JP2000185581A - 自動車 - Google Patents

自動車

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JP2000185581A
JP2000185581A JP10365155A JP36515598A JP2000185581A JP 2000185581 A JP2000185581 A JP 2000185581A JP 10365155 A JP10365155 A JP 10365155A JP 36515598 A JP36515598 A JP 36515598A JP 2000185581 A JP2000185581 A JP 2000185581A
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seat
board
floorboard
board support
floor panel
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Akihiro Kamijo
彰洋 上條
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Kanto Jidosha Kogyo KK
Toyota Motor East Japan Inc
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Kanto Jidosha Kogyo KK
Kanto Auto Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗員が着座できる使用位置と、その前方のフ
ロアパネル前部に折り畳まれた格納位置との間を移動可
能な座席と、座席が使用位置にあるとき、乗員の足載せ
台としての用をなし、座席が格納位置にあるとき、その
覆い体としての用をなすフロアボードとを有する自動車
において、フロアボードを簡単な構成で確実に支持でき
るようにする。 【解決手段】 フロアボード16の後端部を支えるボー
ド支持部材31をフロアパネル13に揺動可能に支持す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗員が着座できる
使用位置と該使用位置よりも前方に傾倒した格納位置と
の間を移動可能に車体のフロアパネルに支持された座席
と、使用位置にある座席に乗員が着座したとき、当該乗
員が足を載せる足載せ台としての用をなし、かつ座席を
格納位置に収納したとき、その座席の上部を覆う覆い体
としての用をなすフロアボードとを具備する自動車に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えばワゴン型車両、バン型車両、或い
はRV車などとして構成される上記形式の自動車は従来
より周知である。この種の自動車においては、その座席
を使用しているとき、当該座席に着座した乗員がフロア
ボード上に足を載せて楽な姿勢をとることができ、また
座席を使用しないときは、これを格納位置に収納し、そ
の上部をフロアボードによって覆うことができるため、
そのフロアボードの上面に荷物などを載置し、車室内の
空間を有効に利用することができる。
【0003】フロアボードを足載せ台として使用すると
きは、当該フロアボードを、その下方のフロアパネルよ
りも上方の位置に保持する必要がある。このため、従来
は、フロアボードの下面に折り畳み可能な複数の脚部を
設け、フロアボードを足載せ台として使用するとき、複
数の脚部を開き、これらの脚部をフロアパネル上に載置
することによって、フロアボードをフロアパネルの上方
に保持していた。またフロアボードによって、格納位置
に収納した座席の上部を覆うときは、脚部が邪魔となら
ぬように、その脚部を折り畳み、次いでそのフロアボー
ドを格納位置に収納した座席の上部に載置して、その座
席を覆い隠すようにしていた。
【0004】ところが、上述の従来のフロアボードによ
ると、これをその各目的で使用する際、その都度、脚部
を開き、又はこれを閉じる必要があるため、その操作が
大変煩雑となる欠点があった。しかも、フロアボードを
足載せ台として使用するとき、当該フロアボードとその
下方のフロアパネルの間の空間に荷物などを収納できる
が、フロアボードの下面に脚部があると、その下方の空
間が脚部によって狭められ、この空間に大きな物を収納
できなくなる欠点も免れなかった。さらに、格納位置に
収納した座席の上部にフロアボードを載せたとき、その
フロアボードは座席によって支持されるので、フロアボ
ードの安定性が悪く、その上に荷物を載せた際、その荷
