JP2003237436A - 車両のシート格納構造 - Google Patents
車両のシート格納構造Info
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- JP2003237436A JP2003237436A JP2002035958A JP2002035958A JP2003237436A JP 2003237436 A JP2003237436 A JP 2003237436A JP 2002035958 A JP2002035958 A JP 2002035958A JP 2002035958 A JP2002035958 A JP 2002035958A JP 2003237436 A JP2003237436 A JP 2003237436A
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- passenger
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- Seats For Vehicles (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】前方へ大きく移動されるシートのシートクッシ
ョンが、インストルメントパネルに対して上下方向にお
いて干渉しないようにする。 【解決手段】助手席用シート4は、通常の着座使用位置
では、シートクッション10の左右のサイド部10Bが
インストルメントパネル1の下端部に対して上下方向に
オーバラップするため、そのまま前方動させたのでは、
サイド部10Bとインストルメントパネル1とが上下方
向において干渉する。各サイド部10Bは、その後端部
に設けた揺動支点90を中心にして下方へ揺動されるこ
とによってその高さが低くなり、上記干渉が防止され
る。図22、図25に示すように、シートクッション1
0の支持脚部14Bを前方へ傾倒させることにより、そ
の高さを全体的に低くすることによって、上記干渉を防
止するようにしてもよい。
ョンが、インストルメントパネルに対して上下方向にお
いて干渉しないようにする。 【解決手段】助手席用シート4は、通常の着座使用位置
では、シートクッション10の左右のサイド部10Bが
インストルメントパネル1の下端部に対して上下方向に
オーバラップするため、そのまま前方動させたのでは、
サイド部10Bとインストルメントパネル1とが上下方
向において干渉する。各サイド部10Bは、その後端部
に設けた揺動支点90を中心にして下方へ揺動されるこ
とによってその高さが低くなり、上記干渉が防止され
る。図22、図25に示すように、シートクッション1
0の支持脚部14Bを前方へ傾倒させることにより、そ
の高さを全体的に低くすることによって、上記干渉を防
止するようにしてもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両のシート格納構
造に関するものである。
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車室前部に配置されたインストルメント
パネルの後方には、通常、運転席用シートの他に、運転
席用シートの側方において助手席用シートが配置され
る。そして、運転席用シートと助手席用シートの後方の
車室内には、後席用シートが配置される場合も多い。そ
して、シート、特に運転席用シートは勿論のこと、助手
席用シートも、スライド機構によって前後方向に移動可
能とされて、規制手段によって所望の前後位置でもって
規制(ロック)できるようになっているのが一般的であ
る。
パネルの後方には、通常、運転席用シートの他に、運転
席用シートの側方において助手席用シートが配置され
る。そして、運転席用シートと助手席用シートの後方の
車室内には、後席用シートが配置される場合も多い。そ
して、シート、特に運転席用シートは勿論のこと、助手
席用シートも、スライド機構によって前後方向に移動可
能とされて、規制手段によって所望の前後位置でもって
規制(ロック)できるようになっているのが一般的であ
る。
【0003】助手席用シートを使用しない場合、つまり
助手席用シートに乗員が着座する必要のない場合も多々
生じる。このように助手席用シートを使用しない場合
に、助手席用シート後方の車室内空間を極力有効に利用
できるように、助手席用シートを、乗員が着座される通
常の使用範囲よりも大きく前方へ移動させた格納位置と
することが提案されている(例えば特開2000−23
8560号公報参照)。
助手席用シートに乗員が着座する必要のない場合も多々
生じる。このように助手席用シートを使用しない場合
に、助手席用シート後方の車室内空間を極力有効に利用
できるように、助手席用シートを、乗員が着座される通
常の使用範囲よりも大きく前方へ移動させた格納位置と
することが提案されている(例えば特開2000−23
8560号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】シートを通常の使用範
囲よりも大きく前方へ移動させて格納位置をとり得るよ
うにした場合、格納位置でのシートの後方空間を十分に
拡大するために、少なくともシートの前端部がインスト
ルメントパネルの後端よりも前方へ位置させることが望
まれる。
囲よりも大きく前方へ移動させて格納位置をとり得るよ
うにした場合、格納位置でのシートの後方空間を十分に
拡大するために、少なくともシートの前端部がインスト
ルメントパネルの後端よりも前方へ位置させることが望
まれる。
【0005】この一方、シートの通常の使用位置では、
そのシートクッションの上端部がインストルメントパネ
ルに対して上下方向にオーバラップするような関係とさ
れることが多い。すなわち、シートクッションは、通
常、乗員が着座される着座部と、着座部の左右に設けら
れた左右一対のサイド部とを有して、この左右一対のサ
イド部の高さが着座部の高さよりも高くされていて、シ
ートを格納位置に向けて大きく前方へ移動させようとし
たとき、このサイド部がインストルメントパネルに対し
て上下方向において干渉してしまうことが考えられる。
そのシートクッションの上端部がインストルメントパネ
ルに対して上下方向にオーバラップするような関係とさ
れることが多い。すなわち、シートクッションは、通
常、乗員が着座される着座部と、着座部の左右に設けら
れた左右一対のサイド部とを有して、この左右一対のサ
イド部の高さが着座部の高さよりも高くされていて、シ
ートを格納位置に向けて大きく前方へ移動させようとし
たとき、このサイド部がインストルメントパネルに対し
て上下方向において干渉してしまうことが考えられる。
【0006】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その目的は、シートを大きく前方へ移動さ
せても、シートとインストルメントパネルとの上下方向
の干渉を防止できるようにした車両のシート格納構造を
提供することにある。
れたもので、その目的は、シートを大きく前方へ移動さ
せても、シートとインストルメントパネルとの上下方向
の干渉を防止できるようにした車両のシート格納構造を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明はその解決手法として次のようにしてある。
すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のよ
うに、車室内前部に設けられたインストルメントパネル
の後方にシートが設けられた車両のシート格納構造にお
いて、前記シートは、シートクッションと、下端部が該
シートクッションの後端部に前後方向に揺動可能に連結
されたシートバックとを有し、前記シートは、スライド
機構によって車体に対して前後方向に移動可能とされ
て、前記インストルメントパネルよりも後方に位置され
て乗員が着座される使用位置の他に、少なくとも前端部
が該インストルメントパネルの後端よりも前方へ位置さ
れる格納位置へ移動可能とされており、前記使用位置に
おいては、前記シートクッションの上端部が前記インス
トルメントパネルに対して上下方向にオーバラップする
ようにされており、少なくとも前記格納位置において、
少なくとも前記シートクッションの高さを低くする高さ
変更手段が設けられている、ようにしてある。これによ
り、高さ変更手段によってシートクッションを低くする
ことにより、シートクッションとインストルメントパネ
ルとの上下方向の干渉を生じさせることなくシートを十
分に前方へ移動させること、つまり格納位置を十分前方
に設定することができ、格納位置にあるシートの後方空
間を十分に拡大することができる。
め、本発明はその解決手法として次のようにしてある。
すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のよ
うに、車室内前部に設けられたインストルメントパネル
の後方にシートが設けられた車両のシート格納構造にお
いて、前記シートは、シートクッションと、下端部が該
シートクッションの後端部に前後方向に揺動可能に連結
されたシートバックとを有し、前記シートは、スライド
機構によって車体に対して前後方向に移動可能とされ
て、前記インストルメントパネルよりも後方に位置され
て乗員が着座される使用位置の他に、少なくとも前端部
が該インストルメントパネルの後端よりも前方へ位置さ
れる格納位置へ移動可能とされており、前記使用位置に
おいては、前記シートクッションの上端部が前記インス
トルメントパネルに対して上下方向にオーバラップする
ようにされており、少なくとも前記格納位置において、
少なくとも前記シートクッションの高さを低くする高さ
変更手段が設けられている、ようにしてある。これによ
り、高さ変更手段によってシートクッションを低くする
ことにより、シートクッションとインストルメントパネ
ルとの上下方向の干渉を生じさせることなくシートを十
分に前方へ移動させること、つまり格納位置を十分前方
