JP3892657B2 - リアシート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フロントシートが設けられる第1のフロアより高い位置にある第2のフロアに設けられ、前記第1のフロアが着座者の足元スペースとなるリアシートに関し、さらに詳しくは、リアシートシートを格納して、荷物の収納スペースを形成できるリアシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
(第1の従来例)
第1の従来例の構成図である図6を用いて説明する。図において、第1のフロア1にはフロントシート3が、第1のフロア1より高い位置にある第2のフロア5にはリアシート7が設けられている。
【0003】
そして、第1のフロア1がリアシート7の着座者の足元スペースSPとなっている。
リアシート7を格納し、荷物の収納スペースを形成する場合は、二点鎖線で示すように、リアシート7が第1のフロア1の足元スペースへ水平移動し、そのシートバック9を前傾れさせる。
【0004】
(第2の従来例)
第1の従来例の構成図である図7を用いて説明する。図7(a)において、フロア11上にフロントシート13とリアシート15が設けられている。
【0005】
リアシート15を格納し、荷物の収納スペースを形成する場合には、図7(b)に示すように、そのシートクッション17の前部を回転軸としてフロア11に対して倒立させ、シートバック19を下部を回転軸としてフロア11方向に前傾れさせる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成のリアシート7,15は以下のような問題点がある。
(1)第1の従来例のリアシート7を格納する場合、平行移動するリアシート7のシートクッション8が入るだけの広い足元スペースSPが必要となる。
【0007】
前後長の短い車両では、広い足元スペースSPを確保することができず、このような構成は採用できない。
(2)第2の従来例のリアシート15を格納する場合、そのシートクッション17を倒立させるので、シートクッション17の厚み(t)だけ荷物の収納スペースが狭くなる。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、前後長の短い車両でも広い荷物の収納スペースが実現できるリアシートを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1記載の発明は、シートクッションとシートバックとからなり、フロントシートが設けられる第1のフロアより高い位置にある第2のフロアに設けられ、前記第1のフロアが着座者の足元スペースとなるリアシートであって、前記シートクッションを前記足元スペースへ斜めに格納する格納機構と、前記シートバックを前倒しさせる前倒し機構と、を有し、前記格納機構は、一端部が前記第2のフロア側に回転可能に設けられ、他端部側が前記シートクッションに回転可能に設けられ、前記シートクッションを第2のフロアと前記足元スペースとの間で移動可能とするリンクと、前記シートクッションの移動時に、前記シートクッションが前記フロントシートに干渉しないように前記シートクッションの姿勢を規制する姿勢規制手段とで構成され、更に、前記姿勢規制手段は、一端部が前記シートクッションの前部に取りつけられ、他端部が前記シートクッションの後部に取りつけられたベルトと、前記第1のフロア、前記第2のフロアのうちのいずれかのフロアに設けられ、前記ベルト中間部の前記シートクッション対向面が当接可能なガイドとでなり、前記シートクッションの移動時に前記ベルトが前記ガイドに摺接し、前記シートクッションの姿勢を規制することを特徴とするリアシートである。
【0010】
最初に、シートクッションを格納機構を用いて足元スペースへ斜めに格納する。
次に、前倒し機構を用いてシートバックを前倒しさせ、荷物の収納スペースを形成する。
【0011】
シートクッションは、格納機構によって、前記足元スペースに斜めに格納されるので、足元スペースが狭くとも格納でき、前後長の短い車両でも、広い荷物の収納スペースが実現できる。
【0013】
姿勢規制手段を設けたことにより、シートクッションがフロントシートに干渉せず、足元スペースに格納されるので、操作性が向上する。
【0014】
ベルトとガイドとからなる姿勢規制手段であるので、構成が簡単である。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に図面を用いて本発明の実施の形態例を説明する。
本発明の実施の形態例の側面構成図である図1において、第1のフロア101にはフロントシート103が、第1のフロア101より高い位置にある第2のフロア105にはリアシート107が設けられている。
【0016】
そして、第1のフロア101がリアシート107の着座者の足元スペースSPとなっている。
リアシート107は、第2のフロア105にブラケット111に支持されたシートスライド機構115により、前後方向に移動可能となっている。
【0017】
尚、シートスライド機構115はリアシート107の両側(アウタ側,インナ側)に設けられている。
シートスライド機構115は、図1の切断線A−Aの断面図である図2に示すように、ブラケット111に固着されるロアレール117と、ロアレール117に移動可能に係合したアッパレール119とからなる。
【0018】
図1に戻って、アッパレール119の前部にはフロントブラケット121が、後部にはリアブラケット123がそれぞれ固着されている。
そして、アウタ側とインナ側のシートスライド機構115のフロントブラケット121は、フロントパイプ131で、リアブラケット123はリアパイプ133でそれぞれ連結されている。
【0019】
シートスライド機構115のアッパレール119上には、シートクッション141が載置される。
また、リアブラケット123は、リクライニング機構(前倒し機構)151を介してシートバック161が設けられている。
【0020】
リクライニング機構151は、リアブラケット123には固着されたロアアーム152と、シートバック161に固着されたアッパアーム153と、ロアアーム152に対してアッパアーム153(シートバック161)を回転可能に支持するヒンジピン154と、アッパアーム153の回転を規制する図示しないロック手段とからなっている。
