART位置からON位置となり、第二入力端子38bにはOFF信号が入力され、タイマ38が作動する。
第二遅延時間が経過すると、タイマ38の出力端子よりエンジン停止手段40に出力してエンジン13を停止させ、第二遅延時間内にロックレバー23が「作動不可」位置から「作動可能」位置に回動すると、端子35aが閉じて第一入力端子38aにON信号が入力され、タイマ38がリセットされてエンジン13は作動状態を維持できる。
また、前記タイマ38の第二入力端子38bにON信号が入力されると、タイマ38からの停止出力を解除するようにし、このON信号をエンジン停止手段40の解除信号としている。つまり、ロックレバー23を「作動不可」位置に回動したまま本機を離れて、第一遅延時間が経過した後はタイマ38の出力は、エンジン停止手段40を停止させる状態となっている。一方、エンジン13を始動させるにはロックレバー23が「作動不可」位置に回動した状態でキースイッチ36をSTART位置に回動するが、タイマ38はON信号を入力しないとリセットされないので、エンジン停止手段40は停止状態のままとなっており、キースイッチ36をSTART位置に回動しただけではエンジン13は始動できない。そこで、ロックレバー23を「作動不可」位置でキースイッチ36をSTART位置に回動したときに、エンジン停止手段40の停止を解除するように、START位置に回動したときのON信号を停止解除入力信号としてタイマ38の第二入力端子38bに入力して、タイマ38のエンジン停止手段40への停止出力を解除するのである。よって、キースイッチ36のSTART位置への回動とロックレバー23(24)の「作動不可」位置への回動が停止解除手段となる。
以上のような構成において作用を説明する。
まず、オペレーターが作業車に乗り着座した状態では、ロックレバー23・24の両方が、「作動不可」位置に回動されている。つまり、ロックレバー23・23は後方へ回動して乗降口19から通行できるように回動されている。この状態では、図4に示すように、スイッチ35の端子35bが閉じており、キースイッチ36をSTART端子36c位置に回動すると、始動電源となるバッテリー37と接続されて、タイマ38の第二入力端子38bに停止解除信号が出力され、エンジン停止手段40の停止が解除されてエンジン13は作動可能状態なる。そして同時に、リレー39のソレノイド39aが作動されて、接点39bが閉じ、セルモータ44に電力が供給されてフライホイルを回動し始動することができるのである。
なお、このとき、ロックレバー23・24のいずれか一方または両方が、「作動可能」位置に回動されていると、リレー39が作動せず、接点39bは開かれてセルモータ44を駆動できず、エンジン13を始動させることはできない。よって、エンジン13を始動するときに、油圧操作レバー21・22に誤って触れた場合であっても、開閉弁34がブロック状態であるため、方向制御弁31が作動されることがなく、アクチュエーターが作動することもなく安全である。
エンジン13が始動すると、キースイッチ36はON位置に回動され、セルモータ44は停止され、OFF信号が第二入力端子38bに入力されてタイマ38が作動する。そして、図3に示すように、作業を行う場合には、ロックレバー23・24を前方へ回動して「作動可能」位置とする。
但し、エンジン始動後からロックレバーを「作動不可」位置から「作動可能」位置に回動するまでの時間が、第二設定時間以内に操作されないと、タイマ38から停止信号が出力されてエンジン13を停止する。こうして無駄なエンジン13の駆動を防止し、燃料の消費を抑えるようにしている。
そして、ロックレバー23・24の「作動可能」位置への回動により、スイッチ35の端子35aが閉となり、タイマ38の第一入力端子38aにON信号が入力されてタイマ(第二遅延時間)はリセットされる。同時に、開閉弁34のソレノイド34aに電力が供給されてONとなり、油圧操作レバー21・22のパイロットバルブ32に圧油が送油され、油圧操作レバー21・22の操作により方向制御バルブ31のパイロット操作部に送油して、方向制御バルブ31を切り換え可能となる。こうして、油圧操作レバー21・22の操作によりアクチュエーターを駆動して作業機7を作動させることができる。
そして、作業途中で、運転操作部15から一時的に離れて点検や確認等を行う場合、ロックレバー23または24を持ち上げて「作動不可」位置に回動すると、図5に示すように、スイッチ35は端子35aが開となり、開閉弁34はブロック位置に切り換えられ、油圧操作レバー21・22を操作しても方向制御バルブ31は切り換えられないようになる。つまり、誤って油圧操作レバー21・22に触れてもアクチュエーターは作動しない。そして、タイマ38の第一入力端子38aにOFF信号が入力されることにより、タイマ38が作動し第一遅延時間のカウントを開始する。このときエンジン13は作動したままとなっている。
前記タイマ38において設定された第一遅延時間以内にオペレーターが運転操縦部15に戻り、ロックレバー23・24を「作動可能」位置に回動すると、スイッチ35の端子35aが閉じられ、タイマ38の第一入力端子38aにON信号が入力されタイマ(第一遅延時間)はリセットされ、エンジン停止手段40は作動されず、エンジン13は作動したままとなり、作業は続行できる。このように第一入力端子38aにON信号が入力されると、タイマ38の第一遅延時間も第二遅延時間もリセットすることができ、リセットするための構成を簡略化することができる。
また、オペレーターが運転操縦部15に戻ることができずタイマ38に設定した第一遅延時間が経過すると、タイマ38からエンジン停止手段40に停止信号を送り、エンジン13を停止する。こうして無駄な燃料の消費を抑えることができるのである。このとき、ロックレバー23または24は「作動不可」位置にあり、油圧操作レバー21・22を誤って操作してもアクチュエーターは作動することがなく安全である。
エンジン停止状態から再び作業を行う場合には、前述のように、ロックレバー23・24を「作動不可」位置に回動したままで、キースイッチ36を回動してエンジン13を始動させることができ、エンジン停止解除のための操作は不要である。
発明の作業車用誤操作防止装置を有する旋回作業車を示す側面図。 運転操作部の平面図。 作業車用誤操作防止装置の油圧回路図と電気回路図。 同じくエンジン始動時の油圧回路図と電気回路図。 作業途中でロックレバーを「作動不可」とした場合の油圧回路図と電気回路図。
符号の説明
11 ブームシリンダ(アクチュエーター)
13 エンジン
23・24 ロックレバー
34 開閉弁(切換手段)
35 スイッチ
35b 端子(始動制限手段)
35a ON/OFF手段
38 タイマ(遅延手段)

