JP6325814B2 - 車両系建設機械インターロックシステム - Google Patents

車両系建設機械インターロックシステム Download PDF

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Description

本発明は、建設工事の現場内を走行可能なクローラ装置やホイール装置を備えた油圧ショベル、ブルドーザなどの車両系建設機械を安全に使用するための車両系建設機械インターロックシステムに関する。
建設工事の現場で発生する死亡事故を型別に見ると、(1)墜落・転落災害、(2)クレーン等の車両系建設機械である重機による災害、(3)倒壊・崩壊災害が多く、これらが全体のおよそ3分の2を占めており、建設業の三大災害と言われている。この三大災害の中でも、とりわけ重機による災害を防止することは喫緊の課題になっている。
一般に建設工事は、閉鎖された空間内で、車両系建設機械と作業員が並行して作業を行うため、工事現場では所謂安全管理システムが導入され、種々の手法や提案がなされている。
工事現場で車両系建設機械と作業員の接触を未然に防止するために、工事現場には専任の監視員を置き安全確認をしながら作業を進めることが一般的に行われており、近時はレーザーや超音波などのセンサーを用いて、常時建設機械及び作業員の動きを監視し、センサーで得られた建設機械や作業員の作業区域が予め設定された範囲内に接近する場合に、警報を発するようにした警報システムが例えば特許文献1などにより提案されている。
また、車両系建設機械を安全に使用するためには、工事に使用する車両建設機械の始業前における点検作業(以下「始業前点検」という)が必要で、通常、エンジンの点検、各種作業装置の点検などを実施し、その結果を記録に残して管理することが行われている。このような点検作業や点検結果の記録作業は作業者にとっては手間がかかり、面倒なこともある。従来技術として、かかる点検作業や点検結果の記録作業を簡素化するために、車両の電源キーをONする毎に、各部の点検を行って異常内容を表示器に表示するとともに、始業点検結果をカードに記録する車両管理システムが特許文献2により提案されている。
さらに、車両系建設機械が正当なオペレータ以外の者や熟練したオペレータ以外の者によって操作されると、車両系建設機械に不測の動きが発生し、危険な状態になり兼ねない。そこで、正当なオペレータ以外の者などにより建設機械のエンジンが始動されないように、建設機械の運転室内にテンキー入力装置を設け、このテンキー入力装置によって特定の暗証番号を入力することによりエンジンの始動のロック状態を解除するようにした建設機械のロック装置が特許文献3により提案されている。
特開2009−193494公報 特開平03−197261号公報 特開平09−050584号公報
ところで、車両系建設機械を使用する作業は基本的に作業手順書、作業計画書に基いて行われるが、定常的な作業となるとオペレータをはじめとする役割分担が曖昧になり、始業前点検は形骸化するような状況に陥り易い。特に、(1)無資格者による重機の運転、(2)形だけの始業前点検、(3)エンジンをかけたままの建設機械から作業者が離席する行動が建設業に特有の問題として指摘されている。
(1)無資格者による重機の運転
車両系建設機械は操作系統の似たものが多く、無資格者でもある程度の操作ができてしまうことから、無資格者の運転による事故が多発している。工事現場では、取扱者を選任して運用することとしているが、すべての重機について資格者の運転によることを現認することは難しい状況である。この場合、特許文献3の建設機械のロック装置をもってしても、無資格者が暗証番号を教示されれば、無資格者による建設機械の運転が可能である。
(2)形だけの始業前点検
作業者は建設機械の点検を惜しみ、実際には点検を行っていないにも関わらず、点検票のみを作成することが少なくない。すべての重機について始業前点検が確実に行われたことを現認することは困難である。この場合、特許文献2の車両管理システムで対応しても、作業者による人的な点検箇所に利用することができないため、その点検を行ったか否かの判定ができない。
(3)エンジンをかけたままの建設機械から作業者が離席する行動
作業者が少しの時間だけと軽い気持ちで重機のエンジンを切らずに離席した後、重機が逸走するといったことがある。事故の発生を防止するため、さらには近年の環境保護気運の高まりを考慮すると、作業者が重機から離れるときは確実なエンジンの停止が求められるが、すべての重機について作業者がエンジンを停止したことを現認することは現実的に困難である。この場合、特許文献1の警報システムでも、無人の建設機械には効果がない。
