JP3474952B2 - フットレストを備えた乗物用座席 - Google Patents

フットレストを備えた乗物用座席

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JP3474952B2
JP3474952B2 JP31546394A JP31546394A JP3474952B2 JP 3474952 B2 JP3474952 B2 JP 3474952B2 JP 31546394 A JP31546394 A JP 31546394A JP 31546394 A JP31546394 A JP 31546394A JP 3474952 B2 JP3474952 B2 JP 3474952B2
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敬史 沼口
秀樹 岩田
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天龍工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バスや列車等の乗物内
に多数配置される座席に関し、特にリクライニング可能
なシートバックと、その下方に配置されて後方座席の使
用者が利用するフットレストとを備えた乗物用座席に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】バスや列車等の乗物においては、多数の
乗客を効率良く乗せるために、同一形式の座席を前後左
右に多数配置して、乗物内の区間を最大限利用するよう
にしている。また、この乗物用座席においては、乗客の
使用時における姿勢の安楽化を図るために、そのシート
バックをリクライニング可能なものとしている。このた
め、座席と座席との間の空間は非常に限られたものとな
ってきており、乗客の種々な要望に応えられるような構
造や機構を備えることは非常に困難なものとなっている
のである。
【0003】乗客の要望の中で、近年富みに高まってき
ているのが、足を楽にするためにはき物をぬいで素足と
なったり、あるいは下履を上履にかえることである。こ
のような要望が高まってきたのは、都市間交通が必要と
なって、乗物が夜間走行をしたり長距離走行をするよう
になってきたからである。
【0004】この種の乗物用座席の従来のものにおいて
は、例えば実開平1−58947号公報あるいは実開平
3−67228号公報の第1図にて示されているよう
に、足載台をシートクッションの前方に展開可能に設け
て、この足載台に乗客が脚部等を載せるようにしてい
る。しかしながら、この足載台は、足(脚部)を載せる
だけの機能しか有していないため、足を十分に伸ばして
安楽姿勢を採ることができないだけでなく、乗客が履い
てきた下履等を単に床面上に置くだけしかできないもの
であり、例えば座席から離れる場合にその下覆が邪魔に
なるものである。
【0005】一方、乗物が夜間走行したり長距離走行し
たりすると、乗客は身体をできるだけ大きく伸ばして休
眠したい場合があるが、そのようなときに、各座席間の
間隔が狭いと身体を大きく伸ばすことができない。前の
座席の下方には多少の空間があることが一般的ではある
ものの、この空間はぬいだはき物で埋まっている場合も
あって、足を十分伸ばせないからである。
【0006】さらに、この様な乗物の運行者側にしてみ
れば、不特定多数の人を常に快適な状態で運ぶため、乗
物内は清潔にしなければならないものであり、そのため
に清掃作業が多数の乗物用座席があっても簡単に行える
ようなものであると非常に都合のよいものである。
【0007】そこで、本発明者は、限られた乗物内の空
間を十分活用して十分な安楽姿勢を採ることができ、し
かもはき物の片付きが良い乗物用座席とするにはどうし
たらよいかについて種々検討を重ねてきた結果、本発明
を完成したのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の実状
に鑑みてなされたもので、その解決しようとするところ
は、この種の乗物用座席において、より安楽な姿勢を採
ることができて、しかもぬいだはき物の片付を良くする
ことである。
【0009】そして、まず請求項1に係る発明の目的と
するところは、座席の不要空間を利用して足を十分に伸
ばして十分な安楽姿勢を採ることができて、足載せ場所
も確保することのできる乗物用座席を簡単な構成によっ
て提供することにある。
【0010】また、請求項2に係る発明の目的とすると
ころは、請求項1に係る発明と同様な目的を達成するこ
とができて、足載せ場所を確保してシートバックのシー
トフレームに対する支持を強固な状態で行なうことので
きる乗物用座席を提供することにある。
【0011】さらに、請求項3に係る発明の目的とする
ところは、上記請求項1または2の発明と同様な目的を
達成することができることは勿論、足載せ場所にゴミが
たまらないようにすることができて、乗物内の清掃を簡
単に行うことのできる乗物用座席を提供することにあ
る。
【0012】またさらに、請求項4に係る発明の目的と
するところは、上記請求項1〜3のいずれかに記載の
明と同様な目的が達成できるとともに、はき物の片付き
を良好にすることのできる乗物用座席を簡単な構造によ
って提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1に係る発明の採った手段は、実施例にお
いて使用する符号を付して説明すると、「シートクッシ
ョン20と、これに対して下端の回動軸32回りについ
てリクライニング可能に支持したシートバック30と、
このシートバック30の下方に回動自在に配置したフッ
トレスト40とを、シートフレーム10に支持した乗物
用座席100であって、シートクッション20の後部
に、当該乗物用座席100の後方に配置される別の乗物
用座席の使用者の足が挿入できる足用空間21を形成
し、この足用空間21の両側に位置するシートフレーム