に設定することができ、格納位置にあるシートの後方空
間を十分に拡大することができる。
【0008】上記解決手法を前提として、次のような解
決手法を採択することができる。すなわち、前記シート
クッションが、乗員が着座される着座部と、該着座部の
左右に位置されて該着座部よりも高くされた左右一対の
サイド部とを有し、前記高さ変更手段が、前記左右一対
のサイド部を前記着座部に対して低くするように設定さ
れている、ようにすることができる(請求項2対応)。
この場合、シートクッションとインストルメントパネル
との上下方向の干渉防止を、左右一対のサイド部を部分
的に低くするだけで行うことができる。
決手法を採択することができる。すなわち、前記シート
クッションが、乗員が着座される着座部と、該着座部の
左右に位置されて該着座部よりも高くされた左右一対の
サイド部とを有し、前記高さ変更手段が、前記左右一対
のサイド部を前記着座部に対して低くするように設定さ
れている、ようにすることができる(請求項2対応)。
この場合、シートクッションとインストルメントパネル
との上下方向の干渉防止を、左右一対のサイド部を部分
的に低くするだけで行うことができる。
【0009】前記シートクッションの剛性を確保するた
めのシートパンが、前記着座部用となる本体パン部と、
前記左サイド部用となる左サイドパン部と、前記右サイ
ド部用となる右サイドパン部との分割構成とされてい
る、ようにすることができる(請求項3対応)。この場
合、剛性に優れたシートパン部を分割構成とすることに
より、左右一対のサイド部の高さを容易に低くすること
ができる。
めのシートパンが、前記着座部用となる本体パン部と、
前記左サイド部用となる左サイドパン部と、前記右サイ
ド部用となる右サイドパン部との分割構成とされてい
る、ようにすることができる(請求項3対応)。この場
合、剛性に優れたシートパン部を分割構成とすることに
より、左右一対のサイド部の高さを容易に低くすること
ができる。
【0010】前記左右の各サイドパン部は、前記本体パ
ン部に対して、後端部を中心にして下方へ揺動可能とさ
れ、前記高さ変更手段が、前記左右の各サイドパン部を
下方へ揺動させるように設定されている、ようにするこ
とができる(請求項4対応)。この場合、下方への揺動
を利用して、左右一対のサイド部の高さを低くすること
ができる。
ン部に対して、後端部を中心にして下方へ揺動可能とさ
れ、前記高さ変更手段が、前記左右の各サイドパン部を
下方へ揺動させるように設定されている、ようにするこ
とができる(請求項4対応)。この場合、下方への揺動
を利用して、左右一対のサイド部の高さを低くすること
ができる。
【0011】前記高さ変更手段は、前記シートバックを
前方へ揺動させるのに連動して作動するように設定され
ている、ようにすることができる(請求項5対応)。こ
の場合、左右一対のサイド部を、シートバックを前方へ
傾倒させることによって自動的に低くすることができ
る。
前方へ揺動させるのに連動して作動するように設定され
ている、ようにすることができる(請求項5対応)。こ
の場合、左右一対のサイド部を、シートバックを前方へ
傾倒させることによって自動的に低くすることができ
る。
【0012】前記高さ変更手段が、車室床面を構成する
フロアパネルと前記シートとの間に構成されて、該シー
トを全体的に下方へ変位させるものとして設定されてい
る、ようにすることができる(請求項6対応)。この場
合、シートを全体的に低くするというシート高さ調整に
よって、インストルメントパネルとの上下方向の干渉を
防止することができる。とりわけ、シート高さの下方へ
の調整量を、通常のシート高さ調整範囲よりも大きくな
るように設定するだけで、インストルメントパネルとの
干渉を防止することが可能となる。
フロアパネルと前記シートとの間に構成されて、該シー
トを全体的に下方へ変位させるものとして設定されてい
る、ようにすることができる(請求項6対応)。この場
合、シートを全体的に低くするというシート高さ調整に
よって、インストルメントパネルとの上下方向の干渉を
防止することができる。とりわけ、シート高さの下方へ
の調整量を、通常のシート高さ調整範囲よりも大きくな
るように設定するだけで、インストルメントパネルとの
干渉を防止することが可能となる。
【0013】前記シートは、前記シートバックの上端部
に連結されたヘッドレストを有し、前記インストルメン
トパネルには、凹部が形成され、前記シートを前記格納
位置において前方へ傾倒させたときに、前記凹部内に少
なくとも前記ヘッドレストが収納される、ようにするこ
とができる(請求項7対応)。この場合、収納部にシー
トの一部が収納される分、格納位置をより前方へ設定す
ることが可能となり、格納位置にあるシートの後方空間
をより十分に拡大する上で好ましいものとなる。
に連結されたヘッドレストを有し、前記インストルメン
トパネルには、凹部が形成され、前記シートを前記格納
位置において前方へ傾倒させたときに、前記凹部内に少
なくとも前記ヘッドレストが収納される、ようにするこ
とができる(請求項7対応)。この場合、収納部にシー
トの一部が収納される分、格納位置をより前方へ設定す
ることが可能となり、格納位置にあるシートの後方空間
をより十分に拡大する上で好ましいものとなる。
【0014】前記シートは、前記シートバックを大きく
前方へ傾倒させて前記シートクッション上に重合させた
状態で、前記格納位置をとり得るようにされている、よ
うにすることができる(請求項8対応)。この場合、格
納位置にあるシートの後方空間の拡大はもとより、シー
トの上方空間をも十分に拡大することができる。
前方へ傾倒させて前記シートクッション上に重合させた
状態で、前記格納位置をとり得るようにされている、よ
うにすることができる(請求項8対応)。この場合、格
納位置にあるシートの後方空間の拡大はもとより、シー
トの上方空間をも十分に拡大することができる。
【0015】前記シートが助手席用シートとされ、前記
助手席用シートの後方に後席用シートが配設されてい
る、ようにすることができる(請求項9対応)。この場
合、格納位置にあるシートの後方空間を、後席の乗員用
に有効利用することが可能となる。
助手席用シートの後方に後席用シートが配設されてい
る、ようにすることができる(請求項9対応)。この場
合、格納位置にあるシートの後方空間を、後席の乗員用
に有効利用することが可能となる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、シートとインストルメ
ントパネルとの上下方向の干渉を防止して格納位置を十
分に前方位置に設定することが可能となり、格納位置に
あるシートの後方空間を十分に拡大することができる。
ントパネルとの上下方向の干渉を防止して格納位置を十
分に前方位置に設定することが可能となり、格納位置に
あるシートの後方空間を十分に拡大することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図3において、1はインス
トルメントパネルであり、車室2の前部に配設されて車
幅方向に長く伸びている。車室2内には、インストルメ
ントパネル1の後方において、前席としての運転席用シ
ート3(図2参照)および助手席用シート4が互いに車
幅方向に間隔をあけて配設されている。車室2内にはさ
らに、前席としての上記各シート3,4の後方におい
て、後席用シート5が配設されている。後席用シート5
は、例えば車幅方向ほぼ全長に渡って伸びるベンチ式と
されている。
トルメントパネルであり、車室2の前部に配設されて車
幅方向に長く伸びている。車室2内には、インストルメ
ントパネル1の後方において、前席としての運転席用シ
ート3(図2参照)および助手席用シート4が互いに車
幅方向に間隔をあけて配設されている。車室2内にはさ
らに、前席としての上記各シート3,4の後方におい
て、後席用シート5が配設されている。後席用シート5
は、例えば車幅方向ほぼ全長に渡って伸びるベンチ式と
されている。
【0018】実施形態では、助手席用シート4が、後述
する格納位置をとり得るようにされたシートとされてお
り、以下この助手席用シート4について説明する。ま
ず、助手席用シート4は、既知のように、シートクッシ
ョン10と、シートクッション10の後端部に連結され
たシートバック11と、シートバック11の上端部に連
結されたヘッドレスト12とを有する。シートバック1
1は、シートクッション10に対して前後方向に揺動可
能に連結されて、起立位置から少なくとも前方へ向けて
傾倒できるようになっている。
する格納位置をとり得るようにされたシートとされてお
り、以下この助手席用シート4について説明する。ま
ず、助手席用シート4は、既知のように、シートクッシ
ョン10と、シートクッション10の後端部に連結され
たシートバック11と、シートバック11の上端部に連
結されたヘッドレスト12とを有する。シートバック1
1は、シートクッション10に対して前後方向に揺動可
能に連結されて、起立位置から少なくとも前方へ向けて
傾倒できるようになっている。
【0019】助手席用シート4は、前後方向に移動可能
とされている。すなわち、フロアパネル6には、前後方
向に長く伸びるスライドレール13が固定されて、シー
トクッション10の下面に固定された支持台14の下部
が、スライドレール13に対して前後方向にスライド可
能に係合されている。このスライドレール13と支持台
14とが、スライド機構を構成する。
とされている。すなわち、フロアパネル6には、前後方
向に長く伸びるスライドレール13が固定されて、シー
トクッション10の下面に固定された支持台14の下部
が、スライドレール13に対して前後方向にスライド可
能に係合されている。このスライドレール13と支持台
14とが、スライド機構を構成する。
【0020】図1において、助手席用シート4は、その
前後方向移動範囲として、着座して使用することが許容
される範囲となる着座保証範囲と、着座保証範囲よりも
大きく前方へ移動された格納位置とをとり得るようにな