物の安定性が害されるおそれもあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の欠点を全て除去することのできる冒頭に記載した
形式の自動車を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、冒頭に記載した形式の自動車において、前
記座席が使用位置にあるとき、足載せ台としての用をな
す前記フロアボードの後端部を支える第1のボード支え
部と、該第1のボード支え部よりも上方に位置し、かつ
前記座席が格納位置にあるとき、その上部を覆うフロア
ボードの後端部を支える第2のボード支え部とを有し、
かつ前記座席が使用位置にあるとき、該座席によって保
持された第1の位置と、当該座席が格納位置にあるとき
の第2の位置とを占めるように、前記フロアパネルに揺
動可能に支持されたボード支持部材と、該ボード支持部
材をその第2の位置に向けて付勢する付勢部材とを具備
し、前記ボード支持部材の第1のボード支え部は、ボー
ド支持部材が前記第2の位置を占めたときよりも第1の
位置を占めたときの方が前方に位置し、かつ当該ボード
支持部材の第2のボード支え部は、該ボード支持部材が
第2の位置を占めたときよりも第1の位置を占めたとき
の方が後方に位置するように、当該第1及び第2のボー
ド支え部の相対位置と、ボード支持部材のフロアパネル
に対する枢着部の位置を設定したことを特徴とする自動
車を提案する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。
【0008】図1は自動車の車室内に配置された後部の
座席1を示す斜視図であり、図2は図1に示した座席1
とその前方に位置する前部の座席2を示す概略側面図で
ある。これらの図に示すように、後部の座席1、すなわ
ちリヤシートは、着座した乗員(図示せず)の尻部を支
えるシートクッション3と、同じく乗員の背部を支える
シートバック4と、シートバックの上部に取付けられた
ヘッドレスト45と、シートクッション3の前部を支持
する座席支持体5とを有している。シートバック4は、
図示していないリクライニング装置によって、図2に矢
印Aで示すように前方に向けて傾動可能にシートクッシ
ョン3に支持されている。
【0009】なお、本明細書において使用する「前」及
び「後」なる文言は、自動車の前進方向Fを基準とした
前後を意味し、その前後方向に対して直交する水平方向
が自動車ないしはその車体6の幅方向である。図1及び
図2における符号UPは上方を示している。
【0010】座席支持体5は、互いに車体6の幅方向W
に離隔して平行に延びる一対の下側支柱7と、その各下
側支柱7の上端部に連結ピン8を介してそれぞれ枢着さ
れた一対の上側支柱9と、両上側支柱9を一体に連結す
る横支柱10とを有している。一対の上側支柱9も互い
に平行に延び、その各上端部が図2に模式的に示すよう
に、枢ピン11を介して、シートクッション3のフレー
ムにそれぞれ回動可能に枢着されている。また一対の下
側支柱7の下端部は、支点ピン12を介して、車体6の
床を構成するフロアパネル13にそれぞれ回動可能に枢
着されている。このように、シートクッション3は、そ
の前部が座席支持体5を介してフロアパネル3に支持さ
れている。
【0011】下側支柱7が枢着されたフロアパネル部分
13Aよりも後方のフロアパネル部分13Bは、フロア
パネル部分13Aよりも高さが高くなっていて、両フロ
アパネル部分13A,13Bは立壁状のフロアパネル部
分13Cを介して一体に接続されている。以下、フロア
パネル部分13Aをフロアパネル前部と称し、同じくフ
ロアパネル部分13Bをフロアパネル後部、そしてこれ
らの間のフロアパネル部分13Cをフロアパネル中間部
と称することにする。
【0012】シートクッション3の後部には、一対のロ
ック装置(図1に一方のみを示す)14が設けられ、そ
の各ロック装置14は、フロアパネル後部13Bにそれ
ぞれ固定された一対のストライカ(同じく図1に一方の
みを示す)15に係合し、これによってシートクッショ
ン3の後部がフロアパネル13に対してロックされると
共に、当該フロアパネル13に支持される。このロック
装置14は、例えば自動車のラゲージドアを車体に対し
てロックするためのそれ自体周知なロック装置と同様の
構成を有している。
【0013】図1及び図2は、後部の座席1が使用位置
を占めたときの様子を示しており、この状態で乗員は前
方を向いた姿勢で座席1に着座することができる。その
際、フロアパネル前部13Aからシートクッション3の
上面までの高さがかなり高くなっているので、フロアパ
ネル前部13Aの上方に、図2に実線で示し、かつ図1
に鎖線で示すようにフロアボード16を配置し、その上