10側にフットレスト40のための連結部16を設け、
フットレスト40を、クッション材によって表装した基
枠41と、この基枠41に対して直交した状態で立設し
た連結アーム42と、この連結アーム42をシートフレ
ーム10側の連結部16の回動軸32より下方となる部
分に対して回動可能に連結する連結ピン43と、この連
結ピン43により前方側になる連結アーム42に固定し
た係合ピン44に 一端が係止され、他端が連結部16
側の係合ピン16aに係止されたアクションスプリング
45とにより構成したことを特徴とするフットレスト4
0を備えた乗物用座席100」である。
【0014】すなわち、この請求項1に係る乗物用座席
100は、シートクッション20の後部に足用空間21
を形成して、この足用空間21の両側に位置する連結部
16に、基枠41に直交した各連結アーム42を連結ピ
ン43を介して回動自在し、かつアクションスプリング
45の両端を連結部16側の連結部側係合ピン16aと
連結アーム42の基枠側係合ピン44との間に係止させ
たものであり、これにより、フットレスト40を開放し
たとき、当該乗物用座席100の後部にその後方にいる
使用者の足が挿入し得る足用空間21を開放して足載せ
場所を確保できるようにしたものである。そして、この
乗物用座席100においては、フットレスト40につい
てアクションスプリング45を採用することにより、こ
のフットレスト40による足用空間21の後方開口の閉
止または開放状態を、アクションスプリング45の引張
力によって維持するようにしたものである。
【0015】また、請求項2に係る発明の採った手段
は、同様に、「シートクッション20と、これに対し
下端の回動軸32回りについてリクライニング可能に支
持したシートバック30と、このシートバック30の下
方に回動自在に配置したフットレスト40とを、シート
フレーム10に支持した乗物用座席100であって、シ
ートフレーム10を、乗物内に設置される脚部11と、
この脚部11の後部上端に略水平状態で連結した後部支
持杆12と、この後部支持杆12の端部に支持固定され
てシートクッション20の側部を覆う左右一対の側板1
3と、これら両側板13の内側に形成されてシートバッ
ク30のシートバックフレーム31の下部を傾動可能に
支持するシートバック枢着部15とを備えたものとして
構成するとともに、このシートフレーム10の各側板1
3の内側に位置する後部支持杆12に固定されて側板1
3と略平行となる左右一対の連結部16と、これら の
連結部16上を覆ってシートクッション20の後端面を
形成する区画板17とにより、当該乗物用座席100の
後方に配置される別の乗物用座席100の使用者の足が
挿入できる足用空間21を形成して、フットレスト40
の基枠41に対して直交した状態で立設した連結アーム
42を、シートフレーム10側の連結部16の回動軸3
2より下方となる部分に回動可能に連結したことを特徴
とする乗物用座席100」である。
【0016】すなわち、この請求項2に係る乗物用座席
100においては、特にそのシートフレーム10を、乗
物内に設置される脚部11と、この脚部11の後部上端
に略水平状態で連結した後部支持杆12と、この後部支
持杆12の端部に支持固定されてシートクッション20
の側部を覆う左右一対の側板13と、これら両側板13
の内側に形成されてシートバック30のシートバックフ
レーム31の下部を傾動可能に支持するシートバック枢
着部15とを備えたものとして構成し、かつシートフレ
ーム10の各側板13の内側に位置する後部支持杆12
固定されて側板13と略平行となる左右一対の連結部
16と、これらの連結部16上を覆ってシートクッショ
ン20の後端面を形成する区画板17とにより、当該乗
物用座席100の後方に配置される別の乗物用座席10
0の使用者の足が挿入できる足用空間21を形成したこ
とによって、足載せ場所の確保をフットレスト40によ
って行い、足を大きく伸ばすための足用空間21の確
を行うようにしたものである。そして、この乗物用座席
100においては、足用空間21やフットレスト40の
ための取付場所等を確保しながら、リクライニングされ
るシートバック30のシートフレーム10に対する取付
けを、所定の剛性を確保しながら十分確実に行えるよう
にしているものである。
【0017】さらに、請求項3に係る発明の採った手段
は、上記請求項1または2の乗物用座席100につい
て、その足用空間21の下方を積極的に開放させたこと
である。すなわち、この乗物用座席100によれば、フ
ットレスト40を使用状態にして足用空間21の後方を
開放すれば、足の挿入とフットレスト40による支持を
確実に行えることは当然として、フットレスト40を立
てて足用空間21の後方を覆った場合には、この足用空
間21の下方は床上に向けて開放されたものとなるので
あり、これにより、足用空間21内に入ったゴミ80は
床上に落下してその清掃をし易くしているものなのであ
る。また、このことによって、足の発汗による悪臭の発
生や、湿気の籠りによる害虫の発生を防止しているもの
である。
【0018】そして、請求項4に係る発明の採った手段
は、請求項1〜3のいずれかに係る乗物用座席100の
フットレスト40について、さらにフットレスト40
を、これを起立させたときに現れる面に形成したはき物
取付部46と、このはき物取付部46上に配置されて当
該はき物取付部46の左右両側に各端部を取付けた支持
バンド47とを備えたものとして構成したものである。
すなわち、この乗物用座席100は、そのフットレスト
40の使用状態時における下面に、はき物70のための
収納・固定場所を確保したものである。
【0019】
【発明の作用】次に、各請求項に係る発明の作用につい
て説明するが、後述する実施例に係る乗物用座席100
は、各請求項に係る発明の全てを実質的に含むものであ
るから、この実施例に係る乗物用座席100の作用を説
明することによって、各発明の作用を同時並行的に説明
する。
【0020】まず、この乗物用座席100においては、
