JP3478996B2 - 低振幅ドライバ回路及びこれを含む半導体装置 - Google Patents

低振幅ドライバ回路及びこれを含む半導体装置

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JP3478996B2 JP15326099A JP15326099A JP3478996B2 JP 3478996 B2 JP3478996 B2 JP 3478996B2 JP 15326099 A JP15326099 A JP 15326099A JP 15326099 A JP15326099 A JP 15326099A JP 3478996 B2 JP3478996 B2 JP 3478996B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低振幅ドライバ回
路及びこれを含む半導体装置に関し、特に、その出力配
線が他のドライバ回路の出力配線と隣接する低振幅ドラ
イバ回路及びこれを含む半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体チップ内における論理信号は、接
地電位(GND)を最低電位とし、電源電位(Vcc)
を最高電位とする振幅を持たせることが一般的である。
このような振幅を持った信号は、これを受ける後段の回
路が例えばCMOS回路(CMOSインバータ等)であ
る場合、接地電位(GND)であればCMOS回路のう
ちPチャンネルMOSトランジスタをオンさせるととも
にNチャンネルMOSトランジスタをオフとし、逆に電
源電位(Vcc)であればCMOS回路のうちNチャン
ネルMOSトランジスタをオンさせるとともにPチャン
ネルMOSトランジスタをオフする。
【0003】しかし、後段の回路がCMOS回路でな
く、一方の導電型のトランジスタ、例えばNチャンネル
MOSトランジスタによって構成される回路である場
合、これに供給すべき論理信号に必ずしも上記のような
振幅をもたせる必要はなく、この場合は接地電位(GN
D)を最低電位とし電源電位より低い電位(Vcc−
α)を最高電位とすれば足りる。つまり、後段の回路が
PチャンネルMOSトランジスタを含んでいない場合
は、これを完全にオフさせるような電位(この場合はV
cc)をもたせる必要がないのである。むしろ、このよ
うに低振幅化することによって、信号の反転が速くなる
ため高速動作に適するばかりでなく、信号の反転による
充放電が少なくなるので消費電力が低減される。このた
め、後段の回路がCMOSではなく、NチャンネルMO
Sトランジスタによって構成される回路である場合に
は、これに供給すべき論理信号の振幅を低振幅とするこ
とがよく行われる。
【0004】図15は、そのような低振幅ドライバ回路
を示す図である。図においては、3つの低振幅ドライバ
回路400−0、400−1、400−2が示されてい
る。これら3つの低振幅ドライバ回路400−0、40
0−1、400−2は互いにその回路構成が同一である
ので、真ん中にある低振幅ドライバ回路400−1のみ
具体的回路構成を示し、他の低振幅ドライバ回路400
−0、400−2についてはその回路構成を図示してい
ない。
【0005】これら低振幅ドライバ回路400−0、4
00−1、400−2は、それぞれ入力信号IN0、I
N1、IN2を受けてこれらをバッファリングし、出力
信号線X0、X1、X2に低振幅の出力信号を供給する
回路である。具体的な回路構成は、低振幅ドライバ回路
400−1に代表して示されているように、インバータ
406、408、NチャンネルMOSトランジスタ40
2、404からなる。NチャンネルMOSトランジスタ
402及び404は電源電位(Vcc)と接地電位(G
ND)との間に直列接続され、これらのゲートにはそれ
ぞれインバータ408の出力及びインバータ406の出
力が印加されるようになっている。また、インバータ4
06供給される入力信号IN1は、電源電位(Vcc)
から接地電位(GND)までの振幅をもった論理信号で
ある。
【0006】図15に示すように、出力信号線X0、X
1、X2は互いに平行し、且つ隣接して敷設されてお
り、これらの間にはカップリング容量Ccが存在する。
【0007】次に、図15に示す低振幅ドライバ回路の
動作について、低振幅ドライバ回路400−1を例に説
明する。まず、入力信号IN1が接地電位(GND)で
ある場合は、NチャンネルMOSトランジスタ402は
オフ、NチャンネルMOSトランジスタ404はオンす
るので、出力信号線X1は接地電位(GND)に接続さ
れ、その電位は接地電位(GND)と同電位となる。次
に入力信号IN1が電源電位(Vcc)に変化すると、
NチャンネルMOSトランジスタ402はオン、Nチャ
ンネルMOSトランジスタ404はオフとなる。これに
より、出力信号線X1の電位は上昇するが、オンしてい
るトランジスタ402がNチャンネル型であるため、そ
の電位はVcc−Vtn(VtnはNチャンネルMOS
トランジスタ402のしきい値電圧)までしか上がらな
い。
【0008】このように、低振幅ドライバ回路400−
1は、受けた入力信号IN1をバッファリングし、GN
DからVcc−Vtnの振幅をもった出力信号を出力信
号線X1に供給する。他の低振幅ドライバ回路400−
0、400−2も同様の動作をする。
【0009】尚、このような低振幅ドライバ回路として
は、特開平9−200036号公報に記載されたものが
ある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図15に示す
ように、出力信号線X1の両側には隣接して出力信号線
X0及びX2が敷設されているため、これらとの間にカ
ップリング容量Ccが存在する。したがって、出力信号
線X1の電位はこれら出力信号線X0及びX2の電位変
化の影響を受けることになる。
【0011】図16はこの状態を示したものであり、出
力信号線X1がハイレベル(Vcc−Vtn)である状
態で、隣接する出力信号線X0及びX2がローレベル
(GND)からハイレベル(Vcc−Vtn)に変化し
た場合を示している。図16に示すように、出力信号線
X0及びX2がローレベル(GND)からハイレベル
(Vcc−Vtn)に変化すると、カップリング容量C
cにより、出力信号線X1が持ち上がっている。上述の
ように、トランジスタ402はNチャンネル型ゆえ、出
力信号線X1がVcc−Vtn以上に上がるとNチャン
ネルMOSトランジスタ402はオフ状態となり、カッ
プリング容量Ccにより持ち上げられた出力信号線X1
の電位は最早下がらない。
【0012】出力信号線X1がVcc−Vtn以上に持
ち上がってしまうと、入力信号IN1が接地電位(GN
D)に変化してNチャンネルMOSトランジスタ404
がオン状態に変化したしたときに、出力信号線X1を接
地電位(GND)に下げるのに時間がかかることにな
り、これが高速動作の妨げとなるばかりでなく、消費電
力を増大させてしまう。
【0013】さらに、出力信号線X1が大きく持ち上が
り、例えば電源電位(Vcc)以上となってしまうと、
出力信号線X1に接続された後段の回路に予想外の高電
圧が印加されることとなり、トランジスタ特性の劣化や
破壊といった信頼性上の問題を引き起こしてしまう。
【0014】特に、近年、半導体チップ上の配線ルール
は縮小化の一途をたどっており、出力信号線間に存在す
るカップリング容量Ccの影響は年々増大しているた。
【0015】したがって、本発明の目的は、特にカップ
リング容量Ccに起因する出力信号線の浮き上がりを防
止することによって高速動作・低消費電力が担保された
低振幅ドライバ回路及びこれを含む半導体装置を提供す
ることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による低振幅ドラ
イバ回路は、第1及び第2の電源に接続され、入力信号
に応じて出力信号線を駆動する低振幅ドライバ回路であ
って、前記第1の電源に接続され前記入力信号が第1の
論理レベルである場合には前記出力信号線を前記第1の
電源の電位と前記第2の電源の電位の間の所定電位に駆
動する第1の手段と、前記第2の電源に接続され前記入
力信号が第2の論理レベルである場合には前記出力信号
線を前記第2の電源の電位に駆動する第2の手段と、前
記出力信号線の電位が前記所定電位からみて前記第1の
電源の電位側に変動することを妨げる第3の手段とを備
える。
【0017】また、前記第1の手段は前記第1の電源と
前記出力信号線との間に接続された一導電型のトランジ
スタ、前記第2の手段は前記第2の電源と前記出力信号
線との間に接続された前記一導電型のトランジスタとす
ることができる。
【0018】また、実質的に前記所定電位に保持された
内部電源線をさらに備え、前記第3の手段は前記出力信
号線と前記内部電源線との間に接続された逆導電型のト
ランジスタを含むことができる。
【0019】また、前記所定電位とは異なる電位に保持
された内部電源線をさらに備え、前記第3の手段は前記
出力信号線と前記内部電源線との間に接続されたダイオ
ードとすることができる。
【0020】また、前記第3の手段は前記出力信号線と
前記第2の電源との間に接続されたダイオード直列体と
することができる。
【0021】また、前記内部電源線の電位が前記所定電
位からみて前記第1の電源の電位側に変動することを妨
げる補償回路をさらに備えることが好ましい。この場
合、補償回路は、前記内部電源線の電位が前記所定電位
からみて前記第1の電源の電位側に変動したことを検出
する検出手段と、前記検出手段の検出結果に応答して前
記内部電源線を前記第2の電源に接続する手段とを含む
ことかできる。また、前記補償回路は、クロック信号に
応答して前記内部電源線を前記第2の電源に接続する手
段を含むことができる。
【0022】さらに、本発明による低振幅ドライバ回路
は、入力信号に応じて出力信号線を駆動する低振幅ドラ
イバ回路であって、前記入力信号が第1の論理レベルで
あり且つ前記出力信号線が所定電位に達していない場合
にはオンし前記出力信号線を前記所定電位に駆動する一
方、前記入力信号が前記第1の論理レベルであるが前記