っている。着座保証範囲のうちもっとも後方に位置され
た助手席用シート4が一点鎖線で示され、このときの基
準ヒップポイントが符号HP1で示されると共に、シー
トバック11の揺動支点が符号α1で示される。着座保
証範囲のうちもっとも前方に位置された助手席用シート
4が波線で示され、このときの基準ヒップポイントが符
号HP2で示されると共に、シートバック11の揺動支
点が符号α2で示される。また、格納位置にある助手席
用シート4が実線で示され、このときの基準ヒップポイ
ントが符号HP3で示されると共に、シートバック11
の揺動支点が符号α3で示される。
前後方向移動範囲として、着座して使用することが許容
される範囲となる着座保証範囲と、着座保証範囲よりも
大きく前方へ移動された格納位置とをとり得るようにな
っている。着座保証範囲のうちもっとも後方に位置され
た助手席用シート4が一点鎖線で示され、このときの基
準ヒップポイントが符号HP1で示されると共に、シー
トバック11の揺動支点が符号α1で示される。着座保
証範囲のうちもっとも前方に位置された助手席用シート
4が波線で示され、このときの基準ヒップポイントが符
号HP2で示されると共に、シートバック11の揺動支
点が符号α2で示される。また、格納位置にある助手席
用シート4が実線で示され、このときの基準ヒップポイ
ントが符号HP3で示されると共に、シートバック11
の揺動支点が符号α3で示される。
【0021】助手席用シート4用のシートベルト(実施
形態では3点式)を車体側に固定するアンカのうち、助
手席用シート4の側方下部に位置されるアンカ(通常は
左右一対設けられる)が符号15で示される。このアン
カ15は、助手席用シート4に着座される乗員の腰部付
近を押さえる腰ベルト部分の各端部を保持するものとな
る。
形態では3点式)を車体側に固定するアンカのうち、助
手席用シート4の側方下部に位置されるアンカ(通常は
左右一対設けられる)が符号15で示される。このアン
カ15は、助手席用シート4に着座される乗員の腰部付
近を押さえる腰ベルト部分の各端部を保持するものとな
る。
【0022】着座保証範囲について説明すると、基本的
には、助手席用シート4に着座している乗員に対して、
上記腰ベルト部が後方および下方という両方向において
乗員を拘束できるような範囲とされる。換言すれば、後
方への拘束が過度になったり(下方への拘束が不足する
場合)や、下方への拘束が過度になったり(後方への拘
束が不足する場合)することがない範囲とされる。
には、助手席用シート4に着座している乗員に対して、
上記腰ベルト部が後方および下方という両方向において
乗員を拘束できるような範囲とされる。換言すれば、後
方への拘束が過度になったり(下方への拘束が不足する
場合)や、下方への拘束が過度になったり(後方への拘
束が不足する場合)することがない範囲とされる。
【0023】着座保証範囲についてより具体的に説明す
ると、各基準ヒップポイントHP1、HP2、HP3と
アンカ15の車体への取付部とを結ぶ仮想線β1、β
2、β3を想定する。各仮想線β1、β2、β3がフロ
アパネル6(水平面)に対してなす傾斜角度をそれぞれ
θ1、θ2、θ3とする。着座保証範囲は、上記傾斜角
度θ1とθ2とが所定角度範囲(例えば25度〜70
度)となるように設定される。しかしながら、助手席用
シート4が着座保証範囲よりも大きく前方へ移動された
格納位置にあるときの傾斜角度θ3は、上記所定角度範
囲から外れた状態となる。なお、格納位置にあるときの
助手席用シート4は、実施形態では、そのシートクッシ
ョン10の少なくとも前端部がインストルメントパネル
1の下方にもぐり込んだ状態とされるが、シートクッシ
ョン10がより深く(より前方へ)移動された状態とす
ることもでき、また実施形態の場合よりも後方に位置さ
れた状態とすることもできる。
ると、各基準ヒップポイントHP1、HP2、HP3と
アンカ15の車体への取付部とを結ぶ仮想線β1、β
2、β3を想定する。各仮想線β1、β2、β3がフロ
アパネル6(水平面)に対してなす傾斜角度をそれぞれ
θ1、θ2、θ3とする。着座保証範囲は、上記傾斜角
度θ1とθ2とが所定角度範囲(例えば25度〜70
度)となるように設定される。しかしながら、助手席用
シート4が着座保証範囲よりも大きく前方へ移動された
格納位置にあるときの傾斜角度θ3は、上記所定角度範
囲から外れた状態となる。なお、格納位置にあるときの
助手席用シート4は、実施形態では、そのシートクッシ
ョン10の少なくとも前端部がインストルメントパネル
1の下方にもぐり込んだ状態とされるが、シートクッシ
ョン10がより深く(より前方へ)移動された状態とす
ることもでき、また実施形態の場合よりも後方に位置さ
れた状態とすることもできる。
【0024】図1〜図5において、インストルメントパ
ネル1のうち、助手席用シート4の前方に相当する部分
には、凹部21が形成されている。この凹部21は、イ
ンストルメントパネル1の上面に向けて開口されると共
に車室後方に向けても開口されている。このような凹部
21の大きさつまり形状は、助手席用シート4のヘッド
レスト12の大きさつまり形状に対応していて、ヘッド
レスト12よりも若干大きく形成されている。
ネル1のうち、助手席用シート4の前方に相当する部分
には、凹部21が形成されている。この凹部21は、イ
ンストルメントパネル1の上面に向けて開口されると共
に車室後方に向けても開口されている。このような凹部
21の大きさつまり形状は、助手席用シート4のヘッド
レスト12の大きさつまり形状に対応していて、ヘッド
レスト12よりも若干大きく形成されている。
【0025】図2、図3に特に示すように、インストル
メントパネル1には、ステアリングハンドル22、シフ
トノブ23が保持される他、車幅方向略中間部におい
て、オーディオ等の操作部24、空調操作部25が装備
されている。また、インストルメントパネル1には、前
記凹部21の下方において、グローブボックス26が形
成され、その開閉リッドが符号26aで示される。さら
に、インストルメントパネル1内には、助手席用シート
4用のエアバッグユニット45が装備されている(図
1、図7参照)。
メントパネル1には、ステアリングハンドル22、シフ
トノブ23が保持される他、車幅方向略中間部におい
て、オーディオ等の操作部24、空調操作部25が装備
されている。また、インストルメントパネル1には、前
記凹部21の下方において、グローブボックス26が形
成され、その開閉リッドが符号26aで示される。さら
に、インストルメントパネル1内には、助手席用シート
4用のエアバッグユニット45が装備されている(図
1、図7参照)。
【0026】インストルメントパネル1内には、その車
幅方向中間部において、後述するような空調ユニット3
0が装備されている。この空調ユニット30からの空調
エアは、インストルメントパネル1に設けた各種の吹出
口から車室内へと供給される。空調エアの吹出口として
は、実施形態では、次のようなものがある。まず、車幅
方向略中間部の上部位置において、乗員用の吹出口31
が形成される他、車幅方向各端部の上部位置において乗
員用の吹出口32が形成されている。また車幅方向各端
部において、サイドウインドのくもり止め用の空調エア
の吹出口33が形成されている。勿論、インストルメン
トパネル1には、上述の吹出口の他に、車室内下部への
吹出口や、フロントウインドのくもり止め用の吹出口等
も形成されているものである。
幅方向中間部において、後述するような空調ユニット3
0が装備されている。この空調ユニット30からの空調
エアは、インストルメントパネル1に設けた各種の吹出
口から車室内へと供給される。空調エアの吹出口として
は、実施形態では、次のようなものがある。まず、車幅
方向略中間部の上部位置において、乗員用の吹出口31
が形成される他、車幅方向各端部の上部位置において乗
員用の吹出口32が形成されている。また車幅方向各端
部において、サイドウインドのくもり止め用の空調エア
の吹出口33が形成されている。勿論、インストルメン
トパネル1には、上述の吹出口の他に、車室内下部への
吹出口や、フロントウインドのくもり止め用の吹出口等
も形成されているものである。
【0027】空調ユニット30は、車幅方向長さが通常
よりも短くされる一方、前後方向長さが通常よりも長く
なるように形成されている(図2参照)。なお、ダクト
34のうち、凹部21を通る部分は、凹部21の直下方
を通って配設されているが、凹部21の前方を通るよう
に配設してもよい。
よりも短くされる一方、前後方向長さが通常よりも長く
なるように形成されている(図2参照)。なお、ダクト
34のうち、凹部21を通る部分は、凹部21の直下方
を通って配設されているが、凹部21の前方を通るよう
に配設してもよい。
【0028】図6には、空調ユニット30の一例が示さ
れる。この図6において、36はブロアが配設されるブ
ロア室であり、ブロア室36からのエアは、エバポレー
タ37で一旦冷却される。エバポレータ37を通過した
エアは、直接ミックス室38へと流れる一方、ダンパ3
9の切換位置によっては、その一部がヒータコア39を
通過した後にミックス室38へと流れる。ミックス室3
8から、各吹出口へと空調エアが流れる。図6におい
て、ダクト40が吹出口31用であり、ダクト41が車
室下部へ向けて空調エア供給用であり、ダクト42がフ
ロントウインド7へ向けての空調エア供給用である。ま
た、吹出口33用のダクト43は、上記ダクト42から
分岐して形成されている(図1、図7をも参照)。な
お、各ダクトを開閉するダンパは図示を略してある。ま
た、実施形態では、前述したような空調ユニット30、
ステアリングハンドル22、各操作部24、25、エア
バッグユニット45等はインストルメントパネル1にあ
らかじめ組み込まれた後(モジュール化)、車体に組み
付けられるようになっている。さらに、図6中符号46
は、車幅方向ほぼ全長に渡って伸びる車体強度部材とし
てのステアリング支持部材である。
れる。この図6において、36はブロアが配設されるブ
