JP2000177495A - コンソールボックス - Google Patents

コンソールボックス

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JP2000177495A
JP2000177495A JP10357671A JP35767198A JP2000177495A JP 2000177495 A JP2000177495 A JP 2000177495A JP 10357671 A JP10357671 A JP 10357671A JP 35767198 A JP35767198 A JP 35767198A JP 2000177495 A JP2000177495 A JP 2000177495A
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Koji Morinishi
康治 森西
Daizo Sugimoto
大蔵 杉本
Takeshi Awano
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車幅方向の乗員移動面の確保も肘掛としての
機能の確保もでき、多機能化を図れるコンソールボック
スを提供する。 【解決手段】 車両の左右座席Sl,Sr間に配置され
同左右座席の座面f2を連続させる上面f1を有するコ
ンソールボックス本体Bと、コンソールボックス本体B
の後部に一端が連結された第1アーム部材8と、第1ア
ーム部材8の他端に揺動可能に連結され起立位置P1と
前倒れ位置Qとに保持可能な第2アーム部材18と、第
2アーム部材18に一体結合され、且つ、同第2アーム
部材を起立位置P1に保持した際に上面f1の上方を開
放し起立位置P1より前倒れ位置Qに保持した際に乗員
の肘掛面である第2面f5を形成する可動パッド19と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンソールボック
スに関し、特に、車両の左右座席間に配置され乗員の便
宜性の向上を図るのに好適なコンソールボックスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両の前席、特にセパレートシートの場
合にはその中央部にセンターコンソールボックス(以後
単にコンソールボックスと記す)が配備されることが多
く、これは小物入れとして利用でき、左右座席に着座す
る乗員の便宜性を向上させることができる。通常、コン
ソールボックスは左右座席の前後方向長さと略等しい長
さに形成された箱状体を成すものや、左右座席間の箱状
体を更に前方に延出形成し、その延出部にチェンジレバ
ーの収容部等を形成した上でその前端をインストルメン
トパネルの中央下壁部に連結し見栄えを向上させたもの
もある。
【0003】ところで、車両の左右座席がベンチシート
の場合、乗員が車幅方向に移動するというサイドウオー
クスルーを容易に達成できるが、左右座席がセパレート
シートの場合、左右座席間に中央空域が存在し、座面が
連続せずサイドウオークスルーの機能を保持することは
困難だった。そこで、左右座席間の中央空域にコンソー
ルボックスを配備し、コンソールボックスの蓋体の上面
により左右座席の座面を連続させるようにしてサイドウ
オークスルー機能を確保することができる。このような
コンソールボックスは乗員移動面を形成する部材として
機能でき、小物入れとしてのコンソールボックスの多機
能化を図ることができる。
【0004】更に、コンソールボックスは左右座席間に
配備されることより、コンソールボックスの蓋体の上面
を左右座席の乗員の肘掛として使用することも可能であ
り、このようにすれば、コンソールボックスが肘掛部材
として機能でき、この場合もコンソールボックスの多機
能化を図ることができる。なお、ベンチシートのシート
バックの中央ブロック部を独立して変位可能に形成し、
その中央ブロック部を前倒し位置に保持した際に、その
部位を肘掛部材として利用することが可能なリヤシート
の多機能化構造が実開昭64−36240号公報に開示
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、セパレート
シートタイプの左右座席間に配備され、小物入れとして
のコンソールボックスの多機能化を図るべく、上述のよ
うにコンソールボックスを乗員移動面形成部材としても
肘掛部材としても機能させるとすると、次のような問題
が生じる。即ち、サイドウオークスルーを達成するには
