JP3461963B2 - 水分散性ポリエステル - Google Patents

水分散性ポリエステル

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JP3461963B2
JP3461963B2 JP08874195A JP8874195A JP3461963B2 JP 3461963 B2 JP3461963 B2 JP 3461963B2 JP 08874195 A JP08874195 A JP 08874195A JP 8874195 A JP8874195 A JP 8874195A JP 3461963 B2 JP3461963 B2 JP 3461963B2
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文行 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属、ガラス、セラミ
ックス、プラスチック、木材、布、紙等の接着用ポリマ
ー、塗料用ポリマー、あるいは磁気材料、各種写真材料
等の支持体フィルムの下塗層形成用ポリマーとして有用
な水分散性ポリエステルに関する。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリエステル、例えばポリエチレ
ンテレフタレートのようにジカルボン酸成分としてテレ
フタル酸又はそのアルキルエステルを主成分とするポリ
エステルは、金属、ガラス、セラミック、プラスチッ
ク、木材、布、紙等に良く接着するので、これらの接着
剤として広く使用されている。また、このようなポリエ
ステルは、磁気材料、各種写真材料等の支持体フィルム
の下塗層形成用ポリマーとしても有用である。
【0003】上記芳香族ポリエステルを接着剤あるいは
下塗層形成に利用する場合は、通常ポリエステルを溶剤
を溶解した溶液タイプあるいはホットメルトタイプが使
用されている。上記溶液タイプ等の芳香族ポリエステル
として、種々の組成のものが知られている。例えば、特
に金属、プラスチック、木材等との接着性、耐候性に優
れたポリエステル系接着剤として、主たるジカルボン酸
成分としてテレフタル酸を用い、グリコール成分として
エチレングリコール、トリエチレングリコールおよびネ
オペンチルグリコール、二価のフェノールあるいはビス
フェノールAのエチレンオキサイド付加物を用いたポリ
エステルが特公昭53−37920号公報に記載されて
いる。この公報には、上記以外に使用できる二塩基酸と
して、テレフタル酸、イソフタル酸、p−β−オキシエ
トキシ安息香酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジ
フェノキシエタンジカルボン酸、アジピン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル
酸、ジフェニレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジ
カルボン酸が記載されている。また、グリコールの例と
して、プロピレングリコール、ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジオール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,4−ビスオ
キシエトキシベンゼン、ジエチレングリコールが記載さ
れている。また、特公平4−49877号公報には、テ
レフタル酸の酸成分と、エチレングリコール、1,4−
ブタンジオール及び1,6−ヘキサンジオールの少なく
とも一種からなるアルコール成分とからなる結晶性ポリ
エステル樹脂と、フタル酸エステル系化合物、スルホン
アミド系化合物等とからなるホットメルト接着剤が開示
されている。この公報には、上記以外に使用できる二塩
基酸として、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、無水フ
タル酸、フタル酸、イソフタル酸、アゼライン酸、セバ
シン酸が記載されている。また、グリコールの例とし
て、1,3−プロパンジオール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、1,2−プロピレングリコール、1,
3−ブチレングリコール、1,2−ブチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコールが記載されている。
【0004】溶液タイプの接着剤の場合は、塗布後乾燥
して溶剤を除去しなければならず、このような接着剤の
使用は有機溶剤による作業環境の汚染を回避しながら行
なう必要がある。また、ホットメルトの場合は、加熱接
着が必要なため使用できる素材が限定されるとの問題が
ある。従って、水を溶媒あるいは分散媒とする、いわゆ
る水分散性または水溶性のポリエステルが好ましい。水
分散性のポリエステルとしては、特開平5−29509
7号公報に、テレフタレート単位、イソフタレート単位
およびスルホアリールジカルボネート単位;およびエチ
レングリコール単位およびポリオキシエチレングリコー
ル単位からなるポリエステルの製法が開示されている。
しかしながら、この製法は、低いTgのポリエステルを
得ることはできるが、水分散性は良好とは言えず、工業
的な規模で良好な分散状態を得ることは困難である。ま
た接着性においても充分とは言えない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者の検討によ
り、上記水分散性ポリエステルのアルコール成分とし
て、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物をさ
らに使用することにより、水分散性と接着性が共に向上
することが明らかになった。本発明の目的は、水分散性
に優れ、且つ接着性にも優れた水分散性ポリエステルを
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記
(a):
【0007】
【化10】 で表わされるテレフタル酸単位及び下記(b):
【0008】
【化11】 で表わされる2,6−ナフタレンジカルボン酸単位から
なる群より選ばれる少なくとも少なくとも一種のジカル