面に乗員が足を載せるように構成されている。
【0014】後部の座席1は、図1及び図2に示した使
用位置よりも前方に傾倒した格納位置に収納できるよう
にフロアパネル13に支持されている。すなわち、後に
詳しく説明するように、図2に示したフロアボード16
を図3に示すように上方に持ち上げ、次いで図4乃至図
6に示すように座席1を折り畳みながら、その座席1を
フロアパネル前部13A上の格納位置に収納し、その座
席1の上部を図7に示すようにフロアボード6によって
覆うことができる。逆の操作により、座席1を再び図1
及び図2に示した使用位置にもたらすことができる。
【0015】上述のように、図示した自動車は、乗員が
着座できる使用位置とその使用位置よりも前方に傾倒し
た格納位置との間を移動可能に車体6のフロアパネル1
3に支持された座席1と、使用位置にある座席1に乗員
が着座したとき、その乗員が足を載せる足載せ台として
の用をなし、かつ座席1を格納位置に収納したとき、そ
の座席の上部を覆う覆い体としての用をなすフロアボー
ド16とを具備している。
【0016】また図2に示した前部の座席2、すなわち
フロントシートも、着座者の尻部を支えるシートクッシ
ョン17と、背部を支えるシートバック18と、その上
部に取付けられたヘッドレスト46とを有していると共
に、シートクッション17を前後方向にスライドさせる
シートトラック(図2には示さず)を有している。この
シートトラックは、それ自体周知のように、シートクッ
ション17の底部に固定された一対のアッパレール(図
示せず)と、図8に示すように車体6に固定されて前後
方向に延びる一対のロアレール19を有し、各アッパレ
ールが各ロアレール19に、車体6の前後方向にスライ
ド自在に嵌合している。
【0017】図2及び図8に示すように、本例のフロア
ボード16は、前部ボード20と後部ボード21とを有
し、これらのボード20,21がヒンジ22によって互
いに曲折可能に枢着されている。図2に示したように座
席1が使用位置にあるとき、フロアボード16は座席1
に着座した乗員の足載せ台としての用をなすが、このと
き、そのフロアボード16は、図8に示すように前部ボ
ード20の前端部に固定された一対のピン状の突起23
が、前部の座席2のシートトラックを構成する一対のロ
アレール19にそれぞれ突設された前部ブラケット24
上に支持され、しかもその前部ボード20の符号25で
示す部分が、各ロアレール19に突設された後部ブラケ
ット26上にそれぞれ載置されて支持される。また後部
ボード21の符号27で示す部分が、フロアパネル13
のトンネル部13Dと、車体6を構成するロッカパネル
28とにそれぞれ固定された支持台29,30の支持面
29A,30Aにそれぞれ載置されて支持される。そし
て、フロアボード16の後端部41が次に説明するボー
ド支持部材31(図1)に支持され、これによってフロ
アボード16は、その全体が図2に示すようにほぼ水平
な姿勢を保ってフロアパネル前部13Aの上方の位置に
保持される。
【0018】ボード支持部材31は、図1に示すよう
に、車体6の幅方向Wに互いに並んで2つ設けられてい
るが、その数は1又は3以上であってもよい。図1に示
した各ボード支持部材31とこれらに関連する各構成は
同一であるため、一方のボード支持部材とその関連構成
についてのみ説明する。
【0019】図9及び図10にも示すように、ボード支
持部材31は第1のボード支え部32と、その上方に位
置する第2のボード支え部33と、これらを一体に連結
する連結部34とを有し、その全体がほぼコの字状をな
している。またフロアパネル中間部13Cには、一対の
取付板134がボルトとナットによって強固に固定さ
れ、その各取付板134には、曲折された丸棒より成る
支持部材35の基端部がそれぞれ固定され、その両支持
部材35の自由端部が、ボード支持部材31の連結部3
4に形成された貫通孔36にそれぞれ相対回転自在に挿
入され、両自由端部が互いに連結されている。このよう
にして、ボード支持部材31は、支持部材35及び取付
板134を介して、フロアパネル13に矢印B,C方向
に揺動可能に支持される。
【0020】また、一方の支持部材35には、付勢部材
の一例であるねじりコイルばね37のコイル部が巻回さ
れ、そのばね37の一端はボード支持部材31に突設さ
れた係止ピン38に係止され、該ばね37の他端は、一
方の支持部材35に突設されたもう1つの係止ピン39
に係止され、これによってボード支持部材31は図9に
矢印Bで示した方向に付勢される。
【0021】図1及び図2に示したように、座席1が使
用位置にあるとき、その座席1の座席支持体5は上方に
立上った状態にあり、フロアボード16は足載せ台とし