【0021】
よって、リクライニング機構151のロック手段を解除することにより、アッパアーム153(シートバック161)はヒンジピン154を中心に、前後方向に傾動可能となり、着座者の好みのシートバック161の傾斜角を得ることができる。
【0022】
尚、本実施の形態例のリクライニング機構151は、シートバック161をその着座者の背面と対向する面が、第2のフロア105と対向する位置まで前傾れ可能となっている。
【0023】
また、操作性向上の観点により、シートバック161を前傾れ方向に付勢する付勢手段を設けることが好ましい。
ここで、格納機構を説明する。
【0024】
一端部がフロントブラケット121にピン171を用いて回転可能に設けられ、他端部側がシートクッション141にピン173を用いて回転可能に設けられたリンク175により、シートクッション141は、アッパレール119と足元スペースSPとの間を移動可能となっている。
【0025】
尚、フロントブラケット121付近の斜視図である図3に示すように、リンク175は、フロントブラケット121と干渉しないように、クランク状に折り曲げられている。
【0026】
さらに、シートクッション141の奥部には、操作持ち手181が設けられている。
シートクッション141の底部には、一端部がシートクッション141の前部に取りつけられ、中間部がフロントパイプ131の下部を通り、他端部がシートクッション141の後部に取りつけられたベルト201が設けられている。
【0027】
すなわち、フロントパイプ131は、ベルト201の中間のシートクッション対向面が当接可能となっている。
次に上記構成の107を格納して、荷物の収納スペースを形成する際の動作を図1、図4、図5を用いて説明する。
【0028】
着座可能な通常の状態である図1のリアシート107を格納するには、先ず、シートクッション143に設けられた操作持ち手181を斜め上方(図1における矢印I方向)へ引き上げる。
【0029】
すると、シートクッション141は、格納機構であるリンク175に案内されて、図4に示すように、シートスライド機構115のアッパレール119より離れる。
【0030】
この時、ベルト201の中間部がフロントパイプ131に摺接し、ベルト201が張られ、シートクッション141の姿勢が規制され、フロントシート103と干渉しないように移動する。
【0031】
そして、図5に示すようにシートクッション141は、足元スペースSPに斜めに格納される。
次に、リクライニング機構151のロック機構を解除して、シートバック161を前傾れさせ、荷物の収納スペースを形成する。
【0032】
上記構成によれば、シートクッション141は、格納機構によって、足元スペースSPに斜めに格納されるので、足元スペースが狭くとも格納でき、前後長の短い車両でも、広い荷物の収納スペースが実現できる。
【0033】
また、ベルト201、フロントパイプ131からなる姿勢規制手段を設けたことにより、シートクッション141の移動時に、シートクッション141がフロントシート103に干渉せず、足元スペースSPに格納されるので、操作性が向上する。
【0034】
さらに、姿勢規制手段は、ベルト201とフロントパイプ131とで構成したことにより、構成が簡単である。
【0035】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1記載の発明によれば、シートクッションは、格納機構によって、前記足元スペースに斜めに格納されるので、足元スペースが狭くとも格納でき、前後長の短い車両でも、広い荷物の収納スペースが実現できる。
【0036】
姿勢規制手段を設けたことにより、シートクッションがフロントシートに干渉せず、足元スペースに格納されるので、操作性が向上する。
【0037】
ベルトとガイドとからなる姿勢規制手段であるので、構成が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の側面構成図である。
【図2】図1の切断線A−Aの断面図である。
【図3】図1のフロントブラケット付近の斜視図である。
【図4】図1の要部の動作を説明する図である。
【図5】図1の要部の動作を説明す要る図である。
【図6】第1の従来例の構成図である。
【図7】第2の従来例の構成図である。
【符号の説明】
101 第1のフロア
103 フロントシート
105 第2のフロア
107 リアシート
131 フロントパイプ(格納機構,姿勢規制手段)
141 シートクッション
151 リクライニング機構(前倒し機構)
161 シートバック
175 リンク(格納機構)
201 ベルト(格納機構,姿勢規制手段)
Claims (1)
- シートクッションとシートバックとからなり、フロントシートが設けられる第1のフロアより高い位置にある第2のフロアに設けられ、前記第1のフロアが着座者の足元スペースとなるリアシートであって、
前記シートクッションを前記足元スペースへ斜めに格納する格納機構と、前記シートバックを前倒しさせる前倒し機構と、を有し、
前記格納機構は、
一端部が前記第2のフロア側に回転可能に設けられ、他端部側が前記シートクッションに回転可能に設けられ、前記シートクッションを第2のフロアと前記足元スペースとの間で移動可能とするリンクと、
前記シートクッションの移動時に、前記シートクッションが前記フロントシートに干渉しないように前記シートクッションの姿勢を規制する姿勢規制手段とで構成され、
更に、前記姿勢規制手段は、
一端部が前記シートクッションの前部に取りつけられ、他端部が前記シートクッションの後部に取りつけられたベルトと、
前記第1のフロア、前記第2のフロアのうちのいずれかのフロアに設けられ、前記ベルト中間部の前記シートクッション対向面が当接可能なガイドとでなり、
前記シートクッションの移動時に前記ベルトが前記ガイドに摺接し、前記シートクッションの姿勢を規制することを特徴とするリアシート。
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