ボン酸単位60〜95モル%、及び下記(c):
【0009】
【化12】 [但し、Mは水素原子又はアルカリ金属を表わす。]で
表わされるスルホベンゼンジカルボン酸単位5〜17モ
ル%を含む二塩基酸成分の繰返し単位、そして下記の
(d):
【0010】
【化13】 で表わされるエチレングリコール単位10〜60モル
%、下記の(e):
【0011】
【化14】 で表わされるトリエチレングリコール単位30〜90モ
ル%及び下記の(f):
【0012】
【化15】 [但し、nは1〜5を表わす。]で表わされるビスフェ
ノールAのエチレンオキサイド付加物単位5〜40モル
%を含む二価アルコール成分の繰返し単位からなる水分
散性ポリエステルにより達成することができる。
【0013】本発明のポリエステルの好ましい態様は、
下記の通りである。 1)二塩基酸成分の繰返し単位が、60〜95モル%の
上記(a)で表わされるテレフタル酸単位、0〜35モ
ル%の下記(g):
【0014】
【化16】 で表わされるイソフタル酸単位、及び5〜17モル%の
上記(c)で表わされるスルホベンゼンジカルボン酸単
位からなる上記水分散性ポリエステル。 2)二塩基酸成分の繰返し単位が、0〜35モル%の上
記(g)で表わされるイソフタル酸単位、60〜95モ
ル%の上記(b)で表わされる2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸単位及び5〜17モル%の上記(c)で表わさ
れるスルホベンゼンジカルボン酸単位からなる上記水分
散性ポリエステル。 3)二塩基酸成分の繰返し単位が、10〜90モル%の
上記(a)で表わされるテレフタル酸単位、0〜35モ
ル%の上記(g)で表わされるイソフタル酸単位、10
〜90モル%の上記(b)で表わされる2,6−ナフタ
レンジカルボン酸単位及び5〜17モル%の上記(c)
で表わされるスルホベンゼンジカルボン酸単位からなる
上記水分散性ポリエステル。
【0015】4)上記(a)のテレフタル酸単位は、テ
レフタル酸またはそのアルキルエステルに由来するもの
であり、上記(g)のイソフタル酸単位は、イソフタル
酸またはそのアルキルエステルに由来するものであり、
上記(b)で表わされる2,6−ナフタレンジカルボン
酸単位は2,6−ナフタレンジカルボン酸またはそのア
ルキルエステルに由来するものであり、そして上記
(c)スルホベンゼンジカルボン酸単位はスルホベンゼ
ンジカルボン酸またはそのアルキルあるいはヒドロキシ
アルキルエステルに由来するものである上記水分散性ポ
リエステル。 5)上記(d)のエチレングリコール単位はエチレング
リコール及びスルホベンゼンジカルボン酸ヒドロキシエ
チルエステル(上記(c)スルホベンゼンジカルボン酸
単位にこれを使用した場合)に由来するものであり、上
記(e)のトリエチレングリコール単位はトリエチレン
グリコールに由来するものであり、そして上記(f)の
ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物単位はビ
スフェノールAのエチレンオキサイド付加物に由来する
ものである上記水分散性ポリエステル。
【0016】本発明の水分散性ポリエステルでは、二塩
基酸成分の繰返し単位として、上記(a)のテレフタル
酸単位及び上記(b)の2,6−ナフタレンジカルボン
酸単位の少なくとも一単位、及び上記(c)のスルホベ
ンゼンジカルボン酸単位が含まれている。そして、所望
により上記(g)のイソフタル酸単位が含まれる。従っ
て、本発明の水分散性ポリエステルの二塩基酸成分の繰
返し単位の構成は、下記の(1)〜(3)のいずれかの
構成を採る。尚、二塩基酸成分の繰返し単位モル%は、
使用する材料のモル%に対応する。従って、下記の二塩
基酸の使用量は、酸単位のモル%も意味する。
【0017】(1)上記(a)のテレフタル酸単位及び
上記(c)のスルホベンゼンジカルボン酸単位からな
り、そして所望により上記(g)のイソフタル酸単位を
含む二塩基酸成分の繰返し単位;ポリエステル製造時の
テレフタル酸またはそのアルキルエステルの使用量は、
全二塩基酸成分の60〜95モル%の割合が一般的であ
り、65〜95モル%の割合が好ましく、特に70〜9
5モル%の割合が好ましい。イソフタル酸またはそのア
ルキルエステルの使用量は、全二塩基酸成分の0〜35
モル%の割合が好ましく、特に0〜25モル%の範囲が
好ましい。テレフタル酸及びイソフタル酸のアルキルエ
ステルとしては、低級アルキルエステル(低級アルキル
としてはメチル、エチル、イソプロピル、プロピル、ま
たはブチルが好ましい)が好ましく、特にメチルエステ
ルが好ましい。上記スルホベンゼンジカルボン酸または
そのアルキルあるいはヒドロキシアルキルエステルの使
用量は、全二塩基酸成分の5〜17モル%の割合が好ま
しく、特に6〜15モル%の範囲が好ましい。
【0018】上記スルホアリールジカルボン酸またはそ
のアルキルあるいはヒドロキシアルキルエステルは、下
記の一般式(1):
【0019】
【化17】 (ただし、R1 およびR2 は、それぞれ、水素原子、低
級アルキル基あるいはOH(CH2CH2O)m(CH2CH2)- (mは
0、1または2を表わす)を表わし、そしてMは水素原
子又はアルカリ金属を表わす。)で表わされる。
【0020】R1 及びR2 は、水素原子、ヒドロキシエ
チル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシイソプロピ
ル基、ヒドロキシブチル基、メチル基、エチル基、イソ
プロピル基、プロピル基、またはブチル基であることが
好ましく、特にヒドロキシエチル基が好ましい。Mは、
ナトリウム、カリウムまたはリチウムであることが好ま
しく、特にナトリウムが好ましい。上記スルホベンゼン
ジカルボン酸またはそのアルキルあるいはヒドロキシア
ルキルエステルは、スルホン酸の金属塩基を有するイソ
フタル酸、テレフタル酸又はフタル酸、あるいはこれら
の酸の低級アルキルエステルまたはOH(CH2CH2O)m(CH2CH
2)- (mは0、1または2を表わす)とのエステルであ
ることが好ましく、特にスルホン酸の金属塩基を有する
イソフタル酸またはその低級アルキルあるいはOH(CH2CH
2O)m(CH2CH2)- (mは0、1または2を表わす)とのエ
