JPH05220025A - シートクッションのサイドサポート構造 - Google Patents

シートクッションのサイドサポート構造

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JPH05220025A
JPH05220025A JP6110692A JP6110692A JPH05220025A JP H05220025 A JPH05220025 A JP H05220025A JP 6110692 A JP6110692 A JP 6110692A JP 6110692 A JP6110692 A JP 6110692A JP H05220025 A JPH05220025 A JP H05220025A
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JP
Japan
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side support
seat
seat cushion
support frame
support
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JP6110692A
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Kenji Yamada
賢次 山田
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Tachi S Co Ltd
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Tachi S Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートクッションに設けられたサイドサポー
トにおける、サポート性、乗降車性の両立をはかる。 【構成】 サイドサポートフレーム16が、支持アーム42
を有して、シートクッションフレーム14のサイドで支持
位置から下方に回動可能に取付けられている。また、支
持アーム42に係合して、下方へのサイドサポートフレー
ム16の回動を規制するロックプレート46が、ライドポジ
ションを除くシートの前後スライド範囲にわたって形成
されている。そして、サイドサポートフレーム16が、シ
ートのライドポジションにおいてのみ、支持位置から下
方に回動可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シートスライド装置
を介して車床等の床面に取付けられたシートのシートク
ッションの左右サイドで、着座面となるセンターより盛
り上げられて形成され、着座者の尻部、大腿部の少なく
ともいずれかを側方から抱持可能なシートクッションの
サイドサポート構造に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、シートクッションのセンター
のかがみ部に対して左右サイドのがくぶち部を盛り上げ
て形成したシートが、自動車用シートとして提供されて
いる。
【0003】このような構成では、シートクッションの
がくぶち部が着座者の尻部、大腿部等を側方から抱持す
るサイドサポートとして機能し、横加速度等の作用に起
因する側方への尻部、大腿部等のずれが阻止されて、良
好な着座姿勢の確保がはかられている。
【0004】また、シートスライド装置を介して車床等
の床面に取付けられた、いわゆるシートスライド装置付
シートが、乗用車等のシートとして広く採用されてい
る。シートスライド装置は、たとえば、シートに取付け
られるアッパーレールと車床に取付けられるロアレール
とを備え、アッパーレールが転動子を介してロアレール
にスライド可能に組み込まれている。
【0005】そして、シートスライド装置は、モータの
駆動制御や手動のロック機構のロック、ロック解除によ
って、アッパーレールがロアレールに対してスライド可
能となっている。
【0006】このようなシートスライド装置付シートに
おいては、着座者の体形、好み等に応じてシートの前後
ポジションが調整できるだけでなく、ドライバーシート
における、ステアリングホイール等の車上設備に乗降車
の妨害されないライドポジションに、シートが容易に設
定できる。そのため、ステアリングホイール等に妨害さ
れないポジションでの乗降車が行え、特に、ドライバー
シートにおける、乗降車性の向上がはかられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、乗用車等の
