JP3004391U - ソファーベッドの起伏装置 - Google Patents

ソファーベッドの起伏装置

Info

Publication number
JP3004391U
JP3004391U JP1994005495U JP549594U JP3004391U JP 3004391 U JP3004391 U JP 3004391U JP 1994005495 U JP1994005495 U JP 1994005495U JP 549594 U JP549594 U JP 549594U JP 3004391 U JP3004391 U JP 3004391U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bracket
undulating
locking
pin
lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1994005495U
Other languages
English (en)
Inventor
篤 中山
Original Assignee
株式会社ナカヤマ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ナカヤマ filed Critical 株式会社ナカヤマ
Priority to JP1994005495U priority Critical patent/JP3004391U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3004391U publication Critical patent/JP3004391U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Special Chairs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ソファーベッドの起伏装置16は、本体枠1
4に取付けられた固定ブラケット17と、起伏枠15に
取付けられた起伏ブラケット19と、起伏ブラケット1
9側にレバー枢着ピン20で枢着されていて、固定ブラ
ケット17に設けられた係止ピン21に係止される係止
レバー22と、この係止レバー22を係止側に付勢する
ばね23とからなり、起伏ブラケット19と固定ブラケ
ット17とは、レバー枢着ピン20及び係止ピン21よ
りも低位置においてブラケット枢支ピン18により枢支
連結されている。 【効果】 座部及び背もたれ部のそれぞれの厚みを極力
薄くできて、いわゆる薄ものソファーベッド用の起伏装
置として最適であり、また使用の際に両ブラケットの対
向端面間の隙間に手指を詰めるような危険性がなく、安
全である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ベッド形態と、その床部の一部を起こして背もたれ部としたソファ ー形態とに転換可能なソファーベッドの起伏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のソファーベッドは、図5に示すように、ベッド形態における床部1が 、ソファー形態における座部2と背もたれ部3になるようにしたもので、背もた れ部3を起立させることにより同図のようなソファー形態となり、またこの背も たれ部3を倒伏させることによってベッド形態となる。そして、この背もたれ部 3の起伏操作は、座部2と背もたれ部3との間に介装された起伏装置によって行 われる。尚、この図5に示すソファーベッドは、座部2の両端部に肘掛け部を備 えていなタイプのソファーベッドである。
【0003】 図6及び図7は、従来のソファーベッドの構造を示すもので、ベッド形態にお ける床枠部を、ソファー形態における座部2側の本体枠4と背もたれ部3側の起 伏枠5とにより形成し、両枠4,5を起伏装置6により連結して、起伏枠5を本 体枠5に対し起伏自在としている。この起伏装置6は、本体枠4に取付けられた 固定ブラケット7と、枢支ピン8によって固定ブラケット7と枢支連結され、起 伏枠5に取付けられた起伏ブラケット9と、固定ブラケット7に枢着ピン10に より枢着されていて、起伏ブラケット9側に設けられた係止ピン11に係脱自在 に係止される係止レバー12と、この係止レバー12を係止ピン11との係止側 に付勢するコイルばね13とからなり、係止レバー12の遊端側には係合溝12 aが設けられていると共に保持爪12bが枢着されている。尚、図6において、 Tは基台で、この基台T上には、本体枠4が載設固定されると共に起伏枠5が支 持される。