シートバック30が図1の実線にて示した位置から二点
鎖線に示した位置にまでリクライニング可能になってお
り、このシートバック30の下方には、当該乗物用座席
100の後方に配置される図示しない別の乗物用座席1
00の使用者が利用するフットレスト40が設けてある
ものである。なお、この乗物用座席100においては、
レグレスト60を引き出して、図1の二点鎖線に示した
ように、シートクッション20の前方にて展開させて使
用されるものでもある。
【0021】この乗物用座席100においては、そのシ
ートフレーム10を前述したように構成してあるから、
特に図9に示すように、脚部11の上部にシートクッシ
ョン20を収納して支持するための空間が確保されてい
る。このため、このシートフレーム10の上面側にシー
トクッション20を載置するのみで、乗物用座席100
として必要な着座部が形成されるのであり、またシート
クッション20はシートフレーム10上から簡単に外せ
るので、シートクッション20及びその周囲の清掃が簡
単に行えるものとなっているのである。特に、実施例に
て示す乗物用座席100においては、そのシートクッシ
ョン20の後部下端が、図1に示したように、後述する
足用空間21の上端より寸法Lだけ上方に位置している
ものである。
【0022】また、このシートフレーム10において
は、図9に示すように、シートバック30を構成してい
るシートバックフレーム31の取付部としてのシートバ
ック枢着部15が、後述する足用空間21とは連結部1
6によって完全に区画された部分に形成してあるため、
足用空間21内に足や物があるか否かとは全く関係な
く、シートバック30のリクライニング操作がなされる
ものとなっている。換言すれば、当該乗物用座席100
のシートバック30の使用者と、当該乗物用座席100
の足用空間21及びフットレスト40の使用者とは全く
別の人なのであるが、シートバック30はフットレスト
40とは全く無関係に使用し得るのである。
【0023】また、各シートバックフレーム31のため
のシートバック枢着部15は、脚部11上に固定される
側板13にそれぞれ一体的に形成してあるとともに、前
述したように連結部16によって足用空間21とは完全
に区画した空間内にあるから、シートフレーム10に対
するシートバック30のシートバックフレーム31によ
る連結が強固な状態でなされているとともに、シートバ
ック30のリクライニング時におけるシートバックフレ
ーム31の揺動が足用空間21を代表とする他の部分に
何等の影響を与えることなくなされるのである。勿論、
このシートバック枢着部15が配置されている空間は、
図9にも示したように、シートクッション20の側方下
部に位置することになる空間に連通するものであるか
ら、図1に示したようなレグレスト60のための支持杆
61や、シートバック30のリクライニング操作を補助
するための駆動装置のための収納空間が、足用空間21
とは無関係に構成されているものである。
【0024】以上のことを別の観点からみてみると、シ
ートバック30を構成しているシートバックフレーム3
1のシートフレーム10側に対する連結を、シートバッ
クフレーム31の回動軸32を各連結部16側に支持す
ることにより行うことも考えられるが、この連結部16
は、単に足用空間21を区画するものであるから、もし
この連結部16にシートバックフレーム31の回動軸3
2を支持しようとすると、当該連結部16のシートフレ
ーム10に対する支持固定は勿論、その構成それ自体を
非常に強固なものとしなければならなくなる。ところ
が、本発明の乗物用座席100においては、そのシート
フレーム10を構成してシートクッション20の保護板
でもある側板13に、回動軸32のためのシートバック
枢着部15を一体的に形成してあるから、各連結部1
構成それ自体は単に足用空間21を区画する程度の簡
単なものでよく、またこれら各連結部16のシートフレ
ーム10側に対する固定もそれ程強固にする必要はない
のである。
【0025】また、各連結部16の上部には、図4及び
図8に示すように、区画板17が一体化されているので
あり、これにより、シートクッション20と足用空間2
1とは明確に区画され、またシートクッション20に加
わる力はこの区画板17によって支持されるのであるか
ら、シートクッション20のクッション性が損なわれる
ことがなく、しかもシートクッション20上に深く身体
を沈めた場合の安楽性も十分確保されることになるので
ある。なお、この区画板17上には、図13中の斜線を
付した部分のように、シートクッション20を仮止めす
るための面ファスナー22が取付けられるものであり、
これにより、シートクッション20の取付けや交換を自
由に行えるようにしてある。
【0026】さて、フットレスト40であるが、これを
使用する場合には、当該の乗物用座席100の後方にい
る使用者が、フットレスト40にアクションスプリング
45の作用に抗した力を加えて、図1の二点鎖線に示し
た状態から同図の実線にて示した位置にフットレスト4
0を展開するのである。フットレスト40が展開される
と、図2及び図4に示すように、シートクッション20
の後方下部に形成してある足用空間21が後方に向けて
開放されることになるから、使用者はこの足用空間21
内に足先を入れることができて、足を十分に伸ばして安
楽姿勢がとれるのである。勿論、開放されたシートクッ
ション20の後方(図4で言えば図示右方)には、フッ
トレスト40が展開された状態にあるのであるから、使
用者はこのフットレスト40上に足を載せられることは
当然である。
【0027】このフットレスト40の展開時において、
フットレスト40を構成している連結アーム42の連結
ピン43より前方側部分には、この連結アーム42に設
けてある基枠側係合ピン44に係合したアクションスプ
リング45によって引張力が加えられているから、展開
時のフットレスト40に対しては図4の図示時計方向へ
回動させるような付勢力が常に加えられている。そし