ロア室であり、ブロア室36からのエアは、エバポレー
タ37で一旦冷却される。エバポレータ37を通過した
エアは、直接ミックス室38へと流れる一方、ダンパ3
9の切換位置によっては、その一部がヒータコア39を
通過した後にミックス室38へと流れる。ミックス室3
8から、各吹出口へと空調エアが流れる。図6におい
て、ダクト40が吹出口31用であり、ダクト41が車
室下部へ向けて空調エア供給用であり、ダクト42がフ
ロントウインド7へ向けての空調エア供給用である。ま
た、吹出口33用のダクト43は、上記ダクト42から
分岐して形成されている(図1、図7をも参照)。な
お、各ダクトを開閉するダンパは図示を略してある。ま
た、実施形態では、前述したような空調ユニット30、
ステアリングハンドル22、各操作部24、25、エア
バッグユニット45等はインストルメントパネル1にあ
らかじめ組み込まれた後(モジュール化)、車体に組み
付けられるようになっている。さらに、図6中符号46
は、車幅方向ほぼ全長に渡って伸びる車体強度部材とし
てのステアリング支持部材である。
【0029】次に、助手席用シート4の移動規制を行う
規制手段について説明する。まず、図8、図9には、助
手席用シート4の支持台14がスライドレール13によ
って前後方向にガイドされる部分の断面構造が示されて
いる。図9に示すように、支持台14には、ブラケット
51、保持ピン52を利用して、ロック部材53が上下
方向にのみ摺動自在に保持されている。一方、スライド
レール13には、前後方向に小ピッチ毎(例えば5mm
毎)に、孔形状の係止部54が多数形成されている。ロ
ック部材53は、図示を略すスプリングによって常時下
方に付勢されている。ロック部材53が、図9に示すよ
うに係止部54に係合されたとき、助手席用シート4の
前後動が規制される。ロック部材53を、図9の状態か
ら上方へ変位させることにより、係止部54との係合を
解除させたときは、助手席用シート4は前後方向に動き
得ることになる(ロック解除)。上記ロック部材53と
係止部54とを利用した助手席用シート4の移動規制お
よび規制解除された状態での前後動は、着座保証範囲に
おいてのみ行われる(着座保証範囲で助手席用シート4
を前後動させたときのロック部材53の移動範囲におい
てのみ、係止部54が形成されている)。
規制手段について説明する。まず、図8、図9には、助
手席用シート4の支持台14がスライドレール13によ
って前後方向にガイドされる部分の断面構造が示されて
いる。図9に示すように、支持台14には、ブラケット
51、保持ピン52を利用して、ロック部材53が上下
方向にのみ摺動自在に保持されている。一方、スライド
レール13には、前後方向に小ピッチ毎(例えば5mm
毎)に、孔形状の係止部54が多数形成されている。ロ
ック部材53は、図示を略すスプリングによって常時下
方に付勢されている。ロック部材53が、図9に示すよ
うに係止部54に係合されたとき、助手席用シート4の
前後動が規制される。ロック部材53を、図9の状態か
ら上方へ変位させることにより、係止部54との係合を
解除させたときは、助手席用シート4は前後方向に動き
得ることになる(ロック解除)。上記ロック部材53と
係止部54とを利用した助手席用シート4の移動規制お
よび規制解除された状態での前後動は、着座保証範囲に
おいてのみ行われる(着座保証範囲で助手席用シート4
を前後動させたときのロック部材53の移動範囲におい
てのみ、係止部54が形成されている)。
【0030】図10に示すように、上記ロック部材53
の規制解除(ロック解除)のための操作部材55が、シ
ートクッション10の下方に配設されている。この操作
部材55は、シートクッション10の下面に対して、ブ
ラケット56、保持ピン57を介して、揺動自在に保持
されている。この操作部材55は、ケーブル58を介し
てロック部材53と連結されている(図9をも参照)。
手動操作によって、操作部材55の操作部55aを上方
に引き上げると、ケーブル58が引張されて、ロック部
材53が上方へ変位される(ロック解除)。なお、ケー
ブル58は、実際には内外2重ケーブルにおけるインナ
ケーブルによって構成されている。前述したようなロッ
ク部材53、係止部54、操作部材55、ケーブル58
等によって第1規制手段が構成される。なお、ロック部
材53の設定位置は、例えば図1の矢印Aで示す部分と
される。
の規制解除(ロック解除)のための操作部材55が、シ
ートクッション10の下方に配設されている。この操作
部材55は、シートクッション10の下面に対して、ブ
ラケット56、保持ピン57を介して、揺動自在に保持
されている。この操作部材55は、ケーブル58を介し
てロック部材53と連結されている(図9をも参照)。
手動操作によって、操作部材55の操作部55aを上方
に引き上げると、ケーブル58が引張されて、ロック部
材53が上方へ変位される(ロック解除)。なお、ケー
ブル58は、実際には内外2重ケーブルにおけるインナ
ケーブルによって構成されている。前述したようなロッ
ク部材53、係止部54、操作部材55、ケーブル58
等によって第1規制手段が構成される。なお、ロック部
材53の設定位置は、例えば図1の矢印Aで示す部分と
される。
【0031】スライドレール13の前端部には、助手席
用シート4が格納位置にあるとき、ロック部材53が係
合される係止部54が1つだけ形成されている。すなわ
ち、助手席用シート4が後述のようにして格納位置とさ
れたとき、ロック部材53がスライドレール13の前端
部にある係止部54に係合することにより、格納位置に
ある助手席用シート4の前後動が規制される。このよう
に、実施形態では、着座保証範囲における前後位置調整
用となるロック部材53が、格納位置にある助手席用シ
ート4の前後動規制用として利用されるように設定され
ている。
用シート4が格納位置にあるとき、ロック部材53が係
合される係止部54が1つだけ形成されている。すなわ
ち、助手席用シート4が後述のようにして格納位置とさ
れたとき、ロック部材53がスライドレール13の前端
部にある係止部54に係合することにより、格納位置に
ある助手席用シート4の前後動が規制される。このよう
に、実施形態では、着座保証範囲における前後位置調整
用となるロック部材53が、格納位置にある助手席用シ
ート4の前後動規制用として利用されるように設定され
ている。
【0032】助手席用シート4は、着座保証範囲を越え
てさらに前方へ移動するのが規制される。このため、ス
ライドレール13には、図11、図12に示すように係
止部材61が一体化されている。一方、支持台14に
は、ブラケット62、保持ピン63を介して、ロック部
材64が上下方向にのみ変位可能に保持されている。ロ
ック部材64は、図示を略すスプリングによって、常時
下方に向けて付勢されている。
てさらに前方へ移動するのが規制される。このため、ス
ライドレール13には、図11、図12に示すように係
止部材61が一体化されている。一方、支持台14に
は、ブラケット62、保持ピン63を介して、ロック部
材64が上下方向にのみ変位可能に保持されている。ロ
ック部材64は、図示を略すスプリングによって、常時
下方に向けて付勢されている。
【0033】着座保証範囲にある助手席用シート4が、
前方へ移動されて、着座保証範囲の前端位置にまで移動
されたとき、ロック部材64がストッパ部材61に対し
て後方から当接されて、助手席用シート4のこれ以上の
前方移動が規制される(図11、図12の状態)。この
規制状態(ロック状態)から、ロック部材64を上方へ
変位させると、ロック部材64とストッパ部材61とが
前後方向において干渉しない位置関係となり、助手席用
シート4は格納位置に向けてさらに前方へ移動すること
が可能となる。
前方へ移動されて、着座保証範囲の前端位置にまで移動
されたとき、ロック部材64がストッパ部材61に対し
て後方から当接されて、助手席用シート4のこれ以上の
前方移動が規制される(図11、図12の状態)。この
規制状態(ロック状態)から、ロック部材64を上方へ
変位させると、ロック部材64とストッパ部材61とが
前後方向において干渉しない位置関係となり、助手席用
シート4は格納位置に向けてさらに前方へ移動すること
が可能となる。
【0034】ロック部材64をストッパ部材61に当接
させることによる規制を解除するための機構が、シート
バック11に関連して設けられている。すなわち、図1
3に示すように、助手席用シート4の側部に設けられる
シートブラケット71は、シートクッション10に固定
される第1ブラケット部71Aと、シートバック11に
固定される第2ブラケット部71Bとを有し、両ブラケ
ット部71Aと71Bとが、連結ピン72によって揺動
可能に連結されている。この連結ピン72は、シートバ
ック11の揺動支点を構成する。そして、シートバック
11は、図示を略すスプリングによって常時前方へ向け
て傾倒する方向に付勢されている。
させることによる規制を解除するための機構が、シート
バック11に関連して設けられている。すなわち、図1
3に示すように、助手席用シート4の側部に設けられる
シートブラケット71は、シートクッション10に固定
される第1ブラケット部71Aと、シートバック11に
固定される第2ブラケット部71Bとを有し、両ブラケ
ット部71Aと71Bとが、連結ピン72によって揺動
可能に連結されている。この連結ピン72は、シートバ
ック11の揺動支点を構成する。そして、シートバック
11は、図示を略すスプリングによって常時前方へ向け
て傾倒する方向に付勢されている。
【0035】第2ブラケット部71Bには、略円板状の
ロック部材73が一体化されている。このロック部材7
3の外周面には、連結ピン72を中心とする所定円弧範
囲に渡って多数の爪状の係止部74が形成されている。
一方、第1ブラケット部71Aには、保持ピン75によ
って、操作部材76が揺動自在に保持されている。この
操作部材76の一端部には、上記係止部74に係脱可能
な爪状の係合部77が形成されている。そして、操作部