このような作業者の行為がマンネリ化され放置されたままでは、指名されたオペレータ以外の者による作業や予定外の作業、また、建設機械の不測の動作によって重大な災害が引き起こされかねない。そこで、現実的で確実な安全管理が求められる。
本発明は、このような従来の問題を解決するものであり、車両系建設機械毎に指名された作業者を特定、確認するようにして、無資格者による建設機械の運転を防止すること、車両系建設機械毎に指名された作業者により始業前点検が実施されたことを現認するようにして、形だけの始業前点検を防止すること、エンジンをかけたままの建設機械から作業者が離席した場合にこれを現認し、エンジンを停止するようにして、建設機械の逸走を防止することなど、を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、スマートホンに代表される携帯情報端末にアプリケーションを取り込み、車両系建設機械と連携することにより、作業計画書において指名されたオペレータが所定の手続を行わなければ起動しない車両系建設機械インターロックシステムを構築する。本発明をより具体的に表現すると、
1) 指名されたオペレータは、スマートホンに組み込まれた始業前点検項目の点検を、写真機能を使って実施する。写真の信頼性を得るには点検項目に対応する重機部位に二次元バーコードを設置するなどの手法を採用する。
2) スマートホンに組み込まれたアプリケーションを使って指紋認証または顔認証を行い、被検者が指名されたオペレータかどうか確認する。
以上の点検及び確認行為を作業開始時は1)、2)の両方とも行い、また当日内における重機の再稼働時は2)により現場で役割を与えた有資格者が確実に作業を行うインターロックシステムである。
また、オペレータの離着席の確認は携帯情報端末と重機側におけるブルーツース(登録商標、以下同じ)などの短距離無線通信により行う。また、携帯情報端末によって行った点検データは、メール、無線LAN通信などにより自動的にサーバへ送信する処理を行えば、点検表の回収、確認の手間もなくなり、また点検表が回収中であるとの理由で点検を行わない事態をなくすことができる。
以上の構成により、本発明は次の効果を奏することができる。
(1)作業計画書に基づいて指名されたオペレータによる作業が可能となる。
(2)予定外の作業、現場が承認していない作業による災害を撲滅することができる。
(3)オペレータが確実に点検を行うことで、整備不良の早期発見、安全意識の高揚、形骸化しがちな安全施工サイクルの正常な維持を図ることができる。
(4)日報や月報の管理が簡略化できる。
本発明の一実施の形態に係る車両系建設機械インターロックシステムの全体構成を概略的に示すブロック図である。 前記実施の形態に用いられる情報端末の構成を示すブロック図である。 前記実施の形態に用いられるコントロール装置の構成を示すブロック図である。 前記実施の形態における重機の稼働操作手順を説明するフローチャートである。 前記実施の形態において図4に示された各処理ステップにおける情報端末側の処理内容を説明する図である。 前記実施の形態において図4に示された各ステップにおける重機起動処理(ステップS3)以降におけるコントロール装置側の処理手順を説明するフローチャートである。
次に、本発明の実施の形態および動作を添付の図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の車両系建設機械インターロックシステム(以下、単に「インターロックシステム」という)の全体構成を概略的に示すブロック図である。図1において、符号1は車両系建設機械(以下、「重機」という)3の運転者が所持し、重機3の点検処理、及び始動、停止などの制御を行うための情報端末である。情報端末1としては、例えば携帯情報端末であるスマートフォン、携帯電話、或いはタブレット端末が用いられる。2は情報端末1との間で通信が可能であり情報端末からの指示により重機3の作動を制御するコントロール装置であり、図1に示されたブルドーザなどの重機3に搭載されている。重機3としては他にもショベルカー、ロードローラ、バックホウ等がある。4は建設現場の事務所、或いはその他の場所に設置され、重機の状態管理記録や動作履歴を収集する管理サーバである。
