JPH08113066A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

Info

Publication number
JPH08113066A
JPH08113066A JP27592094A JP27592094A JPH08113066A JP H08113066 A JPH08113066 A JP H08113066A JP 27592094 A JP27592094 A JP 27592094A JP 27592094 A JP27592094 A JP 27592094A JP H08113066 A JPH08113066 A JP H08113066A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
footrest
vehicle
seat cushion
leg
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27592094A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Kitano
正夫 北野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP27592094A priority Critical patent/JPH08113066A/ja
Publication of JPH08113066A publication Critical patent/JPH08113066A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Passenger Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートがスライドする場合にもフットレスト
がシートとの相対位置を一定に保つことができるととも
に、シートレッグ内の空間を収納部として有効に活用で
きる車両用シートを提供する。また、フットレストによ
る内装品のデザインへの制約をなくした車両用シートを
提供する。 【構成】 前方下部に収納空間3aを有するシートクッ
ション3が、スライドさせる移動部材23,24を介し
て車内フロア上に固設される箱型形状のシートレッグ2
上に配設され、そのシートクッション3に固設される支
持材5には、リンク機構8,9の回転によりシートクッ
ション3の収納空間3aに収納される足を載せるための
フットレスト10が形成された車両用シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】フットレストを備えた車両用シー
トに関し、特に、シートの回転やスライド等によってシ
ートの位置や向きが変化しても、フットレストの機能性
を維持したまま快適に使用することが可能で、シートレ
ッグの収納スペースを有効に活用できる車両用シートに
関する。
【0002】
【従来の技術】現代では交通機関が発達し長距離移動の
機会が多くなったため、目的地に到着するまでの移動中
に搭乗者にとって車内で快適に過ごすことが望まれてい
る。そのような観点から、リラックスした状態で座われ
るように、足を少し高い台に載せるようにしたフットレ
ストが用いられるようになっている。このフットレスト
には、後部座席の人が使用するためのフットレストを前
の座席の後部に取り付けるようなものがある。しかし、
例えばワンボックスカーのように後部座席を回転させる
ことができるようなものでは、シートを後向きにした場
合にフットレストを使用することができなくなってしま
う。そのためシートを回転させてもそのシートの動きに
伴って回転する、シートとフットレストが一体になった
ものが以下に示すように開示されている。
【0003】先ず、実開平2ー49735号公報に開示
された車両用シートを第1従来例として示す。図7は、
フットレスト使用時の第1従来例の車両用シートを示し
た外観斜視図である。この第1従来例のものでは、シー
トクッション52、シートバック53からなるシート5
1にフットレスト50が取り付けられている。このシー
トクッション52内には、フットレスト50が収納でき
るように中空部が形成され、フットレスト50を構成す
る基板54がシートクッション52内の支持枠52aを
滑るように嵌装されている。基板54は、先端がほぼ垂
直に折り曲げられた蓋面55を形成し、その基板54と
蓋面55との角部にクッション56を配設した足載部を
構成する。更にこのフットレスト50には、基板54上
にシューズボックス57が載置されている。
【0004】そして、このような構成によるフットレス