材76は、図示を略すスプリングによって、上記係合部
77が係止部74に係合する方向に常時付勢されてい
る。操作部材76の操作部76aを手動操作によって上
方へ引き上げると、係合部77の係止部74に対する係
合が解除されて、シートバック11は前方へ傾倒可能と
なる。シートバック11の傾倒角度が所望角度となった
位置で操作部76aから手を離せば、係合部77が再び
係止部74に係合されて、シートバック11の所望傾倒
角度が維持される。
ロック部材73が一体化されている。このロック部材7
3の外周面には、連結ピン72を中心とする所定円弧範
囲に渡って多数の爪状の係止部74が形成されている。
一方、第1ブラケット部71Aには、保持ピン75によ
って、操作部材76が揺動自在に保持されている。この
操作部材76の一端部には、上記係止部74に係脱可能
な爪状の係合部77が形成されている。そして、操作部
材76は、図示を略すスプリングによって、上記係合部
77が係止部74に係合する方向に常時付勢されてい
る。操作部材76の操作部76aを手動操作によって上
方へ引き上げると、係合部77の係止部74に対する係
合が解除されて、シートバック11は前方へ傾倒可能と
なる。シートバック11の傾倒角度が所望角度となった
位置で操作部76aから手を離せば、係合部77が再び
係止部74に係合されて、シートバック11の所望傾倒
角度が維持される。
【0036】上記ロック部材73の外周縁部と、前述の
ロック部材64とが、ケーブル78によって連結されて
いる(図11、図12をも参照)。これにより、シート
バック11が前方へ傾倒するとき、ケーブル78が引張
されて、ロック部材64が上方へ変位される。シートバ
ック11が所定角度以上前方へ傾倒したとき、つまり助
手席用シート4に乗員が着座することが不可能な状態と
なったとき、ロック部材64とストッパ部材61との干
渉(ロック)が解除されて、助手席用シート4は格納位
置へ向けて前方へ移動可能とされる。なお、ケーブル7
8は、実際には内外2重ケーブルにおけるインナケーブ
ルによって構成されている。前述したようなストッパ部
材61、ロック部材64、操作部材76、ケーブル78
等によって第2規制手段が構成される。なお、ロック部
材64の設定位置は、例えば第1規制手段用のロック部
材53とほぼ同じ位置、あるいは離れた位置等、適宜の
位置に設定できる。
ロック部材64とが、ケーブル78によって連結されて
いる(図11、図12をも参照)。これにより、シート
バック11が前方へ傾倒するとき、ケーブル78が引張
されて、ロック部材64が上方へ変位される。シートバ
ック11が所定角度以上前方へ傾倒したとき、つまり助
手席用シート4に乗員が着座することが不可能な状態と
なったとき、ロック部材64とストッパ部材61との干
渉(ロック)が解除されて、助手席用シート4は格納位
置へ向けて前方へ移動可能とされる。なお、ケーブル7
8は、実際には内外2重ケーブルにおけるインナケーブ
ルによって構成されている。前述したようなストッパ部
材61、ロック部材64、操作部材76、ケーブル78
等によって第2規制手段が構成される。なお、ロック部
材64の設定位置は、例えば第1規制手段用のロック部
材53とほぼ同じ位置、あるいは離れた位置等、適宜の
位置に設定できる。
【0037】次に、助手席用シート4の使用形態につい
て、その前後移動に着目して説明する。まず、助手席用
シート4が着座保証範囲にあるときは、操作部材55を
操作することにより、係止部54に対するロック部材5
3の係合を解除した状態で助手席用シート4を前後方向
に移動させて、所望の前後位置となった時点で操作部材
55から手を離すことにより、この位置でもって助手席
用シート4の前後移動が規制される。
て、その前後移動に着目して説明する。まず、助手席用
シート4が着座保証範囲にあるときは、操作部材55を
操作することにより、係止部54に対するロック部材5
3の係合を解除した状態で助手席用シート4を前後方向
に移動させて、所望の前後位置となった時点で操作部材
55から手を離すことにより、この位置でもって助手席
用シート4の前後移動が規制される。
【0038】着座保証範囲にある助手席用シート4を格
納位置にすべく、前方へ移動させると、助手席用シート
4が着座保証範囲の前端位置となった時点で、ロック部
材64がストッパ部材61に当接することにより、助手
席用シート4の前方への移動が規制された状態となる。
この規制状態から、操作部材76を操作することによ
り、シートバック11を前方へ所定以上傾倒させると、
上記ロック部材64とストッパ部材61との当接状態が
解除される。この解除状態を維持したまま、助手席用シ
ート4を前方へ大きく移動させることにより、助手席用
シート4は格納位置とされる。そして、格納位置におい
ては、前述のように、ロック部材53が、スライドレー
ル13の前端部に1つだけ設けた係合部54に係合され
て、助手席用シート4が格納位置でロックされる。な
お、格納位置での助手席用シート4のロックは、第2規
制手段側の部材であるロック部材64を利用するように
してもよい。
納位置にすべく、前方へ移動させると、助手席用シート
4が着座保証範囲の前端位置となった時点で、ロック部
材64がストッパ部材61に当接することにより、助手
席用シート4の前方への移動が規制された状態となる。
この規制状態から、操作部材76を操作することによ
り、シートバック11を前方へ所定以上傾倒させると、
上記ロック部材64とストッパ部材61との当接状態が
解除される。この解除状態を維持したまま、助手席用シ
ート4を前方へ大きく移動させることにより、助手席用
シート4は格納位置とされる。そして、格納位置におい
ては、前述のように、ロック部材53が、スライドレー
ル13の前端部に1つだけ設けた係合部54に係合され
て、助手席用シート4が格納位置でロックされる。な
お、格納位置での助手席用シート4のロックは、第2規
制手段側の部材であるロック部材64を利用するように
してもよい。
【0039】格納位置にある助手席用シート4のシート
バック11は、前方へ傾倒された状態であるので、乗員
が着座できないものとなる。また、シートバック11が
前方へ傾倒されることにより、図1、図5に示すよう
に、ヘッドレスト12がインストルメントパネル1の凹
部21内に収納されることになる。凹部21にヘッドレ
スト12が収納された状態では、ヘッドレスト12の上
面がインストルメントパネル1の上面と略面一となり、
外観上の体裁もよいものとなる。
バック11は、前方へ傾倒された状態であるので、乗員
が着座できないものとなる。また、シートバック11が
前方へ傾倒されることにより、図1、図5に示すよう
に、ヘッドレスト12がインストルメントパネル1の凹
部21内に収納されることになる。凹部21にヘッドレ
スト12が収納された状態では、ヘッドレスト12の上
面がインストルメントパネル1の上面と略面一となり、
外観上の体裁もよいものとなる。
【0040】格納位置にある助手席用シート4の後方
は、大きな空間となる。この助手席用シート4後方の大
きな空間は、例えば、後席用シート5に着座している乗
員のレッグスペース拡大用として利用したり、荷物を収
納したりする等、適宜の用途に利用される。また、助手
席用シート4の後方に後席用シート5が存在しない場
合、例えば運転席用シート3、助手席用シート4の後方
空間が荷室として設定されている場合は、格納位置にあ
る助手席用シート4後方の大きな空間を、その後方にあ
る荷室と連通された拡大荷室として利用すればよい。
は、大きな空間となる。この助手席用シート4後方の大
きな空間は、例えば、後席用シート5に着座している乗
員のレッグスペース拡大用として利用したり、荷物を収
納したりする等、適宜の用途に利用される。また、助手
席用シート4の後方に後席用シート5が存在しない場
合、例えば運転席用シート3、助手席用シート4の後方
空間が荷室として設定されている場合は、格納位置にあ
る助手席用シート4後方の大きな空間を、その後方にあ
る荷室と連通された拡大荷室として利用すればよい。
【0041】図14は、本発明の別の実施形態を示すも
ので、助手席用シート4を着座保証範囲から格納位置に
向けて前方動させるのに連動させて、シートバック11
が自動的に着座不能状態となる前方へ大きく傾倒される
ようにしたものである。図14は、図13の変形となる
ものであり、図13での構成要素と同一構成要素には同
一符号を付してその重複した説明は省略する。なお、シ
ートバック11が前方へ向けて常時付勢されているこ
と、操作部材76が、その係合部77が係止部74に係
合される方向に常時付勢されていることは、図13の場
合と同様である。
ので、助手席用シート4を着座保証範囲から格納位置に
向けて前方動させるのに連動させて、シートバック11
が自動的に着座不能状態となる前方へ大きく傾倒される
ようにしたものである。図14は、図13の変形となる
ものであり、図13での構成要素と同一構成要素には同
一符号を付してその重複した説明は省略する。なお、シ
ートバック11が前方へ向けて常時付勢されているこ
と、操作部材76が、その係合部77が係止部74に係
合される方向に常時付勢されていることは、図13の場
合と同様である。
【0042】以上のことを前提として、ブラケット部7
1Aには、保持ピン81によって中間リンク82が揺動
自在に保持されている。この中間リンク82の一端部と
操作部材76のうち係合部77付近とが、連結リンク8
3によって連結されている。中間リンク82の他端部に
は、上下方向にのみ変位可能として助手席用シート4に
保持されたロッド部材84の上端部が連結されている。
1Aには、保持ピン81によって中間リンク82が揺動
自在に保持されている。この中間リンク82の一端部と
操作部材76のうち係合部77付近とが、連結リンク8
3によって連結されている。中間リンク82の他端部に
は、上下方向にのみ変位可能として助手席用シート4に
保持されたロッド部材84の上端部が連結されている。
【0043】これにより、操作部材76を操作しない状