左右座席の座面とコンソールボックスの蓋体の上面であ
る乗員移動面とが略同一高さとなる必要があり、コンソ
ールボックスを肘掛部材とするには蓋体の肘掛面を左右
座席の座面より上方の最適高さ位置に保持する必要があ
り、この場合、乗員の車幅方向の移動は阻止されてしま
う。このように、単一のコンソールボックスが両機能を
満たそうとすると蓋体の上下位置が相違してしまい、従
来のコンソールボックスでは両機能を共に確保し、多機
能化を図ることはできなかった。本発明の目的は、車幅
方向の乗員移動面の確保も肘掛としての機能の確保もで
き、多機能化を図れるコンソールボックスを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、車両の左右座席間にコンソ
ールボックス本体を配置し、そのコンソールボックス本
体が左右座席の座面を連続させる上面を有し、上記コン
ソールボックス本体の後部に第1アーム部材の一端を連
結し、上記第1アーム部材の他端に起立位置と前倒れ位
置とを保持可能に第2アーム部材を揺動可能に連結し、
同第2アーム部材に可動パッドを一体結合し、上記第2
アーム部材を上記起立位置に保持した際に上記可動パッ
ドが上記上面の上方を開放し、起立位置より前倒れ位置
に保持した際に乗員の肘掛面を形成するようにしてい
る。ここでは、第2アーム部材を起立位置に保持するこ
とにより上面の上方を開放して乗員の車幅方向の乗員移
動を可能とし、前倒れ位置に保持することにより可動パ
ッドが乗員の肘掛面を形成できる。このため、第2アー
ム部材の切り換えにより、コンソールボックスが左右座
席間でのサイドウオークスルーを可能にでき、乗員の肘
掛面を容易に形成でき、小物入れであるコンソールボッ
クスの多機能化を図れ、しかも、肘掛面の高さ調整を第
1アーム部材の長さ調整により容易に行え、可動パッド
の厚さの自由度を確保できる。
【0007】また好ましくは、車両の左右座席間にコン
ソールボックス本体を配置し、そのコンソールボックス
本体が左右座席の座面を連続させる上面を有し、上記コ
ンソールボックス本体の後部に起立位置と後倒れ位置と
を保持可能に第1アーム部材の一端を揺動可能に連結
し、上記第1アーム部材の他端に起立位置と前倒れ位置
とを保持可能に第2アーム部材を揺動可能に連結し、同
第2アーム部材に可動パッドを一体結合し、上記第1第
2の両アーム部材を共に上記起立位置に保持した際に上
記可動パッドが上記上面の上方を開放し、上記第2アー
ム部材のみ起立位置より前倒れ位置に保持した際に上記
可動パッドが乗員の肘掛面を形成し、第1第2の両アー
ム部材を共に起立位置より後倒れ位置に保持した際に上
向きのシート補助面を形成するようにしても良い。この
場合、第1第2の両アーム部材を起立位置に保持するこ
とにより上面の上方を開放して乗員の車幅方向の乗員移
動を可能とし、第2アーム部材のみを前倒れ位置に保持
すれば可動パッドが乗員の肘掛面を形成でき、第1第2
の両アーム部材を共に後倒れ位置に保持すれば上向きの
シート補助面を形成できる。このため、第1第2の両ア
ーム部材の切り換えにより、コンソールボックスが左右
座席間でのサイドウオークスルーを可能にでき、乗員の
肘掛面を容易に形成でき、特に、上向きのシート補助面
を形成し乗員がフルリクライニング時によりゆったりく
つろげるようにでき、小物入れであるコンソールボック
スの多機能化を促進でき、しかも、肘掛面の高さ調整を
第1アーム部材の長さ調整により容易に行え、可動パッ
ドの厚さの自由度を確保できる。
【0008】好ましくは、上記第1第2の両アーム部材
を共に起立位置に保持した際に上記可動パッドが左右座
席の背当て面を連続させる前向き面を形成することが良
い。この場合、左右シートバック間に保持される可動パ
ッドの前向き面により左右座席のシートバックの背当て
面を連続させ、左右座席をベンチシートと同様に機能さ
せることができ、乗員の左右座席間の移動をより容易化
できる。好ましくは、コンソールボックス本体をその前
後方向位置を調整する前後位置調整機構を介して車体フ
ロアに取り付けることが良い。この場合、前後の座席の
乗員にとって使い勝手の良い位置にコンソールボックス
本体を移動でき、しかも、乗員の体形に応じて最適な前
後位置に肘掛面を有する可動パッドが位置するように微
調整できる。好ましくは、コンソールボックス本体を着
脱手段を介して車体フロアに取り付けることが良い。こ
の場合、コンソールボックスを使用しない場合に左右座
席間を容易に開放でき、乗員の前後方向ウオークスルー