情報端末1には重機の安全管理システムがインストールされており、この重機用安全管理システムを起動させることにより重機の始業前における点検作業が行われるようになっている。情報端末1とコントロール装置2との間は通信可能になっており、情報端末1側で重機の始業前における点検が行われると情報端末1からコントロール装置2へ点検確認信号或いは起動命令信号が送られ、コントロール装置2は重機のイグニッションスイッチの動作を制御したり、重機3のエンジンスイッチの切断制御を行う。特に、本実施の形態では、情報端末1側で重機の始業前点検が行われ、これが確認された場合にのみ、情報端末1からコントロール装置2へ点検確認信号或いは起動命令信号が送られるようになっている。サーバ4にはクラウドサーバなどが用いられ、事務所やセンターに設置(或いは設定)されたクラウドサーバに点検簿データや運転者(資格)データなどを格納して管理できるようになっている。
図2は、図1に示された情報端末1の構成を示すブロック図である。図2において、11は安全管理動作のための各種指示が入力される操作部、12は安全管理処理用の各種アプリケーション(ソフトウェア)及びデータが格納される記憶部、13は管理処理のための情報或いは処理結果が表示される表示部、14は重機3の運転者情報を画像として取り込むための撮像部、15は情報端末1と、コントロール装置2および管理サーバ4との間で通信動作を行うための通信部、16は上記各機能部の動作をコントロールしまた各種演算処理を行う制御部である。
操作部11は、タッチパネル、音声入力マイクロホンなどのデータ入力機器により構成され、制御部16における各種処理動作に必要なコマンドおよびデータが入力される。この操作部11からは始業前点検作業におけるチェックデータが入力される。記憶部12は各種プログラムなどが格納される読み出し専用メモリ(ROM)や処理動作に際してデータの書き込み、読み出しが実行されるランダムアクセスメモリ(RAM)を有しており、それぞれのメモリが必要に応じて使用される。表示部13は液晶その他のディスプレイ機器から成り、始業前点検チェック用のデータシート、或いはインターロックシステムの動作中における種々の状態情報などが表示される。撮像部14はカメラ機器から成り、物体や風景の撮影のみならず、本発明のインターロックシステムに対応するよう運転者を特定するための画像情報、例えば運転者の顔の撮影を行う。通信部15はブルーツースなどの短距離通信が可能な装置から成り、重機3のコントロール装置2へ始業前点検の結果を通知したり、コントロール装置から運転者のID情報や運転状況情報(例えば離席情報)などを受信したりする。制御部16はマイクロコンピュータなどから成り、始業前点検チェック処理を実行し、始業前点検チェック用のデータシートの作成状態を判定したり、その結果をサーバへ報告したりする。また、コントロール装置2へ重機3の起動命令を送信したり、重機3の動作状況に関するデータを受信する動作を制御する。
図3は、図1に示されたコントロール装置2の構成を示すブロック図である。図3において、20は重機3の運転者情報が入力されたり、重機運転のための各種設定情報が入力されたりする操作部、21は重機3側における安全管理処理用のアプリケーション及びデータが格納される記憶部、22はコントロール装置2と、情報端末1との間で通信動作を行うための通信部、23は重機の運転席などに取り付けられ運転者による運転状況(例えば離席など)を検知するセンサ、24は上記各機能部の動作をコントロールしまた各種演算処理を行う制御部である。
操作部20は、テンキー、液晶ボタンなどのデータ入力手段により構成され、制御部16における各種処理動作に必要なデータが入力される。この操作部20からは運転者情報としてのIDや設定情報が入力される。記憶部21はコントロール処理動作に必要な各種プログラムなどが格納される読み出し専用メモリ(ROM)やコントロール処理動作に際してデータの書き込み、読み出しが実行されるランダムアクセスメモリ(RAM)を有しており、それぞれのメモリが必要に応じて使用される。通信部22は情報端末1側の通信部15に対応するブルーツースなどの短距離通信が可能な装置から成り、情報端末1から始業前点検の結果を受けたり、重機3の運転中における状況を発信したりする。制御部23はマイクロコンピュータなどから成り、情報端末1から始業前点検の結果を受けて重機3のイグニッションスイッチをオン状態にしたり、重機3の運転中における運転者の離席を判定してエンジンをオフさせたりする。
以上の構成を有するインターロックシステムにおける動作を説明する。
A.重機の操作手順
図4は重機3の稼働操作手順を説明するフローチャートである。図4に示されるように、土木工事などの作業開始に当たっては情報端末1において安全管理処理用のソフトウェアが立ち上げられ(ステップS1)る。ソフトウェアの立ち上げに際しては、点検対象の重機3を識別するためのコード入力が行われ、これにより重機3の種類など諸情報が特定される。次に重機3に対して始業前点検が実施される(ステップS2)。始業前点検が終了すると、重機3は起動され(ステップS3)、次に運転者の着座確認が行われ、またアイドリング状態となる(ステップS4)。