て、このフットレスト40の前端側は、シートフレーム
10またはこれに取付けた覆板18に当接しているか
ら、展開時のフットレスト40は、その状態がアクショ
ンスプリング45によって確実に維持されるのである。
【0028】ところで、この実施例に係る乗物用座席1
00では、図4及び図8に示すように、足用空間21の
下方を積極的に開放したものとしてある。従って、フッ
トレスト40を図8に示すような起立状態にしたときに
は、当該足用空間21の下方は床上に向けて開口したも
のとなり、もし図4に示した使用状態にあるフットレス
ト40上あるいは足用空間21内にゴミ80が入れられ
たとしても、このゴミ80は、フットレスト40を起立
させたときには、図8に示したように床上に落下するの
である。このため、この床上に落下したゴミ80の清掃
は苦なく行えることになるのである。
【0029】これを別の観点から考察してみると、足用
空間21の下方を積極的に開放しないで、例えば足用空
間21を足が挿入される側、つまり後方のみが開放した
ものとすべくボックスで囲って形成したとすると、この
ボックス内に入れられたゴミ80は、後方の開口から作
業者が取り出さない限り残ったままとなることになる。
それだけでなく、後方側のみ開口したボックスで足用空
間21を形成した場合には、このボックス内への足の挿
入に伴ってゴミ80がボックス内に入り易く、あるいは
足上をゴミ80が転動してボックス内に入り易くなるの
であり、結果としてこのボックスを採用した場合には、
このボックスがゴミ80は勿論、こぼれたビールやジュ
ース等の液体を受け止める器となってしまって、その清
掃は全く不可能となってしまうことになる。
【0030】また、上述したように、足用空間21を、
足が挿入される側、つまり後方のみが開放したボックス
で囲って形成したとすると、このボックス内は、足の挿
入によって略密閉された空間となり、足からの発汗によ
って不衛生となるだけでなく、悪臭や害虫の発生源とな
ってしまうのであるが、本発明における足用空間21は
その下方を積極的に開放したものとしているから、その
ような問題は全く発生しないのである。
【0031】なお、以下に示す実施例においては、シー
トクッション20の後部下方に位置するシートフレーム
10側に、図4に示したように覆板18を設けるように
しているので、フットレスト40の展開時においては、
このフットレスト40及び覆板18によって足用空間2
1は完全に囲まれた状態になって、図2に示したように
みばえのよい足用空間21となるだけでなく、使用者が
足元に落した物が使用者の前方に位置する乗物用座席1
00の下方奥深くまで転動していくことはない。
【0032】このフットレスト40を使用しない場合に
は、使用者がフットレスト40の先端をアクションスプ
リング45の付勢力に抗して持ち上げれば、フットレス
ト40はアクションスプリング45の付勢力によって、
図1及び図4の二点鎖線にて示した状態になるのであ
る。これにより、図3に示すように、それまで開口して
いた足用空間21は、当該フットレスト40によって覆
われるのである。
【0033】この足用空間21を覆ったフットレスト4
0においては、図8に示すように、アクションスプリン
グ45の付勢力によって、これを図示反時計方向に回動
すべき力が加えられている。従って、図8のように納め
られたフットレスト40には、シートバック30の背面
に一定の付勢力でもって当接しているものであり、シー
トバック30が図8の二点鎖線に示すようにリクライニ
ングされても、フットレスト40はシートバック30に
当接した状態のままシートバック30とともに後傾する
ことになるのである。
【0034】換言すれば、フットレスト40を納めてし
まえば、このフットレスト40は、今度はシートバック
30の背面に常に当接した状態にあって、シートバック
30がどのような状態にあっても、このフットレスト4
0の言わば片付けが確実になされ、後方の乗物用座席1
00を離れる使用者の動きの邪魔にこのフットレスト4
0は全くならないのである。
【0035】そして、このシートバック30側に納めた
フットレスト40には、図3に示したように、はき物7
0の為のはき物取付部46が形成してあり、このはき物
取付部46上にははき物70が落下しないように保持す
る支持バンド47が設けてあるから、このはき物取付部
46内にはき物70を納めればよいものである。勿論、
はき物70として、予じめ用意された、または使用者が
持参した上履を入れておき、この上履と使用者が履いて
きた下履とを交換して収納するようにしてもよい。
【0036】また、このはき物取付部46上には支持バ
ンド47が渡してあるから、この支持バンド47によっ
てはき物70が保持されることになることは当然とし
て、この支持バンド47ははき物取付部46(実施例で
は凹部となっている)より細いものであるから、はき物
取付部46内へのはき物70の挿入は勿論、取り出しが
容易に行えるのである。しかも、はき物70として上履
(スリッパ)が予じめ用意しておいた場合には、当該乗
物用座席100の後方に着座しようとする使用者に、こ
のはき物70が図3に示したようによく見えることにな
るから、説明をわざわざしなくてもはき物70の存在が
使用者に理解できるものとなっているものである。勿
論、はき物70は、図3に示した状態になるから、当該
乗物を降りようとする使用者にこれがよく見え、もしこ
のはき物70が持参したものであった場合に、これを忘
れることにはならないのである。
【0037】
【実施例】次に、各請求項に係る発明を、図面に示した
実施例に基づいて説明するが、この実施例に係る乗物用
座席100は、各請求項に係る発明の全てを実質的に含
むものであるため、以下ではこの実施例に係る乗物用座
席100を中心にして行う。
【0038】図1には、本発明を実施した乗物用座席1
00の側面図が示してあり、この乗物用座席100はシ
ートフレーム10上に組み付けるとともに、このシート
フレーム10に対してリクライニングするシートバック