出力信号線が前記所定電位以上である場合及び前記入力
信号が第2の論理レベルである場合にはオフし前記出力
信号線への駆動を停止する第1のトランジスタと、前記
入力信号が前記第2の論理レベルである場合にはオンし
前記出力信号線を電源電位に駆動する一方、前記入力信
号が前記第1の論理レベルである場合にはオフし前記出
力信号線への駆動を停止する第2のトランジスタと、前
記入力信号が前記第1の論理レベルであり且つ少なくと
も前記出力信号線が前記所定電位以上であればオンし前
記出力信号線を前記所定電位に駆動する変動防止手段と
を備える。
【0023】また、実質的に前記所定電位に保持された
内部電源線をさらに備え、前記変動防止手段は前記出力
信号線と前記内部電源線との間に接続された、前記第1
のトランジスタとは逆導電型の第3のトランジスタを含
むことができる。
【0024】また、前記変動防止手段は前記出力信号線
と前記内部電源線との間に接続された、前記第1のトラ
ンジスタと同一導電型の第4のトランジスタをさらに含
み、前記第1のトランジスタの制御電極と前記第4のト
ランジスタの制御電極とは共通接続することができる。
【0025】また、前記内部電源線には容量を接続する
ことが好ましい。
【0026】また、前記内部電源線の電位が前記所定電
位以上となることを妨げる補償回路をさらに備えること
が好ましい。
【0027】さらに、本発明による低振幅ドライバ回路
は、入力信号に応じて出力信号線を駆動する低振幅ドラ
イバ回路であって、第1の電源と前記出力信号線との間
に接続された一導電型の第1のトランジスタと、前記第
1の電源とは異なる第2の電源と前記出力信号線との間
に接続された前記一導電型の第2のトランジスタと、前
記第1及び第2の電源とは異なる電位を有する内部電源
線と前記出力信号線との間に接続された逆導電型の第3
のトランジスタと、前記第1のトランジスタの制御電極
に前記入力信号を供給する手段と、前記第2及び第3の
トランジスタの制御電極に前記入力信号の反転信号を共
通に供給する手段とを備える。
【0028】また、前記内部電源線と前記出力信号線と
の間に接続された前記一導電型の第4のトランジスタを
さらに備え、前記第4のトランジスタの制御電極には前
記入力信号が供給されることができる。
【0029】さらに、本発明による低振幅ドライバ回路
は、入力信号に応じて出力信号線を駆動する低振幅ドラ
イバ回路であって、実質的に所定電位に維持された内部
電源線と、前記内部電源線と前記出力信号線との間に並
列に接続されそれぞれ一導電型及び逆導電型の第1及び
第2のトランジスタと、電源電位と前記出力信号線との
間に接続された前記一導電型の第3のトランジスタと、
前記第1のトランジスタの制御電極に前記入力信号を供
給する手段と、前記第2及び第3のトランジスタの制御
電極に前記入力信号の反転信号を共通に供給する手段と
を備える。
【0030】さらに、本発明による半導体装置は、互い
に隣接して敷設された第1及び第2の出力信号線と、前
記第1の出力信号線を駆動する第1の低振幅ドライバ回
路と、前記第2の出力信号線を駆動する第2の低振幅ド
ライバ回路とを有する半導体装置であって、前記第1及
び第2の低振幅ドライバ回路はいずれも、対応する入力
信号が第1の論理レベルであり且つ対応する前記出力信
号線が所定電位に達していない場合にはオンし対応する
前記出力信号線を前記所定電位に駆動する一方、対応す
る前記入力信号が前記第1の論理レベルであるが対応す
る前記出力信号線が前記所定電位以上である場合及び対
応する前記入力信号が第2の論理レベルである場合には
オフし対応する前記出力信号線への駆動を停止する第1
のトランジスタと、対応する前記入力信号が前記第2の
論理レベルである場合にはオンし対応する前記出力信号
線を電源電位に駆動する一方、対応する前記入力信号が
前記第1の論理レベルである場合にはオフし対応する前
記出力信号線への駆動を停止する第2のトランジスタ
と、対応する前記入力信号が前記第1の論理レベルであ
り且つ少なくとも対応する前記出力信号線が前記所定電
位以上であればオンし対応する前記出力信号線を前記所
定電位に駆動する変動防止手段とを備えていることを特
徴とする。
【0031】さらに、本発明による半導体装置は、互い
に隣接して敷設された第1及び第2の出力信号線と、前
記第1の出力信号線を駆動する第1の低振幅ドライバ回
路と、前記第2の出力信号線を駆動する第2の低振幅ド
ライバ回路とを有し、前記第1及び第2の低振幅ドライ
バ回路は、対応する入力信号が一方の論理レベルである
場合にはそれぞれ前記第1及び第2の出力信号線を一方
の電源電位に駆動し、対応する入力信号が他方の論理レ
ベルである場合にはそれぞれ前記第1及び第2の出力信
号線を前記一方の電源電位と他方の電源電位との間の電
位に駆動するものであり、前記第1及び第2の低振幅ド
ライバ回路への前記入力信号がいずれも前記他方の論理
レベルであることに応答して前記第1及び第2の出力信
号線を接続状態とする接続手段を備えることを特徴とす
る。
【0032】また、前記第1の低振幅ドライバ回路は、
前記一方の電源電位と前記第1の出力信号線との間に接
続された一導電型の第1のトランジスタと、前記他方の
電源電位と前記第1の出力信号線との間に接続された前
記一導電型の第2のトランジスタと、前記第1のトラン
ジスタの制御電極に対応する前記入力信号の反転信号を
供給する手段と、前記第2のトランジスタの制御電極に
対応する前記入力信号を供給する手段とを含み、前記第
2の低振幅ドライバ回路は、前記一方の電源電位と前記
第2の出力信号線との間に接続された前記一導電型の第
3のトランジスタと、前記他方の電源電位と前記第2の
出力信号線との間に接続された前記一導電型の第4のト
ランジスタと、前記第3のトランジスタの制御電極に対
応する前記入力信号の反転信号を供給する手段と、前記
第4のトランジスタの制御電極に対応する前記入力信号
を供給する手段とを含み、前記接続手段は、前記第1及
び第2の出力信号線との間に直列接続された逆導電型の
第5及び第6のトランジスタを含み、前記第5のトラン
ジスタの制御電極と前記第1のトランジスタの前記制御
電極とは共通接続されており、前記第6のトランジスタ
の制御電極と前記第2のトランジスタの前記制御電極と
は共通接続されていることが好ましい。
【0033】さらに、本発明による半導体装置は、第1
の入力信号に基づき相互に反転したレベルとなる第1及
び第2の出力信号線を駆動する第1の低振幅ドライバ回
路と、第2の入力信号に基づき相互に反転したレベルと
なる第3及び第4の出力信号線を駆動する第2の低振幅
ドライバ回路とを有し、前記第2の出力信号線と前記第
3の出力信号線とは隣接して敷設されており、前記第1
の低振幅ドライバ回路は、前記第1の入力信号が一方の
論理レベルである場合には前記第1の出力信号線を一方
の電源電位に駆動するとともに前記第2の出力信号線を
前記一方の電源電位と他方の電源電位との間の所定電位
に駆動する一方、前記第1の入力信号が他方の論理レベ
ルである場合には前記第2の出力信号線を前記一方の電
源電位に駆動するとともに前記第1の出力信号線を前記
一方の電源電位と前記他方の電源電位との間の前記所定
電位に駆動するものであり、前記第2の低振幅ドライバ
回路は、前記第2の入力信号が前記一方の論理レベルで
ある場合には前記第3の出力信号線を前記一方の電源電
位に駆動するとともに前記第4の出力信号線を前記一方
の電源電位と前記他方の電源電位との間の前記所定電位
に駆動する一方、前記第2の入力信号が前記他方の論理
レベルである場合には前記第4の出力信号線を前記一方
の電源電位に駆動するとともに前記第3の出力信号線を
前記一方の電源電位と前記他方の電源電位との間の前記
所定電位に駆動するものであり、前記第2及び第3の出
力信号線のレベルがいずれも前記所定電位となっている
ことに応答してこれらを接続状態とする接続手段を備え
ることを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】次に、図面を用いて本発明の実施
の形態による低振幅ドライバ回路について詳細に説明す
る。尚、各実施の形態による低振幅ドライバ回路は、い
ずれも一つの半導体基板(半導体チップ)上に集積され
ているものとする。図1は、本発明の第1の実施の形態
による低振幅ドライバ回路12を含む半導体装置10を
示す図である。図においては、3つの低振幅ドライバ回
路12−0、12−1、12−2が示されている。これ
ら3つの低振幅ドライバ回路12−0、12−1、12
−2は互いにその回路構成が同一であるので、真ん中に
ある低振幅ドライバ回路12−1のみ具体的回路構成を
示し、他の低振幅ドライバ回路12−0、12−2につ
いてはその回路構成を図示していない。
【0035】これら低振幅ドライバ回路12−0、12
−1、12−2は、それぞれ入力信号IN0、IN1、
IN2を受けてこれらをバッファリングし、出力信号線
X0、X1、X2に低振幅の出力信号を供給する回路で
ある。具体的な回路構成は、低振幅ドライバ回路12−
1に代表して示されているように、インバータ22、2
4、NチャンネルMOSトランジスタ16、18、Pチ
ャンネルMOSトランジスタ20からなる。Nチャンネ
ルMOSトランジスタ16及び18は電源電位(Vc
c)と接地電位(GND)との間に直列接続され、これ
らのゲートにはそれぞれインバータ24の出力及びイン
バータ22の出力が印加されるようになっている。ま
た、インバータ22に供給される入力信号IN1は、電
源電位(Vcc)から接地電位(GND)までの振幅を
もった論理信号である。
【0036】尚、特に限定されないが、電源電位(Vc
c)及び接地電位(GND)はいずれも半導体装置(チ
ップ)の外部より供給される電源電位である。但し、電
源電位(Vcc)は、半導体装置の外部より供給される
電圧をチップ内部で降圧若しくは昇圧したものであって
もよい。
【0037】また、PチャンネルMOSトランジスタ2
0は、出力信号線X1と内部電源線VRとの間に接続さ
れており、そのゲート電極にはインバータ22の出力が
印加されている。
【0038】尚、内部電源線VRは、他の低振幅ドライ