を可能にできる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1、図2には本発明の適用され
たコンソールボックスを示した。コンソールボックス1
は図示しない自動車のセパレートシートから成る左右前
席Sl,Sr間に設けられた中央空域eに配設される。
このコンソールボックス1は箱状のコンソールボックス
本体Bとその後部に枢支される揺動部Cとを備え、その
長手方向を前後方向Xに向け前後位置調整装置Abを介
してフロア2に取り付けられる。コンソールボックス本
体Bは物品収納用の収納室3及びその後端(図1におい
て右端)の枢着部4及び後部トレイ5を備える。収納室
3の外壁は図示しない芯材、パッド材及び表皮材で形成
され、その内、前後側壁w1,w2、左右側壁w3,w
4、低壁w5から成り、その上方開口は蓋体6により開
放可能に閉鎖される。
【0010】蓋体6は肉厚部材であり、図示しない樹脂
製の芯材とそれを覆うパッド材及び表皮材で形成され
る。この蓋体6はヒンジ部材hを介し左側壁w3の上端
部に上方に回動可能に取り付けられ、しかも、同蓋体6
の回動端(図2で紙面上方側)はストライカtを介し右
側壁w4の上端部のラッチ機構部rに開放可能に係止さ
れる。なお、蓋体6は車幅方向Yの幅L1が左右前席S
l,Sr間の間隔に略等しく設定され、前後方向Xの幅
L2が左右前席のシートクッションs1の縦幅に近い長
さに設定され、蓋体6の上面f1(図1参照)の高さH
1は左右前席Sl,Srの座面f2の高さと略等しく設
定される。これにより蓋体6の上面f1が左右座席の座
面f2を連続させるよう設定され、コンソールボックス
1が車幅方向Yの乗員移動面を形成する部材としての機
能を有することとなり、車両にサイドウオークスルー機
能を付加できる。
【0011】前後位置調整装置Abはコンソールボック
ス1の前後方向Xの位置を調整する機能を有し、これに
より、前後の座席の乗員にとって使い勝手の良い位置に
コンソールボックス1を容易に移動調整できる。前後位
置調整装置Abはコンソールボックス本体Bの低壁w5
部分に設けられる図示しない芯材に一体結合されるアッ
パレールR1と、そのアッパレールR1に前後方向Xに
向けて摺動可能に係合されるロアレールR2と、図示し
ない係止機構とで構成される。この係止機構はアッパレ
ール及びロアレールR1,R2間に配備され、両者の相
対位置が切り換えられた際にこれをロックする周知のロ
ック機能を備える。なお、図示しない係止機構には係止
解除用のノブN(図1参照)が設けられ、ノブNの操作
により前後位置調整装置Abのロック解除を可能とし、
コンソールボックス本体Bの前後方向X位置を所定の位
置に保持できるように構成している。
【0012】ロアレールR2と対向するフロア2側の部
位には図示しない着脱手段が配備される。この着脱手段
はロアレールR2を適時にフロア2側にロックでき、図
示しないロック解除レバーを操作した際にロック解除で
きるように構成されればよく、周知の手段を利用でき
る。このような着脱手段はコンソールボックス1の不使
用時において、コンソールボックス1のロアレールR2
の部位より上側部分をフロア2より離脱させ、フロア面
に余分な部材が残ることを防止できる。このような構成
のため、コンソールボックス1の排除時には、左右前席
Sl,Sr間の中央空域eを容易に開放でき、乗員の前
後方向Xのウオークスルーを可能にできる。コンソール
ボックス1の枢着部4は左右枢着部4l,4rから成
り、これらは左右側壁w3,w4の後方上部に配備され
る。なお、左右枢着部4l,4r間で蓋体6の後端側に
後部トレイ5が設けられている。この後部トレイは硬質
樹脂やアルミダイキャスト製であれば良く、薄皿状に形
成され、前席乗員により小物置きとして利用される。
【0013】左右側壁w3,w4の後部において、これ
らの図示しない芯金具には左右の枢支金具7l,7r
(図2参照)が結合される。なお、図4に示すように、
左の枢支金具7lは補助枢支金具7l’を介し図示しな
い芯金具に固着される。これら左右の枢支金具の上端側
に後述する揺動部C側の第1アーム部材8の基端を枢支
する左右枢着部4l,4rが設けられる。なお、第1ア
ーム部材8の要部は第1右アーム片8rと,第1左アー
ム片8lと、これらの両基端部を一体結合する枢支軸1
1とで形成される。左右枢着部4l,4rの内、右枢着
部4rは単に第1右アーム片8rを枢支軸11を介し枢
支金具7rに枢支した構成を採る。一方、左枢着部4l
は、図4に示すように、第1左アーム片8lを枢支軸1