シートにおいて着座者は、たとえば、対応するドアを開
放した後、ドアから足を車外に出して身体を横向きに
し、上体を前方にかがめた状態で尻部を上げて降車して
いる。
【0008】しかしながら、公知の構成においては、シ
ートの左右サイドのがくぶち部が、着座面となるセンタ
ーのかがみ部より盛り上げて形成されているため、足を
車外に出した際に、大腿部をがくぶち部、つまりはサイ
ドサポートに載置すると、大腿部の位置が尻部より高く
なる。そのため、足を車外に出した状態からでも、立ち
上がり難い姿勢となり、降車動作が容易に行えない。
【0009】また、サイドサポート(がくぶち部)が着
座面(かがみ部)より盛り上げられているため、サイド
サポートから地表までの高さも当然高くなり、降車の際
に足をドアから車外に出しても、足が地表に届かない場
合がある。このような場合においては、通常の着座姿勢
での位置から尻部をドア方向に一旦移動させた後、降車
動作をとらなけれならないため、この点においても、降
車動作が容易に行えない。
【0010】上記のような場合において、通常、着座者
は、シート、ステアリングホイール等の車上設備や車体
等に手をつき、腕力で身体を起こしながら降車動作をと
っている。しかしながら、筋力が衰え、身体の硬くなっ
た高齢者や腕力の弱い女性等においては、腕力を使って
の降車動作が困難となるため、降車性の低下は避けられ
ない。
【0011】また、乗車時においては、着座面がサイド
サポートより低いため、シートクッションへの着座の際
にバランスを崩しやすく、乗車時における、着座者の安
全性を損なう虞れがある。
【0012】つまり、公知の構成においては、乗降車性
の低下、および、乗降車動作時の着座者の安全性の低下
が避けられず、サイドサポートをシートクッションに有
する構成のシートにおける、サポート性、乗降車性の両
立が容易に得られない。
【0013】この発明は、サポート性、乗降車性を両立
させたシートクッションのサイドサポート構造の提供を
目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、サイドサポートフレームが、一
体的に回動可能な支持アームを有して、シートクッショ
ンフレームのサイドで支持位置から下方に回動可能に取
付けられている。また、支持アームに係合し、所定の前
後スライド範囲内における、下方へのサイドサポートフ
レームの回動を規制可能な規制部材が、シートスライド
装置の作動に対する固定部材に固定されている。
【0015】そして、シートスライド装置の作動に伴っ
て、シートが所定の前後スライド範囲を越えて特定の位
置に設定されたときのみ、支持アーム、規制部材間の係
合解除により、サイドサポートフレームが、支持位置か
ら下方に回動可能となっている。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
について詳細に説明する。
【0017】図1、図2に示すように、この発明に係る
シートクッションのサイドサポート構造10においては、
シートクッション12のセンターのかがみ部12a より盛り
上げて形成された左右サイドのがくぶち部12b が、シー
トクッションのサイドサポートとして構成されている。
【0018】シートクッション12は、たとえば、所定形
状にそれぞれ折曲成形されたシートクッションフレーム
14、サイドサポートフレーム16等を骨格として形成され
ている。そして、図1に示すように、シートクッション
フレーム14の上面およびサイドサポートフレーム16の回
りに、弾性体からなるシートパッド18を載置するととも
に、表皮等からなるトリムカバー20でシートパッド等を
被覆して、かがみ部12a よりがくぶち部12b の高い所定
形状のシートクッション12が形成されている。
【0019】シートクッションのがくぶち部12b は、通
常、着座者の尻部、大腿部の少なくともいずれかを側方
から抱持可能な高さ、長さに形成されている。このよう
な構成では、シートクッションのがくぶち部12b がサイ
ドサポートとして機能し、横加速度等の作用に起因する
側方への尻部、大腿部等のずれが阻止されて、良好な着
座姿勢の確保がはかられる。
【0020】なお、このようなシートクッション12の構
成は公知であり、その構成自体はこの発明の趣旨でない
ため、詳細に説明しない。
【0021】このようなシートクッション12を有するシ
ート22は、シートスライド装置24を介して車床等の床面
に取付けられている。図1に加えて図3を見るとわかる