バ回路12−0、12−2にも共用されている。また、
内部電源線VRに付加された容量27は内部電源線VR
の持つ寄生容量である。
【0039】図15に示すように、出力信号線X0、X
1、X2は互いに平行し、且つ隣接して敷設されてお
り、これらの間にはカップリング容量Cc0、Cc1が
存在する。つまり、図1における出力信号線X0、X
1、X2の配置は、半導体チップ上における実際の配置
に基づいて記載されている。
【0040】また、出力信号線X0、X1、X2にはそ
れぞれデコーダ回路14−0、14−1、14−2が接
続されており、これらデコーダ回路14−0、14−
1、14−2には出力信号線Yが共通接続されている。
これらデコーダ回路14−0、14−1、14−2も互
いに同一の回路構成であるので、図1においてはデコー
ダ回路14−1のみその回路構成が示されている。
【0041】デコーダ回路14−1は、図1に示すよう
に、電源電位(Vcc)と出力信号線X1との間に直列
接続された抵抗23及びNチャンネルMOSトランジス
タ21と、これらの接続点を入力端としその出力を出力
信号線Wに供給するインバータ25とからなり、Nチャ
ンネルMOSトランジスタ21のゲート電極は出力信号
線Yに接続されている。
【0042】次に、図1に示す低振幅ドライバ回路12
及びデコーダ回路14の動作について、それぞれ低振幅
ドライバ回路12−1及びデコーダ回路14−1を例に
説明する。
【0043】まず、入力信号IN1が接地電位(GN
D)である場合は、NチャンネルMOSトランジスタ1
6及びPチャンネルMOSトランジスタ20はオフ、N
チャンネルMOSトランジスタ18はオンするので、出
力信号線X1は接地電位(GND)に接続され、その電
位は接地電位(GND)と同電位となる。次に入力信号
IN1が電源電位(Vcc)に変化すると、Nチャンネ
ルMOSトランジスタ16及びPチャンネルMOSトラ
ンジスタ20はオン、NチャンネルMOSトランジスタ
18はオフとなる。追って詳述するが、内部電源線VR
の電位は実質的にVcc−Vtn(VtnはNチャンネ
ルMOSトランジスタ16のしきい値電圧)に維持され
ている。このため、NチャンネルMOSトランジスタ1
6及びPチャンネルMOSトランジスタ20のオンによ
り、出力信号線X1の電位はVcc−Vtnまで上昇す
る。
【0044】尚、トランジスタ16がNチャンネル型で
あること、及び内部電源線VRの電位がVcc−Vtn
であることから、低振幅ドライバ回路12−1は出力信
号線X1をVcc−Vtn以上に上昇させる能力はな
い。よって、低振幅ドライバ回路12−1は、受けた入
力信号IN1をバッファリングし、GNDからVcc−
Vtnの振幅をもった出力信号を出力信号線X1に供給
することとなる。他の低振幅ドライバ回路12−0、1
2−2も同様の動作をする。
【0045】また、デコーダ回路14−1は、出力信号
線X1の電位がローレベル(GND)であり且つ出力信
号線Yの電位がハイレベル(Vcc又はVcc−Vt
n)である場合に出力信号線Wをハイレベル(Vcc)
とし、その他の場合には出力信号線Wをローレベル(G
ND)とする。このように、デコーダ回路14−1にお
いては、出力信号線X1がローレベルである場合にその
電位が接地電位(GND)となっていれば足り、ハイレ
ベルである場合にその電位が電源電位(Vcc)まで上
がる必要はないので、出力信号線X1を駆動するドライ
バ回路12−1は低振幅ドライバ回路が用いられる。低
振幅ドライバ回路を用いる利点は既に説明したとおりで
あり、信号の反転が速くなるため高速動作に適するとと
もに、充放電が少なくなるので消費電力が低減される。
【0046】次に、隣接して敷設された出力信号線X0
及びX2の電位変化が出力信号線X1に与える影響につ
いて、図2を参照して説明する。
【0047】図2は、出力信号線X1がハイレベル(V
cc−Vtn)である状態で、隣接する出力信号線X0
及びX2がローレベル(GND)からハイレベル(Vc
c−Vtn)に変化した場合を示している。図2におい
て、本実施の形態による低振幅ドライバ回路12−1に
より駆動される出力信号線X1の電位は符号26、比較
例として従来の低振幅ドライバ回路400−0により駆
動される出力信号線X1の電位は符号28にて示されて
いる。
【0048】図2に示すように、出力信号線X0及びX
2がローレベル(GND)からハイレベル(Vcc−V
tn)に変化すると、カップリング容量Cc0、Cc1
により、出力信号線X1が持ち上がろうとする。ところ
が、低振幅ドライバ回路12−1は、内部電源線VRに
接続されたPチャンネルMOSトランジスタ20を備え
ており、出力信号線X1をハイレベル(Vcc−Vt
n)に駆動している状態ではこれがオンしているので、
出力信号線X1は内部電源線VRと接続状態となってい
る。そのため、カップリング容量Cc0、Cc1により
出力信号線X1が持ち上がろうとしても、出力信号線X
1の電位は僅かしか変化せず、その変化分も内部電源線
VRに吸収されるため、図2に示すように出力信号線X
1の電位はVcc−Vtnへ向けて収束する。
【0049】このように、低振幅ドライバ回路12−1
を用いることにより、隣接する他の低振幅ドライバ回路
12−0、12−2の動作しても、これに起因して出力
信号線X1が過剰に持ち上がることがなく、また僅かに
持ち上がった分も次第に回復するので、低振幅ドライバ
回路特有の高速動作・低消費電力化が担保されるととも
に次段の回路であるデコーダ回路14−1の信頼性を損
なうことがなくなる。
【0050】ここで、内部電源線VRについて説明す
る。内部電源線VRは、上述のとおりその電位が実質的
にVcc−Vtnに維持されているが、内部電源線VR
に当該電位を供給する回路を別途設ける必要はない。図
1に示すように、内部電源線VRには多数の低振幅ドラ
イバ回路12が接続されており(図1では3つの低振幅
ドライバ回路しか図示していないが、これに限定され
ず、実際の半導体チップ上ではさらに多くの低振幅ドラ
イバ回路が接続される)、これら低振幅ドライバ回路1
2がハイレベルに駆動される度に、NチャンネルMOS
トランジスタ16及びPチャンネルMOSトランジスタ
20を介して内部電源線VRへVcc−Vtn電位が供
給され、これが容量27に蓄積されているからである。
【0051】尚、容量27は上述のとおり寄生容量であ
るが、別途容量素子を内部電源線VRに接続することも
好ましい。この場合、内部電源線VRのもつ容量がさら
に増大するので内部電源線VRの電位の安定性が高まる
という効果がある。
【0052】さらに、図2においては、出力信号線X1
を挟む両側の出力信号線X0及びX2の電位が両方とも
ローレベル(GND)からハイレベル(Vcc−Vt
n)に変化した状態を説明したが、出力信号線X0及び
X2のうち一方の出力信号線のみがローレベル(GN
D)からハイレベル(Vcc−Vtn)に変化した場合
であっても同様の効果が得られることは言うまでもな
い。同様に、上記では2つの出力信号線X0及びX2に
挟まれた出力信号線X1に注目して説明したが、これに
限られず、隣接する他の出力信号線を片側にしか持たな
い末端の出力信号線についても同様の効果が得られる。
【0053】さて、内部電源線VRにVcc−Vtnな
る電位を供給する回路を別途設ける必要がないことは上
述のとおりであるが、カップリング容量Cc0、Cc1
により浮き上がった出力信号線Xの電位を多量に吸収す
ることによって逆に内部電源線VR自体の電位がVcc
−Vtn以上に持ち上がってしまうと、出力信号線Xの
浮き上がり防止の効果が弱くなってしまう。内部電源線
VRの電位は、これに接続された出力信号線Xがローレ
ベル(GND)からハイレベル(Vcc−Vtn)に立
ち上がる際にPチャンネルMOSトランジスタ20を介
して流れる電流により低下するのであるが、これが十分
でない場合には内部電源線VRの電位は次第に上昇して
いくこととなる。そこで、内部電源線VRに図3に示す
補償回路30を別途付加することが好ましい。但し、補
償回路30の付加は、本発明において必須ではなく、P
チャンネルMOSトランジスタ20による電位低下やリ
ークによる電位低下により内部電源線VRの電位が実質
的にVcc−Vtn以上とならない状況下においては必
ずしもこれを付加する必要はない。
【0054】図3に示すように、補償回路30は、非反
転入力端子が内部電源線VRに接続され反転入力端子が
節点44に接続されたオペアンプ32と、内部電源線V
Rと接地電位(GND)間に接続され、ゲート電極にオ
ペアンプ32の出力を受けるNチャンネルMOSトラン
ジスタ34と、電源電位(Vcc)と内部電源線VRと
の間に接続された容量36とからなり、節点44の電位
はダイオード接続されたNチャンネルMOSトランジス
タ40、抵抗42、容量38によって生成されている。
【0055】補償回路30は、内部電源線VRの電位が
Vcc−Vtn以上に持ち上がった場合に、その電位を
Vcc−Vtnに復帰させる回路であり、その動作は次
の通りである。まず、出力信号線Xが浮き上がると、こ
れを吸収して内部電源線VRの電位が浮き上がろうとす
るが、まず容量36がその浮き上がりを抑える。これに
よっても浮き上がってしまった場合、オペアンプ32が
NチャンネルMOSトランジスタ34をオンさせて内部
電源線VRの電荷を引き抜き、その電位を強制的に低下
させる。内部電源線VRがVcc−Vtnまで低下する
と、オペアンプ32はNチャンネルMOSトランジスタ
34をオフさせるので内部電源線VRの電位はそれ以上
下がらない。よって、補償回路30を付加することによ
り内部電源線VRの電位は極めて安定となり、高い精度
でVcc−Vtnを維持することができる。
【0056】また、補償回路は、図4に示す補償回路5
0を用いてもよい。補償回路50は、クロック信号CL
Kの立ち上がりエッジに応答して定期的に内部電源線V
Rの電荷を引き抜く回路であり、クロック信号CLKを
遅延させる遅延回路58、インバータ60、クロック信
号CLKとインバータ60の出力とを受けるアンドゲー
ト52、アンドゲート52の出力をゲート電極に受ける
NチャンネルMOSトランジスタ54とからなる。ま