1及び第1アジャスタ機構12を介し枢支金具7lに枢
支するとの構成を採る。
【0014】枢支軸11は左枢着部4lと対向する部分
の内、内側部分(図4で紙面奥側)が左枢支金具7lに
枢支され、その外端側部分(図4で紙面手前側)に扇形
ギア13とこれに一体化された第1左アーム片8lを枢
支する。なお、枢支軸11の外端はアジャスタ機構取り
付け用のブラケット7lbに枢支される。このブラケッ
ト7lbは複数箇所が左枢支金具7lに所定の隙間を介
して固着される。第1アジャスタ機構12は第1アーム
部材8を揺動可能にロックするもので、第1アーム部材
8側と一体の扇形ギア13とその歯部に噛み合う係止揺
動片16と解除レバー17とを備える。係止揺動片16
と解除レバー17はそれぞれピン161,171を介し
左枢支金具7lとブラケット7lb間に枢支される。な
お、これらは左枢支金具7lの周縁部に係止される枢支
部カバー7cで外部より覆われる。
【0015】ブラケット7lbの上端部には第1左アー
ム片8lより突き出るストッパピン14と対向配備され
る一対のストッパ壁151,152が形成される。ここ
での起立ストッパ壁151は第1左アーム片8lが図1
に示す起立位置P1に保持される際にストッパピン14
と当接し、第1左アーム片8lの前方への揺動を阻止す
る。後倒れストッパ壁152は第1左アーム片8lが起
立位置P1より後方に突き出す位置である後倒れ位置P
2に保持される際にストッパピン14と当接し、第1左
アーム片8l側の下方への揺動を阻止する。
【0016】扇形ギア13は第1左アーム片8lの端部
と一体の枢支軸11に固着され、図4で下方の半部に歯
部を形成される。この歯部に噛み合い可能な係止揺動片
16はその基部がてこピン161に枢支されその揺動端
側の歯部の近傍に突部dを突設する。なお、係止揺動片
16は図示しない戻しばねにより常に噛み合い解除方向
に回動付勢され、ここに突設される突部dには解除レバ
ー17の揺動端側の解除用突部gが当接する。解除レバ
ー17はその基部がてこピン171に枢支され一方の揺
動端に解除用突部gが、他方の揺動端に解除ノブ20が
取り付けられる。 ここで解除レバー17はスプリング
S1の弾性力で常に図1で反時計方向に回動付勢され、
この弾性力は解除用突部g、突部dを介し係止揺動片1
6の背部を係止方向、即ち、係止揺動片16の歯部が扇
形ギア13の歯部に噛み合う方向に付勢している。な
お、解除ノブ20を弾性力に抗して解除方向Rに回動す
ると、解除用突部gが突部dより離脱する方向(i方
向)に変位し、突部dが係止揺動片16と共に解除方向
(j方向)に変位し、係止揺動片16の歯部を扇形ギア
13の歯部より離脱させ、扇形ギア13と一体の第1左
アーム片8l側の回動を許容することができる。
【0017】コンソールボックス本体Bの後部に枢支さ
れる揺動部Cは上述の第1アーム部材8と、第1アーム
部材8の他端に第2アーム軸21及び軸受211を介し
て揺動可能に連結された第2アーム部材18と、第2ア
ーム部材18の揺動端側に一体結合される可動パッド1
9とを備える。図3に示すように、第2アーム部材18
は基枠材23を備え、その基端側は第2アーム軸21の
左右端近傍に溶接される。基枠材23の第2アーム軸2
1の近傍域と、ここと対向する第1左アーム片8lの揺
動端とに亘り第2アジャスタ機構10(図2参照)が装
備される。なお、第1左右アーム片8l,8rはこれら
を外部より覆う左右の樹脂カバー8cを備える。
【0018】図3に示すように、第2アジャスタ機構1
0は第2アーム部材18及び可動パッド19を揺動可能
にロックするもので、第1左アーム片8lの突端に形成
される一対の係止溝221,222と、これら両係止溝
間を結ぶ円弧状のガイド壁223と、基枠材23に枢支
ピン24を介し枢支され一対の係止溝221,222に
選択的に係合可能な係合片26を有する係止部材25
と、係止部材25に一体結合される解除レバー27と、
係止部材25の係合片26を常時係合方向に付勢する戻
しばね28とを備える。
【0019】係止部材25は戻しばね28により係合片
26を常時係合方向に付勢することより、ガイド壁22
3と摺接する係合片26が起立側係止溝222や前倒れ
側係止溝221に対向するとこれらに噛み合うことがで
き、解除レバー27が解除操作(図3に符号rで示す方
向)されると係合片26がガイド壁223より離脱で
き、第2アーム部材18の回動を許容できる。なお、第
2アーム部材18が起立位置P1に保持された図3に示
す状態において、係合片26は起立側係止溝222に係