態で、かつロック部材84に対して上方への外力が作用
しない状態では、操作部材76の係合部77が係止部7
4に係合されている(シートバック11の前後方向の傾
倒角度の変更不可)。操作部材76を操作しない状態で
も、ロッド部材84を上方へ押圧変位させると、この変
位が、中間リンク82、連結リンク83を介して、操作
部材76の係合部77を係止部74から係合解除させる
方向の変位として伝達されて、シートバック11が前方
h傾倒される(前述した付勢力による前方への傾倒
動)。
態で、かつロック部材84に対して上方への外力が作用
しない状態では、操作部材76の係合部77が係止部7
4に係合されている(シートバック11の前後方向の傾
倒角度の変更不可)。操作部材76を操作しない状態で
も、ロッド部材84を上方へ押圧変位させると、この変
位が、中間リンク82、連結リンク83を介して、操作
部材76の係合部77を係止部74から係合解除させる
方向の変位として伝達されて、シートバック11が前方
h傾倒される(前述した付勢力による前方への傾倒
動)。
【0044】スライドレール13には、図14に示す助
手席用シート4が着座保証範囲の前端位置にある状態に
おいて、ロック部材84の直前方位置から前方へ長く伸
びるガイドバー85が一体化されている。このガイドバ
ー85は、一種のカムを構成するもので、助手席用シー
ト4を、着座保証範囲の前端からさらに前方へ移動させ
ると、ロッド部材84がガイドバー85の上面に乗り上
げて、当該ロッド部材84が上方へ変位され、これによ
りシートバック11が自動的に前方へ大きく傾倒され
る。助手席用シート4が格納位置になると(図5の状
態)、ロッド部材84は、ガイドバー85の上面に開口
させた孔状の係止部86に係合されて、再び下方へと変
位された状態となる(格納位置での助手席用シート4の
前後動規制)。
手席用シート4が着座保証範囲の前端位置にある状態に
おいて、ロック部材84の直前方位置から前方へ長く伸
びるガイドバー85が一体化されている。このガイドバ
ー85は、一種のカムを構成するもので、助手席用シー
ト4を、着座保証範囲の前端からさらに前方へ移動させ
ると、ロッド部材84がガイドバー85の上面に乗り上
げて、当該ロッド部材84が上方へ変位され、これによ
りシートバック11が自動的に前方へ大きく傾倒され
る。助手席用シート4が格納位置になると(図5の状
態)、ロッド部材84は、ガイドバー85の上面に開口
させた孔状の係止部86に係合されて、再び下方へと変
位された状態となる(格納位置での助手席用シート4の
前後動規制)。
【0045】格納位置にある助手席用シート4を、着座
保証範囲に向けて後方動させる場合は、まず、操作部材
76の操作部76aを手動操作によって上方へ引き上げ
る。これにより、ロッド部材84が上方へ変位されて、
係止部86に対する係合が解除されて、助手席用シート
4の後方動が可能となる。助手席用シート4が着座保証
範囲にまで後退した状態で、手動によってシートバック
11を起立位置に戻すことにより、助手席用シート4に
着座可能とされる。
保証範囲に向けて後方動させる場合は、まず、操作部材
76の操作部76aを手動操作によって上方へ引き上げ
る。これにより、ロッド部材84が上方へ変位されて、
係止部86に対する係合が解除されて、助手席用シート
4の後方動が可能となる。助手席用シート4が着座保証
範囲にまで後退した状態で、手動によってシートバック
11を起立位置に戻すことにより、助手席用シート4に
着座可能とされる。
【0046】なお、係止部86を設けないようにするこ
ともできる。この場合は、格納位置にあるときは、係合
部77が常に係止部74に対して係合解除された状態と
なる。つまり、シートバック11をその付勢力に抗して
手動で起立位置に戻しても、シートバック11から手を
離した後は再び自動的にシートバック11はその前方へ
の付勢力によって自動的に前方へ傾倒されてしまうこと
になる。
ともできる。この場合は、格納位置にあるときは、係合
部77が常に係止部74に対して係合解除された状態と
なる。つまり、シートバック11をその付勢力に抗して
手動で起立位置に戻しても、シートバック11から手を
離した後は再び自動的にシートバック11はその前方へ
の付勢力によって自動的に前方へ傾倒されてしまうこと
になる。
【0047】次に、格納位置にするに際しての助手席用
シート4とインストルメントパネル1との上下方向の干
渉とその防止手法とについて、図15以下を参照しつつ
説明する。まず、図15〜図17において、シートクッ
ション10は、乗員が着座さされる着座部10Aと、着
座部10Aの左右に位置された左右一対のサイド部10
Bとを有する。各サイド部10Bの高さは、着座部10
Aの高さよりも高くされている。
シート4とインストルメントパネル1との上下方向の干
渉とその防止手法とについて、図15以下を参照しつつ
説明する。まず、図15〜図17において、シートクッ
ション10は、乗員が着座さされる着座部10Aと、着
座部10Aの左右に位置された左右一対のサイド部10
Bとを有する。各サイド部10Bの高さは、着座部10
Aの高さよりも高くされている。
【0048】図15において、助手席用シート4が通常
の着座位置となる着座保証範囲にあるとき、左右一対の
サイド部10Bとインストルメントパネル1とは、上下
方向に寸法Lだけオーバラップしている。すなわち、助
手席用シート4を着座保証範囲から格納位置に向けてそ
のまままっすぐ前方へ移動させた場合、その途中におい
てインストルメントパネル1に対して左右一対のサイド
部10B(の上端部)とが上下方向に寸法Lだけ干渉し
てしまうことになる(図16、図17において、サイド
部10Bと干渉するインストルメントパネル1の下面位
置が、二点鎖線γによって示される)。このような干渉
を避けるために、本発明では、少なくとも左右一対のサ
イド部10Bの高さを低くするようにしてある(高さ変
更手段の設定)。具体的には、例えば左右一対のサイド
部10Bを、シートクッション10の後端部に設定され
た揺動支点90を中心にして下方へ揺動させることによ
り、インストルメントパネル1とサイド部10Bとの干
渉が防止されることになる(図15〜図17において、
下方へ揺動されたサイド部10Bが一点鎖線で示され
る)。
の着座位置となる着座保証範囲にあるとき、左右一対の
サイド部10Bとインストルメントパネル1とは、上下
方向に寸法Lだけオーバラップしている。すなわち、助
手席用シート4を着座保証範囲から格納位置に向けてそ
のまままっすぐ前方へ移動させた場合、その途中におい
てインストルメントパネル1に対して左右一対のサイド
部10B(の上端部)とが上下方向に寸法Lだけ干渉し
てしまうことになる(図16、図17において、サイド
部10Bと干渉するインストルメントパネル1の下面位
置が、二点鎖線γによって示される)。このような干渉
を避けるために、本発明では、少なくとも左右一対のサ
イド部10Bの高さを低くするようにしてある(高さ変
更手段の設定)。具体的には、例えば左右一対のサイド
部10Bを、シートクッション10の後端部に設定され
た揺動支点90を中心にして下方へ揺動させることによ
り、インストルメントパネル1とサイド部10Bとの干
渉が防止されることになる(図15〜図17において、
下方へ揺動されたサイド部10Bが一点鎖線で示され
る)。
【0049】上述のように、左右一対のサイド部10B
を揺動支点90を中心に下方へ揺動させるための具体例
について、図18〜図21を参照しつつ説明する。ま
ず、シートクッション10の剛性を確保するためのシー
トパン91が、着座部10A用の本体パン部91Aと、
左右一対のサイド部10B用となる2つのサイドパン部
91Bとの3分割構成とされている。左右一対のサイド
パン部91B同士は、その後端部において、車幅方向に
伸びる連結軸92によって一体化されている。この連結
軸92は、着座部10A(の本体パン部91A)に固定
されるシートブラケット71A(図13、図14参照)
に、車幅方向軸線を中心に揺動可能に保持されている。
すなわち、連結軸92は、前述の揺動支点90を構成す
るものとなる。
を揺動支点90を中心に下方へ揺動させるための具体例
について、図18〜図21を参照しつつ説明する。ま
ず、シートクッション10の剛性を確保するためのシー
トパン91が、着座部10A用の本体パン部91Aと、
左右一対のサイド部10B用となる2つのサイドパン部
91Bとの3分割構成とされている。左右一対のサイド
パン部91B同士は、その後端部において、車幅方向に
伸びる連結軸92によって一体化されている。この連結
軸92は、着座部10A(の本体パン部91A)に固定
されるシートブラケット71A(図13、図14参照)
に、車幅方向軸線を中心に揺動可能に保持されている。
すなわち、連結軸92は、前述の揺動支点90を構成す
るものとなる。
【0050】各サイド部10Bは、実施形態では、シー
トバック11を前方へ傾倒させる動きに伴って下方へ揺
動されるように設定されている。すなわち、図20、図
21に示すように、連結軸92に対して、リンク93の
一端部が固定され、このリンク93の他端部に、ピン9
3aによってリンク94の一端部が回動自在に連結され
ている。そして、リンク94の他端部が、シートバック
11に固定されるブラケット71Bに対して、ピン94
aによって回動自在に連結されている。
トバック11を前方へ傾倒させる動きに伴って下方へ揺
動されるように設定されている。すなわち、図20、図
21に示すように、連結軸92に対して、リンク93の
一端部が固定され、このリンク93の他端部に、ピン9
3aによってリンク94の一端部が回動自在に連結され
ている。そして、リンク94の他端部が、シートバック
11に固定されるブラケット71Bに対して、ピン94
aによって回動自在に連結されている。
【0051】シートバック11が起立位置にある図20
の状態では、各サイド部10Bは、図16、図17実線
で示す通常の着座使用状態となる。この状態から、図2
1に示すようにシートバック11を前方へ傾倒させる