ト50を使用する場合には、蓋面55を前方に引くと基
板54が支持枠52aを滑ってシートクッション52の
中空部から取り出される。そして、搭乗者は自分の履い
ていた靴をシューズボックス57内の入れ、足をクッシ
ョン56に載せる。一方、フットレスト50を使用しな
い場合には、蓋面55を押せば基板54が支持枠52a
を滑ってシートクッション52内の中空部に収納され
る。この時、蓋面55がシートクッション52に形成さ
れた中空部を塞ぐ蓋としての役割を果たす。
【0005】ところで、上記第1従来例のようにスライ
ド形式のフットレストでは、そこに足を載せることによ
ってリラックスした状態で乗車することができるが、載
せた脚が真直に伸びたままである。このように脚が伸び
たままでは逆に腰等に負担がかかってしまい、長い時間
フットレストに足を載せておくことができなかった。ま
た、このような構造のものでは、脚を伸ばすことができ
るだけの十分なスペースが必要となり、限られた車種に
のみに使用可能なものとなってしまっていた。
【0006】そこで他の車両用シートでは、リンク機構
によってフットレストを送り出すようにしたものが実開
昭63ー172739号公報に開示されている。図8
は、そのフットレストを備えた第2従来例の車両用シー
トを示した概略側面図である。図ではリンク機構は省略
し、フットレストの使用時および未使用時(二点鎖線で
示す)の位置関係を示したものである。先ず、フットレ
スト60が取り付けられたシート61は、フレームによ
って構成されるシートレッグ62に、シートクッション
63とシートバック64が固設されている。そして、フ
ットレスト60は、フレーム62aに係設された不図示
のリンク機構によって回動可能なように取り付けられて
いる。このフットレスト60は、リンク機構に係着され
たレッグレスト部65にフットレスト部66がアーム6
7及び摺動軸68を介して一体に構成されている。
【0007】このようなフットレスト60を有する第2
従来例の車両用シートは、使用しない場合には、レッグ
レスト部65とフットレスト部66とが重ね合わされて
シートレッグ62前面に沿うようにして収納されている
(二点鎖線)。一方、使用する場合には、フットレスト
60を上方へ持ち上げると、不図示のリンク機構によっ
てレッグレスト部65の上端を中心に回動し、所定角度
回転した後ある傾斜角度を保って固定される。そして、
アーム67を介してフットレスト部66をP方向へ回転
させて開脚させるのと合わせて、摺動軸68をQ方向へ
スライドさせてフットレスト部66を下方へずらす。そ
こで搭乗者は、フクラハギをレッグレスト部65に当て
て足をフットレスト部66へ載せるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
第2従来例による車両用シートに関しても様々な問題点
があった。第2従来例のものは、フットレスト60をシ
ートレッグ62のフレーム62aに係設したリンク機構
に取り付けたため、シート61を回転させる場合にフッ
トレスト60を使用可能とするためには、シートレッグ
62を回転させなければならない。そしてシートレッグ
62を回転させるためには、シートレッグ62と車内フ
ロア69との間に回転機構を設けなくてはいけなくな
る。しかし、そのような場合には、車体デザインの関係
上シートレッグ内のスペースがとても重要になってくる
ため次のような問題がおこる。即ち、例えば自動車の車
種によってはエンジンをシート61下部に収納するもの
があるが、シートレッグ62の下に回転機構があるため
に、車内フロア69を貫通させシートレッグ62内の空
間62bにエンジンを一部挿入することができない等、
空間62bが単なる小物入れ程度にしか使用できず、車
内フロア69下に配設された構造部品を挿入するための
収納部としては活用できなくなる。
【0009】また、第2従来例のものでは、シート61
を前後にスライドさせる場合に、シートクッション63
をスライドさせるようにすると、フットレスト60が移
動しないので、前方へスライドさせたときにシートクッ
ション63の下にフットレスト60が入り込んでしまっ
て使用できなくなることがある。一方、シートレッグ6
2と一体にしてシート61をスライドさせることもでき
るが、スライドさせるシートの重量が増して取扱いにく
くなる。更に、収納されるフットレスト60がシートレ
ッグ62前面に現れているため、そのフットレスト60
とのつり合を考慮しなくてはならず、他の内装品の形状
やデザインに制約を与えることとなる。
【0010】そこで、本発明は、シートが移動する場合
にもフットレストがシートとの相対位置を一定に保つこ