合され、第2アーム部材18の前後方向の揺動を阻止す
るように設定されている。一方、第2アーム部材18が
前倒れ位置Qに切り換え保持される際に、係合片26は
前倒れ側係止溝221に係合され、第2アーム部材18
の更なる下方への揺動を阻止するように設定されてい
る。
【0020】第2アーム部材18は第2アーム軸21と
一体の図示しない芯材とそれを覆う略矩形の樹脂製の外
殻部材とで形成され、第2アーム軸21側の端部に可動
パッド19を一体結合する。第2アーム部材18は図1
に示す起立位置P1に保持される状態で前面と後面に共
に凹状部を有するように形成され、これら凹状部は後述
するフラット時使用の第1皿状トレイ29(図5参照)
と、前倒れ位置Qに保持される際に使用の第2皿状トレ
イ30(図6参照)として利用される。なお、第2アー
ム部材18の第2皿状トレイ30に代えて、同部分に図
示しないカップホルダーを形成しても良く、このカップ
ホルダーは前後席の各乗員により容易に使用することが
できる。
【0021】可動パッド19は左右シートバックs2の
間隔に略等しい幅と、左右シートバックs2の上下長さ
に近い縦長さを有するように形成される。可動パッド1
9は第2アーム部材18側と一体の図示しない芯材とそ
の芯材を覆う、パッド材及び表皮材で形成される。ここ
で可動パッド19が図1に示す起立位置P1に保持さ
れ、左右シートバックs1,s2間に位置する状態にお
いて、可動パッド19の第1面f4はこれが左右シート
バックs2の背当て面f3を連続させる面となるように
前後位置調整装置Abにより調整できる。更に、可動パ
ッド19が図1に示す前倒れ位置Qに保持され、左右の
各シートクッションs1の座面f2や上面f1より上方
位置に保持される状態において、可動パッド19の第2
面f5はこれが左右座席の乗員の肘掛面となるように設
定されている。この第2面f5の高さ位置は起立位置P
1の第1アーム部材8の長さにより決定され、ここでは
可動パッド19の厚さが肘掛面の高さと関連することが
無いため、可動パッド19の厚さは見栄えや左右シート
バックs2との釣合い等を考慮して自由に設定できる。
上述のコンソールボックス1は車載時に図示しない着
脱手段によりロアレールR2をフロア2側にロックで
き、適時に図示しないロック解除レバーを操作してロッ
ク解除しフロア2側よりコンソールボックス1を外し、
中央空域eを容易に開放でき、乗員の前後方向Xのウオ
ークスルーを可能にできる。
【0022】コンソールボックス1が前後位置調整装置
Abを介しフロア2上にロックされた場合、前後位置調
整装置Abはコンソールボックス1の前後方向Xの位置
を適正位置に微調整でき、これにより、前後の座席の乗
員にとって使い勝手の良い位置にコンソールボックス1
を保持でき、これを小物入れとして有効利用できる。フ
ロア2上に支持されたコンソールボックス1は、第1ア
ーム部材8と第2アーム部材18が図1に示す起立位置
P1に保持され、可動パッド19が上面f1の上方を開
放した状態において通常使用される。この場合、可動パ
ッド19の第1面f4が左右シートバックs2の背当て
面f3を連続させる面となり、蓋体6の上面f1が左右
座席の座面f2を連続させることとなり、コンソールボ
ックス1が車幅方向Yの乗員移動面を形成する部材とし
ての機能でき、左右前席Sl,Srの乗員のサイドウオ
ークスルーを可能にできる。
【0023】第1アーム部材8と第2アーム部材18が
図1に示す起立位置P1に保持された状態より、第2ア
ーム部材18のみが前倒れ位置Qに保持されると、可動
パッド19の第2面f5が左右座席の乗員の肘掛面を形
成できる。ここで、係止解除用のノブN(図6参照)が
装備され、コンソールボックス1の前後位置を微調整す
ることにより、肘掛面である第2面f5を乗員の体形に
適した前後位置に調整し、保持できる。更に、車両停車
時において、図7に示すように左右前席Sl,Sr(左
前席は図示せず)をフルリクライニング位置に保持した
際に、同時にコンソールボックス1の揺動部Cの第1ア
ーム部材8と第2アーム部材18と可動パッド19とを
共に起立位置P1より後方に突き出す後倒れ位置P2に
保持した際に第1面f4が上向きのシート補助面を形成
できる。この際、左右前席Sl,Srをフラット化し、
左右のシートバックs2間の中央空域eを可動パッド1
9の第1面f4が覆うことができ、乗員がフルリクライ
ニング時によりゆったりくつろげるようにでき、コンソ
ールボックスの多機能化を促進できる。
【0024】図1のコンソールボックス1は、車両の左
