JP2000103590A - 作業機械の安全装置 - Google Patents

作業機械の安全装置

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JP2000103590A
JP2000103590A JP10275686A JP27568698A JP2000103590A JP 2000103590 A JP2000103590 A JP 2000103590A JP 10275686 A JP10275686 A JP 10275686A JP 27568698 A JP27568698 A JP 27568698A JP 2000103590 A JP2000103590 A JP 2000103590A
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gate lock
signal
switch
gate
switches
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Hideki Komatsu
英樹 小松
Yoichi Komori
陽一 古渡
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アクチュエータを強制停止させるゲートバルブ
を運転室外に配置して運転室内のスペース効率を向上さ
せる。 【解決手段】ゲートロックレバー123がロック解除位
置P1にあるときはスイッチ21A,21Bがともに開
となり、コントローラ1はゲートロック弁14をイ位置
に切換える。このとき、操作レバー11の操作に応じて
油圧シリンダ13が伸縮する。ゲートロックレバー12
3がロック位置P2にあるときはスイッチ21A,21
Bがともに閉となり、コントローラ1はゲートロック弁
14をロ位置に切換える。このとき、操作レバー11が
操作されても油圧シリンダ13の伸縮が禁止される。ス
イッチ21A,21Bでゲートロックレバー123の操
作位置を検出するので、ゲートロック弁14を運転席以
外の適所に配置できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クローラクレー
ン、油圧ショベル、フォークリフト等の作業機械の安全
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クローラクレーン等の作業機械の
安全装置として、運転席への乗降経路に突出したロック
解除位置と、乗降経路から後退したロック位置との間で
操作可能なゲートロックレバーを設けるとともに、この
ゲートロックレバーに機械的に連動するゲートバルブを
運転室内に設け、ゲートロックレバーがロック解除位置
にあるときはゲートバルブを開いて操作レバーの操作に
応答した各種のアクチュエータ(例えば油圧モータや油
圧シリンダ)の作動を許容し、ゲートロックレバーがロ
ック位置に操作されたときはゲートバルブを閉じて操作
レバーの操作に拘わりなくアクチュエータを強制停止さ
せるものが知られている(例えば特開平4−25023
0号公報参照)。この種の装置では、ゲートロックレバ
ーがロック解除位置にあると運転席への乗降が妨げられ
るので、オペレータが運転席から離れる際にはゲートロ
ックレバーが必然的にロック位置へ操作される。したが
って、オペレータが不在の状態でアクチュエータが作動
するおそれがない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のゲート
ロック安全装置では、ゲートロックレバーに連動するゲ
ートバルブが運転室内に設けられているため、運転室の
スペース効率が悪い。
【0004】本発明の目的は、アクチュエータを強制停
止させるゲートバルブのような機器を運転室外に配置し
て運転室内のスペース効率を向上させた作業機械の安全
装置を提供することにある。また本発明の他の目的は、
ゲートロック部材の操作状況を検出する検出器の異常を
判定して安全性をより一層向上させた作業機械の安全装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
および図2に対応づけて本発明を説明する。本発明は、
運転室120内に配置され、ロック解除位置P1および