ように、シートスライド装置24は、たとえば、車床(床
面)に固定されるロアレール26と、シートクッションサ
イドに固定されるアッパーレール28とを備えて構成さ
れ、スチールボール30、ローラ32等の転動子を介して、
アッパーレールがロアレールにスライド可能に組み込ま
れている。
【0022】そして、スチールボール30、ローラ32の転
動を伴う、ロアレール26に対するアッパーレール28のス
ライドによって、シートクッション12、つまりはシート
22が、車床に対して前後方向にスライド可能となってい
る。
【0023】通常、ロアレール26は、前端、後端のレッ
グブラケット34、35 (図4参照)によって車床に取付け
られるとともに、アッパーレール28は、複数箇所に配設
された固定アーム36を介して、シートクッションフレー
ム14に固定、連結されている。
【0024】このようなシートスライド装置24では、通
常、モータ(図示しない)の駆動制御または手動のロッ
ク機構(図示しない)のロック、ロック解除等によっ
て、ロアレール26に対するアッパーレール28のスライド
が規制可能となっている。
【0025】なお、このようなシートスライド装置24の
構成は公知であり、その構成自体はこの発明の趣旨でな
いため、詳細に説明しない。また、アッパーレール28が
ロアレール26に対して前後方向にスライド可能であれば
足りるため、シートスライド装置24は図示の構成に限定
されないとともに、規制手段の自動、手動の別は問わな
い。
【0026】ここで、図1、図3を見るとよくわかるよ
うに、この発明においては、サイドサポートフレーム16
が、シートクッションフレーム14の左右サイドで、シー
トクッションフレームに対して回動可能に取付けられて
いる。
【0027】図3に示すように、サイドサポートフレー
ム16は、略コ字形状に折曲成形され、各端末が、ベース
シャフト38に固着されている。そして、図3に加えて図
1、図4を見るとわかるように、所定間隔だけ前後に離
反してシートクッションフレーム14の左右サイドに固着
された一対のブラケット40に、シートクッションフレー
ムに沿って配置されたベースシャフト38が架設、軸支さ
れて、サイドサポートフレーム16が取付けられている。
【0028】サイドサポートフレーム16は、たとえば、
図1に実線で示す支持位置と、支持位置より下方の、二
点鎖線で示す下方位置との間で回動可能に、ストッパ手
段(図示しない)によって、その回動範囲が限定されて
いる。
【0029】そして、図3、図4を見るとわかるよう
に、たとえば、サイドサポートフレーム内でベースシャ
フト38に、支持アーム42が固着されている。支持アーム
42は、ベースシャフト38の軸線に直交して下方に延出さ
れ、サイドサポートフレーム16と一体的に回動可能とな
っている。
【0030】ここで、この発明においては、サイドサポ
ートフレーム16が、リターンばね44によって上方、つま
りは支持位置方向に偏倚されている。図1、図3および
図4に示すように、リターンばね44として、たとえば、
ベースシャフト38に巻装したねじりばねが利用でき、ね
じりばねの端末44a、44b は、シートクッションフレーム
14、支持アーム42にそれぞれ係止されている。
【0031】このような構成では、シートクッションフ
レーム14に係止された端末44a が、リターンばね(ねじ
りばね)44の基端となり、端末44b に生じる偏倚力によ
って、支持アーム42、つまりはサイドサポートフレーム
16が、シートクッションフレーム14に対して支持位置方
向に偏倚される。また、リターンばね44の偏倚力に抗し
て、サイドサポートフレーム16、つまりはサイドサポー
ト12b を下方に押し込めば、サイドサポートが支持位置
から下方に回動される。
【0032】なお、サイドサポートフレーム16を支持位
置方向に偏倚すれば足りるため、リターンばね42はねじ
りばねに限定されず、他のばね部材等によってリターン
ばねを形成してもよい。
【0033】ここで、この発明においては、支持アーム
42に係合して、下方へのサイドサポートフレーム16、つ
まりはサイドサポート12b の回動を規制する規制部材46
が設けられている。図1を見るとわかるように、規制部
材46として、シートスライド装置24の作動に対する固定
部材、たとえば、ロアレール26の下面に固着されたロッ
クプレートが利用でき、ロックプレートは、図中左方か
ら支持アーム42を支持可能に構成されている。
【0034】図3、図4に示すように、ロックプレート
(規制部材)46は、シートクッション12の前後方向に延