ての用をなすが、その際、座席支持体5の横支柱10
が、図9に示すように前方を向いたボード支持部材31
の上端面40、すなわち第2のボード支え部33の前端
面に当る。このため、ボード支持部材31は前述のねじ
りコイルばね37の作用に抗して、図1、図2及び図9
に示した第1の位置に不動に保持される。座席1が使用
位置にあるとき、その座席1の横支柱10によってボー
ド支持部材31が保持され、当該ボード支持部材31が
第1の位置を占めるのである。この状態で、フロアパネ
ル前部13Aの上方に位置して、足載せ台としての用を
なすフロアボード16の後端部41がボード支持部材3
1の第1のボード支え部32上に支持される。このよう
にして、フロアボード16は安定した状態で保持され
る。
【0022】座席1を格納位置に収納するときは、先ず
フロアボード16の後端部41を図3に示すように上方
に持ち上げる。このとき、図8に示したようにフロアボ
ード16の前端部に位置する一対のピン状の突起23
は、前部ブラケット24に形成された溝24Aにそれぞ
れ嵌合しているので、フロアボード16の後端部41を
持ち上げると、フロアボード16はその突起23を中心
として回動し、図3に示すように立上がる。図3に鎖線
で示すように、フロアボード16の後端部41に、可撓
性の帯より成るつまみ42を設けておくと、これを手で
掴んで、容易にフロアボード16の後端部41を上方に
持ち上げることができる。また、図8に示すようにフロ
アボード16の下側面には、ひも43の基端が固定さ
れ、そのひも43の先端にはフック44が固定されてい
て、図3に示すようにフロアボード16の後端部41を
持ち上げたとき、上記フック44を前部の座席2のヘッ
ドレスト用のステー(図示せず)に係合することによ
り、フロアボード16を図3に示した位置に保持してお
くことができる。
【0023】次に、図3に示すように後部の座席1のシ
ートバック4を前方に倒してシートクッション3上に重
ね、図1に示したロック装置14のロックを解除してか
ら、シートバック4とシートクッション3を前方に押し
出す。すると、図4に示すように座席支持体5の上側支
柱9が連結ピン8を中心として前方側に回動するため、
シートバック4とシートクッション3が前方に向けて大
きく回動し、図5に示すように、座席1のヘッドレスト
45がフロアパネル前部13Aに当接する。この状態
で、シートバック4をその上から下方に押し込むと、図
6に示すように下側支柱7が支点ピン12を中心として
前方に倒れ、その下側支柱7と上側支柱9とが直線状に
伸びた状態となり、座席1の全体が折り畳まれてフロア
パネル前部13A上の格納位置に収納される。
【0024】次いで、フック44(図8)を前部の座席
2のヘッドレスト用ステーから外すと、フロアボード1
6は、その自重によって前端部の突起23(図8)のま
わりに、図6における時計方向に回動し、図7に示すよ
うに格納位置に収納された座席1の上部を覆う。フロア
ボード16が格納された座席1の上部を用う覆い体とし
ての用をなすのである。その際、フロアボード16は、
図8に示した一対の突起23と、部分25が、ロアレー
ル19に固設された前部と後部のブラケット24,26
に支持され、しかもフロアボード16の後端部41が、
図7及び図11に示すようにボード支持部材31の第2
のボード支え部33上に支持され、これによりフロアボ
ード16がほぼ水平な姿勢を保ちながら安定した状態で
座席1の上方に保持される。このとき、フロアボード1
6の部分27(図8)は、支持台29,30の支持面2
9A,30Aから多少、上方に浮き上がる。
【0025】図4に関連して先に説明したように、上側
支柱9が、連結ピン8のまわりに前方に回動すると、横
支柱10がボード支持部材31の上端面40から離れ、
それまで横支柱10によってボード支持部材31に加え
られていた押圧力が解除されるので、ボード支持部材3
1は、図10に示した前述のねじりコイルばね37の付
勢作用によって、支持部材35のまわりに図9に矢印B
で示した方向に回動する。このようにしてボード支持部
材31は図11に示した第2の位置に至り、このとき図
示していないストッパによってその位置に止められる。
ボード支持部材31は、座席1が格納位置にあるときの
第2の位置を占め、このときのボード支持部材31の第
2のボード支え部33上にフロアボード16の後端部4
1が支持されるのである。
【0026】図2乃至図7に関連して先に説明した操作
と逆の操作を行い、座席1を図1及び図2に示した使用
位置に戻すと、ボード支持部材31は座席1の横支柱1
0によって加圧されて再び第1の位置に戻り、その第1
のボード支え部32上にフロアボード16の後端部41
を載せてこれを支持し、そのフロアボード16を足載せ