30をシートフレーム10側に、傾動自在に支持したも
のである。なお、本実施例の乗物用座席100において
は、シートクッション20の両側を肘掛板50によって
囲むと共に、シートクッション20の前方下部にレグレ
スト60を配置して、これを図1中の二点鎖線にて示す
ように引き出して使用できるようにしている。特に、こ
の乗物用座席100においては、そのシートクッション
20の後部下端が、図1に示したように、後述する足用
空間21の上端より寸法Lだけ上方に位置しているもの
である。
【0039】この乗物用座席100におけるシートフレ
ーム10は、主として、図4、図8及び図9に示したよ
うに、乗物内に設置される脚部11と、この脚部11の
後部上端に略水平状態で連結した後部支持杆12と、こ
の後部支持杆12の端部に支持固定されてシートクッシ
ョン20の側部を覆う左右一対の側板13と、これら両
側板13の内側に形成されてシートバック30のシート
バックフレーム31の下部を傾動可能に支持するシート
バック枢着部15とを備えたものとして構成するととも
に、このシートフレーム10の各側板13の内側に位置
する後部支持杆12及び取付杆14に固定されて側板1
3と略平行となる左右一対の連結部16と、これらの連
結部16上を覆ってシートクッション20の後端面を形
成する区画板17とにより、当該乗物用座席100の後
方に配置される別の乗物用座席100の使用者の足が挿
入できる足用空間21を形成したものである。
【0040】脚部11としては、当該乗物用座席100
全体を乗物の床上に支持できるものであれば何でもよい
が、本実施例では、乗物用座席100全体の重量軽減を
図ってその下側の清掃をも行い易くするために、主とし
て複数の角パイプを組立てることにより構成してある。
この脚部11の後部上端には、図1、図4、図9あるい
は図10等において示すように、後部支持杆12が略水
平状態となるように固着してある。
【0041】後部支持杆12は、特に図9に示したよう
に、シートクッション20を包み込んで肘掛板50の中
心部材となるべき左右一対(図9では図示上下になって
いる)の側板13を支持固定するものであり、その略中
央には、図示しないスプリングを係止するためのアング
ル12aが一体化してある。このアングル12aの図示
上下となる当該後部支持杆12上には、足用空間21を
区画するための左右一対の連結部16の前端下面が、図
10中の点線及び図12中の実線にて示したように固着
(溶接)してある。
【0042】両後部支持杆12の両側に一体化される各
側板13は、例えば図10に示すような形状のものであ
り、その前端側にはシートクッション20の前部下面を
支持するための支持杆13bが一体化してあり、その各
後端側には取付杆14が一体化してある。従って、当該
乗物用座席100のシートフレーム10を簡単に表現し
てみると、脚部11の上部に、乗物用座席100の前後
方向に位置する左右一対の側板13と、互いに平行で乗
物用座席100の左右方向に位置する後部支持杆12、
支持杆13b及び取付杆14とによって形成された枠体
を一体的に組付けた状態のものとしてあるのである。な
お、図9中に示した符号13aは、シートベルトの巻取
りケースを取付けるための取付ピンを示しており、この
取付ピン13aは、従来は側板13の内側に突出させて
あったのであるが、本実施例では、側板13の外方に突
出させたものである。
【0043】各側板13の後端に横方向に配置固定した
取付杆14は、後述するものを支持するものであり、図
10〜図15に示したような位置に配置したものであ
る。すなわち、この取付杆14は、各側板13間の連結
構造を積極的に強化するものではないが、特に図13及
び図15の(イ)に示すように、区画板17に取付けた
係止金具17aを係止するためのものである。この取付
杆14によって後述の区画板17を係止することによ
り、この区画板17が使用者の足によって前方に押され
たとき、これが外れないようにするためのものである。
【0044】後部支持杆12上に端部下面を固着した各
連結部16は、文字通り、後述のフットレスト40を構
成している各連結アーム42を連結するためのものであ
り、各連結アーム42側の連結ピン43を挿通するため
の連結穴16bが、図9及び図12に示したように、当
該連結部16の所定位置に形成させてある。また、この
連結部16には、図4、図8及び図9に示したように、
連結部側係合ピン16aが立設してあり、この連結部側
係合ピン16aにはフットレスト40側のアクションス
プリング45の一端が係止されるものである。
【0045】これら各連結部16とこれに対向する側板
13間には、図9に示したように所定の空間が形成され
るものであり、図示下側の空間内には前述したアクショ
ンスプリング45のための連結部側係合ピン16aが突
出してあり、図示上側の空間内には補強部材19が介装
して固着してある。そして、以上の各空間内には、各側
板13の後端側内面に形成したシートバック枢着部15
が露出しており、これら各シートバック枢着部15に
は、シートバック30を構成しているシートバックフレ
ーム31の回動軸32が回動可能に連結されるものであ
る。
【0046】なお、実施例に係る乗物用座席100にお
いては、図9の図示上側に位置するシートバック枢着部
15に関して、これに連結されるシートバックフレーム
31に、シートバック30のリクライニング操作をし易
くするための、圧力流体を封入してピストンロッドが収
縮するようにした駆動装置を接続するものであるため、
このシートバック枢着部15に対向する補強部材19上
に、図9及び図11に示したように支持部材19aを立
設固定している。これにより、駆動装置が連結される側
のシートバックフレーム31を、上側のシートバック枢
着部15とこの支持部材19aによって両持ち支持する
ようにしている。
【0047】ところで、各連結部16の前端下面は後部
支持杆12上に固着してあるのであるが、その後端側に
ついては、本実施例では次のようにしている。すなわ