びて設けられている。このような構成では、支持アーム
42、ロックプレート46間の係合が、一定の前後スライド
範囲にわたって得られるため、シートスライド装置24の
作動に伴う、シートクッション12の移動に追従したサイ
ドサポートフレーム16の回動規制が確保できる。
【0035】そして、この発明によれば、シート22の特
定の位置においてのみ、サイドサポートフレーム16、つ
まりはサイドサポート12b が下方に回動可能となってい
る。つまり、ロックプレート46が、シート22の特定の位
置に対応する位置を除く長さに形成され、支持アーム42
がロックプレートを越えて移動したとき、支持アーム、
ロックプレート間の係合解除により、サイドサポートフ
レーム16が下方に回動するように構成されている。
【0036】なお、支持アーム42、ロックプレート46間
の係合の解除されるシート22の特定の位置は、たとえ
ば、ドライバーシートにおいて、ステアリングホイール
等の車上設備に乗降車の妨害されない、いわゆるライド
ポジションとされる。ライドポジションは、通常、シー
ト22のスライド後限位置付近に設定され、モータを有す
るパワースライド等においては、対応するドアの開放に
連動して、シートをライドポジションに自動的に設定可
能に構成されている。
【0037】たとえば、図4に示すような、ロアレール
26に対するアッパレール28の前後位置を通常の着座状態
におけるシートスライド装置24の初期状態と仮定する。
このような初期状態において、シート22、つまり、シー
トクッション12は、通常、ライドポジションより前方に
位置しているため、支持アーム42、ロックプレート46間
の係合により、下方へのサイドサポートフレーム16の回
動が阻止される。
【0038】そのため、サイドサポート12b が支持位置
に保持され、通常の着座状態における、側方からの着座
者の尻部、大腿部等のサポート性が、支持位置に設定さ
れたサイドサポートによって確保される。
【0039】なお、図4の図中左方がシート22の前方で
あり、ロアレール26に対する、図中右方へのアッパーレ
ール28のスライドにより、シートが後退する。
【0040】通常の着座状態からの降車動作は、シート
スライド装置24の作動のもとで、シート22を後退させ、
予め設定されたライドポジションにおいて行われる。た
とえば、図4に示すシート22の初期状態において、シー
トスライド装置24がシートの後退方向に作動すると、シ
ートクッションフレーム14、サイドサポートフレーム16
および支持アーム42が、アッパーレール28とともにロア
レール26に対して後方(図中右方)に移動する。
【0041】そして、シートスライド装置24の作動に伴
ってシート22が後退し、ライドポジションに設定される
と、図5に示すように、支持アーム42がロックプレート
46を越えて移動し、支持アーム、ロックプレート間の係
合が解除される。
【0042】このような支持アーム42、ロックプレート
46の係合解除状態においては、サイドサポートフレーム
16がリターンばね44からの偏倚力のもとで支持位置に保
持されているにすぎない。そのため、シート22のライド
ポジションでのロック解除状態において、着座者が横向
きになり、サイドサポート12b に大腿部を載置して、対
応するドアから足を車外に出すると、リターンばねの偏
倚力に抗する上方からの負荷によって、サイドサポート
フレーム16、つまりはサイドサポートが、図1に二点鎖
線で示す下方位置まで回動する。
【0043】つまり、サイドサポート12b に大腿部を載
置しても、大腿部が尻部より高くなることもなく、足を
車外に出した状態における、尻部の落ち込まない着座姿
勢が容易に得られる。そのため、上体の前傾姿勢のもと
での立ち上がりやすい姿勢が得られ、腕力に頼ることの
ない降車動作が行える。
【0044】なお、降車動作の終了等により、サイドサ
ポート12b 、つまりはサイドサポートフレーム16への上
方からの押力が除かれると、サイドサポートは、リター
ンばね44からの偏倚力のもとで、支持位置に自動的に復
帰される。
【0045】また、降車の際のみならず、乗車の際に横
向きに着座すると、載置された大腿部からの負荷によ
り、サイドサポート12b は、リターンばね44の偏倚力に
抗して下方に回動する。そして、乗車動作の終了によ
り、サイドサポート12b への押力が解除されると、リタ
ーンばね44の偏倚力のもとで、サイドサポートが支持位
置に復帰される。
【0046】たとえば、ライドポジションにおける乗車
