JP2569461Y2 - ウォークインシートのシートクッション構造 - Google Patents

ウォークインシートのシートクッション構造

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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、シートバックの前倒
しに連動したシートスライド装置のロック解除のもと
で、シートを前方に偏倚させるリターンばねの設けられ
たウォークインシートのシートクッション構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば、シートバックの前倒しに連動
するシートスライド装置の作動のもとで前方にスライド
可能なウォークインシートが、2ドア、3ドアタイプの
乗用車等のフロントシートとして、広く提供されてい
る。
【0003】ウォークインシートのシートスライド装置
は、たとえば、シートバックの前倒しに連動してロック
解除可能なロック機構と、シートスライド装置のロアレ
ールに対する前方への偏倚力をアッパーレールに付与す
るリターンばねとを備えている。そして、シートバック
の前倒しに連動するロック機構のロック解除によって、
シートスライド装置が作動し、シートが前方にスライド
するように、ウォークインシートが構成されている。
【0004】このような構成では、シートバックの前倒
しに連動するシートの前進によって、フロントシートの
後方にリヤシート着座者の乗降空間が確保できる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、2ドア、3
ドアの乗用車等においては、通常、フロントシートの居
住性が重視されるとともに、車高が全体的に低い形状と
なるため、リヤシートのレッグスペースが、一般的に広
くとられていない。
【0006】そこで、通常、リヤシート着座者は、床面
との間に形成されたシートクッションの下部空間に足の
つま先部分を挿入して、レッグスペースに連続した空間
を広く活用し、レッグスペースの広範囲の利用により、
自己の楽な着座姿勢を確保している。
【0007】しかしながら、公知の構成においては、一
般に、リターンばねがシートクッションの下部空間に配
設され、取付ブラケットとともに下部空間内で露出され
るため、リヤシート着座者の足のつま先部分、つまりは
靴のつま先部分と接触して、靴を傷付ける虞れがあり、
安全上好ましくない。
【0008】ここで、リターンばねを着座者の足、つま
りは靴の接触不能な位置に配設すれば、着座者の安全性
が確保される。しかしながら、リターンばねを他の位置
に配置しようとすると、ウォークインシートが全体的な
構成が複雑化するとともに、大型化しやすいため、作業
性の低下、および、コストの上昇等を招く虞れがある。
【0009】この考案は、リヤシート着座者の足とリタ
ーンばね、取付ブラケット等との直接的な接触を防止し
て、着座者の安全性を確保するウォークインシートのシ
ートクッション構造の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この考案においては、シートパッドの後端部が、シ
ートクッションフレームの後端部を被覆してシートクッ
ションの後端部を形成する、いわゆる垂れを有して成形
されるとともに、垂れを後方から巻き込むように被覆し
たトリムカバーのスソを所定部材に連結して、シートク
ッションが形成されることに着目している。
【0011】そこで、この考案においては、シートクッ
ションの後端部に配置されるシートパッドの垂れが、少
なくとも、リターンばねのフックおよび対応する取付ブ
ラケットを被覆可能に部分的に延長されている。そし
て、トリムカバーのスソによるシートパッドの垂れ、延
長片の被覆、および、所定部材への端末の係止、連結に
よって、シートクッションの後端部が形成されている。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの考案の実施例
について詳細に説明する。
【0013】図1に示すように、この考案に係るウォー
クインシートのシートクッション構造10において、シー
トクッション12は、シートスライド装置14を介して、車
床等の床面16にスライド可能に取付けられている。
【0014】シートスライド装置14は、たとえば、レッ
グブラケット18等を介して床面16に固定されるロアレー
ル20と、シートクッション12の裏面に設けられるアッパ
ーレール22とを備え、アッパーレールが、スチールボー
ル、ローラ等の転動子(図示しない)を介して、ロアレ
ールにスライド可能に組み付けられている。
【0015】そして、たとえば、ロアレール20に対する
アッパーレール22のスライドを規制可能なロック機構
(図示しない)と、アッパーレールをロアレールに対し
て前方に偏倚するリターンばね24とが、シートスライド
装置14にそれぞれ設けられている。
【0016】ロック機構は、たとえば、シートクッショ
ン12に対するシートバック26の前倒しに連動してロック
解除可能に形成されている。そして、シートバック26の