ステル、更にスルホン酸の金属塩基を有するイソフタル
酸メチルエステルまたはヒドロキシエチルエステル(上
記m=0)が好ましい。スルホアリールジカルボン酸の
ヒドロキシアルキルエステルとして、スルホアリールジ
カルボン酸のヒドロキシエチルエステルを使用した場
合、その一部は二価アルコール成分のエチレングリコー
ルとしてポリエステルの反応に与ることになる。ヒドロ
キシエトキシエチルエステル、ヒドロキシジエトキシエ
チルエステル等を用いた時も同様である。
【0021】(2)上記(b)の2,6−ナフタレンジ
カルボン酸単位及び上記(c)のスルホベンゼンジカル
ボン酸単位、そして所望により上記(g)のイソフタル
酸単位を含む二塩基酸成分の繰返し単位;ポリエステル
製造時の2,6−ナフタレンジカルボン酸またはそのア
ルキルエステルの使用量は、全多塩基酸成分の60〜9
5モル%の割合が一般的であり、65〜95モル%の割
合が好ましく、特に70〜95モル%の割合が好まし
い。2,6−ナフタレンジカルボン酸のアルキルエステ
ルとしては、2,6−ナフタレンジカルボン酸の低級ア
ルキルエステル(低級アルキルとしてはメチル、エチ
ル、イソプロピル、プロピル、またはブチルが好まし
い)が好ましく、特にメチルエステルが好ましい。2,
6−ナフタレンジカルボン酸のアルキルエステルは、一
般にメチルエステルが使用される。イソフタル酸または
そのアルキルエステル及びスルホベンゼンジカルボン酸
またはそのアルキルあるいはヒドロキシアルキルエステ
ルの使用量と材料は、前記(1)と同じである。
【0022】(3)上記(a)のテレフタル酸単位、上
記(b)の2,6−ナフタレンジカルボン酸単位及び上
記(c)のスルホベンゼンジカルボン酸単位、そして所
望により上記(g)のイソフタル酸単位を含む二塩基酸
成分の繰返し単位;ポリエステル製造時のテレフタル酸
またはそのアルキルエステル(材料は(1)と同じ)の
使用量は、全二塩基酸成分の10〜90モル%の割合が
一般的であり、20〜80モル%の割合が好ましく、特
に30〜70モル%の割合が好ましい。2,6−ナフタ
レンジカルボン酸またはそのアルキルエステル(材料は
(2)と同じ)の使用量は、全多塩基酸成分の10〜9
0モル%の割合が一般的であり、20〜80モル%の割
合が好ましく、特に30〜70モル%の割合が好まし
い。イソフタル酸またはそのアルキルエステル及びスル
ホベンゼンジカルボン酸またはそのアルキルあるいはヒ
ドロキシアルキルエステルの使用量と材料は、前記
(1)と同じである。上記の二塩基酸単位の合計は、全
二塩基酸成分の繰返し単位の少なくとも80モル%以上
占めるものであり、90モル%以上占めることが好まし
く、100モル%が最も好ましい。
【0023】上記以外の二塩基酸成分としては、特性を
損なわない範囲で、フタル酸および2,7−ナフタレン
ジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸;アジピン酸、マ
ロン酸、コハク酸、アゼライン酸及びセバシン酸等の脂
肪族ジカルボン酸;1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸等の脂環式ジカルボン酸を使用することができる。ま
た、トリメリット酸のような多塩基酸成分も使用しても
良い。
【0024】本発明の二価アルコール成分の繰返し単位
を形成する二価アルコールとして、エチレングリコー
ル、トリエチレングリコール及びビスフェノールAのエ
チレンオキサイド付加物が使用される。エチレングリコ
ール単位が10〜60モル%、トリエチレングリコール
単位が30〜90モル%そしてビスフェノールAのエチ
レンオキサイド付加物が5〜40モル%含まれる。エチ
レングリコール単位は、20〜60モル%が好ましく、
特に30〜60モル%が好ましい。ポリエステル製造時
のエチレングリコールの使用量は、反応時に蒸発する量
及び前記スルホアリールジカルボン酸のヒドロキシエチ
ルエステルに由来する量を考慮して上記エチレングリコ
ール単位の量より多く設定される。トリエチレングリコ
ール単位は30〜80モル%が好ましく、特に30〜7
0モル%が好ましい。ポリエステル製造時のトリエチレ
ングリコールの使用量は、上記トリエチレングリコール
単位とほぼ同量に設定される。ビスフェノールAのエチ
レンオキサイド付加物単位は5〜30モル%が好まし
く、特に5〜25モル%が好ましい。ポリエステル製造
時のビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物の使
用量は、上記ビスフェノールAのエチレンオキサイド付
加物と同量に設定される。上記エチレングリコール単
位、トリエチレングリコール単位及びビスフェノールA
のエチレンオキサイド付加物単位の合計が、全多価アル
コール単位の70モル%以上を占め、80モル%以上を
占めることが好ましく、特に90モル%以上を占めるこ
とが好ましく、そして100モル%が最も好ましい。
【0025】上記ビスフェノールAのエチレンオキサイ
ド付加物が、下記の一般式(2):
【0026】
【化18】 (但し、nは1〜5(好ましくは1又は2)を表わ
す。)で表わされる化合物であることが好ましい。
【0027】また、多価アルコールとしては特性を損な
わない範囲で、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−シ
クロヘキサンジメタノール、ネオペンチルグリコール、
1,2−プロピレングリコール、1,3−ブチレングリ
コール、1,2−ブチレングリコール、ジエチレングリ
コール及びポリエチレングリコール等を使用することが
できる。
【0028】本発明のポリエステルは、通常のポリエチ
レンテレフタレートあるいはポリエチレン−2,6−ナ
フタレートの合成と同様に、二塩基酸と二価アルコール
をエステル化反応もしくはエステル交換反応させること
によりオリゴマーを得、次いで真空下で重縮合反応を行
って合成することができる。また、特公昭53−379
20号に記載のようにポリエステルの解重合法によって
も得ることができる。また、二塩基酸としては、ジメチ
ルテレフタレート、ジメチルイソフタレート、ジメチル
−2,6−ナフタレンカルボキシレート等のジカルボン
酸のアルキルエステルを少なくとも一方に用いてエステ