動作の終了後、図5に示すシート22のライドポジション
から、シートスライド装置24の作動のもとで、シート22
がロアレール26に対して前進すると、シートクッション
フレーム14とともにサイドサポートフレーム16、支持ア
ーム42が一体的に移動する。そして、シート22がライド
ポジションから前方に移動すると、図4に示すように、
支持アーム42、ロックプレート46間が再度係合されて、
下方へのサイドサポートフレーム16の回動が規制され
る。
【0047】上記のように、この発明のシートクッショ
ンのサイドサポート構造10によれば、サイドサポートフ
レーム16が、支持位置から下方に回動可能となってい
る。そのため、降車動作の際に、尻部が大腿部の高さよ
りも落ち込むことがなく、立ち上がりやすい姿勢が容易
に得られる。従って、腕力に頼る降車動作をとることも
なく、高齢者、女性等においても、容易な降車が行え、
降車性が改善される。
【0048】そして、サイドサポートフレーム16、つま
りはサイドサポート12b が支持位置から下方に回動する
ため、地表からの高さが十分に抑制できる。そのため、
尻部をドアサイドにずらすことなく降車動作がとれ、こ
の点においても、降車性が向上される。
【0049】また、乗車動作時においても、上方からの
負荷を付与すれば、サイドサポート12b が支持位置から
下方に回動するため、着座の際に、尻部が落ち込むこと
がない。そのため、着座の際に、着座者がバランスを崩
すこともなく、着座者の安全性が確保される。
【0050】そして、シート22をライドポジションから
前方にスライドさせれば、規制手段48によって、支持位
置からのサイドサポート12b の回動が阻止されるため、
通常の着座状態における、着座者の尻部、大腿部等のサ
ポート性が確保される。
【0051】つまり、この発明のシートクッションのサ
イドサポート構造10によれば、サイドサポート12b の設
けられたシートクッション12における、サポート性、乗
降車性の両立が可能となる。
【0052】また、この発明によれば、ライドポジショ
ンを除いたスライド距離に対応する長さのロックプレー
ト46による支持アーム42の係合によって、下方へのサイ
ドサポートフレーム16の回動を規制すれば足りるため、
構成が複雑化することもなく、作業性の低下、および、
操作性の煩雑化が防止できる。
【0053】そして、リターンばね44によって、サイド
サポートフレーム16を支持位置方向に偏倚すれば、サイ
ドサポートフレーム、つまりはサイドサポート12b が、
下方位置から支持位置に復帰するため、支持アーム42、
ロックプレート46間の係合、係合解除が容易に確保でき
る。
【0054】ここで、実施例においては、ロックプレー
ト46が規制手段として具体化されているが、規制手段
は、支持アーム42に係合して下方へのサイドサポートフ
レーム16の回動を規制すれば足りるため、これに限定さ
れない。そのため、たとえば、シートスライド装置24の
作動に伴う支持アームの移動方向に延びたロッド等か
ら、規制手段46を構成してもよい。
【0055】ところで、この発明のシートクッションの
サイドサポート構造10においては、シートスライド装置
24の作動のもとで、シート22が通常の着座位置からライ
ドポジションまで移動可能であれば足りる。そのため、
シートスライド装置24の自動、手動を問わず、いずれの
構成のシートスライド装置の装着されたシート22にも、
この発明のサイドサポート構造10が採用できる。
【0056】そして、たとえば、シートスライド装置24
をモータ付の、いわゆるパワー式とし、対応するドアの
開放に連動して、または、対応するスイッチ操作等によ
って、シート22のライドポジションを自動的に設定可能
な構成とすれば、乗降車時の操作性が、一層向上され
る。
【0057】なお、この発明のシートクッションのサイ
ドサポート構造は、自動車のシートに最適とはいえ、こ
れに限定されず、他の種々のシートにも応用できる。
【0058】上述した実施例は、この発明を説明するた
めのものであり、この発明を何等限定するものでなく、
この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも
全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0059】
【発明の効果】上記のように、この発明に係るシートク
ッションのサイドサポート構造によれば、サイドサポー
トフレームが支持位置から下方に回動可能となっている
ため、乗降車動作時における、尻部の落ち込みが防止で