ち、この連結部16の後端には、図9、図12及び図1
4に示したように、それぞれ固定アングル16cが一体
化してあり、この固定アングル16cを、図14に示し
たように、シートクッション20の後部両側を形成し装
飾する第2区画板17bの内面に固着することにより、
当該連結部16の後端側はシートフレーム10側に対し
て固定されることになるものである。
【0048】そして、以上のような左右一対の連結部1
6上には、図13に示したように足用空間21のための
天井を形成するための区画板17が固着されるのであ
り、その際には、当該区画板17の中央部両側に一体成
形した止め板17cが利用される。すなわち、この区画
板17の中央両側には、図13に示したように止め板1
7cが一体的に形成してあり、これら各止め板17c
を、図15の(イ)に示したように、各連結部16の外
側面に係止させて、その横方向への移動を規制するよう
にしているものである。勿論、この区画板17の後方上
部は、図13に示したように、これに一体化した係止金
具17aを、前述した取付杆14に対して、図15の
(イ)に示したように係止させることにより、シートフ
レーム10側に対して止められるのである。なお、この
区画板17の後部上面には、前述したように、面ファス
ナー22が図13及び図15の(イ)に示したように設
けてあって、これらの面ファスナー22によってシート
クッション20の後端部を止めるようにしているもので
ある。
【0049】また、この区画板17の左右両側には、図
13及び図14に示したように第2区画板17bが配置
してあるのであり、これら両第2区画板17bによって
シートクッション20の足用空間21とはならない両側
後端部を形成し装飾してあるのである。勿論、これら各
第2区画板17bは、各シートバック枢着部15の下方
に位置して各側板13の後部及び連結部16の下端面に
沿って配置されるものである。
【0050】特に、本実施例の乗物用座席100で重要
なことは、まず各連結部16を言わば平板状のものとす
ることによって、これら連結部16間が図9及び図12
に示したように何も突出するものがない状態とし、各連
結部16上に固着させる区画板17についても、その前
端側を後部支持杆12上に固着して後端上部を取付杆1
4に係止することによって、この区画板17についても
その下部が図15に示したように何も突出するものがな
い状態としたことである。これにより、足用空間21の
下方を、図4及び図8に示したように完全に開口したも
のとしてあるのであり、足用空間21内に入ったゴミ8
0の排出が、図8に示したように簡単に行えるのであ
る。
【0051】さらに、この乗物用座席100のシートフ
レーム10においては、その脚部11の後面上部に、図
1、図4及び図8に示したように、覆板18が一体的に
取付けられるものである。この覆板18は、図17の実
線にて示した基板上を、同図の仮想線に示したような範
囲で装飾することにより一枚板として形成されるもので
あり、図16に示したように、脚部11及び後部支持杆
12の後面に一体的に取付けられるものである。なお、
この覆板18や後述するフットレスト40の表面、及び
前述した連結部16及び区画板17の内面は、シートバ
ック30を表装している表装材と同じものを使用して表
装してあるものである。勿論、この覆板18には、展開
されたフットレスト40の前端が当接してそのそれ以上
の回動を規制するものであるから、図17中の実線で示
した基板は、それに見合った剛性を有したものである。
なお、この覆板18は、図15の(ロ)に示したよう
に、区画板17の下端を脚部11及び後部支持杆12の
後面に延出させたものとして、この区画板17と一体的
に形成したものであってもよい。
【0052】以上述べたように、当該乗物用座席100
においては、そのシートフレーム10を上記のように構
成することにより、シートフレーム10上に載置固定さ
れるべきシートクッション20の後部下側には、図1、
図2及び図4に示すように、当該乗物用座席100の後
方に配置した図示しない別の乗物用座席100の使用者
が、その足を伸ばして収納できるようにした足用空間2
1が形成されることになるのである。この足用空間21
は、前述した各連結部16及び区画板17によって囲ま
れることにより自然と形成されるものであり、その下方
は開口したものとなっていることは前述した通りであ
る。
【0053】また、この足用空間21の両側には、図4
に示したように、前述したフットレスト40を取付ける
ための連結部16が配置してある。この連結部16は、
肘掛板50の一部を利用して構成してもよいが、本実施
例では、図5に示したように、肘掛板50の直ぐ内側
(内部)に配置されてシートフレーム10側に固定され
る板を利用していて、この連結部16によってフットレ
スト40の連結アーム42やアクションスプリング45
を足用空間21内に露出しないようにしている。そし
て、この連結部16には、アクションスプリング45の
一端を係止するための連結部側係合ピン16aが設けて
あることは前述した通りである。
【0054】シートクッション20に対してリクライニ
ング可能に支持されるシートバック30は、図1、図4
及び図8にて示したように、これを構成するためのシー
トバックフレーム31にクッション材を添着した状態で
表装される一般的なものであり、そのシートバックフレ
ーム31の下方にはリクライニング時の傾動中心となる
回動軸32が形成してある。そして、この回動軸32
を、図4等において示したように、シートフレーム10
側に支持することにより、当該シートバック30はシー
トクッション20に対してリクライニング可能となるも
のである。本実施例の乗物用座席100では、このシー
トバック30の回動軸32は、シートフレーム10側の
各シートバック枢着部15に支持されるものであること
は、前述した通りである。
【0055】フットレスト40は、図4に示したような
側面形状を、また図5に示したような平面形状を有して