ル交換反応を行なった後重縮合反応を行なっても、ジカ
ルボン酸を用いて直接エステル化、次いで重縮合反応を
行なっても良い。
【0029】例えば、ポリエステルの原料として、二塩
基酸と二価アルコールを使用した場合、大気圧下もしく
は1.5〜4kg/cm2の圧力下、これらの原料を140〜
280℃で120〜300分間反応させることにより、
水の留出を終了させて、エステル交換反応を完結させ
る。また、ポリエステルの原料として、二塩基酸のアル
キルエステルと二価アルコールを使用した場合、これら
の原料を大気圧下140〜280℃で120〜300分
間反応させることにより、アルコールの留出を終了させ
て、エステル交換反応を完結させる。もしくは特公昭5
3−37920号公報に記載されたポリエステルの解重
合法によっても本発明の前駆体となるポリエステルオリ
ゴマーを得ることができる。次いで、反応系内の圧力を
10〜1mmHg以下の高真空にすると共に、240〜29
0℃に昇温し、この温度にて60〜180分間加熱して
ポリエステルを得る。
【0030】本発明のポリエステルは、例えばポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレン−2,6−ナフタレートのようなホモポリマ
ーを混合することによっても得ることができる。本発明
の接着剤に使用されるポリエステルのガラス転移温度
(Tg)は、20〜120℃が好ましく、特に30〜1
00℃が好ましい。また、ポリエステルの粘度は、26
0℃で20〜3000ポイズが好ましく、特に、50〜
1700ポイズが好ましい。
【0031】本発明のポリエステル樹脂の製造におけ
る、エステル化反応、エステル交換反応、重縮合にはそ
れぞれ公知の触媒を使用することができる。更に公知の
熱安定剤、酸化防止剤、着色剤やフィラー類を添加して
も良い。エステル化反応は特に触媒を添加しなくても進
行するが、下記の触媒を用いることにより効率よく反応
を進めることができる。例えば、エステル交換反応の触
媒としては、マグネシウム、カルシウム、マンガン、コ
バルト等の金属のエチレングリコールに可溶な塩、特に
酢酸塩が一般に使用される。また、重縮反応触媒には、
三酸化アンチモン、二酸化ゲルマニウム、チタンブトキ
サイド等のチタン化合物等が一般に使用される。
【0032】熱安定剤として、燐酸、亜燐酸もしくはこ
れらのエステル化合物を添加しても良い。例えば、燐酸
トリメチル、燐酸トリエチル、燐酸トリフェニル、亜燐
酸トリフェニル、亜燐酸トリメチル、亜燐酸トリエチ
ル、亜燐酸トリフェニル及び燐酸または亜燐酸のモノあ
るいはジエステル等を挙げることができる。また、酸化
防止剤として、公知のヒンダードフェノール類を添加し
ても良い。例えば、イルガノックス1010、同スミラ
イザーBHT、同スミライザーGA−80等の商品名で
市販されているものを使用することができる。また、こ
れらの一次酸化防止剤に二次酸化防止剤を組み合わせる
ことも可能である。二次酸化防止剤としては、例えばス
ミライザーTPL−R、同スミライザーTPM、同スミ
ライザーTP−D等の商品名で市販されているものを使
用することができる。また、その他の添加剤として、シ
リカ、アルミナ、カルシウム含有化合物等の無機粒子や
有機架橋高分子粒子、あるいは染料等を添加しても良
い。
【0033】上記のように、合成又は混合により得られ
たポリエステルは、冷水中に押し出された後、細かく裁
断してペレット状(好ましくは3mm角程度の小片)に
し、乾燥する。あるいは得られたポリエステルをスチー
ルベルト上に押し出した後、裁断してペレット状あるい
はチップ状とする。得られたポリエステルの小片を、公
知の方法にて水中に溶解又は分散させる。例えば、温水
(例、70℃程度)中に上記ポリマーの小片を、攪拌し
ながら徐々に投入し、溶解もしくは分散させる。攪拌に
は、一般に、ディスパーが使用される。また、合成又は
混合により得られたポリエステルを、溶融状態で直接水
中に投入し、分散させても良い。
【0034】このようにして得られたポリエステルの水
分散液を、磁気記録材料のPET(ポリエチレンテレフ
タレート)等の支持体上に、塗布して下塗層を形成する
場合は、ポリマーが析出しない範囲でメタノール等の蒸
発し易く、水と相溶性のある溶剤を添加して、乾燥時の
加熱条件を緩和することができる。塗布対象のフィルム
の表面は、上記下塗層の接着性を向上させるために、コ
ロナ放電処理、火炎処理等の表面処理が施されているこ
とが好ましい。フィルムがPETやポリエチレンナフタ
レートの場合に、特に好ましい。
【0035】
【実施例】本発明における樹脂の製造法につき具体例を
挙げて以下に説明するが、本発明はこれによって限定さ
れるものではない。なお、実施例中の添加量を示す
「部」とは重量部を意味する。
【0036】[実施例1]二塩基酸成分として、ジメチ
ルテレフタレート261部(1.345モル部)及びジ
メチルイソフタレート30部(0.155モル部)、二
価アルコールとしてエチレングリコール95部(1.5
32モル部)、トリエチレングリコール135部(0.
900モル部)及びビスフェノールAのエチレンオキサ
イド付加物(前記一般式(2)のn=1の化合物;NC
−1900、日本乳化剤(株)製)50部(0.158
モル部)、エステル交換触媒として酢酸マンガン四水塩
0.09部、そして重縮合触媒として三酸化アンチモン
0.1部を、熱媒加熱ジャケット、撹拌装置及び精溜塔
が装着された反応槽に仕込んだ。窒素を通気しながら徐
々に昇温し、150℃から250℃で反応副生物である
メタノールを精溜塔から除去しながらエステル交換反応
を進めた。
【0037】メタノール溜出の終了を確認した後、反応
生成物であるオリゴマーを、熱媒加熱ジャケット、高粘
度用撹拌装置及び真空装置が装着された250℃の重縮
合反応槽に移した。その反応槽に、5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸のエチレングリコールエステル(5−ナ
トリウムスルホイソフタル酸ジヒドロキシエチル;SS
IA)の40重量%エチレングリコール(EG)溶液1
33.5部(SSIA:0.150モル部、EG:1.
292モル部;SIPE−40、三洋化成(株)製)を
添加し、5分後更に熱安定剤として燐酸トリメチル0.