と、リンク94、93を介して連結軸92が図20反時
計方向に揺動されて、各サイド部10Bが下方へ揺動さ
れることになる。
の状態では、各サイド部10Bは、図16、図17実線
で示す通常の着座使用状態となる。この状態から、図2
1に示すようにシートバック11を前方へ傾倒させる
と、リンク94、93を介して連結軸92が図20反時
計方向に揺動されて、各サイド部10Bが下方へ揺動さ
れることになる。
【0052】図22〜図24は、シートクッション10
の高さを全体的に低くして、サイド部10Bとインスト
ルメントパネル1との上下方向の干渉を防止する手法例
を示す。本実施形態では、助手席用シート4(のシート
クッション10)に支持台14が、ガイドレール13に
対してスライドされるスライド部14Aと、このスライ
ド部14Aとシートクッション10とを連結する前後一
対の支持脚部14Bとを有する。各支持脚14Bのスラ
イド部14Aおよびシートクッション10に対する各連
結部bは、それぞれ車幅方向に伸びる軸線を中心とする
回動支点を構成する。そして、スライド部14Aおよび
前後一対の支持脚部14Bは、左右対称に2組設けられ
て、シートクッション10つまり助手席用シート4が、
合計4本の支持脚部14Bによって支承されている。
の高さを全体的に低くして、サイド部10Bとインスト
ルメントパネル1との上下方向の干渉を防止する手法例
を示す。本実施形態では、助手席用シート4(のシート
クッション10)に支持台14が、ガイドレール13に
対してスライドされるスライド部14Aと、このスライ
ド部14Aとシートクッション10とを連結する前後一
対の支持脚部14Bとを有する。各支持脚14Bのスラ
イド部14Aおよびシートクッション10に対する各連
結部bは、それぞれ車幅方向に伸びる軸線を中心とする
回動支点を構成する。そして、スライド部14Aおよび
前後一対の支持脚部14Bは、左右対称に2組設けられ
て、シートクッション10つまり助手席用シート4が、
合計4本の支持脚部14Bによって支承されている。
【0053】スライド部14Aとシートクッション10
と各支持脚部14Bとで平行リンクが構成される。これ
により、助手席用シート4は全体的に、着座使用位置と
なる図22二点鎖線の状態では、支持脚部14Bがほぼ
まっすぐ上下方向に伸びて高い位置とされる。また、助
手席用シート4は、図22実線で示す格納位置におい
て、各支持脚部14Bをそれぞれ前方へ傾倒させること
により、低い位置とされる。このように、低い位置とす
ることによって、サイド部10Bとインストルメントパ
ネル1との上下方向の干渉が防止される。なお、助手席
用シート4を全体的に低い位置とするには、格納位置と
する前にあらかじめ低い位置とされ、その後格納位置に
向けて前方へ移動されることになる。
と各支持脚部14Bとで平行リンクが構成される。これ
により、助手席用シート4は全体的に、着座使用位置と
なる図22二点鎖線の状態では、支持脚部14Bがほぼ
まっすぐ上下方向に伸びて高い位置とされる。また、助
手席用シート4は、図22実線で示す格納位置におい
て、各支持脚部14Bをそれぞれ前方へ傾倒させること
により、低い位置とされる。このように、低い位置とす
ることによって、サイド部10Bとインストルメントパ
ネル1との上下方向の干渉が防止される。なお、助手席
用シート4を全体的に低い位置とするには、格納位置と
する前にあらかじめ低い位置とされ、その後格納位置に
向けて前方へ移動されることになる。
【0054】助手席用シート4を、図22二点鎖線で示
す高い位置に保持するために、例えば図24に示すよう
なロック機構が設けられる。このロック機構は、支持脚
部14Bの下面に形成された凹部97と、スライド部1
4Aにピン98を中心に揺動可能に保持された操作部材
99とを有する。操作部材99は、その一端部99aが
凹部97に嵌合される方向に常時付勢されている。
す高い位置に保持するために、例えば図24に示すよう
なロック機構が設けられる。このロック機構は、支持脚
部14Bの下面に形成された凹部97と、スライド部1
4Aにピン98を中心に揺動可能に保持された操作部材
99とを有する。操作部材99は、その一端部99aが
凹部97に嵌合される方向に常時付勢されている。
【0055】支持脚部14Bがほぼ上下方向に伸びる起
立位置のときに、操作部材99の一端部99aが凹部9
7に嵌合させることにより、この起立位置が保持され
る。操作部材99の他端部に設けた操作部99bを手動
操作して、操作部材99を図24時計方向に揺動させる
ことにより、その一端部99aの凹部97に対する嵌合
が解除され(ロック解除)。支持脚部14Bは前方へ傾
倒可能とされる。なお、支持脚部14Bを起立位置に保
持しておくロック機構は、上述の例に限らず、適宜の構
造のものを採択し得る。
立位置のときに、操作部材99の一端部99aが凹部9
7に嵌合させることにより、この起立位置が保持され
る。操作部材99の他端部に設けた操作部99bを手動
操作して、操作部材99を図24時計方向に揺動させる
ことにより、その一端部99aの凹部97に対する嵌合
が解除され(ロック解除)。支持脚部14Bは前方へ傾
倒可能とされる。なお、支持脚部14Bを起立位置に保
持しておくロック機構は、上述の例に限らず、適宜の構
造のものを採択し得る。
【0056】以上に加えて、図22の実施形態では、イ
ンストルメントパネル1に形成された凹部21を覆うリ
ッド部材20が設けられている。すなわち、リッド部材
20は、閉位置にあるときは、その上面がインストルメ
ントパネル1の上面に対してほぼ面一に連なるようにさ
れて、インストルメントパネル1の表面の一部を構成す
る。そして、格納位置にある助手席用シート4のシート
バック11を前方へ傾倒させたときに、凹部21に収納
されるシート部分を閉位置にあるリッド部材20によっ
て覆うようにしてある。
ンストルメントパネル1に形成された凹部21を覆うリ
ッド部材20が設けられている。すなわち、リッド部材
20は、閉位置にあるときは、その上面がインストルメ
ントパネル1の上面に対してほぼ面一に連なるようにさ
れて、インストルメントパネル1の表面の一部を構成す
る。そして、格納位置にある助手席用シート4のシート
バック11を前方へ傾倒させたときに、凹部21に収納
されるシート部分を閉位置にあるリッド部材20によっ
て覆うようにしてある。
【0057】図25は、図22〜図24の実施形態の変
形例を示すものである。本実施形態では、格納位置が前
述した各実施形態の場合よりもより前方位置に設定され
る。そして、図22〜図24に示す支持脚部14Bがほ
ぼ水平近くにまで大きく前方へ傾倒されるようになっ
て、シートクッション10が十分に低い位置をとり得る
ようになっている。また、シートバック11は、シート
クッション10上に重合するように大きく前方へ傾倒可
能とされている。
形例を示すものである。本実施形態では、格納位置が前
述した各実施形態の場合よりもより前方位置に設定され
る。そして、図22〜図24に示す支持脚部14Bがほ
ぼ水平近くにまで大きく前方へ傾倒されるようになっ
て、シートクッション10が十分に低い位置をとり得る
ようになっている。また、シートバック11は、シート
クッション10上に重合するように大きく前方へ傾倒可
能とされている。
【0058】図25において、助手席用シート4を格納
位置とする前に、あらかじめ前方位置においてシートバ
ック11がシートクッション10上に重合され、かつ支
持脚部14Bが大きく前方へ傾倒されて、助手席用シー
ト4が全体的にインストルメントパネル1の下面よりも
低い位置とされる。この状態から、助手席用シート4を
格納位置に向けて前方動させることにより、シートクッ
ション10(の前端部)と、シートバック11(起立位
置における上部に相当する部分)と、ヘッドレスト12
とがインストルメントパネル1の下方に収納される。こ
れにより、格納位置にある助手席用シート4の後方空間
がより十分に拡大されるだけでなく、上方空間も大きく
拡大されることになる。なお、本実施形態では、インス
トルメントパネル1に凹部21を設けないようにしてあ
る。
位置とする前に、あらかじめ前方位置においてシートバ
ック11がシートクッション10上に重合され、かつ支
持脚部14Bが大きく前方へ傾倒されて、助手席用シー
ト4が全体的にインストルメントパネル1の下面よりも
低い位置とされる。この状態から、助手席用シート4を
格納位置に向けて前方動させることにより、シートクッ
ション10(の前端部)と、シートバック11(起立位
置における上部に相当する部分)と、ヘッドレスト12
とがインストルメントパネル1の下方に収納される。こ
れにより、格納位置にある助手席用シート4の後方空間
がより十分に拡大されるだけでなく、上方空間も大きく
拡大されることになる。なお、本実施形態では、インス
トルメントパネル1に凹部21を設けないようにしてあ
る。
【0059】以上実施形態について説明したが、本発明
はこれに限らず例えば次のような場合をも含むものであ
る。格納位置をとり得るようにされたシートは、助手席
用シートに限らず、運転席シートであってもよい。ま
た、車両としては、後席用シートを有しないものであっ
てもよい。さらに、ロック部材53、64は、例えば揺
動変位される形式のもの等、シートの前後動を規制する
機構は適宜の構造のものを採択し得る。勿論、本発明の
目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあ
るいは利点として表現されたものを提供することをも暗
黙的に含むものである。
はこれに限らず例えば次のような場合をも含むものであ
る。格納位置をとり得るようにされたシートは、助手席
用シートに限らず、運転席シートであってもよい。ま
た、車両としては、後席用シートを有しないものであっ
てもよい。さらに、ロック部材53、64は、例えば揺
動変位される形式のもの等、シートの前後動を規制する
機構は適宜の構造のものを採択し得る。勿論、本発明の