た、補償回路50も内部電源線VRの電位安定化のため
に容量56が設けられている。
【0057】補償回路50は、クロック信号CLKがロ
ーレベルからハイレベルに立ち上がる毎に、遅延回路5
8の遅延量及びインバータ60の遅延量にて決まる時間
だけNチャンネルMOSトランジスタ54をオンさせる
回路であり、定期的に内部電源線VRの電荷を引き抜く
ことで簡単な回路構成にて内部電源線VRの電位の安定
化を図っている。また、低振幅ドライバ回路12に供給
される入力信号INがクロック信号CLKの立ち上がり
に応答して変化する場合、出力信号線Xの浮き上がりも
クロック信号CLKの立ち上がりに応答して発生するの
で、補償回路50は、内部電源線VRの電位が上昇しよ
うとするタイミングでその電荷を引き抜くこととなり、
簡単な回路構成ながら、内部電源線VRの電位を安定さ
せる効果は非常に大きい。
【0058】同様に、補償回路は、図5に示す補償回路
70を用いてもよい。補償回路70は、補償回路50と
異なり、クロック信号CLKの立ち下がりエッジに応答
して定期的に内部電源線VRの電荷を引き抜く回路であ
り、クロック信号CLKを遅延させる遅延回路78、イ
ンバータ80、クロック信号CLKとインバータ80の
出力とを受けるノアゲート72、ノアゲート72の出力
をゲート電極に受けるNチャンネルMOSトランジスタ
74とからなる。また、容量76も設けられている。補
償回路70は、クロック信号CLKがハイレベルからロ
ーレベルに立ち上がる毎に、遅延回路78の遅延量及び
インバータ80の遅延量にて決まる時間だけNチャンネ
ルMOSトランジスタ74をオンさせる回路であり、低
振幅ドライバ回路12に供給される入力信号INがクロ
ック信号CLKの立ち下がりに応答して変化する場合に
特に有効である。
【0059】また、低振幅ドライバ回路12に供給され
る入力信号INが、クロック信号CLKの立ち上がり及
び立ち下がりの両方に応答して変化する場合や、立ち上
がり又は立ち下がりのいずれに応答して変化するか不明
な場合は、図6に示す補償回路90を用いることが好ま
しい。補償回路90は、補償回路50及び70を合体さ
せた回路であり、クロック信号CLKの立ち上がり及び
立ち下がりの両方に応答して内部電源線VRの電荷を引
き抜く。
【0060】以上説明したように、第1の実施の形態に
よる低振幅ドライバ回路12を用いるとともに、内部電
源線VRに補償回路30、50、70又は90を付加す
ることにより内部電源線VRの電位の安定性が向上し、
出力信号線Xの浮き上がりが効果的に抑制される。
【0061】次に、本発明の第2の実施の形態による低
振幅ドライバ回路110につき、図面を参照して説明す
る。
【0062】図7は、本発明の第2の実施の形態による
低振幅ドライバ回路110を示す回路図である。低振幅
ドライバ回路110は、インバータ116、118、N
チャンネルMOSトランジスタ112、114、12
0、PチャンネルMOSトランジスタ122からなる。
NチャンネルMOSトランジスタ112及び114は電
源電位(Vcc)と接地電位(GND)との間に直列接
続され、これらのゲートにはそれぞれインバータ116
の出力及びインバータ114の出力が印加されるように
なっている。また、インバータ118供給される入力信
号INは、電源電位(Vcc)から接地電位(GND)
までの振幅をもった論理信号である。
【0063】また、NチャンネルMOSトランジスタ1
20及びPチャンネルMOSトランジスタ122は、出
力信号線Xと内部電源線VRとの間に接続されており、
NチャンネルMOSトランジスタ120のゲート電極に
はインバータ116の出力が印加され、PチャンネルM
OSトランジスタ122のゲート電極にはインバータ1
18の出力が印加されている。すなわち、低振幅ドライ
バ回路110は、図1に示した低振幅ドライバ回路12
にNチャンネルMOSトランジスタ120を付加した回
路である。
【0064】NチャンネルMOSトランジスタ120を
付加したことによる効果は次の通りである。すなわち、
トランジスタ120はNチャンネル型ゆえ、出力信号線
Xがハイレベル(Vcc−Vtn)である状態ではオフ
状態となるため出力信号線Xの浮き上がりを抑える効果
はなく、出力信号線Xの浮き上がり防止は専らPチャン
ネルMOSトランジスタ122によって達成されるので
あるが、入力信号INがローレベル(GND)からハイ
レベル(Vcc)に変化するのに応答して出力信号線X
の電位がローレベル(GND)から上昇する際、Nチャ
ンネルMOSトランジスタ120はPチャンネルMOS
トランジスタ122とともにオンするので、Pチャンネ
ルMOSトランジスタ122のみならず、Nチャンネル
MOSトランジスタ120を介して内部電源線VRから
出力信号線Xへ電流が流れることとなる。しかも、トラ
ンジスタ120はNチャンネル型であるため、Pチャン
ネルMOSトランジスタ122よりもモビリティが高
く、より多量の電荷を内部電源線VRから引き抜くこと
となる。これにより、内部電源線VR自体がVcc−V
tn以上に持ち上がってしまう問題が起こりにくくな
り、場合によっては内部電源線VRに補償回路30、5
0、70又は90を付加する必要が全くなくなる。もち
ろん、低振幅ドライバ回路110を採用した場合におい
ても内部電源線VRの電位がVcc−Vtn以上に持ち
上がってしまう場合は、補償回路30、50、70又は
90を内部電源線VRに付加することが好ましい。
【0065】また、低振幅ドライバ回路110は、出力
信号線Xがローレベル(GND)からハイレベル(Vc
c−Vtn)に変化する際、3つのトランジスタ(11
2、120、122)を介して駆動されるので、そのレ
ベル変化が速くなるという効果もある。
【0066】次に、本発明の第3の実施の形態による低
振幅ドライバ回路130につき、図面を参照して説明す
る。
【0067】図8は、本発明の第3の実施の形態による
低振幅ドライバ回路130を示す回路図である。低振幅
ドライバ回路130は、インバータ138、140、N
チャンネルMOSトランジスタ132、134、Pチャ
ンネルMOSトランジスタ136からなる。Nチャンネ
ルMOSトランジスタ134及びPチャンネルMOSト
ランジスタ136は、内部電源線VRと出力信号線Xと
の間に並列に接続されている。また、NチャンネルMO
Sトランジスタ132は出力信号線Xと接地電位(GN
D)との間に接続されており、そのゲート電極にはイン
バータ140の出力が印加されている。また、Nチャン
ネルMOSトランジスタ134のゲート電極及びPチャ
ンネルMOSトランジスタ136のゲート電極には、そ
れぞれインバータ138の出力及びインバータ140の
出力が印加されている。
【0068】かかる低振幅ドライバ回路130を用いる
場合、内部電源線VRには、ダイオード接続されたNチ
ャンネルMOSトランジスタ142を付加することが必
要である。すなわち、出力信号線Xのローレベル(GN
D)からハイレベル(Vcc−Vtn)への変化は全て
内部電源線VRを介して行われるため、内部電源線VR
の電位を引き上げる手段が必要だからである。
【0069】図8に示す低振幅ドライバ回路130を用
いた場合、出力信号線Xのハイレベル(Vcc−Vt
n)への駆動が全て内部電源線VRを介して行われるた
め、内部電源線VRの電位がVcc−Vtn以上に浮き
上がってしまうことはほとんどない。このため、多くの
場合、補償回路30、50、70又は90を内部電源線
VRに付加することなく、内部電源線VRをVcc−V
tnに維持することが可能となる。但し、このことは、
低振幅ドライバ回路130を用いた場合において補償回
路30、50、70又は90を内部電源線VRに付加す
ることを妨げるものではない。
【0070】尚、低振幅ドライバ回路130を用いる
と、出力信号線Xのハイレベル(Vcc−Vtn)への
駆動が全て内部電源線VRを介して行われ、電源電位
(Vcc)からの駆動がされないため、出力信号線Xの
立ち上がり速度は低振幅ドライバ回路12や110に比
べると劣る。したがって、低振幅ドライバ回路130
は、さほどの高速動作は必要ないものの補償回路30等
の安定化手段を設けることなく簡単な構成で内部電源線
VRの電位を安定させたい場合に好適である。
【0071】次に、本発明の第4の実施の形態による低
振幅ドライバ回路150につき、図面を参照して説明す
る。
【0072】図9は、本発明の第4の実施の形態による
低振幅ドライバ回路150を示す回路図である。低振幅
ドライバ回路150は、低振幅ドライバ回路12に用い
られているトランジスタの導電型を全て逆にしたもので
あり、インバータ158、160、PチャンネルMOS
トランジスタ152、154、NチャンネルMOSトラ
ンジスタ156からなる。その動作は図1に示す低振幅
ドライバ回路12と同様であるため、詳細な説明は省略
するが、内部電源線VRと異なり内部電源線VRPは接
地電位(GND)よりもPチャンネルMOSトランジス
タ154のしきい値電圧分高い電位(Vtp)に維持さ
れ、カップリング容量Cc0、Cc1の影響を受けて出
力信号線XがVtp以下に低下した場合、内部電源線V
RPよりNチャンネルMOSトランジスタ156を介し
て電流が流れ、出力信号線Xの電位をVtpに維持する
働きをする。
【0073】同様に、低振幅ドライバ回路110や13
0を構成するトランジスタの導電型を全て逆にした低振
幅ドライバ回路を用いることもできる。
【0074】これら導電型を全て逆にした低振幅ドライ
バ回路は、その出力振幅がVtp〜Vccであり、後段
の回路がPチャンネルMOSトランジスタからなる回路
のため完全に接地電位(GND)まで下げる必要がない
場合に用いられる。したがって、後段の回路の回路構成
に応じて、1つの半導体チップないにおいて低振幅ドラ
イバ回路12のように出力振幅がGND〜Vcc−Vt
nであるドライバ回路と、低振幅ドライバ回路150の
ように出力振幅がVtp〜Vccであるドライバ回路と
を混在させることで、チップ全体の高速化及び低消費電
力化を図ることができる。
【0075】次に、図10を参照して本発明の第5の実