台として用いることができる。
【0027】上述のように、座席1が使用位置にあると
き、フロアボード16の後端部41は、第2のボード支
え部33よりも下方に位置する第1のボード支え部32
に支持され、これによってフロアボード16は、足載せ
台として適切な高さ位置にほぼ水平な姿勢で保持され
る。これに対し、座席1が格納位置に収納されたとき
は、フロアボード16の後端部41は、第1のボード支
え部32よりも上方に位置する第2のボード支え部33
に支持されるので、フロアボード16は、その下方に収
納された座席1に干渉することのない位置に、ほぼ水平
な姿勢で保持される。このとき、フロアボード16は折
り畳まれた座席1の上に直に載置されることはないた
め、フロアボード16は安定した状態で支持され、従っ
てそのフロアボード16の上に図示していない荷物を載
置したとき、その荷物の安定性を高めることができる。
【0028】ここで、図9と図11を比較すれば明らか
なように、ボード支持部材31が図11に示した第2の
位置を占めたときよりも、図9に示した第1の位置を占
めたときの方が、第1のボード支え部32は前方に突き
出ており、逆に第2のボード支え部33は後方に引っ込
んでいる。このため、座席1が使用位置にあるときは、
後方に引っ込んだ第2のボード支え部33に邪魔される
ことなく、前方に突き出た第1のボード支え部32上に
フロアボード16の後端部41を確実に支持することが
できる。しかも座席1を格納位置に収納したときは、第
1のボード支え部32が後方に引っ込むので、この支え
部32が格納された座席1に干渉する不具合を阻止でき
る。また第2のボード支え部33は、座席1が格納位置
にあるとき、前方に大きく突出するので、その上面に確
実にフロアボード16の後端部41を載せてこれを支持
することができる。
【0029】上述のように、座席1が使用位置にあると
きも、また格納位置にあるときも、フロアボード16の
後端部41をボード支持部材31によって支持するの
で、従来のようにボード支持部材の下面に折り畳み式の
脚部を設け、フロアボードの使用目的に合せてその脚部
を開閉する操作は不要である。しかも座席1が使用位置
から格納位置に移動し、また格納位置から使用位置へと
移動するときの動作に連動して、ボード支持部材31
が、フロアボード16の支持高さに適した第1の位置と
第2の位置に自動的に切換わるので、座席1を収納し、
又はこれを使用位置にセットするときの作業を極めて楽
に行うことができる。
【0030】また、図2に示したようにフロアボード1
6を足載せ台として使用するとき、そのフロアボード1
6とその下方のフロアパネル前部13Aの間の空間S
に、図示していない荷物を収納することができるが、こ
のフロアボード16には脚部が設けられていないので、
大きな空間Sを確保でき、ここに効率よく荷物を収納す
ることができる。
【0031】以上のように、本例の自動車は、座席1が
使用位置にあるとき、足載せ台としての用をなすフロア
ボード16の後端部41を支える第1のボード支え部3
2と、該第1のボード支え部32よりも上方に位置し、
かつ座席1が格納位置にあるとき、その上部を覆うフロ
アボード16の後端部41を支える第2のボード支え部
33とを有し、かつ座席1が使用位置にあるとき、該座
席1によって保持された第1の位置と、当該座席1が格
納位置にあるときの第2の位置とを占めるように、フロ
アパネル13に揺動可能に支持されたボード支持部材3
1と、該ボード支持部材31をその第2の位置に向けて
付勢する付勢部材の一例であるねじりコイルばね37と
を具備している。そして、ボード支持部材31の第1の
ボード支え部32は、ボード支持部材31が上記第2の
位置を占めたときよりも第1の位置を占めたときの方が
前方に位置し、かつ当該ボード支持部材31の第2のボ
ード支え部33は、該ボード支持部材31が第2の位置
を占めたときよりも第1の位置を占めたときの方が後方
に位置するように、当該第1及び第2のボード支え部3
2,33の相対位置と、ボード支持部材31のフロアパ
ネル13に対する枢着部の位置とが設定されている。図
示した例では、図10に示した支持部材35のフロアパ
ネル13への取付位置によってボード支持部材31のフ
ロアパネル13に対する枢着部の位置が決まる。
【0032】本発明は、図示した形式以外の各種の形態
の自動車にも広く適用できるものである。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、座席を格納位置に収納
し、又はその座席を使用位置にセットするとき、脚部を
開閉する操作を行うことなく極めて容易にフロアボード
を装着することができる。しかも、フロアボードを足載