【0004】 しかして、図6及び図7の実線図示のようなベッド形態においては、起伏ブラ ケット9が固定ブラケット7と同レベルまで倒伏し、係止レバー12はそのベッ ド形態用ピン係合溝12cが係止ピン10に係合する。このベッド形態から背も たれ部3を起こして、起伏ブラケット9を枢支ピン8を中心に回動させると、所 定の角度位置で係止レバー12の係合溝12aが係止ピン11に係合して爪12 bにより保持され、それによって背もたれ部3が所定の起立姿勢に保持される。 また、この起立姿勢から背もたれ部3を更に起こした後、そのまま後方へ倒すこ とにより、背もたれ部3が倒伏して、ベッド形態となる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の起伏装置では、図6及び図7を参照して明らかなよ うに、固定ブラケット7と起伏ブラケット9とを枢支連結している枢支ピン8は 、本体枠4が水平姿勢にある状態において枢着ピン10及び係止ピン11よりも 高位置にある。つまり、両ブラケット7,9が枢着ピン10及び係止ピン11よ りも高位置でブラケット枢支ピン8により枢支連結されている。このため、固定 ブラケット7及び起伏ブラケット9はそれぞれ本体枠4及び起伏枠5からの高さ が相当高いものを使用しなければならず、そうすると実際に座部2及び背もたれ 部3は固定ブラケット7及び起伏ブラケット9のそれぞれの高さよりも十分厚く 形成する必要があって、座部2及び背もたれ部3のそれぞれの厚みが益々厚くな り、いわゆる薄もののソファーベッドには採用できないと言う問題がある。
【0006】 また、この種の起伏装置は、一般に床部1の両端部分に取付けられ、特に図5 に示すように座部2の両端部に肘掛け部が設けられていないタイプのソファーベ ッドの場合には、装置外側面を床部1の端面と略面一状に露出した状態で取付け られる。斯かる場合に、従来の起伏装置6では、上述のように固定ブラケット7 と起伏ブラケット9とが枢着ピン10及び係止ピン11よりも高位置でブラケッ ト枢支ピン8により枢支連結されているため、ソファー形態からベッド形態に転 換する際、図6の仮想線図示のような起立姿勢にある座部2を同図の実線図示状 態に倒伏させて、起伏ブラケット9を下向きに回動させる時に、この起伏ブラケ ット9と固定ブラケット7との対向端面の隙間に手指等を詰めるおそれがあって 、非常に危険である。
【0007】 座部2の両端部に肘掛け部を備えたタイプのソファーベッドの場合には、各起 伏装置の外側面が肘掛け部によってカバーされるため、上記のような危険性はな いが、図5に示すような肘掛け部の付いていないソファーベッドが主流を占める ようになってきている近年のソファーベッドの趨勢からすれば、両ブラケット7 ,9間の隙間に手指等を詰める危険性のある従来装置の問題点は、見過ごすこと のできない大きな課題である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、従来の起伏装置における上述したような課題を解決するものであっ て、本考案の請求項1は、ベッド形態における床枠部を、ソファー形態における 座部2側の本体枠14と背もたれ部3側の起伏枠15とにより形成し、両枠14 ,15を起伏装置16により連結して、起伏枠15を本体枠14に対し起伏自在 としたソファーベッドにおいて、起伏装置16は、本体枠14に取付けられた固 定ブラケット17と、起伏枠15に取付けられた起伏ブラケット19と、前記両 ブラケット17,19のいずれか一方にレバー枢着ピン20で枢着され、この枢 着側とは反対側のブラケットに設けられた係止ピン21に係脱自在に係止される 係止レバー22と、この係止レバー22を係止ピン21との係止側に付勢するば ね23とからなり、前記固定ブラケット17と起伏ブラケット19とは、前記本 体枠14が水平姿勢にある状態で前記レバー枢着ピン20及び前記係止ピン21 よりも低位置においてブラケット枢支ピン18により枢支連結されてなることを 特徴とする。
【0009】 本考案の請求項2は、固定ブラケット17及び起伏ブラケット19を、それぞ れ底壁部17a,19aと側壁部17b,17b、19b,19bとからなる断 面略コ字状に形成して、起伏ブラケット19が固定ブラケット17と一直線状態 にまで倒伏したとき、係止レバー22を両ブラケット17,19内に収納させる ようにしたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