施の形態による半導体装置ついて説明する。
【0076】図10は、上述した低振幅ドライバ回路を
半導体メモリ170に適用した例である。図に示すよう
に、半導体メモリ170は、メモリセルアレイ172、
Xアドレス端子186に印加されるXアドレスをデコー
ドするXデコーダ(XDEC)180、Yアドレス端子
188に印加されるYアドレスをデコードするYデコー
ダ(YDEC)182、及び入出力端子190に印加さ
れる書込みデータをバス196に供給し又バス196へ
読み出された読出しデータを入出力端子190に出力す
るI/O回路184を有しており、このうち、Xデコー
ダ(XDEC)180、Yデコーダ(YDEC)18
2、I/O回路184に本発明による低振幅ドライバ回
路を適用するものである。
【0077】例えば、Xデコーダ(XDEC)180
は、特に限定されないが、分割デコード方式によりその
内部で多数のプリデコード信号等が生成され、これらが
最終的に所定のワード線192を活性化させるのである
が、その過程におけるプリデコード信号等の各種信号の
駆動に、本発明による低振幅ドライバ回路を用いること
ができる。同様に、Yデコーダ(YDEC)182も、
Yアドレス端子188に印加されたYアドレスをデコー
ドして所定のカラム選択線194活性化させるのである
が、そのデコード過程において生成される各種信号の駆
動に、本発明による低振幅ドライバ回路を用いることが
できる。また、I/O回路184においても、入出力端
子190に印加される書込みデータに基づいてバス19
6を駆動する際等に本発明による低振幅ドライバ回路を
用いることができる。
【0078】図10に示すように、半導体メモリ170
では、これらXデコーダ(XDEC)180、Yデコー
ダ(YDEC)182、I/O回路184に含まれる低
振幅ドライバ回路に接続される内部電源線VRが共用さ
れている。このため、内部電源線VRの配線はメモリセ
ルアレイ172を取り囲むように大きく引き回されてお
り、その寄生容量は図において容量173、174、1
76、178で示すように非常に大きなものとなる。こ
のため、内部電源線VRの電位は極めて安定する。しか
も、Xデコーダ(XDEC)180とI/O回路184
といった、異なる種類の回路要素に対して内部電源線V
Rを共用していることから、例えば、ある回路要素にお
いて内部電源線VRを浮き上がらせるような動作が行わ
れている場合、他の回路要素においては内部電源線VR
の電位を引き抜くような動作が行われる等、異なる回路
要素間において内部電源線VRの電位を相互に補完する
ため、この点からも内部電源線VRの安定性は高い。
【0079】尚、図10に示す半導体メモリ170にお
いても、内部電源線VRに別途容量素子を付加してもよ
い。また、補償回路30等を内部電源線VRに接続して
もよい。
【0080】さらに、Xデコーダ(XDEC)180、
Yデコーダ(YDEC)182、I/O回路184には
同じタイプの低振幅ドライバ回路を用いてもよいし、目
的に応じて互いに異なる低振幅ドライバ回路を用いても
よい。例えば、これらXデコーダ(XDEC)180、
Yデコーダ(YDEC)182、I/O回路184の全
てに図1に示す低振幅ドライバ回路12を用いてもよい
し、Xデコーダ(XDEC)180とI/O回路184
には図1に示す低振幅ドライバ回路12を用い、Yデコ
ーダ(YDEC)182には図8に示す低振幅ドライバ
回路130を用いてもよい。
【0081】また、Xデコーダ(XDEC)180、Y
デコーダ(YDEC)182、I/O回路184以外の
回路にも、本発明による低振幅ドライバ回路を用い、内
部電源線VRを共用してもよい。さらに、レイアウトの
関係上、本発明による低振幅ドライバ回路が用いられて
いる全ての回路要素に対し内部電源線VRを共用するこ
とが困難な場合は、必ずこれを共用する必要はなく、い
くつかの回路要素毎に内部電源線VRを共用してもよ
い。
【0082】次に、本発明の第6の実施の形態による低
振幅ドライバ回路200につき、図面を参照して説明す
る。
【0083】図11は、本発明の第6の実施の形態によ
る低振幅ドライバ回路200を示す回路図である。低振
幅ドライバ回路200は、インバータ212、214、
NチャンネルMOSトランジスタ208、210、ダイ
オード202からなる。NチャンネルMOSトランジス
タ208及びNチャンネルMOSトランジスタ210
は、電源電位(Vcc)と接地電位(GND)との間に
直列に接続されており、その節点は出力信号線X0とな
る。また、ダイオード202は、出力信号線X0と内部
電源線VRRとの間に接続されている。また、Nチャン
ネルMOSトランジスタ208のゲート電極にはインバ
ータ214の出力が印加されており、NチャンネルMO
Sトランジスタ210のゲート電極にはインバータ21
2の出力が印加されている。
【0084】また、内部電源線VRRには、他の低振幅
ドライバ回路を構成しているダイオード204、206
等が接続されている。例えば、ダイオード204は出力
信号線X1に対応する低振幅ドライバ回路を構成するダ
イオードであり、ダイオード206は出力信号線X2に
対応する低振幅ドライバ回路を構成するダイオードであ
る。後に詳述するが、内部電源線VRRの電位は、実質
的にVcc−Vtn−Vf(VtnはNチャンネルMO
Sトランジスタ208のしきい値電圧、Vfはダイオー
ド202の順方向電圧)に保たれている。
【0085】さらに、図11に示すように、内部電源線
VRRはNチャンネルMOSトランジスタ218及び2
20を介して接地電位(GND)に接続されている。N
チャンネルMOSトランジスタ218のゲート電極に
は、ワンショットパルス発生回路216の出力が印加さ
れており、NチャンネルMOSトランジスタ220のゲ
ート電極にはチップセレクト信号CSが印加されてい
る。尚、本実施の形態においては、チップセレクト信号
CSがハイレベルであると半導体チップが活性化される
ものとする(ハイアクティブ)。
【0086】ワンショットパルス発生回路216は、ク
ロック信号CLKを受け、その立ち上がりエッジに応答
してハイレベルであるワンショットパルスを発生する回
路であり、その具体的回路構成は、特に限定されないが
図4に示したアンドゲート52、遅延回路58及びイン
バータ60からなる回路である。
【0087】低振幅ドライバ回路200を用いた場合、
内部電源線VRRがVcc−Vtn−Vfに保たれてい
るので、カップリング容量により出力信号線X0の電位
が浮き上がろうとした場合、ダイオード202を介して
流れる電流により、出力信号線X0の電位はVcc−V
tnに抑えられる。
【0088】ここで、内部電源線VRRについて説明す
る。内部電源線VRRは、上述のとおりその電位が実質
的にVcc−Vtn−Vfに維持されているが、内部電
源線VRRに当該電位を供給する回路を別途設ける必要
はない。図11に示すように、内部電源線VRRには多
数の低振幅ドライバ回路200が接続されており、Nチ
ャンネルMOSトランジスタ208及びダイオード20
2を介して当該電位が供給されるからである。
【0089】また、NチャンネルMOSトランジスタ2
18及び220は、ダイオード202等の電流経路を形
成するためのものである。すなわち、半導体チップが活
性状態にあり、内部電源線VRRの電位をVcc−Vt
n−Vfとする必要があるときには、チップセレクト信
号CSのハイレベルによってNチャンネルMOSトラン
ジスタ220がオンし、ダイオード202等の電流経路
が形成される。また、半導体チップが非活性状態にあ
り、内部電源線VRRの電位をVcc−Vtn−Vfと
する必要がないときには、チップセレクト信号CSのロ
ーレベルによってNチャンネルMOSトランジスタ22
0がオフし、当該電流経路は遮断されて消費電力が低減
される。尚、半導体チップの非選択時において消費電力
を低減する必要性が少ない場合は、NチャンネルMOS
トランジスタ220を抵抗に置き換えて、常時当該電流
経路を形成しておいてもよい。
【0090】また、NチャンネルMOSトランジスタ2
18は、上述のようにクロック信号CLKの立ち上がり
エッジにおいて発生するワンショットパルスを受けるた
め、クロック信号の立ち上がりエッジが到来する度にオ
ンすることとなる。かかる動作は図4において説明した
ように、クロック信号CLKの立ち上がりに応答して入
力信号INが変化する場合有効であり、出力信号線Xが
持ち上がるタイミングでダイオード202の電流経路が
増強され、そこを流れる電流量が増大するため、カップ
リング容量に起因して持ち上がろうとする出力信号線X
の電位変化を強力に抑えることができる。
【0091】同様に、入力信号INがクロック信号CL
Kの立ち下がりに応答して変化する場合には、ワンショ
ットパルス発生回路216を図5に示すノアゲート7
2、遅延回路78、インバータ80からなる回路に置き
換え、クロック信号CLKの立ち下がりエッジに応答し
てハイレベルであるワンショットパルスを発生する回路
とすればよい。また、入力信号INがクロック信号CL
Kの立ち上がり及び立ち下がりの両方に応答して変化す
る場合や、いずれに応答して変化するか不明な場合に
は、ワンショットパルス発生回路216を図6に示すア
ンドゲート92、ノアゲート94、遅延回路102、イ
ンバータ104からなる回路に置き換え、クロック信号
CLKの両エッジに応答してハイレベルであるワンショ
ットパルスを発生する回路とすればよい。
【0092】但し、ワンショットパルス発生回路216
に応答してNチャンネルMOSトランジスタ218を定
期的にオンさせることは本発明において必須でない。す
なわち、このような回路を設けることにより出力信号線
Xが浮き上がろうとするタイミングでダイオード202
等に流れる電流量が増加し、内部電源線VRRの安定性
は高まるが、そのようなタイミングでダイオード202
等に流れる電流量を増加させなくても内部電源線VRR
が比較的安定する場合、すなわち活性時において常時オ
ンしているNチャンネルMOSトランジスタ218のみ
によって内部電源線VRRが安定する状況下において
は、これら回路は省くことができる。つまり、Nチャン