ロック位置P2に操作可能なゲートロック部材123
と、ゲートロック部材123がロック位置P2のときに
作業機械のアクチュエータ13を強制停止させる強制停
止手段14とを備えた作業機械の安全装置に適用され
る。そして、以下のような構成を採用して上記目的を達
成する。 (1)請求項1の発明は、ゲートロック部材123がロ
ック解除位置P1にあるかロック位置P2にあるかに応
じた信号を出力する検出手段21A,21Bと、検出手
段21A,21Bからの信号に基づいて強制停止手段1
4へ駆動信号を出力する駆動信号出力手段1とを備え、
強制停止手段14を運転室120以外の適所に配置した
ことを特徴とする。 (2)請求項2の発明は上記安全装置に適用され、ゲー
トロック部材123がロック解除位置P1にあるかロッ
ク位置P2にあるかに応じた信号を出力する一対のスイ
ッチ21A,21Bと、一対のスイッチ21A,21B
からの信号に基づいて、強制停止手段14へ駆動信号を
出力するとともに、一対のスイッチのいずれか一方また
は両方が故障していることを判定する制御手段1とを備
えることを特徴とする。 (3)請求項3の発明は、請求項2に記載の安全装置に
おいて、制御手段1で故障が判定されているとき、制御
手段1は、アクチュエータ13の駆動を禁止する駆動信
号を強制停止手段14に出力することを特徴とする。 (4)請求項4の発明は、請求項3に記載の安全装置に
おいて、制御手段1で故障が判定されているスイッチか
らの信号を無視することを指示する指示手段18b,1
8cを備え、制御手段1は、指示手段で無視を指示され
ていない一方のスイッチからの信号に基づいて強制停止
手段14へ駆動信号を出力することを特徴とする。 (5)請求項5の発明は、上記作業機械の安全装置に適
用され、ゲートロック部材123がロック解除位置P1
にあるかロック位置P2にあるかに応じた信号を出力す
る検出手段21A,21Bと、検出手段21A,21B
からの信号に基づいて強制停止手段14へ駆動信号を出
力する駆動信号出力手段1と、検出手段21A,21B
からの信号に基づいてゲートロック部材123がロック
位置P2にあると判断されている場合でも、強制停止手
段14による強制停止を禁止してアクチュエータ13を
駆動可能とする解除手段18aとを備えることを特徴と
する。
【0006】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態
に係る安全装置を搭載したクローラクレーンの運転室近
傍を示す図である。クローラクレーン等の作業機械10
0は、下部走行体110の上に運転室120を含む上部
旋回体130が旋回可能に設けられている。運転室12
0には、運転席121と、各種操作用の操作レバー12
2と、ゲートロックレバー123とが設けられている。
ゲートロックレバー123は、運転席121への乗降経
路に突出したロック解除位置P1と、乗降経路から後退
したロック位置P2との間で操作可能とされている。
【0008】図2はその油圧回路図である。図2に示す
ように、本実施の形態に係る建設機械の作業用油圧回路
は、エンジン3により駆動されるメイン油圧ポンプ4お
よび補助油圧ポンプ5と、油圧ポンプ4から吐出される
圧油によって駆動される作業用油圧シリンダ13と、油
圧ポンプ4から油圧シリンダ13に供給される圧油の流
れを制御する方向制御弁6と、オペレータが油圧シリン
ダ13の駆動指令を入力する操作レバー11と、そのレ
バー操作量に比例したパイロット圧油を吐出するパイロ
ット弁11a,11bとを備える。9はパイロット油圧
管路L1の最高圧を規制するリリーフ弁である。なお、
操作レバー11は図1の操作レバー122に対応する。
【0009】補助油圧ポンプ5からパイロット弁11
a,11bへ圧油を供給するための管路L1には、ゲー
トロックレバー123の操作位置により切換え制御され
る電磁式切換弁14が設けられている。管路L1から分
岐する管路L2とタンク12との間には、方向制御弁6
の操作に連動する切換弁7が設けられ、方向制御弁6が
中立状態のとき管路L2は絞り7bを介してタンク12
と連通する。方向制御弁6が中立状態にあって管路L2
がタンク12と連通されている場合でも、絞り7bの開
口面積は小さいので補助油圧ポンプ5の吐出圧油は電磁
式切換弁14を介してパイロット弁11a、11bに導