請求項1にあっては、背もたれ部3を後方へ倒して、起伏ブラケット19を固 定ブラケット17と同レベルになるように倒伏させることにより、起伏枠15は 本体枠14と共にベッド形態を保持する。このとき、ブラケット枢支ピン18は レバー枢着ピン20及び係止ピン21よりも低位置にある。しかして、このベッ ド形態から背もたれ部3を前方へ引き起こして、起伏ブラケット19をブラケッ ト枢支ピン18を中心に回動しつつ起立してゆくと、ばね23によって係止ピン 21との係止側に引張付勢されている係止レバー22は、起伏ブラケット19と 共に起立揺動しつつ係止ピン21に係合する。これにより、起伏枠15が本体枠 14に対し所定角度の起立姿勢に保持されて、ソファー形態を保持する。このソ ファー形態においても、ブラケット枢支ピン18はレバー枢着ピン20及び係止 ピン21よりも低位置にある。このソファー形態から、係止ピン21との係止レ バー22の係止を解除した後、背もたれ部3を後方へ倒すことにより、起伏ブラ ケット19がブラケット枢支ピン18を中心に後方へ倒伏して、固定ブラケット 17と同一直レベルに達した状態でソファーベッド形態となる。
【0011】 上記のように、ブラケット枢支ピン18は、常にレバー枢着ピン20及び係止 ピン21よりも低位置に設定されるので、起伏装置16全体をソファーベッドの 厚み方向の床枠部側に偏した位置に設置することができる。
【0012】 請求項2にあっては、起伏ブラケット19が固定ブラケット17と一直線状態 に倒伏したベッド形態において、係止レバー22が両ブラケット17,19内に 収納されることにより、起伏装置16全体が床枠部側にコンパクトに折り畳まれ 、それにより座部2と背もたれ部3との境界部でのクッション効果を他のベッド 部分と同様に発揮させることができ、ベッド形態での使用時に上記境界部を含む ベッド表層部が体重で沈んでも、体の一部が起伏装置16に当たるような危険性 がない。
【0013】
【実施例】
実施例について図1〜図5を参照して説明すると、図1は、本考案の一実施例 による起伏装置16のベッド形態における一部縦断面側面図、図2はその平面図 、図3はソファーにおける一部縦断面側面図であり、ソファーベッドの全体外観 を図5に示している。これらの図で明らかなように、起伏装置16は、座部2側 の本体枠14にビス(図示せず)で取付けられた固定ブラケット17と、背もた れ部3側の起伏枠15にビス(図示せず)で取付けられた起伏ブラケット19と 、基端部が起伏ブラケット19にレバー枢着ピン20で枢着されていて、遊端部 側のピン係合溝22a,22bが固定ブラケット17に設けられた係止ピン21 に係合される係止レバー22と、この係止レバー22を係止ピン21との係止側 に付勢するように係止レバー22と起伏ブラケット19との間に介装されたコイ ルばね23とからなり、固定ブラケット17と起伏ブラケット19とは、本体枠 14が水平姿勢にある状態でレバー枢着ピン20及び係止ピン21よりも低位置 においてブラケット枢支ピン18により枢支連結されている。
【0014】 前記係止レバー22のピン係合溝22a,22bには、それぞれ枢支ピン24 a,24bで揺動自在に取付けられた復帰ガイド爪25a,25bが、ピン係合 溝22a,22bをそれぞれ開閉するように突出しており、また係止レバー22 の遊端にはベッド形態用ピン係合部26が設けてある。図1及び図3では、各復 帰ガイド爪25a,25bは、各係合溝22a,22bに係止ピン21を係止可 能な開放姿勢で図示されており、この開放姿勢から同図に関し左方向(閉鎖方向 )には揺動可能であるが、右方向への揺動は制限されている。
【0015】 前記固定ブラケット17及び起伏ブラケット19は、それぞれ鋼板によって、 底壁部17a,19aと両側壁部17b,17b、19b,19bとからなる断 面略コ字状に形成されていて、図2に示すように、前記レバー枢着ピン20は起 伏ブラケット19の両側壁部19b,19bに亘って貫通支持され、係止ピン2 1は固定ブラケット17の両側壁部17b,17bに亘って貫通支持され、ブラ ケット枢支ピン18は両ブラケット17、18の両側壁部17b,17b、19 b,19bに亘って貫通支持され、しかして係止レバー22は、図1に示すよう に起伏ブラケット19が固定ブラケット17と一直線状態まで倒伏したとき、両 ブラケット17、18の両側壁部17b,17b、19b,19b間に収納され るようになっている。
【0016】 また、係止レバー22を係止ピン21との係止側に付勢するコイルばね23の 両端部は、起伏ブラケット19の両側壁部19b,19b間に貫通支持されたピ ン27と、係止レバー22の中間所要部に設けられた孔部28とに取付けられて いる。復帰ガイド爪25a,25bを枢支する枢支ピン24a,24bは、係止 レバー22の遊端部とこの遊端部側面に所要間隙をもって固着された支持板29 との間に貫通支持され、この支持板29と係止レバー22との隙間で前記復帰ガ イド爪25a,25bが揺動可能となっている。