とができるとともに、シートレッグ内の空間を収納部と
して有効に活用できる車両用シートを提供することを目
的とする。また、フットレストによる内装品のデザイン
への制約をなくした車両用シートを提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用シート
は、搭乗者が腰を下ろすためのものであって、前方下部
に収納空間を有するシートクッションと、前記シートク
ッション下であって、車内フロア上に固設される箱型形
状のシートレッグと、前記シートクッションに固設され
る支持材と、前記支持材に係設されるリンク機構と、前
記リンク機構に係設され、そのリンク機構の回転により
前記シートクッションの収納空間に収納されるものであ
って、使用時に足を載せるためのフットレストと、前記
シートレッグ上に配設され、前記シートクッションを前
記支持材及びフットレストとともにスライドさせる移動
手段とを有するものである。
【0012】また、本発明の車両用シートは、前記フッ
トレストが、平板からなるベースと、前記ベースに張り
合わされたクッション材からなるパッドと、フットレス
ト未使用時には前記パッドを覆うように前記ベースに軸
着された保護カバーと、収納状態からフットレストを引
き出すための取手を有するものであることが望ましい。
また、本発明の車両用シートは、前記リンク機構が、平
行リンクによって構成されていることが望ましい。ま
た、本発明の車両用シートは、前記リンク機構が、L字
形状を有し、その角部に当該リンク機構の回転を止める
ための突起部が形成された第1リンクと、前記第1リン
クよりは短い直線形状の第2リンクとから構成されてい
ることが望ましい。更に、本発明車両用シートは、前記
シートレッグが、そのシートレッグが固設された車内フ
ロアを貫通した収納空間を有するものであることが望ま
しい。
【0013】
【作用】本発明の車両用シートは、搭乗者が、内部に収
納空間を有するシートレッグ上に配設されたシートクッ
ションに腰を掛けて座り、フットレストを使用する場合
には、シートクッション前方の収納部から収納されてい
るフットレストを引出し、リンク機構の回転によってそ
のフットレストを足元に配置させる。一方、搭乗者がシ
ートをスライドして使用する場合には、フットレストを
手前に引き寄せればリンク機構によって回転し、そのフ
ットレストがシートクッションの前方の収納部に収納さ
れ、シートを移動手段によってスライドさせると、シー
トクッションに固設された支持材とともにフットレスト
がスライドし、移動後の位置で同じようにフットレスト
をシートクッションの収納部から引出して使用する。
【0014】また、本発明の車両用シートは、取手を持
ってフットレストをシートクッションの収納部から引出
して足元に配置させた後、パッドを覆う保護カバーをめ
くるようにして回転させると、ほぼ垂直に立ったベース
と直角に折れるような位置に配置される。そこで使用車
は保護カバーに足を載せ、フクラハギをパッドに当て
る。また、本発明の車両用シートは、平行リンクが回転
することによりフットレストが弧を描くように移動し、
未使用時にはシートクッションの収納部に収納され、使
用時には搭乗者の足元に配置される。
【0015】また、本発明の車両用シートは、フットレ
ストをシートクッションの収納部から引出して足元に配
置させるとき、そして、足元のフットレストをシートク
ッションの収納部に戻すとき、第1リンク及び第2リン
クがともに回転してフットレストを所定位置まで移動さ
せる。フットレストを使用するためにリンク機構を回転
させると、第1リンクに形成された突起部が所定箇所へ
当接して回転が止められ、フットレストが足元へ配置さ
れる。更に、本発明の車両用シートは、シートレッグが
固定された車内フロアを貫通したそのシートレッグの内
部に収納空間を有するので、例えばエンジン等をシート
の下に効率よく収納することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る車両用シートの一実施例
について図面を参照して説明する。図1、図2はフット
レストの使用時と未使用時をそれぞれ示した斜視図であ
り、図3、図4はフットレストの使用時と未使用時をそ
れぞれ示した側面図である。本実施例の車両用シート1
は、シートレッグ2上にシートクッション3とリクライ
ニングが可能なようにシートクッション3にシートバッ
ク4が設けられている。そして、シートクッション3下
部には2本のフレーム5が両側部に平行に固設されてい
る。このフレーム5及び後述するリンクは左右対象なの
で、片方についてのみ説明する。
【0017】シートクッション3には、その前方下部に