目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあ
るいは利点として表現されたものを提供することをも暗
黙的に含むものである。
【図1】本発明の一実施形態を示す側面図。
【図2】図1のインストルメントパネルの上面図。
【図3】図1のインストルメントパネルを車室側から見
た正面図。
た正面図。
【図4】インストルメントパネルに形成された凹部を示
す斜視図。
す斜視図。
【図5】インストルメントパネルに形成された凹部にシ
ートの一部が収納された状態を示すもので、図4に対応
した斜視図。
ートの一部が収納された状態を示すもので、図4に対応
した斜視図。
【図6】図2のX6−X6線相当断面図。
【図7】図2のX7−X7線相当断面図。
【図8】スライドレール部分の断面図。
【図9】着座保証範囲でシートの前後動を規制する第1
規制手段の一例を示す断面図。
規制手段の一例を示す断面図。
【図10】第1規制手段の規制を解除するための操作部
の一例を示す要部側面図。
の一例を示す要部側面図。
【図11】格納位置に向けてのシートの前方動を規制す
る第2規制手段の一例を示す側面図。
る第2規制手段の一例を示す側面図。
【図12】図11を矢印X12方向から見た図。
【図13】第2規制手段の規制を解除するための操作部
の一例を示す要部側面図。
の一例を示す要部側面図。
【図14】本発明の別の実施形態を示すもので、図13
に対応した側面図。
に対応した側面図。
【図15】シートクッションのサイド部を低くする一例
を示す簡略側面図。
を示す簡略側面図。
【図16】シートクッションのサイド部を低くする様子
を示す正面図。
を示す正面図。
【図17】図16の右側面図。
【図18】分割構成とされたシートパンの一例を示す斜
視図。
視図。
【図19】図18のシートパンを着座部用とサイド部用
とで分解して示す斜視図。
とで分解して示す斜視図。
【図20】シートバックの前方への傾倒に連動して左右
のサイド部を下方へ揺動させる機構例を示す要部側面図
で、サイド部が高い状態のときを示すもの。
のサイド部を下方へ揺動させる機構例を示す要部側面図
で、サイド部が高い状態のときを示すもの。
【図21】図20の状態から、シートバックを前方へ傾
倒させて、サイド部を低い状態としたときの側面図。
倒させて、サイド部を低い状態としたときの側面図。
【図22】シートクッションを全体的に低くする一例を
示す簡略側面図。
示す簡略側面図。
【図23】図22に示されるシート支持台の要部拡大斜
視図。
視図。
【図24】図22、図23に示される支持脚部の前方傾
倒をロックする機構例を示す要部側面図。
倒をロックする機構例を示す要部側面図。
【図25】シートバックをシートクッション上に重合し
た状態で格納位置とする例を示す簡略側面図。
た状態で格納位置とする例を示す簡略側面図。
1:インストルメントパネル
2:車室
3:運転席用シート
4:助手席用シート
5:後席用シート
10:シートクッション
10A:着座部
10B:サイド部
11:シートバック
12:ヘッドレスト
13:スライドレール
14:シートの支持台
14A:スライド部
14B:支持脚部
b:回動支点
21:凹部
90:サイドパン部の揺動支点
91:シートパン
91A:本体パン部
91B:サイドパン部
92:連結軸
93:94:リンク
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A47C 7/38 A47C 7/38
B60N 2/06 B60N 2/06
(72)発明者 甲原 靖裕
広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ
株式会社内
Fターム(参考) 3B084 BA00 DA02
3B087 BA02 BD03 BD16 CA11 DE02
3B099 AA05 BA04 BA08 CA04
Claims (9)
- 【請求項1】車室内前部に設けられたインストルメント
パネルの後方にシートが設けられた車両のシート格納構
造において、 前記シートは、シートクッションと、下端部が該シート
クッションの後端部に前後方向に揺動可能に連結された
シートバックとを有し、 前記シートは、スライド機構によって車体に対して前後
方向に移動可能とされて、前記インストルメントパネル
よりも後方に位置されて乗員が着座される使用位置の他
に、少なくとも前端部が該インストルメントパネルの後
端よりも前方へ位置される格納位置へ移動可能とされて
おり、 前記使用位置においては、前記シートクッションの上端
部が前記インストルメントパネルに対して上下方向にオ
ーバラップするようにされており、 少なくとも前記格納位置において、少なくとも前記シー
トクッションの高さを低くする高さ変更手段が設けられ
ている、ことを特徴とする車両のシート格納構造。 - 【請求項2】請求項1において、 前記シートクッションが、乗員が着座される着座部と、
該着座部の左右に位置されて該着座部よりも高くされた
左右一対のサイド部とを有し、 前記高さ変更手段が、前記左右一対のサイド部を前記着
座部に対して低くするように設定されている、ことを特
徴とする車両のシート格納構造。 - 【請求項3】請求項1または請求項2において、 前記シートクッションの剛性を確保するためのシートパ
ンが、前記着座部用となる本体パン部と、前記左サイド
部用となる左サイドパン部と、前記右サイド部用となる
右サイドパン部との分割構成とされている、ことを特徴
とする車両のシート格納構造。 - 【請求項4】請求項3において、 前記左右の各サイドパン部は、前記本体パン部に対し
て、後端部を中心にして下方へ揺動可能とされ、 前記高さ変更手段が、前記左右の各サイドパン部を下方
へ揺動させるように設定されている、ことを特徴とする
車両のシート格納構造。 - 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれか1項に
おいて、 前記高さ変更手段は、前記シートバックを前方へ揺動さ
せるのに連動して作動するように設定されている、こと
を特徴とする車両のシート格納構造。 - 【請求項6】請求項1において、 前記高さ変更手段が、車室床面を構成するフロアパネル
と前記シートとの間に構成されて、該シートを全体的に
下方へ変位させるものとして設定されている、ことを特
徴とする車両のシート格納構造。 - 【請求項7】請求項1ないし請求項6のいずれか1項に
おいて、 前記シートは、前記シートバックの上端部に連結された
ヘッドレストを有し、 前記インストルメントパネルには、凹部が形成され、 前記シートを前記格納位置において前方へ傾倒させたと
きに、前記凹部内に少なくとも前記ヘッドレストが収納
される、ことを特徴とする車両のシート格納構造。 - 【請求項8】請求項6において、 前記シートは、前記シートバックを大きく前方へ傾倒さ
せて前記シートクッション上に重合させた状態で、前記
格納位置をとり得るようにされている、ことを特徴とす
る車両のシート格納構造。 - 【請求項9】請求項1ないし請求項8のいずれか1項に
おいて、 前記シートが助手席用シートとされ、 前記助手席用シートの後方に後席用シートが配設されて
いる、ことを特徴とする車両のシート格納構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002035958A JP2003237436A (ja) | 2002-02-13 | 2002-02-13 | 車両のシート格納構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002035958A JP2003237436A (ja) | 2002-02-13 | 2002-02-13 | 車両のシート格納構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003237436A true JP2003237436A (ja) | 2003-08-27 |
Family
ID=27777995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002035958A Pending JP2003237436A (ja) | 2002-02-13 | 2002-02-13 | 車両のシート格納構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003237436A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005152459A (ja) * | 2003-11-27 | 2005-06-16 | Dainichi Kogyo:Kk | 回動角度調整装置とそれを備えた座椅子 |
JP2007153218A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | Mazda Motor Corp | 車両のシート配設構造 |
JP2007153217A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | Mazda Motor Corp | 車両のシート配設構造 |
US7950714B2 (en) | 2008-06-09 | 2011-05-31 | Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha | Vehicle seat |
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JP2019130937A (ja) * | 2018-01-29 | 2019-08-08 | 本田技研工業株式会社 | 車両 |
-
2002
- 2002-02-13 JP JP2002035958A patent/JP2003237436A/ja active Pending
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