【0017】 尚、図1及び図3において、30は、本体枠14に装着される座部2側の内部 クッション材、31は、起伏枠15に装着される背もたれ部3側の内部クッショ ン材、32は、上記両クッション材30,31に亘ってそれらの表側に重合され る表層クッション材であり、これらのクッション材30,32,33は、それぞ れウレタン系のスポンジからなる。また、図2において34及び35は、係止レ バー22の基端部をレバー枢着ピン20に枢着する際に当該レバー22基端部側 面と起伏ブラケット19の両側壁部19b,19bとの間のそれぞれの対向間隙 を埋めて係止レバー22のガタつきを無くするための円筒状スリーブ及び座金か らなるスペーサであって、これらスペーサ34,35はレバー枢着ピン20にそ れぞれ外嵌されている。この場合、両スペーサ34,35のうち、円筒状スリー ブからなるスペーサ34として圧縮コイルばねを代用してもよい。また図1及び 図5において、Tは基台で、本体枠14が載設固定されると共に起伏枠15が支 持される。
【0018】 次に、上述したような構成を有する起伏装置16の作用について説明すると、 先ず、背もたれ部3を後方へ倒して、図1に示すように起伏ブラケット19を固 定ブラケット17と一直線状態になるように倒伏させることにより、起伏枠15 は本体枠14と共にベッド形態を保持する。このとき、係止レバー22は、コイ ルばね23により付勢されてそのベッド形態用ピン係合部26に係止ピン21が 係合した状態で、両ブラケット17,19内に収容される。このベッド形態にお いて、ブラケット枢支ピン18は、レバー枢着ピン20及び係止ピン21よりも 低位置にある。
【0019】 上記のように、ベッド形態においては、起伏ブラケット19が固定ブラケット 17と同等に低位置にあり、しかも係止レバー22が両ブラケット17,19内 に収容されるため、これら両ブラケット17,19及び係止レバー22を含む起 伏装置16全体がコンパクトに折り畳まれて、座部2と背もたれ部3との境界部 の底部側に位置することになり、従ってこの境界部領域でのクッション材30, 31,32によるクッション効果を他の領域と同様に発揮させることができる。 換言すれば、ベッド形態での使用時に上記境界部領域を含むベッド表層部が使用 者の体重で沈んでも、その使用者の体の一部が起伏装置16、特に係止レバー2 2に当たるようなおそれがなく、ベッド形態での使用を快適且つ安全に行うこと ができる。
【0020】 次いで、上述した図1に示すようなベッド形態から、背もたれ部3を前方へ引 き起こして、起伏ブラケット19をブラケット枢支ピン18を中心に回動しつつ 起立してゆくと、コイルばね23によって係止ピン21との係止側に引張付勢さ れている係止レバー22が起伏ブラケット19と共に起立する方向へ揺動しつつ 、この係止レバー22の下縁沿って係止ピン21が相対移動し、この係止ピン2 1は復帰ガイド爪25bを蹴って係合溝22bに係合する。これにより、起伏枠 15が本体枠14に対し所定角度の起立姿勢に保持されて、第1段階のソファー 形態となる。尚、この第1段階のソファー形態は図示していない。
【0021】 上記のような第1段階のソファー形態から、背もたれ部3を更に前方へ引き起 こすことにより、係止ピン21が前記復帰ガイド爪25bを乗り越え、次の復帰 ガイド爪25aを蹴って係合溝22aに係合し、これにより起伏枠15が本体枠 14に対して前記第1段階のソファー形態より傾斜角度の大きい起立姿勢に保持 されて、図3に示すような第2段階のソファー形態となる。
【0022】 上記第2段階のソファー形態から、背もたれ部3を一旦前方へ引き起こした後 、これをそのまま後方へ倒すことにより、起伏ブラケット19がブラケット枢支 ピン18を中心に後方へ倒伏回動しつつ、係止レバー22がコイルばね23によ り引張付勢されたまま起伏ブラケット19と共に倒伏方向へ揺動し、係合溝22 a内に復帰ガイド爪25aで保持されていた係止ピン21は、この復帰ガイド爪 25aを乗り越えた後、この復帰ガイド爪25aとこれに隣接する復帰ガイド爪 25bを順次閉鎖方向に押動しつつ係止レバー22の下縁に沿って相対移動する 。しかして、起伏ブラケット19が固定ブラケット17と同一直線状に倒伏した 時点で、この係止ピン21が係止レバー22のベッド形態用ピン係合部26に係 合し、図1に示すようなソファーベッド形態となる。