削り取られたような湾曲した窪みが形成され、その窪み
によって収納部3aが形成されている。そのためフレー
ム5は、シートクッション3の後方部分でのみ固設され
ている。このようにシートクッション3に固定されて一
体になったフレーム5は、固定されたシートクッション
3の後方から前方へ向けて収納部3aの下側を真直に伸
びている。そして、前方に伸びたフレーム5は、更にシ
ートレッグ2の上面部から前面部の形状に沿って下方へ
所定角度で折れ、そのシートレッグ2の前面部にまで伸
びている。このようにシートレッグ2前面部に伸びたフ
レーム5には、前方に突出した第1ヒンジ部6、第2ヒ
ンジ部7が上下に形成され、それぞれ第1リンク8、第
2リンク9が軸着されている。
【0018】この第1リンク8は、フレーム5と同じよ
うにシートレッグ2の形状に沿うように所定角度で折れ
ており、一方第2リンク9は、直線形状をなしている。
そして、第1リンク8が第1ヒンジ部6の内側で軸着さ
れ、第2リンク9が第2ヒンジ部7の外側で軸着されて
いる。また、第1リンク8の折れた部分には、外側に向
けて設けられた曲面板がストッパ8aとして形成されて
いる。そして、このような第1リンク8及び第2リンク
9の他端には、フットレスト10が第3ヒンジ部11と
第4ヒンジ部12をそれぞれ介して軸着されている。
【0019】第3ヒンジ部11と第4ヒンジ部12は、
ともにフットレスト10のベース13に形成されてい
る。ベース13は、縦及び横寸法ともにシートクッショ
ン3下部に形成された収納部3a内に収まる程度の長さ
の平板である。そして、そのベース13の片面には前記
第3ヒンジ部11及び第4ヒンジ部12が形成され、も
う一方の面にはパッド14が固着されている。また、ベ
ース13の先端の隆起部分には、回転ヒンジ15によっ
て保護カバー16が軸着されている。パッド14は、ウ
レタンによって形成され、その表面には表皮材が巻か
れ、第4ヒンジ部12が形成された先端側が厚く他端側
にかけて曲面を持って傾斜した形状を有している。保護
カバー16は、パッド14の形状に合わせて前方から後
方にかけて傾斜した曲面によって形成され、その前面部
分には取手17が設けられている。保護カバー16と取
手17は樹脂によって形成されたものである。
【0020】ところで前記収納部3aは、パッド14が
挿入可能なようにシートクッション3前方下部に形成さ
れた窪みであるため、体重の重い人が座った場合にシー
トクッション3が大きくたわむ場合がある。そのため、
フットレスト10の未使用時には収納部3a内に収納さ
れるが、その出し入れの際にパッド14が収納部3aを
構成するシートクッション3の下面に接して傷つけられ
たり、破れたりするおそれがある。そこで、これを避け
るために保護カバー16が設けられている。更にこの保
護カバー16は、パッド14から外した状態では足載板
としての役割を果たす。
【0021】そして、以上のようなシートクッション
3、フレーム5と、更にフットレスト10が一体になっ
てスライド及び回転できるように移動手段が構成されて
いる。図5は、移動手段、シートレッグ2、フレーム5
そしてシートクッション3の分解斜視図である。箱型の
シートレッグ2は固定部材21によって車内フロア20
に固定され、図4に示したように、シートレッグ2内部
の空間へは車内フロア20を突き抜けるようにしてエン
ジンEが挿入され、少スペース化を図る構成をなしてい
る。また、固定部材21上にはレール22、シートトラ
ック23、そしてターンテーブル24からなる移動手段
が構成されている。即ち、固定部材21上にはレール2
2が固設され、そのレール22をスライドするシートト
ラック23が覆うように設けられている。更にシートト
ラック23上には、シートトラック23と一緒にレール
22上をスライドするターンテーブル24が固定されて
いる。このターンテーブル24は、図示しないがターン
ロワープレートがシートトラック23に固定され、その
上をターンアッパープレートが回転するようにして構成
されている。そして、そのターンテーブル24上にはシ
ートクッション3に固設されたフレーム5が固定されて
いる。
【0022】以上のような構成を有する本実施例の車両
用シートは、次のように作用する。先ず、フットレスト
10を使用していない場合には、図1、図3に示すよう
にそのフットレスト10が収納部3a内に収納されてい
る。この時、フットレスト10を支持する第1リンク8
及び第2リンク9はシートレッグ2に沿うように配設さ
れているため、搭乗者の足元に邪魔となるようなことは
ない。また、このような状態でシートクッション3に前
方に力を加えると、レール18上をスライドして、シー