かれている。したがって、操作レバー11の操作により
パイロット圧油が発生して方向制御弁6が駆動され、こ
れにより切換弁7が位置7aもしくは7cに切換わって
管路L2がタンク12から遮断される。管路L2の圧力
は圧力スイッチ8で検出され、制御弁6が中立でオン、
操作位置でオフする。電磁式切換弁14は運転室120
の外側であればその配置位置は問わない。
【0010】方向制御弁6は、それぞれのパイロット室
6a,6bにパイロット圧が作用しないとき、ばね6c
により図示の中立位置に保持される。方向制御弁6が中
立位置のときは油圧ポンプ4からの圧油が油圧シリンダ
13に供給されることなく、他のアクチュエータを制御
する方向制御弁へ流出する。方向制御弁6のパイロット
室6aまたは6bにパイロット圧が作用すると方向制御
弁6がa位置またはb位置に切換えられて油圧シリンダ
13に圧油が導かれ、油圧シリンダ13が伸縮する。
【0011】電磁式切換弁であるゲートロック弁14は
コントローラ1の制御の下で、ゲートロックレバー12
3がロック状態にあるときにロ(閉)位置に切換えら
れ、ロック解除位置にあるときにイ(開)位置に切換え
られる。コントローラ1には、ゲートロックレバー12
3の操作位置に応じて開閉するゲートロックスイッチ2
1Aと21Bとが接続されている。この実施の形態で
は、図3(a)に実線で示すようにゲートロックレバー
123が乗降経路に進出するロック解除位置P1に操作
されているとき、スイッチ21A、21Bはレバー12
3で操作されてともに開、乗降経路から後退したロック
位置P2に操作されているとき、スイッチ21A、21
Bはレバー123で操作されずにともに閉となる。
【0012】コントローラ1には、後述するようにゲー
トロックスイッチ21A,21Bが故障と判断されたと
きに点灯する警告ランプ15と、ゲートロックスイッチ
21Aが開のとき点灯し、閉のとき消灯するパイロット
ランプ16aと、ゲートロックスイッチ21Bが開のと
き点灯し、閉のとき消灯するパイロットランプ16bと
が接続されている。これらのランプはコントローラ1に
より点消灯される。
【0013】コントローラ1にはさらに、警告ランプ1
5を強制消灯させる警告ランプ解除スイッチ17と、ゲ
ートロック強制解除スイッチ18a〜18cとが接続さ
れている。ゲートロック強制解除スイッチ18aは、ゲ
ートロックスイッチ21A,21Bがどのような状態で
あろうとゲートロック状態を強制的に解除するときに操
作されるスイッチである。ゲートロック強制解除スイッ
チ18bは、ゲートロックスイッチ21Aが故障のとき
にゲートロックスイッチ21Bからの信号にしたがって
ゲートロック弁14を制御するときに操作されるスイッ
チである。ゲートロック強制解除スイッチ18cは、ゲ
ートロックスイッチ21Bが故障のときにゲートロック
スイッチ21Aからの信号にしたがってゲートロック弁
14を制御するときに操作されるスイッチである。
【0014】なお、コントローラ1にはエンジン3のガ
バナ3aを調節してエンジン回転数を設定するスロット
ル2が接続されている。
【0015】次いで、本実施の形態の動作を図4のフロ
ーチャートを参照して説明する。このフローチャートは
コントローラ1の内部に予め記憶したプログラムにした
がって実行されるものである。ステップS1において、
リミットスイッチ21A,21Bの状態を読み込む。ス
テップS2でリミットスイッチ21A,21Bが正常で
あると判定されるとステップS21に進み、ゲートロッ
ク解除スイッチ18aが操作されているか判定する。ス
イッチ18aが操作されていなければ、ステップS3に
進み、リミットスイッチ21A,21Bの状態にしたが
って電磁式開閉弁14を切換える。すなわち、リミット
スイッチ21A,21Bがともに開ならゲートロックレ
バー123がロック解除位置P1に操作されていると判
定して電磁式開閉弁14をイ位置に切換える。これによ
り、操作レバー122(11)の操作に応じて制御弁6
が駆動され、油圧シリンダ13が伸縮する。リミットス
イッチ21A,21Bがともに閉ならゲートロックレバ
ー123がロック位置P2に操作されていると判定して
電磁式開閉弁14をロ位置に切換える。これにより、操
作レバー122が操作されても油圧シリンダ13の伸縮
が禁止される。
【0016】ステップS21において、ゲートロック解