【0023】 上述した起伏装置16によれば、両ブラケット17,19を枢支連結している ブラケット枢支ピン18がレバー枢着ピン20及び係止ピン21よりも低位置に 設定されており、しかも両ブラケット17,19はそれぞれの高さの低い細長状 部材からなるため、起伏装置16全体をソファーベッドの厚み方向の床枠部側に 偏した位置に設置することができ、それによって座部2及び背もたれ部3のそれ ぞれの厚みを極力薄くできて、いわゆる薄もののソファーベッドを提供すること が可能となる。また、ベッド形態とソファー形態との相互転換時にあたって起伏 ブラケット19を固定ブラケット17に対し起伏操作する際に、両ブラケット1 7,19の対向端面間に手指を詰めるような危険性がなく、使用上の安全を確保 することができる。
【0024】 上述した実施例の起伏装置16では、係止レバー22のレバー枢着ピン20を 起伏ブラケット19側に設けると共に、係止レバー22が係止する係止ピン21 を固定ブラケット17側に設けているが、固定ブラケット側に係止レバーのレバ ー枢着ピンを設けて、起伏ブラケット側に係止ピンを設けるようにしてもよく、 その場合、係止レバーを係止ピンとの係止側に付勢するばねは、固定ブラケット と係止レバーとの間に介装すればよい。
【0025】 また、上述した実施例の起伏装置16では、係止レバー22を係止ピン21と の係止側に付勢するばねとしてコイルばね23を使用したが、このコイルばね2 3に代えて、図4の起伏装置36におけるように板ばね37を採用することがで きる。この図4に示す起伏装置36において、図1〜図3に示した先の実施例の 起伏装置16と同一の構成部材については同一符号を付して説明を省略し、異な る点のみにつき説明すると、板ばね37は、中央部をレバー枢着ピン20に巻回 して、その一端部37aを係止レバー22側に固定または支持させ、他端部37 bを起伏ブラケット19側に支持させてなるもので、このばね37によって係止 レバー22を係止ピン21との係止側に付勢している。係止レバー22はその遊 端部に1つの係合溝22aを備え、この係合溝22aに係合した係止ピン21を 復帰ガイド爪25aが保持する。
【0026】 上記板ばね37は適当な幅を有するため、係止レバー22の基端部をレバー枢 着ピン20に枢着するにあたり当該レバー22基端部と起伏ブラケット19の両 側壁19b,19b相互間の空隙部にそれぞれスペーサを介装する場合、2つの スペーサのうちの1つは、この板ばね37によって兼用させることができる。尚 、この実施例の起伏装置36の作用については、図1〜図3に示した先の実施例 の場合とほとんど同様である。
【0027】
【考案の効果】
本考案の請求項1によれば、起伏ブラケットと固定ブラケットとを枢支連結し ているブラケット枢支ピンがレバー枢着ピン及び係止ピンよりも低位置に設定さ れるため、起伏装置全体をソファーベッドの厚み方向の床枠部側に偏した位置に 設置することができ、それによって座部及び背もたれ部のそれぞれの厚みを極力 薄くできて、いわゆる薄ものソファーベッド用の起伏装置として最適となる。ま た、ベッド形態とソファー形態との相互転換時にあたって起伏ブラケットを固定 ブラケットに対し起伏操作する際に、両ブラケットの対向端面間の隙間に手指を 詰めるような危険性がなくなり、ソファーベッド使用上の安全を確保することが できる。
【0028】 本考案の請求項2によれば、ベッド形態において係止レバーが両ブラケット内 に収納されることにより、起伏装置全体が床枠部側に偏してコンパクトに折り畳 まれ、それにより座部と背もたれ部との境界部でのクッション効果を他のベッド 部分と同様に発揮させることができ、ベッド形態での使用時に上記境界部を含む ベッド表層部が体重で沈んでも、体の一部が起伏装置に当たるおそれがなく、快 適かつ安全なベッドの使用を行うことができる。また、各ブラケットが断面略コ 字状に形成されているため、ブラケット枢支ピン、レバー枢着ピン及び係止ピン をブラケットに取付けるにあたり、各ピンを両側壁部に両端支持させることがで き、従って各ピンの取付け作業が容易に行えると共に、各ピンをブラケットに対 し安定に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による起伏装置のベッド形態
での縦断面図である。
【図2】図1に示す起伏装置の平面図である。
【図3】図1に示す起伏装置のソファー形態での縦断面
図である。
【図4】本考案の他の実施例による起伏装置のソファー
形態での縦断面図である。
【図5】本考案に係るソファーベッドの外観斜視図であ
る。
【図6】従来のソファーベッドの起伏装置を示す縦断面
図である。
【図7】図6に示す従来の起伏装置の拡大側面図であ
る。
【符号の説明】
2 座部 3 背もたれ部 T 基台 14 本体枠 15 起伏枠 16 起伏装置 17 固定ブラケット 17a 底壁部 17b 側壁部 18 ブラケット枢支ピン 19 起伏ブラケット 19a 底壁部 19b 側壁部 20 レバー枢着ピン 21 係止ピン 22 係止レバー 23 コイルばね(ばね) 36 起伏装置 37 板ばね(ばね)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベッド形態における床枠部を、ソファー形