きる。そのため、降車の際の立ち上がりやすい姿勢が確
保できるとともに、乗車の際のバランスの崩れが確実に
防止でき、乗降車性および着座者の安全性が改善され
る。
【0060】そして、シートの特定の位置においての
み、下方へのサイドサポートフレームの回動が可能とな
るため、通常の着座状態における、サポート性を維持し
つつ、着座者の尻部の落ち込みのない乗降車姿勢が得ら
れる。そのため、サイドサポートの設けられたシートク
ッションにおける、サポート性、乗降車性の両立が可能
となる。
【0061】また、この発明によれば、特定の位置を除
いたスライド距離に対応する長さの規制部材による支持
アームの係合によって、下方へのサイドサポートフレー
ムの回動を規制すれば足りるため、構成が複雑化するこ
ともなく、作業性の低下、および、操作性の煩雑化が防
止できる。
【0062】そして、リターンばねによって、サイドサ
ポートフレームを支持位置方向に偏倚すれば、サイドサ
ポートフレーム、つまりはサイドサポートが、下方位置
から支持位置に復帰するため、支持アーム、規制手段間
の係合、係合解除が容易に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サイドサポートの支持位置および下方位置にお
ける、この発明に係るシートクッションのサイドサポー
ト構造の側面図である。
【図2】サイドサポートの設けられたシートの斜視図で
ある。
【図3】シートクッションのサイドサポート構造の一部
破断の概略斜視図である。
【図4】通常の着座状態における、シートクッションの
サイドサポート構造の正面図である。
【図5】シートのライドポジションにおける、シートク
ッションのサイドサポート構造の正面図である。
【符号の説明】
10 シートクッションのサイドサポート構造 12 シートクッション 12a かがみ部 12b サイドサポート(がくぶち部) 14 シートクッションフレーム 16 サイドサポートフレーム 22 シート 24 シートスライド装置 42 支持アーム 44 リターンばね 46 規制部材(ロックプレート)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートスライド装置を介して車床等の床
    面に取付けられたシートのシートクッションの左右サイ
    ドで、着座面となるセンターより盛り上げられて形成さ
    れ、着座者の尻部、大腿部の少なくともいずれかを側方
    から抱持可能なシートクッションのサイドサポート構造
    において、 一体的に回動可能な支持アームを有して、シートクッシ
    ョンフレームのサイドで支持位置から下方に回動可能に
    取付けられたサイドサポートフレームと、 支持アームに係合し、所定の前後スライド範囲内におけ
    る、下方へのサイドサポートフレームの回動を規制可能
    に、シートスライド装置の作動に対する固定部材に固定
    された規制部材と、 を具備し、 シートスライド装置の作動に伴って、シートが所定の前
    後スライド範囲を越えて特定の位置に設定されたときの
    み、支持アーム、規制部材間の係合解除により、サイド
    サポートフレームが、支持位置から下方に回動可能に構
    成されたことを特徴とするシートクッションのサイドサ
    ポート構造。
  2. 【請求項2】 サイドサポートフレームが、リターンば
    ねの偏倚力によって、支持位置への復帰方向に偏倚され
    ている請求項1記載のシートクッションのサイドサポー
    ト構造。
  3. 【請求項3】 規制部材が、シートスライド装置のロア
    レールに固定されて支持アーム方向に延出したロックプ
    レートである請求項1または2記載のシートクッション
    のサイドサポート構造。
  4. 【請求項4】 ライドポジションにおいてのみ、サイド
    サポートフレームは支持位置から下方に回動される請求
    項1ないし3のいずれか記載のシートクッションのサイ
    ドサポート構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7093897B2 (en) * 2003-04-23 2006-08-22 Faurecia Sieges D'automobile, S.A. Automobile vehicle seat adaptable to accommodate a child
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