前倒しに連動するロック解除によって、アッパーレール
22、つまりはシート11が、リターンばね24の偏倚力のも
とで前方にスライド可能となっている。
【0017】図1に加えて図2に示すように、リターン
ばね24として、たとえば、各端末にフック(引掛端)24
a、24b を有する引張コイルばねが利用でき、各フックが
アッパーレール後端の取付ブラケット28およびロアレー
ル前端の取付ブラケット(図示しない)にそれぞれ係止
されて、シートスライド装置のアッパーレール22、ロア
レール20間に張設されている。
【0018】このようなシート11は、ウォークインシー
トと称され、通常、2ドア、3ドアタイプの乗用車のフ
ロントシートとして装着されている。そして、シートバ
ック26の前倒しに連動するシート11の前進によって、リ
ヤシート着座者の乗降車空間がシートバック後方に確保
可能となっている。
【0019】なお、このようなシート11およびシートス
ライド装置14のそれぞれの構成は公知であり、これらの
構成はこの考案の趣旨でないため、詳細に説明しない。
【0020】ところで、図1に加えて図2に示すよう
に、このようなシートクッション12においては、たとえ
ば、等間隔に配設された複数本のSばねからなるシート
スプリング30が、アッパーレール22に載置、固定された
シートクッションフレーム32の内方に張設されている。
そして、弾性体から所定形状に予め成形されたシートパ
ッド34がシートスプリング30に載置され、シートパッド
を表皮等からなるトリムカバー36でシートクッションフ
レーム32とともに被覆して、対応する形状のシートクッ
ション12が形成されている。
【0021】ここで、この考案においては、シートパッ
ド34の後端部が、シートクッションフレームの後端部32
a を被覆する、いわゆる垂れ34a を有して成形されると
ともに、垂れを後方から巻き込むように被覆したトリム
カバー36のスソ36a をシートクッションフレーム等の所
定部材に係止、連結して、シートクッション12が形成さ
れることに着目している。
【0022】そこで、この考案によれば、図1、図2を
見るとわかるように、たとえば、リターンばね24の後方
のフック24a 、取付ブラケット28を一体的に被覆可能な
延長片40が、シートパッドの垂れ34a に部分的に形成さ
れている。そして、トリムカバーのスソ36a によるシー
トパッドの垂れ34a 、延長片40の被覆、および、所定部
材、たとえば、シートスプリング30へのスソの端末の係
止、連結によって、シートクッション12の後端部が形成
されている。
【0023】なお、トリムカバーのスソ36a の端末は、
図1に示すように、係止部材、たとえば、ホグリング42
によって、シートスプリング30に係止、連結されてい
る。
【0024】このような構成のウォークインシートのシ
ートクッション構造10によれば、シートパッドの延長片
40およびトリムカバーのスソ36a でのリターンばねのフ
ック24a 、取付ブラケット28の被覆によって、シートク
ッション12の下部空間44へのリターンばねのフック、取
付ブラケットの露出が防止される。つまり、シートクッ
ションの下部空間44に、リヤシート着座者の足、つまり
は靴46等が挿入されても、リターンばねのフック24a 、
取付ブラケット28との直接的な接触が確実に阻止され
る。
【0025】そのため、リターンばねのフック24a 、取
付ブラケット28がリヤシート着座者の靴を傷つけること
もなく、リヤシート着座者の安全性が十分に確保でき
る。
【0026】そして、足、特につま先をフロントシート
のシートクッションの下部空間44に挿入して着座できる
ため、リヤシート着座者が、狭いレッグスペースにおい
ても比較的に楽な姿勢で着座できる。そのため、リヤシ
ート着座者の快適性が確保できる。
【0027】更に、この構成においては、シートパッド
の垂れ34に部分的な延長片40を設けてトリムカバーのス
ソ36a で被覆すれば足りる。つまり、シートパッド34の
部分的な形状変更によって、リヤシート着座者の足が保
護できるため、構成的な複雑化およびシート自体の大型
化等を招くこともない。
【0028】そのため、作業性の低下、および、コスト
の上昇が確実に防止できる。
【0029】また、図1、図2を見るとよくわかるよう
に、この考案においては、たとえば、取付ブラケット28
を被覆したシートパッドの垂れ34a の下面に相当する位
置まで突出された突出片48が、取付ブラケットに隣接す
る箇所でシートパッド34の下面に設けられている。
【0030】このような構成においては、突出片48が、
シートパッドの延長片40を被覆したトリムカバーのスソ
36a を同等な位置で支持するスペーサとして機能するた
め、トリムカバーのスソをほぼ水平に支持でき、シート
クッション12の後端部の形状崩れが十分に防止できる。
【0031】そのため、シートクッション12、つまりは
シート11の外観品質の低下が防止できる。
【0032】ここで、実施例においては、シートパッド
の垂れ34a が部分的に延長されている。しかし、リター
ンばねのフック24a 、取付ブラケット28を被覆可能であ
れば足りるため、シートパッドの垂れ34a を全体的に延