トクッション3、フレーム5及びフットレスト10が一
体となって前方へ移動し、その位置を調節することがで
きる。そして、この車両用シート1を後方へ回転させよ
うとした場合には、シートクッション3を前方の所定位
置までスライドさせ、そこで回転方向へ力を加えると図
6に示したように、車両用シート1が矢印C方向に18
0度回転して後向きとなる。
【0023】即ち、シートクッション3に対して前方に
力を加えると、シートトラック23へ前方への力が働き
レール22上をスライドする。そして前方の所定位置ま
でスライドさせた位置で回転させる。すると、シートク
ッション3とともにフレーム5及びフットレスト10
が、ターンテーブル24の回転によって全体が後向きと
なる。ここで、車両用シート1を回転させる前にシート
クッション3を所定位置までスライドさせると、フレー
ム5先端の折れた部分がシートレッグ2から十分離れ、
回転の際にフレーム5がシートレッグ2に当たることが
ない。
【0024】次に、図2、図4で示したように車両用シ
ート1が前方を向いた状態でのフットレスト10の使用
状態を説明する。先ず搭乗者が、収納されているフット
レスト10を、その取手17を前方(図3、矢印A)へ
引くことによって取り出す。そのとき、フットレスト1
0は、軸着された第1リンク8、第2リンク9によって
弧を描きながらシートレッグ2の前方へ配置される。こ
のときフットレスト10の移動は、第1リンク8に形成
されたストッパ8aがフレーム5に当たることによって
止められる。配置されたフットレスト10は、パッド1
4先端の厚肉側が下を向いて、立ったような状態で静止
する。そして搭乗者は、パッド14の上面を覆っていた
保護カバー16をめくるようにして矢印B方向へ倒す
と、回転ヒンジ15を中心に保護カバー16が回転し、
取手17がベース13の先端に当接することによりその
位置を確定する。具体的には、保護カバー16がベース
13に対してほぼ90度開いた位置で止められ、丁度搭
乗者が足を載せやすい角度を維持する。
【0025】更に、フットレスト10を収納する場合に
は、上記手順の逆を行う。即ち、保護カバー16を上方
へ回転させてパッド14を覆い、取手17を持って引き
寄せると、軸着された第1リンク8、第2リンク9の回
転により収納部3a内へフットレスト10が収納され
る。
【0026】以上、本実施例の車両用シートについて説
明したが、本実施例の車両用シートによれば次にような
効果を奏する。フットレスト10をシートクッション3
に固設したフレーム5によって支持したため、シートを
スライドや回転させてもシートクッション3とフットレ
スト10との相対位置は変わらず、フットレスト10を
適切な状態で使用することが可能となった。また、その
ことに加え、シートをスライドや回転させるレール2
2、ターンテーブル24等をシートレッグ2上に設ける
ことができたため、車内フロア20をシートレッグ2内
で貫通させ、そこへエンジンを挿入して搭載できる等、
スペースの有効活用を図ることが可能となった。
【0027】また、フットレスト10の収納スペースを
シートクッション3下面前方部に設けたが、人が座った
時の体重の多くはシートクッション3後方にかかるた
め、当該箇所はシートの性能にあまり影響しないデッド
スペースである。そのため、シートの性能を低下させる
ことなく車内空間の有効活用が図れるとともに、このよ
うにシートクッション3下面に隠すことによって他の内
装部品をデザインする際の制約をなくすことができた。
また、シートレッグ2は回転しないため、シートを回転
する際の重量が少なく、少しの力で回転させることが可
能となった。更に、フットレスト10の使用時にはパッ
ド14がフクラハギに当たって支持するため、更に快適
さを増すことができた。
【0028】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が
可能である。例えば、上記実施例ではリンク機構を第1
リンク8及び第2リンク9により構成しているが、更に
別の構成を取ることに問題はない。特に、上記実施例で
はフレーム5がシートレッグ2の前面まで延設された
が、リンク機構を変更することによってそれを無くすこ
とも考えられる。
【0029】
【発明の効果】以上、本発明の車両用シートによれば、
シートクッションに固設された支持材にリンク機構を介
して係設されたフットレストを有し、そのシートクッシ
ョン、支持材及びフットレストが一体になってスライド
できるようにシートレッグ上に移動手段を設けたので、
シートがスライドする場合にもフットレストがシートと
の相対位置を一定に保つことができるとともに、シート
レッグ内の空間を収納部として有効に活用できる車両用