右前席Sl,Sr間に配備されていたが、場合により、
図示しないセパレートシートから成る左右後席間にコン
ソールボックスを配備しても良く、この場合も、図1の
コンソールボックス1と同様の作用効果を得られる。ま
た、コンソールボックス1の第1アーム部材8と第2ア
ーム部材18と、可動パッド19とを共に後倒れ位置P
2に保持した状態で、該コンソールボックス1を後席シ
ートクッション前方に配置し、その長手方向を車幅方向
に向けて配置することにより、該コンソールボックス1
を後席乗員用のフットレストとして利用することができ
る。この時、後席フロアには、コンソールボックス1を
中央域eに設置するのと同様の着脱機構が設置されてい
る。その上、コンソールボックス1を設置する着脱機構
を設けた基台を別途に用意しておけば、例えば旅行先等
の車外で、該コンソールボックス1を簡易ベンチとして
利用することができる。
【0025】更に、図1のコンソールボックス1は、第
1アーム部材8と第2アーム部材18が起立位置P1に
保持される通常使用状態と、第2アーム部材18のみが
前倒れ位置Qに保持される肘掛使用状態と、第1アーム
部材8と第2アーム部材18と可動パッド19とを共に
後倒れ位置P2に保持したフルリクライニング状態を選
択できた。しかし、本発明のコンソールボックスを後席
使用のコンソールボックスとして適用した場合におい
て、第1アーム部材を固定部材としても良い。この場
合、コンソールボックスが通常使用状態と肘掛使用状態
とを保持するようにして装置の簡素化を図れ、この場合
も、コンソールボックスが左右座席間でのサイドウオー
クスルーを可能にでき、乗員の肘掛面を容易に形成で
き、小物入れであるコンソールボックスの多機能化を図
れる。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明は、第2アーム部材の切
り換えにより、コンソールボックスが左右座席間でのサ
イドウオークスルーを可能にでき、乗員の肘掛面を容易
に形成でき、小物入れであるコンソールボックスの多機
能化を図れ、しかも、肘掛面の高さ調整を第1アーム部
材の長さ調整により容易に行え、可動パッドの厚さの自
由度を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例としてのコンソールボッ
クスの要部切欠側面図である。
【図2】図1のコンソールボックス及び左右前席の要部
切欠平面図である。
【図3】図1のコンソールボックスで用いる第2アジャ
スタ機構の要部切欠側面図である。
【図4】図1のコンソールボックスで用いる第1アジャ
スタ機構の要部切欠側面図である。
【図5】図1のコンソールボックス及び左前席の要部斜
視図である。
【図6】図1のコンソールボックスの肘掛状態での斜視
図である。
【図7】図1のコンソールボックス及び左前席のフルリ
クライニング状態での要部斜視図である。
【符号の説明】
1 コンソールボックス 8 第1アーム部材 10 第2アジャスタ機構 12 第1アジャスタ機構 18 第2アーム部材 19 可動パッド f1 上面 f2 左右座席の座面 f5 肘掛面である第2面 B コンソールボックス本体 C 揺動部 P1 起立位置 P2 後倒れ位置 Q 前倒れ位置 Sl,Sr 車両の左右座席
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 粟野 猛 東京都港区芝五丁目33番8号・三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3B087 DC03 DC04 3B088 CA06 3D022 CA07 CC19 CD21

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の左右座席間に配置され同左右座席の
    座面を連続させる上面を有するコンソールボックス本体
    と、 上記コンソールボックス本体の後部に一端が連結された
    第1アーム部材と、 上記第1アーム部材の他端に揺動可能に連結され起立位
    置と前倒れ位置とに保持可能な第2アーム部材と、 上記第2アーム部材に一体結合され、且つ、同第2アー
    ム部材を上記起立位置に保持した際に上記上面の上方を
    開放し上記前倒れ位置に保持した際に乗員の肘掛面を形
    成する可動パッドと、を具備するコンソールボックス。
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