長する構成としてもよい。
【0033】また、シートパッドの突出片48は、トリム
カバーのスソ36a を支持可能であれば足りるため、図示
の形状、数に限定されない。つまり、突出片48は1つに
限定されず、2つ以上の突出片をシートパッド34の下面
に設ける構成としてもよい。
【0034】そして、実施例においては、突出片48がシ
ートパッド36に一体的に設けられているが、これに限定
されず、たとえば、シートパッドと別体の突出片によっ
て、トリムカバーのスソ36a を支持する構成としてもよ
い。
【0035】なお、実施例においては、2ドア、3ドア
の乗用車等のウォークインシートのシートクッション構
造として具体化している。しかし、リターンばねを有す
るウォークインシートであれば足りるため、電車、飛行
機、船舶や、その他種々のシートに、この考案のシート
クッション構造を応用してもよい。
【0036】上述した実施例は、この考案を説明するた
めのものであり、この考案を何等限定するものでなく、
この考案の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも
全てこの考案に包含されることはいうまでもない。
【0037】
【考案の効果】上記のように、この考案に係るウォーク
インシートのシートクッション構造によれば、シートパ
ッドの部分的な形状変更によって、下部空間内でのリタ
ーンばねのフック、取付ブラケットの露出を防止してい
る。そのため、シートクッションの下部空間に挿入した
つま先が、リターンばねのフック、取付ブラケットに直
接的に接触することもなく、リヤシート着座者の安全
性、快適性等が十分に確保できる。
【0038】そして、シートパッドを部分的に形状変更
すれば足りるため、簡単な構成にも拘らず、リヤシート
着座者の安全性、快適性等が十分に確保できる。そのた
め、構成の複雑化、大型化が防止でき、シート組立時の
作業性の低下、および、コストの上昇等が確実に阻止さ
れる。
【0039】更に、取付ブラケットに隣接する突出片に
よって、トリムカバーのスソをシートパッドの延出片の
下面に相当する位置で支持すれば、シートクッション後
端部の形状崩れが防止できる。そのため、シートクッシ
ョン、つまりはシートの全体的な外観品質が向上され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るウォークインシートのシートク
ッション構造の概略縦断面図である。
【図2】ウォークインシートのシートクッション構造の
概略分解斜視図である。
【符号の説明】
10 ウォークインシートのシートクッション構造 11 シート 12 シートクッション 14 シートスライド装置 24 リターンばね 28 取付ブラケット 34 シートパッド 34a シートパッドの垂れ 36 トリムカバー 36a トリムカバーのスソ 40 延長片 48 突出片

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックの前倒しに連動したシート
    スライド装置のロック解除のもとで、シートを前方に偏
    倚させるリターンばねの設けられたウォークインシート
    のシートクッション構造において、 シートクッションの後端部に配置されるシートパッドの
    垂れが、少なくとも、リターンばねのフックおよび対応
    する取付ブラケットを被覆可能に部分的に延長され、 トリムカバーのスソによるシートパッドの垂れ、延長片
    の被覆、および、所定部材への端末の係止、連結によっ
    て、シートクッションの後端部が形成されたことを特徴
    とするウォークインシートのシートクッション構造。
  2. 【請求項2】 シートバックの前倒しに連動したシート
    スライド装置のロック解除のもとで、シートを前方に偏
    倚させるリターンばねの設けられたウォークインシート
    のシートクッション構造において、 シートクッションの後端部に配置されるシートパッドの
    垂れが、少なくとも、リターンばねのフックおよび対応
    する取付ブラケットを被覆可能に部分的に延長されると
    ともに、 リターンばねのフック、取付ブラケットを被覆した垂れ
    の延長片の下面に相当する位置まで突出された突出片
    が、取付ブラケットに隣接する箇所でシートパッドの下
    面に設けられ、 トリムカバーのスソによるシートパッドの垂れ、延長
    片、突出片の被覆、および、所定部材への端末の係止、
    連結によって、シートクッションの後端部が形成された
    ことを特徴とするウォークインシートのシートクッショ
    ン構造。
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JP2572972Y2 (ja) * 1992-07-29 1998-05-25 池田物産株式会社 車両用シート
JP5566820B2 (ja) * 2010-09-13 2014-08-06 株式会社タチエス 車両用シートの組立治具及び車両用シート組立方法

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