除スイッチ18aが操作されていると判定されるとステ
ップS9に進み、ゲートロック弁14をイ位置へ切換え
て、ゲートロックレバー123がロック位置P2に操作
されたとしてもアクチュエータ13の駆動を許可する。
【0017】ステップS2でリミットスイッチ21A,
21Bが異常であると判定されると、ステップS4に進
み、電磁式開閉弁14をロ位置に切換える。これによ
り、リミットスイッチ21A,21Bの故障判定時に
は、操作レバー122が操作されても油圧シリンダ13
の伸縮が禁止される。次いでステップS5において、警
告ランプ15を点灯してリミットスイッチの異常を知ら
せる。ステップS6で警告ランプ解除スイッチ17が操
作されていると判定されると、ステップS7に進み、警
告ランプ15を消灯してステップS8に進む。
【0018】ステップS8において、ゲートロック解除
スイッチ18aが操作されていると判定されると、ステ
ップS9において、電磁式開閉弁14をイ位置へ切換え
る。これにより、操作レバー122の操作に応じて油圧
シリンダ13を伸縮することができる。ステップS8で
ゲートロック解除スイッチ18aが操作されていないと
判定されると、ステップS10において、ゲートロック
解除スイッチ18bもしくは18cが操作されたかを判
定する。ステップS10が肯定されるとステップS11
に進む。ステップS11では、ゲートロック解除スイッ
チ18bが操作されていると判定された場合には、ゲー
トロックスイッチ21Bを参照してゲートロック弁14
を操作する。すなわち、ゲートロックスイッチ21Bが
開ならば電磁式開閉弁14をイ位置へ切換え、閉ならば
電磁式開閉弁14をロ位置へ切換える。ゲートロック解
除スイッチ18cが操作されていると判定された場合に
は、ゲートロックスイッチ21Aを参照してゲートロッ
ク弁14を操作する。すなわち、ゲートロックスイッチ
21Aが開ならば電磁式開閉弁14をイ位置へ切換え、
閉ならば電磁式開閉弁14をロ位置へ切換える。
【0019】ステップS6で警告ランプ解除スイッチ1
7が操作されていないと判定された場合、ステップS1
2に進む。ステップS12においてゲートロック解除ス
イッチ18aが操作されたと判定されている場合には、
ステップS13において、電磁式開閉弁14をイ位置へ
切換える。これにより、操作レバー122の操作に応じ
て油圧シリンダ13を伸縮することができる。ステップ
S12でゲートロック解除スイッチ18aが操作されて
いないと判定されると、ステップS14において、ゲー
トロック解除スイッチ18bもしくは18cが操作され
たかを判定する。ステップS14が肯定されるとステッ
プS15に進む。ステップS15では、ステップS11
と同様の処理を行なう。ステップS14が否定される
と、何もせずにこの処理を終了する。
【0020】ステップS2のリミットスイッチ21A,
21Bの異常判定について図5に基づいて説明する。リ
ミットスイッチ21A,21Bが正常のときは、図5
(a)に示すように、ゲートロックレバー123がゲー
トロック解除位置P1にあるときはスイッチ21A,2
1Bともに開であり、各スイッチ21A,21Bからコ
ントローラ1へハイレベル信号が入力される。コントロ
ーラ1はゲートロック弁14を開く。ゲートロックレバ
ー123がゲートロック位置P2にあるときはスイッチ
21A,21Bともに閉であり、各スイッチ21A,2
1Bからコントローラ1へローレベル信号が入力され
る。コントローラ1はゲートロック弁14を閉じる。
【0021】スイッチ21Aが開放故障の場合、(b)
に示すように、ゲートロックレバー123がゲートロッ
ク位置P2に操作されていて、スイッチ21Aからの信
号がハイレベルでスイッチ21Bからの信号がローレベ
ルのときに、コントローラ1は異常を認識できる。ある
いは、スイッチ21Aが短絡故障の場合、ゲートロック
レバー123がロック解除位置P1に操作されていて、
スイッチ21Aからの信号がローレベルでスイッチ21
Bからの信号がハイレベルのときに、コントローラ1は
異常を認識できる。その他の条件では故障を判定できな
い。
【0022】スイッチ21Bが開放故障の場合、(c)
に示すように、ゲートロックレバー123がゲートロッ
ク位置P2に操作されていて、スイッチ21Aからの信
号がローレベルでスイッチ21Bからの信号がハイレベ