ネルMOSトランジスタ218及び220を設け、チッ
プセレクト信号CS及びクロック信号CLKに応答して
これらをオンさせる構成は好ましい一実施例であって、
本発明においてこれらの一方又は両方を省略することは
妨げられない。
【0093】次に、本発明の第7の実施の形態による低
振幅ドライバ回路230につき、図面を参照して説明す
る。
【0094】図12は、本発明の第7の実施の形態によ
る低振幅ドライバ回路230を示す回路図である。低振
幅ドライバ回路230は、インバータ238、240、
NチャンネルMOSトランジスタ234、236、ダイ
オード直列体232からなる。NチャンネルMOSトラ
ンジスタ234及びNチャンネルMOSトランジスタ2
36は、電源電位(Vcc)と接地電位(GND)との
間に直列に接続されており、その節点は出力信号線X0
となる。また、ダイオード直列体232は、出力信号線
Xと内部電源線VRRとの間に接続されている。また、
NチャンネルMOSトランジスタ234のゲート電極に
はインバータ240の出力が印加されており、Nチャン
ネルMOSトランジスタ236のゲート電極にはインバ
ータ238の出力が印加されている。
【0095】ダイオード直列体232は、n個のダイオ
ードが出力信号線Xと接地電位(GND)との間に直列
接続された回路であり、一つのダイオードの順方向電圧
をVfとすると、出力信号線Xがn×Vf以上となると
オンしその電位をn×Vfにクランプする。すなわち、
カップリング容量に起因して出力信号線Xが浮き上が
り、その電位がn×Vf以上となるのを防止する。
【0096】尚、n×Vfは、出力信号線Xのハイレベ
ル電位であるVcc−Vtn以上に設定する必要があ
る。但し、n×Vfをあまりに大きな電圧に設定すると
出力信号線Xが大きく浮き上がって初めてその電位をク
ランプするので、浮き上がり防止効果が弱くなる一方、
n×Vfが低すぎると(Vcc−Vtnよりごく僅かに
高い電圧に設定すると)電源電位(Vcc)の僅かな変
動によっても出力信号線Xの電位がn×Vfを超え、N
チャンネルMOSトランジスタ234及びダイオード直
列体232を介して貫通電流が流れるため消費電力増大
の原因となる。したがって、ダイオード直列体232の
オン電圧であるn×Vfの設定は上記を考慮して適切な
電圧とすべきである。
【0097】低振幅ドライバ回路230を用いた場合、
内部電源線VR(VRR)が不要となる利点がある。
【0098】次に、本発明の第8の実施の形態による半
導体装置250につき、図面を参照して説明する。
【0099】図13は、本発明の第8の実施の形態によ
る半導体装置250を示す回路図である。図13に示す
ように、本実施の形態による半導体装置250は、低振
幅ドライバ回路276及び278を有し、それぞれ出力
信号線X1及びX2を駆動するものである。これら出力
信号線X1及びX2は互いに隣接して敷設されており、
カップリング容量Cc2を介して一方の電位変動の影響
が他方に現れる点は既に繰り返し説明しているとおりで
ある。尚、図13に示す半導体装置250は、便宜上、
低振幅ドライバ回路276及び278の2個のみを示し
ているが、実際にはさらに多数の低振幅ドライバ回路か
らなり、これら低振幅ドライバ回路により駆動される多
数の出力信号線X間にはカップリング容量Cc2が同様
に存在する。
【0100】低振幅ドライバ回路276は、インバータ
260、262、NチャンネルMOSトランジスタ25
2、254からなる。NチャンネルMOSトランジスタ
252及びNチャンネルMOSトランジスタ254は、
電源電位(Vcc)と接地電位(GND)との間に直列
に接続されており、その節点は出力信号線X1となる。
同様に、低振幅ドライバ回路278は、インバータ26
4、266、NチャンネルMOSトランジスタ256、
258からなる。NチャンネルMOSトランジスタ25
6及びNチャンネルMOSトランジスタ258は、電源
電位(Vcc)と接地電位(GND)との間に直列に接
続されており、その節点は出力信号線X2となる。
【0101】さらに、出力信号線X1と出力信号線X2
との間にはPチャンネルMOSトランジスタ270及び
272が直列に接続されており、このうちPチャンネル
MOSトランジスタ270のゲート電極は低振幅ドライ
バ回路276内のインバータ260の出力端に接続され
ており、PチャンネルMOSトランジスタ272のゲー
ト電極は低振幅ドライバ回路278内のインバータ26
4の出力端に接続されている。同様にして、図示しない
他の出力信号線X間も直列接続された2つのPチャンネ
ルMOSトランジスタを介して接続されており、そのう
ち一方のPチャンネルMOSトランジスタのゲート電極
は一方の低振幅ドライバ回路に接続され、他方のPチャ
ンネルMOSトランジスタのゲート電極は他方の低振幅
ドライバ回路に接続されている。
【0102】このPチャンネルMOSトランジスタ27
0は、インバータ260の出力を受けているので、入力
信号IN1がハイレベル(Vcc)である場合にオン
し、PチャンネルMOSトランジスタ272は、インバ
ータ264の出力を受けているので、入力信号IN2が
ハイレベル(Vcc)である場合にオンする。つまり、
出力信号線X1がハイレベル(Vcc−Vtn)に駆動
されている場合にPチャンネルMOSトランジスタ27
0はオンし、出力信号線X2がハイレベル(Vcc−V
tn)に駆動されている場合にPチャンネルMOSトラ
ンジスタ272はオンするのである。
【0103】したがって、出力信号線X1と出力信号線
X2とが接続状態となるのは、出力信号線X1及びX2
がいずれもハイレベル(Vcc−Vtn)である場合に
限られる。
【0104】これにより、例えば出力信号線X1がハイ
レベル(Vcc−Vtn)で出力信号線X2がローレベ
ル(GND)である状態から入力信号IN2が変化し、
出力信号線X2がローレベル(GND)からハイレベル
(Vcc−Vtn)に移行すると、両者はPチャンネル
MOSトランジスタ270及び272を介して接続状態
となる。このため、出力信号線X2がローレベル(GN
D)からハイレベル(Vcc−Vtn)に変化すること
による出力信号線X1へ影響はほとんどなくなる。尚、
これらPチャンネルMOSトランジスタ270等は、隣
り合う両出力信号線Xがいずれもハイレベル(Vcc−
Vtn)とならない限りオンしないので、これら両出力
信号線Xが他のレベルである場合には、回路動作に何ら
の影響も及ぼさない。
【0105】また、本実施の形態による半導体装置25
0では、単に隣り合う2つの出力信号線X同士のみが接
続されるのではなく、互いに隣接する3本以上の出力信
号線Xが全てハイレベル(Vcc−Vtn)となった場
合にはこれら出力信号線Xが全て共通接続されることと
なり、この場合には共通接続された複数の出力信号線X
の寄生容量は非常に大きいものとなるのでその電位は極
めて安定する。
【0106】しかも、半導体装置250を用いた場合、
内部電源線VR(VRR)が不要となる利点もある。
【0107】次に、本発明の第9の実施の形態による半
導体装置280につき、図面を参照して説明する。
【0108】図14は、本発明の第9の実施の形態によ
る半導体装置280を示す回路図である。図14に示す
ように、本実施の形態による半導体装置280は、低振
幅ドライバ回路282及び284を有し、低振幅ドライ
バ回路282は出力信号線X1及びX1B駆動し、低振
幅ドライバ回路284は出力信号線X2及びX2B駆動
する。ここで、出力信号線X1とX1Bは互いに相補の
信号であり、一方がハイレベル(Vcc−Vtn)であ
ると他方はローレベル(GND)に駆動される。同様に
出力信号線X2とX2Bも互いに相補の信号である。
【0109】これら出力信号線X1と出力信号線X1
B、出力信号線X1Bと出力信号線X2、出力信号線X
2と出力信号線X2Bは互いに隣り合って敷設されてお
り、出力信号線X1と出力信号線X1Bとの間、出力信
号線X2と出力信号線X2Bとの間にはカップリング容
量Cc3が存在し、出力信号線X1Bと出力信号線X2
との間にはカップリング容量Cc4が存在する。
【0110】尚、図14に示す半導体装置280は、便
宜上、低振幅ドライバ回路282及び284の2個のみ
を示しているが、実際にはさらに多数の低振幅ドライバ
回路からなり、これら低振幅ドライバ回路により駆動さ
れる多数の出力信号線X及びXBのうち、出力信号線X
1と出力信号線X1Bのように互いに相補の関係にある
出力信号線間にはカップリング容量Cc3が存在し、出
力信号線X1Bと出力信号線X2のように異なる低振幅
ドライバ回路により駆動される出力信号線間にはカップ
リング容量Cc4が存在する。
【0111】低振幅ドライバ回路282は、インバータ
294、296、NチャンネルMOSトランジスタ28
6、288、290、292からなる。NチャンネルM
OSトランジスタ286及びNチャンネルMOSトラン
ジスタ288は、電源電位(Vcc)と接地電位(GN
D)との間に直列に接続されており、その節点は出力信
号線X1となる。また、NチャンネルMOSトランジス
タ290及びNチャンネルMOSトランジスタ292
も、電源電位(Vcc)と接地電位(GND)との間に
直列に接続されており、その節点は出力信号線X1Bと
なる。
【0112】これらNチャンネルMOSトランジスタの
うち、NチャンネルMOSトランジスタ286及び29
2のゲート電極はインバータ296の出力端に接続され
ており、NチャンネルMOSトランジスタ288及び2
90のゲート電極はインバータ294の出力端に接続さ
れている。
【0113】図ではその回路図を省略しているが、低振
幅ドライバ回路284も上記説明した低振幅ドライバ回
路282と同様の回路構成となっている。
【0114】さらに、半導体装置280では、出力信号
線X1Bと出力信号線X2との間にPチャンネルMOS
トランジスタ300及び302が直列に接続されてお
り、このうちPチャンネルMOSトランジスタ300の
ゲート電極は低振幅ドライバ回路282内のインバータ
296の出力端に接続されており、PチャンネルMOS
トランジスタ302のゲート電極は低振幅ドライバ回路
284内のインバータ(図示しないが、低振幅ドライバ