09部を添加して2分間撹拌した後、減圧を開始し、6
0分で1mmHgまで減圧した。この間反応温度も徐々
に高め、最終的に260℃とした。撹拌軸に設置したト
ルクメーターで反応物の溶融粘度を測定し、1600ポ
イズ(260℃)になった時点で、窒素導入により真空
から大気圧に戻して重縮合反応を停止し、樹脂を取り出
し、ポリエステルを得た。得られたポリエステルの組成
を表1に示す。
【0038】[実施例2]二塩基酸成分として、テレフ
タル酸83部(0.500モル部)、二価アルコールと
してエチレングリコール15部(0.242モル部)、
トリエチレングリコール45部(0.300モル部)及
びビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物(前記
一般式(2)のn=1の化合物;NC−1900、日本
乳化剤(株)製)31.6部(0.100モル部)、重
縮合触媒として三酸化アンチモン0.03部を、熱媒加
熱ジャケット、撹拌装置及び精溜塔が装着された反応槽
に仕込んだ。窒素を通気しながら徐々に昇温し、生成す
る水を除去しながら250℃まで加熱し、反応液が透明
になったところで反応を終了した。
【0039】反応生成物であるオリゴマーを、熱媒加熱
ジャケット、高粘度用撹拌装置及び真空装置が装着され
た250℃の重縮合反応槽に移した。その反応槽に、5
−ナトリウムスルホイソフタル酸のエチレングリコール
エステル(5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジヒドロ
キシエチル;SSIA)の40重量%エチレングリコー
ル(EG)溶液44.5部(SSIA:0.050モル
部、EG:0.431モル部;SIPE−40、三洋化
成(株)製)を添加し、5分後更に熱安定剤として燐酸
トリメチル0.03部を添加して2分間撹拌した後、減
圧を開始し、60分で1mmHgまで減圧した。この間
反応温度も徐々に高め、最終的に270℃とした。撹拌
軸に設置したトルクメーターで反応物の溶融粘度を測定
し、1500ポイズ(270℃)になった時点で、窒素
導入により真空から大気圧に戻して重縮合反応を停止
し、樹脂を取り出し、ポリエステルを得た。得られたポ
リエステルの組成を表1に示す。
【0040】[実施例3]二塩基酸成分として、ジメチ
ルテレフタレート484部(2.495モル部)、ジメ
チル−2,6−ナフタレンジカルボキシレート609部
(2.496モル部)及びジメチルイソフタレート11
0部(0.567モル部)、二価アルコールとしてエチ
レングリコール552部(8.903モル部)、トリエ
チレングリコール501部(3.340モル部)及びビ
スフェノールAのエチレンオキサイド付加物(前記一般
式(2)のn=1の化合物;NC−1900、日本乳化
剤(株)製)176部(0.557モル部)、エステル
交換触媒として二酸化マンガン四水塩0.33部、そし
て重縮合触媒として三酸化アンチモン0.37部を、熱
媒加熱ジャケット、撹拌装置及び精溜塔が装着された反
応槽に仕込んだ。窒素を通気しながら徐々に昇温し、1
50℃から250℃で反応副生物であるメタノールを精
溜塔から除去しながらエステル交換反応を進めた。
【0041】メタノール溜出の終了を確認した後、反応
生成物であるオリゴマーを、熱媒加熱ジャケット、高粘
度用撹拌装置及び真空装置が装着された250℃の重縮
合反応槽に移した。その反応槽に、5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸のエチレングリコールエステル(5−ナ
トリウムスルホイソフタル酸ジヒドロキシエチル;SS
IA)の40重量%エチレングリコール(EG)溶液4
98部(SSIA:0.560モル部、EG:4.82
3モル部;SIPE−40、三洋化成(株)製)を添加
した後、減圧を開始し、60分で1mmHgまで減圧し
た。この間反応温度も徐々に高め、最終的に260℃と
した。撹拌軸に設置したトルクメーターで反応物の溶融
粘度を測定し、150ポイズ(260℃)になった時点
で、窒素導入により真空から大気圧に戻して重縮合反応
を停止し、樹脂を取り出し、ポリエステルを得た。得ら
れたポリエステルの組成を表1に示す。
【0042】[実施例4]二塩基酸成分として、ジメチ
ルテレフタレート594部(3.062モル部)及びジ
メチル−2,6−ナフタレンジカルボキシレート609
部(2.496モル部)、二価アルコールとしてエチレ
ングリコール552部(8.903モル部)、トリエチ
レングリコール501部(3.340モル部)及びビス
フェノールAのエチレンオキサイド付加物(前記一般式
(2)のn=1の化合物;NC−1900、日本乳化剤
(株)製)176部(0.557モル部)、エステル交
換触媒として二酸化マンガン四水塩0.33部、そして
重縮合触媒として三酸化アンチモン0.37部を、熱媒
加熱ジャケット、撹拌装置及び精溜塔が装着された反応
槽に仕込んだ。窒素を通気しながら徐々に昇温し、15
0℃から250℃で反応副生物であるメタノールを精溜
塔から除去しながら、エステル交換反応を進めた。
【0043】メタノール溜出の終了を確認した後、反応
生成物であるオリゴマーを、熱媒加熱ジャケット、高粘
度用撹拌装置及び真空装置が装着された250℃の重縮
合反応槽に移した。その反応槽に、5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸のエチレングリコールエステル(5−ナ
トリウムスルホイソフタル酸ジヒドロキシエチル;SS
IA)の40重量%エチレングリコール(EG)溶液4
98部(SSIA:0.560モル部、EG:4.81
9モル部;SIPE−40、三洋化成(株)製)を添加
し後、減圧を開始し、60分で1mmHgまで減圧し
た。この間反応温度も徐々に高め、最終的に260℃と
した。撹拌軸に設置したトルクメーターで反応物の溶融
粘度を測定し、120ポイズ(260℃)になった時点
で、窒素導入により真空から大気圧に戻して重縮合反応
を停止し、樹脂を取り出し、ポリエステルを得た。得ら
れたポリエステルの組成を表1に示す。
【0044】[実施例5]二塩基酸成分として、テレフ
タル酸836部(5.036モル部)及びイソフタル酸
93部(0.560モル部)、二価アルコールとしてエ
チレングリコール552部(8.903モル部)、トリ
エチレングリコール501部(3.340モル部)及び
ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物(前記一
般式(2)のn=1の化合物;NC−1900、日本乳
化剤(株)製)176部(0.557モル部)、重縮合
触媒として三酸化アンチモン0.37部を、熱媒加熱ジ
ャケット、撹拌装置及び精溜塔が装着された反応槽に仕
込んだ。窒素を通気しながら徐々に昇温し、生成する水
を除去しながら250℃まで加熱し、反応液が透明にな
ったところで反応を終了した。
【0045】反応生成物であるオリゴマーを、熱媒加熱
ジャケット、高粘度用撹拌装置及び真空装置が装着され
た250℃の重縮合反応槽に移した。その反応槽に、5
−ナトリウムスルホイソフタル酸のエチレングリコール