    態における座部側の本体枠と背もたれ部側の起伏枠とに
    より形成し、両枠を起伏装置により連結して、起伏枠を
    本体枠に対し起伏自在としたソファーベッドにおいて、
    起伏装置は、本体枠に取付けられた固定ブラケットと、
    起伏枠に取付けられた起伏ブラケットと、前記両ブラケ
    ットのいずれか一方にレバー枢着ピンで枢着され、この
    枢着側とは反対側のブラケットに設けられた係止ピンに
    係脱自在に係止される係止レバーと、この係止レバーを
    係止ピンとの係止側に付勢するばねとからなり、前記固
    定ブラケットと起伏ブラケットとは、前記本体枠が水平
    姿勢にある状態で前記レバー枢着ピン及び前記係止ピン
    よりも低位置においてブラケット枢支ピンにより枢支連
    結されてなるソファーベッドの起伏装置。
  2. 【請求項2】固定ブラケット及び起伏ブラケットは、そ
    れぞれ底壁部と両側壁部とからなる断面略コ字状に形成
    されていて、起伏ブラケットが固定ブラケットと一直線
    状態にまで倒伏したとき、係止レバーが両ブラケット内
    に収納されるようになっている請求項1に記載のソファ
    ーベッドの起伏装置。
JP1994005495U 1994-05-19 1994-05-19 ソファーベッドの起伏装置 Expired - Lifetime JP3004391U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994005495U JP3004391U (ja) 1994-05-19 1994-05-19 ソファーベッドの起伏装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994005495U JP3004391U (ja) 1994-05-19 1994-05-19 ソファーベッドの起伏装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3004391U true JP3004391U (ja) 1994-11-15

Family

ID=43140317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1994005495U Expired - Lifetime JP3004391U (ja) 1994-05-19 1994-05-19 ソファーベッドの起伏装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3004391U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2630000C (en) Aircraft seating and seating arrangements
JP4896310B2 (ja) 幼児用椅子
JPH054429Y2 (ja)
CN101522464B (zh) 具有传动杆的折叠放平座椅组件
JP2005335697A (ja) 乗物シートおよびそのようなシートを備えた乗物
US4073538A (en) Arm structure for reclining seat
US4571755A (en) Frame support for sofa-sleeper
JP2991649B2 (ja) 座席用のレッグレスト装置
JP3004391U (ja) ソファーベッドの起伏装置
JPS59156837A (ja) 車両用チヤイルドシ−ト
JP3767989B2 (ja) クロスシート
JPH08242973A (ja) ソファーベッド及びソファーベッドの組立方法
JP3501711B2 (ja) ソファー
JP2000185581A (ja) 自動車
JPH08183378A (ja) 車両用シート
JP3297280B2 (ja) 自動車用シートのオットマン装置
JP2877715B2 (ja) 乗物用腰掛の足掛装置
JP2003040010A (ja) チップアップ機構付の車両用シート
JPH0527303Y2 (ja)
JP2000270968A (ja) 台装置
JPH0528101Y2 (ja)
JP2003199648A (ja) ソファーベッド
JP2573365Y2 (ja) 机兼用椅子
RU2166902C1 (ru) Тахта раздвижная
JP6508877B2 (ja) 車両用ソファーベッド