回路282のインバータ294に相当する低振幅ドライ
バ回路284内のインバータ)の出力端に接続されてい
る。
【0115】同様にして、図示しない他の出力信号線X
と、異なる低振幅ドライバ回路により駆動される出力信
号線XBとの間も、直列接続された2つのPチャンネル
MOSトランジスタを介して接続されており、そのうち
一方のPチャンネルMOSトランジスタのゲート電極は
一方の低振幅ドライバ回路に接続され、他方のPチャン
ネルMOSトランジスタのゲート電極は他方の低振幅ド
ライバ回路に接続されている。しかし、図14に示すよ
うに、出力信号線X1と出力信号線X1Bのように、互
いに相補の関係にある出力信号線間を接続する手段はな
い。
【0116】次に、半導体装置280の動作を説明す
る。
【0117】まず、出力信号線X1と出力信号線X1B
のように互いに相補の関係にある出力信号線間にはカッ
プリング容量Cc3が存在するが、出力信号線X1及び
出力信号線X1Bには互いに相補の信号が供給されるの
で、カップリング容量Cc3の影響により出力信号線X
1又は出力信号線X1Bの電位が浮き上がることはな
い。しかし、出力信号線X1Bがハイレベルであり出力
信号線X2がローレベル(GND)である状態から、出
力信号線X2がハイレベル(Vcc−Vtn)に移行す
ることはある。同様に、出力信号線X2がハイレベルで
あり出力信号線X1Bがローレベル(GND)である状
態から、出力信号線X1Bがハイレベル(Vcc−Vt
n)に移行することはある。
【0118】このため、出力信号線X1Bと出力信号線
X2との間のカップリング容量Cc4の影響により、出
力信号線X1Bや出力信号線X2が浮き上がりが生じう
る。
【0119】このため、半導体装置280では、出力信
号線X1B及び出力信号線X2がいずれもハイレベル
(Vcc−Vtn)となった場合、これらの間に設けら
れたPチャンネルMOSトランジスタ300及び302
がオンし、両者を接続状態とすることによって浮き上が
りを抑えている。
【0120】このように、本実施の形態による半導体装
置280では、隣接する低振幅ドライバ回路(例えば2
82と284)のうち一方の低振幅ドライバ回路(例え
ば284)により駆動される出力信号線X(例えば出力
信号線X2)と、他方の低振幅ドライバ回路(例えば2
82)により駆動される反転出力信号線XB(例えば出
力信号線X1B)とがいずれもハイレベル(Vcc−V
tn)となった場合に両者を接続する手段を設けたの
で、相補の出力信号線を駆動するタイプの低振幅ドライ
バ回路においても、隣り合う出力信号線の影響によりそ
の電位が浮き上がることはない。尚、これらPチャンネ
ルMOSトランジスタ300等は、隣り合う両出力信号
線がいずれもハイレベル(Vcc−Vtn)とならない
限りオンしないので、これら両出力信号線が他のレベル
である場合には、回路動作に何らの影響も及ぼさない。
しかも、半導体装置280を用いた場合、内部電源線V
R(VRR)が不要となる利点もある。
【0121】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本
発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であ
る。例えば、図1に示す半導体装置10では、出力信号
線X1はその両側に他の出力信号線X0及びX2が隣接
しているが、たとえ出力信号線X1に隣接する他の出力
信号線Xがなくても、何らかの原因により出力信号線X
1の電位が浮き上がってしまうことは十分考えられるの
であるから、本発明の適用範囲を互いに隣接した出力信
号線Xを有する低振幅ドライバ回路に限定して解釈すべ
きでない。
【0122】また、例えば、低振幅ドライバ回路12−
1を構成するNチャンネルMOSトランジスタ16のゲ
ート電極には、入力信号IN1が2つのインバータ22
及び24を介して印加されているが、本発明はこれに限
定されるものではなく、例えば入力信号IN1を直接N
チャンネルMOSトランジスタ16のゲート電極に印加
する構成であってもよい。
【0123】さらに、各実施の形態では、トランジスタ
は全てMOSトランジスタを用いたが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えばこれらトランジスタの
一部若しくは全部をバイポーラトランジスタとしてもよ
い。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
出力信号線の電位の浮き上がりを抑制する手段を設けた
ので、特にカップリング容量Ccに起因する出力信号線
の浮き上がりを防止することによって高速動作・低消費
電力が担保された低振幅ドライバ回路及びこれを含む半
導体装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態による半導体装置
10を示す回路図である。
【図2】 図1に示す半導体装置10による出力信号線
の浮き上がり防止効果を説明するためのグラフである。
【図3】 補償回路30の回路図である。
【図4】 補償回路50の回路図である。
【図5】 補償回路70の回路図である。
【図6】 補償回路90の回路図である。
【図7】 本発明の第2の実施の形態による低振幅ドラ
イバ回路110を示す回路図である。
【図8】 本発明の第3の実施の形態による低振幅ドラ
イバ回路130を示す回路図である。
【図9】 本発明の第4の実施の形態による低振幅ドラ
イバ回路150を示す回路図である。
【図10】 本発明の第5の実施の形態による半導体メ
モリ170を示す概略図である。
【図11】 本発明の第6の実施の形態による低振幅ド
ライバ回路200を示す回路図である。
【図12】 本発明の第7の実施の形態による低振幅ド
ライバ回路230を示す回路図である。
【図13】 本発明の第8の実施の形態による半導体装
置250を示す回路図である。
【図14】 本発明の第9の実施の形態による半導体装
置280を示す回路図である。
【図15】 従来の低振幅ドライバ回路400を示す回
路図である。
【図16】 従来の低振幅ドライバ回路400において
生じる出力信号線Xの浮き上がり現象を説明するための
グラフである。
【符号の説明】
10,250,280 半導体装置 12,110,1
30,150,200,230,276,278,28
2,284 低振幅ドライバ回路 14 デコーダ回路
16,18,34,40,54,74,96,98,
112,114,120,132,134,142,1
56,208,210,218,220,234,23
6,252,254,256,258,286,28
8,290,292 NチャンネルMOSトランジスタ
20,122,136,152,154,268,2
70,272,274,298,300,302,30
4PチャンネルMOSトランジスタ 22,24,60,80,104,116,118,1
38,140,158,160,212,214,23
8,240,260,262,264,266,29
4,296 インバータ 27,36,38,56,76,100,173,17
4,176,178容量 30,50,70,90 補償回路 32 オペアンプ 42 抵抗 44 節点 52,92 アンドゲート 58,78,102 遅延回路 72,94 ノアゲート 170 半導体メモリ 172 メモリセルアレイ 180 Xデコーダ(XDEC) 182 Yデコーダ(YDEC) 184 I/O回路 186 Xアドレス端子 188 Yアドレス端子 190 入出力端子 192 ワード線 194 カラム選択線 196 バス 202,204,206 ダイオード 216 ワンショットパルス発生回路 232 ダイオード直列体 X,Y,W 出力信号線 IN 入力信号 VR,VRR 内部電源線 Cc カップリング容量 CLK クロック信号 CS チップセレクト信号

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1及び第2の電源に接続され、入力信号
    に応じて出力信号線を駆動する低振幅ドライバ回路であ
    って、前記第1の電源に接続され前記入力信号が第1の
    論理レベルである場合には前記出力信号線を前記第1の
    電源の電位と前記第2の電源の電位の間の所定電位に駆
    動する第1の手段と、前記第2の電源に接続され前記入
    力信号が第2の論理レベルである場合には前記出力信号
    線を前記第2の電源の電位に駆動する第2の手段と、
    記入力信号の前記第1の論理レベルに応答して前記出力
    信号線の電位が前記所定電位からみて前記第1の電源の
    電位側に変動することを妨げる第3の手段とを備える低
    振幅ドライバ回路。
  2. 【請求項2】前記第1の手段は前記第1の電源と前記出
    力信号線との間に接続された一導電型のトランジスタで
    あり、前記第2の手段は前記第2の電源と前記出力信号
    線との間に接続された前記一導電型のトランジスタであ
    ることを特徴とする請求項1記載の低振幅ドライバ回
    路。
  3. 【請求項3】実質的に前記所定電位に保持された内部電
    源線をさらに備え、前記第3の手段は前記出力信号線と
    前記内部電源線との間に接続された逆導電型のトランジ
    スタを含むことを特徴とする請求項2記載の低振幅ドラ
    イバ回路。
  4. 【請求項4】前記内部電源線の電位が前記所定電位から
    みて前記第1の電源の電位側に変動することを妨げる補
    償回路をさらに備えることを特徴とする請求項3記載の
    低振幅ドライバ回路。
  5. 【請求項5】前記補償回路は、前記内部電源線の電位が
    前記所定電位からみて前記第1の電源の電位側に変動し
    たことを検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果
    に応答して前記内部電源線を前記第2の電源に接続する
    手段とを含むことを特徴とする請求項記載の低振幅ド
    ライバ回路。
  6. 【請求項6】前記補償回路は、クロック信号に応答して