ルのときに、コントローラ1は異常を認識できる。ある
いは、スイッチ21Bが短絡故障の場合、ゲートロック
レバー123がロック解除位置P1に操作されていて、
スイッチ21Aからの信号がハイレベルでスイッチ21
Bからの信号がローレベルのときに、コントローラ1は
異常を認識できる。その他の条件では故障を判定できな
い。
【0023】スイッチ21Aと21Bがともに開放故障
の場合、(d)に示すように、どのような条件下でも故
障を判定できない。スイッチ21Aが開放故障で21B
が短絡故障の場合、(d)に示すように、ゲートロック
レバー123がロック解除位置P1に操作されていて、
スイッチ21Aからの信号がハイレベルでスイッチ21
Bからの信号がローレベルのときに、コントローラ1は
異常を認識できる。また、ゲートロックレバー123が
ゲートロック位置P2に操作されていて、スイッチ21
Aからの信号がハイレベルでスイッチ21Bからの信号
がローレベルのときにも、コントローラ1は異常を認識
できる。
【0024】スイッチ21Aが短絡故障で21Bが開放
故障の場合、(e)に示すように、ゲートロックレバー
123がロック解除位置P1に操作されていて、スイッ
チ21Aからの信号がローレベルでスイッチ21Bから
の信号がハイレベルのときに、コントローラ1は異常を
認識できる。また、ゲートロックレバー123がゲート
ロック位置P2に操作されていて、スイッチ21Aから
の信号がローレベルでスイッチ21Bからの信号がハイ
レベルのときにも、コントローラ1は異常を認識でき
る。スイッチ21A,21Bがともに短絡故障の場合、
(e)に示すように、どのような条件下でも故障を判定
できない。
【0025】このように本発明の実施の形態では、ゲー
トロックレバー123の操作状態を一対のリミットスイ
ッチ21A,21Bからの信号で検出するようにしたの
で、リミットスイッチよりも大きいゲートロック弁を運
転室内に配置する必要がなく、運転室内のスペース効率
が向上する。また、第1の実施の形態では、スイッチ2
1A,21Bが正常ならば、ゲートロックレバー123
がロック解除位置P1にあるときスイッチ21A,21
Bはともに開、ゲートロックレバー123がロック位置
P2にあるときスイッチ21A,21Bはともに閉であ
り、いずれの位置でも両スイッチ21A,21Bからの
信号は一致するはずである。したがって、両スイッチ2
1A,21Bからの信号が不一致のとき、リミットスイ
ッチ21A,21Bが異常と認識することができる。
【0026】さらに、リミットスイッチ21A,21B
が故障と判定されたとき、ゲートロック弁14が閉じて
アクチュエータ13の駆動が禁止されるが、そのとき、
強制解除スイッチ18aを操作するとアクチュエータ1
3の駆動を許可できるの、操作性が悪化するおそれがな
い。このような故障判定時に、故障と判定されたスイッ
チに対応する警告ランプ16aもしくは16bが点灯す
るので、どのスイッチが故障かをオペレータが知ること
ができる。そこで、オペレータが点灯したスイッチに対
応する解除スイッチ18bもしくは18cを操作する
と、正常であるスイッチの状態に基づいてゲートロック
弁14の開閉を制御することができる。これにより、異
常判定時に全ての運転が禁止されることを防止し、操作
性の悪化を防止できる。なお、警告ランプ点灯解除スイ
ッチ17の操作により警告ランプ16a,16bを消灯
できる。
【0027】一方、ゲートロックレバー123がロック
位置P2に操作されてアクチュエータ13の運転が禁止
されているとき、アクチュエータ13を駆動したいこと
があり、この実施の形態では、強制解除スイッチ18a
を操作したときに、ゲートロックレバー123がロック
位置P2に操作されていてもアクチュエータ143を駆
動できる。したがって、ゲートロック機能を付加したこ
とによる操作性の悪化を防止できる。
【0028】図3(b)に示すように、ゲートロックレ
バー123がロック解除位置P1にあるときに閉とな
り、ロック位置P2にあるときに開となるように、リミ
ットスイッチ21A,21Bを配置してもよい。その場
合の異常判定は、図5において、ハイレベルとローレベ
ルを全て反対にして行なえばよい。
【0029】図3(c)に示すように、ゲートロックレ
バー123がロック解除位置P1にあるときにスイッチ