B.情報端末の動作手順
図5は図4に示された各ステップにおける情報端末1側の処理内容を説明する図である。ステップS1においてソフトウェアが立ち上げられると、重機用安全確認システムが起動し、情報端末1の表示部13に、図5(a)に示されるような、重機番号入力を指示するメッセージ31と番号入力ボックス32と、入力されるべき番号を選択するための数値表33とが表示される。情報端末の操作者(重機運転者)により重機番号が入力されると、情報端末1の表示部13に、図5(b)に示されるような、選択された重機3の種類等のデータ34と、安全管理処理作業の種類を選択指示するメッセージ35と、作業項目36、37、38とが表示される。作業項目36は重機3の始業前点検を選択する項目であり、作業項目37は重機3の稼働を選択する項目であり、作業項目38は重機3のメンテナンスを選択する項目である。
上記作業種類選択処理として「始業前点検」が選択されると、情報端末1の表示部13に、図5(c)に示されるような、始業前点検用の表(フォーマット)が表示される。この表には、「始業前点検」の表題39と、点検項目(図5(c)では8項目示されている)40と、各点検項目40について点検を行ったことを印すチェック記入部41と、カメラにより認証撮影したことを印すカメラチェック記入部42と、点検終了後の点検表データを送信するための送信ボタン43とが組み入れられている。チェック記入部41は全ての点検項目40に対応して設けられている一方、カメラチェック記入部42は、点検項目の中でも特に重要な項目について現実に点検を行ったか否かを確認するため、一部の点検項目40に対応して設けられている。始業前点検の処理に当たっては、すべての点検項目40について点検が行われ、各点検項目40について操作部11からチェック記入部41への記入が行われる。またカメラチェック記入部42が付けられている点検項目40についてはさらに撮像部14を使って点検部位の撮像が行われ、得られた画像データが記憶部12へ格納される一方、制御部16で判定されてカメラチェック記入部42への記入が行われる。例えば図5(c)において、3番の点検項目が「エンジンオイルの量は十分に入っている」という点検内容である場合、エンジンオイルの点検のみならず、そのエンジンの撮像が行われて上述の処理が実行される。この場合、エンジンの撮像箇所には二次元バーコードが付設されており、この二次元バーコードを撮像することにより上記3番の点検項目である「エンジンオイルの量は十分に入っている」ことが点検されたことを示す点検実行データを取得し、上記点検項目のカメラチェック記入部42にチェック印が付加される。
そしてすべての点検項目40について点検が行われると、送信ボタンが操作され、点検終了後の点検表データが通信部15から送信される。点検終了後の点検表データはコントロール装置2および管理サーバ4へ送信される。管理サーバ4への送信は、メール、無線LAN通信などにより行われる。これにより、点検表の回収、確認の手間もなくなり、また点検表が回収中であるとの理由で点検を行わない事態をなくすことができる。 コントロール装置2は、情報端末1から送られてきた点検表データを通信部22で受け取ると、重機3に対する始業前点検が確実に行われたか否かを判定し、確実に行われたと判断した場合のみ重機3のイグニッションスイッチを電気的にオン可能にする。なお、始業前点検が確実に行われたか否かの判定は情報端末1の制御部16において実行してもよい。以上の処理により情報端末1を使った重機3に対する始業前点検の実施(ステップS2)が終了する。
次に、重機起動処理(ステップS3)が開始される。この処理ステップにおいては、情報端末1からコントロール装置2へ起動命令、すなわち、エンジンのトリガーが通信部15を通して送信される。そして、情報端末1の表示部13には重機稼働モードの画像が表れる。図5(d)は重機稼働モードAを表す。これは重機稼働モードの初期画像である。この図に示されるように、表示部13にはメッセージ表示区画43と、運転者の手指が接触されるタッチ区画44とが表れる。メッセージ表示区画43には、上記点検終了後の点検表データの送信に合わせて「ただいま重機と交信中です(ステップS11)」のメッセージと「始業前点検実施を確認しました(ステップS12)」のメッセージが表示され、運転者に始業前点検の結果を知らせる。その後、運転者の認証処理を実行する。そのために「指紋認証を行います(ステップS13)」のメッセージが表示部13に表示され、タッチ区画44に運転者の手指が接触されることにより指紋の画像が採取され、運転者の特定が行われ、運転者が特定されると、メッセージ表示区画43には「運転者を特定しました(ステップS14)」のメッセージと、「重機稼働可能です(ステップS15)」のメッセージが表示される。これにより重機は運転可能であることが認識される。なお、指紋認証の代わりに、顔認証或いは音声認証等の方法を採用することもできる。