エステル(5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジヒドロ
キシエチル;SSIA)の40重量%エチレングリコー
ル(EG)溶液498部(SSIA:0.560モル
部、EG:8.903モル部;SIPE−40、三洋化
成(株)製)を添加し、5分後更に熱安定剤として燐酸
トリメチル0.37部を添加して2分間撹拌した後、減
圧を開始し、60分で1mmHgまで減圧した。この間
反応温度も徐々に高め、最終的に265℃とした。撹拌
軸に設置したトルクメーターで反応物の溶融粘度を測定
し、120ポイズ(265℃)になった時点で、窒素導
入により真空から大気圧に戻して重縮合反応を停止し、
樹脂を取り出し、ポリエステルを得た。
【0046】[実施例6]二塩基酸成分として、ジメチ
ル−2,6−ナフタレンジカルボキシレート1218部
(4.992モル部)、二価アルコールとしてエチレン
グリコール552部(8.903モル部)、トリエチレ
ングリコール501部(3.340モル部)及びビスフ
ェノールAのエチレンオキサイド付加物(前記一般式
(2)のn=1の化合物;NC−1900、日本乳化剤
(株)製)528部(0.557モル部)、エステル交
換触媒として二酸化マンガン四水塩0.32部、そして
重縮合触媒として三酸化アンチモン0.35部を、熱媒
加熱ジャケット、撹拌装置及び精溜塔が装着された反応
槽に仕込んだ。窒素を通気しながら徐々に昇温し、15
0℃から250℃で反応副生物であるメタノールを精溜
塔から除去しながらエステル交換反応を進めた。
【0047】メタノール溜出の終了を確認した後、反応
生成物であるオリゴマーを、熱媒加熱ジャケット、高粘
度用撹拌装置及び真空装置が装着された250℃の重縮
合反応槽に移した。その反応槽に、5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸のエチレングリコールエステル(5−ナ
トリウムスルホイソフタル酸ジヒドロキシエチル;SS
IA)の40重量%エチレングリコール(EG)溶液7
47部(SSIA:0.839モル部、EG:7,22
6モル部;SIPE−40、三洋化成(株)製)を添加
し、5分後更に熱安定剤として燐酸トリメチル0.35
部を添加して2分間撹拌した後、減圧を開始し、60分
で1mmHgまで減圧した。この間反応温度も徐々に高
め、最終的に270℃とした。撹拌軸に設置したトルク
メーターで反応物の溶融粘度を測定し、1500ポイズ
(270℃)になった時点で、窒素導入により真空から
大気圧に戻して重縮合反応を停止し、樹脂を取り出し、
ポリエステルを得た。得られたポリエステルの組成を表
1に示す。
【0048】[実施例7]二塩基酸成分として、ジメチ
ル−2,6−ナフタレンジカルボキシレート1096部
(4.492モル部)及びジメチルイソフタレート11
0部(0.567モル部)、二価アルコールとしてエチ
レングリコール552部(8.903モル部)、トリエ
チレングリコール501部(3.340モル部)及びビ
スフェノールAのエチレンオキサイド付加物(前記一般
式(2)のn=1の化合物;NC−1900、日本乳化
剤(株)製)176部(0.557モル部)、エステル
交換触媒として二酸化マンガン四水塩0.34部、そし
て重縮合触媒として三酸化アンチモン0.34部を、熱
媒加熱ジャケット、撹拌装置及び精溜塔が装着された反
応槽に仕込んだ。窒素を通気しながら徐々に昇温し、1
50℃から250℃で反応副生物であるメタノールを精
溜塔から除去しながらエステル交換反応を進めた。
【0049】メタノール溜出の終了を確認した後、反応
生成物であるオリゴマーを、熱媒加熱ジャケット、高粘
度用撹拌装置及び真空装置が装着された250℃の重縮
合反応槽に移した。その反応槽に、5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸のエチレングリコールエステル(5−ナ
トリウムスルホイソフタル酸ジヒドロキシエチル;SS
IA)の40重量%エチレングリコール(EG)溶液4
98部(SSIA:0.560モル部、EG:4.82
3モル部;SIPE−40、三洋化成(株)製)を添加
し、5分後更に熱安定剤として燐酸トリメチル0.34
部を添加して2分間撹拌した後、減圧を開始し、60分
で1mmHgまで減圧した。この間反応温度も徐々に高
め、最終的に275℃とした。撹拌軸に設置したトルク
メーターで反応物の溶融粘度を測定し、1700ポイズ
(275℃)になった時点で、窒素導入により真空から
大気圧に戻して重縮合反応を停止し、樹脂を取り出し、
ポリエステルを得た。得られたポリエステルの組成を表
1に示す。
【0050】[実施例8]二塩基酸成分として、ジメチ
ルテレフタレート1086部(5.598モル部)、二
価アルコールとしてエチレングリコール552部(8.
903モル部)、トリエチレングリコール351部
(2.340モル部)及びビスフェノールAのエチレン
オキサイド付加物(前記一般式(2)のn=1の化合
物;NC−1900、日本乳化剤(株)製)176部
(0.557モル部)、エステル交換触媒として二酸化
マンガン四水塩0.37部、そして重縮合触媒として三
酸化アンチモン0.37部を、熱媒加熱ジャケット、撹
拌装置及び精溜塔が装着された反応槽に仕込んだ。窒素
を通気しながら徐々に昇温し、150℃から250℃で
反応副生物であるメタノールを精溜塔から除去しながら
エステル交換反応を進めた。
【0051】メタノール溜出の終了を確認した後、反応
生成物であるオリゴマーを、熱媒加熱ジャケット、高粘
度用撹拌装置及び真空装置が装着された250℃の重縮
合反応槽に移した。その反応槽に、5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸のエチレングリコールエステル(5−ナ
トリウムスルホイソフタル酸ジヒドロキシエチル;SS
IA)の40重量%エチレングリコール(EG)溶液4
98部(SSIA:0.560モル部、EG:4.82
3モル部;SIPE−40、三洋化成(株)製)を添加
し、5分後更に熱安定剤として燐酸トリメチル0.05
部を添加して2分間撹拌した後、減圧を開始し、60分
で1mmHgまで減圧した。この間反応温度も徐々に高
め、最終的に270℃とした。撹拌軸に設置したトルク
メーターで反応物の溶融粘度を測定し、1500ポイズ
(270℃)になった時点で、窒素導入により真空から
大気圧に戻して重縮合反応を停止し、樹脂を取り出し、
ポリエステルを得た。得られたポリエステルの組成を表
1に示す。
【0052】[比較例1]実施例1において、ビスフェ
ノールAのエチレンオキサイド付加物(前記一般式
(2)のn=1の化合物;NC−1900、日本乳化剤
(株)製)を使用しない以外は実施例1と同様にしてポ
リエステルを得た。但し組成の違いに伴い重縮合終了時
の最終粘度は1500ポイズであった。得られたポリエ
ステルの組成を表1に示す。
【0053】[比較例2]二塩基酸成分として、ジメチ
ルテレフタレート1086部(5.598モル部)、二
価アルコールとしてエチレングリコール552部(8.