21Aが開、スイッチ21Bが閉となり、ロック位置P
2にあるときにスイッチ21Aが閉、スイッチ21Bが
開となるように、リミットスイッチ21A,21Bを配
置してもよい。その場合の異常判定は、図6に示すとお
りである。図6は図5と同様であり説明を省略する。な
お、ゲートロックレバー123が位置P1とP2の中間
に位置する場合の状態も図示した。
【0030】本発明の特徴は、ゲートロック弁14を運
転室以外の適所に配置して運転室内のスペース効率を向
上することにあるから、リミットスイッチ21A,21
Bを光電スイッチ、磁気スイッチなど各種の形式の検出
器とすることができる。このような検出器の異常を判定
するため、上記実施の形態では一対のリミットスイッチ
を設けたが、一対に限定されない。また、その配置も図
3に限定されない。さらに、強制停止手段であるゲート
ロック弁14をパイロット弁11a,11bの1次圧力
ラインに挿入したが、その2次圧力ラインに挿入しても
よい。さらにまた、ゲートロックレバー123を運転室
120の乗降経路に進退させるようにしたが、運転席の
左右の操作レバーが配置されるコンソールボックスを車
体前後方向に移動して乗降経路に進退するようにしても
よい。この場合、コンソールボックスがゲートロック部
材である。
【0031】なお、上記実施の形態においては、操作レ
バー11により油圧シリンダ13を駆動するものについ
て説明したが、クレーンのブームを起伏する起伏ドラム
を回転するための起伏モータや吊荷を巻き上げるための
巻上モータ、あるいは走行モータなどの油圧回路にも上
記と同様の構成を適用することができる。
【0032】以上の実施の形態と請求項との対応におい
て、ゲートロックレバー123がゲートロック部材を、
油圧シリンダ13がアクチュエータを、リミットスイッ
チ21A,21Bが検出手段を、ゲートロック弁14が
強制停止手段を、コントローラ1が駆動信号出力手段と
制御手段を、解除スイッチ18aが解除手段を、解除ス
イッチ18b,18cが指示手段を構成する。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果を操作する。 (1)請求項1の発明では、ゲートロック部材がロック
解除位置およびロック位置にあるかに応じた信号を出力
する検出手段を設け、検出手段の検出信号に基づいて強
制停止手段を駆動するようにしたので、強制停止手段を
運転席以外に配置することができ、その結果、運転席の
スペース効率が向上する。 (2)検出手段を一対のリミットスイッチとし、一対の
検出信号に基づいてそれらスイッチの故障を判定すれ
ば、警報によりゲートロック装置の異常を報知でき、強
制停止手段によりアクチュエータの駆動禁止すれば、安
全性がより向上する。 (3)故障が判定されているスイッチからの信号を無視
し、他方のスイッチからの信号に基づいて強制停止手段
へ駆動信号を出力するようにすれば、安全性の向上に伴
う操作性の低下を改善できる。 (4)ゲートロック部材がロック位置にあると判断され
ている場合や故障が判定されている場合にアクチュエー
タが強制停止されていても、その強制停止を解除する解
除手段を設けることにより、必要に応じてオペレータが
アクチュエータを運転でき、操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作業機械の安全装置が搭載される
クローラクレーンの一例を示す側面図
【図2】本発明の実施の形態に係る作業機械の安全装置
の油圧回路を示す図
【図3】本発明の実施の形態に係るゲートロックレバー
とリミットスイッチの配置例を示す図
【図4】ゲートロックレバーによるゲートロック弁の開
閉操作と警告および強制停止を解除する処理を示すフロ
ーチャート
【図5】図3(a)のように一対のリミットスイッチを
配置した場合の異常認識を説明する図
【図6】図3(c)のように一対のリミットスイッチを
配置した場合の異常認識を説明する図
【符号の説明】
1 コントローラ 4 油圧ポン
プ 6 方向制御弁 11 操作レ
バー 13 油圧シリンダ 14 ゲート
ロック弁 15 警告ランプ 16a,16
b パイロットランプ 17 警告ランプ解除スイッチ 18a〜18
c 強制解除スイッチ 21A,21B リミットスイッチ 120 運転
室 122 操作レバー 123 ゲー
トロックレバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D015 GA03 GB01 3F204 AA04 AA07 CA05 FA02 FB17 FC04 FC08 FD08 3F333 AA02 AA20 CA23 DB10 FA13 FA34 FA36 FD11 FE03 FH08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】運転室内に設けられ、ロック解除位置およ
    びロック位置に操作可能なゲートロック部材と、 前記ゲートロック部材が前記ロック位置のときに作業機
    械のアクチュエータを強制停止させる強制停止手段とを
    備えた作業機械の安全装置において、 前記ゲートロック部材が前記ロック解除位置にあるか前
    記ロック位置にあるかに応じた信号を出力する検出手段
    と、 前記検出手段からの信号に基づいて前記強制停止手段へ
    駆動信号を出力する駆動信号出力手段とを備え、 前記強制停止手段を前記運転室以外の適所に配置したこ
    とを特徴とする作業機械の安全装置。
  2. 【請求項2】運転室内に設けられ、ロック解除位置およ
    びロック位置に操作可能なゲートロック部材と、 前記ゲートロック部材が前記ロック位置のときに作業機
    械のアクチュエータを強制停止させる強制停止手段とを
    備えた作業機械の安全装置において、 前記ゲートロック部材が前記ロック解除位置にあるか前
    記ロック位置にあるかに応じた信号を出力する一対のス
    イッチと、 前記一対のスイッチから出力される信号に基づいて、前
    記強制停止手段へ駆動信号を出力するとともに、前記一
    対のスイッチのいずれか一方または両方が故障している
    ことを判定する制御手段とを備えたことを特徴とする作
    業機械の安全装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の安全装置において、 前記制御手段で故障が判定されているとき、前記制御手
    段は、前記アクチュエータの駆動を禁止する駆動信号を
    前記強制停止手段に出力することを特徴とする作業機械
    の安全装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の安全装置において、 前記制御手段で前記故障が判定されているスイッチから
    の信号を無視することを指示する指示スイッチを備え、 前記制御手段は、前記指示手段で無視を指示されていな
    い一方のスイッチからの信号に基づいて前記強制停止手
    段へ駆動信号を出力することを特徴とする作業機械の安
    全装置。
  5. 【請求項5】運転室内に設けられ、ロック解除位置およ
    びロック位置に操作可能なゲートロック部材と、 前記ゲートロック部材が前記ロック位置のときに作業機
    械のアクチュエータを強制停止させる強制停止手段とを
    備えた作業機械の安全装置において、 前記ゲートロック部材が前記ロック解除位置にあるか前
    記ロック位置にあるかに応じた信号を出力する検出手段
    と、 前記検出手段からの信号に基づいて前記強制停止手段へ
    駆動信号を出力する駆動信号出力手段と、 前記検出手段からの信号に基づいて前記ゲートロック部
    材がロック位置にあると判断されている場合でも、前記
    強制停止手段による強制停止を禁止して前記アクチュエ
    ータを駆動可能とする解除手段とを備えることを特徴と
    する作業機械の安全装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101069450B1 (ko) 2005-03-04 2011-09-30 히다찌 겐끼 가부시키가이샤 작업 기계의 안전 장치 및 작업 기계의 서비스 시스템
CN102795549A (zh) * 2012-08-17 2012-11-28 徐州重型机械有限公司 起重机及其超起装置液控系统
JP2016132967A (ja) * 2015-01-22 2016-07-25 日立建機株式会社 建設機械

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