シートを提供することが可能となり、また、フットレス
トによる内装品のデザインへの制約をなくした車両用シ
ートを提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である車両用シートのフット
レスト収納時を示した斜視図である。
【図2】本発明の一実施例である車両用シートのフット
レスト使用時を示した斜視図である。
【図3】本発明の一実施例である車両用シートのフット
レスト収納時を示した側面図である。
【図4】本発明の一実施例である車両用シートのフット
レスト使用時を示した側面図である。
【図5】本発明の一実施例である車両用シートの移動手
段、シートレッグ、フレームそしてシートクッションの
分解斜視図である。
【図6】本発明の一実施例である車両用シートの後方へ
の回転時を示した斜視図である。
【図7】第1従来例である車両用シートのフットレスト
使用時を示した斜視図である。
【図8】第2来例であるフットレストを有する車両用シ
ートを示した概略図である。
【符号の説明】
2 シートレッグ 3 シートクッション 5 フレーム 8 第1リンク 9 第2リンク 10 フットレスト 13 ベース1 14 パッド1 16 保護カバー1 22 レール 23 シートトラック 24 ターンテーブル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搭乗者が腰を下ろすためのものであっ
    て、前方下部に収納空間を有するシートクッションと、 前記シートクッション下であって、車内フロア上に固設
    される箱型形状のシートレッグと、 前記シートクッションに固設される支持材と、 前記支持材に係設されるリンク機構と、 前記リンク機構に係設され、そのリンク機構の回転によ
    り前記シートクッションの収納空間に収納されるもので
    あって、使用時に足を載せるためのフットレストと、 前記シートレッグ上に配設され、前記シートクッション
    を前記支持材及びフットレストとともにスライドさせる
    移動手段とを有することを特徴とする車両用シート。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用シートにおい
    て、 前記フットレストが、平板からなるベースと、前記ベー
    スに張り合わされたクッション材からなるパッドと、フ
    ットレスト未使用時には前記パッドを覆うように前記ベ
    ースに軸着された保護カバーと、収納状態からフットレ
    ストを引き出すための取手を有することを特徴とする車
    両用シート。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の車両用シートにおい
    て、 前記リンク機構が、平行リンクによって構成されている
    ことを特徴とする車両用シート。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の車両用シートにおい
    て、 前記リンク機構が、 L字形状を有し、その角部に当該リンク機構の回転を止
    めるための突起部が形成された第1リンクと、 前記第1リンクより短い直線形状の第2リンクとから構
    成されていることを特徴とする車両用シート。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の車両用シートにおい
    て、 前記シートレッグが、そのシートレッグが固設された車
    内フロアを貫通した収納空間を有することを特徴とする
    車両用シート。
JP27592094A 1994-10-14 1994-10-14 車両用シート Pending JPH08113066A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27592094A JPH08113066A (ja) 1994-10-14 1994-10-14 車両用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27592094A JPH08113066A (ja) 1994-10-14 1994-10-14 車両用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08113066A true JPH08113066A (ja) 1996-05-07

Family