せ台として使用するとき、その下方の有効空間を従来よ
りも拡大でき、さらに座席を格納位置に収納し、その上
にフロアボードを載せたとき、そのフロアボードを安定
状態で保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の車室内に配置された後部の座席を示す
斜視図であって、フロアボードを鎖線で表わした図であ
る。
【図2】後部の座席が使用位置にあるときの様子の概略
を示す側面図である。
【図3】後部の座席のシートバックを倒したときの様子
を示す概略側面図である。
【図4】後部の座席を前方に倒したときの様子を示す概
略側面図である。
【図5】後部の座席をさらに前方に倒したときの様子を
示す概略側面図である。
【図6】後部の座席を格納位置に収納したときの様子を
示す概略側面図である。
【図7】格納した座席の上にフロアボードを配置したと
きの様子を示す概略側面図である。
【図8】ロアレールを車体から分離し、かつフロアボー
ドを離して示した斜視図である。
【図9】ボード支持部材が第1の位置を占めたときの断
面図である。
【図10】ボード支持部材とこれを支持するための部材
の分解斜視図である。
【図11】ボード支持部材が第2の位置を占めたときの
断面図である。
【符号の説明】
1 座席 6 車体 13 フロアパネル 16 フロアボード 31 ボード支持部材 32 第1のボード支え部 33 第2のボード支え部 41 後端部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員が着座できる使用位置と該使用位置
    よりも前方に傾倒した格納位置との間を移動可能に車体
    のフロアパネルに支持された座席と、使用位置にある座
    席に乗員が着座したとき、当該乗員が足を載せる足載せ
    台としての用をなし、かつ座席を格納位置に収納したと
    き、その座席の上部を覆う覆い体としての用をなすフロ
    アボードとを具備する自動車において、 前記座席が使用位置にあるとき、足載せ台としての用を
    なす前記フロアボードの後端部を支える第1のボード支
    え部と、該第1のボード支え部よりも上方に位置し、か
    つ前記座席が格納位置にあるとき、その上部を覆うフロ
    アボードの後端部を支える第2のボード支え部とを有
    し、かつ前記座席が使用位置にあるとき、該座席によっ
    て保持された第1の位置と、当該座席が格納位置にある
    ときの第2の位置とを占めるように、前記フロアパネル
    に揺動可能に支持されたボード支持部材と、該ボード支
    持部材をその第2の位置に向けて付勢する付勢部材とを
    具備し、前記ボード支持部材の第1のボード支え部は、
    ボード支持部材が前記第2の位置を占めたときよりも第
    1の位置を占めたときの方が前方に位置し、かつ当該ボ
    ード支持部材の第2のボード支え部は、該ボード支持部
    材が第2の位置を占めたときよりも第1の位置を占めた
    ときの方が後方に位置するように、当該第1及び第2の
    ボード支え部の相対位置と、ボード支持部材のフロアパ
    ネルに対する枢着部の位置を設定したことを特徴とする
    自動車。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2838687A1 (fr) * 2002-04-22 2003-10-24 Peugeot Citroen Automobiles Sa Vehicule automobile equipe d'un siege escamotable a repose-pieds
EP1419927A1 (de) * 2002-10-08 2004-05-19 Volkswagen Aktiengesellschaft Zusammenlegbarer Rücksitz zur Erzeugung eines Stauraumes
US6773050B1 (en) * 1999-07-07 2004-08-10 Johnson Controls Technology Company Space efficient and adaptable vehicle interior
KR20050103618A (ko) * 2004-04-27 2005-11-01 현대자동차주식회사 자동차용 후열 시트의 싱킹 구조
EP2321143A4 (en) * 2008-09-10 2017-12-27 Johnson Controls Technology Company Folding seat

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