Claims (6)

  1. 作業機を駆動するアクチュエーターの「作動可能」と「作動不可」のいずれかに切り換える切換手段を操作するロックレバーを備え、始動後に「作動不可」位置に操作すると遅延手段により所定時間後にエンジンを停止させるようにした作業車において、ロックレバーが「作動不可」位置にあるときのみエンジン始動を許容する始動制限手段と、エンジン始動を許容したときエンジン停止を解除するための停止解除手段を有する作業車用誤操作防止装置。
  2. 作業機を駆動するアクチュエーターの「作動可能」と「作動不可」のいずれかに切り換える切換手段を電気式アクチュエーターにより切り換える構成とし、該切換手段への電力の供給のON/OFF手段を前記ロックレバーで操作可能とするとともに、前記遅延手段をタイマで構成し、前記ON/OFF手段と前記切換手段の間より分岐して遅延手段と接続したことを特徴とする作業車用誤操作防止装置。
  3. エンジン始動電源を開閉するスイッチをロックレバーで操作可能に構成して始動制限手段とし、該始動制限手段の出力をエンジン始動回路と、タイマに接続したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の作業車用誤操作防止装置。
  4. 前記ON/OFF手段と始動制限手段を、2極反転型のスイッチで一体的に構成したことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3に記載の作業車用誤操作防止装置。
  5. 前記ロックレバーを「作動不可」位置への回動から第一遅延時間経過後にエンジンを停止させるとともに、前記エンジンを始動させてロックレバーを「作動不可」位置のまま第二遅延時間経過後にエンジンを停止させるようにした前記遅延手段における、前記第一遅延時間と第二遅延時間を異なる時間に設定したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の作業車用誤操作防止装置。
  6. 前記遅延手段の第一遅延時間と第二遅延時間をそれぞれ変更可能に構成したことを特徴とする請求項5に記載の作業車用誤操作防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023054171A1 (ja) * 2021-09-30 2023-04-06 株式会社小松製作所 作業機械のエンジンの停止システムおよび作業機械のエンジンの停止方法

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