903モル部)、トリエチレングリコール187部
(1.247モル部)及びビスフェノールAのエチレン
オキサイド付加物(前記一般式(2)のn=1の化合
物;NC−1900、日本乳化剤(株)製)880部
(2.785モル部)、エステル交換触媒として二酸化
マンガン四水塩0.37部、そして重縮合触媒として三
酸化アンチモン0.37部を、熱媒加熱ジャケット、撹
拌装置及び精溜塔が装着された反応槽に仕込んだ。窒素
を通気しながら徐々に昇温し、150℃から250℃で
反応副生物であるメタノールを精溜塔から除去しながら
エステル交換反応を進めた。
【0054】メタノール溜出の終了を確認した後、反応
生成物であるオリゴマーを、熱媒加熱ジャケット、高粘
度用撹拌装置及び真空装置が装着された250℃の重縮
合反応槽に移した。その反応槽に、5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸のエチレングリコールエステル(5−ナ
トリウムスルホイソフタル酸ジヒドロキシエチル;SS
IA)の40重量%エチレングリコール(EG)溶液4
98部(SSIA:0.560モル部、EG:4.82
3モル部;SIPE−40、三洋化成(株)製)を添加
し、5分後更に熱安定剤として燐酸トリメチル0.37
部を添加して2分間撹拌した後、減圧を開始し、60分
で1mmHgまで減圧した。この間反応温度も徐々に高
め、最終的に275℃とした。撹拌軸に設置したトルク
メーターで反応物の溶融粘度を測定し、130ポイズ
(275℃)になった時点で、窒素導入により真空から
大気圧に戻して重縮合反応を停止し、樹脂を取り出し、
ポリエステルを得た。得られたポリエステルの組成を表
1に示す。
【0055】[比較例3]二塩基酸成分として、ジメチ
ルテレフタレート977部(5.036モル部)及びジ
メチルイソフタレート109部(0.562モル部)、
二価アルコールとしてエチレングリコール1104部
(17.806モル部)、トリエチレングリコール50
部(0.333モル部)及びビスフェノールAのエチレ
ンオキサイド付加物(前記一般式(2)のn=1の化合
物;NC−1900、日本乳化剤(株)製)176部
(0.557モル部)、エステル交換触媒として二酸化
マンガン四水塩0.37部、そして重縮合触媒として三
酸化アンチモン0.37部を、熱媒加熱ジャケット、撹
拌装置及び精溜塔が装着された反応槽に仕込んだ。窒素
を通気しながら徐々に昇温し、150℃から250℃で
反応副生物であるメタノールを精溜塔から除去しながら
エステル交換反応を進めた。
【0056】メタノール溜出の終了を確認した後、反応
生成物であるオリゴマーを、熱媒加熱ジャケット、高粘
度用撹拌装置及び真空装置が装着された250℃の重縮
合反応槽に移した。その反応槽に、5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸のエチレングリコールエステル(5−ナ
トリウムスルホイソフタル酸ジヒドロキシエチル;SS
IA)の40重量%エチレングリコール(EG)溶液4
98部(SSIA:0.560モル部、EG:4.82
3モル部;SIPE−40、三洋化成(株)製)を添加
し、5分後更に熱安定剤として燐酸トリメチル0.37
部を添加して2分間撹拌した後、減圧を開始し、60分
で1mmHgまで減圧した。この間反応温度も徐々に高
め、最終的に270℃とした。撹拌軸に設置したトルク
メーターで反応物の溶融粘度を測定し、1500ポイズ
(270℃)になった時点で、窒素導入により真空から
大気圧に戻して重縮合反応を停止し、樹脂を取り出し、
ポリエステルを得た。得られたポリエステルの組成を表
1に示す。
【0057】実施例1〜8及び比較例1〜3で得られた
ポリエステルの組成、およびポリエステルの水分散性及
び接着強度を下記のようにして測定した。
【0058】[ポリエステル組成]プロトン法NMRに
よる測定値より決定した。
【0059】[ポリエステルの分散容易性の評価]得ら
れたポリエステルを約3mm角の形状に切断し、このポ
リエステル0.5gを、蒸留水15mlに浸し、70℃
で2時間振動を与えた。その後、分散状態を目視で観察
した。 AA:ポリマーが完全に水に分散されている。 BB:ポリマーは、膨潤しているが、ポリマーの約3m
m角の形状は残っている。 CC:ポリマーの約3mm角の形状はそのまま残り、膨
潤も見られない。なお、上記完全に水に分散されたポリ
マーは、一か月後も分散は維持されていた。
【0060】[ポリエステルの水分散液のヘイズ]上記
で得られた分散液を、濁度計(MODEL 1001D
P、日本電色工業(株)製)を用いて、ヘイズ(濁度)
を測定した。
【0061】[接着強度I]メチレンクロライドで脱脂
した幅25mm、厚さ0.5mmのSUS304製の板
二枚のそれぞれの片面に、約30μmの厚さになるよう
に下記のポリエステルの水分散塗布液を塗布乾燥し、該
ポリエステルの面を合わせて、ホットプレス装置にて1
50℃、50kg/cm2 で二分間圧着した。得られた
圧着板を、加熱装置付き引張試験機(オリエンテック社
製)にて50℃、24mm/分でT剥離して、剥離時の
接着強度を測定した。 [ポリエステルの水分散塗布液] 各例で得られたポリエステル 20重量部 ポリオキシエチレンアルキルエーテル 1重量部 水 79重量部 上記ポリエステルを、70℃に加熱した上記水中にディ
スパーで攪拌しながら(1000rpm)投入し、この
温度で3時間攪拌を続けた。得られた分散液に上記ポリ
オキシエチレンアルキルエーテルを添加、混合してポリ
エステルの水分散塗布液を得た。
【0062】[接着強度II]厚さ100μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルム二枚のそれぞれの片面に、
4μmの厚さになるように上記と同じ組成のポリエステ
ルの水分散塗布液を塗布し、110℃のオーブンで2分
間乾燥した。ポリエチレンテレフタレートフィルム二枚
を塗布面同士が接触するように重ね合わせて、ホットプ
レス装置にて100℃、20kg/cm2 で1分間圧着
した。得られた圧着板を、25mm幅に切断し、加熱装
置付き引張試験機(オリエンテック社製)にて25℃、
50%RHの環境で、24mm/分の引張速度でT剥離
した。ポリエチレンテレフタレートフィルムの凝集破壊
により剥離したものをAAとした。