いるものであり、図6及び図7に示すような基枠41に
クッション等を取付けてから表装材によって表装したも
のである。このフットレスト40の基枠41に対して
は、図4及び図7に示したように、基枠41によって形
成されている平面に対して直交する一対の連結アーム4
2が一体化してあり、この連結アーム42に、当該フッ
トレスト40を連結部16に取付けるための連結ピン4
3が一体的に設けてある。
【0056】また、この連結ピン43の、図4に示した
連結アーム42の前方部分には、アクションスプリング
45の他端を係止するための基枠側係合ピン44が一体
的に植設してあり、この基枠側係合ピン44と連結部1
6側の連結部側係合ピン16aにアクションスプリング
45の両端を所定の引張力が生ずる状態では係止するこ
とにより、アクションスプリング45が一つの上死点を
有する文字通りのアクションスプリングとしての作用が
果たせるようにしてある。
【0057】そして、このフットレスト40の図4に示
した下面には、図3に示したようなはき物取付部46が
形成してあり、このはき物取付部46を架け渡した状態
の支持バンド47が固定してある。本実施例でのはき物
取付部46は、フットレスト40に形成した一定深さの
凹所であり、一足のスリッパあるいは靴等のはき物70
が収納できる程度の面積のものである。また、支持バン
ド47は、図3に示す程度の細い幅を有するゴムベルト
であり、これによりはき物70のはき物取付部46に対
する固定が行えるとともに、はき物取付部46からのは
き物70の取り出し及び挿入がこの支持バンド47を引
き伸ばすことにより自由に行えるようにしたものであ
る。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に係る発明
においては、上記実施例にて例示した如く、「シートク
ッション20と、これに対して下端の回動軸32回りに
ついてリクライニング可能に支持したシートバック30
と、このシートバック30の下方に回動自在に配置した
フットレスト40とを、シートフレーム10に支持した
乗物用座席100であって、シートクッション20の後
部に、当該乗物用座席100の後方に配置される別の乗
物用座席の使用者の足が挿入できる足用空間21を形成
し、この足用空間21の両側に位置するシートフレーム
10側にフットレスト40のための連結部16を設け、
フットレスト40を、クッション材によって表装した基
枠41と、この基枠41に対して直交した状態で立設し
た連結アーム42と、この連結アーム42をシートフレ
ーム10側の連結部16の回動軸32より下方となる部
分に対して回動可能に連結する連結ピン43と、この連
結ピン43により前方側になる連結アーム42に固定し
た係合ピン44に一端が係止され、他端が連結部16側
の係合ピン16aに係止されたアクションスプリング4
5とにより構成した」ことにその構成上の特徴があり、
これにより、座席の不要空間を利用して足を十分に伸ば
して十分な安楽姿勢を採ることができて、足載せ場所も
確保することのできる乗物用座席を簡単な構成によって
提供することができるのである。
【0059】また、請求項2に係る発明においては、上
記実施例にて例示した如く、「シートクッション20
と、これに対して下端の回動軸32回りについてリクラ
イニング可能に支持したシートバック30と、このシー
トバック30の下方に回動自在に配置したフットレスト
40とを、シートフレーム10に支持した乗物用座席1
00であって、シートフレーム10を、乗物内に設置さ
れる脚部11と、この脚部11の後部上端に略水平状態
で連結した後部支持杆12と、この後部支持杆12の端
部に支持固定されてシートクッション20の側部を覆う
左右一対の側板13と、これら両側板13の内側に形成
されてシートバック30のシートバックフレーム31の
下部を傾動可能に支持するシートバック枢着部15とを
備えたものとして構成するとともに、このシートフレー
ム10の各側板13の内側に位置する後部支持杆12に
固定されて側板13と略平行となる左右一対の連結部1
6と、これらの連結部16上を覆ってシートクッション
20の後端面を形成する区画板17とにより、当該乗物
用座席100の後方に配置される別の乗物用座席100
の使用者の足が挿入できる足用空間21を形成して、フ
ットレスト40の基枠41に対して直交した状態で立設
した連結アーム42を、シートフレーム10側の連結部
6の回動軸32より下方となる部分に回動可能に連結
した」ことにその構成上の特徴があり、これにより、請
求項1に係る発明と同様な目的を達成することができ
て、足載せ場所を確保してシートバックのシートフレー
ムに対する支持を強固な状態で行なうことのできる乗物
用座席を提供することができるのである。
【0060】さらに、請求項3に係る発明においては、
上記請求項1または2に係る乗物用座席100につい
て、その足用空間21の下方を完全に開放したものとし
て構成したことにその構成上の特徴があり、これによ
り、たまたま足用空間21内に入ったゴミ80を、フッ
トレスト40を起立させるだけで足用空間21から簡単
に排出することができるのであり、結果としてこの乗物
用座席100を清掃の非常にし易いものとすることがで
きるのである。
【0061】そして、請求項4に係る乗物用座席100
によれば、上記請求項1〜3のいずれかに係る乗物用座
席100について、特にそのフットレスト40を、これ
を起立させたときに現れる面に形成したはき物取付部4
6と、このはき物取付部46上に配置されて当該はき物
取付部46の左右両側に各端部を取付けた支持バンド4
7とを備えたものとして構成したことを特徴とする請求
項1に記載のフットレスト10を備えたものとしたこと
に構成上の特徴があり、これにより、上記請求項1〜3
のいずれかの発明と同様な目的が達成できるとともには
き物の片付きを良好にすることのできる乗物用座席を簡
単な構造によって提供することができるのである。
【0062】特に、各請求項に係る乗物用座席100に