図5(e)は重機稼働モードBを表す。この重機稼働モードBは上記重機稼働モードAに引き続いて表れるモード表示であり、両者は連続した関係にある。ちなみに図5(f)に示される重機稼働モードC(後出)もまた重機稼働モードBに引き続いて表れるモード表示であり、結局、重機稼働モードA〜Cは連続した関係にある。図5(e)に示されるように、ステップS15の「重機稼働可能です」のメッセージに基づき運転者が重機3の運転席に着座すると、コントロール装置2においてセンサ23が着座を検知して着座確認が行われ、さらに運転者がキーをオン回転させると、重機3のエンジンが動作を開始してアイドリング状態となる(図4のステップS4)。このエンジンの始動はコントロール装置2から情報端末へ通知され、情報端末1では制御部16がエンジン始動を認識して「エンジン稼働を認証しました(ステップS16)」のメッセージがメッセージ表示区画43に表示される。エンジンの動作中(すなわち、重機3の稼働中)は制御部16は所定の時間間隔を置いて離席確認処理を実行し、運転者が作業中であれば、「離席確認・・・OK(ステップS17)」のメッセージがメッセージ表示区画43に表示される。この離席確認処理に際しては、コントロール装置のセンサ23が重機3の座席に運転者が着座しているか否かを検知し、その検知信号を制御部24が判定して、判定結果を情報端末に送信する。或いはこのような処理動作とは別に情報端末1とコントロール装置2の間での通信がブルーツースのような短距離通信手段により行われていることを利用して、両者間の通信動作により離席確認を行ってもよい。すなわち、情報端末1と前記コントロール装置2との間では短距離通信機能により通信が行われるから、この短距離通信機能の通信範囲(例えば5〜8メートル)の外へ運転者が出れば通信不可能となり、この現象を用いて運転者の離席確認を行うことができる。この離席確認を行うことにより、重機3の逸走を防止することができる。
図5(f)は重機稼働モードCを表す。この重機稼働モードCでは上述した離席確認処理を引き続き実行し、その処理中に運転者が着座していないと判定されたときは、「離席確認・・・離席中です(ステップS18)」のメッセージがメッセージ表示区画43に表示される。情報端末1の制御部16は運転者が着座していないとの判定結果を受信したときは、エンジン停止のための制御動作を開始し、メッセージ表示区画43に「重機稼働を停止させます(ステップS19)」のメッセージを表示させる。これと相前後して制御部16はコントロール装置2へ向けてエンジン停止コマンドを送信する。コントロール装置2の制御部24は上記エンジン停止コマンドを受け取るとエンジンスイッチに対して切断信号を送出し、エンジンを停止させる。このエンジン停止の情報は情報端末1へ送付され、制御部16はこのエンジン停止情報に基づき、メッセージ表示区画43に「エンジン停止を認識しました(ステップS20)」のメッセージを表示させる。また、エンジン停止は、運転者が作業を中断するとか、1日の作業を終了してイグニッションスイッチをオフ作動させたときにも生じる。この場合においてもエンジン停止の情報はコントロール装置2から情報端末1へ送付され、制御部16はこのエンジン停止情報に基づき、メッセージ表示区画43に「エンジン停止を認識しました(ステップS20)」のメッセージを表示させる。
C.重機起動処理手順
図6は図4に示された各ステップにおける重機起動処理(ステップS3)以降におけるコントロール装置2側の処理内容を説明するフローチャートである。ステップS3において重機起動処理が開始されると、情報端末1からコントロール装置2へ起動命令が送信され、コントロール装置2においてはこの起動命令を受信する(ステップS41)。次に制御部24は、情報端末1側で行われた指紋認証(ステップS13)などの手段により得られたデータを基に、運転者は設定された人物か否かをチェックする(ステップS42)。この運転者チェック動作により運転者は設定された人物でないと判断された場合はコントロール装置によるロック解除をしないでエラーメッセージ応答を情報端末1へ送付する(ステップS43)一方、運転者は設定された人物であると判断された場合は運転者特定を情報端末1へ通知し(ステップS14を実行させる)、また始業前点検処理において作成された点検表はすべて合格か否かをチェックする(ステップS44)。