【0063】上記で得られた測定結果を表1に示す。
【0064】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── ポリエステル組成(モル%) 分散性 ヘイ 接着強度 TP IP NDC SSIA EG TEG BA ズ I II ──────────────────────────────────── 実施例1 82.0 9.0 -- 9.0 37.0 53.0 10.0 AA 20% 15kg AA 実施例2 91.0 -- -- 9.0 30.0 52.0 18.0 AA 23% 13kg AA 実施例3 41.0 9.0 41.0 9.0 37.0 54.0 9.0 AA -- -- AA 実施例4 50.0 -- 41.0 9.0 36.0 55.0 9.0 AA -- -- AA 実施例5 82.0 9.0 -- 9.0 37.0 54.0 9.0 AA -- -- AA 実施例6 -- -- 86.0 14.0 34.0 56.0 10.0 AA -- 16kg AA 実施例7 -- 10.0 80.0 10.0 33.0 57.0 10.0 AA -- 16kg AA 実施例8 91.0 -- -- 9.0 56.0 35.0 9.0 AA -- 15kg AA ──────────────────────────────────── 比較例1 81.0 9.0 -- 9.0 46.0 54.0 -- CC -- 6kg -- 比較例2 91.0 -- -- 9.0 37.0 18.0 45.0 CC -- -- -- 比較例3 82.0 9.0 -- 9.0 87.0 4.0 9.0 BB -- -- -- ──────────────────────────────────── 備考) TP:前記(a)のテレフタル酸単位 IP:前記(b)のイソフタル酸単位 NDC :前記(c)のナフタレンジカルボン酸単位 SSIA:前記(d)のスルホベンゼンジカルボン酸単位 EG:前記(e)のエチレングリコール単位 TEG:前記(f)のトリエチレングリコール単位 BA:前記(g)のビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物単位
【0065】表1より明らかなように、アルコール成分
としてビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物単
位を含まないポリエステル(比較例1)、ビスフェノー
ルAのエチレンオキサイド付加物単位を含んだ場合でも
トリエチレングリコール単位を本発明の範囲より少ない
量しか含まないポリエステル(比較例2)、及びビスフ
ェノールAのエチレンオキサイド付加物単位を含んだ場
合でもエチレングリコール単位を本発明の範囲より多い
量で含むポリエステル(比較例3)では、良好な水分散
性が得られない。また当然、接着性に於ても充分な性能
は得られない。本発明の特定の組成を特定の量に於て含
むポリエステルのみ優れた水分散性と良好な接着性が得
られることが分かる。
【0066】
【発明の効果】本発明の水分散性ポリエステルは、水へ
の分散が容易で、且つ得られた分散液の分散安定性も優
れている。さらに、金属、ガラス、セラミックス、プラ
スチック、木材、布、紙等の種々な素材に対して良好な
接着性を示し、またポリエステルフィルム等のプラスス
チックフィルムの表面層(写真感光層等)との接着性を
向上させる下塗層としても有用である。更にまた、本発
明の水分散性ポリエステルは、水分散性に優れ、種々の
素材に対して優れた接着性を有することから、上記接着
剤の他、水分散型塗料、電着塗料、粉体塗料または焼き
付け塗料等の塗料バインダーあるいは水分散型印刷イン
キ用バインダーとしても有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 63/00 - 63/91

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a): 【化1】 で表わされるテレフタル酸単位及び下記(b): 【化2】 で表わされる2,6−ナフタレンジカルボン酸単位から
    なる群より選ばれる少なくとも少なくとも一種のジカル
    ボン酸単位60〜95モル%、及び下記(c): 【化3】 [但し、Mは水素原子又はアルカリ金属を表わす。]で
    表わされるスルホベンゼンジカルボン酸単位5〜17モ
    ル%を含む二塩基酸成分の繰返し単位、そして下記の
    (d): 【化4】 で表わされるエチレングリコール単位10〜60モル
    %、下記の(e): 【化5】 で表わされるトリエチレングリコール単位30〜90モ
    ル%及び下記の(f): 【化6】 [但し、nは1〜5を表わす。]で表わされるビスフェ
    ノールAのエチレンオキサイド付加物単位5〜40モル
    %を含む二価アルコール成分の繰返し単位からなる水分
    散性ポリエステル。
  2. 【請求項2】 二塩基酸成分の繰返し単位が、上記
    (a)で表わされるテレフタル酸単位60〜95モル
    %、下記(g): 【化7】 で表わされるイソフタル酸単位0〜35モル%、及び上
    記(c)で表わされるスルホベンゼンジカルボン酸単位
    5〜17モル%からなる請求項1に記載の水分散性ポリ
    エステル。
  3. 【請求項3】 二塩基酸成分の繰返し単位が、下記
    (g): 【化8】 で表わされるイソフタル酸単位0〜35モル%、上記
    (b)で表わされる2,6−ナフタレンジカルボン酸単
    位60〜95モル%及び上記(c)で表わされるスルホ
    ベンゼンジカルボン酸単位5〜17モル%からなる請求
    項1に記載の水分散性ポリエステル。
  4. 【請求項4】 二塩基酸成分の繰返し単位が、上記
    (a)で表わされるテレフタル酸単位0〜90モル%、
    0〜35モル%の下記(g): 【化9】 で表わされるイソフタル酸単位、上記(b)で表わされ
    る2,6−ナフタレンジカルボン酸単位10〜90モル
    %及び5〜17モル%の上記(c)で表わされるスルホ
    ベンゼンジカルボン酸単位からなる請求項1に記載の水
    分散性ポリエステル。
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