おいては、その足用空間21を後方側のみ開口したボッ
クス状ではなく、その下方をも積極的に開放したものと
しているから、足用空間21内にたまたま入ったゴミ8
0排出を、フットレスト40を折り畳むことによって簡
単に行うことができるのである。また、フットレスト4
0を折り畳むことによって、足用空間21は常に下方に
開口したものとなるから、この足用空間21内を常に乾
燥状態に保つことができて衛生的なものとすることがで
きるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乗物用座席の側面図である。
【図2】同乗物用座席の背面図であって、フットレスト
を展開したときの状態を示す背面図である。
【図3】同乗物用座席の背面図であって、フットレスト
をシートバック側に納めた状態を示す背面図である。
【図4】同乗物用座席の展開したフットレストを中心に
して示した部分拡大図である。
【図5】フットレストの平面図である。
【図6】フットレストを構成している基枠の平面図であ
る。
【図7】同基枠の側面図である。
【図8】シートバック側に納めたフットレストの変化の
状態をシートバックの状態に応じて示した乗物用座席の
部分側面図である。
【図9】同乗物用座席を構成しているシートフレームの
平面図である。
【図10】同シートフレームの側面図である。
【図11】図9の1−1線に沿ってみた部分側断面図で
ある。
【図12】図9の2−2線に沿ってみた部分側断面図で
ある。
【図13】図9に示した両連結部上に区画板を取付けた
状態を示す部分拡大平面図である。
【図14】図13の3−3線に沿ってみた部分側断面図
である。
【図15】図13の4−4線に沿ってみた図であって、
(イ)はその部分側断面図、(ロ)は他の実施例を示す
部分側断面図である。
【図16】覆板の周囲を拡大して示した部分拡大側面図
である。
【図17】覆板の正面図である。
【符号の説明】
100 乗物用座席 10 シートフレーム 11 脚部11 12 後部支持杆 13 側板 14 取付杆 15 シートバック枢着部 16 連結部 16a 連結部側係合ピン 17 区画板 18 覆板 20 シートクッション 21 足用空間 30 シートバック 31 シートバックフレーム 32 回動軸 40 フットレスト 41 基枠 42 連結アーム 43 連結ピン 44 基枠側係合ピン 45 アクションスプリング 46 はき物取付部 47 支持バンド 50 肘掛板 60 レグレスト 70 はき物 80 ゴミ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 7/50 B60N 3/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートクッションと、これに対して下端の
    回動軸回りについてリクライニング可能に支持したシー
    トバックと、このシートバックの下方に回動自在に配置
    したフットレストとを、シートフレームに支持した乗物
    用座席であって、 前記シートクッションの後部に、当該乗物用座席の後方
    に配置される別の乗物用座席の使用者の足が挿入できる
    足用空間を形成し、この足用空間の両側に位置する前記
    シートフレーム側に前記フットレストのための連結部を
    設け、 前記フットレストを、クッション材によって表装した基
    枠と、この基枠に対して直交した状態で立設した連結ア
    ームと、この連結アームを前記シートフレーム側の連結
    の前記回動軸より下方となる部分に対して回動可能に
    連結する連結ピンと、この連結ピンにより前方側になる
    前記連結アームに固定した係合ピンに一端が係止され、
    他端が前記連結部側の係合ピンに係止されたアクション
    スプリングとにより構成したことを特徴とするフットレ
    ストを備えた乗物用座席。
  2. 【請求項2】シートクッションと、これに対して下端の
    回動軸回りについてリクライニング可能に支持したシー
    トバックと、このシートバックの下方に回動自在に配置
    したフットレストとを、シートフレームに支持した乗物
    用座席であって、 前記シートフレームを、乗物内に設置される脚部と、こ
    の脚部の後部上端に略水平状態で連結した後部支持杆
    と、この後部支持杆の端部に支持固定されて前記シート
    クッションの側部を覆う左右一対の側板と、これら両側
    板の内側に形成されて前記シートバックのシートバック
    フレームの下部を傾動可能に支持するシートバック枢着
    部とを備えたものとして構成するとともに、 このシートフレームの前記各側板の内側に位置する前記
    後部支持杆に固定されて前記側板と略平行となる左右一
    対の連結部と、これらの連結部上を覆って前記シートク
    ッションの後端面を形成する区画板とにより、当該乗物
    用座席の後方に配置される別の乗物用座席の使用者の足
    が挿入できる足用空間を形成して、 前記フットレストの基枠に対して直交した状態で立設し
    た連結アームを、前記シートフレーム側の連結部の前記
    回動軸より下方となる部分に回動可能に連結したことを
    特徴とする乗物用座席。
  3. 【請求項3】前記足用空間の、少なくとも下方を完全に
    開放させたことを特徴とする請求項1または2に記載の
    乗物用座席。
  4. 【請求項4】前記フットレストを、これを起立させたと
    きに現れる面に形成したはき物取付部と、このはき物取
    付部上に配置されて当該はき物取付部の左右両側に各端
    部を取付けた支持バンドとを備えたものとして構成した
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフッ
    トレストを備えた乗物用座席。
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