ID=17562272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27592094A Pending JPH08113066A (ja) 1994-10-14 1994-10-14 車両用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08113066A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005058644A3 (en) * 2003-12-15 2005-11-03 Be Aerospace Inc Vehicle seating with foot rest
JP2012223433A (ja) * 2011-04-21 2012-11-15 Panasonic Corp マッサージ機
KR101687532B1 (ko) * 2015-12-03 2016-12-19 대원산업 주식회사 차량용 레그레스트 장치
WO2019004409A1 (ja) * 2017-06-29 2019-01-03 日本化薬株式会社 乗員保護装置
WO2023104566A1 (de) * 2021-12-07 2023-06-15 Brose Fahrzeugteile SE & Co. Kommanditgesellschaft, Coburg VERFAHREN FÜR DEN BETRIEB EINES KOMFORTSYSTEMS EINES KRAFTFAHRZEUGS, FUßSTÜTZENSYSTEM, KOMFORTSYSTEM UND KRAFTFAHRZEUG

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005058644A3 (en) * 2003-12-15 2005-11-03 Be Aerospace Inc Vehicle seating with foot rest
JP2012223433A (ja) * 2011-04-21 2012-11-15 Panasonic Corp マッサージ機
KR101366094B1 (ko) * 2011-04-21 2014-02-25 파나소닉 주식회사 마사지기
KR101687532B1 (ko) * 2015-12-03 2016-12-19 대원산업 주식회사 차량용 레그레스트 장치
WO2019004409A1 (ja) * 2017-06-29 2019-01-03 日本化薬株式会社 乗員保護装置
JPWO2019004409A1 (ja) * 2017-06-29 2020-04-30 日本化薬株式会社 乗員保護装置
WO2023104566A1 (de) * 2021-12-07 2023-06-15 Brose Fahrzeugteile SE & Co. Kommanditgesellschaft, Coburg VERFAHREN FÜR DEN BETRIEB EINES KOMFORTSYSTEMS EINES KRAFTFAHRZEUGS, FUßSTÜTZENSYSTEM, KOMFORTSYSTEM UND KRAFTFAHRZEUG

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6340701B2 (ja)
JP2003080982A (ja) 車両シート装置
JPH08113066A (ja) 車両用シート
JPH0948271A (ja) 自動車用シート昇降装置
JP2000023782A (ja) シート機構
JPH06269Y2 (ja) 車両用折畳みシート
JPH11151959A (ja) 乗降補助構造付きシート
JP3211180B2 (ja) 跳上げ腰掛け
JP3792380B2 (ja) 乗降補助構造付きシートおよびその乗降補助具
JPH0228098Y2 (ja)
JP2561268Y2 (ja) 座席構造
JP4083938B2 (ja) 乗物用座席装置
JP2004291876A (ja) 乗り物用オットマン
JP3892657B2 (ja) リアシート
JP2006219033A (ja) 着席者保護装置
JP2000085431A (ja) 自動車用シート装置
JPH05220025A (ja) シートクッションのサイドサポート構造
JP3887711B2 (ja) 車両用シート
JPS5848186Y2 (ja) 自動車の後席フ−トレスト装置
JPS6310990Y2 (ja)
JPH08182576A (ja) 腰 掛
JPH10315828A (ja) 車両用シート装置
JPH10137070A (ja) フットレスト機構
JP2000177495A (ja) コンソールボックス
JPH0211219Y2 (ja)