この点検表チェック動作により点検表はすべて合格でない(少なくとも一部に不合格がある)と判断された場合はコントロール装置によるロック解除をしないでエラーメッセージ応答を情報端末1へ送付する(ステップS45)一方、点検表はすべて合格であると判断された場合は、コントロール装置によるロック解除をし(ステップS46)、重機3が始動可能なことを情報端末1へ通知する(ステップS15を実行させる)。運転者がキーをオン回転させて重機3のエンジンが始動すると、このエンジン始動をセンサ23が検知し、コントロール装置2から情報端末1へ通知する(ステップS16を実行させる)。
重機3のエンジン稼働中は、情報端末1とコントロール装置2との間で運転者の離席確認を行う。この離席確認処理動作に当たっては、情報端末1から確認信号がコントロール装置2へ発信され、コントロール装置2側では上記情報端末1からの確認信号の受信を待機する(ステップS47)。次に、コントロール装置2側では、自機において確認信号が受信されたか否かを制御部24がチェックし(ステップS48)、自機において確認信号が受信されている場合はコントロール装置2から情報端末1へ確認信号受信通知が行われる(ステップS17を実行させる)、と共に上記ステップS47の処理に戻る。このステップ47→ステップ48の繰り返し処理動作は重機3が正規に稼働している間は数分ごとに繰り返される。そして、ステップS48において自機において確認信号が受信されなかった場合、制御部24は運転者が離席したと判断して離席通知を情報端末1へ送る(ステップS18を実行させる)。さらに制御部24は重機3のエンジンスイッチを遮断してエンジンを停止する(ステップS49)。上記エンジンスイッチの遮断操作、およびエンジンの停止動作は制御部24により情報端末1へ通知され、情報端末1では上記ステップS19、S20の処理が行われる。
以上の動作により、重機3は始業前点検が行われた後に稼働され、また、可動の途中で運転者が離席してもこれを検出してエンジンの自動停止が行われ、重機3の逸走が防止される。
本発明によれば、作業計画書に基づいて指名されたオペレータによる重機の運転、稼働作業が可能となり、オペレータが確実に点検を行うことで、整備不良の早期発見、安全確保が行え、また稼働中における離席などによる重機の誤作動が防止でき、有用である。
1 情報端末
2 コントロール装置
3 重機(車両系建設機械)
4 管理サーバ
11、20 操作部
12、21 記憶部
13 表示部
14 撮像部
15、22 通信部
16、24 制御部
23 センサ
32 番号入力ボックス
33 数値表
41 チェック記入部
42 カメラチェック記入部
43 送信ボタン
44 タッチ区画

Claims (4)

  1. 車両系建設機械である重機の点検処理、及び始動、停止などの制御を行うための携帯型の情報端末と、
    重機に搭載され前記情報端末との間で通信を行い、情報端末からの指示により重機の作動を制御するコントロール装置と、
    前記情報端末および前記コントロール装置から離れた場所に設置され、重機の状態管理記録や動作履歴を収集する管理サーバと、から成り、
    前記情報端末には重機用安全管理システムがインストールされており、この重機用安全管理システムを起動させることにより重機を運転する運転者の特定及び認証と、始業前における重機の点検作業が行われ、
    前記始業前における重機の点検作業が行われると情報端末からコントロール装置へ起動命令信号が送られ、コントロール装置は重機のイグニッションスイッチを動作可能にする、
    ことを特徴とする車両系建設機械インターロックシステム。
  2. 情報端末には撮像手段が備えられ、前記始業前における重機の点検作業において、特定の点検項目については点検個所にコード情報を付設しておき、このコード情報を前記撮像手段により撮像して点検実行データを取得し、且つ当該点検個所を点検することを特徴とする請求項1記載の車両系建設機械インターロックシステム。
  3. 前記情報端末と前記コントロール装置との間では短距離通信機能により通信が行われ、この短距離通信機能の通信範囲を用いて運転者の離席確認を行うことを特徴とする請求項1記載の車両系建設機械インターロックシステム。
  4. 運転者の認証は撮像手段を用いた顔認証により実行されることを特徴とする請求項1記載の車両系建設機械インターロックシステム。

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