    前記内部電源線を前記第2の電源に接続する手段を含む
    ことを特徴とする請求項記載の低振幅ドライバ回路。
  7. 【請求項7】入力信号に応じて出力信号線を駆動する低
    振幅ドライバ回路であって、前記入力信号が第1の論理
    レベルであり且つ前記出力信号線が所定電位に達してい
    ない場合にはオンし前記出力信号線を前記所定電位に駆
    動する一方、前記入力信号が前記第1の論理レベルであ
    るが前記出力信号線が前記所定電位以上である場合及び
    前記入力信号が第2の論理レベルである場合にはオフし
    前記出力信号線への駆動を停止する第1のトランジスタ
    と、前記入力信号が前記第2の論理レベルである場合に
    はオンし前記出力信号線を電源電位に駆動する一方、前
    記入力信号が前記第1の論理レベルである場合にはオフ
    し前記出力信号線への駆動を停止する第2のトランジス
    タと、前記入力信号を受け前記入力信号が前記第1の論
    理レベルであり且つ少なくとも前記出力信号線が前記所
    定電位以上であればオンし前記出力信号線を前記所定電
    位に駆動する変動防止手段とを備える低振幅ドライバ回
    路。
  8. 【請求項8】実質的に前記所定電位に保持された内部電
    源線をさらに備え、前記変動防止手段は前記出力信号線
    と前記内部電源線との間に接続された、前記第1のトラ
    ンジスタとは逆導電型の第3のトランジスタを含むこと
    を特徴とする請求項記載の低振幅ドライバ回路。
  9. 【請求項9】前記変動防止手段は前記出力信号線と前記
    内部電源線との間に接続された、前記第1のトランジス
    タと同一導電型の第4のトランジスタをさらに含み、前
    記第1のトランジスタの制御電極と前記第4のトランジ
    スタの制御電極とは共通接続されていることを特徴とす
    る請求項記載の低振幅ドライバ回路。
  10. 【請求項10】前記内部電源線には容量が接続されてい
    ることを特徴とする請求項又は記載の低振幅ドライ
    バ回路。
  11. 【請求項11】前記内部電源線の電位が前記所定電位以
    上となることを妨げる補償回路をさらに備えることを特
    徴とする請求項又は記載の低振幅ドライバ回路。
  12. 【請求項12】入力信号に応じて出力信号線を駆動する
    低振幅ドライバ回路であって、第1の電源と前記出力信
    号線との間に接続された一導電型の第1のトランジスタ
    と、前記第1の電源とは異なる第2の電源と前記出力信
    号線との間に接続された前記一導電型の第2のトランジ
    スタと、前記第1及び第2の電源とは異なる電位を有す
    る内部電源線と前記出力信号線との間に接続された逆導
    電型の第3のトランジスタと、前記第1のトランジスタ
    の制御電極に前記入力信号を供給する手段と、前記第2
    及び第3のトランジスタの制御電極に前記入力信号の反
    転信号を共通に供給する手段とを備える低振幅ドライバ
    回路。
  13. 【請求項13】前記内部電源線と前記出力信号線との間
    に接続された前記一導電型の第4のトランジスタをさら
    に備え、前記第4のトランジスタの制御電極には前記入
    力信号が供給されることを特徴とする請求項回路12
    載の低振幅ドライバ回路。
  14. 【請求項14】入力信号に応じて出力信号線を駆動する
    低振幅ドライバ回路であって、実質的に所定電位に維持
    された内部電源線と、前記内部電源線と前記出力信号線
    との間に並列に接続されそれぞれ一導電型及び逆導電型
    の第1及び第2のトランジスタと、電源電位と前記出力
    信号線との間に接続された前記一導電型の第3のトラン
    ジスタと、前記第1のトランジスタの制御電極に前記入
    力信号を供給する手段と、前記第2及び第3のトランジ
    スタの制御電極に前記入力信号の反転信号を共通に供給
    する手段とを備える低振幅ドライバ回路。
  15. 【請求項15】互いに隣接して敷設された第1及び第2
    の出力信号線と、前記第1の出力信号線を駆動する第1
    の低振幅ドライバ回路と、前記第2の出力信号線を駆動
    する第2の低振幅ドライバ回路とを有する半導体装置で
    あって、前記第1及び第2の低振幅ドライバ回路はいず
    れも、対応する入力信号が第1の論理レベルであり且つ
    対応する前記出力信号線が所定電位に達していない場 合にはオンし対応する前記出力信号線を前記所定電位に
    駆動する一方、対応する前記入力信号が前記第1の論理
    レベルであるが対応する前記出力信号線が前記所定電位
    以上である場合及び対応する前記入力信号が第2の論理
    レベルである場合にはオフし対応する前記出力信号線へ
    の駆動を停止する第1のトランジスタと、対応する前記
    入力信号が前記第2の論理レベルである場合にはオンし
    対応する前記出力信号線を電源電位に駆動する一方、対
    応する前記入力信号が前記第1の論理レベルである場合
    にはオフし対応する前記出力信号線への駆動を停止する
    第2のトランジスタと、前記入力信号を受け対応する前
    記入力信号が前記第1の論理レベルであり且つ少なくと
    も対応する前記出力信号線が前記所定電位以上であれば
    オンし対応する前記出力信号線を前記所定電位に駆動す
    る変動防止手段とを備えていることを特徴とする半導体
    装置。
  16. 【請求項16】互いに隣接して敷設された第1及び第2
    の出力信号線と、前記第1の出力信号線を駆動する第1
    の低振幅ドライバ回路と、前記第2の出力信号線を駆動
    する第2の低振幅ドライバ回路とを有し、前記第1及び
    第2の低振幅ドライバ回路は、対応する入力信号が一方
    の論理レベルである場合にはそれぞれ前記第1及び第2
    の出力信号線を一方の電源電位に駆動し、対応する入力
    信号が他方の論理レベルである場合にはそれぞれ前記第
    1及び第2の出力信号線を前記一方の電源電位と他方の
    電源電位との間の電位に駆動するものであり、前記入力
    信号を受け前記第1及び第2の低振幅ドライバ回路への
    前記入力信号がいずれも前記他方の論理レベルであるこ
    とに応答して前記第1及び第2の出力信号線を接続状態
    とする接続手段をえることを特徴とする半導体装置。
  17. 【請求項17】前記第1の低振幅ドライバ回路は、前記
    一方の電源電位と前記第1の出力信号線との間に接続さ
    れた一導電型の第1のトランジスタと、前記他方の電源
    電位と前記第1の出力信号線との間に接続された前記一
    導電型の第2のトランジスタと、前記第1のトランジス
    タの制御電極に対応する前記入力信号の反転信号を供給
    する手段と、前記第2のトランジスタの制御電極に対応
    する前記入力信号を供給する手段とを含み、前記第2の
    低振幅ドライバ回路は、前記一方の電源電位と前記第2
    の出力信号線との間に接続された前記一導電型の第3の
    トランジスタと、前記他方の電源電位と前記第2の出力
    信号線との間に接続された前記一導電型の第4のトラン
    ジスタと、前記第3のトランジスタの制御電極に対応す
    る前記入力信号の反転信号を供給する手段と、前記第4
    のトランジスタの制御電極に対応する前記入力信号を供
    給する手段とを含み、前記接続手段は、前記第1及び第
    2の出力信号線との間に直列接続された逆導電型の第5
    及び第6のトランジスタを含み、前記第5のトランジス
    タの制御電極と前記第1のトランジスタの前記制御電極
    とは共通接続されており、前記第6のトランジスタの制
    御電極と前記第2のトランジスタの前記制御電極とは共
    通接続されていることを特徴とする請求項16記載の半
    導体装置。
  18. 【請求項18】第1の入力信号に基づき相互に反転した
    レベルとなる第1及び第2の出力信号線を駆動する第1
    の低振幅ドライバ回路と、第2の入力信号に基づき相互
    に反転したレベルとなる第3及び第4の出力信号線を駆
    動する第2の低振幅ドライバ回路とを有し、前記第2の
    出力信号線と前記第3の出力信号線とは隣接して敷設さ
    れており、前記第1の低振幅ドライバ回路は、前記第1
    の入力信号が一方の論理レベルである場合には前記第1
    の出力信号線を一方の電源電位に駆動するとともに前記
    第2の出力信号線を前記一方の電源電位と他方の電源電
    位との間の所定電位に駆動する一方、前記第1の入力信
    号が他方の論理レベルである場合には前記第2の出力信
    号線を前記一方の電源電位に駆動するとともに前記第1
    の出力信号線を前記一方の電源電位と前記他方の電源電
    位との間の前記所定電位に駆動するものであり、前記第
    2の低振幅ドライバ回路は、前記第2の入力信号が前記
    一方の論理レベルである場合には前記第3の出力信号線
    を前記一方の電源電位に駆動するとともに前記第4の出
    力信号線を前記一方の電源電位と前記他方の電源電位と
    の間の前記所定電位に駆動する一方、前記第2の入力信
    号が前記他方の論理レベルである場合には前記第4の出
    力信号線を前記一方の電源電位に駆動するとともに前記
    第3の出力信号線を前記一方の電源電位と前記他方の電
    源電位との間の前記所定電位に駆動するものであり、
    記第1及び第2の入力信号を受け前記第2及び第3の出
    力信号線のレベルがいずれも前記所定電位となっている
    ことに応答してこれらを前記第1及び第2の入力信号に
    基いて接続状態とする接続手段を備えることを特徴とす
    る半導体装置。
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